HeavyMetal Thunder Records Top
16841S.M.E.S..gifS.M.E.S./THE GOOD THE BAD & ME
BLACKHOLE/BHP009

出たなこのヤロ〜LAST DAYS OF HUMANITYのボーカリストErwinによる一人打ち込みテクノ・ゴアグラインド、S.M.E.S.(SCHIJTEN MET EEN STIJVE)の2003年作品。このいかにもパソコンで作ったようなアナクロのサウンドがたまらん、思わず失笑です。ボーカルこそゴボゴボヴィヴィですが、単音ピコピコのチープな電子音とノリノリのデジタルビート、ブルブルしたベース(ギターはなし)がミスマッチを通り越し一周して見事マッチしているから恐い。こりゃ楽曲がどうの演奏がこうのといってる場合じゃない、これぞ電子音(あえてそういう)ゴアグラインドだ!聴いてて楽しげな13曲39分、ユーモアセンスのある人は必聴だってばよ(^_^;)


SABATON/FIST FOR FIGHT-DIGI
UNDERGROUND SYMPHONY/USCD061

スウェーデン出身のメロディック・スピードメタル・バンド、2000年に自主制作でリリースした作品の再発盤。


SABBAT/AND THE SABBATICAL QUEEN
RIP/D&L017

20年近くの現役活動歴を誇る日本のオールドスクール・ブラックメタル・バンド、自身の曲をセルフ・カヴァーした作品。NWOBHMの影響を受け、90年代のノルディック・ブラックメタルを通過して再び原点回帰的なVENOMスタイルのサウンドをここで再現しております。1995年のライヴ音源4曲含む全15曲72分、オールドスクール・ブラック/スラッシュ・ファンにはうれしい一枚です。


16307SABBAT.gifSABBAT/KARMAGMASSACRE
IRON PEGASUS/IP031

1983年にGezol (b)を中心に結成されたバンド、8作目のスタジオ・アルバム。SIGHやABIGAILと共に日本のスラッシュ〜ブラックメタル・シーンをリードしてきたバンドで、実に個性的。IRON MAIDENやVENOM、MERCYFUL FATEといった80年代初期のバンドの影響を匂わせながらも、80年代90年代を通過しヨーロッパのブラックメタルやスラッシュメタルを取り込み再び回帰したようなサウンド。ジャキジャキしたギターリフにスラッシュビート、粘りのあるアジテーション・ボーカル、流れるようなギターソロなど、実に分かりやすく、逆に新鮮にさえ聞こえるあたりが非常に良い。オールド・スクール・ファンにはたまらない全9曲46分収録!


17291SABBAT.gifSABBAT/SABBATICAL HOLOC
TIME BEFORE TIME/DEATH018

日本が誇るVENOMスタイルのオールドスクール/ブラック/スラッシュ・バンド、1985年から1990年にリリースした7インチ音源と1986年のライヴ音源をCD化した作品。レコード起こしのためヒスノイズ、シャリパチノイズが聞こえます。全15曲76分、SABBATマニア必携の作品。


SACRAMENTARY ABOLISHMENT/DISTRACTING STONE
CATHARSIS RECORDS/CASA2

カナダ出身の3人組、ファスト・ブラックメタル・バンド、2作目。前作からは格段に進化しており、まず音質が非常にクリア。絶叫ボーカルが生々しく突き刺さります。相変わらずボーカルの歌い方にハードコア・タッチな雰囲気は払拭されていませんが、流れを無視した曲展開はなくなり、(2)のようなブラストビート全開のドラムに、印象的なフレーズの煽動型ギターリフが際限なく繰りひろげられる曲はけっこう心地よい。ほぼ全曲ブラストビートを導入した速い曲のみになっているのも好印象。


SACRAMENTARY ABOLISHMENT/RIVER OF CORTICONE
CATHARSIS RECORDS/CASA1

カナダ出身の3人組イヴィル・ブラックメタル・バンド。ひたすら重く暗い演奏と吐き出しボーカルによるサウンドで、そこには北欧ブラックの寒々とした要素はなく、速い曲でも複雑に展開していく曲調が、どちらかといえばハードコア/スラッシュを思わせます。


SACRAMENTUM/FAR AWAY FROM THE SUN
ADIPOCERE RECORDS/CDAR034


SACRAMENTUM/FINIS MALORUM
ADIPOCERE RECORDS/CDAR023

メロディック・ブラックメタル


SACRAMENTUM/THE BLACK DESTINY
CENTURY MEDIA/772242

スウェーデン出身のメロディック・デスメタル・バンド、通算4作目。前作に引き続きプロデューサーはアンディ・ラ・ロッカ、そしてメンバーが一人増えてツインギターの4人組になっています。ギターの結構正統派HMなリフと泣きのメロディを同居させ、オーソドックスなスラッシュメタルの影響を漂わせるメロディックなデスラッシュ・サウンドです。ボーカルがかすれ気味のデス声で、ちょっとパワフルさに欠けて好みが分かれるでしょうが、SOILWORKタイプの印象的なギターリフと叙情ギターソロを導入したデスメタル・ファンは聴いて損なし。メロデスとしてはもはやオーソドックスなパターンながら、キッチリとこなしてるあたりは安心して飽きずに聴いていられます。


SACRAMENTUM/THE COMING OF CHAOS
CENTURY MEDIA/771782


SACRED SIN/ANGUISH...I HARVEST
DREAM CATCHER/CRIDE11

ポルトガル出身の4人組、デスラッシュ・バンド。アンダース・フリーデン系のパワフルLOWボーカルに往年のパワー/スラッシュメタルを合体させたサウンドで、なかなかかっこいい出来。北欧系のバンドほどの甘さや泣きは少ないながらも、多彩でメロディックなギターワークにダイナミックなリズム隊がすこぶるご機嫌です。シンセもさりげなく導入されており、何に何でも泣きや凶悪、疾走といったデス/ブラックとは一線を画する妙に落ち着いたサウンドです。でも良いバンド。


SACRED STEEL/SLAUGHTER PROPHECY
MASSACRE/MASDP0307

ドイツ出身のツインギターの5人組、パワーメタル・バンド、4作目。短いイントロから続く2曲目のタイトル曲でデス声が登場して「オッ!」となりましたが、それもつかの間、結局はそれ以降は展開の多いパワーメタル、小型HELLOWEENタイプに終始しております。ボーカルの歌い方にクセがあって、KING DIAMONDみたいなシアトリカルな雰囲気を出そうとしているものの、その割には曲調が在り来たりだし、スピードメタルとしてはボーカルが歪みすぎ。男らしい無骨なコーラスを導入した曲もあって時折は耳を惹きつけますが、歯切れの悪い粘つくような歌い方がパワーメタルとしては致命的かも。ボーナストラック収録のデジパック盤。


11254SACRIFICIAL.gifSACRIFICIAL/ERECT:ELOQUENT:EXTINCT
MIGHTY MUSIC PRODUCTION/PMZ009-2

デンマーク出身のツインギターの5人組。デスラッシュ・バンド。デスラッシュですが、明らかにスラッシュメタルに近いサウンドで、まるでFACE DOWNのボーカルをもっとスラッシーでアングリーな吐き出し声にしたような感じ。全編音の詰まった、ザクザクのギターリフにツーバスの小刻みな連打。ブレイクや展開も見事に挟み込まれており、ツインで刻まれるリフのアグレッションは非常にかっこいい。音質も抜群にクリアで硬質なアタック音のバスドラが心地よく響きわたってきます。切れ込むギターソロなんてほんの1〜2秒程度の早業で、とにかくハイ・テンション&レヴェルが落ちずに、最後まで一気に楽しめます。ジャケットがなんだかよくわかりませんが、中身はスピード・スラッシュの嵐!!


SACRILEGE/LOST IN THE BEAUTY YOU SLAY
BLACK SUN/BS009

スウェーデン出身の5人組、デビュー作。メロディック・デスの中でも特に曲展開、起伏に重点を置いたサウンドアプローチで、メインヴォーカルのMichael Andersson以外にもドラムスのDaniel Svenssonもヴォーカルを取っています。そのDanielは完全な咆哮型なので、何歌ってるか判らないが、Michaelの声は絶叫型で、ツインボーカルとなる曲もあります。


SACRILEGE/THE FIFTH SEASON
BLACK SUN/BS13

スウェーデン出身の5人組、セカンド。メロディック・デスの中でも特に曲展開、起伏に重点を置いたサウンドアプローチで、デスメタル版IRON MAIDENと評価された前作を遥かに凌ぐ出来映えです。


12251SACRIVERSUM.gifSACRIVERSUM/BECKETTIA
SERENADES RECORDS/CD5202320561

ポーランド出身の男女ボーカル、ツインギター、キーボードの6人組、フィメール・ゴシック・デスメタル・バンド2作目。女性ボーカルが交代しているようで、キュートだった前任者に比べると色っぽくなってるかな。DISMAL EUPHONYやWITHIN TEMPTATIONといったフィメール・ゴシックの後追いだった前作と比べると格段に個性的になっており、プログレッシヴな要素を加味し、演奏面を充実させた内容。ゴシック特有のダークさ、男性デス声の醜悪さ、女性ボーカルの華麗さに加えキーボードとギターのアンサンブルが心地よく、特にギターソロは非常にエモーショナル。さすがは数多くのゴシック・バンドを抱えるSERENADES RECORDSと唸らせる作品。


16328SACRIVERSUM.gifSACRIVERSUM/MOZARTIA
METAL MIND/MMPCD0209

ポーランド出身の男女ボーカル、ツインギター、キーボードの6人組、4作目。それまでの所属レーベルだったSERENADES RECORDSが休止状態だったので、バンド活動もどうなるかと危惧していましたが、今やポーランドメタル界の優良店METAL MINDに移籍してのアルバムリリース。今作も男性のデスボーカルとKate嬢によるデュエットが楽しめます。演奏自体は多少プログレ・タッチの正統派メタルっぽく、歌詞も英語だしKate嬢のボーカルも下手じゃないが、ソプラノやオペラ系ではないので同郷のDELIGHTっぽい。あまりゴシック特有のダークさがなく、ザクザクしたギターによるメタルよりのサウンドが好みの人は聴いて損なし。


4639SACRIVERSUM.gifSACRIVERSUM/SOTERIA
SERENADES RECORDS/0073042SR

SERENADESレーベルから登場した女性ボーカルを中心としたゴシック/デスメタル・バンドです。アレクサンドラというキュートな女の子とベース兼任の咆哮型デス声のデュエット・サウンドは、WITHIN TEMPTATIONと同様の展開でファンにはたまりません。全体の曲調は、ゴシック特有のダルいメロディ・ラインじゃなく、ドイツのCREMATORYに似たメロディアスで耳になじみやすいもので、これはお薦めの一枚です。


12103SADHARMONY.gifSAD HARMONY/ELEKTRULA
REDBLACK PRODUCTIONS/MRB007-2

チェコ出身のツインギターの4人組、メロディック・ゴシックメタル・バンド。あのFORGOTTEN SILENCEのHanka Nogolova嬢がゲスト・ボーカルで参加。PARADISE LOSTのチェコ公演のサポートを務めた経験をもち、そのサウンドは新人離れしたもの。ノリのあるロックンロール調のギターポップ曲(2)や、ヘヴィなリフと流れるようなソロのアグレッシヴな(8)、Hanka嬢のボーカルを導入した耽美なゴシック(4)(5)、など表情豊。特に(6)の多彩なリフとソロワークに男性デス声と女性ボーカルのデュエット曲はポジティヴなゴシックメタル・ファンは必聴だし、マンドリンを使ったフォークなメロディが心に染み込む(7)や悲壮感漂うゴシックデス(10)もお薦め。CRYHAVOCのようなギター・オリエンティッド・ゴシック・ファン必聴作。


7703SADLEGEND.gifSAD LEGEND/SAD LEGEND
HAMMERHEART RECORDS/HAMMER6

いつまでも日本はアジアではもっとも先進国だと思ってると大間違い!(アジア大会見てたら分かるでしょ)このバンドは、97年にソウルで結成された4人組。Naamahが中心人物でドラム、ギター、ボーカル、ベースをほぼ担当。サウンドはドラマティックかつシンフォニックなメロディアス・ブラック・メタルでアグレッシヴさより叙情的メロディを強調したサウンド。北欧のパターン化した叙情派ブラックのメロディとはまたひと味違い非常に新鮮に聞こえます。メロディ派必聴!


SADIS EUPHORIA/INSTINCT OBSESSION
WILLOWTIP/WT018

アメリカ出身の4人組、テクニカル・ブルータル・デスメタル・バンド、ファースト・フルアルバム。ボーカルはディープ・ガテラルとヴィーヴィーとした呻きを使い分けており、トレモロ・リフやチョークを交えたゴリゴリとしたダウン系のギターリフに、目まぐるしく展開していくドラムスによるメリハリのある緩急を使ったサウンド。ブラストビートでもアタックが強く、手数足数の多いドラムスはスピード感よりも重量感を重視した感じだし、切れの良いギターリフと相まってじっくりと聴けるブルータル・サウンド、全14曲31分!


SADISM/DEADLINE SEQUENCIES
ARTAR/ART0062

チリ出身のツインギターの5人組、デスメタル・バンドデビュー作。南米のこの手のバンドは東欧出身のバンドと共通する硬派なサウンドを信条としており、このSADISMも複雑な展開を導入しつつ、アグレッシヴに責め立ててくれます。咆哮型のボーカルにツーバスビシバシ、スラッシュメタルに通じるギターリフで、ソロでも鋭く切れ込むタイプ。重くて速く、展開が結構あるのが好みの人は必聴の一枚です。


SADIST/CRUST
DISPLEASED/D00056

イタリア出身のテクニカル・デスメタル・バンド、サード・アルバム。各メンバーのテクニックもさることながら、シンセサイザーを多用した変化技がいかにもイタリアンでさすがの出来。もしデス声でもOKなプログレッシヴ・マニアならこれは聴いて損なしの作品です。小手先だけのバンドには真似できない本格プログレッシヴな展開に感動すること請けあい!


SADIST/LEGO
SYSTEM SHOCK/085-165032

イタリア出身のテクニカル・デスメタル・バンド4作目。個人的にはこれを進化とは思いません。もはやデスメタル色がなく、インダストリアルでモダンなエクストリーム・サウンドです。う〜期待したのに。エフェクト処理したボーカル、サンプリングの多用、ビートを強調したドラムスなど、今更こんなサウンドをやらんでも良いのに。ヘヴィメタル・ファンが手を出すと後悔します。以下省略...


SADIST/TRIBE
RISING SUN/34435

イタリア出身のテクニカル・デスメタル。


15552SADISTICBLOODMASSAC.gifSADISTIC BLOOD MASSACRE/100% SCHMUTZCORE
SELF RELEASE/15552CD

ドイツ出身の4人組、ポルノ・グラインド・バンド、自主制作によるデビュー作。ネット上のアダルトサイトから拝借しただろうエロ画像によるジャケットでまずおっ立ちますが、内容も良い。きわめて音質良好だし、ボエボエのボーカル、ウニョウニョゴリゴリしたギターリフにあまり歪みがなく、けっこうクリーンなサウンド。スタタタと小気味よいブラストによるグラインドな部分や、暗黒リフを使ったり、裏打ちツービートによるノリノリな部分などを取り込んだ展開などシンプルでハードコア・タッチな演奏が心地よい。もちろんアクメ声もバッチリ導入されており、とっても気持ちよい全10曲18分!


17489SADISTICGRIMNESS.gifSADISTIC GRIMNESS/VICIOUS TORTURE
INFERNUS REX/IR003

2000年に結成されたスウェーデン出身のブラックメタル・バンド、6曲の新曲とデモ音源を収録したアルバム。(1)〜(6)が2002年レコーディング曲で、(7)〜(14)は2001年のデモ音源「Bleed for the Goat」(15)〜(21)は2000年のデモ音源「From Heaven to the Abyss」を収録、デモ音源は2004年にリマスターされているのでまあまあの音質です。ギュワギュワとした刻みリフにツタツタのスラッシュビートとワンバス・ブラストを絡めたブラック/スラッシュなサウンドで、ボーカルもパワフル&イヴィルな絶叫型。ツーバスによるドシドシと突っ込む部分とブラストのスピード感、ミッド〜スローパートもうまく盛り込んだ楽曲でスラッシュ・マニアからプリミティブ・ブラックマニアまで聴いて損なしの全21曲59分。


13725SADISTIKEXEKUTION.gifSADISTIK EXEKUTION/FUKK
OSMOSE PRODUCTIONS/OPCD113

1986年に結成されたオーストラリア出身の4人組、エクストリーム・アンダーグラウンド・メタル・バンド、4作目。ボーカリストのRokは別バンドROKもやっており、またトゲトゲのバンドロゴやアルバムジャケットも手掛ける多彩なアーティスト。そのサウンドは凄まじいスピードでブラスティングするグラインド・デスっぽいもので、ウニョウニョと掻き鳴らされるギターリフ、ウルトラ・ヴァイオレントな絶叫ボーカルが炸裂しております。しかしながら単にそれだけに終わらず、ドゥーミーな仕掛けやシアトリカルな演出も導入しており、なかなかの聴き応え。純粋なメタル色は少な目なので、アヴァンギャルドで、ハードコア、エクストリーム・ノイズ系のファンなら聴いて損なし。


SADISTIK EXEKUTION/KAOS-REISSUE
OSMOSE PRODUCTIONS/OPCD083

オーストラリア出身のエクストリーム・デスメタル・バンド、1997年リリースの3作目でボーナストラック入りの再発盤。ファスト・ブラックに近い煽動型のギターリフとブラストビートを主体にした、ひたすらスピーディーな演奏が堪能できます。吐き出しのボーカルスタイルやギターリフのフレーズはかなり暗黒系のオドロしい感じがし、また北欧ブラックにはないブルンブルンしたベースラインが重量感を醸し出しており、なかなかの聴き応え。ある意味MARDUK等のファストブラックへのアンサーバンド的な意味合いもあるのかも。


SADISTIK EXEKUTION/WE ARE DEATH FUKK YOU
OSMOSE PRODUCTIONS/OPCD022

2作目


3980SADUS.gifSADUS/ELEMENTS OF ANGER
MASSO/M70262

アメリカ出身のテクニカル・スラッシュメタル・バンドSADUSの5年ぶりの4作目。88年のデビュー当初からのそのハイテクなスラッシュメタルへのこだわりは今作にも受け継がれています。同じくアメリカのDEATHとの共通点も多いんですが、こちらの方がよりスラッシュ・メタルしています。ボーカルもアングリーな叫きだし、硬質なギターリフ、エモーショナルなギターソロ、ブンブン唸るベース、変則リズムも難なくこなすドラムと、全てに満足の出来ばえ。ハードコアの延長としてスピード、アグレッシヴさを求めるスラッシュ・ファンには退屈でしょうが、テクニカル・ファンは間違いなく必聴の作品。


SAINTS IN HELL/FOREVER FALSE
REGAIN RECORDS/RR9910006

出身は不明ですが、ツインギター、キーボード、男女ボーカルの7人組、3曲入りミニ・アルバム。いわゆるメロディアス・ゴシックで、男性のダルい歌い方のボーカル、そこに女性ボーカルのコーラスが被るあたりはけっこう刺激的。ダークなギターリフからソロはけっこうエモーショナルだし、キーボードも多彩な音色でバックアップ。(2)の東洋的な雰囲気もなかなか個性的。これまたTO/DIE FORほどの華がないのが残念ですが、フル・アルバムを期待しても損はないバンドです。


SALACIOUS GODS/SUNNEVOT
COLDBLOOD/CXR11112

オランダ出身のツインギターの5人組、ブラックメタル・バンド、2作目。GOD DETHRONEDのJensがギターで、THE WOUNDEDのMarcoがバックボーカルでゲスト参加。基本的にはパンダメイク、絶叫型ボーカル、寒々とした煽動型ギターリフ、ブラストビート全開のファスト・ブラックメタルですが、比較的高音質なのと、ギターリフのフレーズがけっこう印象的で耳に残るので、大変聴きやすい。緩急や叙情パートを適度に使ってメロディアスな北欧スタイルのブラックメタルを演奏しております。極端な変化技に頼らない正統派ファンなら聴いて損なし。


SALAMANDRA/SKARREMAR
LEVIATHAN/LVRCD033

チェコ出身のツインギター、キーボードの6人組、ジャーマン系パワーメタル・バンド、2作目。フルート、バグパイプ、チャーチオルガン、さらにはソプラノまでがゲスト参加。いわゆるHELLOWEEN型疾走曲のオンパレードですが、本場ドイツ、イタリア、また北欧のパワーメタル・バンドと比較すると何となく地味な印象です。しかしながら変化技としてヴァイキングメタルっぽい効果(嵐の音や馬の蹄の音)やメロディが導入されており、またソプラノを導入した曲など、ツボを突く部分があって、見逃すにはもったいない気がします。何が何でもジャーマン・パワーメタルっていう人向き。


SALEM/A MOMENT OF SILENCE
BNE/7290005406706

イスラエル出身の4人組ゴシック・デスメタル・バンド。アグレッシヴな声と俗に言うダルい声を使い分けたボーカルによるゴシックメタル・サウンドで、静と動の対比を多用したドラマティックな曲が中心。随所にクリーントーンのギターによるエスニックなパートや淡々としたギターリフによるダークな部分もあり、いわゆるゴシックメタルの王道を外してはいません。後半の宗教がかった大仰な曲やデスメタルに通じるアグレッシヴな曲はけっこう耳に残るんですが、全体的にはごく普通のハードロックっぽい曲調が多い感じで、まだまだ個性が足らない。これではDARKSEEDやDIE/TO/FORには遠く及ばないです。


SALEM/KADDISH
MORBID/SPV/MR015CD


SALTUS/SLAVONIC PRIDE
BREATH OF NIGHT/MRBON7CD

ポーランド出身の4人組、プリミティヴなブラック/スラッシュメタル・バンド。剣劇の映画(グラディエーターみたいな)などからの効果音を1曲目に取り入れ、それだけで雰囲気が盛り上がる中を続く曲は、絶叫吐き出しボーカルと、スラッシーなギターリフ、裏打ちツービートなどを使ったスピーディーな曲。煽動型の寒々としたフレーズによるコールド・ブラックな雰囲気もあるし、シンセサイザーを使ったスローな叙情パートも申し分なし。なにより薄っぺらな音圧ながら音質がクリアで、ブラックメタルの悲痛な狂気を上手く表現しています。ノルウェー産のプリミティヴ・ファン必聴作品。


SAMAEL/CEREMONY OF OPPOSITES
CENTURY MEDIA/770642

ギター兼ボーカルにキーボード奏者を擁するベテラン4人組、正統派デスメタル・バンド。キーボードはバッキングに徹しており、決して出しゃばらずメロディック・デス特有の憂いを醸し出しております。ボーカルの咆哮型デス声もメロディを最低限は保っております。ミドルテンポ中心で、ギター&ベースのヘヴィなリフにちょっと前面に出すぎの感じのドラムはスラッシュ・メタルに通じており、そこに哀愁漂うキーボードがフューチャーされたサウンドです。


SAMAEL/EXODUS
CENTURY MEDIA/772102

ダン・スワォノと双璧をなすメロディック・デスメタル・バンド、SAMAELの6曲入りミニ・アルバム。ゴシックメタルとデスメタルの融合的サウンドで、咆哮型Lowボイスのアグレッシヴさとキーボード&ギターのメロディアスな展開はなかなかの味わいもの。ドラムが打ち込みっぽいので、ちょっと難色を示すところですが、そこもインダストリアルっぽいということで良しとしましょう。


SAMAEL/PASSAGE
CENTURY MEDIA/771272

ダン・スワォノと双璧をなす(と個人的には思ってる)メロディック・デスメタル・バンド。


SANATORIUM/ARRIVAL OF THE FORGOTTEN ONES
EREBOS PRODUCTIONS/ERE011

スロヴァキア出身の4人組、ブルータル・デスメタル・バンド、デビュー・アルバム。単なる突進型と思いきや、リフ構成の見事なスラッシュからメロディックなブラックメタルっぽいのまであって聴きごたえあり。たとえブルータルといえどもある程度の展開、構成は必要なわけで、それが必要悪にならない程度なのが良い。目まぐるしく展開する曲でもリズム隊の安定度のおかげでノリが崩れずスピーディーかつパワフル。ギターはかなりメロディアスなソロを導入しています。必聴!


