HeavyMetal Thunder Records Top
T-NAILED/DROWN
DSFA RECORDS/DSFA1013

インダストリアル・ノイズ・メタル


TAAKE/A NIGHT OF FOG...
?/17523CD

1993年にTHULEというバンド名で結成され1995年に現バンド名に改名したノルウェー出身のブラックメタル・バンド、2002年11月オランダでのライヴを収録したオフィシャル・アルバム。生々しいプリミティヴ・ブラックが詰まっております。ボーナストラックとして1993年THULE時代のデモ音源集録の全11曲63分、限定666枚手書きナンバリング入り(ただしジャケットのナンバーとディスクに書かれたナンバーが一致していません、あしからず<_o_>


TAAKE/NATTESTID....
WOUNDED LOVE RECORDS/WLR015

ノルウェー出身の一人ブラックメタル、デビュー・フル・アルバム。BATHORYやMAYHEMなどの初期のブラックメタルからの影響を色濃く受けたサウンドで、手を変え品を変えた最近のメロディアス・ブラックに対するアンチ・テーゼ的真性ブラック・サウンドです。スピーディかつアグレッシヴという基本の中に悲壮感漂う扇動型ギターリフと絶叫タイプのボーカルで、全編攻めてくれます。音質も抜群に良く、これはブラックメタルの原点回帰の作品です。お薦め!!!


14044TACTILEGEMMA.gifTACTILE GEMMA/TACTILE GEMMA
SEASON OF MIST/SOM046

ノルウェー出身のプログラム、ギター、ベース、シンセサイザー、全作曲をこなすRune Sorgardを中心に1997年に結成されたエレクトリック・ゴシック・プロジェクト。ボーカルはTHE 3RD AND THE MORTALのAnne-Marie嬢とATROXのMonika嬢のEdvardsen姉妹。フィーメイル・ゴシック・ファンならもうそれだけで「買い!」の作品。ソプラノによるヘヴンリーな曲あり、Kata Bush風アヴァンギャルドあり、サイケデリックな曲あり、エキゾティックなメロディありで全13曲70分非常に聴き応えのある作品。まさにATROX+THE 3RD AND THE MORTALをサイケでエレクトリック風に仕上げた感じ。デジタルなダイナミックさとヘヴンリーボイスのアンバランスな組み合わせが逆に絶妙のバランスを生んでいるBLADE RUNNER風サイバー・ゴシックの登場です。これは個性派必聴作!


3925TADMOROSE.gifTAD MOROSE/A MENDED RHYME
BLACK MARK/BMCD87

スウェーデン出身のギター、キーボードの5人組、ドラマティック・パワーメタル・バンド3作目。前1、2作目は日本盤が発売されたそうですが、これは未定。しかしこの作品が凄い!新しいボーカリストのURBAN BREEDのグラハム・ボネットばりの(彼よりもずっと高音が伸びる!)強力な声がすばらしい。正統派ヘヴィメタルなギターリフと北欧哀愁系キーボードがからみ、ドラマティックな、ツーバスを多用したドラムが、まさしく北欧パワーメタルを築き上げてます。起伏、展開のあるサウンドに、強力なボーカル、そして珠玉のメロディといった点で、軟弱な印象の様式系やスピードメタルとは違った、硬派でメタリックな感じ。


TAD MOROSE/LEAVING THE PAST BEHIND
BLACK MARK/BMCD43

デビュー作。


13610TADMOROSE.gifTAD MOROSE/MATTERS OF THE DARK
CENTURY MEDIA/77394-2

スウェーデン出身のツインギターの5人組、パワーメタル・バンド、6作目。何時聴いてもこのパワフルながなり系ボーカル、Urban Breedが素晴らしい作品で、スピード系のバンドにありがちな、ボーカルが演奏に流されてしまうこともなく、立派にバンドのフロントマンとしての力量を発揮しております。もちろんバックの演奏にも破綻はなく、ミッドテンポのヘヴィな曲から始まり、速い曲〜ミッドテンポとバランスよく構成されており、お決まりのパターンながらついつい最後まで飽きずに聴き入ってしまうサウンドです。すでに中堅の域に達したバンドなので、ここらあたりで一発開花して欲しいバンドですが、日本のお耳の肥えたリスナーはもの足りないと思うのかも。じっくりとパワフルな歌声を聴きたい人は必聴、スカッと速い曲だけって人はご遠慮ください


TAD MOROSE/PARADIGMA
BLACK MARK/BMCD85

5曲入りミニ・アルバム。MOMENTO MORIのマイク・ウェッドをプロデューサーに迎えて制作されたこのミニ・アルバムでは、重いリフに暗い曲調とドゥームメタル系のサウンドを展開しています。


TAD MOROSE/SENDER OF THOUGHTS
BLACK MARK/BMCD62

2作目。


12330TADMOROSE.gifTAD MOROSE/UNDEAD
CENTURY MEDIA/773112

スウェーデン出身のドラマティック・パワーメタル・バンド、5作目(いつ4作目がリリースされたんや?BLACK MARKレーベルから情報こなかったぞ)ということで、CENTURY MEDIA移籍第1弾。アルバムタイトルも「アンデッド」専任キーボードがいなくなり、ツインギター編成になっておりますが、サウンドそのものは相変わらずドラマティックなもの。キーボードを減らしたことで、同レーベルのICED EARTHに似た感じで、重量感の不足は北欧特有のメロディが補っています。個人的に前々作を聴いたときの、グラハム・ボネット声を持つUrbanのボーカルに惚れ込んでいるので、まだ健在というのが大変ありがたい!。パワフルなボーカルとツーバス導入のダイナミックなパワーメタル・ファンは必聴作!!


TAETRE/OUT OF EMOTIONAL DISORDER
DIEHARD/RRS965

A.R.ロッカのプロデュースでデビューしたスウェーデン出身の4人組、正統派デスメタルセカンド。デビュー作でも聴かれたツインギターを中心とした路線は継承しながら、よりシンプルに流れるようなメロディラインに進化。IN FLAMESタイプのメロデスからの脱却としてギターリフをシンプルに、ソロをよりメロディアスにという方法を取ったようで、詰め込み過ぎず適度な隙間がいい感じです。「PAINT IT BLACK」のカヴァーも上出来で、ギター主体のファンは必聴!


TAETRE/THE ART
DIEHARD/RRS963

アンディ・ラ・ロッカのミックスによる、スウェーデンのツインギター4人組、メロディック・デスメタル・バンド、デビュー作です。モダン系の多いDIEHARDレーベルからリリースされましたが、彼らは正統派メロデス。印象的なギターリフを中心に、適度なスピードで曲を聴かせてくれます。IN FLAMESやDARK TRANQUILLITYぽかったりNAGLFARだったりで、個性的とは言い難い(それが一番難しい)んですが、メロディック・デスメタルとしてのレヴェルは高い作品です。


TANK/STILL AT WAR
ZOOMC/ZCRCD89

1980年に元THE DAMNEDのAlgy Wardが結成したバンド、スタジオ・アルバムとしては1987年の「TANK」以来実に15年ぶりになる作品。しかしまあ何ともお粗末な作品です。あの伝説の「THIS MEANS WAR」〜「HONOUR & BLOOD」の頃の勢いは微塵もなく、ただだらだらと曲が流れていきます。Algyのボーカルも年には勝てないのか、覇気がなく、逆に苦しげで聴くのが辛い。たぶん年齢的に40歳台と思いますが、その年齢は若い頃のようなパワーもなく、かといってオジさんの渋さもまだ出せない、中途半端な部分だけがある典型って感じです。こんな子供だましで過去の名前でアルバムリリースしてもらっては困る(`へ´)フンッ。


TANKARD/B-DAY
PL RECORDS/AFM/5078402

ドイツが誇るアルコール・スラッシュメタル・バンド、デビュー20周年、スタジオ10作目のアルバム。相変わらずどこを切ってもジャーマン・スラッシュ一直線なサウンドが飛び出してきます。アジリまくるボーカルに楽しげなコーラスワーク、ザクザクしたギターリフとワンバスツービートからツーバスの爆走を交えたタテノリ命、スピード感重視のサウンド。まあ細かいコメントは不要の普遍のジャーマン・スラッシュ一本!


TANKARD/KINGS OF BEER
CENTURY MEDIA/772742

デビューから10年以上、一貫してビール好きの頑固なドイツ人バンドによる頑固なスラッシュメタル。


13702TARAXACUM.gifTARAXACUM/SPIRIT OF FREEDOM
MTM-METAL/1704-3

元SQUEALERのTobias Exxel(g)とFranky Wolf(ds)によって結成されたメロディアス・パワーメタル・バンド、デビュー・フル・アルバム。ボーカルはSTEEL PROPHETのRick Mythiasinで、ゲスト・ドラマーとしてEDGUYのFelix Bohnkeが参加。Rickの突き抜けるようなハイトーンボーカルが炸裂するメロディアスな(1)、スピードメタルな(2)でツカミはOK!全体的にはメロディ志向が強い感じで、アメリカン・スタイルな印象。特に分厚いコーラスワークとキャッチーな歌メロが心地よい(7)なんかは80年代中後期のアメリカン・ハードを思わせるし、切々と歌い上げるバラードの(8)もメジャー志向の曲でヘンに癖がなくていい感じ。アメリカナイズされたジャーマン・メタルのファンは聴いて損なし。


TARTAROS/THE GRAND PSYCHOTIC CASTLE
NECROPOLIS RECORDS/NR037

96年にリリースされたEMPERORのツアー・キーボーディストCharmand Grimlochをフューチャーしたシンフォニック・ブラックメタル・バンドのデビュー作のリマスター再発盤。ジェイムス・マーフィーがリマスターを担当、ボーナス2曲追加。全編シンフォニックに迫りくるブラックメタル・サウンドで音質が良いので非常に壮麗かつアウレッシヴかつ叙情的メロディが浮き彫りになったように聴こえます。シンフォニック・ブラック・ファンは必聴!


TARTAROS/THE RED JEWEL
NECROPOLIS RECORDS/NR042

EMPERORのツアー・キーボーディストCharmand Grimlochをフューチャーしたシンフォニック・ブラックメタル・バンド


TEARS OF DECAY/SAPROPHYT
CUDGEL/CUD017

ドイツ出身のツインギターの5人組、ブルータル・デスメタル・バンド、ファースト・フルアルバム。ボエボエとワーギャーの2パターンのボーカルにウニョウニョした暗黒系のギターリフ、パタパタした軽いタッチのスネアによるワンバスキックのブラストとツーバスの爆走を交えた重量感のあるサウンドです。ドラムスは随所でブラストからはらわたに響き渡るガトリング砲の如きツーバスを使ったツービートへの切り返しをしており、その手数足数はかなりものも。ギターリフが奥まって聞こえるのが残念ですが、いわばボーカルとドラムスが命って感じの全10曲33分!


16980TEMNOZOR.gifTEMNOZOR/HORIZONS...
NEBELFEE KLANGWEREK/16980CD

ロシア出身のペイガン・フォークメタル・バンド、メンバーにはあのNOKTURNAL MORTUM やロシアのアンダーグラウンド・カルト・バンドFOREST、BRANIKALDそしてWOODS OF FALLENのメンバーが参加。前評判が高かったので期待しましたが、それなりのサウンドでちょっと残念。全編を彩る管楽器の音色とメロディにはそそるものがありますが、メタリックな演奏部分がショボいのが致命傷。加えてボーカルはバリトン系とちょっとだけデス声でそれも中途半端な印象。とは言っても民謡メタル・ファンは悶絶する宮崎アニメ風イントロや男性のオペラティックなボーカルなどには光るものあり。何が何でもロシアン・メタル、何が何でもフォークメタルなマニアなら聴いて損なしの全8曲49分。


TEMPERANCE/KRAPAKALJA
SHIVER RECORDS/SHR015

スウェーデン出身の2人組によるバンド。1曲目からまるでお経のようなボーカルが飛び出して、ダークな宗教ゴシックかと思いきや、かなりブラック/スラッシュな演奏を本分としながらドゥーミーな部分も併せ持った個性的なサウンド。ジャキジャキしたギターリフにドコドコのドラムス、絶叫とも咆哮ともつかぬボーカルが叫いており、もちろん北欧の王道ブラックとは言い難く、たとえばSIGHのような80年代初期のハードロックに独自の解釈を加えたブラックにCANDLEMASSにも通じる起伏の激しいドゥーム・メタルを足した感じ。聴き方によってはドゥームだし、ブラックだし、プログレッシヴ・ロックな部分もあって、おもしろい(変な)サウンド。


TEMPLE OF BAAL/SERVANTS OF THE BEAST
ADIPOCERE/FPG17

昨年デモ音源が限定でCD化再発されて、カルト・マニアの間で話題になったフランス出身の3人組、RAWブラックメタル・バンド、フル・アルバム。90年代初期のプリミティヴ・ブラック/スラッシュの要素を持ち、そこにパワフルな絶叫型ボーカルが唸りを上げるあたり、非常にカッコいい。トレモロ・リフによるフレーズも憂いがあるし、ブラストビートに頼らず、ゆったりとしたビートを刻むドラムスが一変して爆走するあたりも良い。適度に破壊的で適度にメランコリック、そしてダークなノルウェー産ブラックメタル・マニアは聴いて損なし。


TENEBRE/CULT LEADER EP
REC.H/RHCDM3


TENEBRE/GRIM RIDE
REC.H/RHCD10

スウェーデン出身のツインギターの5人組、ゴシックメタル・バンド、セカンド・アルバム。ヘヴィでシンプルなギターリフとデス声に踏み込みかけたボーカル、アグレッシヴでノリのあるゴシック・デス・サウンドです。CRYHAVOCやSENTENCEDといったフィンランド産のバンドで感じられる叙情性はあまりなく、どちらかというと妖しげで妖艶な感じ。ギターソロはそこそこメロディアスだし、ツーバスのアグレッシヴな部分もあってゴシック・デス・マニアなら聴いて損はないでしょうが、今ひとつ華のない感じ。


TENEBRE/HALLOWEEN EP
REC.H/RHCDM2


TENEBRE/MARK OU THE BEAST
BLOOD DAWN/RR0010009

スウェーデン出身のツインギターの5人組、ダーク・ウェイヴメタル・バンド3作目。キーボード奏者とイタリアのカルト・バンドDEATH SSのSteve Sylvesterがゲスト参加。重くかき鳴らすギターリフと野太いボーカルによるミッドテンポのいかにも図太いサウンドです。「GRIM RIDE」アルバムで聴かれたような明確なデス/ゴシックメタル風のメロディはなくなり、妖しげな雰囲気が全面に出ております。ドゥームメタルを思わす部分やSPIRITUAL BEGGARS風のヘヴィロックな部分もありますが、やはり全体的なイメージはもっとダークでミスティック。


TENEBRIS/ONLY FARLESS DREAMS
SICK RECORDS/SICK2002CD

ポーランド出身のツインギター、キーボードの5人組、プログレッシヴでブラックメタル・テイスト溢れる、デスメタル・バンド。ボーカルは絶叫スタイルですが、いわゆるブラックメタルのヒステリックなものとは違ってパワフルさを持ったもの。曲調もスピード感や凶悪さを体現したものではなく、複雑な展開や変拍子、緩急を取り入れたプログレッシヴ・メタルに通じる感じ。MISANTHROPEをブラックメタル寄りにしたようなサウンドです。全体的にダークで壮麗な印象が強く、バックで流れるキーボードの雰囲気やヘヴィなギターリフとスペーシーなソロの組み合わせ、ドラマティックなドラムスなど、音の密度はかなり濃い。プログレッシヴなデスメタルにファンは聴いて損なし。


TERRA MATER PROJECT/TERRA MATER PROJECT
SOURCE OF DELUGE/SOD104

ドイツ出身のMichael Krauss(g&key&b)を中心としたメロディアス/ドラマティック・メタル・バンド。女性ボーカルやフルート奏者がゲスト参加。しかしながら久々にこんな勘違いバンドを聴きました(いやポルトガルのORATORYってバンドも酷かった)いくら当店が女性ボーカル・バンドに甘いといっても、味も素っ気もないものはダメ!音楽は曲が命ということを分かってない。音符を並べれば曲になるとでも思ってるんでしょうか?(だからすぐテクニック云々する奴らは信用できない)ヘヴィメタルとしてのカッコよさをワザとぶち壊すような曲展開、陳腐な歌メロ、前時代的な録音など、良いとこが見つかりません。メロディセンスがないくせにスローバラードなんかやっちゃって、もうお手上げ...


14615TERROR2000.gifTERROR 2000/FASTER DISASTER
SCARLET/SC047-2

SOILWORKのボーカリストSpeed Strid(ベース兼任)とDARKANEのギタリストKlas Idebergによるスピード・デスラッシュ・プロジェクト、2作目。新たにギターにNick Sword (EL MAGO) とHenry Ranthaに代わってErik Thyselius (CONSTRUCTDEAD)がドラムスを担当。さらにPeter Wichers(SOILWORK)、Mattias(THE DEFACED)、Christoffer Malmstrom(DARKANE)がゲストでギターソロに参加。とにかく適度に泣きも含んだソリッドかつシャープなギターリフ、キュワ〜ンと切れ込んでくるソロ、ツービートを主体にした爆裂ドラムス、Bjorn 'Speed' Stridの早口ボーカルによるスピーディーでカッコいい歌い回したっぷり、決め技満載のスウェーデン産スラッシュメタルが堪能できます。パソコンでは再生できないデジタル・コピー防止仕様です。


TERROR 2000/SLAUGHTER IN JAPAN LIVE 2003
SCARLET/SC076-2

スウェーデン産のメロディック・デスメタル・バンドの代表格となったSOILWORKのSpeed Strid(vo&b)とDARKANEのKlas Ideberg(g)が組んだスピード・デスラッシュ・プロジェクト、2003年5月29日東京でのライヴを収録した作品。F1マシンが目の前を通りすぎていくSEによるイントロに続いてスピーディーかつタイトでアグレッシヴなTERROR 2000サウンドが炸裂。まあ手直しを一切していないだろう生々しい音質ですが、かなり荒い演奏とバランスの悪い録音状態が耳障りで、ライン録りのブートみたい。さらに取って付けたような歓声も興ざめ。これは当日のライヴを経験した人ならよいが、ライヴ・アルバムとして聴くにはつらい作品。TERROR 2000マニア向けの全10曲40分。


11960TERROR2000.gifTERROR 2000/SLAUGHTERHOUSE SUPREMACY
SCARLET/SC0152

スウェーデン産のメロディック・デスメタル・バンドが別プロジェクトでスラッシュメタルを聴かせてくれる中、あのSpeed Strid(vo&b)とHenry Ranta(ds)のSOILWORKとKlas Ideberg(g)のDARKANEのメンバーもやってくれました。ここではボーカルがSpeed Stridなので印象はSOILWORKのデビュー作から、泣きのギターソロを取り払って、リフで押しまくりながら切れ込み型ソロをぶち込むといった感じの、スピード感(ツービート主体の)たっぷりスラッシュ・サウンドが堪能できます。THE HAUNTEDに近いながらもスラッシュ/デスボーカルの実力差でこちらの方が上。SOILWORKファンはもちろん、スピード・デス・マニア必聴作!


