HeavyMetal Thunder Records Top
16237WACOJESUS.gifWACO JESUS/FILTH
MORBID/MR101

アメリカ出身の4人組、スカトロ・ポルノ・コア・バンド、待望(^_^;)のセカンド・アルバム。前作ははっきり言ってそのインパクト大なジャケットの陰に隠れて演奏面がおざなりでしたが、今作はきっちりと演奏面でも充実しております。ボエボエと絶叫の掛け合いによるツインボーカル、ウゴウゴしたギターリフ、ダダダダとアタックの強いスネア&ワンバス・ブラストにビシビシとしたツーバスの爆走感が相まって、締まりのあるブルータルでグラインドなサウンド。表ジャケットはスカトロで「オェっ」だが、裏ジャケのレイプ風とトレイ下(裏ジャケの裏)のt.A.T.u.風美少女レズ写真はけっこうナニな全10曲25分、勢い重視派は必聴必携のサウンド。


11971WACOJESUS.gifWACO JESUS/THE DESTRUCTION OF COMMERCIAL SCUM
UNITED GUTTERAL RECORDS/CD00569-01

アメリカ出身の4人組、ブルータル・コア・バンド。某EAT magazineにてレヴューされて一躍評判になったスカトロ・ジャケット作品。よくもまあ通関したなと思います(日本はヘアさえ写ってなけりゃ何でもOK?)はっきり言ってこのジャケットのインパクトがあまりにも大きすぎて、内容は二の次状態。普通のブルータルなデスメタルです。やはりジャケットのインパクトを凌ぐくらいの演奏じゃないと、いくら何でも生き残れないでしょうね。その辺りはさすがにBRUJERIAは凄いと思います。スカトロ・マニア向け。


WALLACHIA/FROM BEHIND THE LIGHT
VELVE/VMI013

ノルウェー出身のギター、ベース、シンセ、ヴォーカルとドラマーが二人の変則3人組、メロディック・デスメタル・バンド、セカンド。いきなりポップなギターリフが登場して面食らいますが、ボーカルは吐き出しLowボイスで、壮麗な感じのシンセがバックに流れ、正統派なギターリフと疾走感のあるドラムが構築するドラマティックなサウンドです。シンセによる味付けは北欧特有のメロディック・メタルにも通じるところがあります。


WAR/TOTAL WAR
HELLS/HELL004

HYPOCRISYのピーターが参加、他にABRUPTUM,DARK FUNERAL,VONDUR,ABYSSのメンバーが参加


WAR/WE ARE WAR
NECROPOLIS RECORDS/NR036

ABRUPTUM、DARK FUNERAL、VONDUR等のメンバーが参加したスウェディッシュ・ブラックメタル・オールスターズによるファースト・フルアルバム。サウンド的にはとんでもない物が出てくるわけではなく、比較的オーソドックスな、WITCHERYに似たスピーディーかつアグレッシヴなデスラッシュ・サウンドです。ABYSSスタジオ録音の割にはレンジも狭く(わざとか?)ドラムの音もつまった感じ。ファスト・ブラック・マニアなら買いでしょう。


WAR(POLAND)/EX TENEBRIS NASCERIS UT DELEAS
GARAZEL/17350CD

ポーランド出身のWarなる人物によるブラックメタル・バンド、2003年11月レコーディング作。いわゆる新世代によるプリミティヴでコールドなサウンドを展開。トレモロリフ、ツーバス連打による音数の多い演奏とゆったりと吐き出すイヴィルな絶叫型ボーカルによるスローでデプレッシヴな印象。ベースラインもしっかりとしているし、ドラムスの手数の多さもなかなかの聴き応えで、ブルータル度もあり。随所に叙情フレーズも散りばめられた全6曲31分、ポーランド・ブラックメタル・ファンなら聴いて損なし、500枚限定手書きナンバリング入り。


WARGASM/UGLY
MASSACRE/MASSCD020

アメリカ出身のトリオ・バンド、1993年リリースのセカンド。1曲目からザクザクのギターリフにツーバスの速い曲で飛ばしてくれます。続く(2)は展開の入った、テクニカルなスラッシュ・サウンド、(3)は比較的メロディアス。全体的な印象はスピード感のあるパワーメタルですが、どの曲もちょこっと捻った展開が導入されており、ギターソロもメロディとテクニックが同居して、なかなか聴きごたえあり。(7)のような初期METALLICAタイプのスラッシュもあって、いいバンドです。


17255WARGORE.gifWARGORE/DECADENCE OF BENEVOLENCE
PERMEATED/PR001CD

2002年に元MORTIFIERのVanny(ds)によって結成されたイタリア出身の4人組、ブルータル・デスメタル・バンド、ファースト・フルアルバム。これまたドラムス命って人には必聴のバンドです。トリガーを使っているとクレジットされていますが、ドルルルしたツーバスワークにアタックの強いワンバス・ブラストなどを使い分けた手数足数の多さが凄い。ボーカルはボエボエヴィーヴィーと早口で吐き出しており、ウゴウゴゴリゴリのギターと相まってかなりの突進力があります。シンプル・イズ・ベストな突進型ブルータル・デスメタル・ファンは聴いて損なしの全7曲27分!


WARHAMMER/CURSE OF THE ABSOLUTE ECLIPSE
NUCLEAR BLAST/NB493-2

ドイツ出身の3人組、HELLHAMMERに触発されたデスドゥーム/スラッシュ・バンド、4作目。実にシンプルかつスピーディーなサウンドは大変好感が持てます。わかる奴だけが聴けばそれでよいと開き直ったような単純なコードを掻き鳴らすギターリフ、ツービートの曲調、抑揚のない吐き出しボーカルなど、WARHAMMERがWARHAMMERであるが故のすばらしさ!


WARHAMMER/CURSE OF THE ABSOLUTE ECLIPSE
IROND/IRONDCD02-258

ドイツ出身の3人組、HELLHAMMERに触発されたデスドゥーム/スラッシュ・バンド、4作目。実にシンプルかつスピーディーなサウンドは大変好感が持てます。わかる奴だけが聴けばそれでよいと開き直ったような単純なコードを掻き鳴らすギターリフ、ツービートの曲調、抑揚のない吐き出しボーカルなど、WARHAMMERがWARHAMMERであるが故のすばらしさ!ロシア盤。


WARHAMMER/DEATHCHRIST
GRIND SYNDIGATE MEDIA/SYN006

VENOM,HELLHAMMER直系のドイツ出身の4人組、セカンド・アルバム。路線は前作同様ながらもスピーディーな曲とスローな曲を交互に配置してアルバム全体の起伏、展開を考えての作品。ボーカルがどうしてもデス声になってしまい、シンプルかつスピーディーなスラッシュ主体のサウンドにはちょっと引っかかるんですがオカルトチックなドロドロした曲ははまりすぎ。スウェーデンのCRANIUM同様今時貴重なバンドです。


WARHAMMER/THE WINTER OF OUR DISCONTENT
VOICES PRODUCTIONS/VP002

ドイツ出身の3人組。VENOM直系のオールド・タイプのブラックメタル。最近の凝りまくったサウンドに比べれば、とんでもなくシンプルかつチープなノリなんですが、ロックン・ロール・ベースのこの音は今の時代には超貴重なバンドです。ツービートのドラム、シンプルなギターリフ、吠えるように歌うボーカルとかつてのVENOMはたまた初期MOTORHEADを忠実に継承するサウンドです。


WARHAMMER/TOWARDS THE CHAPTER OF CHAOS
NUCLEAR BLAST/NB1101-2

ドイツ出身のHELLHAMMER直系バンド、デモ音源、未発表リハーサル、7インチEP音源、オリジナル・アルバム収録曲とはヴァージョンの違うテイクなどを収録した、カルトなマニア向け作品。収録曲は下記の通り「1. Warzones(DEMOTAPE '97 AND 1ST ALBUM'98,DIFFERENT VERSION)」「2. Predictions Of Doom(DEMOTAPE '97)」「3. The Tempter Of Destruction(DEMOTAPE '97 AND 2ND ALBUM'99,DIFFERENT VERSION)」「4. The Void Inside(DEMOTAPE '97 AND 1ST ALBUM'98,DIFFERENT VERSION)」「5. Tales Of The Macabre(UNRELEASED REHARSAL'98)」「6. The Warprayer(APOCALYPSE UNLEASHED-7"EP '01)」「7. The Rise Of The Living Dead(APOCALYPSE UNLEASHED-7"EP'01)」「8. The Thorn Of Damnation(APOCALYPSE UNLEASHED-7"EP'01 AND 2ND ALBUM,DIFFERENT VERSION)」「9. Dawn Of The Cadaver Ghouls(UNRELEASED MATHERIAL '01 ORIGINALLY RELEASED WITH 4TH ALBUM '02,DIFFERENT VERSION)」「10. Fall Of The Iconoclast(UNRELEASED MATHERIAL '01 ORIGINALLY RELEASED WITH 4TH ALBUM '02,DIFFERENT VERSION )」「11. Curse Of The Sabbath(UNRELEASED REHERSAL '96 ORIGINALLY RELEASED WITH 1ST ALBUM '98,DIFFERENT VERSION)」「12. Imposters For All Times(UNRELEASED REHERSAL '01 ORIGINALLY RELEASED WITH 4TH ALBUM,DIFFERENT VERSION)」


WARHEAD/RAPING OF ANGELS
ELEGY/ER04

WARHEADなるバンド名で、詳細は不明(たぶんアメリカ出身かな?)ながら、非常にヨーロピアンなファスト・ブラックメタルです。絶叫型のボーカルに、きちんと耳に残る扇動型ギターリフ、疾走するツーバスとブラストビート、効果的にキーボードも挿入しており、ギターソロにおけるメロディアス度も上出来の部類。曲展開等は明らかにIRON MAIDENからの影響がうかがえます。メロディアスブラック・マニアには満足の作品。


WARKULT/PERSEVERANCE OF AGGRESSION
DARK HORIZON/DHR015

アメリカ、ウェスト・ヴァージニア出身のツインギターの4人組、ブラック/デスメタル・バンド。ボーカルはブラックメタルよりの絶叫吐き出し型で明らかにパワー不足が否めませんが、暗黒系のギターリフと緩急を付けた曲調、ポンポンしたブラストに小刻みなバスドラの連打からツーバスの爆走感をいかしたスピーディーかつ切り返し展開のあるサウンド。ザクザクジャキジャキしたリフとツーバスの爆走が一体になった部分ではけっこうスラッシーな味わいがあって熱くなれます。強力な専任ボーカルが加入すれば大化けするかも・・・


WARLOGHE/THE FIRST POSSESSIONS
/DK007

1999年デビュー作


17403WARLOGHE.gifWARLOGHE/WOMB OF PESTILENCE
ILLUMINATING VOID/VOID002

1999年にデビュー作をリリースしたフィンランド出身のロウ・プリミティヴ・ブラックメタル・バンド、セカンド作。多少音質がこもり気味ですが、押し殺したような悪魔的絶叫ボーカルとザラザラしたノイジーなトレモロリフ、ツタツタボコボコのドラムスによるサウンドを展開。フィンランド産に多く見られる哀愁漂う寒々しいリフというよりもけっこうオカルトチックな雰囲気を出しており、かなりキワいボーカルとのコンビネーションがドロドロとした暗黒からの誘いのようで怖い。ダークでドゥーミーなノルディック・ブラック・マニアなら聴いて損なしの全7曲34分。


16466WARLUST.gifWARLUST/TRENCH WAR
REGIMENTAL/REG012

オランダ出身のツインギターの5人組、ブラックメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。OPERA IXのCadaveria嬢みたいなかなりイヴィルな絶叫型ボーカルが吠えまくる中、トレモロ・リフとザクザクしたリフ、ワンバス・ブラスト、スラッシーなツーバスを使い分けた、緩急を自在に交えた曲を展開しております。バンド名やアルバムタイトルから想像されるウォー・ブラックというより、OPERA IXほど複雑展開ではないもののやはりボーカルの声質のせいでそんなイメージが浮かびつつも、さらにヒステリックなファスト・ブラックな部分やしっかりとメタリックな部分ももっており、かなり密度の濃いテクニカル派なら聴いて損なしの全9曲43分!