SANATORIUM/INTERNAL WOMB CANNIBALISM
FORENSICK/FM001

スロヴァキア出身のブルータル・バンド、2作目。ギターのOnecqueとベース&ボーカルのMartin以外のメンバーが替わっており、専任ボーカルが加入(ツインギターじゃなくなった?)ゲロゲロ・ボーカルと絶叫型の2人のボーカルとウゴウゴとしたギターリフによる暗黒重量級のサウンドになっております。ヒステリックなスピード感や複雑な曲展開、メロディなどを排除して、緩急を使い、重苦しく、押し潰すようなサウンド。この変化は凶なのか吉なのか、ただギターが1本になった分音圧的に薄くなったのは否めません。個人的には前作の方が良かった。


SANCTIFICATION/MISANTHROPIC SALVATION
REMISSION/RMRCD006

2001年にTomas Elofsson(g-元DIVINE DESECRATION )とMathias Molin(vo-元DIVINE DESECRATION、DERANGED)、そしてNils Fjellstrom(ds-元AEON、CHASTISEMENT)によって結成されたスウェーデン出身のブルータル・デスメタル・バンド、ファースト・フルアルバム。まるでマシン・ドラムを思わせるカチカチしたビートにボエボエのボーカル、ウニョウニョと蠢くギターリフによる暗黒系のサウンドを展開。特にツーバスがダラララとキックされており、ブラストでもスラッシュ・ビートでもそのツーバスによるハイテンションな疾走感がたまりません。これまたドラムス命の人は聴いて損なしの全12曲28分。


SANGUIS ET CINIS/TRAGIC YEARS
TRISOL MUSIC/TRI046CD

オーストリア出身のエレクトリック・ゴシック・デスメタル・バンド、ベスト&初期音源&デモ音源を収録した2枚組CD。


SANGUIS ET CINIS/WIE DER UNBERUHRTE TRAUM EINER JUNGFRAU
TRINITY RECORDS/TRI008CD

オーストリア出身のvo&cello&Ds&KeyのEveと女性ボーカルのCeline、g&bのArthurの男女の3人組、ダーク・エレクトリック・ゴシック・バンド。


SANITYS DAWN/CHOP COPPER
SHREDDED/SHR0101

ドイツ出身のグラインド・コア/メタル・バンド。ドラムスティックによるカウントから全17曲37分、最後までまったくテンションの下がらないサウンドはさすが。絶叫の叫き散らしと、咆哮型のツーパターンのボーカル、ブルンブルンしたギターリフ、ブラストビート全開、怒濤のツーバスによるアグレッションの極みのサウンドです。おそらくほぼ全曲、一発録りと思われる生々しいサウンドは、ライヴでのノリと破壊力を見事に再現しており、基本的にヘヴィメタル主義の私でも、有無をいわせず聴き入ってしまいます。ハードコア系の軽いノリだからといって、この演奏力と瞬発力は、凡百のデスメタルやヘヴィメタルを遙かに凌駕しており、エクストリーム・マニアを自称する人には聴き逃せない作品。


6346SANITYSDAWN.gifSANITYS DAWN/CRYPTIC MENU
TANK/TANK2402CD

ドイツ出身の3人組、グラインド・コアメタル・バンド。1曲目はイントロですが、続く2曲目から食事中には決して聴きたくないようなゲロゲロ・ボーカルによるサウンドが炸裂。しかしながら全体的なノリは軽く、隙間だらけのギターリフや分かり易い曲調が微笑ましい。ゲロ・ボーカルだしブラストビートを導入しながらも、いわゆるスラッシュメタル的曲展開、構成でタテノリの出来るサウンド。聴いていて心地よいゲロゲロ・メタルです。因みにジャケットは脳味噌と目玉、アルバムタイトルが「CRYPTIC MENU(秘密の献立)」というハンニバルな世界です。


16716SAPROFFAGO.gifSAPROFFAGO/BESTIAL HORRIBLE THOUGHTS
GOREGIASTIC/GR005

コロンビア出身の4人組、ブルータル・デスメタル・バンド、ファースト・フルアルバム。中南米産のバンドにしてはギターリフやドラムスに切れがありスピーディーな印象。中音域に圧縮された録音状態にもよるでしょうが、ザラザラしたノイジーなギターリフ、メリハリの効いたドラムスが巧みで非常にメタリック感があり、また曲展開や細かなリフのフレーズ、スケール上下の速弾きソロなどにもスラッシュメタル的要素があり、聴き応え十分。ボーカルはディープな「ボエボエ」ですが、あまり唐突ではなくやんわりとした緩急展開やアタックの強いブラストなどUSデスメタル的要素がたっぷりでなかなかカッコいい。アンダーグランドで終わるにはもったいない全10曲38分、メタリックなブルデス・ファンは必聴のお薦め作。


16375SAPROGENIC.gifSAPROGENIC/THE WET SOUND OF FLESH ON CONCRETE
DEEPSEND/DSR010

アメリカ出身のツインギターの5人組、ブルータル・デスメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。こりゃカッコいいぞ!ディープ・ガテラルなボーカル、ウゴウゴゴリゴリとしたギターリフにバルカン砲の如きドチチチとしたツーバス連打を聴かせるJerrod MacPhersonのドラムスがスゴ〜い!ワンバス・ブラストもアタックが強いし、そこからツーバス連打への切り替え、スパッと断ち切ったようなブレイクも見事。トレモロ奏法を使った暗黒系の雰囲気やザクザクしたギターリフもインパクト大。演奏に押されてボーカルが引っ込み気味ですが、時折割り込む叫声がなかなか良い。スピード感のある演奏とボエボエのボーカルの対比、そしてツーバス命なブルータル・ファンは必聴の全11曲28分、無駄なし!!


SARCASM/A TOUCH OF THE BURNING RED SUNSET
BREATH OF NIGHT/BON4CD

スウェーデン出身のブラックメタル・バンド、デビュー作。92年と93年にリリースしたデモ音源と4曲の新曲を収録したものですが、音質的にはちょっと低音不足。サウンドは鋭利なギターリフで攻めまくる真性ブラック(ネオナチかも)メタルで、ブラストビート中心のスピーディーな曲に展開を持ち込んだり、メロディアスなギターソロももあって、最後まで聴けてしまいます。スピード&アグレッシヴなブラック・ファンは聴いて損なし。ボーカルは咆哮型。


17202SARCOMAINC.gifSARCOMA INC/TORMENT RIDES FOREVER
EPIDEMIC MUSIC NORWAY/SYMPTOM001

ノルウェー出身のLIMBONIC ART〜ZYKLONのボーカリスト、Daemonが新たに結成したブラックメタル・バンド、デビュー作。Daemonがボーカル以外にギター&ベースを担当、Arghamon(ds)との二人組。いわゆるノルディック・ブラックのスタイルとスピード・スラッシュを融合したオールドスクールなサウンドを展開しております。ジャラジャラとしたノイジーな掻き鳴らしギターリフにワンバス・ブラスト、ウンジョコジョコしたギターにツーバス爆走のドラムス、絶叫吐き出しボーカルによる血管ぶち切れのハイテンションぶりを発揮。ダイナミック・レンジが狭く神経を逆なでるようにとことんヒステリックかつ暴虐系で迫ってくれます。ハイスピードなサタニック・ブラック・スラッシュな全8曲36分、キレてますこれは・・・


SARCOPHAGUS/FOR WE...WHO ARE CONSUMED BY THE DARKNESS...
DIEHARD/RRS957


SARGEIST/SATANIC BLACK DEVOTION
MORIBUND/DEAD42CD

フィンランド出身のプリミティヴ・ブラックメタル・バンド、2003年作品。HORNA、PESTそしてBEHEXENのメンバーが参加しているらしく、フィンランド・ブラックメタル界のスーパーバンドというふれ込み(?_?)。イヴィルな絶叫型ボーカル、トレモロ・リフ、ワンバスブラストビートによる寒々しい演奏がどこまでも続くピュア・コールドで、トレモロ奏法によるフレーズは随所でハッとさせられます。この手のサウンドの特徴でもある低音を押さえたシャカシャカした感じはもちろんありますが、スピードを押さえ気味にしてヒステリックさよりも泣きと寒々しさに重点を置いた全9曲41分、コールド・ブラック・ファンは聴いて損なし。


SARGOTH/LAY EDEN IN ASHES
BLACK DIAMOND/BDP006

スウェーデン出身の3人組、ブラックメタル・バンド、デビュー作。全編一貫したサタニックでアグレッシヴなブラック・サウンドで、この手のまさに正統派といえるバンド。激しい曲展開や変化技はあまりなく、絶叫型ボーカルと扇動型ギターリフで終始攻めてくれます。その分ギターリフはかなり多彩で、寒々とした哀愁度もかなりあって、聴き飽きない出来。正統派ブラックメタル・マニアなら文句なしの一枚。


4977SARNATH.gifSARNATH/OVERSHINE
SHIVER RECORDS/SHR019

フィンランド出身?のツインギター5人組。低音でドスのきいたボーカルに、ギターは印象的なリフ、流麗かつメロディアスなソロ、ツーバスでの疾走感など、正統ヘヴィメタルの基本の上に北欧のメロディックデスの雰囲気を兼ね備えたサウンドです。印象が同郷のCRYHAVOCに似てると思ったら録音スタジオとプロデューサーが同じ。CRYHAVOCやSENTENCEDを、より正統メタルにしたサウンドです。当店の掘り出し品、超お薦め盤、えらい!!


SATANEL/DEATH DIES/SPLIT
MAGGO/MGT009

イタリア出身のブラックメタル・バンドSATANELと同じくイタリアのDEATH DIESのスプリット・アルバム。どちらもドラマティックかつシンフォニックなサウンドで、バッキングのシンセやフルートなどの導入、(本格的なシンフォニーまで入ってる)によって非常にクラシカルで大仰な雰囲気。ギターのリフやメロディはブラックメタル特有の扇動型ですがそこにイタリアンならではのメロディアス度があって印象的。これは要注目の2バンドです。


16921SATANICWARMASTER.gifSATANIC WARMASTER/...OF THE NIGHT
NO COLOURS/NC073

フィンランド出身のブラックメタル・バンド、PESTのメンバーだったLord Tyrant Werwolf(vo&bass)とLord War Torch(g)の2人によって結成されたバンド、2002年にレコーディングされた2曲入りミニ・アルバム。音質がこもり気味なのが残念ですが、ギターの寒々しいトレモロ奏法と部屋の奥で絶叫してるようなボーカル、スローからミッド、そしてちょっとアップテンポといったメランコリックなコールド・ブラックの世界。狂気と躁鬱が入り乱れた全2曲21分、マニア必聴。


SATANIC WARMASTER/OPFERBLUT
NO COLOURS/NC063

フィンランド出身のカルト・ブラックメタル・バンド、PESTのメンバーだったLord Tyrant Werwolf(vo&bass)とLord War Torch(g)の2人によって結成されたバンド、2作目。悲壮感漂わせる絶叫型のボーカル、良く動くトレモロ・リフ、ほとんどオカズを交えず、ひたすらチンチンチンとしたシンバルとワンバスキックのブラストビート、ツーバス連打、ドンタンドンタンとしたスラッシュ・ビート、それらの切り返しを駆使したサウンドを延々と展開しております。ゆったりとうねるようなRAWブラックがひたすらカッコいい7曲37分、あのNO COLOURS RECORDSからのリリース、マニアは聴いて損なし!


SATANIC WARMASTER/STRENGTH AND HONOUR
NORTHERN HERITAGE/NH016

フィンランド出身のカルト・ブラックメタル・バンド、PESTのメンバーだったLord Tyrant Werwolf(vo&bass)とLord War Torch(g)の2人によって新しく結成されたバンド、デビュー作。パチパチと何かが燃えてるようなSEに続いて「ウギャー」と雄叫び一発!こりゃカッコいい!!RAWでプリミティヴなブラックメタルのスタイルの本質がここにあります。ものすごくチープな録音ですがその生々しさがかえって好印象。とにかく圧縮されたようなザラザラしたギターリフとシンバル&スネアの音に対してドコドコと響くバスドラ、そして悲壮感漂わす絶叫ボーカルのバランスが良く、寒々しく物悲しく、ヒステリックでヘイトフルなRAWブラックの逸品、全7曲37分!!!


SATANIC WARMASTER-CLANDESTINE BLAZE/SPLIT
NORTHERN HERITAGE/NH035

フィンランド出身のオールドスクール・ブラック・スラッシュ・バンドSATANIC WARMASTERとCLANDESTINE BLAZEによるスプリット・アルバム。4曲は2002年に共同でレコーディングされた曲で、残り2曲はそれぞれのソロ曲。ダークでサタニックなオールドスクール・ブラックメタル・ファンは聴いて損なしの全7曲44分。


SATANS BLOOD/CHRISTIANS TO ASHES ANGELS TO DUST
SOUND RIOT/SRP11

ドイツ出身の3人組、サタニック・ブラックメタル・バンド。まあわざとなんだろうけど、密室で歌ってるような残響音が残る絶叫型ボーカル、レンジの狭い煽動型ギターリフ、スタタタした軽いタッチのブラストビート全開のサウンドです。ギターはまあまあ動いており、寒々とした印象は少ないながらも持っております。サタニック・ブラックメタル・マニア向け、全8曲28分


15222SATARIAL.gifSATARIAL/HEIDENLARM
BEYOND/BEY0120

ロシア出身の男女ツインボーカル、キーボード、フルート、ヴァイオリン奏者のいる7人組ゴシック・フォーク・ブラック・オペラメタル・バンド、2作目。裸女の生け贄ステージ写真が刺激的だった前作同様今作も背徳的淫靡な世界観は周到。サウンド自体は前作と比較するとかなりゴシック/フォークローな部分が顕著になっており、キーボードの活躍度合いが減った気がしますが、男性ボーカルも絶叫以外に朗々とした声やLOWボイスも取り入れ、ソプラノの絡み、フルート&ヴァイオリンの牧歌的な絡み具合が絶妙。オリジナル曲とロシアの民謡を交互に演奏しておりそれがこの作品における全体のイメージアップにつながっており、民族的な雰囲気が強くなっております。フォークメタル・ファンは聴いて損なし!


10429SATARIAL.gifSATARIAL/THE QUEEN OF THE ELVES' LAND
BEYOND/BEY9909R

ロシア出身の男女ボーカル、ヴァイオリン、フルート奏者のいるゴシック・フォーク・ブラック・オペラメタル・バンド、デビュー作。美女が男に跨るジャケットやホントか嘘かステージで裸の美女を鎖につないだりの写真が載ったブックレットがそそりますが、サウンド自体はかなりよい。Daniタイプの絶叫型ボーカルがブラックメタル然りですが、演奏はドラマティックかつシンフォニックで、キーボードが荘厳かつキャッチーに鳴り響き、フルート&ヴァイオリンがフォークローな雰囲気を醸しだし、さらにはソプラノが随所で歌い上げており、かなり刺激度が高い。音質があまりよくない(ダイナミックレンジが狭い)のが残念ですが、中世ヨーロッパ風のブラック&オペラティック&シンフォニックで淫靡なバンドのファンは必聴作!


SATARIEL/LADY LUST LILITH
PULVERISED RECORDS/ASH005CD

スウェーデン出身のツインギターの5人組、メロディック・デスメタル・バンド。Tomas Skogsbergがプロデュースしており、あの独特のギターサウンドで、ヒステリックなギターリフ主体に攻めまくるタイプ。ボーカルも悲壮感漂う絶叫に近い感じで、いわゆるメロディック・デスの定番。


14165SATARIEL.gifSATARIEL/PHOBOS & DEIMOS
HAMMERHEART/HHR089

スウェーデン出身の元DAWN OF DARKNESSのPar Johansson(vo)とMikael Degerman(b)によって結成されたバンド、2作目。前作はTomas Skogsbergがプロデュースしたありきたりな定番デスメタルでしたが、今作は非常に刺激的。絶叫咆哮を使い分けたボーカル、ザクザクしたギターリフとダイナミックなドラムによるヘヴィな曲で幕開け、続く曲では爆走感たっぷりのスピードナンバーでガツンと来ます。メロディアスなギターソロもたっぷりあり、基本的にはSOILWORK系のデス/スラッシュメタルですが、それよりもボーカルスタイルの多彩さが見事で、ゲストにMessiah Marcolinが(6,7,10)参加しているのも見逃せません。もちろん演奏そのものの重量感、アグレッシヴさは全く損なわれておらず、近作のSOILWORKではもの足りなくなった人には絶対のお薦め作品。


SATYRICON/DARK MEDIEVAL TIMES
MOONFOG/FOG001

サティアーとフロストの2人によって制作された1994年リリースのデビュー作。


SATYRICON/INTERMEZZO 2
NUCLEAR BLAST/FOG021

なぜかNUCLEAR BLASTからリリースされた新曲と既発曲を含む4曲入りミニ・アルバム。(自分のレーベルはどうした?)相変わらずの扇動型ギターリフにツーバス連打のブラック・サウンドで攻めまくります。彼ら特有の前衛的なアプローチを導入した曲もあり。


SATYRICON/MEGIDDO
MOONFOG/FOG014


SATYRICON/NEMESIS DIVINA
MOONFOG/FOGCD12

ノルウェー産ブラックメタル・バンド、サード・フル・アルバム。DARKTHRONEのクフェダルフをギタリストとして加えた傑作。ノルウェー産の真性ブラックメタルとしてははずせない作品。寒々とした扇動型ギターリフ、ブラストビート、絶叫型ボーカルとまさにお手本。リフにも印象的なメロディがあるし、結構メロディアスな展開もあって、アグレッシヴで超スピードではありませんが、凶悪なイメージからは想像できないくらいまともな印象さえ受けます。特に(3)(6)におけるギターソロや展開は北欧特有の泣き系で、思わず聴き惚れていまいます。


SATYRICON/REBEL EXTRAVAGANZA
MOONFOG/FOG022

ノルウェー出身のもっとも凶悪でもっとも知的なSotyrとFrostの二人によるブラックメタル・バンド、4作目のフル・アルバム。相変わらず基本は何ら変わることないスピーディーで凶悪なブラック・サウンドが全編を貫いており、やれシンフォニックだのメロディアスだのに媚びていないのがやはり凄い。


SATYRICON/REBEL EXTRAVAGANZA
SPINEFARM/SPI85CD

ノルウェー出身のもっとも凶悪でもっとも知的なSotyrとFrostの二人によるブラックメタル・バンド、4作目のフル・アルバム。相変わらず基本は何ら変わることないスピーディーで凶悪なブラック・サウンドが全編を貫いており、やれシンフォニックだのメロディアスだのに媚びていないのがやはり凄い。


SATYRICON/REBEL EXTRAVAGANZA
MOONFOG/NB4182

ノルウェー出身のもっとも凶悪でもっとも知的なSotyrとFrostの二人によるブラックメタル・バンド、4作目のフル・アルバム。相変わらず基本は何ら変わることないスピーディーで凶悪なブラック・サウンドが全編を貫いており、やれシンフォニックだのメロディアスだのに媚びていないのがやはり凄い。


SATYRICON/REBEL EXTRAVAGANZA+INTERMEZZO2
NUCLEAR BLAST/NB4180

2IN1


SATYRICON/TEN HORNS-TEN DIADEMS
MOONFOG/FOG030

ノルウェー出身のブラックメタル・バンド、SATYRICONのデビュー10周年を記念したベスト・アルバム。豪華ブックレット付き、カートンボックス入り。収録曲は下記の通り「FILTHGRINDER」「DOMINIONS OF SATYRICON(Remastered)」「FORHEKSET」「NIGHT OF DIVINE POWER(Remastered)」「HVITE KRISTS」「MOTHER NORTH」「SUPERSONIC JOURNEY」「TAAKESLOTTET(Remastered)」「SERPENT'S RISE(Exclusively for this compilation)」「REPINED BASTARD NATION(from forthcoming album VOLCANO)」


SATYRICON/THE SHADOWTHRONE
MOONFOG/FOGCD003

EMPERORのサモスがギタリストとして参加したセカンド。


SATYRICON/VOLCANO
EMI/CAPITOL/0724353893828

ノルウェー出身のブラックメタル・バンド、通算5作目で何とEMI/CAPITOLからのリリース。そんでもってサウンドの方は「これがブラックメタル?これがSATYRICON??」って感じです。メジャーと契約したからこうなったのか、こうなったからメジャーと契約できたのか不明ですが、ノルウェー産ブラックメタルの基礎を築いたバンドとしては、それまでと一線を画する作品。ギターリフには寒々しい所は微塵もなく、 Satyrの絶叫ボーカルも歌詞が聞こえる始末。 Frostのドラミングにも覇気がなく、いわゆるエクストリーム・ミュージックになっています。今までのブルータル度、ヒステリックさ、繰り返しによるサブリミナルな効果も少なく(ラストの曲くらいか)、随所に仕掛けを入れたニュー・ブラックメタルといったところか。


SATYRICON/ENSLAVED/THE FOREST IS MY THRONE
MOONFOG/FOG009

SATYRICONの1993年のセカンド・デモの再発盤。


SAURON/UNIVERSE OF FILTH
DARK HORISON/DHR020

オランダ出身の4人組、プリミティヴ・ウォー・ブラックメタル・バンド。今だしっかりと白黒メイクをしており、なかなかの強者ぶり。サウンドの方もいわゆるファストでプリミティヴな味があり、シンセサイザーやメロディアスな曲展開などといったキャッチーな部分を排除した真性タイプ。もちろん煽動型ギターリフのフレーズには寒々とした部分がありその動きだけを追い求めるマニアは思わずニンマリのはず。録音状態もすこぶる良くうねるベースラインまで克明に聴き取れてチープさはない。ボーカルはパワフルな絶叫型で暴虐度満点だし、シンバルワークで変化を付けたブラストビートやツーバスを駆使したドラムスの手数足数も多い。たとえるならMARDUKとDARKTHRONEを足して割ったような感じでカッコいい全9曲34分!