TERROR 2000/SLAUGHTERHOUSE SUPREMACY+2
SCARLET/SC059-2

スウェーデン産のメロディック・デスメタル・バンドの代表格となったSOILWORKのSpeed Strid(vo&b)とHenry Ranta(ds)がDARKANEのKlas Ideberg(g)と組んだスピード・デスラッシュ・プロジェクト、デビュー作に2曲のボーナストラックを入れ、ニューアートワークによる限定再発盤。ここではボーカルがSpeed Stridなので印象はSOILWORKのデビュー作から、泣きのギターソロを取り払って、リフで押しまくりながら切れ込み型ソロをぶち込むといった感じの、スピード感(ツービート主体の)たっぷりスラッシュ・サウンドが堪能できます。THE HAUNTEDに近いながらもスラッシュ/デスボーカルの実力差でこちらの方が上。SOILWORKファンはもちろん、スピード・デス・マニア必聴作!


TERROR OF THE TREES/DEVIL WORSHIP
DESTRO/DR02

アメリカ出身のバンドで、HEMLOCK、PORPHYRIAのメンバーが在籍するデヴィル・メタル・バンド、5曲入りミニアルバム。プロデューサーにDanny Lilkerが名前を連ねており、それだけでカルトもの。いわゆる80年代後半から90年代初期のBATHORYやVENOMといった元祖ブラック/スラッシュ的なサウンドを展開しております。ボーカルは押し殺したような絶叫型でかなり早口。ギターやドラム・サウンドのレンジが狭くいかにもわざとらしくカルト的サウンドを醸し出しており、初期BATHORYのマニアなら思わず「オオッ」となります。その辺りのファンは聴いても損なしの全5曲17分。


TERRORIZER/FROM THE TOMB
DEVIL METAL RECORDS/16210CD

NAPALM DEATHと共にグラインド・コアというジャンルを築いたTERRORIZERの唯一の正式アルバム「World downfall」リリース以前、1987年にレコーディングされたリハーサル音源集。メンバーはJesse Pintado(g)/NAPALM DEATH、Pete Sandoval(ds)/MORBID ANGEL、Oscar Garcia(vo&g)/NAUSEA、Garvey(b)の4人。音質は極悪ながら生々しくも破壊的な演奏が聴けます、全19曲63分収録。収録されているのは下記の通りRehearsal 8-22-87「Afterworld Obliteration」「Fear Napalm」「Nuclear Fallout」「Ripped to Shreds」「Resurection」「Barely Alive」「Human Prey」「Nuclear Dismemberment」「Maggot Infestation」Rehearsal 4-25-87「Strategic Warheads」「Afterworld Obliteration」「Human Prey」「Resurrection」「Reanimator」「Ripped to Shreds」「Dead Shall Rise」「Mayhem」「Crematorium」「Funeral Bitch」


TERRORIZER/WORLD DOWNFALL
EARACHE/MOSH016CD

デイヴ・ロンバートとともエクストリーム・ミュージック界の人間発電機ピート・サンドヴァルが在籍し、後にNAPALM DEATHやMORBID ANGELへと発展していくTERRORIZER唯一のアルバム、全16曲収録の再発盤。「After World Obliteration」「Strom of Stress」「Fear of Napalm」「Human Prey」「Corporation Pull-In」「Strategic Warheads」「Condemned System」「Resurrection」「Enslaved by Propaganda」「Need to Live」「Ripped to Shreds」「Injustice」「Whirlwind Struggle」「Infestation」「Dead Shall Rise」「World Downfall」


TESTAMENT/LOW
WARNE/7567-82645-2

アレックス・スコルニックが脱退、ジェームス・マーフィーが加入した通算6作目


TESTAMENT/PRACTICE WHAT YOU PREACH
WARNE/7567-82009-2

89年リリース、サード


TESTAMENT/RETURN TO THE APOCALYPTIC CITY
WARNE/7567-82487-2

1992年11月の「パラディアム」でのライヴを収めたミニ・アルバム


TESTAMENT/SIGNS OF CHAOS-BEST OF-
MAYHEM /11120-2

未発表2曲入りベスト・アルバム。


TESTAMENT/SOULS OF BLACK
WARNE/7567-82143-2

90年リリース4th.


TESTAMENT/THE LEGACY
WARNER/7567-81741-2

LEGACY改めTESTAMENTとなり、METALLICAフォロアーとして衝撃的なデビューを飾った1987年リリースのファースト・アルバム。


TESTAMENT/THE NEW ORDER
WARNER/7567-81849-2

METALLICAがメジャーに成り下がった1988年リリースのセカンド・アルバム。


TESTAMENT/THE VERY BEST OF
RHINO/8122743592

リイシュー・レーベルとして有名なRHINOからりリースされたMEGAFORCE/ATLANTIC時代のベスト盤。Eric Petersonによる曲解説付き。収録曲は以下の通り1:The Haunting、2:Burnt Offerings、3:First Strike Is Deadly、4:The New Order、5:Into The Pit、6:Disciples Of The Watch、7:Practice What You Preach、8:Greenhouse Effect、9:Signs Of Chaos、10:Electric Crown、11:So Many Lies、12:The Ritual、13:Return To Serenity、14:Over The Wall (live)、15:Dog Faced Gods


11689THALARION.gifTHALARION/FOUR ELEMENTS MYSTERIUM
MIGHTY MUSIC PRODUCTION/PMZ011-2

スロヴァキア出身のメロディック・ゴシック・デスメタル、3作目。前作でゲストだった女性ボーカルが正式に参加しており、格段に良くなった作品。1曲目から咆哮型デス声とのデュエットが楽しめます。非常にアグレッシヴなメロディック・デスメタル然りとした部分と、ロング・トーンのキーボードやクリーンなギター、女性ボーカルによるメロウな部分の対比がより強調され、いわゆるフィーメイル・ゴシック・デスの中でももっともデスメタルに近い感じ。ギターワークもけっこう多彩なものを披露しており、エモーショナルでメロディアス。この辺りはワンパターンな北欧系のバンドとは演奏力の違いを感じます。メロディック・デスの女性ボーカル入りやアグレッシヴなフィーメイル・ゴシックのマニアは必聴作!!


THALARION/TALES OF THE WOODS...THUS WAS WRITTEN
MIGHTY MUSIC PRODUCTION/PMZ0042

スロヴァキア出身のキーボードを擁する4人組ゴシック・ドゥーム・デスメタル。サウンドはアグレッシヴで、ボーカルも咆哮型と絶叫型デス声で、けっこうデスメタル色が強い。キーボードとギターのユニゾンによるメロディにはトラディショナルなものが多く、特にスローパートでのトラッドでフォークなメロディはなかなか印象的。ブラックメタルっぽいスピーディーな曲とメランコリックな部分の対比を強調したり、女性ボーカルを導入した曲もあり、中東ヨーロッパ産特有のダークでメロディアスなゴシック・デスメタルとしての平均レヴェルには達しています。


17461THANATOS.gifTHANATOS/UNDEAD UNHOLY DIVINE
BLACKLOTUS/BLRCD063

1980年代中期に結成されたオランダ出身のツインギターの4人組、一時活動休止していましたが2000年に復活してからの2作目。ウンジョコジョコしたギターリフにズッタンズッタンのスラッシュビートと叩き付けるようなブラストを交えたスピーディーかつアグレッシヴで、キュイ〜ンと切れ込むギターソロもあるいわゆるオールドスクールなスラッシュメタルにデスメタルの重さを加味したサウンドを展開。ボーカルがAngela Gossowのようなあまり深みのない女デス声みたいなのが残念ですが、スラッシーなサウンドに飢えている人なら聴いて損なしの全11曲40分。


THEATRE OF TRAGEDY/A ROSE FOR THE DEAD
MASSACRE/MASDP0130


THEATRE OF TRAGEDY/AEGIS
MASSACRE/MASCD0159

ノルウェー出身のツインギター、キーボード、男女ボーカルの7人組、3作目。ミドルテンポの曲調を主体に、ダルい男声と清楚な女声がからむ、耽美で妖美なムード漂うサウンドを聴かせてくれます。同様のパターンのバンドの中では、もっとも妖しく、ダークであり叙情的な印象です。ヘヴィなギターとシンセサイザーによるエレクトリックなサウンドも妙にマッチしており、下手にプログレッシヴな曲調をやらないのも聴き易さに一役買っています。


THEATRE OF TRAGEDY/AEGIS -DIGIPACK
MASSACRE/MASDP0159

NEWアルバム、限定DIGIPACK


14439THEATREOFTRAGEDY.gifTHEATRE OF TRAGEDY/ASSEMBLY
NUCLEAR BLAST/NB711-2

ノルウェー出身のフィメール・ゴシック・バンド、5作目のスタジオ・アルバム。前作「MUSIQUE」の路線をさらに押し進めたエレクトリック・ポップ、テクノ・ゴシックです。もはや僅かながら残されていたメタル色は皆無。Liv Kristine嬢の妖艶な見かけとは裏腹にカワイく色っぽく歌う歌声とプチプチ、ピコピコした電子音とダンスビートを主体にしたサウンドで、メタル・ファンは眉をひそめること間違いなし。ただ、Livの歌声、自然と体が動くリズム、流れるようなユーロメロディは捨てがたく、ポップと割り切って聴いてしまえば、非常に心地よい。


THEATRE OF TRAGEDY/CASSANDRA
MASSACRE/MASCD0166

アルバム収録とは別ヴァーションのシングル


13596THEATREOFTRAGEDY.gifTHEATRE OF TRAGEDY/CLOSURE-LIVE
MASSACRE/MASCD0293

ノルウェー産フィーメイル・ゴシックの頂点に立つTHEATRE OF TRAGEDYのMASSACRE RECORDSからの最後の作品(?)で、「AEGIS」アルバムリリース後に収録されたライヴ。MASSACRE時代の3作品からの曲で構成されており、一躍このバンドの名前を知らしめた「VELVET DARKNESS THEY FEAR」からのゴシック・デスの名曲から、今のエレクトリック風味を加味した名曲「CASSANDRA」、「BLACK AS THE DEVIL PAINTETH」のリミックスver2まで全10曲堪能できます。NIGHTWISHのライヴを聴いたときも思いましたが、MCでのLivの声のカワイイこと!ファンにはたまらないはず。CD-ROM videoトラックとして「CASSANDRA」「DER TANZ DER SCHATTEN」のライヴを収録、とても妖艶な雰囲気が観られます。


16420THEATREOFTRAGEDY.gifTHEATRE OF TRAGEDY/CLOSURE-LIVE
MASSACRE/ART MUSIC/AMG057

ノルウェー産フィメール・ゴシックの頂点に立つTHEATRE OF TRAGEDYのMASSACRE RECORDSからの最後の作品(?)で、「AEGIS」アルバムリリース後に収録されたライヴ。MASSACRE時代の3作品からの曲で構成されており、一躍このバンドの名前を知らしめた「VELVET DARKNESS THEY FEAR」からのゴシック・デスの名曲から、今のエレクトリック風味を加味した名曲「CASSANDRA」、「BLACK AS THE DEVIL PAINTETH」のリミックスver2まで全10曲堪能できます。NIGHTWISHのライヴを聴いたときも思いましたが、MCでのLivの声のカワイイこと!ファンにはたまらないはず。CD-ROM videoトラックとして「CASSANDRA」「DER TANZ DER SCHATTEN」のライヴを収録、とても妖艶な雰囲気が観られます、ロシア盤。


THEATRE OF TRAGEDY/CLOSURE-LIVE-DIGIPACK
MASSACRE/MASDP0293

ノルウェー産フィメール・ゴシックの頂点に立つTHEATRE OF TRAGEDYのMASSACRE RECORDSからの最後の作品(?)で、「AEGIS」アルバムリリース後に収録されたライヴ。MASSACRE時代の3作品からの曲で構成されており、一躍このバンドの名前を知らしめた「VELVET DARKNESS THEY FEAR」からのゴシック・デスの名曲から、今のエレクトリック風味を加味した名曲「CASSANDRA」、「BLACK AS THE DEVIL PAINTETH」のリミックスver2まで全10曲堪能できます。NIGHTWISHのライヴを聴いたときも思いましたが、MCでのLivの声のカワイイこと!ファンにはたまらないはず。CD-ROM videoトラックとして「CASSANDRA」「DER TANZ DER SCHATTEN」のライヴを収録、とても妖艶な雰囲気が観られます。


THEATRE OF TRAGEDY/INPERSPECTIVE
SWANLAKE/MASDP0267

NUCLEAR BLASTに移籍してリリースした「MUSIQUE」が大好評の彼女たちの過去音源のリミックス集。「Samantha 」「Virago」「Lorelei (icon of coil remix)」「The Masquerader and Phoenix (phoenix mix)」「On Whom The Moon Doth Shine (unhum mix)」「Der Tanz Der Schatten (club mix)」の6曲収録。


THEATRE OF TRAGEDY/MACHINE
NUCLEAR BLAST/NB607-2

NUCLEAR BLASTに移籍してリリースしたアルバム「MUSIQUE」ですっかりニューウェイヴ/エレクトリック系ゴシックが染みついたTHEATRE OF TRAGEDYのEP。妖しげなLivのボーカルが浮遊する「Machine」3ヴァージョン、「Radio」リミックス、「Reverie」リミックス、そして最もダンサブルな「Image」のフランス語ヴァージョンの合計6曲収録。モノクロでエロティックな「Image」のビデオクリップを収録したCD−ROMトラック付き。


12014THEATREOFTRAGEDY.gifTHEATRE OF TRAGEDY/MUSIQUE
NUCLEAR BLAST/NB568-2

ノルウェー出身のフィーメイル・ゴシックメタル・バンド、4作目。前作の「AEGIS」アルバムあたりで、試みられ始めたエレクトリック・ニューウェイヴ・ゴシックをさらに進化させたサウンドで、いわゆる80年代UKエレクトロ・ポップスとの融合。いきなりプツプツしたシンセとボーカル・エフェクターを通した男性のゴシック声とLiv Kristine嬢のはかなく清楚なボーカルによるポップな曲で幕開け、それまでのToTファンは度肝を抜かれます。ヘヴィメタリックな演奏とサンプリング、シンセサイザーを多用したエレクトリックでポップな演奏の対比などが見事に消化されており、メロディラインにも耳に馴染みやすいものが多く、ダンサブルでノリもいい。メロディアス・ゴシック、フィーメイル・ゴシック、エレクトリック・ポップ・ファンは必聴作!