WARMEN/BEYOND ABILITIES
SPINEFARM/SPI139CD

CHILDREN OF BODOMのキーボーディスト、Janne Warmenのソロ2作目。路線は前作と全く変わらず、様式美全開のインスト半分、ボーカル入り半分のサウンド。Alexiの別バンドSINERGYと比較すると、2人の音楽性の違いがよく解り興味深い。まあただそれだけで、やっぱりCHILDREN OF BODOMと比べると片手落ちなのは否めません(両横綱そろったCoBはそれだけ凄いってことよ!)。低俗な、バラエティーやスポーツ番組の特集なんかによく使われるBGMにぴったりの曲が11曲、ゲストボーカルはTimo Kotipelto、Kimberly Goss、Pasi Nykanenです。


WARMEN/UNKNOWN SOLDIER
SPINEFARM/SPI88CD

あの様式サウンドをAlexiと共に築き上げたキーボーディストJanne Warmanのソロ・アルバム。ゲストボーカルにKimberly Gossが参加して2曲歌っております。いわゆるネオ・クラシカル系のギタリストのインスト・アルバム同様のネオ・クラシカルなキーボードが堪能できます。結局はボーカルが絡んで、ギター、ベース、ドラムと共にせめぎ合うからこそ様式美であって、キーボードだけ取り出しても、様式風のインスト・アルバムとしか評価できません。CHILDREN OF BODOMマニア向け。


WASTEFORM/CRUSHING THE REVILED
STEP UP/SU68747

アメリカ・ニューヨーク出身のツインギターの5人組、デスメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。ニューヨーク・デスメタルの典型のような感じで、重々しくも適度にグルーヴ感があって、緩急、ブレイクなどをはさみ、歯切れの良いリズムが好印象。ギターのガリゴリしたリフも克明、巧みなツーバスワークを聴かせるドラムもなかなかのテクニックだし、ボエボエと吠えまくる字余り的ボーカルもパワフル。トレモロ・リフやブラストも使っていますが、やはり全体的に重量感重視のサウンド。適度なギターソロやメタル的なザクザクのリフ、アルペジオによるインスト曲などもあり、一本調子じゃないところが良い。SKINLESSのファンなら聴いて損なし。


WASTEFORM/IGNORANCE THROUGH SOVEREIGNY
XTREEM/XM012CD

アメリカ・ニューヨーク出身の4人組ブルータル・デスメタル・バンド、2作目。のっけからデロンデロンしたベースラインとウゴウゴのギターリフ、ダラララとスピーディーなドラムスによる短いインスト曲で、間髪入れず雄叫び一発、ボエボエボーカルが唸るツカミはけっこうカッコいい。ここのボーカルかなりのデブで、ライヴではさぞ迫力があると思います。ギターが引っ込み気味ですが、その分ベースとドラムスが気張っておりグルーヴ感がありテクニカルかつ攻撃的な展開でよい。随所にクリーンなギターソロやメタリックなリフ、SEなどもあり、聴かせどころもそなえてそつのない曲作りは安心印。NYニュースクール・デス・ファンなら聴いて損なしの全10曲38分。


17090WATAIN.gifWATAIN/CASUS LUCIFERI
DRAKKAR/DKCD032

スウェーデン出身のブラックメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。あの極悪DRAKKAR PRODUCTIONSからのリリースで恐る恐る聴いてみればこれが素晴らしい!叙情度の高いジャラジャラとかき鳴らされるトレモロ・リフ、悲壮感漂わす絶叫型ボーカル、ワンバス・ブラストからツーバス・スラッシュへの切り返し、緩急を使った曲展開など、スウェーデン産メロディック・ブラックの王道。ヒステリックに蠢くリフからクリーンなギター音の使い方、ベースラインも克明だし、ブルータル度も満点。ドコドコと突っ走るばかりじゃなく押しと引きも備え、泣き所では泣かせる技も持っており、久々の叙情メロディック・ブラック期待の新人。DISSECTIONやNAGLFAR、DARK FUNERALとあたりのファンは必聴の全8曲51分。


16665WATCHMAKER.gifWATCHMAKER/KILL FUCKING EVERYONE
WILLOWTIP/WT024

アメリカ・ボストン出身のツインギターの5人組、ヴァイオレント・エクストリーム・ハードコア・バンド、2作目。とにかくノイジーに叫き散らすボーカル、蠢くギターリフ、ダッダッダッダと叩き付けるようなドラムスによる破壊的なサウンド展開。ヘヴィメタル的な余計な要素はなく一心不乱にハードコア的ノイズをまき散らしているあたりは好印象。レーベルメイトのRUNEやION DISSONANCEほどの複雑さはなくストレートな印象の全19曲29分、エクストリーム/グラインド/ハードコア・マニアなら聴いて損なし。


WAYD/THE ULTIMATE PASSION
METAL AGE/MAP00016

スロヴァキア出身の4人組、テクニカル・デスメタル・バンド。キーボード奏者と女性ボーカルがゲスト参加。けっこうキワモノを予想したんですが、いたってオーソドックスなサウンド。オーソドックスといっても、複雑に展開するリズム、インプロビゼーション的アプローチを交えたテクニカルな演奏。ボーカルはデス一歩手前のアジテーション系だし、緩急と音の隙間を上手く使ったプログレッシヴ指向の強いデスメタルで、CYNICタイプ。リズム隊の聴きどころもあるし、クリーントーンのギターによる叙情パートもあって、なかなかの聴き応え。


5158WAYLANDER.gifWAYLANDER/REAWAKENING PRIDE ONCE LOST
CENTURY MEDIA/772112

出身地は不明ですが、メンバーの格好はヴァイキングなんで、その方面でしょう。金管楽器(ピッコロ?)奏者をフューチャーした5人組で、その笛で奏でられる哀愁漂う伝統メロディを配した(1)に続いてメロディック・デスメタルが登場。アグレッシヴなデスメタル・サウンドの中にも悲壮感を感じさせる笛が非常に効果的で、哀愁度は満点。MITHOTYNが気に入ってる人なら間違いなしのサウンドです。


WAYLANDER/THE LIGHT THE DARK AND THE ENDLESS KNOT
BLACKEND/BLACK037CD

アイルランド出身のペイガン・メタル・バンド、2作目。前作同様全編に金管楽器が導入されており、慟哭系のデスボーカル、ヘヴィでアグレッシヴな演奏に牧歌的な雰囲気を添えたサウンドです。かなりゆったりとしたスケール感の大きい曲調で、ギターリフやギターソロの分かりやすいメロディ、緩急展開を使った大作、プログレッシヴな部分も相まってほのぼの、しみじみとした感じ。ケルティック、ヴァイキング系の哀愁、悲壮感漂う演奏とデスボーカルによる美醜/癒し系のファンは聴いて損なし。


WELKIN/ANGEL INSIDE
THE SPEW RECORDS/TS07

ベルギー出身のツインギターの5人組、ブルータル・デスメタル・バンド、デビュー作。感情をむき出したパワフルな咆哮を中心に絶叫も交えるボーカルとザクザクウニョウニョとしたギターリフ、手数足数の多いリズム隊によるテクニカル系のサウンド。一直線のスピード感よりも複雑な展開を盛り込み、多彩なギターリフ&小技による派手派手な演奏が聞き物。音質もきわめて良好で、ベースラインまで克明に聴き取れます。かといって複雑すぎず、随所にメタリックな展開も盛り込まれており、なかなかカッコいい展開が目白押し。ヨーロピアン・ブルータル・デスでかなりメロディアスなサウンドが好みの人は聴いて損なし。


16126WELTMACHT.gifWELTMACHT/AND TO EVERY BEAST ITS PREY
NO COLOURS/NC060

JUDAS ISCARIOTのAkhenaten(作曲、g&b&key、どうやらJUDAS ISCARIOTとしての活動はやめたらしい)とKRIEGのImperial(作詞作曲、vo)によるプリミティヴ・ブラック・プロジェクト、2作目。激しく泣き叫ぶような絶叫ボーカル、寒々しいフレーズを奏でるトレモロ・リフとダウン系のドゥーミーなリフを取り混ぜ、ワンバス・キックによるドタバタとしたサウンドを展開。前作と比較するとかなり激しい部分を前面に押し出しており、またモノクロでありながらもサイケデリックなギターサウンドによるキャッチーな部分もあり、最後まで聴き飽きさせないのはさすが。ダークなブラックメタル・ファンは聴いて損なし!


14196WELTMACHT.gifWELTMACHT/THE CALL TO BATTLE
ELEGY/ER08

JUDAS ISCARIOTのAkhenaten(作曲、g&b&key)とKRIEGのImperial(作詞作曲、vo)によるプリミティヴ・ブラック・プロジェクト。JUDAS ISCARIOT特有の神秘的で緩やかにうねるメロディと絶叫ボーカルによるサウンド。ある意味アンビエントで、子守歌にも通じるゆったりとしたテンポで暗黒世界に誘ってくれます。コールド・ブラック、RAWプリミティヴ・ブラック・マニアは必聴作。


15951WHILEHEAVENWEPT.gifWHILE HEAVEN WEPT/OF EMPIRES FORLORN
EIBON RECORDS/WHW041

アメリカ出身のギタリストでSOLSTICE、TWISTED TOWER DIRE、最近ではARISE FROM THORNS(BRAVEに改名)でもギターを弾いていたTom Phillipsが創設した最初のバンド、復活作。押し寄せるさざ波の効果音で幕を開ける今作は、CANDLEMASSに代表されるメロディック・ドゥームメタルにさらにエピックでリリックな情景を加えた感じ。ボーカルも担当するTomの歌は力強くもあり、優しげでもある声で歌い上げており、説得力あり。重く沈み込むようなヘヴィな演奏が中心でありながらも、随所で導入されたアコースティック・ギター(ギターのもう一人はBRAVEのScott Loose)やシンセサイザーがことさらメロディアスに鳴り響いており、スケール感の大きいサウンドが展開されています。アメリカにもこんな感性を持ったバンドがいたのかと思わせる作品です。


WHIPLASH/CULT OF ONE
MASSACRE/MASSCD087

80年代後半から活動を続けていたベテラン・スラッシュメタル・バンド、復活の4作目。まあ、時の流れと言うもので、すっかり大人びたサウンドになっています。やっぱりスラッシュメタルは若気の至りじゃないけど若々しいエネルギーがないとだめ。演奏がどうの、音質がこうのと言う前に、ひたすらスラッシュするという勢いがないとだめですね。メロディアスなギターを導入した単なるパワーメタルになっています。


WHIPLASH/INSULT TO INJURY + LIVE IN NEW YORK 19.10.86
DISPLEASED/D00064

IRON MAIDENの影響を感じるアメリカ東海岸出身のスラッシュ/パワーメタル・バンドサード・アルバム。プラス86年のライヴを収録した再発盤


WHIPLASH/MESSAGES IN BLOOD
DISPLEASED/D00067

スラッシュメタルの復権で復活したニューヨーク出身の老舗スラッシャーWHIPLASHの84年85年のデモ音源と85年86年のライヴを収録した企画盤。


WHIPLASH/POWER AND PAIN + TICKET TO MAYHEM
DISPLEASED/D00053

「POWER AND PAIN」はデビュー作。「TICKET TO MAYHEM」は2nd.アルバムのカップリング再発盤


WHITE SKULL/ASGARD
UNDERGROUND SYMPHONY/USCD034

女性ボーカルをフューチャーしたパワーメタル・バンド、ミニ・アルバム。ゲストにGRAVE DIGGERのChis Boltendahlを迎えており、1曲目からかなりジャーマン・パワーメタルっぽい仕上がりになっております。ツーバスの疾走感、壮麗なコーラス、メロディアスなギターソロと王道タイプ。その昔WARLOCKってバンドがいましたけどあんな感じです。フル・アルバムが楽しみ...


WHITE SKULL/EMBITTERED
UNDERGROUND SYMPHONY/USCD020

UNDERGROUND SYMPHONYからリリースされた女性ボーカルを擁するパワーメタル・バンド。歌声はかなりハスキーで80年代メタルクィーンな声。バックの演奏もCHASTAINのようなアメリカン・パワーメタルでストレートに攻めてくるタイプ。イタリアじゃこんなバンドがわんさかといるらしい。80年代女性ボーカル・パワーメタル・マニア(いますかね?)必聴!!!