SCABBARD/EXTENDED MIRROR
SHEER RECORDS/SRCD011

チェコ出身のツインギターの4人組、セカンド・フル・アルバム。今作ではキーボード奏者をゲストに迎え、さらにKRABATHORのブルーノが全曲ボーカルで参加。これが非常に功を奏しており、ヘヴィなギターリフと乾いたバスドラによる多少モダン風のサウンドに、重低音ボーカルによる力強さが加わっています。キーボードもあくまでバックに徹しており、ダークな雰囲気を醸し出す使い方。怒濤の疾走感やブチ切れ度はないものの、非常に起伏、展開に富んでおり、またギターソロにもメロディックなものやアコースティック・ギターを使った部分もあり聴き応えあり。ヘヴィなリフと重厚なリズムに、ブルーノのボーカルが一体となった曲の重量感、アグレッシヴさは、なかなか他のバンドでは味わえないものがあります。


SCABBARD/EXTENDED MIRROR
SHEER RECORDS/SRCD011

チェコ出身のツインギターの4人組、セカンド・フル・アルバム。今作ではキーボード奏者をゲストに迎え、さらにKRABATHORのブルーノが全曲ボーカルで参加。これが非常に功を奏しており、ヘヴィなギターリフと乾いたバスドラによる多少モダン風のサウンドに、重低音ボーカルによる力強さが加わっています。キーボードもあくまでバックに徹しており、ダークな雰囲気を醸し出す使い方。怒濤の疾走感やブチ切れ度はないものの、非常に起伏、展開に富んでおり、またギターソロにもメロディックなものやアコースティック・ギターを使った部分もあり聴き応えあり。ヘヴィなリフと重厚なリズムに、ブルーノのボーカルが一体となった曲の重量感、アグレッシヴさは、なかなか他のバンドでは味わえないものがあります。


SCANNER/SCANTROPOLIS
MASSACRE/MASCD0321

ドイツ出身のギタリストA.J. Julius率いるB級(失礼!)パワー/スラッシュメタル・バンド、5作目。どういう心境の変化か、今作にはボーカリストにLisa Croftなる女性を起用。1曲目からキャッチーな歌メロのポップスで方向転換を思わせます。まあ2曲目はツーバスの速い曲で、シンセがなかなかカッコいい使われ方をしてますが、歌メロはHELLOWEENのパクリです(^_^;)。全体的にヘヴィなギターリフと、キーボードによるキャッチーな味付け、Lisa嬢のちょっとハスキーでワイルドっぽい歌声によるメロディアスなヘヴィメタル。方向性は悪くないんですが、曲の作りが安っぽく、その場しのぎ的なのが残念。ラストに今作の1曲目がストックホルムでのライヴ・ヴァージョンで収録されていますが、そこで聴かれるサウンドはパンチがあって良い。このメンツでの次作を期待したい。


THE SCARR/ANIMALENEMY
SPIKEFARM/NAULA020

ノルウェー出身のPete JohansenことTHE SCARRのデビュー作。RAMSTEINやATROCITYといったデジタルなビート感覚を強調したサウンドと、ヘヴィメタリックな曲展開、ダークなゴシック/デスメタル、TO/DIE/FORのようなポップ感覚まで併せ持ったサウンドです。ヴァイオリンや女性ボーカルまで取り入れており、かなりのミクスチャー感覚。STINGの「Every Breath You Take」のカヴァーの破壊的な感覚も凄いものがあります。純粋なメタルとは言い難く、多彩な味付けや色合いがあるので、散漫な印象ですが、ゴシック、ダークウェーヴ、インダストリアルが好きな人は聴いて損なし。


THE SCARR/ANIMALENEMY
SPIKEFARM/WORLDCHAOS/KDM009

ノルウェー出身のPete JohansenことTHE SCARRのデビュー作。RAMSTEINやATROCITYといったデジタルなビート感覚を強調したサウンドと、ヘヴィメタリックな曲展開、ダークなゴシック/デスメタル、TO/DIE/FORのようなポップ感覚まで併せ持ったサウンドです。ヴァイオリンや女性ボーカルまで取り入れており、かなりのミクスチャー感覚。STINGの「Every Breath You Take」のカヴァーの破壊的な感覚も凄いものがあります。純粋なメタルとは言い難く、多彩な味付けや色合いがあるので、散漫な印象ですが、ゴシック、ダークウェーヴ、インダストリアルが好きな人は聴いて損なし。紙スリーヴ入りの再発盤、ボーナストラックとしてビデオを収録したCD-ROMトラック収録。


SCARVE/LUMINIFEROUS
LISTENABLE/POSH036

フランス出身の絶叫と咆哮のツインボーカル、ツインギターの6人組、デスメタル・バンド、2年ぶり2作目。エンジニアにSTRAPPING YOUNG LADやMESHUGGAHなどを手がけたDaniel Bergstrandを迎えて制作されており、またフランス出身ということでかなり前衛的かと思いきや、結構まとも。特徴的なのはデスメタル然りな咆哮型ボーカルと、スラッシーながらクリーンでスペーシーなギターを主体にした演奏との対比。さらにはハイトーンのボーカルも随所に導入されており、ANNIHILATORの如き知的スラッシュな印象が伺えます。もちろんほぼ全編ツーバス爆走によるアグレッシヴさを損なっておらず、また妙に複雑な展開や即興演奏的な部分もなく、メロディアスでスピーディなデスメタルを基本にほんの少しアヴァンギャルドな味付けをした感じのバランス感覚絶妙なサウンド。


SCEPTER/I'M GOING TO HELL
MERCILESS RECORDS/MRCD009

アメリカ出身の3人組、真性ブラックメタル・バンド。VENOMらの初期のブラックメタルに影響を受けたオーソドックスなパワーメタルとも言えるサウンドを主体にしており、そこにBKACK SABBATHのおどろおどろしい雰囲気とヘヴィなリフワークをミックスしており、今風のアヴァンギャルドやファスト、シンフォニックといったバンドとは一線を画する音です。本当に98年のレコーディング?と疑ってしまいそうな懐古なサウンドです。


SCEPTIC/PATHETIC BEING
LAST EPISODE/CD5707920561

ポーランド出身、ツインギターの5人組、テクニカル・デスメタル・バンド。限りなくプログレッシヴ・パワーメタルに近いデスメタルで、かといって流れを断ち切るような展開ばかりが目立つものじゃなく、しっかりとツーバス疾走系。ギターソロはメロディアスだし、速弾きだし、泣きまくる。そしてなんといっても手数の多いドラムスがたまりません。さらりとリズムチェンジもこなしており、このあたり毎度のことながら、ポーランド産のバンドの演奏力の高さには脱帽。DARK TRANQUILLITYやIN FLAMESをもうちょっと正統派にして、アグレッシヴさとテクニカルな演奏を強調した感じ。尻切れトンボ気味の曲があるのはちょっと頂けませんが、久々のメロディック・デスお薦め品!


17857SCHATTENDASEIN.gifSCHATTENDASEIN/ZORNGEBOR'N
UMTRUNK/UR002

ドイツ出身のSalgoth(b,ds & vo)とAskalon(g)の二人によるロウ・プリミティヴ・ブラックメタル・バンド、2作目。白黒メイクで仲良く写真に写っているブックレットも豪華な作りで良心的だしサウンドも音質抜群。ゆったりと吐き出すイヴィルな絶叫型ボーカルに寒々しいトレモロリフ、ドコドコドコとツーバス連打するドラムスによるミッドテンポのサウンドを展開。ノイジーなギターサウンドや絶叫声による狂気凶悪さはあまり感じさせず、ノスタルジックでメランコリックなメロディが哀愁を漂わせており、この辺り音質によるごまかしをせず初期BURZUMのようなノルディック・ブラックメタルの美と狂気を対比させたもので非常に聴き応えあり。そこに美を求めるコールド、ノスタルジック・ブラック・ファンは必聴の全6曲38分。


SCHEITAN/BERZERK 2000
INVASION/I.R.033

オスカー・カールソンとピエール・トエルンクヴィストによるプロジェクト第2弾。シンセ等を多用して結構作り込まれた印象があります。ピエールのヒステリックなボーカルが頭に突き刺さる以外は、逆にインダストリアルノイズっぽい冷たい金属的なサウンド展開で、デスメタル特有のアグレッシヴさはなくなりました。女性ボーカルを起用したり中盤のシンセによるノイズは、ただのブラック/デスメタルとはちょっと違う印象です。


SCHEITAN/TRAVELLING IN ANCIENT TIMES
INVASION/I.R.024

あのGATES OF ISHTARのオスカー・カールソンとTHE EVERDAWNのピエール・トエルンクヴィストによるプロジェクト。さすがは、今デスメタルの中でも人気、実力ともに上昇中の二つのバンドの中心人物がやってるだけあって、聴きごたえ十分。複雑な展開、曲構成よりもスピードを重視したサウンドです。全8曲34分がちょっと惜しいけど、退屈しません。


7263SCHOLOMANCE.gifSCHOLOMANCE/A TREATISE ON LOVE
THE END RECORDS/TE007

これまた素晴らしいバンドのデビューです。アメリカ出身でギター兼キーボード兼パーカッション、ボーカル兼キーボードの二人組(ベースはセッション)超ハイテク・デスメタルです。まさにDREAM THEATER等のプログレッシヴ・メタルにデス声をかぶせたようなサウンドで、スピーディ、アグレッシヴで、複雑展開、キーボード、ピアノによる哀愁メロディと盛りだくさん。雰囲気的にあのCHILDREN OF BODOMをもっと複雑にしてメジャー指向にした感じ。凄いっす!


14145SCHOLOMANCE.gifSCHOLOMANCE/THE IMMORTALITY MURDER
THE END RECORDS/TE022

アメリカ出身の3人組、ハイテク・デスメタル・バンド、2作目。前作の衝撃を遙かに上回る入魂の2枚組です。ギター、ベース、ドラムス、キーボードが渾然一体となったテクニカル・メタルにCRADLE OF FILTHのDaniを彷彿させる絶叫咆哮を使い分け、目まぐるしく展開、緩急を導入したサウンド。ギター、キーボードの超絶ソロ・パートもふんだんにあり、ドラムスの見せ場もばっちり。所詮はメタルの様式から脱しきらないバンドや3作目で失望させられたバンドと違い、ジャズ/フュージョン系のインプロヴィゼーショナルな部分があり、このバンドのバックグラウンドの奥深さが窺えます。特にそれはDISC1の曲をインストルメントのみで演奏したDISC2に存分に発揮されており、2枚合わせて全20曲110分の壮大なテクニカル・メタル・アルバムです。


16872SCREAMINGAFTERBIRTH.gifSCREAMING AFTERBIRTH/DRUNK ON FECES
BIZARRE LEPROUS/BLP053

チェコ出身のツインギターの5人組ブルータル・デスメタル・バンド、セカンド・フルアルバム。ブルブルゴリゴリしたギター&ベースにツーバス・ブラストを交えた手数足数の多いドラムスによるブルータル/グラインドなサウンドを展開。ボーカルもボエボエとワーギャーのツインボーカルで掛け合いありお下劣あり絶叫ありと多彩。ブラストによる激速部分にミッドテンポも交えた重量感のあるサウンドはさすがに東欧産のバンド。毎度おなじみ曲間のスプラッター&ポルノチックなSEにもそそられる全16曲39分(16曲目は隠しトラックなので実質30分くらい)MORTICIANとBLOODのカヴァーもありで、東欧産ブルデス・ファンは必聴!


SCULPTURED/APOLLO ENDS
THE END RECORDS/TE012

アメリカ出身の一風変わったメロディック・デスメタル・バンド、2作目。全作同様トランペット、トロンボーンといったホーン・セクションを導入しており、非常に個性的。ただ予想通りデビュー作のような北欧系メロディック・デス色は薄れ、ゴシック/ドゥーム・サウンドに近くなった印象です。ボーカルもほとんどデス色はなくなり、ゴシック特有の気怠げなものが主流。演奏自体は非常に展開のあるプログレッシヴなもので、あの独特の泣きのメロディのギターは健在。ただ多少独自の世界に入り込みすぎのきらいもありますが、とにかくメロディも展開も予想外のものがどんどん登場するので、聴き慣れるのに時間を要するサウンドです。


7097SCULPTURED.gifSCULPTURED/THE SPEAR OF THE LILY IS AUREOLED
THE END RECORDS/TE004

アメリカ出身の3人組、デビュー作。(1)のイントロから非常に印象的なメロディアス・デスメタルで、とても米国産とは思えない作品。AMORPHISやSENTENCEDのような予想外の哀愁メロディが随所に登場。アコースティック・ギターやピアノ、デス声と普通声といった常套手段に加えて(2)(4)(6)ではホーンセクション(トランペット)まで導入されており、非常に個性的。デス特有の攻撃性、速度は希薄ですが、メロディアス度重視の人は聴いて損なしの作品。お薦め!


SCUM/MOTHER NATURE
BLACK MARK/BMCD46

フィンランド出身のツインギターの5人組、デビュー作。フィンランド出身のデスメタル・バンドですが非常にオーソドックスなバンドで、変則技は一切なしのサウンドです。ボーカルも低音咆哮型で、重く、速い曲をやってくれます。ちょうどCARCASSの3作目あたりのサウンドに近く、よく聴くとギターリフやドラムのフィルに耳が惹かれていたりします。


SEAR BLISS/FORSAKEN SYMPHONY
/RSR0161

4作目


17510SEARBLISS.gifSEAR BLISS/GLORY AND PERDITION
RED STREAM/RSR0171

ハンガリー出身のツインギター、キーボード、トロンボーン奏者のいる異色メロディック・ブラックメタル・バンド、5作目。今作はずいぶん垢抜けたパワフルなサウンドを展開しており、なかなかカッコいい出来です。感情を押さえ気味にした絶叫型ボーカルにザクザクしたギターリフ、キーボードによるシンフォニックな味付けはいわゆる漢メタル的だし、個性といえるトロンボーンもファンファーレ的な使い方で勇壮感を醸し出しておりよい。ツーバス連打による疾走感もあり、マジェスティック・パワー・ブラックメタルといった趣のサウンドです。ゲストボーカルにAtilla (ABORYM)が参加している全10曲38分、DIMMU BORGIRやMITHOTYN、BAL SAGOTHあたりのマニアなら聴いて損なし。


SEAR BLISS/GRAND DESTINY
RED STREAM/RSR0159

3作目


SEAR BLISS/PAGAN WINTER
MASCOT/TM1202-2

1995年リリースのデモ音源のCD化


SEAR BLISS/PHANTOMS
MASCOT/TM12012

ハンガリー出身のツインギター、キーボード、トランペット奏者までいるの6人組ダーク&シンフォニック・ゴシックメタル・バンド、デビュー作。スロー〜ミディアム・テンポの曲調にヘヴィなギターリフとエモーショナルなソロが耳を引きます。ボーカルは押し殺したデス声で、デス/ブラックメタル然りな曲調も導入されていますが、本質は気怠げなトランペットによるダークなサウンドです。キーボードやギターソロは哀愁系メロディアス。


SEAR BLISS/THE HAUNTING
/TM12052

セカンドアルバム


SEASICK/BESTIE MENSCH
PW-PRODUCTIONS/01-00643

ドイツ出身のスラッシュメタル・バンド、1998年リリース作に1995年のデモ音源をボーナスとして追加しての再発盤。ジャケットはカラーコピーのチープなもの。しかし内容はけっこういい!デス声直前のボーカルに、ザクザクと刻まれるギターリフ、ツービート主体にしたハードコア・タッチのスラッシュ・メタル。スネアの音が軽すぎるきらいがありますが、かえってスピード感があるかも。この軽さとストレートな演奏はスピード・スラッシュ・ファン必聴作。


THE SECOND MOON/THE SECOND MOON
OSKOREI PRODUCTIONS/OP006

詳細は不明ながらノルウェー出身のブラックメタル・バンド、デビュー作。1曲目からキーボードを多用した壮大なクラシカル・オーケストレーションを導入したサウンドで、かなりアヴァンギャルドな雰囲気も持っています。ボーカルというか歌詞はオマケのような雰囲気で、とにかくギター、キーボード、ドラムによるスピーディーかつシンフォニックな演奏がたまりません。安定感には欠ける気がしますが、とにかくスゴイのが聴きたい人はお試しを。


SECRET DISCOVERY/SLAVE
GUN RECORDS/GUN126

PARADISE LOST系のゴシック・メタルバンドのデビュー作。この手のバンドとしては異色のコンピューターを多用したサウンドで、低音のダルいボーカルやヘヴィなバックの演奏に無機質なノイズ・サウンドが絡んできます。キーボードも多用されており、ダークで暗いイメージのゴシック・メタルの雰囲気に哀愁漂うサウンド展開を持ち込んでいるあたり、割と正統派ヘヴィメタル・ファンにもアピールするでしょう。


17222SECRETSOFTHEMOON.gifSECRETS OF THE MOON/CARVED IN STIGMATA WOUNDS-2CD
LUPUS LOUNGE/WOLF010

1995年に結成されたドイツ出身の3人組でキーボードがゲスト参加しているブラックメタル・バンド、セカンド・フルアルバム。基本的にはノルウェー産ブラックメタルからの影響を受けつついわゆる拡散型のブラックメタルを演奏しております。ボーカルスタイルこそエコーがかかった絶叫型ですが、ギターリフもトレモロ奏法ばかりでなく多彩だし、曲調もアップからスローまで多彩。プログレッシヴな要素をふんだんに取り入れたダークな部分とピアノなどの鍵盤楽器によるメロディアスでアトモスフェリックな部分、ザラザラとしたブラック然りな部分がミックスされたサウンド。しかし全10曲72分もありDEATHSPELL OMEGAの3作目みたいで多少散漫な印象。どっぷりとブラックメタルに漬かりたい人は聴いて損なし。DEAD CAN DANCEの「The Protagonist」カヴァーを含む4曲入りボーナスCD付き2枚組。


SEDUCER'S EMBRACE/SINNOCENCE
FONO/F0190CD

ロシア出身のツインギターの5人組、メロディック・デスメタル・バンド。キーボードやアディショナル・ギタリストが曲によってゲスト参加。例によってレーベルのインフォメーションがロシア語のため詳細は不明ながら、演奏を聴く限りはまだまだ若手であろう。咆哮と絶叫を使い分けるボーカル、スウェデッシュなジャキジャキと刻まれるギターリフにトレモロ・リフも導入。ワンバスキックからツーバスによるスラッシーな味わいがあり、初期のIN FLAMES型メロデス。アコースティック・ギターの使い方や、叙情パートなどの盛り込みもまあまあの出来ながら、曲によって出来不出来があり、曲調がばらつくのが残念。歌詞も英語だしこの程度では生き残れない。


SEED/TERROR STRUCK
WOONGJIN MEDIA/WJAC0136

韓国出身の4人組、おそらく初の本格派ブルータル・デスメタル・バンドじゃないでしょうか?。グジャグジャとうごめくようなギターリフにLOWボイスとスクリーミング、重低音リズム隊が織りなす迫力のサウンドです。全曲英語で歌っているし、ブルータル度は満点。


SEEDS OF HATE/PERSECUTION OF CHRISTIAN FILTH
DRAKKAR/DKCD021

ドイツ出身の4人組、プリミティヴ・ブラックメタル・バンド。ゆったりと吐き出すような絶叫型ボーカル、煽動型とシンプルなコードをかき鳴らすギターリフ、ドタバタとしたドラムスによるいかにもアマチュアっぽいサウンド。安物の機材によるマスターテープのヒスノイズすら聞こえるチープな録音ながら、それがかえって生々しい音でコールドブラックな世界に誘ってくれます。すぐに売り切れるDRAKKAR PRODUCTIONSの作品なので、マニアは即ゲットを!


SENTENCED/AMOK
CENTURY MEDIA/77076-2

フィンランド出身のツインギターの4人組、通算3作目。アグレッシヴなデスメタルと北欧メロディアス・ヘヴィメタルを足して割ったようなサウンドを確立した名作。ボーカルはデストーション・ボイスですが、十分メロディを歌っており、ギターリフやソロは正統派ヘヴィメタリックな非常に印象的なものが多い。ツーバスを導入したテンポの速い曲でもメロディラインは流れるようで、それまでの展開の激しいデスメタルとは一線を画するサウンドになっています。メロディック・デスよりもメロディックなサウンド。


SENTENCED/CRIMSON
CENTURY MEDIA/773462


SENTENCED/DOWN
CENTURY MEDIA/77146-2

フィンランド出身のツインギターのメロディック・デスメタル・バンド、4作目。ボーカル兼ベースのTaneli Jarvaが脱退し、新たにVille Laihialaが加入。前作で確立しつつあったメロディック・ゴシック・デス路線を定着させたアルバム。元々演奏自体にはそれ程デス色がなかったものの、今作ではボーカルもいわゆるアグレッシヴな感情を外向きに発散せず、泣きのギターと相まって、非常に耽美な世界を築いております。アコースティック・ギター、キーボード、女性ボーカルといった色技も適度に使われており、叙情メロディアス・ゴシック・ファンには避けて通れない作品。


SENTENCED/FROZEN
CENTURY MEDIA/772462

フィンランド出身のツインギターのメロディック・ゴシックメタル・バンド、5作目のアルバム。前作より加入のVilleのボーカルも定着した作品。前作と比較すると格段に進化しており、特に歌メロが素晴らしい出来で、あらためて聴くと「DOWN」アルバムすら霞んでしまいます。元々ギターの泣きは十二分にあったバンドなので、そこにこのボーカルが感情を押さえ込んで歌う様は文字通り無敵。音域が狭くてもJon Bon Jovi同様狭いながらも、これほど感情をくすぐるボーカルも少ないはず。メロディアス・ゴシックメタルの真髄、やっぱり外せません。


SENTENCED/GREATEST KILLS
CENTURY MEDIA/771992

1991年のデビュー作「SHADOWS OF THE PAST」から1996年の「DOWN」アルバムまでの中から選曲したベスト盤。


SENTENCED/LOVE & DEATH
CENTURY MEDIA/771012

ミニ・アルバム


SENTENCED/SHADOW OF THE PAST
CENTURY MEDIA/77116-2

1992年リリースのデビュー作。このころはテクニカルなデスメタル


14679SENTENCED.gifSENTENCED/THE COLD WHITE LIGHT-LTD DIGI
CENTURY MEDIA/77446-0

フィンランド出身のメロディック・ゴシック・バンド、2年ぶりの7作目。現ボーカルのVille Laihialaが加入してから磨きがかかったサウンド・スタイルはAMORPHISやEVERGREYを巻き込みつつさらに拡散して数多のバンドを輩出しており、TO/DIE FORなる超優秀新人まで生み出し、ファンには待望の本家登場の作品。1曲目のダークなインストから2曲目の流れはやはり絶品。北欧のBON JOVIと当店が評する内包した怒りのボーカル、アグレッシヴでありながらキャッチーで流れるような叙情メロディ、静から動への展開、キレのあるポップセンスなど、どの曲もSENTENCEDの個性が発揮された名曲ぞろい。泣きをさらに高めるキーボードの導入も素晴らしく、すべてのメランコリックなメロディック・ゴシック・ファン必聴作品!初回限定デジブック仕様。


SEPHIROTH/CATHEDRON
COLD MEAT INDUSTRY/CMI69

COLD MEAT INDUSTRYからリリースされた、ニューエイジ・サウンドトラック。重低音を漂うシンセサイザーと神秘的な音、うっすらと導入された声がいっそう恐怖感を盛り上げるいつものパターン。メディテーション・ミュージック・ファン向き。


SEPTIC CEMETERY/DIABOLLOS REBELLION
CCP RECORDS/1001892

オーストリア出身の5人組、6曲入りミニ・アルバム。いきなり壮麗でドラマティックなイントロで始まり、正統派HMなギターリフがぐいぐいと押していく曲は、ボーカルを取れるメンバーが3人いるようで、絶叫型と咆哮型のボーカルが半分半分で登場する非常に泣きなメロディのデス・サウンド。キーボードが随所でポップなメロディを奏でており、メロディック度をさらに盛り上げています。けっこうドラマティックだしギターの切れも良い掘り出しもんかも。


12465SEPTICCEMETERY.gifSEPTIC CEMETERY/SHATTERED
CCP RECORDS/CCP100208-2

オーストリア出身のツインギター、キーボードの5人組、メロディック・デスメタル・バンド。前作のミニ・アルバムでも正統派メロデスにキーボードを加えたスタイルで、密かに注目していたら、しっかりとそのスタイルを周到したままフル・アルバムをリリースしてくれました。ボーカルはパワフルな咆哮型、正統派HMなギターリフとメロディアスなギターソロ&キーボードが絡みまくる作品。スピード感は多少控えめながら、緩急を巧みに付けてドラマティックな曲調が多く、また叙情派にはたまらないフレーズもポンポンと飛び出してきます。ヘヴィなギターリフとピアノによるパッセージも多く、ETERNAL TEARS OF SORROWの存在を脅かす出来。ETOSファンは必聴!