THEATRE OF TRAGEDY/MUSIQUE-DIGI
NUCLEAR BLAST/NB5682

ノルウェー出身のフィメール・ゴシックメタル・バンド、4作目。前作の「AEGIS」アルバムあたりで、試みられ始めたエレクトリック・ニューウェイヴ・ゴシックをさらに進化させたサウンドで、いわゆる80年代UKエレクトロ・ポップスとの融合。ボーカル・エフェクターを通した男性のデス声&ゴシック声とLiv Kristine嬢のはかなく清楚なボーカルの対比、ヘヴィメタリックな演奏とサンプリング、シンセサイザーを多用したエレクトリックでポップな演奏の対比などが見事。さらにはメロディラインにも耳に馴染みやすいものが多く、ノリもいい。特にゴシック・デス色の残った、(1)(4)(6)(8)あたりが個性的だし、ボーナストラックの(12)はパンキッシュな曲で、違った一面が味わえます。ステッカー付き。


THEATRE OF TRAGEDY/THEATRE OF TRAGEDY
MASSACRE/MASSCD063


THEATRE OF TRAGEDY/VELVET DARKNESS THEY FEAR
MASSACRE/MASCD0107

ノルウェー出身のフィーメイル・ゴシック・デスメタル・バンド、2作目。Liv Kristine嬢の美しくも儚げなボーカルと咆哮型デスボイスの掛け合い、攻撃的で激しい演奏とキーボードを巧みに使った叙情的で荘厳な部分の対比など、以降のゴシック・サウンドに多大な影響を与えた名盤。6曲目の「Der Tanx der Ichatten」はその中でも名曲中の名曲です。


THEATRE OF TRAGEDY/VELVET DARKNESS THEY FEAR
AMG/MASSACRE/AMG059

ノルウェー出身のフィーメイル・ゴシック・デスメタル・バンド、2作目。Liv Kristine嬢の美しくも儚げなボーカルと咆哮型デスボイスの掛け合い、攻撃的で激しい演奏とキーボードを巧みに使った叙情的で荘厳な部分の対比など、以降のゴシック・サウンドに多大な影響を与えた名盤。6曲目の「Der Tanx der Ichatten」はその中でも名曲中の名曲です。ロシア盤。


THEATRES DES VAMPIRES/BLOODY LUNATIC ASYLUM
BLACKEND/BLACK028CD

イタリア出身のツインギター、キーボード、2人の女性ボーカルがいる8人組、ゴシック・ヴァンパイア・ブラックメタル・バンド3作目。バンド名およびメンバー編成から想像できる通り、CRADLE OF FILTH系列のサウンドです。CRADLEのデビュー時と同様、ボーカルスタイルがブラックメタル然りの絶叫型で、演奏そのものはシンフォニックなパワーメタル。随所にキーボードによるクラシカルなフレーズ(11曲目はベートーベンの曲)を導入し、ザクザクと小刻みなギターリフと疾走系のツーバスによるスピード曲と、緩急を使ったドラマティックな曲が中心。ただあまりヒステリックさ、妖艶さは無く、逆に優等生的イタリアン・メタルに近い印象。女性ボーカルの使い方も中途半端だし、CRADLEが今だ健在なのを考えれば刺激度は少な目。


14174THEATRESDESVAMPIRES.gifTHEATRES DES VAMPIRES/JUBILAEUM ANNO DRACULA 2001
BLACKEND/BLACK041CD

イタリア出身のヴァンパイア・ブラックメタル・バンド、4作目で、イタリアにある「Vampyria Gothic Cafe」とバンドが企画した、ヴァンパイア伝説の元になったドラキュラ伯爵の生誕570年を記念した作品らしい。新曲と前作「BLOODY LUNATIC ASYLUM」収録の「Dance with Satan」の別ヴァージョン、「Vampyria」のテーマなど、ドラキュラ、ヴァンパイアに拘った作りです。サウンドもCRADLE OF FILTHに代表されるシンフォニックなスピードメタルにも通じる分かりやすい曲調に絶叫ボーカル、女性ボーカル、淫靡な囁きなどが交じりあったもので、ファンは見逃せない作品。ライヴはけっこうエッチらしい・・・観てみたい(;^_^)


15288THEATRESDESVAMPIRES.gifTHEATRES DES VAMPIRES/SUICIDE VAMPIRE
BLACKEND/BLACK053CD

イタリア出身のGx2、Key、2人の女性コーラスがいる8人組ヴァンパイア・ゴシック・ブラックメタル・バンド、5作目。かつてのMERCYFUL FATE〜KING DIAMONDの流れを汲むシアトリカルでドラマティックなヘヴィメタルにブラックメタル特有の絶叫型ボーカルを取り入れたスタイルでCRADLE OF FILTHがそのビジュアル面でも確立したものをもう少し聴きやすくした感じ(特にボーカル面)最近ではNOTRE DAMEなどもやっていますが、演奏自体それほど激しくなく、すんなりとドラマティックメタルしており、そこに様々な声色を使った男性ボーカル、クラシカルな女性コーラスが時に妖しく、時に陰鬱にサウンドを盛り上げてくれます。カイリー・ミノーグの「Can't get you out of my Head」をカヴァーして収録しようとしたらEMIからダメ出ししたそうな。妖艶なゴシック・ブラック・ファンは聴いて損なし!


THEATRES DES VAMPIRES/THE VAMPIRE CHRONICLES
BLACKEND/BLACK029CD

1999年リリースの2作目のリマスター再発盤


17805THEEMALDORORKOLLECT.gifTHEE MALDOROR KOLLECTIVE/A CLOCKWORK HIGHWAY
CODE666/CODE025

イタリア出身のバンドで、以前はMALDORORとして活動、現在のバンド名になってから2作目のアルバム。う〜ん、どこまでがブラックメタルの範疇なのかもはや定かではなく、ここで聴かれるサウンドはいわゆるエレクトリック主体の近未来SF映画(毎度おなじみBLADE RUNNERです、っていうより近未来映画はブレランとMAD MAXが原点、そういえばアルバムタイトルは「時計じかけオレンジ」のもじり?)によくあるサウンドトラック風です。一応ヘヴィなギターワークにボーカルというか語りも導入されていますが、シンセサイザーの音色やメロディ、全体的な雰囲気すべてが70年代後半から80年代のVangelisやTangerine Dreamらがすでにやっていたことの焼き直し。近作のULVERほど革新的ではありません。シンセ・ミュージック、サウンドスケープ・マニアなら聴いても苦にならない全7曲56分。


9178THEMGOROTH.gifTHEMGOROTH/HIGHWAY INTO THE UNKNOWN
DARDY MUSIC/EREBOS PRDUCTIONS/ERE09

ポーランド出身のツインギター、女性ボーカル、キーボードを含む6人組。亡くなったオリジナル・メンバーに捧げられており、彼自身も何曲かプレイしています。新曲となる(1)はもの悲しいキーボードに泣きまくるギターを導入した、大仰な曲で、女性ボーカル、ピアノが涙腺をたっぷりと刺激してくれます。(3)もホンキートンクなピアノと情感たっぷりのギターが織りなすゴシック・デスな世界。ジャケットがダークですが、叙情ゴシック・マニアは必聴!次の作品を大々期待!!


THEORY IN PRACTICE/COLONISING THE SUN
LISTENABLE/POSH035

スウェーデン出身のツインギターの4人組、テクニカル・デスメタル・バンド、3作目。Chuck Schuldiner(R.I.P.)率いるDEATHの北欧版として注目していたバンドで、今作もその亡きChuckを彷彿とさせる、緩急展開自在、ヒステリックなまでの音数を詰め込んだテクニカル・ギターを導入したデスメタルに陰りは微塵もなし。もちろんリズム隊のテクニックも言うことないし、随所で聴かれるキーボード、アコースティック・ギターによるメロディアス、叙情パートも的確で、緊張感が途切れることなし。ギターソロにも泣きを含んだフレーズがたっぷりで、テクニカル派にありがちなお粗末なメロディのオンパレードとは違い、メロディック・デスメタルとしても十分聴けるし、もちろんテクニカル派は必聴作です!


THERION/A'ARAB ZARAQ LUCID DREAMING
NUCLEAR BLAST/NB2492

デスメタルにクラシカルな美学を導入したTHERIONの未発表曲集。(1)〜(3)はアルバム「THELI」には合わないとカットされた(日本盤のボーナスらしい)曲で、(3)はSCORPIONSのカヴァー、オリジナルの(1)(2)はDan Swanoがボーカル。(4)はIRON MAIDEN,(5)はRUNNING WILD,(6)は自身の91年のデモの再録、(7)はJUDAS PRIESTのカヴァー。何となくルーツが分かる選曲で楽しい。(8)以降は「THE GOLDEN EMBRACE」というアートムービーのために作られたサウンドトラック。後に傑作「VOVIN」へと進化するデスメタルとクラシカル/オペラティックな要素を融合させたサウンド。未発表曲集といえども捨て曲のないのはさすが。


THERION/BEYOND SANCTORUM
ATV/CDATV23

2作目


THERION/BEYOND SANCTORUM-RE-RELEASE
NUCLEAR BLAST/NB5782

スウェーデン出身のChristofer Johnsson率いるデスメタル・バンド、「THE EARLY CHAPTERS OF REVELATION」と銘打ってNUCLEAR BLAST以外からリリースされていたデビュー〜3作目を3部作として、リマスター再発。第2弾である2作目。5曲のボーナストラック入り。サウンドはまだまだデスメタルです。


THERION/CROWNING OF ATLANTIS
NUCLEAR BLAST/NB3982

前作「VOVIN」アルバムで孤高のソプラノ・ゴシック・デスメタルの域に達したTHERIONの企画アルバム第2弾、未発表曲とカヴァー曲とライヴを収録。未発表曲は「VOVIN」路線の男女コーラス隊と哀愁のメロディの曲で、カヴァーはACCEPT、MANOWAR、そしてLOUDNESS!聴き所はもちろんMANOWARとLOUDNESSでしょう、ボーカルはあのラルフ・シーパースです。ソプラノ・コーラス隊をバックにシャウトするラルフの「THOR」は鳥肌もんの出来!独産力鋼鉄ファン必聴!


THERION/DEGGIAL
NUCLEAR BLAST/NB4422

前作の「VOVIN」で確立させたオペラとヘヴィメタルの融合サウンドを今作でも引き続き演奏しており、続編といっても差し支えないでしょう。前作ではラルフ・シーパースがゲスト・ボーカルでしたが、今回はBLIND GUARDIANのハンズィ・キアシュが参加。メタル色のある曲はこの曲のみとなっております。


THERION/DEGGIAL-LTD.EDITION
NUCLEAR BLAST/NB4429

前作の「VOVIN」で確立させたオペラとヘヴィメタルの融合サウンドを今作でも引き続き演奏しており、続編といっても差し支えないでしょう。前作ではラルフ・シーパースがゲスト・ボーカルでしたが、今回はBLIND GUARDIANのハンズィ・キアシュが参加。メタル色のある曲はこの曲のみとなっております。初回限定ブラック・ヴェルヴェット仕様のデジ・パック。


17324THERION.gifTHERION/LEMURIA SIRIUS B
NUCLEAR BLAST/NB1295-0

1987年にChristofer JohnssonによってBLITZKRIEGというバンド名で始まり、1988年にTHRIONとしてデビューしたオペラティック・デスメタルの元祖、スタジオ作としては2001年の「SECRET OF THE RUNES」以来4年ぶりで、170人以上のミュージシャンと歌手が参加、録音に9ヶ月以上を費やしたという2枚組全21曲100分に及ぶ超大作。1996年の「THELI」アルバム以降のオペラとメタルの融合サウンドを進化させ続けてきた彼らにとっては前作でもあるライヴ・アルバムを挟んでの究極的な作品です。ザクザクとしたメタリックなサウンドとクワイア、ソプラノ、アルト、テナーバリトンといったソロイスト、管弦楽団が作り出すオーケストラル・メタルが満載。好きなものはお腹いっぱいまで食べたいファンは必聴作。


THERION/LEPACA KLIFFOTH
NUCLEAR BLAST/NB2162

メロディック・デスの先駆者、4作目。


THERION/LIVE IN MIDGARD
NUCLEAR BLAST/NB1033-2

バンド活動15周年を記念してリリースされた2枚組24曲収録のライヴ・アルバム。メンバー4人に加えて6人のクワイアを伴い、デスメタルからヘヴィメタル、そして近作のオペラメタルまで一貫してChristopher Johnssonの才能が集約された文字通り集大成的作品。ファンはもちろん最近のオペラティックメタル(NIGHTWISHとか)のファンは聴いて損のない作品。収録曲は下記の通りDISC1「Ginnungagap」「Invocation Of Naamah」「Birth Of Venus Illegitima」「Enter Vril-Ya」「Riders Of Theli」「Symphony Of The Dead」「A Black Rose」「The Return」「Baal Reginon」「Flesh Of The Gods」「Seawinds」「Schwarzalbenheim」「In The Desert Of Set」DISC2「The Wings Of The Hydra」「Asgard」「The Secret Of The Runes」「The Rise Of Sodom and Gomorrah」「Summernight City」「Beauty In Black」「Seven Secrets Of The Sphinx」「The Wine Of Aluqah」「The Raven Of Dispersion」「To Mega Therion」「Cults Of The Shadow」


THERION/OF DARKNESS...RE-RELEASE
NUCLEAR BLAST/NB5802

スウェーデン出身のChristofer Johnsson率いるデスメタル・バンド、「THE EARLY CHAPTERS OF REVELATION」と銘打ってNUCLEAR BLAST以外からリリースされていたデビュー〜3作目を3部作として、リマスター再発。第1弾はデビュー作。4曲のボーナストラックと3枚をまとめて収納できるブラック・カートンボックス付き(商売上手なレーベルです)サウンドはデスメタルです。


THERION/OF DARKNESS...RE-RELEASE
IROND/NUCLEAR BLAST/IRONDCD00-21

スウェーデン出身のChristofer Johnsson率いるデスメタル・バンド、「THE EARLY CHAPTERS OF REVELATION」と銘打ってNUCLEAR BLAST以外からリリースされていたデビュー作のリマスター再発盤。4曲のボーナストラック入り。ロシア盤。


13966THERION.gifTHERION/SECRET OF THE RUNES
NUCLEAR BLAST/NB625-2

スウェーデン出身のChristofer Johnsson率いるオペラティック・デスメタル・バンド、9作目のフル・アルバム。「VOVIN」から続くオペラとの融合は今作でも引き続いており、ファンには安心の作品。逆に3作続いたので、そろそろ飽きが来るところでしたが、今作では、ソプラノ、アルト、テナーバリトンといった3人のソロイストが参加しており、それまでのコーラス隊とストリングスだけによるサウンドにさらにメリハリが出て良い感じ。曲自体もフォーク/トラッドなものから正統派メタル、北欧特有の泣きまくる曲まで幅が広がり、演奏がオペラティックな歌を損なうことなく、また歌がヘヴィな演奏を損なうこともなく、しっくりと溶け込んでいます。オペラティック・メタル・ファン、NIGHTWISHファンは必聴作(THERIONファンはNIGHTWISHも聴いてね)


THERION/SECRET OF THE RUNES+3-KOREAN VERSION
ASIATISK/PARK9010

スウェーデン出身のChristofer Johnsson率いるオペラティック・デスメタル・バンド、9作目のフル・アルバムの韓国盤でヨーロッパ盤の初回デジパックよりさらに1曲「The King」が追加された全14曲収録。「VOVIN」から続くオペラとの融合は今作でも引き続いており、ファンには安心の作品。逆に3作続いたので、そろそろ飽きが来るところでしたが、今作では、ソプラノ、アルト、テナーバリトンといった3人のソロイストが参加しており、それまでのコーラス隊とストリングスだけによるサウンドにさらにメリハリが出て良い感じ。曲自体もフォーク/トラッドなものから正統派メタル、北欧特有の泣きまくる曲まで幅が広がり、演奏がオペラティックな歌を損なうことなく、また歌がヘヴィな演奏を損なうこともなく、しっくりと溶け込んでいます。オペラティック・メタル・ファン、NIGHTWISHファンは必聴作(THERIONファンはNIGHTWISHも聴いてね)


THERION/SYMPHONY MASSES:HO DRAKON HO MEGAS RE-RELEASE
NUCLEAR BLAST/NB5792

スウェーデン出身のChristofer Johnsson率いるデスメタル・バンド、「THE EARLY CHAPTERS OF REVELATION」と銘打ってNUCLEAR BLAST以外からリリースされていたデビュー〜3作目を3部作として、リマスター再発。第3弾は記念すべき3作目。この作品を期にデスメタルに妖艶さ、華麗さ、オペラティックな要素を盛り込みはじめた感じです。どちらかに傾倒するでなく混沌とした中に美が垣間見られる名作。


THERION/SYMPHONY MASSES:HO DRAKON HO MEGAS RE-RELEASE
IROND/NUCLEAR BLAST/IRONDCD00-22

スウェーデン出身のChristofer Johnsson率いるデスメタル・バンド、「THE EARLY CHAPTERS OF REVELATION」と銘打ってNUCLEAR BLAST以外からリリースされていたサード・アルバムのリマスター再発盤。この作品を期にデスメタルに妖艶さ、華麗さ、オペラティックな要素を盛り込みはじめた感じです。どちらかに傾倒するでなく混沌とした中に美が垣間見られる名作、ロシア盤。


THERION/SYMPHONY MASSES NO DRAKON NO MEGAS
MEGA ROCK/MRR002

3作目。


THERION/THE BEAUTY IN BLACK
NUCLEAR BLAST/NB125-2


THERION/THELI
NUCLEAR BLAST/NB179-2


5577THERION.gifTHERION/VOVIN
NUCLEAR BLAST/NB3172

前作の「THELI」アルバムでシンフォニック・ゴシックメタルの完成域に達したと思われたTHERIONの今作は、さらに進化しています。もはやHMへの色気はなくなっており、ヘヴィなゴシック・デスな演奏に男女のオペラティックなコーラスのみで構成されています。1曲ごとに聴き慣れたメロディラインを多用して聴きやすくするんじゃなく、アルバム全体を通して考えられた作品でしょう。曲順を変えることもましてボーナス曲なんて不要のアルバム。いわゆるメタリックなのは(3)とラルフ・シーパース参加の(5)のみ。クラシカル・オペラティック・ゴシック・デスメタルの基本的作品。


17844THEUDHO.gifTHEUDHO/TREACHERY
NEPHEREX/NEPH002

ベルギー出身のJ.S.なる人物による一人ペイガン/ヴァイキング・ブラックメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。リードギター、女性ボーカル、男性ナレーターがゲスト参加。ゲルマン民族の宗教、文化をモチーフにしており、アグレッシヴな絶叫型ボーカル、ザクザクしたギターリフ、パワーメタリックなドラムスによるメロディアスなブラック・サウンドを基本に、随所に重厚なコーラスや男女のナレーション&ボーカル、壮麗なキーボード、アコースティック・ギターによるフォークローなメロディなどを導入、リリカルでドラマティックな展開が堪能出来ます。ジャケットアートは1800年代中期の画家Johannes Flintoeの作品から。ボーカルは絶叫ですが、演奏はメロディアスでフォークローなENSLAVEDやFALKENBACHあたりのファンは聴いて損なしの全10曲48分。


THIRDMOON/AQUIS SUBMERSUS
NAPALM RECORDS/NPR058

オーストリア出身の4人組(ギタリストが新加入)、メロディアス・デスメタル・バンド、2作目。デビュー作のブラックメタル風の(シンセを多用した)サウンドは影を潜め、デスメタル、それもジャーマン系のスラッシュメタルを意識したサウンドになっています。ボーカルのアグレッシヴな咆哮とツーバスの疾走感が印象的で、そこにザクザクとしたギターリフで押しまくるタイプの曲が中心。随所にアコースティック・ギターや泣きのソロを導入しての聴かせどころもあり、そのあたりはメロディック・ブラックの雰囲気もありますが、叙情、泣きを主流にしたものではなく、もっと硬派な印象。硬派なDISSECTIONか!