WHITE SKULL/I WON'T BURN ALONE
UNDERGROUND SYMPHONY/USCD004

UNDERGROUND SYMPHONYからリリースされた女性ボーカル、ツインギターを擁するメロディアス・パワーメタル・バンド、デビュー作。ドイツのWARLOCKのような正統派のパワーメタルでボーカルのフェデリカ嬢もパワーあふれるボーカルです。キーボードもゲスト参加していますが、基本ラインはツインギターを主体にしたサウンドで、結構ドラマティックな感じです。


11888WHITESKULL.gifWHITE SKULL/PUBLIC GLORY SECRET AGONY
NUCLEAR BLAST/NB5482

イタリア出身のツインギター、女性ボーカルの5人組メロディアス・パワーメタル・バンド4作目。今作は古代ローマ帝国をコンセプトにしているようで、それは曲名からもわかります。といってもだらだらと長い組曲はなく、ほぼ全曲疾走系パワーメタル。唯一(1)のインストが(ネロの歌)それっぽいメロディですが、ゲストキーボードを迎えた(2)は小刻みで、彼ら特有の力強いリフとFederica嬢の女性ながらも強力なボーカルが炸裂し、ツーバスの疾走、大仰なコーラス、キーボードとギターのコンビネーションなどひたすらカッコいい!スローな(10)では、テクニカルかつエモーショナルなギターソロが堪能できるし、どの曲も心地よい歌メロと疾走パワーメタルがぎっしりで、その手のファンは必聴作!!


9386WHITESKULL.gifWHITE SKULL/TALES FROM THE NORTH
UNDERGROUND SYMPHONY/NB4172

イタリア出身の女性ボーカルを擁するパワーメタル・バンド、サード・フル・アルバム。良くも悪くも女性ボーカルがメインのパワーメタルです。今じゃ皆無に等しい力強くシャウトするフェデリカ嬢はかつてのWARLOCKを彷彿とさせ、楽曲もツーバスの速いスピード・メタル一本。ツインギターによる(4)や女性ボーカルの色気を出したバラードなど、まさに王道のパワーメタルです。イタリア人ってドイツ人に勝る頑固者?日本人のツボにはまったサウンドです。


WHITE SKULL/THE DARK AGE
FRONTIERS/FRCD123

イタリア出身のツインギターの5人組、パワーメタル・バンド、5作目。前作までのボーカルだったFederica嬢が脱退、新たにGustavo Adrian Gabanoという男性ボーカルを迎えての心機一転作。それまでのジャーマン系スピードメタル色を払拭して、ゲスト・キーボード奏者によるシンフォメタルを予感させるイントロから、かなりドラマティックなサウンドが展開。新ボーカルはBruce Dickinsonタイプのかなり力強く歌えるので、スウェーデンのドラマティック・パワーメタルTAD MOROSEにもにた感じがします。ただやっぱり本場北欧産と比較するとメロディセンスの無さが露呈しており、また様式系なのか、スピードメタルなのかどっちつかずの中途半端さがあり、残念。


WHITE WILLOW/EX TENEBRIS
LASER'S EDGE/LE1029

ノルウェー出身の女性ボーカルを含む5人組です。メタル色は皆無で、シルヴィアという女性ボーカルの透明感あふれる歌声を中心にピアノ、メロトロン、ギターがここぞとばかりに泣きまくるサウンドです。この手のサウンドでは同郷のTHE 3RD AND THE MOTALがいますが、こちらはゴシックというよりプログレッシヴでもっと静かなサウンドで、KARIのソロに近い雰囲気です。ノルウェーの美しきメロディに浸るには良いかも.....


WHITE WILLOW/IGNIS FATUUS
THE LASER'S EDGE/LE1021

デビュー作


WICKED MYSTIC/LITHIUM
MUSIC AVENUE/251013

オランダ出身のツインギターの5人組で、1999年にデビュー作をVANDENBERGのベーシスト、Dick Kemperのプロデュースでリリースしたことのあるパワーメタル寄りのヘヴィメタル・バンド、2作目。ボーカルはスキンヘッドのゴッツいオッサンのくせにけっこう伸びやかな声を聴かせるRemko Roes。伸びやかながらも気張るところではTAD MOROSEのUrban Breed並みにガナっており、なかなかの歌い手。ヘヴィなリフワークとメロディアスなソロ、パワフルでキャッチーというオールド・スタイルの正統派。


WIGRID/HOFFNUNGSTOD
NO COLOURS RECORDS/NC051

ドイツ(?)出身の一人ブラックメタル。高音域にシフトさせたヒステリックでノイジーなギターリフが延々掻き鳴らされるプリミティヴ・ブラックなサウンドです。バックで悲痛に叫ぶボーカル、ドタドタしたドラムス、寒々とした暗黒世界が全7曲60分続きます。


WILL'O'WISP/ENCHIRIDION
/PK1913

デス、プログレッシヴ、テクノバンド


14011WINDIR.gifWINDIR/1184
HEAD NOT FOUND/HNF051

ノルウェー出身のツインギター、キーボード奏者のいる6人組、メロディアス・ブラックメタル・バンド、3作目。1、2作ではボーカル、ギター、ベース、シンセ、アコーディオンなどを一人で演奏するValfarが中心人物で、これまた素晴らしい才能ですが、今作はより強力な作品にするためバンド形態をとった模様。歌詞は英語とノルウェーの古語でも書かれており、ヴァイキングの歴史物語。(1)からスピードメタル系の疾走サウンドで、いわゆるノルウェー産のブラックよりも聴きやすい、CRADLE OF FILTHタイプ。ヒステリックな絶叫ボーカル、印象的なフレーズのリフ、バックを盛り上げるシンセなどを駆使し、随所にトラッドなメロディ、アコーディオンによる何とも言えぬ悲哀感を散りばめた作品。MITHOTYNやNAGLFAR、CRADLE OF FILTH、EMPERORといったバンドの良いところを取り込みうまく消化しています。ラストのシンセによるインスト曲もイヤミなし。全てのメロディアス・ブラックメタル・ファン必聴作!


WINDIR/ARNTOR
HEAD NOT FOUND/HNF048

ノルウェー出身のボーカル、ギター、ベース、シンセ、アコーディオンなどを一人で演奏するValfarによる一人ブラックメタル、2作目。


16037WINDIR.gifWINDIR/LIKFERD
HEAD NOT FOUND/HNF058

ノルウェー出身のValfar(vo)を中心としたツインギター、キーボードの6人組メロディアス・ブラックメタル・バンド、4作目。前作以上にバンド形態としてしっかりと作られており、重量感があってよい。その「1184」アルバムで際立ったフォークローなメロディ、アコーディオンといった美味なおかずが多少減り、全体的に突進型のサウンドになっています。ブラストビートをあまり多用せず、ツーバスの疾走感で押しまくる曲調に、メロディアスなフレーズを奏でるトレモロ・リフとザクザクしたリフを組み合わせ、随所で彩りを添えるキーボードなど、どちらかといえばNAGLFARのスタイルに近くなった印象。さらなるフォーク/ヴァイキング・ブラックを期待した人には残念ですが(といっても十二分にその雰囲気は残っていますが・・・)パワフル&メロディック・ブラック/デス・ファンは聴いて損なし。


WINDIR/SOKNARDALR
HEAD NOT FOUND/HNF037

ノルウェー出身のボーカル、ギター、ベース、シンセ、アコーディオンなどを一人で演奏するValfarによる一人ブラックメタル、デビュー作。ミッドテンポ中心で、スケール感と叙情性の高いメロディアス・ブラックメタルです。


17789WINDIR.gifWINDIR/VALFAR EIN WINDIR
TABU/TABU006

2004年に若干26歳で悲劇の死を遂げたフォークローなブラックメタル・バンドWINDIRのリーダーValfarに捧げられた2枚組のアルバム。DISK 1はWINDIRによる新曲2曲と再録音2曲、そしてENSLAVED、FINNTROLL、E-HEAD、WEHによるWINDIRのカヴァー曲と2003年9月27日ノルウェーTrondheimでのライヴを収録した全11曲58分、、DISK 2はWINDIRがリリースした4作のアルバムとデモ音源「Sogneriket demo」からのベスト曲集で全12曲73分、ファンは必聴必携の作品。収録曲は下記の通りDISK1「Stri - New Recording」「Stridsmann - New Recording」「Dans Pa° Stemmehaugen - Re-Recording」「The Profound Power - Re-Recording」「Dauden (Performed by: Enslaved)」「Ending (Performed by: Finntroll)」「Morkets Fyrste (Performed by: E-Head)」「Destroy (Performed by: Notodden All Stars)」「Likbor (Performed by: Weh)」「Svartasmeden Og Lunnamyrstrollet - Live from Rosendal Scene, Trondheim - 27.09.2003」「Blodssvik - Live from Rosendal Scene, Trondheim - 27.09.2003」DISK2「Soge II: Framkomsten」「Krigaren Si Gravferd」「Sognariket Sine Krigarar」「ByrjIng」「Arntor, Ein Windir」「Saknet」「1184」「Journey To The End」「Martyrium」「Fagning」「On The Mountain Of Goats」「Soknardalr」


WINDS/REFLECTIONS OF THE I
AVANTGARDE/AV065

ノルウェー出身のブラックメタル・バンド、MAYHEMやARCTURUS、THE KOVENANTといったメンバーによるプロジェクト、2000年にリリースした5曲入りミニ・アルバムに続く2作目。ブラックメタル・バンドとして活動した悪行をここで清めるつもりか、非常に自照的な作品。ボーカルは朗々とした無表情なもので、メタリックなギターリフに、まろやかな音色の速弾きギターソロがからみ、クラシカルなキーボードとゲスト参加のストリングス・カルテットによるメランコリックなサウンド。単発メロディの寄せ集めで整合性に欠けており、起伏が乏しく、雰囲気ものの域を脱していないのが残念。ちなみにドラマーはHELLHAMMERことJan Axel von Blamberg。


17176WINDS.gifWINDS/THE IMAGINARY DIRECTION OF TIME
THE END/TE043

ノルウェー出身の4人組で、HELLHAMMERことJan Axel von Blambergがドラムスで在籍していることで知られるプログレッシヴなゴシックメタル・バンド、3作目のアルバム。前作では今ひとつまとまりがなく「こんなこともやってますよ」的だったが、今作はまじめに音楽に取り組んだ印象で、リリカルでメロディアスなサウンドが堪能できます。ちょっと気怠げだがパワフルなクリーン・ボーカル、まるでイングヴェイみたいなネオクラシカルなギター、そしてテクニカルなドラムスによるユーロ・プログレッシヴな演奏を主体に随所にピアノやヴァイオリンを導入したクラシカルで哀愁漂うメロディ、力強いコーラス、緩急と展開を取り込んだ本格派。演奏技巧主義のプログレにありがちな個々の我のぶつかり合いによる曲の破綻がなく、プログレッシヴ・マニアをも唸らせる全12曲48分、お薦め。


WINDWALKER/THE DANCE OF THE ELVES
VOD/VODCD002

スウェーデンの新興レーベルVOD RECORDSからデビューしたDs、Vo、G、B、Key担当とG、B、マンドリン担当の二人組のバンド。ゴシック特有のダルいボーカルとゆったりとした曲調に扇動型のギターが絡んでる何とも不思議なサウンド。ドラムはツーバスも多用するパワーメタルな展開もしており、また絶叫ボーカルや女声コーラスも導入されておりブラックメタルな展開もあります。このアルバム1枚でゴシック〜プログレ〜パワーメタル〜ブラックと楽しめてしまう凄い作品。


WINGS OF DESTINY/WHERE DARKNESS FALLS
WINGS OF DESTINY/WOD001

オーストリア出身のフィーメイル・ボーカル、キーボードの5人組。1997年レコーディングの自主制作盤。ピアノによる美しい調べと女性ボーカルによるドラマティックで盛り上がりの曲から、アコースティック・ギターを使ったメランコリックな曲までやっており、バックの演奏がそれほどハードではなく、いわゆるゴシック・デスとは違う、フォーク/ポップソングな雰囲気です。ボーカルもソプラノじゃなく淡々と歌っております。


WINTERBLUT/GRUND GELENKKUNST
RED STEAM/16123CD

ドイツ出身のL hiver(vo&g&b)によるブラックメタル・ユニット、2003年作品のアルバム。文字通りドゥームとブラックメタルの融合を果たしており、ただひたすらダークで恐ろしげ。自分のやりたいことをしっかりと演奏で表現しているあたり、かなりの才能があるとみました。BLACK SABBATHの重苦しい演奏による暗黒面のみを抽出し、仕上げにお経系のボーカルがドイツ語の歌詞を唱えるが如く歌っております。これはもう完全に一種のトリップ・ミュージックといえるもので、聴き手が躁鬱状態なら一気にいけちゃう全10曲50分、スーサイダル・BGMにぴったり。


13701WINTERKILL.gifWINTERKILL/TAMING THE WOLVES
MTM-METAL/1704-6

アメリカ出身のオーソドックスな4人組、1998年にアルバム1枚リリースしているバンドの2001年作品。ドラムスにはMichael Angelo Bandで活躍していたChuck Whiteを新たに迎えて、ドイツの軟弱メタル専門レーベルMTMが新たに興したMTM-METALからリリース。いかにもアメリカン・ハードなご機嫌なメタリック・サウンドです(死語ばっかり)ボーカルはJohn Bon Joviをヘヴィにした感じで、歌い方は似ています。その前作の「WINTERKILL」からの曲が5曲リレコーディングされており、その曲はヨーロピアンな香りがする正統派メタル。特にスピードメタルな「HELLRAISER」は名曲。LIZZY BORDENとライヴもやってるらしいので、US正統派〜パワーメタル・ファンは聴いて損なし!