SEPTIC FLESH/A FALLEN TEMPLE
HOLY RECORDS/HOLY33CD

ギリシャ出身のゴシック・ドゥーム・デスメタル・バンド、4作目。さすがに、この手のサウンドをやってるバンドの中ではもっとも大仰かつプログレッシヴなバンドだけあって、またもや前作を軽く凌ぐ作品です。随所にオペラティックな曲やクラシカルな曲を導入しての、起伏の激しい展開は変わりませんが、より統一感があり、スムーズに流れるように聴き通すことが出来ます。ソプラノ、ゴシック・デスメタル・ファンは必聴の作品。


SEPTIC FLESH/ESOPTRON
HOLY RECORDS/HOLY13CD

ギリシャ出身のSpiros(B/Vo)とSotiris(G/Syn)Chris(G)の3人によるゴシック・デスメタル・バンド、セカンド・アルバム。サウンドの方向性はひたすら暗く重く、そしてプログレッシヴ。押し殺したデストーション・ボイスにオカルトチックなギターリフがまさに恐怖映画のBGMっぽい雰囲気を描き出しています。しかしながらただそれだけに終わらず、劇的なドラマ性、多彩なアレンジ、キラリとしたメロディはプログレッシヴ・マニアにも耳を惹き付けるものがあるはず。ひたすらどんよりしたダークサイドな雰囲気の中に輝く星を見つけるのが好きな人向け。


SEPTIC FLESH/MYSTIC PLACES OF DAWN
HOLY RECORDS/HOLY05CD

デビュー・フル・アルバム


SEPTIC FLESH/OPHIDIAN WHEEL
HOLY RECORDS/HOLY23CD

ギリシャ出身のデスメタル・バンドの3作目


SEPTIC FLESH/REVOLUTION DNA
HOLY RECORDS/HOLY50CDX

ギリシャ出身のゴシック風味のデスメタル・バンド5作目。今作はプロデューサーにFredrik Nordstromを迎えており、また前作までゲスト参加していた女性ボーカルは不参加。曲調も非常にコンパクトになり、ダイナミックでモダンなゴシック・デスメタルに変化しています。それまでのダークでメランコリックで大仰な要素が影を潜めPARADISE LOSTの方向性に近いものになっています。ノリのある曲、シャラシャラしたメロディアスなギター、近未来社会的な歌詞など、随分あか抜けた印象。ダーク・モダン・ゴシック・ファンなら聴いて損なし。


15608SEPTICFLESH.gifSEPTIC FLESH/SUMERIAN DAEMONs
HAMMERHEART/HHR120

ギリシャ出身のダーク・ゴシック風味のデスメタル・バンド、4年ぶりの6作目。前作でモダンなダークゴシック風になり、その後プロジェクトとしてCHAOSTARでもBGM風のサウンドをやっていましたが、今作では再び初期のサウンドに戻っており、1曲目からオペラティックなソプラノに導かれて疾走系のデス曲が登場。Natalle嬢もしっかりとクレジットされており、随所で歌声を披露してくれます。パワフルなLOWボーカルによるブルータルでアグレッシヴなデス本来のサウンドに、キーボードやサンプリング、ソプラノといった変化技をあくまで彩りとして添えており、初期のスウェーデン産メロディック・デスの良さを全面に出した作品。加えて彼ら特有のプログレッシヴな重厚感もあり、非常に聴き応えあり!


16927SERAPHIM.gifSERAPHIM/AI
MAGNUM MUSIC/MAGCD020

台湾出身のツインギター、ソプラノ・ボーカルを擁する5人組、3作目。1曲目からアコースティック・ギターよる悲しげなインスト曲で幕開け、続くザクザクしたギターリフと疾走ツーバス曲でSERAPHIM節全開。今まで以上に重厚なサウンド・プロダクションがまず耳に心地よい。バックの演奏とボーカルの分離が良くこのバンドの個性が見事に表現されています。楽曲面でもかなり複雑な曲展開を導入、疾走曲でも緩急展開を絡めつつも、それはPay嬢の歌メロをより印象的にし、中国語の歌詞と共にもはや彼女にしか歌えない様な独特の雰囲気を醸し出しております(このあたりは英語版の方が耳に馴染むのかも)クラシック曲のフレーズやアコースティック・ギターの導入、キーボードなども最小限で、これはもうボーカル・オリエンティッドなメロディック・スピードメタルな世界。NIGHTWISHとはまた違った個性が堪能できる全13曲69分!


15196SERAPHIM.gifSERAPHIM/THE EQUAL SPIRIT
MAGNUM MUSIC/MAGCD012

台湾出身のソプラノ・メタル・バンド六翼天使の2作目「平等精霊」、オリジナル中国語盤です。お見事!1曲目からもう鳥肌ものです。ミックス&マスタリングをStudio Fredman、Finnvox Studioで行い、Pay嬢の透き通ったソプラノに、キーボード&管弦楽のゲスト参加もあり、ジャキジャキのツインギターとツーバス疾走が織りなすスピードメタルが炸裂しており、そこにメランコリックな北欧メロデスの手法をミックスしたあたり非常に個性的。ただデス声の導入は今作ではちょっと中途半端だし、まだまだ曲が長く(全12曲で72分)未整理な部分がありますが、(6)のようなキャッチーなメロディとポップセンス溢れる曲も披露しており、勢いだけのスピメロに終わらない曲作りの進化も見せております。文句なくNIGHTWISHのセカンドが好きな人は必聴作。


SERAPHIM/THE EQUAL SPIRIT-ENGLISH VERSION
MAGNUM MUSIC/MAGCD013

台湾出身のソプラノ・メタル・バンド六翼天使の2作目。お見事!1曲目からもう鳥肌ものです。ミックス&マスタリングをStudio Fredman、Finnvox Studioで行い、Pay嬢の透き通ったソプラノに、キーボード&管弦楽のゲスト参加もあり、ジャキジャキのツインギターとツーバス疾走が織りなすスピードメタルが炸裂しており、そこにメランコリックな北欧メロデスの手法をミックスしたあたり非常に個性的。ただデス声の導入は今作ではちょっと中途半端だし、まだまだ曲が長く(全12曲で72分)未整理な部分がありますが、(6)のようなキャッチーなメロディとポップセンス溢れる曲も披露しており、勢いだけのスピメロに終わらない曲作りの進化も見せております。文句なくNIGHTWISHのセカンドが好きな人は必聴作、国際英文版。


14388SERAPHIM.gifSERAPHIM/THE SOUL THAT NEVER DIES
ARISE/ARISE032

当然登場するであろうと期待していたNIGHTWISH正統継承バンドが台湾から登場!ソプラノ・ボーカリストPay嬢をフロントに備えたツインギターの5人組。こういったボーカルを見つけるだけでも至難の業だし、その彼女にヘヴィメタルを歌わせるのはさらに難しかったことでしょう(Tarja様自身やはり更なるオペラの勉強のためNIGHTWISHを一時休業するし(;。;)。楽曲自体はツインギターのスピードメタルで、まだまだ演奏面、曲作りに素人臭さがみられますが、オペラティックではないものの透明感のあるソプラノによるPay嬢のボーカルは素晴らしい。時折デスボーカルも絡むものの、NIGHTWISHのセカンドで聴かれたスピード曲をバックに浮遊する歌声といったパターンはファンにはたまらないはず。是非ともこのスタイルで更なるアルバムをリリースしてくれることを期待したい。


15182SERAPHIM.gifSERAPHIM/THE SOUL THAT NEVER DIES
MAGNUM MUSIC/MAGCD002

当然登場するであろうと期待していたNIGHTWISH正統継承バンドが台湾から登場!先にスペインのARISE RECORDSから英語歌詞盤が入荷しましたが、これはオリジナル中国語盤。歌メロの流れがよりスムーズな気がします。ソプラノ・ボーカリストPay嬢をフロントに備えたツインギターの5人組。こういったボーカルを見つけるだけでも至難の業だし、その彼女にヘヴィメタルを歌わせるのはさらに難しかったことでしょう(Tarja様自身やはり更なるオペラの勉強のためNIGHTWISHを一時休業するし(;。;)。楽曲自体はツインギターのスピードメタルで、まだまだ演奏面、曲作りに素人臭さがみられますが、オペラティックではないものの透明感のあるソプラノによるPay嬢のボーカルは素晴らしい。時折デスボーカルも絡むものの、NIGHTWISHのセカンドで聴かれたスピード曲をバックに浮遊する歌声といったパターンはファンにはたまらないはず。是非ともこのスタイルで更なるアルバムをリリースしてくれることを期待したい。


15766SERAPHIM.gifSERAPHIM/THE SOUL THAT NEVER DIES-ENGLISH VERSION
MAGNUM MUSIC/MAGCD009

当然登場するであろうと期待していたNIGHTWISH正統継承バンドが台湾から登場!ソプラノ・ボーカリストPay嬢をフロントに備えたツインギターの5人組。こういったボーカルを見つけるだけでも至難の業だし、その彼女にヘヴィメタルを歌わせるのはさらに難しかったことでしょう(Tarja様自身やはり更なるオペラの勉強のためNIGHTWISHを一時休業するし(;。;)。楽曲自体はツインギターのスピードメタルで、まだまだ演奏面、曲作りに素人臭さがみられますが、オペラティックではないものの透明感のあるソプラノによるPay嬢のボーカルは素晴らしい。時折デスボーカルも絡むものの、NIGHTWISHのセカンドで聴かれたスピード曲をバックに浮遊する歌声といったパターンはファンにはたまらないはず。是非ともこのスタイルで更なるアルバムをリリースしてくれることを期待したい、国際英文版。


SERBERUS/DESCENSION
CRASH/PAVEMENT/61022-2

アメリカ出身のツインギターの4人組、メロディック・デスメタル・バンド。やはり出て来るであろう北欧スウェーデン・スタイルのサウンドです。ボーカルが押し殺したデス声で、その辺りIN FLAMESやDARK TRANQUILLITY、SOILWORKとは感情表現力がもの足りませんが、ザクザクと小刻みなギターリフ、ツーバスの疾走感を生かしたスピーディーな曲調、流れるようなソロワークなど、なかなか聴かせてくれます。まだまだオリジナリティがあるとは言い難く、また曲頭にヴァイキング風騎馬剣劇の効果音を入れたりしてちょっと素人臭いんですが、全7曲31分、スカッとギター主体のメロデス・ファンなら聴いて損なし。


SERENADE/28TH PARALLEL
DEVIATION/DEVCD003


SERENADE/THE CHAOS THEY CREATE
DEVIATION RECORDS/DEVCD004

スコットランド出身のツインギターの5人組、セカンドアルバム。バンド名から想像できるようなサウンドとはちょっとかけ離れたゴシック・デスメタルなサウンド。もう少しロマンティックかなと思いましたが、何となく70年代ロックのような古くさい感じで(音質の問題もある)ボーカルはデス声、曲調はミドルテンポが多く、演奏自体はプログレの要素も含んだものですが、今ひとつ焦点が定まりません。ただギター主体のサウンドで、派手派手しさはないものの、アコースティックからエレキまで、非常に丁寧な演奏には好感が持てます。これを聴いてWISHBONE ASHを思い出した私はおじさん(^_^)


SERIAL BUTCHER/GENOCIDE LANDSCAPE
DEEP SEND/DSR012

1995年に結成されたベルギー出身のSteven(vo)、Nico(ds&g)、Nicolas(g)の3人組、ブルータル・デスメタル・バンド、過去に醜悪なデモ音源を3枚ほどリリース後のデビュー・ミニアルバム。お決まりの暴力的なSEに続いて、ゴリゴリウニョウニョのギターリフ、トタタタした軽いタッチのスネア、ワンバス・ブラスト、ツーバス・ブラストの手数足数の多いドラムス、ボエボエと唸るボーカルに絶叫も交えたサウンドを展開。かなりメロディアスなギターソロなども導入しており、想像以上に聴きやすい。スピード感よりも重量感重視のユーロ・ブルータル・ファンなら聴いて損なしの全6曲18分。


16912SERPENSAEON.gifSERPENS AEON/DAWN OF KOUATL
MORIBUND/DEAD46CD

1997年に結成されたアメリカ・シアトル出身の3人組デスメタル・バンド、ファースト・フルアルバム。純粋にデスメタルというよりも結構幅広くスラッシュメタルを基本にデス/ブラックの要素も取り込んだサウンドを展開。パワフルな咆哮型ボーカルも時にイヴィルな絶叫も聴かせ、バリバリザクザクとしたリフにトレモロ奏法も交えたスピーディーなギター、ワンバスのブラストとツーバス爆走のスラッシュビートにスローパートも交えたドラムス、切れ込みギターソロやマイナー調のメロディアスなソロなど実に多彩な印象。ドラマティックな味付けなどもあり、なかなかの聴き応え。ジャケットはイマイチだがデス/ブラック/スラッシュといったアグレッシヴ・サウンドをまとめて楽しめる全8曲(8曲目はシークレットトラックでGRAVE「Extremely Rotten Flesh」のカヴァー)36分、お得な作品。


SERPENT/IN THE GARDEN OF SERPENT
RADIATION RECORDS/RAD006

スウェーデン出身で、ENTOMBED、THERIONのメンバーが在籍するツインギターの5人組、ドゥームメタル・バンド、1995年レコーディング作。図太いギターリフと粘りっけたっぷりのボーカルによるサウンドを展開。曲調は比較的ノリのあるSPIRITUAL BEGGARS風からBLACK SABBATH〜CANDLEMASSの流れをもつおどろおどろしくドゥーミーなものまで多彩。流れるようなエモーショナルなギターソロもあり、ダークメタル・ファンなら聴いて損なし。


SERPENT OBSCENE/SERPENT OBSCENE
NECROPOLIS/NR057

スウェーデン出身ツインギターの5人組、デス/スラッシュメタル・バンド。最近のスウェーデン産デスラッシュ・バンドの中でも最もスラッシュ・テイスト溢れるサウンドです。ボーカルはデス声一歩手前のアングリーボイスだし、なによりシンプルな曲調が良い。ギターソロなど一切なし、ひたすらリフで押しまくり、スピーディーな疾走ツーバスを聴かせてくれます。スカッとしたスピード・スラッシュ・ファン必聴!


SETH/DIVINE-X
OSMOSE PRODUCTIONS/OPCD124

フランス出身のツインギターの4人組(キーボードも若干あり)ブラック/スラッシュメタル・バンド、3作目。軽いタッチのマシンガン・ツーバスによる疾走感とザクザクウニョウニョしたギターリフによる音密度の濃いサウンドです。ボーカルはゆったりとした絶叫吐き出しタイプで、英語とフランス語を交えていますが、あまり特徴的ではない。随所に展開緩急、叙情パート、ギターソロ、またシンセサイザーやボーカルエフェクトを導入しており、単調にならないように工夫はされていますが、かえってスラッシュ本来のスピーディーな部分が削れてしまった感じ。ブラックメタルとしてのヒステリックさも薄く、テクニカルな部分のみが耳に残るブラック/スラッシュといったところ。


17547SETH.gifSETH/ERA DECAY
AVANTGARDE/AV079

1996年にデビューしたフランス出身のメロディック・ブラックメタル・バンド、4作目のアルバム。ボーカルはパワフルな絶叫型、ザクザクウニョウニョしたギターリフにマシンを思わせるドルルルとしたツーバスが小気味よいサウンドを展開。曲によってトレモロリフとザクザクしたリフを使い分け、叙情系のブラックとスラッシーなスピード感を持った雰囲気が楽しめます。メロディックなフレーズをビシバシと決めるギターが聴き所でDISSECTIONやNAGLFERあたりの曲調に近く、さらにモダンなアレンジも随所でなされており聴き応えのある全9曲42分。


SETH/L'EXCELLENCE
OSMOSE PRODUCTIONS/OPCD097

フランス出身のブラックメタル・バンド、2作目。


SETH/LES BLESSURES DE L'AME
SEASON OF MIST/SOM010

フランス出身の4人組、ブラックメタル・バンド、ファースト・フルアルバム。セッション・メンバーとしてキーボード奏者が参加しており、全編にわたって壮麗かつメランコリックに楽曲を盛り上げています。絶叫タイプのボーカルは歌詞は全曲フランス語のようですが違和感なし。空間を埋め尽くす扇動型ギターリフ、ツーバス連打のみの凶悪なサウンドを基本に、アコースティックを導入して叙情度を増大させており、また緩急、展開を織り交ぜた曲展開は上級ブラックメタルに仕上げっています。


SETH/NASTIVITY
APOKALYPSE/AR003CD

SEASON OF MISTとOSMOSE RECORDSからすでにアルバムをリリースしているフランス出身のブラックメタル・バンド、1996年のリハーサル・デモテープ「APOCALYPTIC DESIRES」と1997年のMCD「BY FIRE POWER SHALL BE」をカップリング収録、CD化した作品。限定999枚、手書きナンバリング付き!


16271SETHERIAL.gifSETHERIAL/ENDTIME DIVINE
REGAIN/RR0304-020

スウェーデン出身のツインギターの5人組、メロディック・ファスト・ブラックメタル・バンド、約4年ぶり4作目のアルバム。これはいい!MARDUK〜NAGLFAR〜DARK FUNERALといったバンドと同様のスピード感、ヒステリックさそしてメロディを併せ持ったサウンドです。言葉数の多い絶叫型ボーカルはパワフルだし、トレモロ奏法によるギターのフレーズは寒々しいし、ブラストビートを主体にツーバス爆走で責め立てるドラムスも右に左にシンバル叩きまくりでパワフル。スピードダウンした叙情パートも適度だし、そこからツービートさらにはブラストビートへのテンポアップもカッコいい!個性的な部分は?という面ではもの足らないんですが、前述のバンドのファンは必聴作!


SETHERIAL/LORDS OF THE NIGHTREALM
NAPALM RECORDS/NPR039CD

スウェーデン出身の全員がLORD・なんとかと名乗るブラックメタル・バンド、セカンドアルバム。徹底したブラックメタルなサウンドで、他の要素をいっさい排した作りです。扇動的ギター、ブラスト・ビート、ハイトーンデス声で圧倒的な音圧で全編せまります。ここまで徹底的だとそれもまた快感なんでしょうか?とにかく「ブラックメタルはこうでなくっちゃ!」っていう本格派の人にお薦めです。


SETHERIAL/NORD...
NAPALM RECORDS/NPR017

デビュー・フルアルバム


SEVENTH AVENUE/BETWEEN THE WORLDS
MASSACRE/MASCD0351

ドイツ出身のツインギターの4人組、日本とブラジルではすでに人気のあるメロディック・スピードメタル・バンド4作目のフル・アルバムで、MASSACRE RECORDSと契約した第一弾。デビュー時からHELLOWEEN〜GAMMA RAY直系サウンドを継承しており、今作においてもその流れには変化なしでジャキジャキのギターリフ、ツーバス疾走のスピード曲が満載。昨今のメロスピの煌びやかな雰囲気はないものの流れるような歌メロやアンセム的コーラス、キャッチーなメロディなど、初期のHELLOWEENやGAMMA RAYと言うよりカイ・ハンセン的な聴いていて思わずニヤリとしてしまう楽しさがあってよい。一発屋SURVIVORの「Burning Heart」のカヴァーを含む全12曲、オールドスタイルのファンは聴いて損なしの作品、MASSACREのニューカマーとしてのスペシャル・プライスもヾ(^v^)kウレシい。


SEVENTH AVENUE/GOODBYE
TREASURE HUNT/THRCD052


SEVENTH AVENUE/GOODBYE
TREASURE HUNT/PV427


SEVENTH AVENUE/RAINBOWLAND
CHALLENGE/9340012

ファースト・アルバム


SEVENTH AVENUE/TALES OF TALES
D&S/DSRCD033

ドイツ出身5人組。2ndアルバム。HELLOWEEN,BLIND GUARDIAN,GAMMA RAYに続くジャーマン・パワーメタルの有望新人。メロディはより豊かで、スペーシーな感じですが、その分パワーメタル硬派には印象が弱いです。もう少し低音の音があれば良いんだけど、でもジャーマン・パワーメタルに飢えてる人は必聴です。あれ系のメロディはたっぷりあります。


SEVENTH AVENUE/THE SOUTHGATE
TREASURE HUNT/THRCD046

ドイツ出身の4人組、パワーメタル・バンドサード・アルバム。ボーカルのドイツ訛り&パワー不足が残念ですが、ツーバス疾走型ジャーマン・パワーメタルの正統後継者です。クサ過ぎる曲展開、歌メロなど、使い尽くされた手法をこねくり回した定番サウンド。ワンパターンだと知りつつも観てしまう「吉本新喜劇」と同じで、やっぱり聴いてしまうジャーマン・パワーメタル。好きやな〜大阪人は。。。


SEVENTH MOON/ALTER ALMA
ICARUS MUSIC/ICARUS23

スペイン出身の女性ボーカル、ギター、キーボード、チェロ奏者のいる6人組、フィメール・ゴシック・デスメタル・バンド。重々しく、それでいてもの悲しい雰囲気をたたえたMY DYING BRIDEタイプのサウンドです。全曲Sonia嬢がボーカルを担当しており、時折男性の咆哮がからむ程度。かなりパワフルで声量のある歌声で、劇的に歌い上げております。重厚でヘヴィなギターワークとダイナミックなリズム隊による、ミッドテンポのドラマティックな演奏に、随所にクリーントーンのギターやチェロを交えた静と動、美と醜を際だたせており、荘厳なキーボードを交えたクラシカルな雰囲気と、BLACK SABBATH風の70年代ハードロック的なダークさも併せ持ったサウンドです。


SEVERE TORTURE/BUTCHERY OF THE SOUL
HAMMERHEART/HHR093

オランダ出身のオーソドックスな4人組、アルバム「FEASTING ON BLOOD」収録のタイトル曲に、EPに収録されていた「Rest in Flames」「Pray for Nothing」「Lambs of a God」「Taking Down the Descender」、CANNIBAL CORPSEの「Perverse Suffering」のカヴァー、さらにタイトル曲「Butchery of the Soul」のビデオをCD−ROMトラックに収録したミニ・アルバム。


SEVERE TORTURE/FEASTING ON BLOOD
THE PLAGUE/PLAGUE009

オランダ出身の4人組、ブルータル・ゴア・デスメタル・バンド。ゲボゲボと唸るボーカルとドゥーミーで悪魔的なギターリフが蠢くサウンドが全編を支配。ギターソロやメロディといった装飾を一切排除し徹底的にブルータルな世界が堪能できます。けっこう複雑に展開する曲調や、スピードだけに頼らない重量感のある部分など、CANNIBAL CORPSEをもっとソリッドにした感じ。ドラムとベースがかなりテクニシャンで、ブンブン唸るベースラインやブラストビートの安定感など、リズム隊重視のブルータル・マニアなら安心して聴けるはず。


SEVERE TORTURE/FEASTING ON BLOOD-DIGI
HAMMERHEART/HHR109

オランダ出身の4人組、ブルータル・ゴア・デスメタル・バンド。ゲボゲボと唸るボーカルとドゥーミーで悪魔的なギターリフが蠢くサウンドが全編を支配。ギターソロやメロディといった装飾を一切排除し徹底的にブルータルな世界が堪能できます。けっこう複雑に展開する曲調や、スピードだけに頼らない重量感のある部分など、CANNIBAL CORPSEをもっとソリッドにした感じ。ドラムとベースがかなりテクニシャンで、ブンブン唸るベースラインやブラストビートの安定感など、リズム隊重視のブルータル・マニアなら安心して聴けるはず。


15122SEVERETORTURE.gifSEVERE TORTURE/MISANTHROPIC CARNAGE-DIGI
HAMMERHAEART/HHR122

オランダ出身のブルータル・デスメタル・バンド、セカンド・フルアルバム。さすがはコアなバンドが数多くひしめくオランダ出身だけあって、その濃厚濃密なサウンドは凄いの一言。グオグオと吐き出すボーカル、ウニョウニョと蠢くギターリフ、ワンバスブラスト〜ツーバス爆走、オカズもばっちりのドラムス、随所で唸りを上げるベースといった4ピースがそろって馬鹿テク&爆走の嵐です。まさに凡人にはどの曲も一緒に聞こえるはずだけど、凡人に聴かすつもりはないんだからこれでイイの!どっぷりとUSブルデスに使って溺れたい人は必聴の全9曲32分!