THIRDMOON/BLOODFORSAKEN
NAPALM RECORDS/NPR078

オーストリア出身の4人組、3作目。前作でのメロディック・デスへの接近がさらに進み、半分ブラック、半分メロデスといった感じになってしまいました。ブラックといってもスタイルとしてはFAGLFAR系。特に前半の曲は、小刻みなスラッシュリフで押しながらもメロディアスなハーモニーギターやソロを導入したり、HYPOCRICYっぽい叙情溢れるリフのスケールの大きな曲、はたまた正統派メロディック・デスともいえる疾走感のある曲などで盛り上がります。後半の煽動型ギターリフ&ブラストビートの曲も、露骨にアコースティック・ギターを用いた叙情パートも登場しますが、リフに印象的なフレーズが染み込んだタイプなので、メロディック・マニアなら聴いて損なし。数曲尻切れが気になったけど。


THIRDMOON/GROTESQUE AUTUMNUL WEEPINGS
CCP RECORDS/CCP1001742

オーストリア出身の3人組、メロディアス・ブラックメタル。ベーシストはシンセも兼ねています。そのシンセがバックでうっすらと流れており、スケール感アップ。扇動ギターリフによるラインも耳を惹きつけるし、ブラストビートを多用しながらもツーバスは疾走しており、なかなかアグレッシヴ。さらに曲ごとに挿入されている泣きのアコースティック・ギターが哀愁盛り上げ度満点!


THIS EMPTY FLOW/MAGENTA SKYCODE
AVANTGARDE MUSIC/AV016

フィンランド出身の3人組、メタル色のない耽美なゴシック・サウンドです。5曲目あたりまでは、ニュー・ウェイヴ系のもやの中で聴いてるような淡々としたサウンドで、ボーカルの声、ギターの音色も優しく淡い感じ。メロディラインはヘヴィメタル側から言えば「泣き」のメロディです。とにかく展開や緩急なんかはなく、暗く、優しいメロディに包まれたい人向け。


3958THOKK.gifTHOKK/OF RAPE & VAMPIRISM
MORDGRIMM/GRIMM3CD

なかなかアーティスティックなジャケットが良いアメリカ出身のギター&ムーグシンセ担当とドラム&ボーカルの二人によるブラック・メタル・ユニット。中音域を強調した煽動型ギターリフと絶叫型ボーカルがヒステリックさを極めた、ワンバスキックのブラストビートと裏打ちのツービートによるプリミティヴなブラック・スラッシュ・サウンド。CRADLE OF FILTHのような派手さはありませんが、ヴァンパイア系のブラスフェミーな雰囲気とアトモスフェリックな部分が混ざり合っており、淫靡な感じはします。後半のシンセによるニューエイジ風は蛇足かも。


17349THORAZINE.gifTHORAZINE/THE DAY THE ASH BLACKED OUT THE SUN
DEATHGASM/DG016

カナダ・カルガリー出身のツインギターの4人組ブルータル・デスメタル・バンド、セカンド(?)作。ゴリゴリのギターリフ、ボエボエとワーギャーのツインボーカル・スタイル、ブラストのスピード感よりも(もちろん速いが)ツーバス連打による怒濤のサウンドを主体にしており、かなりの破壊度。さらにはミッド&ヘヴィなパートやスローパートをうまく使っており、一本調子にならない工夫や、速弾きギターソロなどインプロビゼーショナルな部分もあり、テクニカルなブルデス・ファンなら聴いて損なしの全9曲34分。


THORIUM/OCEAN OF BLASPHEMY
DIE HARD/RRS948

デンマーク出身のツインギターの5人組、メロディック・デスメタル・バンド。パワフルな咆哮型ボーカルにスラッシュメタルの影響をもろに受けたからみつくような、印象的なギターリフを主体にした、TAETRE、SOILWORKタイプのサウンドです。ギターソロもオーソドックスなヘヴィメタルっぽいものが多く、ギター・オリエンティッドなメロデス・マニアには受けるでしょう。ただメロディ自体は単調なので、叙情マニアにはちょっときつい部分があります。リフのかっこいいサウンドがお好みの人向け。


THORIUM/UNLEASHING THE DEAMONS
DIEHARD/PCD59

デンマーク出身でWITHERING SURFACEのボーカルでもあるMichael H.Andersenが在籍するブルータル・デスメタル・バンド、2作目。前作でもその強力なディープ・ボイスとザクザクしたスラッシュ・リフを交えたサウンドが非常に刺激的でしたが、今作ではさらに重量感が増した感じ。ザクザクウニョウニョと刻まれるギターリフに、ツーバスの爆走感を生かしたサウンドが目白押し。リフのインパクトもあるし、小細工のないスウェーデン産のデスラッシュっぽいスピーディーなサウンドにキュワーンと切れ込むギターソロ、ブルータリティ溢れるディープ・ボイスが唸りまくるもので、THE CROWN+SINISTERみたいな重爆疾走感が堪能できます。


11399THORNCLAD.gifTHORNCLAD/CORONATION OF THE WICKED
LOUD N'PROUD/LNP006

たぶんスウェーデン出身のツインギターの4人組、スラッシュメタル・バンド。スピーディでザクザクとしたギターリフにアグレッシヴな吐き出しボーカル、疾走感重視のツーバスによるジャーマン・スラッシュ・サウンドです。80年代スラッシュの再発が続く中、デンマークのARTILLERYの復活作や有望新人SACRIFICIALなどと同様の元気な往年のパワー/スラッシュ・サウンドが堪能できます。おじさんにはこれが最もカッコ良いヘヴィメタル・サウンドです。叙情たっぷりのギターの(2)、心地よい疾走感からメロウな展開を挟んで、速弾きソロへ流れる(4)、最初期のHELLOWEENを彷彿とさせる(9)など、どこを切っても美味しい!一心にヘッドバンキング出来るアグレッシヴ・スピード・メロディックメタルじゃ〜!!


THORNS/THORNS
MOONFOG/FOG026

ノルウェー出身ブラックメタル界の錚々たるメンバー、Hellhammer(MAYHEM)、Aldrahn(DHG)、Satyr(SATYRICON)参加によるプロジェクト、フル・アルバム。海外のメタル雑誌では軒並み満点の評価。スタイルとしては絶叫ボーカル、煽動型ギターリフといったブラックメタル然りですが、いわゆるサンプリング、シンセサイザーによる効果音などを導入したインダストリアルな味付けがされており、ダイナミックかつドラマティック。FEAR FACTORYに代表されるようなエクストリーム系インダストリアル・デスが高く評価されているようですが、それならこのインダストリアル・ブラックも堪能してみてください。Hellhammerの常人離れしたドラミングはやはり凄いの一言。


16591THORNSBREED.gifTHORNSBREED/THE SPLENDOUR OF THE REPELLENT
ANIMATE/AR003

ドイツ出身のツインギターの3人(ベースはセッション)ブルータル・デスメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。初期CARCASSに通じる醜悪かつ劇的なイントロに続いてボエボエと唸るボーカル、トレモロ奏法を駆使しつつウニョウニョゴリゴリとした蠢きまくるリフによる重苦しい暗黒系のサウンドに、爆走するドラムスが凄まじいほどのハイテンションぶりを発揮。ギターリフによるヒステリックなまでの目まぐるしい展開とブラストビートを交えた緩急のある破壊的なビート感が脳天直撃間違いなし。HARMONY DIESのKai Mertensプロデュースによるサウンドも刺激的だし、MORBID ANGEL meets VADER meets MARDUKといった、これはもう全ての激情型デスメタル・ファン必聴の7曲33分!


THORNSPAWN/WRATH OF WAR
OSMOSE PRODUCTIONS/OPCD127

1993年にBlackthorn(drums&vocals)とSwornghoul(guitar)によってアメリカで結成されたブラックメタル・バンド、3作目のアルバムでOSMOSE PRODUCTIONS移籍第一弾。MARDUKが離れたOSMOSEとしてはMARDUKタイプのバンドが必要だったのか、蠢く煽動型リフにワンバス、ツーバスキックのブラスト主体の押しのサウンドです。切れ込みギターソロやちょっとした叙情パートがありますが、豪快なスピード感と音圧で勝負してくれます。ヒステリックな絶叫型ボーカルが弱め(奥に引っ込んだ録音)なのと音質にバラツキのあるのが難点ですが、ファスト・ブラックにそこまで求めるのは高望み。


14149THOTEN.gifTHOTEN/BEYOND THE TOMORROW
SCARLET/SC041-2

ANGRAのKiko Loureiroがプロデュースを担当した、ブラジル出身のテクニカル・スピードメタル・バンド。ただそれだけ・・・


THOU SHALT SUFFER/INTO THE WOODS OF BELIAL
NOCTURNAL ART PRODUCTIONS/ECLIPSE007

後にEMPERORの中心メンバーとなるIHhsahnとSamothを中心に結成されたブラックメタルのバンド。1991年から1997年の音源を収録。基本路線はEMPERORタイプのスケール感のあるドラマティックなデスメタルです。エコーのかかったトンネルで唸るようなボーカルにスラッシュ系のリフギター、重く突っ走るドラムに壮麗なシンセがからみます。EMPERORマニア&ファンは必聴の一枚。


THOU SHALT SUFFER/SOMNIUM
CANDLELIGHT/CANDLE049CD

EMPERORのIhsahnによるプロジェクト、2作目。今作は全編Ihsahn一人による作詞、作曲、演奏でクラシカルなインストルメンタル・アルバムです(一部奥さんのIhrielがソプラノで参加)。交響曲のスタイルをとっていますが、当然の事ながら数十人での演奏というわけではないので、音圧、音響どれをとっても薄っぺら。完全EMPERORマニア向け。


THRALLDOM/BEAST EYE OPENED TO THE SKY
BESTIAL ONSLAUGHT/ONSLAUGHT006

1997年にKillusion(vo&g)とJaldagar(ds)によって結成されたブラックメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。出身国が不明なんですが、いわゆるノルディック・ブラックのスタイルというよりはUSカルト・ブラックっぽいサウンドです。ボーカルはイヴィルな絶叫型でかなりの暗黒悪魔的ですが、ギターの音色のせいかトレモロ・リフは寒々しいというよりエクストリームに蠢いております。随所に仕掛けっぽい部分もあり、けっこうノイジーでヒステリックな雰囲気はありますが、スピード感やメランコリックさはなく、北欧のプリミティヴ・ブラックとはまた違ったダークでドゥーミーな全7曲30分、AUTOPSYのようなダークなデスメタルのブラックメタル版。


11503THRONEOFCHAOS.gifTHRONE OF CHAOS/MENACE AND PRAYER
SPIKEFARM RECORDS/NAULA007

でた〜はっきり言ってIN FLAMES,CHILDREN OF BODOMのソックリさんです。フィンランドのSPINEFARM傘下のレーベルSPIKEFARMからリリースされたツインギター、キーボードの5人組、デビュー作。(1)のリフはもろIN FLAMES。さらには様式系キーボードを導入したCHILDREN OF BODOMタイプと言うより、盗作ぎりぎりの曲も登場!弟バンドどころか、双子バンドですね、これは。演るならとことんコピーってのも潔い!C.O.B.以外の北欧メロディック・デス・バンドがだんだん初期のメロディアスなサウンドから離れていくなら、こういった新人バンドを聴くしかないですね、ファンとしては。疾走、泣きメロ、パワフルな絶叫デス声、叙情キーボードなど、メロディック・デスの様式がぎっしりと詰まっています!必聴!!


THRONEAEON/GODHATE
FORENSICK/FM007

スウェーデン出身のツインギターの4人組ブルータル・デスメタル・バンド、3作目。今作を最後にバンド名を「GODHATE」に変えるらしい。しかしこんなにカッコいいバンドだったかな?元々北欧らしからぬUSブルデス・スタイルでしたが、曲調をコンパクトにし、ガリガリしたギターリフにワンバスのスラッシュビート、ツーバス爆走をいかした実に小気味よいサウンドを展開。ボーカルはディープな咆哮型一本、曲によっては流れるようなギターソロもあり。ストレートな曲調ながら随所にテクニカルな部分やブレイク・展開があり、全9曲34分スカッと爆走型サウンドが堪能できます。


THRONEAEON/NEITHER OF GODS
HAMMERHEART/HHR102

スウェーデン出身で、1991年にドラムスのRoger Sundquistを中心に結成されたツインギターの4人組、テクニカル・デスメタル・バンド、デビュー作。地面を這いずるようなギターリフ、パワフルな咆哮型デスボーカル、手数足数の多いドラムスによるMORBID ANGELタイプの、緩急展開の多いブルータル・サウンドです。ギターソロは最小限エモーショナルに導入されております。爆走するスピード感やヒステリックさよりも音圧重視、展開系デスメタル・ファンは聴いて損なし。


16948THRONEUM.gifTHRONEUM/MUTINY OF DEATH
PAGAN RECORDS/MOONCD038

1996年に結成されたポーランド出身、TomaszとMarekの二人組のオールドスクール・ブラック/スラッシュメタル・バンド、セカンド作。ボーカルはうわずった調子の絶叫吐き捨て型、ジャラジャラとかき鳴らすギターリフにトコトコしたワンバス・ブラストがなかなか勢いがあるものの、これはもう北欧ブラックメタル登場以前80年代後半のPOSSESSED〜HELLHAMMER直系のサウンドです。ハードコアのシンプルで突発的なスピード感と、ザクザクしたスラッシーなギターリフを融合させたもので、このスカスカ感がたまりません。ASPHYXの「Streams Of Ancient Wisdom」とCIANIDEの「Funeral」のカバーを含む全12曲31分。


17511THRONEUM.gifTHRONEUM/THE UNDERGROUND STORMS ETERNALLY
APOCALYPTOR/AR03

ポーランド出身のオールドスクール・ブラックメタル・バンド、2000年にレコーディングしたセカンド・デモテープ「The Underground Storms Eternally」7曲と1998年にレコーディングされた未発表のリハーサルテープ「Burn Holy Image」3曲をカップリング収録CD化した作品。以前にリリースされたアルバムではスピーディーなブラック/スラッシュ風でしたが、ここでも吐き出し型の絶叫ボーカルにジャラジャラしたギターリフとワンバスのブラスト、ツーバスを交えたサウンドを展開。スピーディーな曲にドゥーミーな曲もありダークなオールドスクール・ブラック・ファンは聴いて損なしの全10曲41分、限定500枚手書きナンバリング入り。


17380THUNDERBOLT.gifTHUNDERBOLT/INHUMAN RITUAL MASSMURDER
AGONIA/ARCD016

1993年にギタリストのPaimonによって結成されたポーランド出身ツインギター、キーボード兼任の4人組ブラックメタル・バンド、3作目のアルバム。バンド名がパワーメタル系みたいだが、予感的なイントロから間髪入れずに怒濤のブラックメタルが登場。絶叫型ボーカルはパワフルだし、ゴリゴリしたリフとトレモロを使い分けるギター、ツーバス・ブラストが凄まじい勢いで迫ってきます。ポーランドのバンドならではのブルータル度の高さ、その鬼気迫る破壊的なテンション、そしてメンバーはしっかりと白黒メイクしているあたりはマニアも納得出来るはず。アコースティック・ギターやキーボード、SEを交えたインスト曲や隠し味的にそれらが適所に挿入されており、その緩急の使い分けにもセンスの良さを窺わせる全10曲43分、ブルータル・ブラック・ファン必聴作!


THUNDERSTONE/VIRUS
NUCLEAR BLAST/NB1010-2

STRATOVARIUSスタイルの北欧様式美スピードメタル・バンド、デビュー・アルバムからの2曲入りシングル。


THUNDRA/BLOOD OF YOUR SOUL
SPINEFARM RECORDS/SPI92CD

ノルウェー出身の5人組ヴァイキング・デスメタル・バンド、デビュー作。ENSLAVED,EINHERIERのメンバーが参加しており、悲壮感と雄大さの漂うメロディを主軸にしたサウンドです。ギターワークはかなり正統派ヘヴィメタルしており、また煽動型リフも印象的。絶叫と咆哮とクリーン・ボイスが入り乱れたボーカル・スタイルで、メロディ自体はMITHOTYNほどの徹底さはないものの、男声コーラスや緩急を取り混ぜた曲調は、ヴァイキング・デスメタル・ファンにはたまらないはず。キーボードによるドラマティックな部分や、アコースティックな部分が叙情度を高めています。スピード感、アグレッシヴさよりも緩急の対比を求める人にはもってこいの作品。


THUS DEFILED/WEEPING HOLOCAUST TEARS
SHADOWFLAME/SFP001

イギリス出身のツインギターの4人組、2003年フルアルバム。ボーカルでありリーダーでもあるPaul Cater自身のレーベルからリリースされており、その彼のパワフルでヒステリックな絶叫型ボーカルを交えたメロディックなデス/ブラックメタルを展開。曲によってはかなりヘヴィメタリックなものがあり、ギターリフもザクザクしているし、テクニカルなソロもあり。ただしドラムスがもたる部分があり、ツーバス連打のスピーディーな曲でのヨレヨレが玉に瑕。(5)は17分におよぶハイライト的な曲で絶叫型ボーカル&トレモロリフによるアグレッシヴでスピーディーな曲と大仰なパワーメタル的展開が融合した大曲。全6曲42分、疾走型のメロディック・ブラック・マニアなら聴いて損なしかも。


17693THYANTICHRIST.gifTHY ANTICHRIST/WICKED TESTIMONIES
TRIBULACION/TR011CD

コロンビア出身の4人組で2003年に同郷のUTUK XULとスプリットを出したことのあるブラックメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。中心人物であろうAntichrist666のカリスマ性がこのバンドの要なのか、IRON MAIDENのEddieのようなメイク(他のメンバーはスラッシュメタル風)でDani並の超高音絶叫を聴かせてくれます。サウンドは寒々しく上下動するトレモロ・リフにワンバスブラストのプリミティヴ・ブラックから疾走感のあるパート、メロディアスなミッドパートやザクザクのギター&ギターソロなどを交えたメロディックなスタイル。多少リズムがフラフラするところや唐突な曲展開があり消化しきれていない部分もありますが、MERCYFUL FATEをよりブラックメタルにしたようなサタニックメタルといった趣の全12曲41分。


15316THYDISEASE.gifTHY DISEASE/COLD SKIN OBSESSION
METAL MIND/MMPCD0180

ポーランド出身のツインギター、キーボードの6人組、ブラック/デスメタル・バンド、セカンド・アルバム。強力な咆哮型ボーカルとザクザクのリフと煽動型を組み合わせ、ガトリング砲の如きツーバスの爆走と叩き付けるようなワンバス・ブラストで責め立ててくれるサウンドを展開。いかにもポーランド産といった重量感と目まぐるしく展開していく曲調が刺激的。キーボードの導入もかなり大胆かつ効果的で、イントロ部分での壮麗な盛り上げはもちろん、曲間でのキラキラしたキャッチーなものからストリングス系の泣きまで多彩。曲も非常にコンパクトにまとめられており中だるみしないのがよい。DEATHのカヴァー曲含む全10曲、FUNERIS NOCTURNUMタイプのハイテンション&ハイクオリティなブラック/デスメタル・ファンは必聴!