5293WINTERKILL.gifWINTERKILL/WINTERKILL
XSTROYES/OICU812USA

アメリカ出身の4人組、スリーヴはチープだし、ほぼ自主制作のノリですが、ボーカルはパワーのある声で、ハイトーンまで聴かせるし、ギターのリフはヘヴィで鋭く、ソロはメロディアス。リズム隊もテクニカル。ツーバスで疾走感のあるパワーメタリックな曲や、初期METALLICAっぽい展開の曲、歌メロのコーラスの印象的なスピードロック、哀愁バラードまで感動もん。メロディアスなアメリカン・パワーメタル・正統派HMファンは必聴の一枚ですよ。


WINTERLONG/VALLEY OF THE LOST
LION MUSIC/LMC2104-2

スウェーデン出身のツインギターの4人組、メロディアス・スピードメタル・バンド。プロデュースとキーボードをLars Eric Mattssonが担当しており、いわゆる様式系のサウンド。ボーカルはちょっと濁った声で、様式には美声を期待する人には不向き。その分、パワフルさは感じられるし、ベースラインがしっかりとしているので、軽々しい印象はありません。随所でネオ・クラシカルなギターが登場し、またMistheriaがシンセ・ソロを聴かせてくれますが、音質の影響か、低予算の録音のせいか、どうも古くさい印象で、彩りに乏しい感じ。速い曲はまだしもメロディ重視のミッドテンポの曲では、もたつく部分があって残念。ちょっと地味目の北欧様式メタルといったところ。


WITCH HUNT/PROPHECIES OF A GREAT PLAGUE
X-RAT/XRR001


WITCHBURNER/INCARNATION OF EVIL
UNDERCOVER/UCRCD09

1992年にドイツで結成された(オリジナル・メンバーはもういないけど)ジャーマン・スラッシュメタル・バンド、3作目?メンバーの服装やオフステージをコラージュした写真を見る限り、本当に2001年のレコーディングかと思ってしまうほど思いっきり80年代スラッシュしております。ザクザクザクザクと刻まれるギターリフ、アングリーに吠えたてるボーカル、ツービート、ツーバスの疾走しまくるサウンドです。TANKARDのようなストレートなジャーマン・スラッシュ・ファンに絶対お薦め!


WITCHCRAFT/SWORN TO DESPISE
DR.CI/DCD9627

ジャケットに女性が3人も写ってるんで期待したら、ふつーのデスメタルだった。しかしけっこう手数の多い、良質のデスメタルです。


WITCHERY/DEAD HOT AND READY
NECROPOLIS/NR041

スウェーデン出身の5人組、デスメタル・プロジェクト、早くも通算3作目、セカンド・フル・アルバム。全編どこを切ってもジャーマン系のパワー/スラッシュメタルです。個人的にはボーカルがもっとアングリーだと言うことはないんですが、ツインギターのクラッキング・リフ、疾走するツーバス、どこかで聴き覚えのあるメロディラインなど、手堅いと言えばそれまでですが、CRANIUM同様、流行とは無縁の王道のサウンドです。やめられませんコレは。


7109WITCHERY.gifWITCHERY/RESTLESS & DEAD
NECROPOLIS/NR029

元AT THE GATESのメンバーで現在THE HAUNTEDで活躍するギタリスト、パトリック・ヤンセンのサイド・プロジェクト。他にSEANCE、M. FATEのメンバーが参加しており、アングリーながら多彩で味のあるボーカルに、ツインギターのリフ、ヘヴィメタリックなリズム隊が、ひたすらカッコいいスラッシュメタルを築いており、かつてのジャーマン・スラッシュ・ファンには涙ものの作品(曲名も注目!)でしょう。すでに次作の予定もあるそうなので、外せない一枚です。


13933WITCHERY.gifWITCHERY/SYMPHONY FOR THE DEVIL
MUSIC FOR NATIONS/CDMFN273

スウェーデンが生んだ80年代メタル回帰バンド、WITCHERYの通算4作目。もうオジさんにはメロメロのサウンド、若かりし20代を思い出してしまいます。(1)(2)と立て続けにスピード・スラッシュでブチのめされ、ヘヴィな(3)、チャーチベルが印象的な(4)そして再び疾走の(5)と曲順も考えられており、素晴らしい!Jensenの印象的なリフワークにRichardの弾きまくるギターソロ、克明なベースラインにここぞと疾走してくれるドラムス、そして唯一今風のデスメタル色を漂わすToxineのボーカルが一体となったスラッシュ・サウンドはやはりカッコいいの一言。復活したDESTRUCTIONも最高だったし、今だ現役でヘヴィメタルのみを聴く事を誇れる全てのスラッシュ/パワーメタル・ファン必聴作!!!!!!!!!!


WITCHERY/WITCHBURNER
NECROPOLIS/NR034

スラッシュメタル回帰なアルバムをリリースし好評を博したTHE HAUNTEDの別プロジェクト、WITCHERYの80年代ヘヴィメタルの、名曲のカヴァー4曲と新曲3曲の7曲入りミニ・アルバム。(1)はもちろんジャーマン・パワーメタルの名曲中の名曲、イントロのアレからばっちり完コピ。(2)はW.A.S.P.(3)はJUDAS PREIST(4)はBLACK SABBATH。で、肝心の新曲はやっぱりジャーマン・スラッシュしてます。約25分ですが、フル・リピートで1日中聴きましょう!!!!!


WITCHMASTER/MASOCHISTIC DEVIL WORSHIP
PAGAN RECORDS/MOONCD032

ポーランド出身のスピード・ブラック/スラッシュメタル・バンド2作目。前作のイントロはバリバリと銃撃のSEで幕開けましたが、今作はちょっとエッチなSM風ではじまり始まり〜。音質が向上したためとドラムスがBEHEMOTHのInfernoに交代したためチープさが薄れ、アグレッシヴでタイトなスラッシュ・サウンドが堪能できます。もちろん演奏スタイルは変わらず絶叫咆哮の掛け合い、小気味よいザクザクしたギターリフに切れ込みソロ、ツーバスの疾走感を生かしたスラッシュ・ビート、適度にブラストを交えたスピーディーな曲調が主体。スウェーデン産デスラッシュのどこか優等生的な部分がなくきわめて煽動的な16曲36分、より攻撃的なデスラッシュ・ファンは必聴作。


WITCHMASTER/VIOLENCE & BLASPHEMY
PAGAN RECORDS/MOONCD021

ポーランド出身の3人組、スピード・ブラックメタル・バンド。といっても今風の北欧ブラックメタルじゃなく、VENOM、SLAYER直系の80年代スピード・スラッシュにブラックメタルな雰囲気を合わせたサウンド。ボーカルは絶叫と咆哮の2種類、ギターリフは小刻みに蠢き、切れ込み型のソロが導入されています。曲によっては最初期のHELLOWEENのようなスピード感とメロディが楽しめるし、ツービート主体のタテノリが心地よい曲や、ブラストビート全開の曲など、スウェーデンのCRANIUM同様、チープでスピード感たっぷりのスラッシュ・サウンドが全15曲40分、一気に堪能できます。


16834WITCHMASTER.gifWITCHMASTER/WITCHMASTER
AGONIA/ARCD009

1996年に結成されたポーランド出身の4人組、スピード・スラッシュメタル・バンド、3作目。今作はタイトルもシンプルに「WITCHMASTER」となり、サウンドもよりソリッドでオールドスクールなスピード・ブラック/スラッシュ一直線。パワフルにガナるボーカル、ウンジョコジョコと刻まれるギターリフ、ワンバス・ブラスト、ツーバス連打を駆使するドラムスなど、いわゆるスラッシーな疾走感とブラックメタルのヒステリックさが融合した感じ。相変わらずBEHEMOTHのドラマーでもあるInfernoの安定した演奏はさすが。全11曲24分と短めですが不純物のないピュアなサウンドがつまっています。


4658WITHEREDBEAUTY.gifWITHERED BEAUTY/WITHERED BEAUTY
NUCLEAR BLAST/NB3162

NUCLEAR BLASTの3枚組ベストの「未来」に1曲収められていたWITHERED BEAUTYの待望のフル・アルバム。ABYSSスタジオ録音、HYPOCRICYのピーターがプロデュースというお墨付き。咆哮型ボーカルにアグレッシヴ&スピーディーな曲展開で、ブラックメタルな扇動型ギターリフの曲や正統派パワー/スラッシュな曲までこなしておりとても新人とは思えない出来。とにかく、アグレッシヴで小細工なしのメロデス系サウンドを好む方は必聴の一枚。


WITHERING SURFACE/SCARLET SILHOUETTES
EUPHONIOUS RECORDS/PHONI007

デンマーク出身のツインギターの5人組、メロディック・デスメタル・バンド、デビュー作。恐るべきオバさん化粧の小太りボーカリストが絶叫型でブラックメタルっぽいんですが、その分声量があるので、ヒステリックさがあまりなく聴きやすい。印象的なギターリフで押すIN FLAMESタイプの曲調で、ソロはあくまで叙情的。キーボードを導入した緩急のある(4)(5)や女性ボーカルとLOWボイスで吠えたてる(6)などはいい雰囲気です。1曲1曲はいいんですがアルバム全体を通すとメリハリに欠ける部分があり、もう少しスピード曲が欲しいところ。ギターは非常にメロディック。


13815WITHERINGSURFACE.gifWITHERING SURFACE/WALKING ON PHANTOM ICE
COPRO/COP018

1994年にデンマークで結成されたツインギター、キーボード奏者のいる6人組、メロディック・デスメタル・バンド3作目。前作を未聴なので、この変化が今作からなのか不明ですが、この作品はいい。SOILWORKタイプのメロディック・デス・サウンドにちょっとメロディック・ゴシックの風味を足したようで、叙情度とアグレッシヴ度がうまくかみ合っています。小太りボーカルは健在ですが、絶叫だけでなく、LOWボイスやDARKSEEDのStefanみたいな歌い方も駆使しており、それらを使い分けた(1)は名曲。元々ギターはかなりメロディアスだったし、シンプルで印象的なリフで曲を組み立て、定番のデスボーカルと歌メロのあるボーカルによって曲に味を付けたあたりがミソ。死滅しかけたメロデスの新しい明光かも。メロディック・ゴシック&デス・ファン必聴!!!!