SEVERE TORTURE/BLOOD RED THRONE/A TASTE FOR BUTCHERY
HAMMERHEART/HUS003

SEVERE TORTUREの6曲入りミニ・アルバム「BUTCHERY OF THE SOUL」とBLOOD RED THRONEの同じく6曲入りミニ「A TASTE FOR BLOOD」をカップリングしたお得盤。


SEVERED HEAD/FUCK YOUR BULLSHIT
PRIMITIVE/PRREC0005

アメリカ出身のツインギターの5人組、USブルータル・デスメタル・バンド、セカンド・アルバム(?)音の分離が悪く、団子状態で聞こえてしましますが、それもアンダーグラウンドならではということで良しとしよう。ヴィヴィヴィとしたボーカルに、ウニョウニョと目まぐるしく蠢くリフにガリガリと刻みも導入したギター、ドコドコと連打されるツーバスが混沌としたサウンドを展開。激速、激展開などはなく、一定のテンションでドスドスと突っ込むブルドーザー系ながら、ちょこちょことヒネリもあってなかなか味わい深いものがあります。もう少し音質がクリアだったらと思いますが(そうしたらこぬ醜悪さが薄れるかも知れませんが)、アングラなUSブルデス・マニアなら聴いて損なしの全11曲37分。


16670SEVEREDREMAINS.gifSEVERED REMAINS/A DISPLAY OF THOSE DEFILED
COMATOSE/COMA005

2001年にBen(g)とAnthony(ds)によって結成されたアメリカ・オハイオ州クリーヴランド出身のツインギターの5人組、テクニカル・ブルータル・デスメタル・バンド、7曲入りEP。ガテラル・ボーカルがメインながら随所でワーギャーな絶叫もからみ、ウニョウニョとしたギターリフ、ブルンブルンのベースライン、ダッダッダとアタックの強いブラスト&ツーバス激走のサウンド。ころころ目まぐるしい展開を導入した7分を超える1曲目からなかなかのハイテンションぶり。複雑な展開、緩急を交えながらもとにかくアグレッシヴに突き進むあたりはテクニカル派にしては重量感と攻撃性が同居しており良い。また(4)におけるメロディアスなギターによるアプローチも個性的。SUFFOCATIONの「Liege of Inveracity」のカヴァーとデモ音源のリマスター収録、全7曲40分、テクニカル・ブルデス・ファン必聴!


16017SEVEREDSAVIOR.gifSEVERED SAVIOR/BRUTALITY IS LAW
UNIQUE LEADER/ULR60011-2

アメリカ出身のツインギターの5人組、ファースト・フルアルバム。2002年にギタリストの一人Robを事故で失い、今作はその彼に捧げられております。ディープで言葉数の多いガテラル・ボーカル、ウニョウニョとウネリまくるギターリフ、ミチミチとしたツーバス、ガチガチと叩き付けるブラスト全開のドラムスによるハイパー・ブルータル・デスメタルが満載。緩急、ストップ&ゴーを交えながら目まぐるしく展開していく楽曲を主体に、暗黒リフやジャキジャキとしたリフ、エモーショナルなギターソロ、テクニカルな部分などを折り込み、ゴリゴリと爆走していくサウンドが堪能できます。ラストはRobに捧げられたインスト曲、全10曲31分、USブルータル・ファンは必聴作!


SEVERED SAVIOR/FLORCED TO BLEED
DISFIGURED RECORDS/DR001CD

アメリカ出身のツインギターの5人組、2000年にリリースした5曲入りデモ「PUDDLE OF GORE」のリマスターと3曲の新曲を加えたミニ・アルバム。2002年1月5日にギタリストの一人Rob Lumbreが自動車事故で亡くなったそうです(R.I.P.)。ディープスロートなボーカル、ウゴウゴとしたギターリフに、叩き付けるようなドラムスが非常に圧迫感を与える、ウネリ系の暗黒重量級のサウンド。全8曲24分


SEXORCIST/WELOCOME TO YOUR DEATH
BLEEDIN' HEMORRHOID/BHR001

オランダ出身のオーソドックスな4人組で、現在はBRUTALITY REIGNS SUPREMEというバンドで活動しているメンバーがかつて在籍していた暗黒系ブルータル・グラインド・デスメタル・バンドの音源をまとめて収録。全54曲収録されており、(1)〜(12)は1993年のスタジオ録音、(13)〜(18)は1993年のライヴ、(19)〜(29)は1992年、(30)〜(54)は1991年録音という古い録音(すべてリマスターされておりそれほど酷い音質ではない)ながら、重量感のある音圧と怒濤のリフ、ドラムスといったサウンドが堪能できます。「ぎゅわ〜〜〜ん」で一曲というグラインドな部分と、映画等からのサンプリングを使ったサタニック/ゴア系のブルータルな部分もあり、それらがうまく組み合わさったサウンドです。さすがはベネルクス産のバンド。聴いて損なし。


SHADE EMPIRE/SINTHETIC
AVANTGARDE/AV076

フィンランド出身の3人組、メロディック・ブラックメタル・バンド、デビュー作。Marco Hietala(NIGHTWISH)とSpellgoth(TROLLHEIMS GROTT)のメンバーがゲスト参加しておりますが、そんなことは関係ないほど内容の充実したサウンドを展開。ゆったりと吐き出すイヴィルな絶叫型ボーカルにトレモロ&ザクザクのギターリフ、疾走感のあるパワードラムスによるアグレッシヴなブラックメタル然りな部分をバックにメイン的にキーボードが使われており、その煌びやかなフレーズがもう悶絶もの。DIMMU BOUGIR、CHILDREN OF BODOMファンは必聴な久々のシンセサイザー大活躍のメロディック・ブラック、全9曲41分。


SHADOW/SHADOW
CENTURY MEDIA/77381-2

日本出身でフィンランドSPINEFARM傘下のSPIKEFARMと契約したツインギターの5人組、メロディック・デスメタル・バンド、デビュー作。見事にARCH ENEMYとダブった女性デス・ボーカルのバンドです。となれば後はあなたが洋楽志向か、身近な日本のバンドを応援するかの差だけです。どちらもいわゆる「北欧メロディック・デスメタルを聴いてメロデスを演奏してます」的な曲展開、メロディが随所に出てきて、底の浅さを露呈しています。ARCH ENEMYが女性ボーカルをフロントに立てなければ、「もしや...」でしたが、IN FLAMESの擬きで終始しているこのバンドには勝ち目はないでしょう。何がなんでもIN FLAMES系のメロデス・マニアならびにライヴ観たい人は聴いてみて(^_^)。


SHADOW SEEDS/DREAM OF LILITH
/DARKAGE001


SHADOWCAST/DESPERATE ACCUSE DIMENSION
CCP RECORDS/100232-2

オーストリア出身のブラックメタル・バンドAMORTISのメンバーClemens Mayr(vo&key&b)によるサイド・プロジェクト、デビュー・フルアルバム。メロディック・ブラックとして良いものを聴かせてくれたAMORTISですが、ブラックメタルのジャンルでは収まりきらない幅広いスタイルをここでは披露、曰く「サイバー・クラシック・スペースメタル」といってもなんて事はない、ムーディーでキャッチー、ちょっとエレクトリックでメタリックなサウンド。気怠げなボーカルと絶叫を使い分け、ヘヴィなギターワークにツーバスも使ったドラムスによるダイナミックな演奏に、様々な音色でキーボードが装飾を施したメロディック・ゴシック。あまり演奏自体に重みはなく、また派手派手しさもないのでさらっとした印象で聴くことが出来ます。


17077SHADOWSDANCE.gifSHADOWS DANCE/A QUATRAIN FOR THE DAMNED
EBONY TEARS/ET002

ちょっと詳細が不明のボーカル、ギター、ベースの3人組、ゴシックメタル・バンド。ソプラノ、弦楽隊、クワイアがゲスト参加しており、タイプとしては男女ボーカルによるフィーメイル・ゴシックメタル。男性ボーカルはゴシック調の気怠げな歌声で、けっこうダークな雰囲気。ヘヴィなギターワークにダイナミックなドラムス、キャッチーなキーボードが耳に残るサウンドで、そこにヴァイオリン、チェロといった泣き楽器がメランコリックにツボをつくサウンドを展開。パターンとしてはTHERION風だったり、ON THORNS I LAY風といった〜風が強くあまり個性的とは言い難いんですが、まあ、フィーメイル・ゴシックにどっぷりはまっている人なら聴いて損なしの全7曲37分。


SHADOWS FALL/OF ONE BLOOD
CENTURY MEDIA/772842

アメリカ出身のツインギターの5人組、メロディック・デスメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。ほんとにアメリカ出身?と疑いたくなるような、小刻みなリフとメロディックなツインリード、巧みなツーバスのフレーズを使ったジャーマン・スラッシュをデスっぽくしたサウンドです。専任ボーカルとギタリストの2人もボーカル兼任で、咆哮型とクリーントーンとアングリーな3声が絡む辺りは個性的。ギターソロにも哀愁たっぷりだし、特にIN FLAMESもどきのリフとソロワークの(4)は北欧メロデス・マニアは思わずにやりのはず。あくまでスラッシーなリフワークを主体にして、メロディックなソロとデスメタルのアグレッシヴさを兼ね備えた作品。なかなかの曲者です。


SHADOWS OF STEEL/HEROES
UNDERGROUND SYMPHONY/USCD042


SHADOWS OF STEEL/SECOND FLOOR
UNDERGROUND SYMPHONY/USCD049


5834SHADOWSOFSTEEL.gifSHADOWS OF STEEL/SHADOWS OF STEEL
UNDERGROUND SYMPHONY/USCD024

イタリアのUNDERGROUND SYMPHONYレーベルからリリースされた、様式系シンフォニック・パワーメタル・バンド。お約束のインスト曲から続く(2)はハイトーン・ボーカルツーバス、キーボードそしてメロディアスな速弾きギターとはまりまくりの曲です。全体の雰囲気はRHAPSODYタイプといえばいいでしょうか、突っ走りばかりじゃなく、曲展開やアコースティックの導入、メロディラインなどファンにはたまらない展開のオンパレード!推薦盤です!!


SHADOWS OF STEEL/TWILIGHT
UNDERGROUND SYMPHONY/USCD030

デビュー作が大好評だった様式系シンフォニック・パワーメタル・バンドの2枚組のアルバムでオリジナル4曲、カヴァー6曲入り。


SHAPE OF DESPAIR/ANGELES OF DISTRESS
SPIKEFARM RECORDS/NAULA018

フィンランド出身のツインギター、キーボード、男女ボーカルの5人組、ダーク・アトモスフェリック・ゴシックメタル・バンド、2作目。前作と同じように5曲で50分を超えており、プリミティヴ・ブラックを極端にスローダウンした印象と、宗教がかった、重く沈み込む曲調、葬送曲のような深い悲しみに包まれたサウンドです。前作と比べるとダイナミックさが加味され、テンポがすべてスローでも、強弱、静と動があり、男性のLOWボイスとソプラノのコーラスのからみ、ゲスト・ヴァイオリン奏者の悲壮感漂う音色が、時にMY DYING BRIDEの重厚感を彷彿とさせ、またTHE 3RD AND THE MORTALの荘厳な雰囲気も併せ持ち、表現力が広がった感じ。ダーク・ゴシック・ファンは必聴!


11705SHELLYZRAVEN.gifSHELLYZ RAVEN/DESOLATION
WAR IS IMMINENT PRODUCTINS/WAR003CD

詳しくはオフィシャル・ページでもよく分からなかった女性ボーカルの4人組、フィーメイル・ゴシック・メタル。1998年から1999年にかけてレコーディングされたデモ音源のCD化のようです。久々の芸術的?エロ・ジャケットが目を惹きますが、内容はいわゆる雰囲気もの止まり。女性ボーカルのロリータ声とそれなりにヘヴィなサウンドとの融合ですが、ダークな演奏と、このボーカルとにギャップが大きく、すんなりと楽しめませんでした。もうちょっとメロディアスなサウンドの方が似合う(現にピアノだけをバックに歌う所なんかはけっこうセクシー)と思いますが、もしかしたら今後の大化けに期待して、マニアは必携(必聴とは言い難い)かも...


SHINING/II:LIVETS ANDHALLPLATS
SELBSMORD SERVICE/MONUMENT008

スウェーデン出身のスーサイダル・ブラックメタル・バンド、セカンド作。ゆったりとうねるようなダークでドゥーミーなスローテンポ主体のサウンドを展開しつつ、随所で北欧ブラックメタル特有の叙情性、メランコリックな部分を発揮しております。悲壮感漂わせる絶叫型のボーカルがゆっくりと吐き出すように歌い、叙情度の高い泣きのギターソロやうっすらと彩られたキーボードがいやが上にも自虐的な雰囲気にさせてくれます。夜中にひっそりと聴くと文字通り、自殺したくなるほどの暗黒面の楽曲です。音質もきわめて良好で、芸術性の高い初期のノルウェー産ダーク・ゴシック/ブラックメタル・ファンなら聴いて損なし。


17288SHINING.gifSHINING/II:LIVETS ANDHALLPLATS-REISSUE
MODERN INVASION/MIM7341-2CD

スウェーデン出身のスーサイダル・ブラックメタル・バンド、セカンド作の再発盤。悲壮感漂わせる絶叫型のボーカル、ザラザラのノイジーなギターを主体にしたプリミティヴなスタイルにゆったりとうねるようなダークでドゥーミーなスローテンポのサウンドを展開。随所にクリーンで叙情度の高い泣きのギターソロやうっすらと彩られたキーボードがいやが上にも自虐的な雰囲気を誘っており、夜中にひっそりと聴くと文字通り、自殺したくなるほどの暗黒面の楽曲です。ベースをしっかりと使った音質も良好で、ブラック特有のペラペラ感はなくきわめて芸術性の高い初期ノルウェー産ダーク・ゴシック/ブラックメタルな全7曲49分、ボーナストラック「Manipulation Mass」入り。


SHINING/III/ANGST
AVANTGARDE/AV066

スウェーデン出身のKvarforth率いるスーサイダル・ブラックメタル・バンド、3作目のフル・アルバム。スタイルとしてはノルウェー産のコールド・ブラックを継承しており、空間を埋め尽くす煽動型リフ、ゆったりと吐き出す絶叫型ボーカルによるひたすら陰にこもった、アヴァンギャルドなサウンド。BURZUMやCARPATHIAN FOREST、初期のULVERといった常人には理解できないブラックメタル特有の世界を持っており、このバンドの場合はおそらく自殺志願、自殺への誘いであろう。バンド名はSHININGであっても決して日の光の下には出ずに影の中で生きる、生きたい人のためのアンセムです。HELLHAMMERによる雰囲気を重視したチリチリとしたドラミングも見事。


SHINING/III/ANGST
MERGENARY/WAR036

スウェーデン出身のKvarforth率いるスーサイダル・ブラックメタル・バンド、3作目のフル・アルバム。スタイルとしてはノルウェー産のコールド・ブラックを継承しており、空間を埋め尽くす煽動型リフ、ゆったりと吐き出す絶叫型ボーカルによるひたすら陰にこもった、アヴァンギャルドなサウンド。BURZUMやCARPATHIAN FOREST、初期のULVERといった常人には理解できないブラックメタル特有の世界を持っており、このバンドの場合はおそらく自殺志願、自殺への誘いであろう。バンド名はSHININGであっても決して日の光の下には出ずに影の中で生きる、生きたい人のためのアンセムです。HELLHAMMERによる雰囲気を重視したチリチリとしたドラミングも見事。


17612SHINING.gifSHINING/THE DARKROOM SESSIONS
PERVERTED TASTE/PT114

スウェーデン出身のスーサイダル・ブラックメタル・バンド、プリ・プロダクション、リハーサルといったレア音源を収録したコレクション・アルバム。ボーカルレス(6曲目のみボーカル入り)ですが、ノイジーなギターと暴走するドラムスといった生々しい演奏が聴かれます。音質も抜群に良く(曲間に一瞬ノイズが入りますが)とても単なるレア音源では終わらない「作品」となっているあたりはさすがです。クレジットはありませんがHELLHAMMERのドラミングも素晴らしい限り。全6曲54分。収録曲は下記の通り「Morda Dig Sjalv... 」「Fields Of Faceless」「Ett Liv Utan Mening」「Svart Industriell Olycka」「Sjalvdestruktivitetens Emissarie」「Annu Ett Steg Narmare Total Utfrystning」


17091SHINING.gifSHINING/THROUGH YEARS OF OPPRESSION
UNEXPLODED/UER002

スウェーデン出身のスーサイダル・ブラックメタルで、MAYHEMのHellhammerがドラムスで在籍している事で有名なバンドのレア音源集。1998年リリースのデビュー7インチやDOLORESとのスプリット収録曲、未発表のスタジオ・セッション、さらに次作のアルバムである4作目からの未使用曲などを収録。デプレッシヴでドゥーミー、それでいてノルディック・ブラックの寒々しさを併せ持つ独自のサウンドはファンならずとも必聴の全6曲38分。


SHINING/WITHIN DEEP DARK CHAMBERS
AVANTGARDE/AV072

スウェーデン出身のKvarforth(vo&g)を中心に結成されたブラックメタル・バンド、2000年にリリースされたファースト・アルバムの再発盤。初期のULVERやFORGOTTEN WOODSといったノルウェー産スーサイダル・ブラックメタルを演奏しております。ゆったりとしたテンポ、延々と奏でられるトレモロ・リフ、ブラストビート、絶望的に吐き捨てるようなボーカルなどモノトーンでありながらも一種サイケデリックなサウンドはマニア必聴の作品。


SHINING/WITHIN DEEP DARK CHAMBERS
MODERN INVASION/MIM7340-2CD

スウェーデン出身のKvarforth(vo&g)を中心に結成されたブラックメタル・バンド、2000年にリリースされたファースト・アルバムの再発盤。初期のULVERやFORGOTTEN WOODSといったノルウェー産スーサイダル・ブラックメタルを演奏しております。ゆったりとしたテンポ、延々と奏でられるトレモロ・リフ、ブラストビート、絶望的に吐き捨てるようなボーカルなどモノトーンでありながらも一種サイケデリックなサウンドはマニア必聴の作品。


SHINING OF KLIFFOTH/SUICIDE KINGS
LAST EPISODE/5704721561LEP

ドイツ出身のキーボードを擁する4人組、オーケストラル・ブラックメタル・バンド。かなりクラシック然りとした導入部でちょっと期待しましたが、曲調そのものは一風変わったメロディック・ブラックなスタイル。ヴァイキング風のメロディや同じドイツのEISREGENみたいな北欧系のメロディック・デス・バンドとはひと味違うものがあります。ただし全6曲30分弱のミニ・アルバムみたいな長さなので、残念。


SHINING OF KLIFFOTH/TWILIGHT OF SEHEMEAH
LAST EPISODE/CD5705520561

ドイツ出身で、ボーカルが絶叫型と普通声の2人いる5人組、2作目。小刻みな扇動型ギターリフを前面に出したヒステリックなブラックメタル然としたサウンドに、随所にゴシックメタル風のボーカルや男性のオペラ・ボーカルが導入されており、けっこう個性的。演奏もキーボードの壮麗なバッキングや印象的なギターリフを使った(4)や変拍子の(5)、さらには怒濤の疾走感とテクニカルな展開の(7)など聴き応え、聴き所盛りだくさん。エモーショナルで泣きのギターソロを取り入れた(8)なども北欧のメロデスに通じるものがあり、さらには彼らが失いつつあるアグレッシヴさもあります。(11)はKING DIAMONDの曲のカヴァー。北欧メロデスに食傷気味の人には新たな発見があるかも。


SHREDDED CORPSE/EXHUMED AND MOLESRED
WILD RAGO/WRR065

アメリカ出身のドラムスとギター兼ボーカルの2人組、デスメタル・バンド。OBITUARY系列のミドル・テンポの、地の底吐き出しボーカルとヘヴィなリフを主体にしたドロドロとしたうねるサウンドです。引きずり込むようなリフのイントロから一変して、ブラストを用いた速い展開は、なかなか耳を惹きつけます。しかしほとんどソロらしいものがないので、メロディ派には退屈でしょう。