14919THYDISEASE.gifTHY DISEASE/DEVILISH ACT OF CREATION
METAL MIND/MMPCD0151

ポーランド出身のツインギター、シンセサイザー奏者のいる6人組、メロディック・ブラック/デスメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。1曲目からエロティックな喘ぎ声で幕開け、間髪入れずに爆走するブラック・サウンドが登場。ゴリゴリしたギターリフにツーバス連打が音の隙間を埋め尽くし、パワフルでサタニックな咆哮・絶叫を使い分けるボーカルが吠えまくっております。エモーショナルなギターソロもあるし、ロングノートのシンセサイザーが時に壮麗に、時のキャッチーに彩りを添えており、これは中期EMPERORスタイルのシンフォニック・ブラックです。さすがにポーランド産だけあってブルータル度も高くテクニック的にも文句なし。MADONNAの「Frozen」のカヴァー(Anna Wojtkowiak嬢が女性ボーカルでゲスト参加)含む全12曲46分、お薦め!


17499THYDISEASE.gifTHY DISEASE/NEUROTIC WORLD OF GUILT
METAL MIND/MMPCD0238

1999年にポーランド・クラクフで結成されたシンセサイザー奏者のいる5人組、メロディック・ブラック/デスメタル・バンド、サードアルバム。当店お薦めの前作と比べるとブラックメタル色がかなり後退し、重々しいデスメタルの部分が強調された作品。ミッドテンポを中心にしたアグレッシヴでメランコリックなデス・サウンドながらそこに絡みつくテクノなシンセサイザーがなかなかの味を醸し出しており、そのあたりは個性的。ただどうしても中途半端な印象がつきまとうのが残念で、DARK TRANQUILLITYの「PROJECTOR」アルバムみたいで一度聴いただけでカッコいいとは言い難い。もっと激しくかもっと叙情的でないと受け入れにくい通好みの全9曲37分。ポーランド産だけに期待したがちょっと肩透かしを食らいます。


THY GRIEF/FROZEN TOMB OF MANKIND
SOL/SOL014


15007THYMAJESTIE.gifTHY MAJESTIE/HASTINGS 1066
SCARLET/SC051-2

イタリア出身のツインギター、キーボードの6人組、ヒロイック・スピードメタル・バンド、2作目。まあ誰もが予想できる展開の作品であり、典型的RHAPSODYスタイルのサウンドです。中世歴史戦記映画のBGMよろしく(1)からシンフォニックに盛り上がる中、疾走、展開、オペラ聖歌隊、管弦楽などを導入した「これでもか!」の波状攻撃でファンには感謝感激の嵐吹きすさぶこと間違いなし。ただ前作で聴かれた騎馬剣劇の効果音やヴァイキング風の部分がなくなり、あまりにもRHAPSODYの二番煎じすぎるところがあり、メロディセンスや楽曲の盛り上げ方など、一歩も二歩も引きを取りますが、ファンなら聴いて損なし。オペラクワイヤーの導入度が高い点は良い、いっそのことリードボーカルを無くしてしまったらもっと良かったかも・・・それじゃTHERIONか・・・(+。+)


12055THYMAJESTIE.gifTHY MAJESTIE/THE LASTING POWER
SCARLET/SC0212

出た〜イタリア出身のツインギター、キーボードの6人組、ヒロイック・スピードメタル・バンド。イタリアンに期待するのはコレであり、その期待に見事に応えてくれています。低音男声のナレーション&男女コーラスのインスト曲に続き飛び出す勇壮なスピード曲で決まりです。リズミカルな曲調にハイトーンボーカルが歌い上げ、ソロパートはかなりヴァイキング風。ジャケットは中世の騎士を描いており(下手だけど)音のイメージもヴァイキング〜中世ヨーロッパ風。疾走パートにオペラティックなコーラス隊、牧歌的メロディを導入しており、非常に刺激的。ツインギターのソロにキーボードソロ、アコースティカルな部分、騎馬戦の効果音などヒロイック・ファンにはたまらない展開がてんこ盛り!RHAPSODYファンは必聴!!


16957THYPRIMORDIAL.gifTHY PRIMORDIAL/PESTILENCE UPON MANKIND
BLACKEND/BLACK065CD

1994年に結成されたスウェーデン出身のメロディック・ブラックメタル・バンド、2年ぶり6作目。結構ブランクがあったような気がしますが、相変わらずの高品質な作品をリリースしてくれました。パワフルな絶叫型ボーカル、トレモロリフ、ブラスト&ツーバス連打によるファストなブラックメタルにメロディアスなフレーズを導入した定番サウンドです。このバンドの場合かなりブルータル度が高く、スロー〜ミッドパートを取り入れた緩急の使い方や、時折聴かせる咆哮型ボーカル、叙情パートなどもうまく処理されており、流れが途切れないのがよい。DARK FUNERALやNAGLFARといったメロディック・ブラックの定番ファンは聴いて損なしの全10曲50分。


THY PRIMORDIAL/THE HERRESY OF AN AGE OF REASON
PULVERISED RECORDS/ASH011CD

スウェーデン出身のツインギターの5人組、ブラックメタル・バンド4作目。ブラックメタルもここ最近はCRADLE OF FILTHやDIMMU BORGIRといったキーボードを大々的に導入しメロディック志向のバンドが多い中、頑なに煽動型ギターリフを主体にしたスピーディーで、ヒステリックなサウンドを聴かせてくれます。もちろんメロディが無いわけではなく、MARDUK同様の導入の仕方で、リフがそのままメロディを奏でており、それが叙情派の心をくすぐるタイプ。ブラストビートや絶叫ボーカルの音圧に埋もれながらもしっかりと耳に残るラインを刻んでおり、ファスト・ブラック・ファンは必聴作。


THY PRIMORDIAL/WHERE ONLY THE SEASON MARK THE PATHS OF TIME
PULVERISED RECORDS/ASH002CD

スウェーデン出身のツインギター5人組、ヒステリック・ブラックメタル・バンド、セカンド作。シンガポールのPULVERISEDからリリースされただけあって高品質のスピード・ブラックが楽しめます。絶叫ボーカルに扇動型ギターリフ、ブラスト系ドラムスが隙間なく全編突っ走っております。音質もよくリフにも多彩なパターンがありストレートなスピード・ブラック・マニアにはたまらない作品です。


THY REPENTANCE/THROUGH THE TWILIGHT EYES OF FROST
STYGIAN CRYPT/SCP002

ロシア・ウラル地方出身の2人組によるダーク・フォレスト・ブラックメタル。1曲目の重低音が響きわたる予感的なイントロに思わず期待が高まりますが、その期待はすぐに裏切られます。とにかく音質が悪い、悪すぎる!文字通り壁一枚隔てたような初期BATHORY(失礼!m(__)mみたいなサウンドで、がっかり。イヴィルなボーカルに、チンチンとシンバルが聞こえるツーバス連打、ヒステリックで寒々しいトレモロ・リフ、随所に叙情&荘厳なシンセ、女性ボーカルまで導入したアンビエント&ダーク・ブラックなのに本当に残念。誰かマスターテープ買い取ってリミックスしてくれ!音質は悪くてけっこうというBURZUMスタイルのブラックメタル・マニアは買っても損なしの全11曲54分!


THY SERPENT/CHRISTCRUSHER
SPINEFARM RECORDS/SPI56CD

かつてCHILDREN OF BODOMのアレキシも在籍したフィンランドのメロディック・デスメタル・バンド、3作目。中心メンバーはギタリストのSAMIで、アレキシも彼の影響を多大に受けています。大仰でプログレッシヴな展開を含んだサウンドで、COVENANTやDIMMU BORGIR等のノルウェー系のバンド同様に、シンセサイザーをバッキングに多用して叙情的メロディたっぷりの音です。アグレッシヴさよりもメロディ重視の人は見逃せないバンドです。


THY SERPENT/FORESTS OF WITCHERY
SPINEFARM RECORDS/SPI36CD


THY SERPENT/LORDS OF TWILIGHT
SPINEFARM RECORDS/SPI42CD

フィンランド出身のメロディック・デスメタル・バンドの中心的存在、THY SERPENTの2作目。EMPERORやBURZUMらの初期真性ブラックメタルのスピード&アグレッシヴ&凶悪なサウンドを引き継ぐバンド。メロディはもっとわかりやすく、キーボードは壮麗なパートとソロパートも取っており、ギターリフにも煽動型リフといかにもヘヴィメタルなリフまで用いたもので、悲壮感や叙情性と言うよりもポップとも言えるメロディアスなサウンドです。タイプとしてはDIMMU BORGIRに近いシンフォニックな味わいのあるブラックメタルです。


THYRFING/THYRFING
HAMMERHEART RECORDS/HHR016

ジャケットを見ただけで音のほうが想像できるスウェーデン出身のシンセサイザー奏者を含む5人組、デビュー作。しかしながらMITHOTYNほどのアグレッシヴな雄大さも、ENSLAVEDほどのテクニカルな展開もなく、けっこうシンセサイザーがメロディアスなので、ヴァイキング・メタルというには弱さを感じ、メロディアス・デスといったほうが良いでしょう。このレーベルは音質もこもり気味なので、コアなデスメタルファンの人にお薦めします。


11632THYRFING.gifTHYRFING/URKRAFT
HAMMERHEART RECORDS/HHRCD061

MITHOTYN亡き後のヴァイキング・メタルを背負って立つツインギター、キーボードの6人組、3作目。大好評だった前作「VALDR GALGA」と比較するとキーボードが控えめになり、ギターを前面に押し出した感じ。それにともなって、余分なメロディアス・パートも後退し、全体にヘヴィで、ミドルテンポ中心のドラマティックな勇壮/大仰さが全編を支配しています。ヴァイキング・メタル特有の泣き&フォークローなメロディはギターが存分に発揮しており、マニアは必聴!


THYRFING/URKRAFT -DIGIPACK
HAMMERHEART RECORDS/HHR061

MITHOTYN亡き後のヴァイキング・メタルを背負って立つツインギター、キーボードの6人組、3作目。大好評だった前作「VALDR GALGA」と比較するとキーボードが控えめになり、ギターを前面に押し出した感じ。それにともなって、余分なメロディアス・パートも後退し、全体にヘヴィで、ミドルテンポ中心のドラマティックな勇壮/大仰さが全編を支配しています。ヴァイキング・メタル特有の泣き&フォークローなメロディはギターが存分に発揮しており、マニアは必聴!


7887THYRFING.gifTHYRFING/VALDR GALGA
HAMMERHEART RECORDS/HHR039

スウェーデン出身のキーボード奏者を含む5人組、セカンド。今作はABYSSスタジオ録音エンジニアはPeter Tagtgrenで音質が飛躍的に向上。それにともないメロディラインも明確になっており、いわゆるヴァイキング・メタルの勇壮感と悲壮感の対比が見事に現れています。MITHOTYNのファーストに近いアグレッシヴな中に泣きメロを封じ込めたような感じで、その手のマニアには堪らない展開が随所に登場。MITHOTYNと聴き比べてみましょう!!!!


THYRFING/VANSINNESVISOR
HAMMERHEART RECORDS/HHR083

スウェーデン出身のヴァイキング・デスメタル・バンド、4作目。元々MITHOTYNの流れをくむスピーディーなブラックメタルに近いスタイルよりも、ケルティックな雄大なメロディを多用していたバンドなので、その方向性を今作はより顕著に表した印象。ヒステリックさやスピード感を押さえ気味にして勇壮なドラマ性を前面に出した感じで、ミッドテンポ主体の曲が多い。いわゆるヴァイキング然りのギターやキーボードが織りなすメロディラインに、さらにフィドルやクリーン・ボーカルのコーラスが叙情性を倍増させるように導入されており、攻撃的な部分よりも民族的、牧歌的な雰囲気が好きな人は聴いて損なし。


TIAMAT/A DEEPER KIND OF SLUMBER
CENTURY MEDIA/77180-2

スウェーデン出身の耽美なゴシックメタル・バンド、名作「WILDHONEY」に続く5作目のスタジオ・アルバム。


TIAMAT/CLOUDS
CENTURY MEDIA/9736-2

スウェーデン出身のゴシックメタル・バンド、1992年リリースのサード・アルバム


TIAMAT/JUDAS CHRIST-DIGI
CENTURY MEDIA/77380-8

7作目


16632TIAMAT.gifTIAMAT/PREY
CENTURY MEDIA/77480-2

Johan Edlund(guitars、vocals & keys)を中心に結成されたスウェーデン出身のベテラン耽美系ゴシックメタル・バンド、8作目。数多のバンドの例に漏れずデスメタルからゴシックへの変貌を経たバンドで、一時期はかなりプログレッシヴな手法に頼っていましたが、今作では、「耽美系」に拘ったようなサウンド。表立って感情を顕わにすることなく、物静かで淡々と運ぶメロディラインに載せて歌うJohanのボーカルが際立つ1曲目から名作「WILDHONEY」を彷彿とさせる出来。テクニカルやインダストリアルに走ることなく、実にシンプルな曲調を中心に歌を聴かせることに重点を置いており、気怠げな男性ボーカルによるダークでメランコリックでアトモスフェリックなゴシック・ファンは必聴の全13曲55分。


TIAMAT/SUMERIAN CRY
POWERAGE/PRAGE010CD

1990年自主制作によるデビュー作


TIAMAT/THE ASTRAL SLEEP
CENTURY MEDIA/849722-2

1991年リリースのセカンド作。


TIAMAT/THE SLEEPING BEAUTY-LIVE IN ISRAEL
CENTURY MEDIA/77065-2

1993年6月3日イスラエル・テルアビブで収録されたライヴ。


TIAMAT/WILDHONEY
CENTURY MEDIA/77080-2

スウェーデン出身の耽美なダーク・ゴシックメタル・バンド,1994年リリースの4作目。今作は非常に視覚的で、楽器もボーカルも全て一つの世界を表現するための道具で、その世界が何かは勿論聴く人によって違うだろうけど、私には天国と地獄が見えます。ダークでヘヴィなギターやボーカル、効果音による暗黒面とシンセやソプラノによる明白な面との対比が素晴らしく、目を閉じて聴くと脳裏に情景が浮かび上がってきます。ゴシック・デスの最高峰といえます。


TIDFALL/CIRCULAR SUPREMACY
NOCTURNAL ART PRODUCTIONS/ECLIPSE015

ノルウェー出身のツインギター、キーボードの5人組、シンフォニック・ブラックメタル・バンド。ノルウェーのこの手のバンドの宝庫NOCTURNAL ART PRODUCTIONSからリリースされているだけでマニアは即買いOK。凶悪な絶叫ボーカルと扇動型ギターリフ、ブラストビートを多用し、ロングノートのキーボードが織りなすスケール感の大きいシンフォニック・サウンドが堪能できます。ギターはあくまでリフに徹しており、キーボードがほとんどのメロディラインを担っております。効果的な展開や緩急もばっちり決めており、DIMMU BORGIRタイプのメロディック・ブラックメタル・ファンは聴いて損なし。


14036TIDFALL.gifTIDFALL/INSTINCT GATE
NUCLEAR BLAST/NB681-2

ノルウェー出身のキーボード奏者のいる5人組、メロディック・ブラックメタル・バンド2作目。メンバーの格好は近作のDIMMU BORGIRみたいだし演奏はEMPERORみたいな第3世代のブラックメタル。ドラマティックなサンプリングやシンセサイザー、仕掛けを多用し、ゆっくりと吐き出す絶叫ボーカルとLowボイスに、煽動型ギターリフ、ツーバスの連打で音の隙間を埋めていくタイプ。オーソドックスなリフを使ったパワーメタリックなメロディや、緩急を使い複雑に展開していく曲調でドラマ性を醸し出しております。叙情部分と爆走部分の対比も刺激的だし、EMPEROR〜DIMMU BORGIR系のブラックメタル・ファンなら聴いて損なし。


TIMESTORM/SADES OF UNCONSCIOUSNESS
ELEVATE RECORDS/ER04012

イタリア出身のツインギター、キーボードの6人組、メロディアス・スピード・パワーメタル・バンド、デビュー作。分厚いコーラスワークにツーバスの疾走感たっぷりの初期HELLOWEEN系の曲調が主体ながら、ギターソロやキーボードはもっと多彩で、テクニカル。ボーカルがハイトーンでちょっと線が細い印象ですが、(1)はスピードメタル・ファン必聴。キーボードの貢献度がかなり高く、いわゆるイタリアン・シンフォニックというより後期RAINBOWっぽい使われ方で、コンパクトな楽曲ながら壮麗さを醸し出したり、ポップな印象を持ち込んだりしており、なかなか良い。(2)や(3)のプログレッシヴな展開やキーボードとギターのバトルが聴かれる曲が印象的。


TIMO RAUTIAINEN&TRIO NISKALAUKAUS/IN FROSTIGEN TALEAN
SPINEFARM/SPI126CD

フィンランド出身の5人組。なぜSPINEFARM RECORDSからリリースされたか不明の作品。(SPINEFARMのホームページではフィンランド・オンリーのバンドとして紹介されている、いわゆるJ-POPみたいなもの)演奏自体はしっかりとしているし、まあオーソドックスなハードロックと言えますが、別段メロディがトラッドなわけでもないし、ジャケットのようなモノトーンの寒々とした雰囲気もなし。しかも歌詞はすべてフィンランド語。インターナショナルに通用するとは思えません。有名なメンバー達なのかな?