3924WITHINTEMPTATION.gifWITHIN TEMPTATION/ENTER
DSFA RECORDS/DSFA1007

オランダ出身、ジャケット通りのゴシック・デスメタルです。1曲目が始まったときは間違ったかなと思いました。シャロン嬢の(ジャケットの人かどうかは不明)高貴な歌声しか聴こえなかったもんで。後半に行くほど徐々に美女と野獣が絡むゴシックへと発展します。シンフォニックで起伏のある展開、静と動、美と醜の究極的からみ具合で、こういうのって病みつきになるな〜。


13385WITHINTEMPTATION.gifWITHIN TEMPTATION/ICE QUEEN-6TRACKS
DSFA RECORDS/DSFA1026

オランダ出身のフィメール・ゴシックメタル・バンド、大好評の「Mother Earth」アルバムからのセカンド・シングル。「Ice Queen」のラジオ・ヴァージョンと2001年2月11日に収録されたラジオ番組でのライヴ「Mother Earth」「Cared」「Ice Queen」さらに「Ice Queen」と「Caged」のデモ音源の全6曲収録。目玉はやっぱりライヴ。立て続けにNIGHTWISH、THEATRE OF TRAGEDYとライヴを聴いたので、残るはこのバンド。日本に来る可能性は皆無なので、3曲では欲求不満。目玉その2はデモ音源。「Ice Queen」はけっこうアグレッシヴで荒削りな印象ですが、「Caged」では、オペラティックなソプラノのバックコーラスが導入されており、ファンなら絶対に聴き逃せないヴァージョンです。


12826WITHINTEMPTATION.gifWITHIN TEMPTATION/MOTHER EARTH
DSFA RECORDS/DSFA1021

オランダ出身のフィメール・ゴシックメタル・バンド、3年ぶりのセカンド作。デビュー作「ENTER」の1曲目「Restless」でこの手のサウンドにどっぷりとハマった人は多いはず。いろいろ浮気しても(実はこの私もその後NIGHTWISHのTarjaの虜になったことはここで告白します)やっぱりSharon嬢の歌声にノックアウトされます。(1)はその「Restless」同様の路線でピアノの調べから始まる曲。(2)はロマンティックなメロディと歌メロが最高。(3)はバラード、このあたりまでは当然予想された展開(でもここまでで2回はイケる)。(4)(7)はケイト・ブッシュを思わせる女性の狂気(ヒステリックな叫び、これは男心を惑わせる)と紙一重の美声とドラマティックなサウンドが今までにない新境地を築いています。(5)ではオペラな歌唱は無理かなと思っていたらどっこい、しっかりと聴かせてくれるし、(9)は歌メロ、ドラマ性、叙情性といったフィメール・ゴシックの究極を追求した曲。全曲デス声とのカラミはなくSharon嬢の歌声のみを際だたせた作品。こりゃNIGHTWISHもヤバイな〜(なんて嘘よTarjaあなた命なんだから)スクリーンセイバー、歌詞等のCD-ROMトラック付き(ただしMacでは役立たず)・・・限定の2CD版は売り切れました・・・


12827WITHINTEMPTATION.gifWITHIN TEMPTATION/MOTHER EARTH -LTD 2CD
DSFA RECORDS/DSFA1022

オランダ出身のフィーメイル・ゴシックメタル・バンド、3年ぶりのセカンド作。デビュー作「ENTER」の1曲目「Restless」でこの手のサウンドにどっぷりとハマった人は多いはず。いろいろ浮気しても(実はこの私もその後NIGHTWISHのTarjaの虜になったことはここで告白します)やっぱりSharon嬢の歌声にノックアウトされます。(1)はその「Restless」同様の路線でピアノの調べから始まる曲。(2)はロマンティックなメロディと歌メロが最高。(3)はバラード、このあたりまでは当然予想された展開(でもここまでで2回はイケる)。(4)(7)はケイト・ブッシュを思わせる女性の狂気(ヒステリックな叫び、これは男心を惑わせる)と紙一重の美声とドラマティックなサウンドが今までにない新境地を築いています。(5)ではオペラな歌唱は無理かなと思っていたらどっこい、しっかりと聴かせてくれるし、(9)は歌メロ、ドラマ性、叙情性といったフィーメイル・ゴシックの究極を追求した曲。全曲デス声とのカラミはなくSharon嬢の歌声のみを際だたせた作品。こりゃNIGHTWISHもヤバイな〜(なんて嘘よTarjaあなた命なんだから)限定盤2枚組でボーナス曲と映像、スクリーンセイバー、歌詞等のデータCD−ROM付き(ただしMacでは役立たず)


16672WITHINTEMPTATION.gifWITHIN TEMPTATION/MOTHER EARTH-5TRACKS
BMG/GUN/82876563272

今なお衝撃の残るセカンド・アルバム「MOTHER EARTH」からタイトル・トラックのシングル・ヴァージョンと未発表曲「Jane Doe」、「Ice Queen」「Never Ending Story」のアコースティック・ライヴ・ヴァージョン、「Mother Earth」のライヴの5曲入りミニ・アルバム。未発表曲の「Jane Doe」は今までの流れとは多少異なるポップでキャッチーな曲、ファンは聴き逃せません。CD−ROMパートに秘密のインターネット・ページへのリンクが収録されています(Mac OS9でもOK)。即ゲットして即アクセス!


14683WITHINTEMPTATION.gifWITHIN TEMPTATION/MOTHER EARTH-6TRACKS
DSFA RECORDS/DSFA1029

今やフィメール・ゴシックメタルの代表格にまで登りつめたSharon den Adel嬢がフロントウーマンを務めるWITHIN TEMPTATIONの大ヒットアルバム「MOTHER EARTH」からのタイトル曲のシングル。ラジオエディット、ライヴ、さらには2002年パリでのライヴビデオをCD-ROMトラックに収録。他にアルバム未収録でアコースティカルでスローな「Bittersweet」、アコースティック・ヴァージョンの「Ice Queen」、ライヴ・ヴァージョン「Our Farewell」は「Mother Earth」のライヴとつながっており、この流れは絶品。CD-ROMのビデオは720X576ピクセルとかなり大きく、妖艶なロングドレスを身にまといヘッドバンキングするSharon嬢はやはりゴシックメタルの女王という名に相応しい雰囲気が拝聴できます。ファン必見!


WITHIN TEMPTATION/OUR FARWELL -4TRACKS
DSFA RECORDS/DSFA1023

大好評のセカンド・フルアルバムからのシングル曲はピアノとチェロの調べがあまりにも美しすぎるバラード「OUR FARWELL」。ラジオエディットとアルバム・ヴァージョン、そしてこの曲の美しさをさらに醸し出すアコースティック・ヴァージョンの3曲+ドラマティックな「DARK WINGS」の4曲収録。アコースティック版はSharon嬢のファンなら必聴!


17678WITHINTEMPTATION.gifWITHIN TEMPTATION/STAND MY GROUND-DVD PLUS EDITION
BMG/82876667899

4年ぶりのアルバム「THE SILENT FORCE」からの第1弾シングルで、CD/DVDの両面ディスク。AUDIO SIDEはタイトル曲のシングル/アルバム・ヴァージョンと「Overcome」「Forsaken」の4曲、VIDEO SIDEはタイトル曲のビデオクリップ、メイキングなどを収録。ただしDVDはPAL方式のためパソコンかPAL−NTSCコンパーチブル・デッキでないと再生出来ません。


WITHIN TEMPTATION/THE DANCE -MCD
DSFA RECORDS/DSFA1015

オランダ出身のフィーメイル・ゴシックメタル・バンド、アルバム未収録曲「The Dance」「Another Day」「The Other Half(of me)」と「Restless」「Candles & Pearls of Light」のリミックス、およびCD−ROMパートを収録したミニ・アルバム。


17677WITHINTEMPTATION.gifWITHIN TEMPTATION/THE SILENT FORCE-DIGIPACK
BMG/82876645162

オランダ出身のフィーメイル・ゴシックメタル・バンド、3作目のフルアルバム。前作「MOTHER EARTH」から4年(その間にあの衝撃的なライヴDVDがリリースされましたが)、その間に募った期待に見事に答えてくれる作品です。前作で確立した方向性を継承しつつさらにキャッチーな歌メロと荘厳なオーケストレーションを駆使しつつ一瞬も聴く耳をとらえてはなさない見事さ。今までのファンなら当然満足だし、加えてシングルカットされた(4)や(6)などロックっぽい歌メロや、(5)(8)はストリングスとスローなビートを使った今までにないやさしい曲調で幅も広がっている。ボーカルを前面に押し出したプロダクションも良く、Sharon嬢の歌声による感情表現も豊かになっており、じっくりと時間をかけて制作されたであろう全13曲54分間違いなく必聴作!限定デジパック盤、2曲のボーナストラックとポストカード、マルチメディアパート(MacではOSXで再生可能です)収録。


14831WITHOUTFACE.gifWITHOUT FACE /ASTRONOMICON
EARACHE/MOSH901CD

ハンガリー出身の男女ボーカル、ギター、キーボード奏者のいる6人組、プログレッシヴ・ダーク・フィーメイル・ゴシックメタル・バンド、EARACHEとアルバム4枚の契約を交わした移籍第一弾、通算2作目。前作を聴いたときからその可能性を秘めたサウンドに注目していましたが、時に咆哮も交える男性ボーカルとJuliette嬢のエンジェルボイスによる歌を中心に、分厚く重厚な演奏による、プログレッシヴかつヘヴィで複雑な音世界を築いており、前作を遙かに凌駕する作品です。ボーカルが文字通り詩を読み聞かせるが如く説得力、表現力を持って歌っており、バックの複雑かつテクニカルな演奏にあっても機械的な冷たさや単に「凄い」で終わらない叙情性を持っており、これぞユーロ・プログレの本質を受け継いだ作品。プログレ・マニア必聴作。


14284WITHOUTFACE.gifWITHOUT FACE /DEEP INSIDE
DARK SYMPHONIES/DARK015

ハンガリー出身の男女ボーカル、キーボード奏者のいる6人組、プログレッシヴ・ダーク・フィーメイル・ゴシックメタル・バンド、1999年のデビュー作でDARK SYMPHONIESからのリマスター再発盤。ボーカルのJuliette嬢は1983年生まれの18歳!の黒髪の美少女。これまた素晴らしい可能性のあるバンドです。基本ラインは野獣系咆哮デス声やクリーンな男性ボーカルとエンジェル・ボイスのデュエット、テクニカルな演奏で、E.A.PoeやH.P.Lovecraft、H.W.Longfellowにインスパイアされた歌詞(英語)やミッドテンポ中心のドラマティックでダークな雰囲気をたたえた東欧系ゴシック。まだまだ借り物の雰囲気がありますが、EVENSONGやFORGOTTEN SILENCEのファンなら可能性を秘めたバンドなので、今からチェックしておいて損なし!


WITHOUT GRIEF/DEFLOWER
SERIOUS ENTERTAINMENT/SE008CD

スウェーデン出身の5人組、正統派メロディアス・デスメタルバンド、デビュー作。印象的なフレーズを奏でるツインギターを軸に、ツーバスの疾走感あふれる曲展開、悲壮感漂うLOWボイスのボーカルに、アコースティック楽器の導入など見事にIN FLAMES系統のサウンドをやっております。特に前半はスピーディかつアグレッシヴ、後半に行くとブルータルなボーカルを導入したヘヴィな曲も登場し、奥の深さも披露しております。ギターメロデス・ファン必聴!


WIZARD (GERMANY)/BATTLE OF METAL
BOW RECORDS/4029476000105

ドイツ出身のパワーメタル・バンドのセカンド。今作はコンセプトアルバムになっており全21曲74分の大作(といっても曲の頭のナレーションも1曲に数えてる)いまどき曲名に「THUNDER WARRIORS」とか、歌詞に「METAL」とか堂々とでてくるところが凄い。サウンドもまさに正統HMで、ハイトーンの雄叫びに、疾走感たっぷりのパワーメタルに、メロディアスでポップとも言える曲、パワーバラードと多彩。歌メロは一緒に叫べるタイプでなかなか良いですよ。


8105WIZARD(GERMANY).gifWIZARD (GERMANY)/BOUND BY METAL
B.O.RECORDS/5301320561

出ました!これが「ヘヴィメタルだ!!」と私が断言するドイツ出身のパワーメタル・バンド、WIZARD (GERMANY)の3作目。どこを切ってもメロディ、スピード感そして歌詞全てがヘヴィメタルしてます。MANOWARがアメリカの良心ならWIZARDはヨーロッパの良心。一回聴いただけで思わずリフレインを歌ってしまう覚えやすさ、思わずヘッドバンキングしてしまう疾走感、もう最高です。ジャーマンやイタリアン、様式系のクサさはなくとも普遍のHMサウンドです。


13370WIZARD(GERMANY).gifWIZARD(GERMANY)/HEAD OF THE DECEIVER
LIMB MUSIC/41562

出た〜出ました(毎回このバンドのコメントは同じ始まり方(^_^)、当店一押しのスピード・ウォリアー・メタル・バンド、ドイツのWIZARDの4作目。「これでもか!」の疾走曲のオンパレードです。最初期のHELLOWEENが築き上げた、高速リフとハイトーンのシャウト、ツーバス連打、お叫びコーラス、「メタル」に「ストーム」といったコテコテのジャーマン・スピードメタルのオンパレードです。長ったらしいイントロもギターソロもなく、ただひたすらコブシ振り上げ、ヘッドバンキングが出来ます。うちの子ですら数回聴いただけで歌メロ覚えるシンプルさ!あのRHAPSODYも在籍するLIMB MUSICに移籍して、音質も格段に良くなっており、METALIUMと共にこれぞ王道、単純明快この上ないサウンドです。ジャケットのライヴ写真ではけっこうシアトリカルなことやってるので、ライヴが観たい。


14308WOLFENSOCIETY.gifWOLFEN SOCIETY/CONQUER DIVINE
NO FASHION RECORDS/NFR057

ACHERONのVincent Crowley(b&vo)、元INCANTATIONのKyle Severn(ds)、DARK FUNERALのLord Ahriman(g)、THE ELECTRIC HELLFIRE CLUBのThomas Thorn(key)とRicktor Ravensbruck(g)によるオカルト・ミサンスロピック・メタル・プロジェクト、といってもよく判らないと思いますが、要はデスメタル、ブラックメタルを混ぜ合わせて、USエクストリーム・ミュージックに仕上げた感じで、「MORBID ANGELにブラックメタルを演奏させたらこんなだろうな」みたいな〜。ボーカルはデス系のガナリ型、ヘヴィな暗黒リフと煽動型も交えつつギターソロは切れ込むような速弾き。速い曲は速く、ミッドテンポは重くという感じでなかなかカッコいい!4曲入りのミニ・アルバムですが、フル・アルバムも聴きたいと思わせる作品。