16988SHROUD.gifSHROUD/CHAMBER OF SUICIDE
BLACKSEED/SEED001

スペインのプリミティヴ・ブラックメタル・バンド、PRIMIGENIUMのメンバー(Smaug)が在籍するバンド、2002年にレコーディングされた5曲入りミニ・アルバム。ボーカルはイヴィルな絶叫型でヘイトフルな雰囲気ですが、あまりノイジーではないギターが神秘的なフレーズを奏で、トタトタとしたブラストによるスピーディーでプリミティヴなサウンドにひと味ふた味違った曲を展開。さらに随所でメランコリックなメロディやエモーショナルなギターソロを交えた聴き所もあり、なかなかおもしろい。音質もきわめて良好だし、最近のモダン系やエクストリーム系といった手法を使わずに斬新なメランコリックでコールドなノルディック・ブラックを演奏しているのが良い。マニアはもちろん、聴いてみたいけどちょっと怖いという初心者にもお薦めできる優良な全5曲25分。


SHUB-NIGGURATH/LES MORTS VONT VITE
MUSEA/GA8613AR


SHUB-NIGGURATH/THE KINGLIKE CELEBRATION
OZPR/CDOZ003


11443SIEBENBURGEN.gifSIEBENBURGEN/DELICTUM
NAPALM RECORDS/NPR075

スウェーデン出身の白黒メイク4人に金髪美女1人の5人組、メロディック・ブラックメタル・バンド2作目。前作と比較すると格段に方向性が明確になっており、白黒メイクや絶叫型のボーカルと言ったスタイルは保っていながらも演奏そのものは非常にメロディアスで、スウェーデン産のメロディック・デスメタルとしても通用するもの。ブラストビートも多用せず、ツーバスの疾走感を生かしており、ソプラノ・コーラスを導入して、ちょっとヴァイキング風のメロディの曲もあって、なかなか上出来。ヘヴィなギターリフとツーバス連打をバックにソプラノが歌うパートはちょっと鳥肌もの。アコースティックギターやキーボードの変化技も効果的で、メロディアス・ファンは見逃せない作品です。


SIEBENBURGEN/GRIMJAUR
NAPALM RECORDS/NPR044CD

スウェーデン出身の4人組、2作目。メンバーの格好は完全なブラックメタルなんですが、サウンドは、割と正統HMっぽい。確かにボーカルは絶叫吐き捨てタイプ、ギターも扇動リフですが、曲展開やなによりドラムスが正統派タイプで、スタタじゃないです。ソプラノ・ボーカルも参加しており、メロディラインもトラディショナルな音階を導入しています。どうも歌詞が英語じゃないんですが、この手のバンドはどちらにしてもほとんど聴き取れないんで違和感なし。


14216SIEBENBURGEN.gifSIEBENBURGEN/PLAGUED BE THY ANGEL
NAPALM/NPR100

スウェーデン出身の男女ボーカル、今作より専任ギタリストを一人入れてツインギターの6人組になった4作目。しっかりと白黒メイクはしておりますが、ボーカルのMarcus Ehlinの絶叫スタイル以外は、今まで以上に正統派ヘヴィメタル然りな演奏になっております。ザクザクしたギターリフと疾走ツーバスによる(2)はスピードメタル系の曲展開と相まってカッコいい出来。全体的に速い曲は少な目で、ミッド〜ヘヴィなメタリック・サウンドと、随所で導入される女性ボーカルが絡み合う叙情度の高い曲調が中心。絶叫型のボーカルに魅力を感じ、北欧メロディアス・メタル+女性ボーカルといった図式がお好みなら聴いて損なし。


SIEBENBURGEN/PLAGUED BE THY ANGEL
SPV/NPR100DG

スウェーデン出身の男女ボーカル、今作より専任ギタリストを一人入れてツインギターの6人組になった4作目。しっかりと白黒メイクはしておりますが、ボーカルのMarcus Ehlinの絶叫スタイル以外は、今まで以上に正統派ヘヴィメタル然りな演奏になっております。ザクザクしたギターリフと疾走ツーバスによる(2)はスピードメタル系の曲展開と相まってカッコいい出来。全体的に速い曲は少な目で、ミッド〜ヘヴィなメタリック・サウンドと、随所で導入される女性ボーカルが絡み合う叙情度の高い曲調が中心。絶叫型のボーカルに魅力を感じ、北欧メロディアス・メタル+女性ボーカルといった図式がお好みなら聴いて損なし。初回10000枚限定デジパック盤、JUDAS PRIESTの「Jawbreaker」のカヴァーのボーナストラック入り。


SIEGFRIED/EISENWINTER
NAPALM/NPR121

オーストリア出身の女性ボーカルと男性ボーカル2人、キーボード奏者のいる7人組、ゴシック・デスメタル・バンド。「ジークフリート」というバンド名、NAPALM RECORDSからのリリースということで大変期待しましたが、はっきり言ってそれなりの出来。1曲目のイントロで哀愁漂うメロディに騎馬剣劇のSEで幕開けますが、全体的にヴァイキング/フォークローなメロディは少なく、曲が単調に流れていく感じ。3声のボーカルの使い分け、ミッドテンポ主体の楽曲に覇気がなく中途半端な印象がつきまとっており、せっかくの個性的な部分が生かされておらずもっとメリハリを出さないとダメかな。次作に期待。


SIGH/GHASTLY FUNERAL THEATRE
CACOPHONOUS RECORDS/NIHIL17CD

セカンド・アルバム


SIGH/HAIL HORROR HAIL
CACOPHONOUS RECORDS/NIHIL24CD


SIGH/IMAGINARY SONICSCAPE
CENTURY MEDIA/77374-2

悪名高きCACOPHONOUS RECORDSをようやく離れて、CENTURY MEDIA移籍第1弾としてリリースされた通算5作目。知ったかぶりする批判家がどう判断するか楽しみの作品。最近の大御所バンドのブラックメタル離れを聴けば想像できるように、SIGHの今作においても、もはやボーカル以外ブラックメタルを感じるところはありません。というよりも彼等自身ブラックメタルを演奏してる(してた)とは思っていないかのようなサウンド。1曲目からいきなり80年代メタルを聴かされているような錯覚に陥ります。70〜80年代の爆発的に拡散したロックの手法と、たまたまブラックメタル的と言われるボーカルスタイルの融合で、ヘヴィメタルという様式すら通じない、孤高のSIGHワールド。前作よりもさらにプログレッシヴ・ロック(テクニカル系と混同しないように、非常にシンプルな曲調にさまざまなアレンジが加えられた革新的な音楽)風の作りで、1曲1曲がどうのこうのというよりコンセプト・アルバムとして喜怒哀楽を極限まで再現しようとした感じ。これは今までSIGHというバンドをどのように捉えていたかで、好みが分かれそう。個人的には前作で「凄い!」となった口なので、DAN SWANOのソロ・アルバム同様すんなりと楽しめます。まあこのボーカルスタイルが好みを分けるでしょうが、万人に受ける音楽を演奏したいとは思ってないだろうから、好きな人だけ聴けばいいという一種突き放した感じ。さまざまに飛び交う音の洪水を堪能したいプログレ・ロック・マニアを自称するなら必聴!


SIGH/INFIDEL ART
CACOPHONOUS RECORDS/NIHIL7CD

ブラック/スラッシュメタル


SIGH/SCENARIO 4:DREAD DREAMS
CACOPHONOUS RECORDS/NIHIL34CD

日本出身のホラー・ブラックメタル・バンド、4作目。演奏そのものの基本ラインが70年代ハードロックっぽくなり、そこに彼ら特有の様々なブラックな要素が散りばめられた作品。さらには女性コーラスやオドロオドロしいリフ、トラッドなメロディ、日本語の歌詞、メロディアスなギターソロ、プログレッシヴ・ロック的な手法など、さすがに一種独特の世界を築き上げています。一般的にブラックメタルと認識されるヒステリックさやスピード感、アグレッシヴさは無いかわりに、北欧ブラックの寒々とした世界観を日本人である彼らなりに消化した和洋混在の作品。プログレッシヴ・ブラックとでも呼べばいいのかな。


SIGH/SCORN DEATH
PSYCHIC SCREAM/PSDL9043-2

日本が誇るブラックメタル・バンドSIGHの1993年レコーディングのファースト・アルバムの再発盤、ボーナス・トラック1曲入り。


SIKSAKUBUR/BACK TO VENGEANCE/THE CARNAGE
FROM BEYOND/FBP015

インドネシア出身の4人組で、共にカセットのみでリリースされた2000年レコーディング作「THE CARNAGE」と2001年のレコーディング作「BACK TO VENGEANCE」をリマスター、カップリングCD化した作品。ドラムスはABSOLUTE DEFIANCEのAndyanで、彼の爆裂ドラムスがビシバシと導入されています。パワフルに唸るデスボイスにゴリゴリのギターリフを主体に、随所に北欧系デスメタルからの影響が窺えるウネリを伴っておりカッコいいサウンド。ブラスト全開では多少ヨタる部分もあるんですが、ストップ&ゴーを交えて目まぐるしく展開していく曲調でのドラミングはさすが。複雑展開系ブルデス・ファンは聴いて損なし。


16961SIKSAKUBUR.gifSIKSAKUBUR/EYE CRY
ROTTREVORE/RRCD001

インドネシア出身のテクニカル・ブルータル・デスメタル・バンド、3作目のフルアルバム。こりゃまたスゴい・・・ドラムスは前、前々作同様ABSOLUTE DEFIANCEのAndyan、誇らしげに「There is no drum editing on this album」とクレジットされています(ってことは編集してるバンドもいるのか?)とにかくその目まぐるしく激しい展開にパワフルな咆哮吐き捨てボーカル、ザクザクゴリゴリウニョウニョとしたギターリフが一体となって責め立ててくれます。スタイル的にはユーロ・ブルデスの影響が窺え、アグレッシヴな中にもメロディアスな部分もあり聴き応え十分。SPAWN OF POSSESSIONのファンは必聴の全10曲39分。


SILENT CRY/GODDESS OF TEARS
DEMISE RECORDS/DMSCD014

ブラジル出身のフィーメイル・ゴシックデスメタル・バンド、2作目。前作のいかにも北欧のバンド然りとした雰囲気もののフィーメイル・ゴシック・サウンドにさらに磨きが掛かった印象です。男性デス声やメタリックなアグレッシヴさとの対比よりもドラマティックでメランコリックでリリカルな雰囲気を強調しており、ミドルテンポの曲調でじっくりと聴かせてくれます。(1)のイントロ部分や(3)、(4)など、ギターソロやキーボードのメロディが非常に印象的で、様式美系マニアが聴いたら泣いて喜ぶフレーズが随所に散らばっています。(5)はギター泣きまくりのインスト曲、(6)はツーバス導入のドラマティックな曲で、ギターソロも抜群にいい感じ。個人的にはもう少しメリハリが欲しいところですが、それは贅沢。


14755SILENTCRY.gifSILENT CRY/GODDESS OF TEARS
THE ART RECORDS/ARTCD002

ブラジル出身のフィーメイル・ゴシックデスメタル・バンド、2作目。前作のいかにも北欧のバンド然りとした雰囲気もののフィーメイル・ゴシック・サウンドにさらに磨きが掛かった印象です。男性デス声やメタリックなアグレッシヴさとの対比よりもドラマティックでメランコリックでリリカルな雰囲気を強調しており、ミドルテンポの曲調でじっくりと聴かせてくれます。(1)のイントロ部分や(3)、(4)など、ギターソロやキーボードのメロディが非常に印象的で、様式美系マニアが聴いたら泣いて喜ぶフレーズが随所に散らばっています。(5)はギター泣きまくりのインスト曲、(6)はツーバス導入のドラマティックな曲で、ギターソロも抜群にいい感じ。個人的にはもう少しメリハリが欲しいところですが、それは贅沢。


9181SILENTCRY.gifSILENT CRY/REMEMBRANCE
DEMISE RECORDS/DMSCD007

ブラジル出身のツインギター、キーボード、女性ボーカルの6人組、シンフォニック・ドゥーム・ゴシック・デスメタル・バンド。ミドルテンポの大仰かつメランコリックなサウンドが溢れています。ブラジルからもついにこの手のサウンドが登場したかと思うと、うれしい限り。壮麗なキーボードに泣きのギター、LOWデス声そして可憐なフィーメイル・ボーカルとくればもうマニアは必聴。ジャケット・アートのレヴェルも高くお薦めの作品。


SILENT CRY/SHADES OF THE LAST WAY...
DEMISE RECORDS/DMSCD032

ブラジル出身の女性ボーカル、キーボード奏者のいる5人組、5曲入りミニ・アルバム。Ana Marcia嬢の儚げなソプラノと男性デス〜ゴシック調ボーカルのツインボーカル・スタイル、シンフォニックでメランコリックな曲調によるゴシック・デスメタル路線。ちょっと高音にシフトした音質のせいか、あまりダークさを感じさせず、非常に浮遊感漂うサウンド。重く沈み込むギターリフとシンセサイザーによる情景を上手く描き出した部分の対比、ソプラノとデス声の対比など美と醜の入り交じったゴシックが堪能できますが、5曲ではやっぱりもの足りません。フルアルバムを期待したいです。


SILENT CRY/TEARS OF SERENITY
DEMISE RECORDS/DMSCD026

ブラジル出身の女性ボーカルを導入したゴシック/ドゥームメタル・バンド、1997年にレコーディングされた幻の作品のCD化。まだこのころはひたすらダークでドゥーミーなサウンドです。醜悪なデスボーカルとソプラノの対比はあるものの、演奏自体はCANDLEMASSをもっと暗くしたようなダークなサウンド。音質的にもあまり良いとは言い難いので、マニア向け。


SILENT STREAM OF GODLESS ELEGY/BEHIND THE SHADOWS
REDBLACK PRODUCTIONS/MRB0012

チェコ出身の6人組で男女ボーカルにヴァイオリン、フルートを導入したダーク・ゴシック・バンド、2作目。ヴァイオリンを導入したこの手のサウンドと言えばMY DYING BRIDEが代表格ですが、このバンドはよりダークでフォークな雰囲気が漂っています。演奏はかなりヘヴィで、男声のLOWボイスはアグレッシヴなデス系、重くタイトなリズム、大仰な曲構成でドラマティックさも漂っています。メロディラインは民族風の独特なものが多く、女性ボーカルやヴァイオリンが悲壮感を際だたせています。ドラマティックでダークでトラディショナルなゴシック・マニアは要チェック作品。


SILENT STREAM OF GODLESS ELEGY/IRON
LEVIATHAN RECORDS/LVRCD002

チェコ出身の女性ヴァイオリン/ボーカルを含む5人組、デビュー作。男性ボーカルはLOWボイスで割とアグレッシヴなタイプ、ほぼ全編ヴァイオリンが導入されており、ヘヴィなギターサウンドとの対比が涙を誘います。MY DYING BRIDEやCELESTIAL SEASONらのダークでメランコリックなゴシック・サウンドです。


12104SILENTSTREAMOFGODL.gifSILENT STREAM OF GODLESS ELEGY/THEMES
REDBLACK PRODUCTIONS/MRB008-2

チェコ出身の6人組でヴァイオリン、チェロを導入したダーク・ゴシック・バンド、3作目。冒頭からハンドクラップを導入したノリのある曲で、それまでのダークさ一辺倒からの脱却、さらには音質が格段に良くなり、躍動感あふれるダイナミックな部分とメランコリックな部分の対比が際だっており、格段の成長が伺える作品。スピード感はないものの男性デス声とヘヴィなギターサウンドによるアグレッシヴな演奏に心温まるチェロの音色が融合したあたりは、耽美系ゴシックの中でもA級。ストレートなデスメタルとは違った、奥深くに封入されたアグレッシヴさや、チェコという東欧特有のメロディが心に染み込むサウンドで、ダーク・ゴシックの真髄が堪能できます。


SILENTIUM/AETERNUM
SPIKEFARM RECORDS/01-00862


SILENTIUM/ALTUM
SPIKEFARM RECORDS/NAULA015

フィンランド出身の男女ボーカルによるダーク・ゴシックメタル・バンド、セカンド作。コントラルト(ソプラノの次の音域)は表現力十分だが、男性ボーカルが今ひとつジャマな感じ、というか感情を抑えたダル系の声だが、今ひとつメリハリにかける印象。ヴァイオリンやシタール、キーボードなどを導入した叙情派にはたまらない展開続出ですが、歌がある分かえって気分を殺がれます。後半のアグレッシヴな曲では、ちょっと絶叫系のボーカルを入れており、その方が起伏と展開が明瞭で良い。個人的に歌=声が聴く聴かないに多大な影響を与えるので、このバンドの場合ちょっと難しい。演奏自体はMY DYING BRIDEに通じるドラマティックなゴシックです。


SILENTIUM/INFINITA PLANGO VULNERA
SPIKEFARM RECORDS/NAULA001

フィンランド出身の男女ボーカルによるゴシック・ドゥーム・バンド、デビュー作。


16458SILENTIUM.gifSILENTIUM/SUFFERION-HAMARTIA OF PRUDENCE
SPINEFARM/NAULA035

1995年にSami Boman(key)とMatti Aikio(vo&b)によって結成されたフィンランド出身の男女ボーカル、ヴァイオリン奏者のいる6人組ゴシック/ドゥームメタル・バンド、3作目。今作はプロデュースをNIGHTWISHのTuomas Holopainenが担当。初代の女性ボーカルだったTiina Lehvonenの代わりに元LULLACRYのTanyaとMaija Turunenの2人が参加。今まで以上にドラマ性を前面に打ち出した作品になっており、曲間に中世ヨーロッパ風ドラマ仕立てのナレーションを配したり、メインボーカルであるMattiの男性オペラティックな歌も表情豊かで大変聴き応えあり。楽曲そのものはヘヴィでプログレッシヴな演奏に随所にヴァイオリンを導入したMY DYING BRIDEタイプながら男女ボーカルによる歌劇仕立てが特色。ナレーションが多く曲間もないので単純に曲だけを楽しみたい人には不向きですが、いわばセリフ入りのサントラ・スタイルな全16曲68分のシアトリカル・メタル・ワールド。


SILICON HEAD/BASH
DSFA RECORDS/DSFA1012


SINDROME/SINDROME
BRUTA/BRUTAL9901CD

詳細は不明ながらアメリカ出身のクラッキング・スラッシュメタルを演奏しているバンドのデモ音源のCD化。とてもデモ音源とは思えない高品質で、「これがベイエリア・スラッシュだ!」といわんばかりの内容。アングリーなマシンガン・ボーカルにザクザクのリフ、疾走感たっぷりのツーバスに切れ込むギターソロが心地よい。特におそらくは新録と思われる前半の5曲(6曲目からはあきらかに音質が落ちる)はハイテンションの突っ走るスラッシュが堪能できます。80年代後半のデスメタルが浸透する以前のスピーディーなスラッシュ・マニアは聴いて損無し!!


SINERGY/BEWARE THE HEAVENS
NUCLEAR BLAST/NB3382

CHILDREN OF BODOMのアレキシとIN FLAMESのイエスパーのスーパーバンド、ボーカルは女性。NIGHTWISHの登場によって企画されたかどうかわかりませんが、方向性は同じ。シングル曲を初めて聴いたときは浜田麻里かと思いました。曲はアレキシとイエスパーが半々ぐらいで担当しているので、泣きメロのたっぷり入ったいわゆる往年の北欧メタル。ちょっとCHILDREN OF BODOMの雰囲気の方が強い感じがします。まあファンは必聴でしょう。


SINERGY/SUICIDE BY MY SIDE
NUCLEAR BLAST/NB697-2

CHILDREN OF BODOMのAlexiによる正統派ヘヴィメタル・バンド、3作目。ドラムスはTO/DIE/FORの活動が忙しくなったTommi Lillmanで、これがSINERGYとして最後のアルバムらしい。相変わらずAlexiのトリッキーで派手派手なギターは見事。Kimberlyのボーカルにも色艶が出てきて幅が広がってきた感じ。ただCOBでも同様ながらAlexiの曲作りが比較的コンパクトであっさり風味なのが玉に瑕(まぁダラダラと長いのよりマシだし、3〜4分に集約させられるのも才能)。女性ボーカルによるヘヴィメタル/スピードメタル・ファンは聴いて損なし。


SINERGY/TO HELL AND BACK
NUCLEAR BLAST/NB5032

2作目。


SINISTER/AGGRESSIVE MEASURES
NUCLEAR BLAST/NB3322

オランダが誇るブルータル・デスメタル・バンドの重鎮、約2年ぶりの4作目のフル・アルバム。MORBID ANGEL同様のテクニカル・デスでありながらも、スピード感、アグレッシヴさにおいては全く引けを取ることなく、安定したサウンドを聴かせてくれます。リズム隊のどっしり感があればこそ曲展開や決めのブレイクが生きてくるって見本のような演奏は聴いていても疲れません。テクニカルスラッシュ、本格デスメタル・ファン必聴!


SINISTER/BASTARD SAINTS
NUCLEAR BLAST/NB183-2

1996年リリースのミニ・アルバム


SINISTER/CREATIVE KILLINGS
HAMMERHEART/HHR075

オランダ出身のブルータル・デスメタル・バンド、通算6作目。今作でボーカルがRachelという女性に替わるという情報で、危惧していましたが、ルックス、ボーカルスタイルともに合格。相変わらずカチカチとした的確なAadのドラミングが心地よく、ザクザクガリガリウニョウニョしたギターリフとともに一気に堪能できます。それまでのSINISTERサウンドの特徴だった爆走スタイルから全体的に多少スピードダウンし、怒濤のブルータル度が後退した印象は否めませんが、とても女性とは思えないディープで早口なボーカルと、緩急を使ったスラッシーな曲展開が心地よい。キーを少し上げてヒステリックさを出した曲やマシンを思わせるカッチリとまとまった演奏で、これはスラッシュ・ファンに是非お薦めしたい作品。


SINISTER/CROSS THE STYX+DIABOLICAL SUMMONING
NUCLEAR BLAST/NB278-2

セカンド・ファーストのカップリング


SINISTER/HATE
NUCLEAR BLAST/NB1312

サード・アルバム


SINISTER/HATE & BASTARD SAINTS
NUCLEAR BLAST/NB644-2

オランダ出身のデスメタル・バンド、1996年リリースのサード・アルバムと、ミニ・アルバムのカップリング、デジパック再発盤。


16040SINISTER.gifSINISTER/SAVAGE OR GRACE-2CD
NUCLEAR BLAST/NB1051-2LTD

1989年に結成されたオランダ出身のベテラン・デスメタル・バンド、7作目(ミニ・アルバムも含む)。元OCCULTのRachel嬢が加入し、そのとても女性とは思えない超強力ボイスで今までのファンをも納得させた前作「CREATIVE KILLINGS」同様の超強力作品。1曲目のインストが多少長すぎる感じがしますが、2曲目以降はゴリゴリのギターリフにソリッドな切れ込みソロを挟み込み、突進力抜群のAadのドラミング、そして何よりRachel嬢のボーカルが炸裂しまくりです。よけいな装飾は一切なく文字通りゴリ押しのブルータル・デス一直線!レアなデモトラックを収録した2枚組限定盤!