TINIEBLAS/DARK INFERNAL LIGHT
THRASH CORNER/THCR008CD

プエルトリコ出身の女性ボーカル、キーボード、ツインギターの7人組、ブラックメタル・バンド。全体的にブラックメタルのオカルトな部分を強調した作りで、アウグレッシヴで凶悪さよりダークで、繊細な雰囲気。ブラストビートのスピーディーな曲でも扇動型リフが結構もの悲しく、またバッキングのシンセや女性ボーカルの使い方がその方面なので、叙情派のメロディック・ブラック・マニアにはたまらないでしょう。但し録音が薄っぺらで広がりのない音が残念。


11398TODIEFOR.gifTO/DIE/FOR/ALL ETERNITY
SPINEFARM RECORDS/SPI90CD

フィンランド出身のツインギターの5人組、メロディアス・ゴシックメタル・バンド、デビュー作。ヘヴィなギターワークにノリのあるドラムス、低音のダルく歌うボーカルといったゴシック・メタル特有のサウンドながら、わりと正統派ヘヴィメタリックな印象があって、なかなかいい感じです。北欧特有の叙情メロディを導入したHEAVENWOODみたいで、アグレッシヴな部分と泣きの部分、そしてダークで耽美な部分がうまくミックスされており曲によっていろんな味わいが楽しめます。ドラムスのTonmi LillmanはSINERGYにも参加していた人物。その関係かKimberly Gossもゲスト参加していますが、関係なし。DARKSEED,SENTENCEDファンは見逃せない作品。


TO/DIE/FOR/ALL ETERNITY-GERMANY VERSION
NUCLEAR BLAST/NB4822

フィンランド出身のツインギターの5人組、メロディアス・ゴシックメタル・バンド、デビュー作。ヘヴィなギターワークにノリのあるドラムス、低音のダルく歌うボーカルといったゴシック・メタル特有のサウンドながら、わりと正統派ヘヴィメタリックな印象があって、なかなかいい感じです。北欧特有の叙情メロディを導入したHEAVENWOODみたいで、アグレッシヴな部分と泣きの部分、そしてダークで耽美な部分がうまくミックスされており曲によっていろんな味わいが楽しめます。ドラムスのTonmi LillmanはSINERGYにも参加していた人物。その関係かKimberly Gossもゲスト参加していますが、関係なし。DARKSEED、SENTENCEDファンは見逃せない作品。ドイツ盤ジャケット違い、「In The Heart of The Night」追加収録!!


13266TODIEFOR.gifTO/DIE/FOR/EPILOGUE
NUCLEAR BLAST/NB615-2

フィンランド出身のツインギターの5人組、待望のセカンド・アルバム。キーボードはプロデューサー兼任のTonmi Lillmanが担当しており、そのポップセンス溢れる大胆な導入が、今作でも見事にメタリックな演奏と融合しております。80年代初期にブームを巻き起こしたUKポップス(DURAN DURANの影響が大きい)とメタルを融合させたそのサウンドは、実にわかりやすいメロディ、ダンサブルなリズム、叙情性などを見事にアレンジしており実に個性的。ヘヴィメタルにしか接していない人は軟弱な音楽と片づけてしまうだろうが、少しでもメロディ志向があるなら聴いて損なし。前作にも増して1曲1曲歯切れが良く、インパクトの強いメロディが続出しており、まさにどの曲もシングル・カット可能な完成度を誇った作品。LULLACRYのTanyaも再び参加!


14715TODIEFOR.gifTO/DIE/FOR/EPILOGUE
SPINEFARM/SPI114CD

フィンランド出身のツインギターの5人組、待望のセカンド・アルバム。キーボードはプロデューサー兼任のTonmi Lillmanが担当しており、そのポップセンス溢れる大胆な導入が、今作でも見事にメタリックな演奏と融合しております。80年代初期にブームを巻き起こしたUKポップス(DURAN DURANの影響が大きい)とメタルを融合させたそのサウンドは、実にわかりやすいメロディ、ダンサブルなリズム、叙情性などを見事にアレンジしており実に個性的。ヘヴィメタルにしか接していない人は軟弱な音楽と片づけてしまうだろうが、少しでもメロディ志向があるなら聴いて損なし。前作にも増して1曲1曲歯切れが良く、インパクトの強いメロディが続出しており、まさにどの曲もシングル・カット可能な完成度を誇った作品。LULLACRYのTanyaも再び参加!


TO/DIE/FOR/HOLLOW HEART
SPINEFARM RECORDS/SPI113CD

何度も書きますが、2000年度の最優秀新人、TO/DIE/FOR、その彼らの5月早々にリリースされるニュー・アルバムに先駆けての2曲入りシングル。「Hollow Heart」はキーボードのポップなイントロからラウドなドラムス、ヘヴィなギター、そして感情を押し殺したJapeのボーカルがたまらないまさにTO/DIE/FOR節。LULLACRYのTanyaが今回もフィメール・ボーカルとして参加しており、色っぽいコーラスだけだった前作よりもLULLACRYで聴かせてくれた歌声に近い感じで、なかなかの出来。「Immortal Love」はマイナーなメロディとポップなノリがこれまたお決まりの曲。待ちきれないファンは必携必聴のシングル。


TO/DIE/FOR/IN THE HEAT OF THE NIGHT
SPINEFARM RECORDS/SPI94CD


15563TODIEFOR.gifTO/DIE/FOR/JADED
SPINEFARM/SPI181CD

フィンランド出身のメロディアス・ゴシックメタル・バンド、3作目。ファンは1曲目のイントロのキーボードでもうメロメロになるはず。あとはもうキャッチーなメロディとヘヴィなギターワーク、ダイナミックなドラムスによるノン・ストップTO/DIE/FORワールドです。多少ボーカルが太くなり中性的な部分が少なくなったのと、全体的にダークな雰囲気が漂う感じですが、まだまだ色気たっぷり。しっかしこのバンド、80年初期にTOP40どっぷりだった世代(今30歳後半から40歳前半)に聴かせると受けるだろうな。CUTTING CREWの「I Just Died in Your Arms〜愛に抱かれた夜」のカヴァー含む全9曲、誰かダンス・ミックスとかクラブ・ミックス作ってリリースしてくれないかな〜ってぐらいにダンサブルでおしゃれなサウンドです。


16332TODIEFOR.gifTO/DIE/FOR/JADED
NUCLEAR BLAST/NB1041-2

フィンランド出身のメロディアス・ゴシックメタル・バンド、3作目。ファンは1曲目のイントロのキーボードでもうメロメロになるはず。あとはもうキャッチーなメロディとヘヴィなギターワーク、ダイナミックなドラムスによるノン・ストップTO/DIE/FORワールドです。多少ボーカルが太くなり中性的な部分が少なくなったのと、全体的にダークな雰囲気が漂う感じですが、まだまだ色気たっぷり。しっかしこのバンド、80年初期にTOP40どっぷりだった世代(今30歳後半から40歳前半)に聴かせると受けるだろうな。CUTTING CREWの「I Just Died in Your Arms〜愛に抱かれた夜」のカヴァー含む全9曲、誰かダンス・ミックスとかクラブ・ミックス作ってリリースしてくれないかな〜ってぐらいにダンサブルでおしゃれなサウンドです。


TOM ANGELRIPPER/EIN SCHONER TAG
GUN/GUN080


TON/BLIND FOLLOWER & POINT OF VIEW
PATHOS/PP003CD

アメリカ出身のツインギターの4人組、ブルータル・デスメタル・バンド。まず何よりも下腹部にズンズンと響く重低音が心地よいサウンドです。ガリガリ、ウニョウニョとうねるギターリフとユニゾンを決めるベースラインも克明だし、固く締まった音のスネアやアタックの強いバスドラも気持ちよい。曲調はめまぐるしい展開や緩急を取り入れたもので、一心不乱にノリまくるってことは出来ません。ボーカルは絶叫、咆哮、叫き散らしなど入り乱れており、かなりのハイテンション。ギターリフよりもベース、バスドラの音圧に酔いたい人は聴いて損なし。


TORMENTOR/ANNO DOMINI
/6014

元MAYHEMのAtillaのバンド


17517TORMENTOR.gifTORMENTOR/LIVE IN HELL
CULT OV EVIL GODS/17517CD

ハンガリー出身で、MAYHEMの「DE MYSTERIIS DOM SATHANAS」でボーカルを担当したAttilaが在籍したバンド、1986年から1988年のライヴ音源を収録したCD。オカルトチックなスラッシュメタルにAttilaのボーカルがよりおどろおどろしげに呻くブラックメタル誕生前夜のサウンドです。音質はオーディエンス録音と思われますが、まあまあ聞き取れます。全12曲47分、カルト・ファンは必携の作品。収録曲は下記の通りLive in Debreen-1988「1-Mephisto」「2-Tormentor」「3-Beyond」「4-Countess Bathory」「5-Tormentor 2」「6-Damned Grave」Live in Tatabanyn-1986「7-Branded with Satan」「8-Live in Damnation」Live in Ifjusagipark Csepel-1986「9-Intro」「10-Infinite Darkness」Studio in Miskole「11-Mephisto」「12-The 7th day of Doom」


TORMENTOR/RECIPE FERRUM
AVANTGARDE MUSIC/AV049

ハンガリーのマスター・オブ・ブラックメタル・バンド、復活作


TORMENTOR/THE SEVENTH DAY OF DOOM
HLK/HLK002


TORNADO/TRIUMPH OF THE KING
ANGULAR RECORDS/SKAN8226AR

ユーゴスラビア/セルビア出身のg&vo、g&key&vo、g、bass&vo、lead voの5人組、デビュー作。ツーバス疾走曲を中心にした正統派パワーメタルよりですが、ギターが3人、さらにはキーボードもいる割には薄っぺらな音が耳につくバンドで、まだまだアマチュアの域を脱していない感じ。ドイツのANGULAR RECORDSといえばプログレッシヴなメタルバンドを多数抱えるレーベルだけにこの程度では納得できませんな。馬鹿テクならまだしも、とにかく曲が淡泊で全く耳に残らないメロディ・センスのなさが致命的。加えて「I LOVE JAPAN」などという曲を歌う気も知れない(日本に来たいのか?自費で来てね(^_^)さらには19分にも及ぶインスト曲も全くの駄作。パワーメタルに弱い日本人でもこりゃダメっしょ・・・パワーメタル発掘マニア、HPネタマニア向け。


TORRENT/BETWEEN THE STONES
NO COLOURS/NC071

ウッ!これはまた詳細不明のブラックメタル・バンド、2001年に楽曲が出来、2003年に歌詞が生まれたとクレジットされている5曲入りミニ・アルバム。初期GORGOROTHのようなファストブラックとペイガンブラックを掛け合わせたようなサウンドを展開しており、ノイジーで暴虐の絶叫型ボーカル、ザラザラしたギターリフ、ブラスト全開の曲が暴れまくります。ギターリフもよく考えられており、プリミティヴで寒々しいものからヒステリックなトレモロリフ、スクラッチ奏法など取り入れなかなかの聴き応え。GORGOROTHやMARDUKあたりのサウンドをさらにRAWでプリミティヴにした様な全5曲20分、キレてますこれは・・・


15416TORSOFUCKLYMPHATICPH.gifTORSOFUCK/LYMPHATIC PHLEGM/SPLIT
HOSTILE REGRESSION/BIZARRE LEPROUS/BLP037

フィンランド出身のG&B&Voの2人によるポルノ・ゴア・グラインド・バンドTORSOFUCKとブラジルのVoとG&B&ドラム・プログラムの2人組LYMPHATIC PHLEGMによる激烈スプリット。TORSOFUCKは4曲ながらそのゲロボーカルもさることながらガトリング砲ドラムスが凄い(打ち込みか?)曲は単調でもとにかく凄い。LYMPHATIC PHLEGMは11曲でこれまたゲロゲロボーカルとウネリまくるギターが凄まじい、ゴア・ファン必携必聴作!!


17136TORTUREINCIDENTBRUTA.gifTORTURE INCIDENT/BRUTAL INSANITY/SPLIT CD
?/17136CD

マレーシア出身の4人組TORTURE INCIDENTとイギリスの4人組BRUTAL INSANITYによるマストバイなグラインド・スプリット・CDアルバム。全21曲32分、7インチEPサイズの紙スリーブ入り(ジュエルケースには入っていません)収録曲は下記の通りTORTURE INCIDENT-VOICE YOUR DISGUST「Gruesome Mass Murder」「Power of Destruction」「Cannibals」「Brutal Bank Robber」「Blood」「Voice Your Disgust」「Monetary Unequilibrium」「Lost The Fight」「Terpaksa Ku Lakukan」「Genocide」「Political Dog Warmachine」「Bloodsoaked Terror」「Punishment」「Soilent Junkies」「System Massacre」「Outro」BRUTAL INSANITY-SMASH HITS「Religious Inveigle」「Sick Perversions」「Grub Infested Fuckhole(cover song from GROT)」「The Butcher Within」「Going Out Clubbing」


TORTURE SQUAD/ASYLUM OF SHADOWS
DESTROYER/ARM006

ブラジル出身の4人組、デス/スラッシュメタル・バンド。出だしの(1)(2)はザクザクした小刻みなリフと、タイトなリズム&疾走ツーバスが心地よいスラッシュで御機嫌なんですが、それ以降は複雑な展開を導入したDEATHタイプのテクニカル・スラッシュに移行します。ボーカルは咆哮、絶叫の2パターンを使い分けております。6分をこえる(4)(9)の展開やテクニカルな演奏も破綻がなく、美しく静かな(7)とテクニカルな(8)と続くインスト曲での聴かせどころもツボを押さえており、聴き飽きない構成。音質もきわめて良く、テクニカル・スラッシュ・ファンなら聴いて損なし!


TOTAL RUSAK/EXPLODING THE CRANIAL
BIZARRE LEPROUS/BLP040

インドネシアからのABSOLUTE DEFIANCE、SIKSAKUBURに次ぐ第3の刺客、インドネシアのDEVOURMENTと呼ばれているバンド、カセットのみでリリースされていた作品がCD化にて登場!ボエボエのボーカル、ウゴウゴしたギターリフ、ポンポンしたスネアによるブラストビート、爆走するツーバスが延々と炸裂するUSブルータル・デスメタル・サウンドです。随所に重く引きずるようなスローパートを挟み込み、ひたすら暑苦しい演奏を展開、熱帯系ブルデス・ファンは聴いて損なしの全10曲34分収録!


TOTENMOND/AUF DEM MOND EIN FEUER
MASSACRE/MASCD0292

ドイツ出身の3人組デスメタル・バンド、5作目。今作は彼等が愛してやまないパンクロック・バンドのカヴァー集?。SLIME、RAZZIA、BOSKOPS、OHL、TON STEINE SCHERBEN、CHAOS Zといった(申し訳ないがどのバンドも知りません)バンドの曲を演奏しております。パンク・ロックのストレートなノリは非常にカッコよく、またメタルとの相性もすこぶるよいので、これは聴き応えあります。演奏そのものはさすがにデスメタル・バンドと思える重く、タイトなものだし、曲はキャッチーともいえるリフ、吐き捨てるアングリーかつアジテーションなボーカル、ツービート主体のドラムスなど、昨今のデスメタルに比較するとシンプルでありながら熱くなれます。オリジナルを知らなくても(かえって知らない方が)初期スピード・スラッシュっぽくて楽しめるかも。


5284TOTENMOND.gifTOTENMOND/FLEISCHWALD
MASSACRE/MASCD0157

インダストリアルなデスメタルで好評の3人組TOTENMONDのセカンド・フルアルバム。リズムは非常にヘヴィでうねりまくり、ボーカルは咆哮型のデス声。地の底に引き込まれそうなドゥームな曲と扇動型ギターリフにスピーディーな曲が同居するバンドで、とにかく重い。速い曲でも十二分に重くて、すざましい突進力と破壊力を持っております。速いバンドはいくつかありますが、速くて重いのはこのバンドが一番でしょう!


TOTENMOND/VATERCHEN FROST
MASSACRE/MASDP0145


TOURNIQUET/CRAWL TO CHINA
DMG/9219312262

アメリカ出身のテッド・カークパトリック(dr)を中心としたバンド。以前はツインギターを主体にした多彩なスラッシュ・サウンドを聴かせてくれましたが、今作ではメンバーは3人。相変わらずラップやストリート系、モダンヘヴィ、民族風、アコースティックによるフォーク調など多彩な味付けをしたごちゃ混ぜサウンド。基本的なヘヴィメタルとは言い難いんですが、ヘヴィメタルを拡散させた姿として、聴いていただきたい。


TOXIC HOLOCAUST/EVIL NEVER DIES
WITCHES BREW/BREW008

1999年にデモ音源リリース後解散してしまったアメリカ出身のバンドで、2001年にJoel Grind一人で復活したUSブラック/スラッシュ・バンド、フルアルバム。ドラムマシンを使って一人録音された今作は文字通り初期KREATORタイプのスラッシュメタル。トコトコしたスネアにワンバスキックのバスドラ、ウンジョコジョコと刻まれるギターリフ、切れ込みソロによるスピーディーな曲調が中心。ボーカルスタイルがブラックメタル系の絶叫型ですが、全12曲32分、このスカスカした楽曲が妙に心地よいのはオジさんだけでしょうか?1000枚限定手書きナンバリング付き。


15171TRAILOFTEARS.gifTRAIL OF TEARS/A NEW DIMENSION OF MIGHT
NAPALM RECORDS/NPR108

ノルウェー出身の男女ツインボーカル、ツインギター、キーボード奏者のいる7人組、NAPALM RECORDS移籍第1弾、通算3作目。これは凄い!前作も良かったがそれを遙かに凌駕する作品。デスメタル然りの攻撃的な部分、情感溢れるキーボード、キャッチーなメロディセンスなどどの部分もより際だっており、耳に残る部分が大幅に増加。さらには女性ボーカルがHelena Iren Michaelsen嬢から新しくCathrine Paulsen嬢に交代しており、彼女の時にオペラティックに、時に囁くようなヘヴンリーボイスが断然素晴らしい。今まで3番手といった印象があったバンドですが、今作で突き抜けた感じ。FAITH NO MOREのカヴァー曲「CAFFEINE」を含む全10曲、スキ無し!