WOLFSMOND/DES DUESTERWALDES REIGEN
?/15952CD

ドイツ出身の4人組、プリミティヴ・アトモスフェリック・ブラックメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。ドイツ語の歌詞によるゆったりと吐き出す絶叫ボーカル、歪んだ音色のギターを主体にした演奏で、非常に不気味なメロディと雰囲気を持ったミッド〜スローテンポなサウンドです。ヒステリックなトレモロ・リフばかりでなく、レトロでドゥーミーなリフやこれまたレトロなギターソロなどが導入されており、ひたすら重苦しく陰鬱なサウンドスケープが堪能できます。暴虐度はないものの、初期BURZUMタイプのブラックメタル・ファンなら聴いて損なし。


14739WONDERLAND.gifWONDERLAND/WONDERLAND
UNDERGROUND SYMPHONY/USCD047DIGI

イタリアン・パワーメタル・ファンならヨダレもののVISION DIVINE,PROJECTO,SHADOWS OF STEELのメンバーで構成されたプロジェクト・バンド、待望のフル・アルバム。最近のイタリアン・シンフォニック・メタルの中では格段に個性的なサウンドを展開しており、それは中性的なAlex Hallのボーカル、Frank Andiverのキーボードセンス、そしてもちろんVic Mazzoniのギターが織りなす流れるような叙情メロディが見事にコンポーズされているから。若手バンドにありがちな気張り過ぎが無く、実に丁寧な曲作りが為されており、いわば大人のシンフォニック・スピードメタルといった、柔軟で起伏に富んだバランスの良い作品。好き嫌いはあってもMichael Sweet(STRYPER)の如く美声メタル・ファンは必聴の作品。初回限定のA5デジパック版。


WOODS OF BELIAL/DEIMOS XIII
FIREBOX/FIRECD008

フィンランド出身のBlood、Horned Black、Wohiと名乗る3人組、フューネラル・スーサイド・インダストリアル・ドゥーム・バンド、3作目。シンセサイザーによる恐ろしげなイントロに続き、ヘヴィなギターワークと壁一枚隔てた向こうから呻くようなボーカル、単調なリズムのドラムスによるダーク・サウンドが展開。ボーカルも歌うというよりほとんどうめき声で、重低音が強調された耳を聾するばかりのノイジーな音と、荘厳なキーボードとの対比はなかなかおもしろい。ドラマ仕立ての部分や延々とくり返されるリフレインが徐々に変化してドラマティックに盛り上がる部分など聴き手の感情を揺さぶる展開が盛り込まれており、SKEPTICISMタイプの躁鬱的ゴシック/ドゥームのファンは聴いて損なしの全5曲51分。


17847WOODSOFINFINITY.gifWOODS OF INFINITY/F&L
TOTAL HOLOCAUST/17847CD

1999年にファースト・デモ音源をリリース後今まで多数のデモ、7インチをリリースしているスウェーデン出身のブラックメタル・バンド、ファースト・フルアルバム。これはかなりイッてます、変態的です。ボーカルはヒステリックな絶叫型で、ノイズ/サイコ・ブラックを基本としており、そこにさまざまなギターサウンド、ボーカルスタイル、サンプリングなどをごちゃ混ぜにしたアヴァンギャルドなサウンドを展開。いきなりサイコ・ブラックするかと思えば、メランコリックなギターやファニーなSE、ベートーヴェンの「月光」まで入れる始末。スローからファストな展開、ノイジーからメロディアス、インダストリアル、ファニー、エログロなどの寄せ鍋状態な全13曲74分、その変態性の一部が垣間見られるオフィシャル・サイトhttp://woi.cjb.net/も必見!


WOODTEMPLE/FEEL THE ANGER OF THE WIND
NO COLOURS/NC059

オーストリア出身のボーカル、ギター、キーボードをこなすAramathなる人物による一人ブラックメタル、ファースト・フルアルバム。邪悪なうめき声とも思えるボーカルに、トレモロではなく重々しいギターリフを使い、非常にゆったりとしたリズムを叩くドラムスによるペイガン・ブラックメタルを展開しております。随所にメランコリックなフレーズを導入、またキーボードのロングノートによる荘厳でスケール感のあるバッキングがなかなかの味わい。ドラマティックな部分もあり、GRAVELAND系のペイガン・ブラック・ファンは聴いて損なしの全6曲43分。


16950WOODTEMPLE.gifWOODTEMPLE/THE CALL FROM THE PAGAN WOODS
NO COLOURS/NC075

オーストリア出身のAramathなる人物による一人ブラックメタル、セカンド・フルアルバム。そのバンド名、アルバムタイトルから(ジャケットのアートワークでも)想像できるように、鬱蒼とした森の奥深くで背信的異教徒による暗黒儀式的音楽を繰り広げております。ザラザラしたギターリフ、ドタバタのドラムスによるシンプルでゆったりとしたテンポの曲調を主体に、これまたゆったりとしたイヴィルな絶叫ボーカルが呻いております。各楽器の音色が古くさく、またギターフレーズにも悲哀を感じさせるフォークロックっぽさがあってなかなかよい。バックでうっすらと流れるキーボードも神秘的。WYRDあたりのゆったりしたブラックメタル・ファンは必聴の全5曲45分。


17022WORSHIP.gifWORSHIP/LAST CD BEFORE DOOMSDAY
WEIRD TRUTH/WT013

フランス出身のカルト・ドゥーム・デスメタル・バンド、1999年にリリースしたファースト・デモ音源に2000年にリリースされたAGATHOCLESとのスプリット7インチに収録されていた「Keep On Selling Cocaine to Angels」を追加収録しての再発CD化作品。残念ながらボーカルの(Fucked-Up) Mad Max自身が2001年にその生涯を閉じてしまいましたが、まさにその予言的サウンドがここに込められています。慟哭系のデスボーカル、重厚なギターリフ、随所で聴かれる悲壮感漂うソロワークなど、とことん追いつめられた人間の内面がされけ出されたようなダークでディプレッシヴな演奏です。誰しも一度は深い悲しみに陥るときがあるはず、そんなときの感情を代弁してくれる全5曲55分、そのままリストカットするか、立ち直れるかはあなた次第・・・


WOTAN/TRANQUILITY
D&S/DSRCD0017

ドイツ出身のツインギター5人組、オールドタイプのスピード・スラッシュメタル。ツービートのスピーディーな曲、スラッシーなアングリーボイス、よく聴くとテクニカルなギター&ベースが気持ちよく疾走してくれます。歯切れのよい展開もあるし、4曲目のような各メンバーのテクニカルなふんだんに盛り込んだスラッシュもあって聴きごたえ十分。ジャケットとバンド名はダサいが中身は充実の一枚です。


THE WOUNDED/THE ART OF GRIEF
COLD BLOOD INDUSTRIES/CXR11082

オランダ出身の5人組、ダーク・ゴシックメタル・バンド。抑揚を押さえ込んだゴシック・ボーカルとギターの単調なリフによる初期U2タイプの曲で始まる今作は、ニューウェーイヴ系ゴシック・ファンにはたまらないサウンドです。(2)も耽美なピアノのメロディと単調なリズムながら徐々に盛り上がり、ギターソロが炸裂する感じで、ゴシック特有の躁鬱感とロックの開放感が一体になったサウンド。さらに(5)では、デス・ボーカルとの絡みもあり、もの悲しいメロディと優しく包み込む歌と野獣のような声の対比が絶品。男性ボーカルのみによる、耽美系ゴシック・ロック・ファン必聴作。


14132WURDULAK.gifWURDULAK/CEREMONY IN FLAMES
BAPHOMET/BHC6603

Fug(SOUL FORSAKEN:g)、Fredlablo(GORELORD:g)、Killjoy(NECROPHAGIA:vo)、Jehmod(BLOODTHORN:ds)、Ihizahg(PERISHED:g)、Iscariah(IMMORTAL:b)そしてManiac(MAYHEN:vo)というブラックメタル界の錚々たるメンバー7人によるシスター・ファッキング・メタル・プロジェクト。予想通りの原典回帰なサウンドで、CELTIC FROSTやVENOMといったバンドへのオマージュ的なサウンドです。KilljoyとManiacの地獄からの誘いのような粘つくような絶叫ボーカルながら、演奏はいたってシンプルなパワー/スラッシュメタル、NWOBHMの香りも漂うし、各楽器の音色や音数の少ないリフ、ドラムなどこれまた非常にレトロな印象。80年代往年のサウンドが好みの人は必聴!


WUTHERING HEIGHTS/TO TRAVEL FOR EVERMORE
SENSORY/SR3014

デンマーク出身のギター、キーボード奏者のいる5人組、テクニカル・パワーメタル・バンド、デビュー作。プロデューサーにTommy Hansen、ゲスト・ベーシストにTIME MACHINEのLorenzo Dehoが参加。いわゆるシンフォニック・タッチで、静と動の展開の激しいサウンドです。ボーカルは激しく歌う部分から高音まで素直に伸びているし、ネオ・クラシカル系のギターとキーボードのバトルもなかなか聴き応えあり。まだまだ展開系の曲に整合感がないのが残念ですが、Tommyのプロデュースということで、HELLOWEENっぽかったり、クラシカルなフレーズを導入したYNGWIE MALMSTEENっぽかったりしてまあ新人バンドなので致し方ないんですが、その辺りのファンなら聴いてそんはなし。


WYKKED WYTCH/SOMETHING WYKKED THIS WAY COMES
DEMOLITION RECORDS/DEMCD102

アメリカ出身の女性ボーカルを擁するバンド。インフォメーションでは「フィーメイル・デスメタル」ということで期待しましたが、デスメタルというよりは、80年代USパワーメタル。HELLIONやCHASTAINのようなパワフルな女性ボーカルをフロントに据えたサウンドで、歌うというよりも叫びで、アグレッシヴさを出しております。曲調は展開を多用した、ミドルテンポのドラマティックなものが多い。インナージャケットのボーカル嬢の写真はまるで「ちあきなおみのモノマネをしてるコロッケ」みたいで笑えます。個人的にはボーナストラックに収録されているデスメタル然りとした曲の方が気に入りました。その方向で曲作りをした方が絶対いいと思いますが...


WYNJARA/WYNJARA
NOCTURNAL ART/ECLIPSE016

元MONSTROSITYのJason Morgan(g)と元MAEVOLENT CREATIONのJohn Paul Soars(g&vo)が結成したバンド。さすがにベテランだけあってキッチリとした音作りでまずは安心。立て続けにUSスラッシュ・リフと吠えまくるボーカル、硬質なツーバス疾走による曲が続き、スピード感重視型かと思いきや、TESTAMENT風のガリガリのリフとちょっとグルーヴィーなミッドテンポの曲や、エモーショナルなギターソロを導入したインスト曲、ヨーロピアン・デスメタル風などをうまく挟みこみ、緩急を織り交ぜており、飽きない構成。散漫な印象もありますが、最近のUSスラッシュ/デスメタルとしてはさすがに高品質。


WYRD/HEATHEN
MILLENIUM/MMM008

フィンランド出身のAZAGHALのNerqathによる一人ヒーゼン・ブラックメタル、デビュー・フルアルバム。


WYRD/HULDRAFOLK
MILLENIUM/MMM011

フィンランド出身のAZAGHALのNerqathによる一人ヒーゼン・ブラックメタル、2作目。


WYRD/VARGTIMMEN PT 1
SOLISTITIUM/SOL038

フィンランド出身のブラックメタル・バンドAZAGHALのNarqathによる一人ブラックメタル・プロジェクト、3作目のフルアルバム。雷雨のSEとアコースティック・ギターによるもの悲しい導入から一変してコールド・ブラックが登場するパターンはひたすらカッコいい。そのアコギでのフレーズがその後もリフレインされる12分を超える(1)は北欧ブラックの神髄!ゆったりと吐き出すイヴィルな絶叫、トコトコしたブラストにツーバスの連打、トレモロリフを主体に、エモーショナルなソロ、トラッドなメロディ、重厚なシンセやピアノなどを織り交ぜて寒々しくも叙情度とドラマ性を併せ持ったサウンドを展開しております。何度もリフレインされる寒々しいメロディと再び雷雨のSEで終局を向かえる全5曲48分、ノルディック・コールド・ブラック・ファンは聴いて損なし。


17358WYRD.gifWYRD/VARGTIMMEN PT 2
SOLISTITIUM/SOL046

1997年にAZAGHALのNarqathとドラマーのKalmaによってHELLKULTという名で結成され、後にWYRDに改名したブラックメタル・バンド、4作目のフルアルバム。タイトルからも分かる通り前作の続きをなしており再び嵐のSEで幕開けますが、その内容は前作を遙かに超えたサウンドを展開しており、メランコリック派のブラックメタル・ファンは必聴です。サクサクザラザラした音が後退し重厚なゴシック風味が加味されており、ミッドテンポ主体のゆったりとしたサウンドに重々しいギターリフ、キャッチーともいえるフレーズを散りばめており、非常に聴きやすく、また聴き応えあり。マニアックで邪悪なブラック・ファンには敬遠されるかも知れませんが、叙情的でノスタルジックなメロディ、曲調が素晴らしく、嵐のSEとピアノ&シンセによるフューネラルなラストまで全7曲53分、必聴!