SINNER/THE NATURE OF EVIL
NUCLEAR BLAST/NB3242

ラルフ・シーパースとのPRIMAL FEARが大好評だったマット・シナーの自身のバンド、11作目。PRIMAL FEARでは出し惜しみしてたとしか思えない超高品質のジャーマンメタル(ジャーマンパワーメタルじゃない!)のオンパレード。メロディ展開の良さ、リフのかっこよさは思わず聴き惚れます。プリマル風のパワーメタル然りなサウンドも登場しますが、それは全曲通して聴いた場合に、メリハリが利いて(1)(4)(9)の様なメロディをより引き立てています。メロディアスファン必聴!


SINNER/THE SECOND DECADE -BEST OF
NUCLEAR BLAST/NB4412

最近のラルフ・シーパースとのプロジェクトPRIMAL FEARで男を上げたマット・シナー率いるドイツのベテランHMバンド、SINNERの未発表曲も収録したベスト・アルバム。全曲自身がリミックスを施しています。限定デジパック仕様。


SINNER/THERE WILL BE EXECUTION
NUCLEAR BLAST/NB1035-2

ジャーマンメタル・バンドの重鎮Matt Sinner率いる自身のバンド、2003年度作品。Ralf ScheepersとのバンドPRIMAL FEARでの活動が上手い具合にフィードバックされたかのように、畳みかけるようなジャーマン・パワーメタリックな3連発で幕開けます。昨今のハイトーンを振り絞るような歌い上げるボーカルじゃないが、実に味わい深いパワフルなMattの歌声、流れるようなツインリード、ツーバスの速い曲でもどこか一歩退いたような大人びた感じがあって良い。初回限定ボーナスCDシングル付き2枚組。


13796SINSOFOMISSION.gifSINS OF OMISSION/FLESH ON YOUR BONES
BLACK SUN RECORDS/BS024

スウェーデン出身のメロディック・デスメタル・バンド2作目。デビュー時すでにメロデスが飽和状態の中、高品質な作品をリリースして注目されましたが、それから2年強、再びメロデス・シーンの崩壊状態の中での今作は、やはり高品質でなおかつ良質(質は高いけど美味しくないのが多すぎる)。ブルータリティ溢れる演奏の中にキラリン!と光る叙情フレーズがいっぱい挿入されており、元A CANOROUS QUINTET(R.I.P.)のMarten Hansenの悲壮感漂うデスボーカル、ザクザクしたリフにエモーショナルなソロ、アグレッシヴでタイトなドラムスなど、本来のメロディック・デスメタルを思い出させてくれます。(7)のようなアコースティックな曲で一息つかせてくれる辺りもセンス良し。ラストSLAYERの「Angel of death」まで捨て曲なし!


THE SINS OF THY BELOVED/ALL ALONE
NOCTURNAL MUSIC/CD002

ノルウェー出身の女性ボーカルをメインにしたシンフォニック・ドゥームメタル、3曲入りシングル。アニタというか細いハイトーンボーカルに男声のデス声がデュエット状態で、キーボードを導入したゆったりしたサウンドは、WITHIN TEMPTAIONに似た感じです。3曲じゃ物足りませんが、フル・アルバムへの期待を込めて...


THE SINS OF THY BELOVED/LAKE OF SORROW
NAPALM RECORDS/NPR053

ノルウェー出身の女性ボーカル、ツインギター、ツインキーボード、ヴァイオリン奏者までいる7人組、ゴシック・デスメタル・バンド、初のフル・アルバム。デビュー・ミニではまだまだ個性が感じられませんでしたが今作ではヴァイオリンを大々的に導入した悲哀漂うサウンドに徹しています。この手のバンドの中ではルックスのいいアニタ嬢のボーカルがひ弱いのが気になりますが、(5)(6)などのスローな曲では逆にいい味を醸し出しています。MY DYING BRIDEの女性ボーカル版。


11539SINSOFTHYBELOVED.gifTHE SINS OF THY BELOVED/PERPETUAL DESOLATION
NAPALM RECORDS/NPR079

ノルウェー出身の女性ボーカル、ツインギター、ツインキーボードの7人組、ヴァイオリニストがゲスト参加の3作目(これでツアーやれば絶対赤字やな)。THEATRE OF TRAGEDYほどの先鋭的な雰囲気はなく、難解なプログレ的要素もなく、ひたすらドラマティックでヘヴィなギター、ベース、ドラムと壮麗なキーボードとピアノ、男女ボーカル、クラシカルなヴァイオリンといった哀愁と悲壮感を漂わせたフィーメイル・ゴシック・デスの世界に浸れます。ヴァイオリンの貢献度がかなり高く、またジャケットの印象通り女性の色気を強調した部分もあって、ファンにはたまらない作品。ワンパターンながらも60分たっぷりと楽しめます。(9)はMETALLICAの「THE THING THAT SHOULD NOT BE」のカヴァー!!


16909SIRENIA.gifSIRENIA/AN ELIXIR FOR EXISTENCE
NAPALM RECORDS/NPR135

元TRISTANIAのMorten Veland(g&vo)のバンド、セカンド作。今作ではバンド形態になったようで、Henriette Bordvik(female vo)、Kristian Gundersen(g&vo)、Jonathan A Perez(ds)の4人編成。前作同様ゴシック・デスの荒々しい演奏に男性デスとクリーン、女性の3声によるボーカルと重厚なコーラス、キーボード、ヴァイオリンによるクラシカルでメランコリックな部分が折り重なったサウンドが堪能できます。ただ前作同様このバンドの場合「勢い」というのが稀薄で、ついつい聞き流してしまう部分があり、そのあたりもう少し焦点を絞ったTRISTANIAやEPICAの方が聴き応えはあります。何が何でもこのパターンが好きな人向けの全9曲53分。


16737SIRENIA.gifSIRENIA/AT SIXES AND SEVENS
NAPALM RECORDS/NPR105

元TRISTANIAの中心人物だったMorten Velandが新たに結成したバンド、デビュー作。これまたTHERION、SINS OF THY BELOVED、TRISTANIAといったバンドが好きな人にはお薦めの作品。ボーカルは男性の咆哮とクリーン声、女性と三声を使い、さらには重厚なコーラス隊も導入。楽曲自体は比較的大人しく、アコースティカルな部分を前面に出しており、前述のバンドのような荒々しくダイナミックなメタルとクラシカルな声楽との対比というよりは、ダークでメランコリックなフィーメイル・ゴシックメタルといった感じ。それはTSoTB、SCARRにも参加しているPete Johansenのヴァイオリンに依るところも大きい。もう少し個性的な部分が欲しいところですが、フィーメイル・ゴシック・ファンなら聴いて損なし。


SIRENIA/AT SIXES AND SEVENS-METAL BOX
NAPALM RECORDS/NPR105LTD

元TRISTANIAの中心人物だったMorten Velandが新たに結成したバンド、デビュー作。これまたTHERION、SINS OF THY BELOVED、TRISTANIAといったバンドが好きな人にはお薦めの作品。ボーカルは男性の咆哮とクリーン声、女性と三声を使い、さらには重厚なコーラス隊も導入。楽曲自体は比較的大人しく、アコースティカルな部分を前面に出しており、前述のバンドのような荒々しくダイナミックなメタルとクラシカルな声楽との対比というよりは、ダークでメランコリックなフィーメイル・ゴシックメタルといった感じ。それはTSoTB、SCARRにも参加しているPete Johansenのヴァイオリンに依るところも大きい。もう少し個性的な部分が欲しいところですが、初回限定のメタル缶入りなのでマニアは買いです(^_^;)


17574SIRENIA.gifSIRENIA/SIRENIAN SHORES-MCD
NAPALM RECORDS/NPR136

ノルウェー出身で元TRISTANIAのMorten Veland率いるフィーメイル・ゴシックメタル・バンド、5曲入りミニ・アルバム。タイトル曲の新曲は今までのアルバム路線で大仰な男女ボーカルによるゴシック・デス。(2)の「Save me from myself(remix)」はセカンド収録曲でエレクトロ・ポップ風。(3)「Meridian(acoustic)」はファースト1曲目の曲でアコースティック・ギターとストリングスによる美しくも悲しく儚げなヴァージョン。(4)の「First we take Manhattan」はシンガーソングライターLeonard Cohenの曲。(5)「Obire Mortem」はオマケみたいなもの。聴き所はやはり(3)でしょうか、SIRENIAマニア向けの全5曲21分。


SIRIUS/AEONS OF MAGIK
NOCTURNAL ART/ECLIPSE013


SIRIUS/SPECTRAL TRANSITION-DIMENSION SIRIUS
NOCTURNAL ART/ECLIPSE018

ポルトガル出身のツインギターの4人組オーケストラル・ブラックメタル・バンド、セカンドフル・アルバム。EMPEROR,LIMBNIC ARTに続くバンドとして期待されており、そのSamoth,さらにはFaust(dr),LIMBONIC ARTのDaemonがゲスト参加。ドラマティックな曲調と、ヒステリックな煽動型ギターリフ、バックを埋め尽くすシンセサイザーといったEMPEROR直系のサウンドながら、ギターリフのインパクトも高く、時に正統派HMな展開も聴かせてくれます。ボーカルはパワフルな咆哮と絶叫を組み合わせたもの。Daemonが絶叫ボーカルで4曲参加、Samothはボーナストラックとして収録されているEMPERORの「The Majesty of the Nightsky」にベースで参加。EMPERORをもう少し聴きやすくした感じで、ファンなら聴いて損なし。


SIX FEET UNDER/ALIVE AND DEAD
METAL BLADE/3984-14118-2

元CANNIBAL CORPSEのクリス・バーンズとOBITUARYのアレン・ウェストのプロジェクト。これは新曲2曲含むミニ・アルバム。こうもエネルギーを押さえてまるで鬱状態で歌うクリスの声っていうのは、これがデスなんでしょうね。


16511SIXFEETUNDER.gifSIX FEET UNDER/BRINGER OF BLOOD-CD+DVD
METAL BLADE/398414444-0

USデスメタル界きってのディープスロート・ボーカリスト、Chris Barnes率いるバンド、5作目のアルバム。ボーカルへのこだわりか、前作あたりでデス声以外の導入が試みられましたが、今作でもイヴィルな絶叫っぽい声も使っております(ラッパーのゲスト参加はなし、シークレットトラックの12曲目はそれっぽい)。ギタリストのSteve Swansonのリフも多彩で、ザクザク感やグルーヴ感のある緩急を使って、デスメタルというよりけっこうスラッシュっぽい感じ。レコーディング風景やスタジオでの風景、フォトギャラリーなどを収録したDVD(日本製のデッキでも再生可能)付き2枚組、初回限定デジパック盤。


SIX FEET UNDER/GRAVEYARD CLASSICS-LTD DIGIPACK
METAL BLADE/3984143410

USデスメタル界のスーパーグループ、SIX FEET UNDERのメタル・クラシックのカヴァー曲集。限定カートンボックス入り、ボーナストラック3曲「War Machine」「Wrathchild」「Jailbreak」とステッカー付き。


SIX FEET UNDER/HAUNTED
METAL BLADE/3984-14093-2

世界有数のディープスロート・ボイス、元CANNIBAL CORPSEのChris BarnesとOBITUARYのAllen Westのプロジェクト、デビュー作。サウンドの雰囲気はOBITUARYの流れに沿った、オドロしいスローなデスメタル。速い曲は(8)のみで、他はすべてひたすらディープ、ダーク、ヘヴィなもの。ヘヴィメタルとしてのノリや瞬発力は皆無で、「どこまでこの重苦しさに耐えられるか?」とまるで拷問されているよう。


SIX FEET UNDER/MAXIMUM VIOLENCE
METAL BLADE/3984142432

音楽的方向性の違いによりギタリストのAllen Westが脱退、Steve Swansonが加入した3作目。


SIX FEET UNDER/TRUE CARNAGE
METAL BLADE/3984-14375-0

元CANNIBAL CORPSEのクリス・バーンズ率いるブルータル・デスメタル・バンド、4作目。地の底から唸るが如きクリスのLOWボーカルはもはや一種の楽器と化しており、暗黒リフを奏でるギター、ゆったりとしたテンポでリズムを刻むドラムス共々実に暗黒デス・サウンド。最近の音圧重視のデスメタルの中にあってはスカスカの音数だし、圧倒的な破壊力といった部分でも物足りなさを感じますが、生々しいボーカルはさすが。ラッパーのICE Tとハードコア・バンドCRISISのKaryn Crisisがゲスト・ボーカルで参加。


SIX FEET UNDER/TRUE CARNAGE
METAL BLADE/3984-14375-2

元CANNIBAL CORPSEのクリス・バーンズ率いるブルータル・デスメタル・バンド、4作目。地の底から唸るが如きクリスのLOWボーカルはもはや一種の楽器と化しており、暗黒リフを奏でるギター、ゆったりとしたテンポでリズムを刻むドラムス共々実に暗黒デス・サウンド。最近の音圧重視のデスメタルの中にあってはスカスカの音数だし、圧倒的な破壊力といった部分でも物足りなさを感じますが、生々しいボーカルはさすが。ラッパーのICE Tとハードコア・バンドCRISISのKaryn Crisisがゲスト・ボーカルで参加。エンハンスド・CD−ROMパートに「The Day The Dead Walked」のミュージック・ビデオ収録


SIX FEET UNDER/WARPATH
METAL BLADE/3984-14128-2

元CANNIBAL CORPSEのクリス・バーンズとOBITUARYのアレン・ウェストのプロジェクト第2弾。


SIX FEET UNDER/WARPATH-DIGITALLY REMASTERED
METAL BLADE/ROADRUNNER/6245-2

元CANNIBAL CORPSEのクリス・バーンズとOBITUARYのアレン・ウェストのプロジェクト第2弾。


SKANNERS/FLAGELLUM DEI
UNDERGROUND SYMPHONY/USCD058

イタリア出身のツインギターの5人組ベテラン・バンド、復活作。「こんなにカッコ良かったっけ?」というのが正直な印象。復活したANGEL DUST同様オジさんにも聴いて楽しめるパワーメタルがぎっしり詰まってます。UNDERGROUND SYMPHONYからのリリースですが、いわゆるイタリアン・シンフォニック/スピードメタルというのではなく、もっと甘く切ないメロディを導入したジャーマン・メロディアスに近く、それをもう少しパワーメタルよりにした感じ。確かに曲調は古くさいながらも、ボーカルは伸びのある歌声だし、ジャカジャカのギターリフにツーバスの速い曲でもメロディが生きているし、スローバラードなどもしっとりと聴かせてくれるのはさすがにベテランの味。押しと引きのテクニックを備えたマチュアなヘヴィメタルです。


SKANNERS/LIVE!
SUDTO/5797232

1986年、88年、95年と過去に3枚のアルバムをリリースしているイタリア出身、メロディック・パワーメタル・バンドのライヴ・アルバム。86、88年の作品は廃盤で入手不可能ですが、サウンドは初期ジャーマン系のスピーディーかつメロディックなHMです。ボーカルは良く伸びる声だしギターも正統派ですが、コレ!といった特徴がないのも事実です。文字通り10年前のHMサウンドが詰まっています。


SKELETAL EARTH/EULOGY FOR A DYING FETUS
/FDNCD8215

アメリカ出身の4人組、ベイ・エリア・スラッシュメタル。全19曲で50分弱のスピーディーな展開でスコット・バーンズがプロデュース。ボーカルの声量がちょっときびしい感じがしますがストレートに突き進むドラム、ヘヴィなリフに切れ込み鋭いソロなどいい感じです。ごちゃごちゃと展開のない、それでいて結構多彩なサウンドですんなり楽しめます。


16533SKELETONOFGOD.gifSKELETON OF GOD/URINE GARDEN-BLEACHED IN THE SUN
DEATHGASM/DG015

アメリカ出身の4人組で、CEPHALIC CARNAGEの前身ともいうべきバンドの1993年にオリジナル・リリースされたミニアルバム「Urine garden」と1990年にオリジナル・リリースされたデモ音源「Bleached In The Sun」、さらに未発表音源を収録した再発盤。このサウンドが後のCEPHALIC CARNEGEのデビュー作「Conforming to Abnormality」に進化していくということを考えると興味深い。ボーカルスタイル、ギターリフ、蠢きまくる曲展開など、グラインド・デスメタルの原点か。デモ音源はさすがに音質が悪いですが、CEPHALIC CARNAGEマニアなら押さえておいて損なしの全18曲59分。


SKEPTICISM/FARMAKON
RED STREAM/RSR0156

1991年に結成されたフィンランド出身のフューネラル・ドゥーム・バンド、3作目のフル・アルバム。もの悲しくも恐ろしげに囁くボーカル、ダークでヘヴィでノイジーなギター、ロングノートのキーボード、ドンドンとゆったり叩かれるドラムスなどその全てが超スローテンポで鬱な世界に誘ってくれます。今にも消え入りそうな演奏と延々と繰り返されるドゥーミーなリフレインがDOORSの「THE END」を思わせ、思わずリストカットしてしまいそうな絶望感とそのきっかけを与えてくれそうな全6曲62分!お〜アブね・・・(*_*;


SKEPTICISM/STORMCROWFEET
RED STREAM/RSR0111

フィンランド出身のドゥームメタル・バンド、ファースト・フルアルバム。全編ダークなドゥーム・サウンドです。音質の極悪さが(壁一枚隔てたような録音)、これまたダーク度をさらに強調しております。ドラム、ギター、ベースに大仰でドラマティックなシンセサイザーによる(スピード感は全くなし)演奏に、地の底からのデス声が聴こえてくる様は、まるでゴジラ登場のBGM(伊福部昭!)かと思ってしまいます。まさに暗黒魔王降臨の音楽にはぴったりの全6曲57分。


SKEPTICISM/THE PROCESS OF FARMAKON
RED STREAM/RSR0155

フィンランド出身のダークなドゥーム・バンド、ミニアルバム。


SKINLAB/REVOLTING ROOM
CENTURY MEDIA/77365-2

アメリカ・ベイエリア出身のツインギターの4人組、4作目。Steve EvettsとAndy Sneapがプロデュースに関わっており、MACHINE HEADやPANTERAに継ぐバンドとしてデビュー以来一貫して、モダン・ヘヴィネスを追求しております。ヘヴィメタルの様式には囚われないガリガリとしたギターリフに早口のアジテーション・ボーカル、うねりのあるリズムと耳を聾するばかりの重厚で濃密な音圧が非常に心地よいです。曲間を切りつめ、曲によって重く沈み込んだり、ダルく朗々としたボーカルを取り入れたゴシック調や、サウンドスケープな部分を上手く取り入れており、ただガンガンと突っ走るだけでないところがあり、なかなかの強者ぶりを発揮してて良い。


SKINLESS/FORESHADOWING OUR DEMISE
RELAPSE/RR64822

アメリカ出身の4人組、ブルータル・デス/グラインド・バンド、RELAPSE RECORDS移籍第一弾。地の底から唸りを上げるボーカルに、ザクザク、ウゴウゴした重量級のギターリフ、ブラストビートを導入しながらも、決して軽くならないドラムスといった、USブルータル・サウンドの王道。各曲の冒頭のサンプリングも決してジャマにならない程度だし、緩急を用いた曲調、リズム展開も多彩で聴き飽きない出来。ヒステリックなスピード感はないが、文字通り聴く者の身体全体を揺さぶる横揺れのグルーヴ感があります。重たくてテクニカル系のファン必聴!


16287SKINLESS.gifSKINLESS/FROM SACRIFICE TO SURVIVAL
RELAPSE/RR65672

アメリカ・ニューヨーク出身の4人組、ブルータル・デスメタル・バンド、3作目。Neil Kernon(CANNIBAL CORPSE、NEVERMORE)をプロデューサーに迎え、ディープでガテラルなボーカル、ザクザクのギターリフ、重量感たっぷりのリズム隊によるサウンドは今まで通りながら、さすがに音の質というかハリがあって一気にメジャー指向になった作品。克明に聴き取れるギターリフやベースラインはもちろん、細かなシンバルワーク&ツーバスワークまできっちりと聴き取れるし、速い曲、ヘヴィな曲、スラッシーな曲などの曲順にもメリハリがあり聴き応えがあって良い。


SKINLESS/PROGRESSION TOWARDS EVIL
UNITED GUTTURAL RECORDS/UG008

アメリカ出身のオーソドックスな4人組ブルータル・デスメタル・バンド。ボーカルはゲボゲボ、曲間にナレーションやアクメ声が挿入されたパターンながら、ギターリフはけっこうスラッシュっぽくザクザクしており、ドラムスもブラストビートを使いながらもしっかりと疾走感を保ったあたり、非常に聴き応えあり。ツーバスの疾走感重視型スラッシュ。


SKINLESS/PROGRESSION TOWARDS EVIL
SKINLESS/EX059

アメリカ出身のオーソドックスな4人組ブルータル・デスメタル・バンド。ボーカルはゲボゲボ、曲間にナレーションやアクメ声が挿入されたパターンながら、ギターリフはけっこうスラッシュっぽくザクザクしており、ドラムスもブラストビートを使いながらもしっかりと疾走感を保ったあたり、非常に聴き応えあり。ツーバスの疾走感重視型スラッシュ・ファンには受け入れられるはず。ボーナス・ライブトラック「Milk and Innards」収録の再発盤。


SKINNED/GRIMOIRES
DEAD WORLD SYNDICATE/DWSR001

1995年に結成されたアメリカ・コロラド出身のブルータル・デスメタル・バンド、2003年にレコーディングされた2曲と1999年レコーディングの2曲に1998年の「BLOODY ORIFICE」 と1996年に「ARMY OF THE DEAD」の2枚のデモ音源(?)をカップリング収録したコンピレーション・アルバム。前半はEXHUMEDにも通じるゴアメタルっぽいサウンドで、今後が期待出来ます。USブルータル・マニアなら聴いて損なしの全16曲66分。


SKULL CRUSHER/THE DARKSIDE OF HUMANITY
AFM RECORDS/CD-37693-422

ドイツ(?)出身のツインギターの4人組、キーボードがゲスト参加しているブルータル・デスメタル・バンド。基本的には初期CARCASSなLOWボイス、重たいギターリフによるブルータルなサウンドながら、時折導入されるキーボードがちょっぴり味付け。ギターソロも時折メロディアスです。爆走するスピード感はありませんが、結構しまりのあるサウンド。


13043SKYFIRE.gifSKYFIRE/TIMELESS DEPARTURE
HAMMERHEART/HHR062

スウェーデン出身のギター兼キーボードが2人いる(ということはツインギター、ツインキーボード!)5人組(うち3人はCHAOS FEEDS LIFEのメンバー)、メロディック・デスメタル・バンド。それだけで買いの人がいるでしょうが買って損なし!シンセを駆使した派手な仕掛けたっぷり、限りなく正統派HMに近いギターリフ&メロディアスなソロ、絶叫型ボーカルのスピード感共に絶品です。CHILDREN OF BODOMほどの様式美は追求しておらず(様式に関してはフィンランドの方が一枚上手かな)スウェーデンのバンドらしい珠玉のフレーズを多用した(このあたり聴き比べると面白い)感じで、物真似に終わっていないのが素晴らしい。大仰なインスト(1)から(2)の流れ、ヴァイキング風ギターフレーズの(3)、(6)(8)(9)など曲が粒ぞろい!