12708TRAILOFTEARS.gifTRAIL OF TEARS/PROFOUNDEMONIUM
DSFA RECORDS/DSFA1020

ノルウェー出身の男女ボーカル、ツインギター、キーボードの7人組、フィーメイル・ゴシック・デスメタル・バンド、2作目。メンバーの格好からしてニューウェイヴ系のゴシックかと思いきや、しっかりとデス声を聴かせてくれるし、ドラマティックでアグレッシヴな演奏。男性デス声はパワフルな咆哮型だし、女性ボーカルとのデュエットが楽しめます。さらにその上、ゲストでリード・ソプラノを迎え、オペラティックな歌声を聴かせてくれており、アコースティック・ギターやキーボードによる壮麗&叙情パートもふんだんに導入されています。CREMATORYを彷彿させる(5)、正統メロデス(8)(9)や、スケール感の大きいドラマティックな(7)(10)(11)など、ゴシック風味のデス+ソプラノという図式で聴き応えあり。ドラマティック派必聴!!


15458TRAILOFTEARS.gifTRAIL OF TEARS/PROFOUNDEMONIUM
NAPALM RECORDS/NPR084

ノルウェー出身の男女ボーカル、ツインギター、キーボードの7人組、フィーメイル・ゴシック・デスメタル・バンド、2作目。メンバーの格好からしてニューウェイヴ系のゴシックかと思いきや、しっかりとデス声を聴かせてくれるし、ドラマティックでアグレッシヴな演奏。男性デス声はパワフルな咆哮型だし、女性ボーカルとのデュエットが楽しめます。さらにその上、ゲストでリード・ソプラノを迎え、オペラティックな歌声を聴かせてくれており、アコースティック・ギターやキーボードによる壮麗&叙情パートもふんだんに導入されています。CREMATORYを彷彿させる(5)、正統メロデス(8)(9)や、スケール感の大きいドラマティックな(7)(10)(11)など、ゴシック風味のデス+ソプラノという図式で聴き応えあり。ドラマティック派必聴!!自殺助長のためかジャケット違いのNAPALM RECORDS盤です。


TRAUMA/SUFFOCATED IN SLUMBER
PAGAN RECORDS/MOONCD023

ポーランド出身の4人組、ブルータル・デスメタル・バンド。なぜこんなに東欧のバンドは重量感があるのか、不思議なくらいこのバンドも重く暗いサウンド。曲そのものはオーソドックスで、派手さもないし、バカテクというわけでもありませんが、ボーカルの咆哮もパワフルだし、重く蠢くギターリフに、けっこうエモーショナルに切れ込むギターソロ、安定度の高いリズム隊がひたむきにブルータルな演奏を聴かせてくれます。タテノリのスピード感よりもヨコのグルーヴィーな感じがあり、暗黒帝王型デスメタル・ファンなら聴いて損なし。


TRIMONIUM/OF WARRIORS AND HEROISM
FOLTER/FR023

ドイツ出身のツインギターの4人組、プリミティヴ・メロディック・ブラックメタル・バンド。プリミティヴ・ブラックとしての単調でヒステリックなサウンドスタイルを保ちつつも、煽動型ギターリフはけっこう印象的に動いており、寒々とした哀愁を漂わせるフレーズが耳に残ります。絶叫するボーカルには歌を感じさせるし、そのボーカルを一歩奥に下がらせて、チープな音質ながらギターリフを前面に出して克明に録音しているのは高評価。僅かながらギターソロやアコースティック・ギターを使った部分がありますが、それが「メロディアス」を主張せず、全体の流れに溶け込んでおり、あくまでリフが主役。プリミティヴの本質を知った上でのメロディアスなサウンドです。


TRISTANIA/ANGINA
NAPALM RECORDS/NPR061


10081TRISTANIA.gifTRISTANIA/BEYOND THE VEIL
HELLION/NAPALM RECORDS/NPR070

ノルウェー出身のツインギター、キーボードの6人組、フィーメイル・ゴシック・デスメタル・バンド、3作目。もはや様式と化したソプラノと男性デス声による美と醜の対比、クラシカルなアコースティック楽器群とメタリックな演奏、いわゆるブラックメタルっぽいヒステリックな激しさの中に、ヴァイオリンやピアノなどによるフォーク/トラッドなメロディを配した、静と動の対比がたっぷりと楽しめます。難解なプログレ・サウンドに走ることなく、あくまでその対比と、北欧特有の叙情メロディが、心地よく最後まで楽しめます。ソプラノ歌手特有の豊満なボディと、彼女たちの中でもかなり上位を占める美貌の持ち主、V.STENE嬢の魅力((4)はエロティックな喘ぎ入り)が満載の作品。


13468TRISTANIA.gifTRISTANIA/BEYOND THE VEIL
HELLION/NAPALM RECORDS/SA008

ノルウェー出身のツインギター、キーボードの6人組、フィメール・ゴシック・デスメタル・バンド、3作目。もはや様式と化したソプラノと男性デス声による美と醜の対比、クラシカルなアコースティック楽器群とメタリックな演奏、いわゆるブラックメタルっぽいヒステリックな激しさの中に、ヴァイオリンやピアノなどによるフォーク/トラッドなメロディを配した、静と動の対比がたっぷりと楽しめます。難解なプログレ・サウンドに走ることなく、あくまでその対比と、北欧特有の叙情メロディが、心地よく最後まで楽しめます。ソプラノ歌手特有の豊満なボディと、彼女たちの中でもかなり上位を占める美貌の持ち主、V.STENE嬢の魅力((4)はエロティックな喘ぎ入り)が満載の作品。(ブラジル盤)


13469TRISTANIA.gifTRISTANIA/BEYOND THE VEIL
HELLION/NAPALM RECORDS/HEL0442

ノルウェー出身のツインギター、キーボードの6人組、フィメール・ゴシック・デスメタル・バンド、3作目。もはや様式と化したソプラノと男性デス声による美と醜の対比、クラシカルなアコースティック楽器群とメタリックな演奏、いわゆるブラックメタルっぽいヒステリックな激しさの中に、ヴァイオリンやピアノなどによるフォーク/トラッドなメロディを配した、静と動の対比がたっぷりと楽しめます。難解なプログレ・サウンドに走ることなく、あくまでその対比と、北欧特有の叙情メロディが、心地よく最後まで楽しめます。ソプラノ歌手特有の豊満なボディと、彼女たちの中でもかなり上位を占める美貌の持ち主、V.STENE嬢の魅力((4)はエロティックな喘ぎ入り)が満載の作品。(ブラジル盤)


TRISTANIA/TRISTANIA
NAPALM RECORDS/NPR036MCD

デビュー・ミニアルバム


TRISTANIA/WIDOW'S TOUR+ANGINA
SCARECROW/SC01013

ノルウェー出身のフィメール・トラディショナル・ゴシック・ドゥームメタル・バンド、名曲「ANGINA」が収録された同名ミニアルバムに1999年の南米ブラジルでの「WIDOW'S TOUR」時のライヴ6曲を追加収録したブラジル盤。


TRISTANIA/WIDOW'S WEEDS
NAPALM RECORDS/NPR041CD

ノルウェーが生んだツインギター、キーボード、女性ボーカルを擁する6人組、トラディショナル・ゴシック・ドゥームメタル・バンド、フル・アルバム。男性の咆吼デス声とゴシック系のLOWボイスに女性のハイトーンが導入されており、曲調は非常に大仰かつ展開の多いもので占められています。ストリングスが導入されたもの悲しい曲、ゴシック特有のノリのある曲、ブラックメタルのアグレッシヴな雰囲気を持った曲もあり、非常に多彩で聴き飽きません。(7)のようなピアノの美しい調べと女性ボーカルの導入部から次第に壮大にアグレッシヴに盛り上がる大曲はもう鳥肌もの。女性ボーカルを導入しているゴシック・ドゥームデス・ファンははずせない作品。


TRISTANIA/WIDOW'S WEEDS+BONUS
HELLION RECORDS/HEL0412

ノルウェーが生んだツインギター、キーボード、女性ボーカルを擁する6人組、トラディショナル・ゴシック・ドゥームメタル・バンド、フル・アルバム。男性の咆吼デス声とゴシック系のLOWボイスに女性のハイトーンが導入されており、曲調は非常に大仰かつ展開の多いもので占められています。ストリングスが導入されたもの悲しい曲、ゴシック特有のノリのある曲、ブラックメタルのアグレッシヴな雰囲気を持った曲もあり、非常に多彩で聴き飽きません。(7)のようなピアノの美しい調べと女性ボーカルの導入部から次第に壮大にアグレッシヴに盛り上がる大曲はもう鳥肌もの。女性ボーカルを導入しているゴシック・ドゥームデス・ファンははずせない作品。ブラジル盤、ボーナストラック入り。


14301TRISTANIA.gifTRISTANIA/WORLD OF GLASS
NAPALM RECORDS/NPR095CD

ノルウェー出身の女性ボーカル、キーボード奏者のいるゴシック・デス/ブラックメタル・バンド、4作目のフル・アルバム。3人の男性ボーカルとヴァイオリン奏者がゲスト参加。1曲目からアグレッシヴな演奏に重厚なソプラノコーラスが歌うTRISTANIA節。ただ今作にMorten Veland(vo&g)の名前がなく、全体的にアグレッシヴな部分が薄まりミッドテンポでアンビエントな部分が強調されたサウンドになっています。THERION風のコーラスパート、Vibeke Stene嬢のソロによるヘヴンリーボイスと男性咆哮型&クリーンボーカルの掛け合い、悲壮感漂うヴァイオリンなどオペラティックでクラシカルなゴシック・ファンなら聴いて損なし。でもなんとなく美と醜の対比が薄れたのは残念。


17008TRISTANIA.gifTRISTANIA/WORLD OF GLASS
NAPALM RECORDS AMERICA/NPR9095

ノルウェー出身の女性ボーカル、キーボード奏者のいるゴシック・デス/ブラックメタル・バンド、4作目のフル・アルバム。3人の男性ボーカルとヴァイオリン奏者がゲスト参加。1曲目からアグレッシヴな演奏に重厚なソプラノコーラスが歌うTRISTANIA節。ただ今作にMorten Veland(vo&g)の名前がなく、全体的にアグレッシヴな部分が薄まりミッドテンポでアンビエントな部分が強調されたサウンドになっています。THERION風のコーラスパート、Vibeke Stene嬢のソロによるヘヴンリーボイスと男性咆哮型&クリーンボーカルの掛け合い、悲壮感漂うヴァイオリンなどオペラティックでクラシカルなゴシック・ファンなら聴いて損なし。でもなんとなく美と醜の対比が薄れたのは残念。アメリカ盤。


13751TRISTANIA.gifTRISTANIA/WORLD OF GLASS-LTD
NAPALM RECORDS/NPR095

ノルウェー出身の女性ボーカル、キーボード奏者のいるゴシック・デス/ブラックメタル・バンド、4作目のフル・アルバム。3人の男性ボーカルとヴァイオリン奏者がゲスト参加。1曲目からアグレッシヴな演奏に重厚なソプラノコーラスが歌うTRISTANIA節。ただ今作にMorten Veland(vo&g)の名前がなく、全体的にアグレッシヴな部分が薄まりミッドテンポでアンビエントな部分が強調されたサウンドになっています。THERION風のコーラスパート、Vibeke Stene嬢のソロによるヘヴンリーボイスと男性咆哮型&クリーンボーカルの掛け合い、悲壮感漂うヴァイオリンなどオペラティックでクラシカルなゴシック・ファンなら聴いて損なし。でもなんとなく美と醜の対比が薄れたのは残念。初回限定盤ボーナストラック入り、紙スリーブケース付き。


TRISTITIA/CRUCIDICTION
HOLY RECORDS/HOLY21CD

スウェーデン出身のドゥームメタル・バンド2作目。前作よりも遙かにヘヴィでダークでドラマティックなサウンドになっております。朗々と歌い上げるボーカルと絶叫デス声の対比、今にも止まりそうなスローテンポな曲の中にアコースティックやクリーントーンのギターによる泣きのソロを導入した、暗黒と哀愁/叙情の対比が見事です。ギターのメロディだけ取り出せば北欧メロディアスそのもの。ドゥームメタルの中にこそ、それが光っているのかもしれません。


TRISTITIA/ONE WITH DARKNESS
HOLY RECORDS/HOLY11CD


11878TRISTITIA.gifTRISTITIA/THE LAST GRIEF
HOLY RECORDS/HOLY58CD

スウェーデン出身の3人組、ドゥーム・ゴシック・デスメタル・バンド、3作目。ひたすら重く暗い雰囲気に珠玉のメロディを散りばめたサウンドは健在。ミドル〜スローテンポの重苦しい曲調、沈み込むようなリズム隊、ギターリフ、気怠く吐き出すように歌うボーカルが辺り一面を支配しながらも、ギターソロは、まるでマイケル・シェンカー全盛期を彷彿とさせるもの。アコースティック・ギターとチェロの二重奏や、叙情派マニアのむせび泣きが聞こえてきそうなエレクトリックとアコースティックのギターインスト曲(4)(6)(10)は鳥肌もの。特にアグレッシヴなパートとの対比を聴かせてくれる組曲(9)の流れは最高!久々に泣きまくれます。


11080TRIUMPHATOR.gifTRIUMPHATOR/WINGS OF ANTICHRIST
NECROPOLIS/NR048

メロディックになりすぎたスウェーデン産ブラックメタル界に渇を入れるべく登場した最後のスーパーグループ!プロデューサーはPeter Tagtgren、ABYSSスタジオ録音、マスタリングがジェームス・マーフィという布陣。ドラムはMARDUKのFREDRIK ANDERSSONが担当。全編すさまじい速さを誇るサウンドです。ヒステリックじゃなく、パワフルに吠えまくるボーカルに、煽動型ギターリフ、メロディックでアヴァンギャルドに切れ込んでくるソロ、そして何よりブラストビートを多用してもドラマティックでヘヴィさを失わないドラムスが全体を引き締めております。(5)のようなスローでオカルトチックな曲を挟んでの構成も見事。MARDUKファンはもちろん、すべてのファスト・ブラックメタル・ファン必聴、必携!


16546TRIVIUM.gifTRIVIUM/EMBER TO INFERNO
LIFEFORCE/LFR040

アメリカ出身の3人組、メロディック・デスメタル・バンド、デビュー作。悲壮系のデス声を主体に、サビにクリーンボーカルを交え、ザクザクしたギターリフ、疾走感のあるドラムスによるスウェーデン・メロデス・スタイルを周到。キーボードやシンセ(アコギは使っているけど)といった小細工に走ることなくトリオ編成によるシンプルでライヴ感をいかした演奏がなかなか心地よい。クリーンボーカルの使い方がワンパターンながら、デビュー時のIN FLAMESやSOILWORKといったまだそれほどヒネリを加える前のメロディック・デスメタル・ファンにはお薦めの作品。


TROLL/DREP DE KRISTNE
DAMNATION RECORDS/D4

COVENANT、DIMMU BORGIRのNAGASHのソロ・プロジェクト、フル・アルバム。ザーザーとまるで雨が降ってるみたいな扇動型ギターリフが鳴り響く中を、エコーたっぷりの絶叫型ボーカルが喚いております。キーボードがほとんど全ての耳に付くメロディを奏でており、全編寒々としたサウンド。トラディショナルなメロディを導入したり、クラシカルなフレーズの使い方も堂に入っており、ノルウェー産メロディック・ブラックメタルの典型。ただし緩急のパターンがどの曲も似たり寄ったりで、多少飽きがきます。


TROLL/THE LAST PREDATORS
HEAD NOT FOUND/HNF035CD

DIMMU BORGIRの成功で、メロディック・ブラックメタルの第一人者となったNAGASHのプロジェクト、2作目のフル・アルバム。今作ではS.M.TWICEなるボーカリストとHELLHAMMER(ds)他が参加。メイクもせずなんだかギャングみたいな格好をしてますが、サウンドはスピード・スラッシュをやってます。ザクザクとした小刻みなリフとツービートのスピーディなドラムを中心にしたタテノリ重視。ボーカルの絶叫もそれほどヒステリックじゃなく、THE HAUNTEDやWITCHERYに比べるとアクの少ない結構まともな感じ。特に(3)なんかは、怒濤のツーバス疾走がひたすらカッコいい。もしかしたらすでにNAGASH自身ブラックメタルの先行きを予測したサウンドでしょうか。後半に相変わらずのブラックな曲が入ってるのが残念。


TROLL/TROLLSTORM OVER NIDINGJUV
HEAD NOT FOUND/HNF015

COVENANT、DIMMU BORGIRのNAGASHのソロ・プロジェクト。この人の場合なにやっても基本的にはあんまり変わらない気がしますが、今作はキーボードレスで、ブラックメタルのブラックたる所以のアグレッシヴで扇動的なサウンドを展開しています。4曲入りミニアルバム。


TROLL/UNIVERSAL
HEAD NOT FOUND/HNF052

Nagash(muzic),Hellhammer(ds),S.M.Twice(vox)といったメンバーによるブラックメタル・プロジェクト、3作目のフル・アルバム。プロジェクトなんだから何を演奏しても許されるといった感じで、今作も前作とは違った印象。1曲目から4分以上の環境音。どうなるかと思いきや、(2)はヘヴィメタル/ハードコアといった曲調に、絶叫型のボーカルスタイルを導入、さらに隙間を埋め尽くすようなキーボードが耳につき刺さります。(3)はダーク・ゴシック風で、(4)は待ってましたとばかりにHellhammerのドラムスが爆走する寒々としたブラックメタル。(5)は効果音、環境音のインスト、後半の曲はちょっとデジタル・ブラック風。1曲1曲がどうこうよりアルバム通してダークでアヴァンギャルドなブラックメタルな世界が展開しています。


TROLLHEIMS GROTT/BIZARRE TROLL TECHNOLOGY
WOODCUT/CUT016

フィンランド出身の4人組ブラックメタル・バンド、デビュー作。静かなインストによる(1)に続いてオーケストラルなブラックメタルの(2)のイントロで「おおっ!」となりますが、それもつかの間、徐々にしぼんでいくのが残念。押し殺したような絶叫吐き出し型ボーカルに、正統派メタルなザクザクしたギターリフとバックを彩るシンセサイザー、ブラストビートは多用しないドラムスによる疾走型のブラックサウンドですが、曲展開が今ひとつ盛り上がりに欠けるのが玉に瑕。曲が長いのが致命的だし、長ったらしくギターソロを弾くのもうっとうしい。たぶんこのギタリストのセンスの無さが問題だと思うんですが、いわゆる聴き疲れするタイプ。シンセサイザーに関しては随所で光る部分もあるし、音密度は異様に濃いので、シンフォニック・マニアなら聴いても損なし。


16000TROLLHEIMSGROTT.gifTROLLHEIMS GROTT/BLOODSOAKED AND ILL-FATED
WOODCUT/CUT025

フィンランド出身のツインギター、キーボード奏者のいる5人組、メロディック・ブラックメタル・バンド、セカンド作。これはカッコいい!前作のつまらなかった部分を全て払拭し、暴虐絶叫型ボーカル、ザクザクしたギターリフ、ブラストを交えた爆走ドラムスといったひたすらスピード感とドラマティックかつダイナミックなブラックメタル・サウンドを土台にスローパートの叙情性、シンセによるインダストリアル・タッチのノイズやテクノ風のアレンジがされた曲、シンフォニックな味付けなどどれもが適材適所に配置されており、見事。血のりをかぶったメンバーの白と黒と赤のファッショナブルなセンスもカッコいい!同郷でレーベルメイトでもあるFUNERIS NOCTURNUMのファンなら必聴の作品!