17363WYRD.gifWYRD/WRATH AND REVENGE
SOLISTITIUM/SOL047

4作目のフル・アルバム「VARGTIMMEN PT 2」で新世代プリミティヴ・ブラックの傑作を作り上げたAZAGHALのNarqathによるブラックメタル・バンドWYRDの1998年から2001年にかけてのデモ・プロモ音源集。1〜7は「Unchained heathen wrath」デモ、8〜9は「Songs of the northern gale」プロモテープ、10〜11は「Of revenge and bloodstaind swords」デモ、12はこのコンピレーションのために2002年にレコーディングされた曲。デモ音源でこのレヴェルの高さはNarqath殿-さすがであります!ノスタルジックでプリミティヴ&コールドなWYRDファンは必携必聴の全12曲74分。


17150XASTHUR.gifXASTHUR/A GATE THROUGH BLOODSTAINED MIRRORS-REISSUE
TOTAL HOLOCAUST/THR048

デプレッシヴ/スーサイド・ブラックメタル・ファンの間で話題のアメリカ出身のブラックメタル・バンド、100枚限定のCD−Rとしてリリースされたデビュー作をアートワークを刷新しての再発盤(もちろん正規のCDです)。多少音質がこもり気味ですが、それも承知の上でこの暗黒度、ダークさ、憂鬱感、自滅的で絶望的といったおよそこの手のブラックメタルに必要な要素がすべて堪能できます。ザラザラとかき鳴らされるギターリフ、ドコドコドコとゆったりとしたリズム、そして時折思い出したように暗黒からの囁きが聴かれるあたり、まさに悪夢のBGM、全14曲77分ファン必聴作!


16773XASTHUR.gifXASTHUR/NOCTURNAL POISONING
BLOOD FIRE DEATH/BFD008

アメリカ出身のMaleficなる人物による一人ブラックメタル、2001年4月から9月にかけてレコーディングされた作品。これぞコールド・ブラックの神髄か、はたまた邪教の経典を隠し録りしたものか、一般人にとってはまったく闇に包まれたようなおよそ音楽とはかけ離れたノイズの世界。ボーカルはドラムスとギターサウンドに埋もれて微かに聞こえる程度。しかしその恐ろしさ、決して光りが届くことのない、逆に光りを避けるが如くの鬱々としたサウンドに接点を求める人にとっては格別の音楽です。マイナーメロディを繰り返すギター、それを増幅するキーボード、単調ながらも唯一静と動を表現するドラムスなどが一体となったディプレッシヴ・ブラック、フランスのブラックメタル・バンドMUTIILATIONの「Black Imperial Blood」のカヴァーを含む全8曲69分、鬱に美を求めるあなたを必ずリストカットに誘ってくれます。


17428XASTHUR.gifXASTHUR/SUICIDE IN DARK SERENITY
TOTAL HOLOCAUST/THR56

アメリカ出身の一人ブラックメタル・バンド、2003年に5曲入りミニ・アルバムとしてアナログ盤のみでリリースされた作品のCD化。CD化に際してボーナストラック1曲(Nocturnal Poisoning(Rehearsal version)収録、リマスター&リミックスされております、といってもアンダーグラウンドさ満点の音質ですが・・・。全6曲44分デプレッシヴ・ブラックメタル・ファン必聴作。


17427XASTHUR.gifXASTHUR/TELEPATHIC WITH THE DECEASED
MORIBUND/DEAD51CD

アメリカ出身の一人ブラックメタル・バンド2003年レコーディング作。数多くの作品をリリースしていながらそのどれもが作品の質にばらつきがなく(音質には多少ばらつきがあるものの)デプレッシヴでニヒリスティックなブラックメタル・ファンには安心して堪能出来る数少ないバンドです。今作でもなんとも予言的なインスト曲に続いてザラザラしたギターリフ、背後で呻く絶叫ボーカル、ドコドコとしたリズムによるサウンドを展開。悲壮感絶望感の渦巻く自殺願望を煽る全10曲57分。


16744XASTHUR.gifXASTHUR/THE FUNERAL OF BEING
BLOOD FIRE DEATH/BFD014

アメリカ出身のMaleficなる人物による一人ブラックメタル、2001年9月から2003年4月にかけてレコーディングされた作品。ジャラジャラと掻き鳴らされるギターリフ、ツーバス連打&ワンバスによるゆったりとしたビートを主体にしたコールド・ブラック。壁の向こう側どころか廊下の向こうで叫いてるような絶叫ボーカルはもとより、演奏自体の音質も霧がかかったようで恐るべきサウンドです。これで内容がともなっていなければ極悪なんですが、随所に聴かせどころを配しており、憂鬱で寒々しく、かつ狂気に充ち満ちたコールド・ブラックの本質を見事に表現しております。まあ一般凡人には理解できないでしょうから、あえてお薦めマークは付けませんが、解る人は必聴の全11曲48分。


17426XASTHUR.gifXASTHUR/TO VIOLATE THE OBLIVIOUS
TOTAL HOLOCAUST/THR59

アメリカ出身のMalefic(all instruments、music、poems and vocals)によるデプレッシヴ・ブラックメタル・バンド、2004年録音作。シンセサイザーによる神秘的で予感的なイントロ曲に続いて一変する定番スタイルでXASTHURの世界が幕開けます。いままでよりも格段に音質が良くなっており(クリアーという意味ではない)ノイジーなギターに呻き声とも絶叫声とも聞こえるボーカル、ドンタンドンタンとゆったりとしたビートが闇病の中に誘ってくれます。毎度のことながら一般人には理解出来ないだろうがそのギターフレーズやシンセサイザーを使った寒々しくも病的な曲調、絶望的なボーカルによる狂気の中に知性を内包した多重人格的躁鬱暗黒サウンドによる全9曲54分、これはお薦めしないわけにはいかないだろう。


XASTHUR / ACID ENEMA/SPLIT CD
TOTAL HOLOCAUST/THR026

Exclusive raw misanthropic and dismal material from both US cult act XASTHUR and grim isolationists ACID ENEMA! This material is not in any way something for anyone that wants soft melodies, this is true black metal perversion, with that sound of despair and agony that only these bands can create! The XASTHUR part even includes a cover with the mighty legendary BM horde RITUAL! ACID ENEMAユs part of the split is of a more experimental aspect; Industrial BM mixed with a morbid touch of anti-human warfare! Limited import!


17151XASTHURANGRAMAINYU.gifXASTHUR / ANGRA MAINYU/SPLIT CD
TOTAL HOLOCAUST/THR46

アメリカ出身のデプレッシヴ/スーサイド・ブラックメタル・バンドXASTHURとANGRA MAINYUによるスプリット・アルバム。どちらも音質がきわめて良好。ザラザラとしたノイジーなギターリフにゆったりとした鬱々とした曲調、絶望的な絶叫型ボーカルがリストカットに誘ってくれること間違いなしの全10曲51分・・・合掌・・・収録曲は下記の通りXASTHUR-「A Sermon In The Name Of Death」「Soul Abduction Ceremony」「The Funeral Of Being」「Ort Der Einsamkeit」ANGRA MAINYU-「Zeitlos」「Der Drang Zur Resignation」「To Conjure Up The Blackest Of Nights」「They Bleed To Death」「The Light Of Those Who Failed」「Gedanken... (instrumental)」


XENOMORPH/ACARDIACUS
TEUTO/TER008

初期MORBID ANGELタイプのデスメタル


XENTRIX/SCOURGE
Heavy Metal/HMRXD198

イギリス出身の正統派スラッシュメタル・バンド3作目。まだこんなバンドが生きていたかと思うとうれしくなります。まさに正統派のスラッシュメタルです。ヘヴィで硬質なギターサウンド、がなるだけでなくきちんと歌えるボーカル、重低音のリズム隊、スラッシーなスピード感はあまりありませんが、応援したいサウンドです。


XHARATHORN/IMMEMORIAL ATLANTIC VENERATION
REPU/NGR006


XSAD/STILLBORN FUTURE
/SAD101

ボーカル、ギター、ベースにドラムは打ち込み、さらにプログラミング・サウンドを多用したデジタル・デスメタル。インダストリアル・ノイズ・ミュージックに今風のデスメタル系ギターやボーカルをかぶせた感じで、目新しさを感じるものの、凄さはあまり感じませんでした。この手のサウンドはもっとラウドでヘヴィじゃないといただけないんですが、結構隙間もあるし、ミドルテンポ中心なので、途中で飽きます。


17413XXXMANIAK.gifXXX MANIAK/HARVESTING THE CUNT NECTAR
RED CANDLE/RCR002

アメリカ出身のMatt Moore(ギター&ベース&ドラムプログラミング)によるポルノゴアグランド・バンド、デビュー作。マスタリングをScott Hullが担当、AGORAPHOBIC NOSEBLEEDのCarl Schultz他多数のゲストボーカルが参加している作品で、いわゆるドルルルとしたマシン・ドラムによるハイパー・グラインド・サウンドです。バスドラムも一体となったブラストが腑に響き、ゴアメタリックなギターサウンドが脳髄直撃。アクメ声などのポルノチックなSEも最小限なので大音量で楽しめる全30曲19分、これはカッコいいぞ!


XYTRAS(SAMAEL)/PASSAGE
CENTURY MEDIA/772022

メロディック・ブラックメタル・バンドSAMAELのXYTRASのリーダー・アルバム。全曲ピアノとストリングスによるクラシカルなインスト・アルバムです。たぶん全曲オリジナルなんでしょうが、その作曲能力は高く評価しますが、SAMAELのといううたい文句で聴くととんでもないことになります。単なるイージーリスニング。SAMAELのマニアの人は買ってください。CENTURY MEDIAも訳のわからんのもリリースするな!


14580YATTERING.gifYATTERING/GENOCIDE
CANDLELIGHT/CANDLE087CD

ポーランド出身のツインギターの4人組、テクニカル・ブルータル・デスメタル・バンド、3作目。数多のバンドが「テクニカル云々」などと形容されていますが、このバンドほどそれにピッタリのものはないでしょう。別段変則的なことを演奏しているわけではなく、とにかく正確無比のリズム隊、ゴリゴリしたギターリフの上で縦横無尽に暴れるソリッドな切れ込み速弾きギターソロ、そしてボエボエのボーカルが何とも心地よい。もちろんより激烈なバンド、より激速なバンド、より劇的なバンドもいますが、そのどの要素も満点近くでクリアしております。中東欧圏のバンドという括りなしでテクニカル・ブルータル・デスメタル・ファンは必聴の全12曲46分!


YATTERING/HUMAN'S PAIN-REMASTERED
SEASON OF MIST/SOM037

先にリリースされたアルバム「MURDER'S CONCEPT」が大好評だったポーランド産ブルータル・デスメタル・バンドの1997年にレコーディングされた作品の再発盤、ボーナストラックとしてBRUTAL TRUTHとSLAYERのカヴァー収録。前作と比較すると曲調がシンプル(あまり複雑な展開をしない)な分、ストレートに怒濤のサウンドを堪能できます。前作を気に入ってる人なら聴いて損なし!