16760TRONUSABYSS.gifTRONUS ABYSS/KAMPF
PAGAN MOON/PGM007

1994年にイタリア北西部トリノで結成された3人組、3作目。このバンドをどう表現したらよいか見当が付かないんですが、BURZUMのトリビュートにも参加していたことから、ブラックメタルの流れはあるようです。といってもここで聴かれるサウンドはメタル的なリズムは使わずアンビエントでアトモスフェリックな部分が中心で、エレクトリックとアコースティックを駆使し、そこにお経系のダークなボーカル、ちょっとフォークローな部分、GRAVELANDにも通じるペイガンメタルな部分、美しい調べのインスト、荘厳な3RD AND THE MORTAL風の宗教ゴシックなどが実験的に入り交じったものを展開しております。いわゆる聴き手の感覚に左右されるサウンドで、躁鬱、狂気と正気、破滅的であり建設的でもある対極を体現できます。近作のULVERやELEND、サウンドスケープのファンなら聴いて損なしの全9曲52分。


TRONUS ABYSS/ROTTEN DARK
PAGAN MOON/PGM004

イタリア出身の3人組、1998年リリースのセカンド・アルバム。1曲目からバトルドラムとフォークローなメロディ、押し殺したようなイヴィルなボーカルによるゆったりとしたサウンドで、そのまま2曲目につながり、そこからヒステリックでファストに変化するなかなかカッコいいペイガン・ブラックメタルが登場。全体的にシンセサイザーが所狭しと活躍しており、時に叙情たっぷりに、時に荘厳なバロック調に、またアヴァンギャルドな味付けをしたりで、ドラマティックに展開していきます。BATHORYやGRAVELANDあたりのペイガン・ブラックにULVER風の知的センスを加えたような全8曲42分。(輸入盤デジパックのため多少ジャケットに傷みがあります、ご了承下さい)


TSATTHOGGUA/HOSANNA BIZARRE
OSMOSE PRODUCTIONS/OPCD035

ドイツ出身の4人組、ブラックメタル・バンド。いきなりアフリカ民族音楽が鳴り響き「目が点!」ですが、それが終わると全編スピーディーなブラックメタルが登場。ドイツのバンドらしく非常に重く、怒濤の疾走感を伴ったサウンドです。ヒステリックな絶叫型ボーカルとジャーマン・スラッシュメタルっぽい小刻みなギターリフが特徴で、最初期のMARDUKのようなブラックメタルとスラッシュメタルを掛け合わせたような印象があります。キーボードやサンプリングが随所に導入されており、恐怖感を盛り上げてくれます


4844TSATTHOGGUA.gifTSATTHOGGUA/TRANS CUNT WHIP
OSMOSE PRODUCTIONS/OPCD061

ドイツ出身のツインギターの5人組、サタニック・サドマゾ・ハイパースピードメタル・バンド、2作目。MARDUK同様ひたすらスピーディに攻撃的に突き進むサウンド。このバンドはツインギターの分、扇動型のリフに時折、耳になじむメロディを配しており、それが印象的。あくまでアグレッシヴさを求めるならMARDUKでしょうが、多少の変化技を許せるブラックメタル・マニアは聴いて損なし。


TU CARNE/ME QUEDO CON TU DOLOR
BIZARRE LEPROUS/BLP036

スペイン出身の5人組、シックネス・ゴア・グラインド・バンド、デビュー・フルアルバム。ゆったりと呻くガテラルなボーカルと緩急を付けたギターリフによるウネリを伴ったサウンドで、曲調はシンプルかつスカスカのグラインド然りですが、超絶なスピード感よりもヘヴィなリフによる重量感を伴っており、またチリチリしたシンバルワークによるブラストからツーバス連打によるツービートへの切り返しや、絶叫ボーカルとの掛け合いによる破壊的な部分もあり、何か変化を孕んだ感じ。曲間にお決まりのスペイン語によるナレーションが入っておりますがエロはなしの全20曲38分


TUATHA DE DANANN/TUATHA DE DANANN
HEAVY METAL RECORDS/PLCD52019

ブラジル出身の5人組、ケルティック・フォーク・メタル・バンド。フルート、アコースティック・ギターをふんだんに取り入れた、暖かみのあるサウンドで、思わず和んでしまいます。演奏自体はヘヴィなギターワークとテクニカルなリズム隊、ハイトーンからゴシック調のLOWボイスまでこなす、哀愁のあるボーカルによるプログレッシヴなハードロック・サウンドといえます。ツーバスによるドラマティックなパートもあるし、ギターソロはエモーショナルで泣きたっぷり。キーボードもオルガン系の音色でバックを盛り上げており、緩急、展開を随所に盛り込んだ曲調は聴き飽きません。さらにフルートとアコ・ギターによるメロディは耳に残る印象的なもので、ケルト風メロディ・ファンにはたまらないはずです。


TUNNELVISION/TOMORROW
MASSACRE/MASCD0334

フィンランド出身のキーボード奏者のいる5人組、プログレッシヴ・メロディック・メタル・バンド、2作目。バンド創設時からUKプログレとUKメタルの融合を目指したようで、その指向はこのアルバムで十分表現されています。いわゆるQUEENSRYCHE〜DREAM THEATERタイプの正統派メタル的曲展開の中にテクニカルなパートを盛り込み、電子鍵盤の煌びやかな音色やオルガン系の音色で味付けしたもの。曲調、曲展開自体さほど複雑ではなく、またボーカルスタイルがBruce Dickinsonみたいな熱唱タイプなので、正統派メタル・ファンにも楽しめるはず。


TURMOIL/FROM BLEEDING HANDS
CENTURY MEDIA/77102-2

アメリカ出身のツインギターの5人組、ハードコア・メタル。ボーカルはわめき声、かなりチューニングを下げたギターリフにドタバタのドラムスで、結構重たい。ただし音質が悪く、まるでデモテープのレヴェル。一直線に突っ走らずに、ブレイクやスピード・ダウンする所もあって、ハードコア嫌いの私でも結構聴けたのにこの音質はいただけません。


16364TVANGESTE.gifTVANGESTE/FIRESTORM
WORLD CHAOS/KDMDG012

ポーランドとリトアニアに挟まれたバルト海沿岸、ロシアの飛び地カリーニングラード出身のツインギター、キーボード、フルート奏者のいる5人組、シンフォニック・ブラックメタル・バンド、2作目。CRADLE OF FILTHのロシア公演の前座に選出されたことからも想像出来る通りこれはもうロシアのCOFと呼べます。まず特徴的なのはDaniを彷彿させるMironのボーカル。曲調によって表情を変える悲痛な絶叫型はそのもの。ドラマティックでメタリックな演奏を主体に重厚かつ叙情的キーボードとヴァイオリン、荘厳なクワイアが何重にも配置された壮大なコンセプト作品。今作は録音をポーランドで行っており、ドラムスはDOMINIUMのメンバーが参加。さらには地元のBALTIC SYMPHONIC ORCHESTRAも加わり実に分厚く美と醜を描き出しております。唯一の問題点はあまりにも暗すぎるジャケットアート。CRADLE OF FILTHファンは必聴の究極的フォロアー登場!


TVANGESTE/FIRESTORM
WORLD CHAOS/KDM012

ポーランドとリトアニアに挟まれたバルト海沿岸、ロシアの飛び地カリーニングラード出身のツインギター、キーボード、フルート奏者のいる5人組、シンフォニック・ブラックメタル・バンド、2作目。CRADLE OF FILTHのロシア公演の前座に選出されたことからも想像出来る通りこれはもうロシアのCOFと呼べます。まず特徴的なのはDaniを彷彿させるMironのボーカル。曲調によって表情を変える悲痛な絶叫型はそのもの。ドラマティックでメタリックな演奏を主体に重厚かつ叙情的キーボードとヴァイオリン、荘厳なクワイアが何重にも配置された壮大なコンセプト作品。今作は録音をポーランドで行っており、ドラムスはDOMINIUMのメンバーが参加。さらには地元のBALTIC SYMPHONIC ORCHESTRAも加わり実に分厚く美と醜を描き出しております。唯一の問題点はあまりにも暗すぎるジャケットアート。CRADLE OF FILTHファンは必聴の究極的フォロアー登場!


16380TWELFTHOFNEVER.gifTWELFTH OF NEVER/THINGS THAT WERE
DARK SYMPHONIES/DARK19

1997年に結成され1999年に自主制作でアルバムをリリースしたことのある、男女ボーカルを含むツインギター、キーボードの5人組、ワールドワイドでのデビュー作。これは今だ根強い人気を誇るCOCTEAU TWINS、DEAD CAN DANCEを代表とする4ADレーベルの流れを汲むサウンドです。エコーのかかった清楚なRobin嬢のボーカルを主体に、透明感があってエモーショナルなギター、バックを様々に彩るキーボード、冷たくも深みのあるデジタル・ドラムスといったどこまでも深淵で心像風景を描き出した曲を展開。いたって単調で陰鬱な曲調がどこまでも続く中に一瞬の光が見え隠れする、そこはかとなく耽美でアーティスティックでダークなフィーメイル・ゴシック/ヒーリング・ファンにはたまらない全12曲(12曲目はただのノイズ)57分、必聴作品!


TWENTY SEVEN(27)/SONGS FROM THE EDGE OF THE WING
RELEASE RECORDS/RR65012

RELAPSE RECORDS傘下のRELEASEからリリース(^_^)された、女性ボーカルを含む3人組、アコースティカルなロック・アルバム。いわゆるメタル色は皆無ですが、KARI RUESLATTENのソロ作品と同様の、ヴェルベット・ボイスのMaria Christopherの歌声を中心にしたスローで、アンビエントで、フォークローな雰囲気です。まろやかなギターの音色、生々しいドラムス、そして息づかいさえ聴こえてくるボーカルが、実にライヴな感じで、良い雰囲気。バンド名と同じで27分しか収録されていませんが、女性ボーカルに癒されたい人は聴いても損なし。


TWILIGHT GUARDIANS/TALES OF THE BRAVE
ANGULAR RECORDS/SKAN8222AR

フィンランド出身のキーボード奏者のいる5人組、様式系パワーメタル・バンド、デビュー作。個人的にこの手のバンドの場合、一軍と二軍の違いはボーカルの魅力につきる(上手い下手じゃなく魅力ね)ので、残念ながらこのバンドは二軍かな。ギターは重量感のあるリフだし、スケール上下の速弾きや、キーボードのバッキング、一瞬前面にでてくるクラシカル・アレンジのフレーズなど、演奏自体は文句のない様式美を貫いております。ただどうしても平板な歌い方のボーカル、その声、歌メロに魅力が乏しい感じ。若さみなぎるギター・サウンドは要注目かも。


TWILIGHT OPHERA/MIDNIGHT HORROR
CACOPHONOUS RECORDS/NIHIL35CD

フィンランド出身のシンフォニック・ブラックメタル・バンド、ベーシストも正式にクレジットされて6人編成になった2作目。前作同様の大仰なシンフォニック・パワーメタル+デス声のパターンは周到されています。ボーカルがいわゆるブラックメタルな絶叫型になっているので、同郷のCHILDREN OF BODOMを意識したサウンドになっています。ただC.O.B.みたいなド派手な様式美はなく、こぢんまりとした印象もありますが(キーボードがバックに徹してるせい)まあ、シンフォニック系のブラックメタル・マニアなら聴いて損はないでしょう。


TWILIGHT OPHERA/SHADOWS EMBRACE THE DARK
CACOPHONOUS RECORDS/NIHIL27CD

フィンランド出身のツインギター、キーボードの5人組、ベースと女性ボーカルがゲスト参加のシンフォニック・ブラックメタル。全編にわたって壮麗なシンセが響きわたり、この手のバンドの中ではもっとも大仰なサウンド。ボーカルは咆哮型で、楽曲自体はいわゆるイタリアン・シンフォニック・パワー系で展開、疾走感ともに抜群。BAL SAGOTHと共にCACOPHONOUS RECORDSのシンフォニック・ブラックの双璧をなすバンド。


TWIN OBSCENITY/BLOODSTONE
CENTURY MEDIA/773962

ノルウェー出身の男女ツインボーカルの5人組、ブラックメタル・バンド、3作目。いわゆるENSLAVED系ヴァイキング・ブラックメタルで、ミッドテンポ中心の曲で、正統派ヘヴィメタルの流れをくむギターリフを主体に、叙情性と哀愁を増幅させたサウンドです。男性のデスボーカルもLowボイスであまり歪んではおらず、左右に振り分けたり、エコーをかけたりして慟哭系の声で聴きやすい。女性ボーカルのTonje Ettesvolle嬢のお姿が拝めないのが残念ですが、透明感溢れるボーカルで、LACUNA COILのCristina嬢に似た感じ。けっこうさらりとした印象なので、慟哭系、叙情、哀愁ブラックの入門者にはちょうど良い加減の作品。


15177TWYSTER.gifTWYSTER/LUNATIC SIREN
MASSACRE/MASCD0300

ドイツ出身で女性ボーカリストCoco嬢を擁する4人組メロディック・ヘヴィメタル・バンド、デビュー作。いや〜これはいいね!初期WARLOCKのスタイルを受け継いだ正統派メタルです。ボーカルのCoco嬢の声質、歌い方もまるでDoroを彷彿させるし、オーソドックスなギターリフから泣きのソロ、キャッチーな歌メロ&リフレイン、ノリのある曲からツーバスのヘヴィ曲&スピードナンバー、色気タップリのバラードまでストレートなサウンドは非常に好感が持てます。最近の女性ボーカルものといえばゴシックだ、プログレッシヴだ、ソプラノだといったものが多い中、久しぶりに純粋なヘヴィメタルが堪能できます。ノルウェー出身で最も成功したa-haの名曲「The Sun Always Shines on TV」のカヴァーを含む全12曲、心地よいメタルです。


TYPE O NEGATIVE/THE ORIGIN OF TH FECES -REMASTERD-
ROADRUNNER/RR87622

セカンド・アルバム。


16840TYRANNY.gifTYRANNY/BLEAK VISTAE
FIREBOX/FIRECD012

フィンランド出身の二人組によるドゥーム・メタル・バンド、3曲入り(といっても44分を超えていますが・・・)ミニ・アルバム。これまたとっても暗い。まさに地獄の闇の中から聞こえてくるような唸り声と、はらわたに響き渡る重低音、超スローなドラムスによるダークネス一色のサウンド。全く光明の見えない闇の中をただひたすら彷徨ってるようなリフが延々と続き、時折、シャラリンとクリーンなギターやうっすらとしたシンセサイザーの音色がいやが上にも恐怖を盛り上げてくれます。お〜怖い・・・(*_*;


TYRANT/LEGEND
DISPLEASED/D00073

日本出身の女性キーボード奏者のいる5人組ブラックメタル・バンド、2作目。まあいわゆるボーカルスタイルとメイクだけがブラックメタルしているシンフォニック・パワーメタルなサウンド。ジャカジャカしたギターリフとAyumi嬢のキーボードによる壮麗な感じのリフが織りなすシンフォニックな味わいが延々続きます。ある種ノルウェー産のプリミティヴ・ブラックにも通じる平板な印象がつきまとい、曲調や展開がワンパターン気味なので、6曲で51分という長さはちょっと退屈。ひたすらキーボードが壮麗に奏でられるブラックメタル・ファンは聴いてもよし。


TYRANT/UNDER THE DARK MYSTIC SKY
PULVERISED RECORDS/ASH004CD

日本出身の女性キーボードを含む4人組、メロディアス・ブラックメタル・バンド。北欧のスピード・ブラックメタルに日本独特のものを少しだけ(歌詞とか)取り入れていますが、基本的にはキーボード(だけ)がメロディアスなサウンドです。


TYRANT EYES/BOOK OF SOULS
BO RECORDS/CD5301820561

ドイツ出身のギター、キーボードの5人組、メロディアス・パワーメタル・バンド、デビュー作。おきまりのイントロから初期HELLOWEEN(というよりカイ・ハンセン)っぽいリズミカルなスピード・ナンバーで幕開け。思わずニヤリとしてしまうメロディも満載の曲です。(3)はDIOっぽいドラマティックな曲、(7)のようなパワーバラードもこなしております。全体的に曲が長く、消化不足の印象がありますが、ツーバスが疾走する速い曲はもろジャーマン系のパワーメタルなので、マニアも納得でしょう。キーボードも控えめにソロを挟み込む感じなので、PRETY MAIDSやHAMMERFALLといった広い意味でのパワーメタル・ファンも聴いて損なし。ラストはピアノによるスローバラード。