YATTERING/MURDER'S CONCEPT
SEASON OF MIST/SOM029

ポーランド出身のツインギターの4人組ブルータル・デスメタル・バンド。テクニカルなブルータル・サウンドではポーランド、チェコ産がやっぱり安心!パワフル咆哮型デス・ボーカルにウゴウゴ・ザクザクのギターリフ、かなり複雑な展開を導入し、重量級の怒濤の疾走感を導入したVADERタイプのサウンドです。手数足数の多いドラムスに、絡みつくようなギターリフが渾然一体となって溢れ出てきます。随所にサンプリングやブレイクなどのアレンジが効いていて、ワンパターンに陥らない構成も見事。ギターソロは必要最小限の切れ込み型速弾きタイプとアヴァンギャルドな弾きまくり。とにかくドラムスがかなりガンバッておりますので、リズム隊重視のブルータル・ファンは聴いて損なし。


16548YEARNING.gifYEARNING/EVERSHADE
HOLY RECORDS/HOLY87CD

フィンランド出身のJuhani Palomaki(vo,key,g,b)を中心としたゴシックメタル・バンド、4作目。随分と地味な印象のあるバンドながら今作でもその叙情メロディと朗々とした男性ボーカル、激しくダイナミックでいて繊細な演奏によるプログレッシヴなサウンドは変化無し。女性ボーカルや管弦楽といった変化技に頼らず、ある部分OPETHにも通じる男っぽい静と動、美と醜の対比が堪能できます。このバンドの方がキーボードの導入やクリーン・ボーカルを主体にした多彩な歌声のためさらに聴きやすく、ツーバスとメタリックなギターリフによる激しい部分から続くスローパートにおけるピアノやベースのソロ、アコースティック・ギターによる豊かなメロディは珠玉の出来の全8曲50分。


YEARNING/PLAINTIVE SCENES
HOLY RECORDS/HOLY41CD

セカンド


YEARNING/WITH TRAGEDIES ADORNED
HOLY RECORDS/HOLY22CD

フィンランド(?)出身のツインギターの4人組、メランコリックなゴシック/ドゥームメタル・バンド、デビュー作。キーボードやフルート奏者がゲスト参加しており、大仰しく悲壮感漂うゴシック・ファンには安心の作品。ボーカルはいわゆるゴシック特有のお経ボーカル、ヘヴィなギターワークに、ツーバスのドラマティックなパートと、アコースティック・ギターやキーボード、フルートによる泣きのパートが融合された躁鬱の激しいサウンドです。ギターワークが主体のため、シンセによる荘厳、ダークといった印象よりももっと叙情性を高めた感じです。デスメタルから進化したゴシックというよりは純粋なゴシックメタルと呼べるサウンド。


YOUR SHAPELESS BEAUTY/SYCAMORE GROVE
ADIPOCERE RECORDS/CDAR047

フランス出身のツインギター、キーボードの5人組、ゴシック・デスメタル・バンド。J.S.BACHのプレリュードで始まるあたり、シンフォニック、バロックメタル・ファンにはたまらない感じですが、ボーカルは絶叫と咆哮を使い分けた非常に起伏の激しいゴシック・デスメタル。ギターは結構メロディアスで正統派メタルっぽく、特にそのプレリュードから続く(2)はクラシカルなパワーメタル・マニアの耳にも心地いいはず(但しデス声)。緩急を取り入れた曲展開、アコースティック・ギターやキーボードの味付けがツボを押さえており、また随所に泣き、クラシカルな大仰さもたっぷり入っており、限りなくデスメタルに近いEVEREVEみたいな感じです。お薦め!


17657YYRKOON.gifYYRKOON/OCCULT MEDICINE
OSMOSE/OPCD165

フランス出身ツインギターのメロディック・デスメタル・バンド、3作目。セッション・ドラマーとして同郷のSCARVEのDirk Verbeurenが参加。ボーカルがかなりボエボエしており昨今のデスメタル・バンドにありがちなクリーンボーカルはほとんど使わずブルータル度がアップ。またキーボードもなくなりザクザクゴリゴリしたギターリフにツーバスの爆走感を主体にしたアグレッシヴでスピーディーなサウンドを展開。ジャカジャカと密度の濃いリフからエモーショナルなギターソロが入るあたりかつての疾走デスメタル型でなかなかカッコいい。ギターソロのパターンは北欧のメロスピっぽいしDirkの突っ走る疾走感も非常に心地よい。Jacob Hansenプロデュースによるダイナミックな音像も刺激があるしここに来てかつてのメロデスが堪能出来るとはさすがはフレンチ、男らしいメロデス・ファンは必聴の全11曲46分。


YYRKOON/ORINIC TRANSITION
/VMI012


17197ZAVORASH.gifZAVORASH/IN ODIUM VERITAS
SELBSTMORD/CELLAR012

スウェーデン出身の3人組、ニヒリスティック・ブラックメタル・バンド、1998年のデモ音源5曲と2002年にレコーディングした未発表曲2曲、1998年の未発表曲1曲をカップリングした変則CD。メインは1998年のデモ音源ですが、これがNAGLFARを彷彿とさせる出来でなかなかの聴き応え。パワフルに吠えまくる絶叫型ボーカル、ザラザラとしたいながらも良く動くトレモロ・リフ、ワンバス・ブラストにツーバスの疾走感をからめたスピーディーかつアグレッシヴなサウンドです。叙情パートやスローパートも適度に導入した緩急の使い方やスラッシーな部分もあり、初期のMARDUKっぽいところもあります。スウェディッシュ・ブラックメタルの発掘マニアなら聴いて損なしの全8曲37分。


ZEPHYROUS/A CARESS OF WAR AND WISDO
VELVET MUSIC/VMI009

ギリシャ出身の二人組、シンフォニック・ブラックメタル・バンド、ミニ・アルバム。かなり個性的なメロディラインのサウンドで、ボーカルは絶叫タイプのデス声ですが、それ以外の演奏部分は、ギターとシンセサイザーが非常にメロディアスで(1)なんかは楽曲だけだとシンフォニックなプログレッシヴ・メタルと言えるほど。メロディック・ゴシックな要素も加味した印象です。


ZONATA/REALIY
CENTURY MEDIA/77324-2

スウェーデン出身のボーカル兼キーボード、ギター、ベース、ドラムスの4人組、メロディアス・スピードメタル・バンド2作目。ボーカルの線の細さとドラムスのツーバスのドタドタ感が気にかかるんですが、(1)(3)はスピードメタル・ファンなら納得でしょう。随所にクラシカルなフレーズや先輩バンドのメロディをパクッて、いや導入して速い曲、ミッドテンポ、複雑な曲と定番の構成。キーボードやギター、また歌メロにいたるまであまり個性的とは言い難い点が多く、HELLOWEENにキーボードを入れてちょっと北欧っぽくした感じ。もう少しオリジナリティが欲しいところです。


ZONATA/TUNES OF STEEL
CENTURY MEDIA/772532

スウェーデン出身のパワーメタル・バンド


ZORN/SCHWARZ METAL
LAST EPISODE/5707520561

ドイツ出身のツインギター、の4人組、凶悪背徳ブラックメタル・バンド。絶叫ボーカルと煽動型ギターリフ、ブラストビート全開のサウンドです。ただそれほどのスピード感はなく、ミッドテンポからちょっと速めといった感じ。ギターリフはなかなかよく動いてそれなりの寒々とした雰囲気は醸し出していますが、音の分離も悪さが災いしてか、ドラムスのスピード感がないのが、致命的。イントロ部分や間奏部分が速いのにボーカルがゆっくりとした絶叫で歌うとそれに引きずられるようにテンポダウンする感じ(それは緩急があるとはいわない)。マニア向け。


ZPOAN VTENZ/GIME NUGALET
ELDETHORN RECORDS/ELD005

リトアニア出身のバンドで母国の古い伝説の戦いの歌をベースにしているとクレジットされていますが、それがMITHOTYNタイプの勇壮なメロディかと思いきや、ゴシック/ドゥーム系の暗い雰囲気が中心。ブラックメタルっぽい速い曲もありますが、やはり悲壮感漂う、それでいて力強さを感じる曲や、お経タイプの淡々とした曲で、全体を通してサントラっぽい作りになっております。約1時間、独特の暗い雰囲気に漂いたい人向け。


16595ZUBROWSKA.gifZUBROWSKA/ONE ON SIX
XTREEM MUSIC/XM009CD

出た〜!バンド名からポーランドのバンドと思ったらフランス出身のツインギター、ツインボーカルの6人組(gとdrもボーカル兼任で実質4人のボーカル)、ブルータル・ファスト・テクニカル・デスコア・バンド、デビュー作。これはよい!まさにCRYPTOPSY、DYING FETUS、CEPHALIC CARNAGE、DILLINGER ESCAPE PLANを足して割ったようなサウンドを展開しております。絶叫咆哮のボーカル、ザクザクウニョウニョのギター、マシンを思わせる叩き付けるようなドラムス、うねるベースラインなど曲によって目まぐるしくその表情が変わっていきますが、文字通りエクストリームな要素たっぷり。しかも余計なものは一切無く(ラストにちょっとファニーな部分あり)全編ハイテンションを貫いておりひたすらカッコいい!上記のようなバンドを1枚で楽しめる全12曲36分、必聴!


ZYKES CROSS/ALTERED STATES
D&S/DSRCD029

セカンド・アルバム。


16493ZYKLON.gifZYKLON/AEON
CANDLELIGHT/CANDLE074CD

EMPERORのSamoth(G&B)とTrym(DS)、MYRKSKOGのDestructhor(G&B)の3人によるバンド、セカンド作。前作同様ボーカルはLIMBONIC ARTのDaemonが参加。もはやEMPEROR風のシンフォニックなブラックメタル風味は微塵もなく、時折リフワークやドラムワークにその面影が漂うだけで(SamothとTrymが弾いているんだから当然か)、EMPERORがもっていた強力な部分だけを抽出した非常にドゥーミーかつブルータリティ溢れるヨーロピアン・ブルデス・サウンドになっております。EMPERORの面影を追い求める人には不向きながら、ユーロ・ブルデス・ファンなら聴いて損なしの全9曲41分。


ZYKLON/AEON-TIN BOX
CANDLELIGHT/CANDLE074TIN

EMPERORのSamoth(G&B)とTrym(DS)、MYRKSKOGのDestructhor(G&B)の3人によるバンド、セカンド作。前作同様ボーカルはLIMBONIC ARTのDaemonが参加。もはやEMPEROR風のシンフォニックなブラックメタル風味は微塵もなく、時折リフワークやドラムワークにその面影が漂うだけで(SamothとTrymが弾いているんだから当然か)、EMPERORがもっていた強力な部分だけを抽出した非常にドゥーミーかつブルータリティ溢れるヨーロピアン・ブルデス・サウンドになっております。EMPERORの面影を追い求める人には不向きながら、ユーロ・ブルデス・ファンなら聴いて損なしの全9曲41分、限定のメタル缶入り、ボーナストラックとして「Psyklon Aeon」のビデオトラック入り。


13011ZYKLON.gifZYKLON/WORLD OV WORMS
CANDLELIGHT/CANDLE061CD

EMPERORのSamoth(ここではZamothと名乗っている,G&B)とTrym(DS)、MYRKSKOGのDestructhor(G&B)の3人によるバンド。以前のZYKLON Bとは違って、パーマネント・バンドとして活動するらしい。ボーカルはLIMBONIC ARTのDaemonが参加。IhsahnのPECCATUMとは違い、ここではしっかりとブラックメタルを演奏しております。EMPERORと比較するとキーボードを控えめにしており、その分音圧的に薄く感じますが、Daemonのボーカルがより強力なのとギターリフが全面に出ており、またけっこうオーソドックスなHM的メロディのソロがあって印象的だし破壊力もあります。Trymの強力なドラムスも健在。EMPERORよりは取っつきやすいし、メロディック・デス・ファンにも受け入れられるサウンドです。


ZYKLON/WORLD OV WORMS-TIN BOX
CANDLELIGHT/CANDLE061TIN

EMPERORのSamoth(ここではZamothと名乗っている,G&B)とTrym(DS)、MYRKSKOGのDestructhor(G&B)の3人によるバンド。以前のZYKLON Bとは違って、パーマネント・バンドとして活動するらしい。ボーカルはLIMBONIC ARTのDaemonが参加。IhsahnのPECCATUMとは違い、ここではしっかりとブラックメタルを演奏しております。EMPERORと比較するとキーボードを控えめにしており、その分音圧的に薄く感じますが、Daemonのボーカルがより強力なのとギターリフが全面に出ており、またけっこうオーソドックスなHM的メロディのソロがあって印象的だし破壊力もあります。Trymの強力なドラムスも健在。EMPERORよりは取っつきやすいし、メロディック・デス・ファンにも受け入れられるサウンドです。限定のメタル缶入り。


ZYKLON B/BLOOD MUST BE SHED
MALICIOUS RECORDS/MR005

協会放火の罪でとっつかまった時期にレコーディングされたEMPERORのSamothとおなじくEMPERORのIhsahnのプロジェクトの唯一の音源。