16276SKYFORGER.gifSKYFORGER/THUNDERFORGE
FOLTER/FR026

ラトビア出身の4人組、フォークメタル・バンド、3作目(?)FINNTROLLに代表されるいわゆる北欧系のフォークローなデス/ブラックメタルな印象ですがボーカルスタイルはさほどデス声ではなく、SKYCLADやIN EXTREMOタイプの歌い方(曲によってはちょっとキツイのもある)で英語歌詞以外にも母国語の歌詞もあります。他のこの手のバンドほど全体的にクサさ満載!といった風ではなく、基本的にヘヴィでダークでメタリックな演奏に、ラトビアの伝統弦楽器であるコクル(Kokle)やマウスハープ、キーボードなどを効果的に使っており、慢性化しないのが良い感じ。もちろん舞踏曲や笛とアコースティック・ギター(Kokle)を使ったモロな曲もありマニアも納得ですが、こういったサウンドの入門にはうってつけかも。


SKYLARK/AFTER THE STORM
UNDERGROUND SYMPHONY/USCD014

自主制作としてリリースしたファースト・アルバム「THE HORIZON & THE STORM」とその後に出したミニ・アルバム「WAITING FOR THE PRINCESS...」のカップリング、リマスター再発盤。


SKYLARK/BELZEBU
UNDERGROUND SYMPHONY/USCD036

ついにジャケットにルイス・ロヨを起用したイタリアン・シンフォニック・パワーメタル・バンド、ミニ・アルバム。エディ・アントニーニのソロ・アルバムに参加していたメンバーや同郷のLABYRINTHのメンバーも参加しており、ハープシコードの音色も躍動しております。ファン必携・必聴の作品。


10787SKYLARK.gifSKYLARK/DIVINE GATES PART1 GATE OF HELL
UNDERGROUND SYMPHONY/USCD040

知る人ぞ知るイタリアン・シンフォニック・パワーメタルの御大、SKYLARKの3作目のフル・アルバムで2部作の第1部。バンド名が某ファミレスなので、何かとマイナー扱いされていますが、イタリアン・シンフォニックの真髄がここでついに大炸裂!全編これキーボード、ギターのアンサンブルに疾走ツーバス、ハイトーン・ボーカル、ドラマティックでクラシカルな曲調が続きます。同郷のLABYRINTHやRHAPSODYといった一足先にメジャー扱いされているバンドよりずっとクサくてよい。バロック音楽に影響を受けたEddy Antoniniのキーボード・ワークがピアノ、チェンバロ、シンセと多彩に導入されており、お決まりのフレーズに止まっていないのが特徴!ジャケット・アートはルイス・ロヨを起用。メロディアス・スピードメタルを聴きたいのなら外せない作品です。


SKYLARK/DIVINE GATES PART1GATE OF HELL -LTD.DIGI PACK
UNDERGROUND SYMPHONY/USDIGI040

知る人ぞ知るイタリアン・シンフォニック・パワーメタルの御大、SKYLARKの3作目のフル・アルバムで2部作の第1部。バンド名が某ファミレスなので、何かとマイナー扱いされていますが、イタリアン・シンフォニックの真髄がここでついに大炸裂!全編これキーボード、ギターのアンサンブルに疾走ツーバス、ハイトーン・ボーカル、ドラマティックでクラシカルな曲調が続きます。同郷のLABYRINTHやRHAPSODYといった一足先にメジャー扱いされているバンドよりずっとクサくてよい。バロック音楽に影響を受けたEddy Antoniniのキーボード・ワークがピアノ、チェンバロ、シンセと多彩に導入されており、お決まりのフレーズに止まっていないのが特徴!ジャケット・アートはルイス・ロヨを起用。メロディアス・スピードメタルを聴きたいのなら外せない作品です。限定のA5版デジパック仕様。


13365SKYLARK.gifSKYLARK/DIVINE GATES PART2 GATE OF HEAVEN
UNDERGROUND SYMPHONY/USCD050

イタリアン・シンフォニック・スピードメタルの王道、SKYLARKの4作目で、前作からの2部構成の第2部。といってもどちらも単体で楽しめます。どこを切ってもSKYLARKなわけで、もはや定番、定食、文字通りファミレス状態。Eddy Antoniniのバロックなキーボードと疾走感たっぷりの曲調、ハイトーン・ボーカルが歌い上げるヒロイックな世界が堪能できます。この第2部の方が割と柔らかめの曲が多く、メロディ重視はには好まれるかも。まあどちらにしてもイタリアン・スピード&シンフォニック・メタル・ファンならこれを聴かずしては、語れない作品。(6)はRob Tyrantがリード・ボーカルで参加。ジャケットはもちろんルイス・ロヨ。マニアのためのマニアな作品。


SKYLARK/DIVINE GATES PART2 GATE OF HEAVEN-LTD.DIGIPACK
UNDERGROUND SYMPHONY/USCD050DP

イタリアン・シンフォニック・パワーメタルの王道、SKYLARKの4作目で、前作の続き。もはやどこを切ってもSKYLARKなわけで、もはや定番、定食、文字通りファミレス状態。Eddy Antoniniのバロックなキーボードと疾走感たっぷりの曲調、ハイトーン・ボーカルが歌い上げるヒロイックな世界が堪能できます。(6)はRob Tyrantがリード・ボーカルで参加。ジャケットはもちろんルイス・ロヨ。マニアのためのマニアな作品。


SKYLARK/DRAGON'S SECRETS REMASTER+SECRET BONUS TRACK
UNDERGROUND SYMPHONY/USCD017DP

イタリア出身の天才キーボーディスト、エディ・アントニーニ率いるシンフォニック・パワーメタル・バンド、2作目。突き抜けるようなハイトーン・ボーカル、ネオ・クラシカルなギター、疾走ツーバス、そしてクラシカルなキーボードが火花を散らすまさにイタリアン・シンフォニックの王道。随所に聴かせるエディの伝統的なメロディ、クラシックのフレーズが非常にメリハリのある展開を生み出しており、最後まで聴き飽きません。イタリアン・ファンは即買い!


SKYLARK/THE PRINCESS DAY
UNDERGROUND SYMPHONY/USCD060

前、前々作の「DIVINE GATES PART1〜2」では終わらなかったコンセプト・アルバムの最終章。ファンにとっては2001年の締め括りに相応しい作品でしょう。今作も全10曲どこを切ってもSKYLARKサウンドが溢れています。1曲目の冒頭、女性ボーカルによる「Time has come...」というナレーションで鳥肌総立ち(^_^)。ドラマの終盤ということで、今まで以上に起伏と静と動の展開を激しく感じます。Eddyのバロックに傾倒したキーボード・ワーク、Fabio Dozzoの力強くそしてどこまでも伸びる高音、ゲストで弾きまくるPROJECTOのVic Mazzoniのギター・ソロ、などワンパターンといわれようが良いものは良い、好きなものは好き!ラスト「White Warrior」まで隙なし!!


SKYLARK/THE PRINCESS' DAY-LTD DIGIBOOK A5
UNDERGROUND SYMPHONY/USCD060DIGI

前、前々作の「DIVINE GATES PART1〜2」では終わらなかったコンセプト・アルバムの最終章。ファンにとっては2001年の締め括りに相応しい作品でしょう。今作も全10曲どこを切ってもSKYLARKサウンドが溢れています。1曲目の冒頭、女性ボーカルによる「Time has come...」というナレーションで鳥肌総立ち(^_^)。ドラマの終盤ということで、今まで以上に起伏と静と動の展開を激しく感じます。Eddyのバロックに傾倒したキーボード・ワーク、Fabio Dozzoの力強くそしてどこまでも伸びる高音、ゲストで弾きまくるPROJECTOのVic Mazzoniのギター・ソロ、などワンパターンといわれようが良いものは良い、好きなものは好き!ラスト「White Warrior」まで隙なし!!5000枚限定のA5版デジブック仕様。


SKYLARK/WAITING FOR THE PRINCESS...
UNDERGROUND SYMPHONY/USCD013

いきなりモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジク」で始まったシンフォニック・バロック・パワーメタルの真骨頂SKYLARKのミニ・アルバム。「Dragon's Secrets」アルバムからの名曲Skylarkはエディット・ヴァージョンながら多少音の方もシンプルな感じで、あっさり味。


7816SKYMNING.gifSKYMNING/STORMCHOIRS
BLACKEND/BLACK046CD

やっぱりスウェーデンという国の奥深さを痛感するバンドの登場です。ツインギター4人組のデビュー作。プロデューサーはあのアンディ・ラ・ロッカで、「1曲目に速くてかっこいい曲」という鉄則を貫いた、非常にメロディアスかつパワーメタリックな疾走感をともなったデスメタル。一聴するだけでDARK TRANQUILLITYタイプのバンドと分かります。低音のデスボーカルにもパワーと感情が感じられギターもメロディアス。全曲直球のみのパワーメロデス!BLACKENDからの待望の再発盤!!


SKYMNING/STORMCHOIRS
INVASION/I.R.046

やっぱりスウェーデンという国の奥深さを痛感するバンドの登場です。ツインギター4人組のデビュー作。プロデューサーはあのアンディ・ラ・ロッカで、「1曲目に速くてかっこいい曲」という鉄則を貫いた、非常にメロディアスかつパワーメタリックな疾走感をともなったデスメタル。一聴するだけでDARK TRANQUILLITYタイプのバンドと分かります。低音のデスボーカルにもパワーと感情が感じられギターもメロディアス。全曲直球のみのパワーメロデス!


SLAPDASH/ACTUAL REALITY
NUCLEAR BLAST/NBA61972

スウェーデン出身のツインギターの5人組、デビュー作。USタイプちょっとテクニカルなスラッシュメタルをやっております。もちろんボーカルはアンガー・タイプ、字あまりな歌い方、ザクザクと刻まれるリフにメロディアスに流れるようなソロ、リズム隊もしっかりしており聴きごたえあり。ズバズバと疾走感にたよるタイプじゃないので、METALLICA系のスラッシュ・ファンは必聴ですね。


SLAYER/DIABOLUS IN MUSICA
AMERICAN/COLUMBIA/4913022

7作目


SLAYER/DIVINE INTERVENTION
AMERICAN/4918022


SLAYER/GOD HATES US ALL
AMERICAN/5863312

USスラッシュメタルの帝王「DIABOLUS IN MUSICA」から3年ぶりのアルバム。4年ぶりだった前作は文字通りエクストリーム・ミュージックの世界で、ズッコケましたが、今作は2曲目から(1は飛ばしても良い)ザクザクガリガリのリフと爆走ツーバス、切れ込みギターソロ、字余り叫き散らしのボーカルが炸裂!続く(3)もヘヴィな導入部から最後は爆走する曲。とにかく「これぞSLAYER」というアグレッシヴかつスピーディーな曲が満載!何曲かラップなボーカルの曲もありますが、演奏がスラッシュの領域から外れていないので、良しとしましょう。必聴!!


SLAYER/GOD HATES US ALL-COLLECTOR'S EDITION
AMERICAN/063040-2

USスラッシュメタルの帝王「DIABOLUS IN MUSICA」から3年ぶりのアルバム「GOD HATES US ALL」にボーナストラックとCD−ROMによるビデオトラックを追加収録したコレクターズ・エディション。追加されているのは「SCARSTRUCK-BONUS TRACK」「ADDICT-BONUS TRACK」「DARKNESS OF CHRIST-DVD INTRO」「BLOODLINE-VIDEO」「RAINING BLOOD-VIDEO LIVE」「INTERVIEW/B-ROLL FOOTAGE」


SLAYER/LIVE UNDEAD+HAUNTING THE CHAPEL EP-DIGITALLY REMASTERED
METAL BLADE/3984140332


SLAYER/LIVE-DECADE OF AGGRESSION
AMERICAN/4918012

1991年の「CLASH OF THE TITANS TOUR」を収録した2枚組ライヴ


SLAYER/LIVE-DECADE OF AGGRESSION
AMERICAN/5867992

1991年の「CLASH OF THE TITANS TOUR」を収録した2枚組ライヴ


13789SLAYER.gifSLAYER/REIGN IN BLOOD-DIGITALLY REMASTERED+2BONUS TRACKS
AMERICAN/4917982

1986年リリースのサード・アルバムで名作中の名作といわれている作品のデジタル・リマスター(オリジナル・マスターに起因する一瞬音飛びが残ってます)、「AGGRESSIVE PERFECTOR」「CRIMINALLY INSANE(REMIX)」の2曲を追加した再発盤。いわゆるスピードメタルの原典的サウンドで、ボーカル、ギターリフ、リズムのすべてがスピード感重視の構成。緩急、切れ込みギターソロ、ツービートの爆走ドラムスなど、いまだ全く色褪せない作品です。


SLAYER/SEASONS IN THE ABYSS-DIGITALLY REMASTERED
AMERICAN/4917992

爆走スピード曲と、印象的なリフによるヘヴィな曲が7:3くらいになった5作目。デジタル・リマスター盤


SLAYER/SOUTH OF HEAVEN-DIGITALLY REMASTERED
AMERICAN/4918002

剛球一直線だった「REIGN IN BLOOD」に続く4作目の作品。BLACK SABBATHを思わせるおどろしいギターフレーズが印象的なヘヴィ曲「SOUTH OF HEAVEN」で幕をあける、暗黒面を強調したアルバム。デジタル・リマスター盤


SLAYER/UNDISPUTED ATTITUDE
AMERICAN1/4918032

80年代ハードコア・パンクのカヴァー集


15170SLOWGATE.gifSLOWGATE/FORCE OF THE UNKNOWN
EXTREMITY/GMR/EXTREMCD002

1995年に元HEXENHAUS〜MANNINYA BLADEのNick Johansson(g)が結成したツインギターの5人組、デビュー作。う〜んこれはカッコいいぞ!モダン風味のスラッシュメタルを基本にいかにも北欧らしいメロディを満載したサウンドはなかなかの味わい。パワフルな咆哮から激情を押さえた歌い方、きっちりとメロディも歌えるボーカリストのChristoffer Larssonの力量もさることながら、ガリガリザクザクのリフから泣きのソロ、グルーヴィーなベース、タイトでダイナミックなドラムスなど、どの曲も素晴らしい。ズドズドとしたスラッシュ然りの突進曲からスケール感のあるICED EARTH風、SPIRITUAL BEGGARS風ヘヴィロックまでそつなくこなしており、何度聴いても新しい発見ができ楽しめます。決して派手さは無いけど、いぶし銀のようなメタリック・サウンドで、個人的にはこの手が一番好き!


SLUGATHOR/UNLEASHING THE SLUGATHRON
AGONIA/ARCD007

フィンランド出身の4人組、オールド・スクール・デスメタル・バンド。ボエボエと唸るディープスロート・ボーカルに時折絶叫も交え、ウゴウゴとしたギターリフ、うねるベースライン、ダダダダとアタックの強いスネアによるブラスト&ツーバス爆走の怒濤のサウンドを展開しております。北欧のバンドでありながらそのスタイルはCANNIBAL CORPSE系のもので、多少ボーカルのパワーが不足気味ですが、上手く緩急を使い、メタリックな展開と暗黒系のドロドロとした雰囲気を併せ持っております。スピード感よりも重量感と暗黒系のファンなら聴いて損なしの全10曲31分。


SOBRE NOCTURNE/SERPENTINE DREAMWEAVER
LOUD N'PROUD/LNP004

スウェーデン出身のトリプル・ボーカルの8人組、フォーク/トラッドなゴシックメタル・バンド。ボーカルは咆哮型デスとゴシック風語り系、女性ボーカルの3人、さらには21人に及ぶコーラス隊と9人の管弦楽隊が参加。ヘヴィなギターによるメタリックな演奏にコーラス隊が歌う様はTHERIONのようでが、曲調はもっとダークでメランコリックな雰囲気で、あまりドラマティックな印象はありません。メロディラインにもトラッドな要素が多く、優しく、もの悲しい雰囲気に包まれており、非常に和むサウンドです。本格的な管弦楽隊とコーラス隊によるクラシカルな雰囲気とメタリックなサウンドの融合が好きな人は必聴!


SODOM/GET WHAT YOU DESERVE
STEAM/SPV08476762

アトミック・シュタイフが新ドラマーとなったアルバム。大半が2分代のデスメタルな雰囲気を持っている。


SODOM/M16-LTD DIGIPACK+2BONUS TRACKS
STEAMHAMMER/SPV08772440CDLTD

迷彩カラーのデジパック、銀箔エンボス仕様、2曲のボーナストラック収録の限定盤


SODOM/MASQUERADE IN BLOOD
/SPVCD08576962


SODOM/TEN BLACK YERARS-BEST OF
SPV/SPV08618342


THE SOIL BLEEDS BLACK/THE KINGDOM AND IT'S FEY
CRUEL MOON/381004

アメリカ出身なんだろうか(コンタクト・アドレスがそこになってるが・・・)の3人組、パストラル・ダーク・ゴシック・バンド。いわゆるフォークローなアコースティック楽器の音色を使ったほのぼのとしたサウンドを展開。演奏が主体ながら、随所に騎馬剣劇や嵐などの情景的効果音や、男性と女性のいかにも民謡的な歌が導入されたりしており、中世ヨーロッパの田園風景を描写したサウンドです。当然の事ながらメタル色はなしのユーロ・フォーク・サウンド。


13851SOILENTGREEN.gifSOILENT GREEN/A DELETED SYMPHONY FOR THE BEATEN DOWN
RELAPSE RECORDS/RR6481-2

アメリカ出身のハードコア/メタル・ミクスチャー・バンド、3作目のフルアルバム。ウニョウニョと蠢くギターリフ、複雑なテンポチェンジ、ファスト&スローをごちゃ混ぜにした曲調、曲としての起承転結をぶち壊した構成、ワンバスキックを主体にした手数足数の多いドラムス、悲壮感すら漂わせるBenの絶叫型と咆哮型ボーカルなどが渾然一体となった、一つの枠には収まらないエクストリーム・サウンドが溢れています。非常にテクニカルで複雑な演奏部分はDEATH風だし、ギターソロやメロディアスといった部分など無視した所はヘイトコアに通じるひたすらアグレッシヴでダークなサウンド。相変わらずのアーティスティックなジャケットも美麗。


SOILENT GREEN/A STRING OF LIES
RELAPSE RECORDS/RR69852

EYEHATEGODのブライアン・パットソンをフューチャーしたアメリカ出身のブルータル・グラインド・コア・エクストリーム・デスメタル・バンドSOILENT GREENの3曲入りミニアルバム。ジャケットがなんだかかわいいんですが、中身はとことんヘヴィです。3曲で全11分と短いんですが、なかなか音源を発表してくれないSOILENT GREENなんで、ファンは必携、必聴の一枚です。


SOILENT GREEN/SEWN MOUTH SECRETS
RELAPSE RECORDS/RR64052

セカンド・フルアルバム


SOILWORK/A PREDATOR'S PORTRAIT
NUCLEAR BLAST/NB5822

スウェーデン出身のツインギター、キーボードの6人組、メロディック・デスメタル・バンド3作目。デビュー作から2作目、そしてこの3作目とSOILWORKとしての個性を捨てずに着実に進化を遂げたサウンドがここに詰まっています。コード進行やリフ、歌メロなど前作と同じ様なものが登場しますが、それは「進化」では当然あり、「突然変異」ではない結果。個性をより際だたせた作品で、(1)を聴くだけでSOILWORKだと解る作品です。ヒステリックにガリガリと突き進みながらも(5)(6)や(10)を聴けば解るとおりボーカルスタイルの幅の広がり、押し引きの絶妙なギターリフ、泣きのギターソロ、バックのキーボードなどのバランスが見事。今までのファンは文句なし楽しめます。


SOILWORK/CHAINHEART MACHINE
LISTENABLE RECORDS/POSH017

1999年9月3,4日のDARK TRANQUILLITYの前座としての初来日ですでに世代交代を見せつけたスウェーデンの6人組、セカンド作。デビュー作で聴かれた、独特のからみつくギターリフ、ツービート主体のスラッシーなスピード感、テクニカルで緩急を用いた展開、さり気ないキーボードと個性は全く失われることなく、さらに随所に前作以上の劇的な泣きのソロワークを導入して、一瞬も耳を離せないサウンドに仕上がっています。名盤の域に達しました。


16170SOILWORK.gifSOILWORK/FIGURE NUMBER FIVE-LTD 2CD
MUCLEAR BLAST/NB1108-0

スウェーデン出身のメロディック・デスメタル・バンド、5作目。SOILWORKとしての確固たる個性を保ちつつも、前作でDevin Townsendをプロデュースに迎えたおかげか、もはやデスメタルなどというアンダーグラウンドなジャンルを抜けだしており、Speedのボーカルの表現力の増大、ギターリフや曲の組み立て、メロディラインなどどれもメジャーを意識した広角のエクストリーム・サウンドが満載。別段小難しいことも、今までにない画期的なこともやっていませんが、逆にそういった部分を極力そぎ落としてシンプルにまとめられており、おそらくは今作でアメリカ市場への上陸を考えての、悪くいえばラジオ向けな曲作りがなされています。デビューから3作目までとは明らかに質の違う作品、モダン・デスメタルの登場!1997年のデビュー前のデモ音源6曲を収録した限定2CD仕様。


14577SOILWORK.gifSOILWORK/NATURAL BORN CHAOS
NUCLEAR BLAST/NB581-2

スウェーデン出身のツインギターのメロディック・デスメタル・バンド、4作目。プロデューサーにDevin Townsendを迎え、一抹の不安を抱きつつも聴くと、1曲目から「あっ!これはSOILWORKだ!」ってわかる程SOILWORK節健在で、安心。クリーンボーカルの導入も増えていますが、スケール感のアップにつながる使い方だし、とにかくSpeed Stridの強力なデスボイスは健在。今まで以上にメロディアスなギターソロが目立っており、かといってアグレッシヴでブルータルな演奏が減ったとは思えず、メロディとの両立が見事なバランスを保っています。(2)のような複雑な曲調も難なくこなしており、ファンには安心の作品であり、アグレッシヴでメロディアスなデスメタル・ファンにはお薦めの作品。


14607SOILWORK.gifSOILWORK/NATURAL BORN CHAOS-KOREAN VERSION
DREAM ON/PARK9014

スウェーデン出身のツインギターのメロディック・デスメタル・バンド、4作目。プロデューサーにDevin Townsendを迎え、一抹の不安を抱きつつも聴くと、1曲目から「あっ!これはSOILWORKだ!」ってわかる程SOILWORK節健在で、安心。クリーンボーカルの導入も増えていますが、スケール感のアップにつながる使い方だし、とにかくSpeed Stridの強力なデスボイスは健在。今まで以上にメロディアスなギターソロが目立っており、かといってアグレッシヴでブルータルな演奏が減ったとは思えず、メロディとの両立が見事なバランスを保っています。(2)のような複雑な曲調も難なくこなしており、ファンには安心の作品であり、アグレッシヴでメロディアスなデスメタル・ファンにはお薦めの作品。韓国盤、エンボス仕様のデジパック。


13560SOILWORK.gifSOILWORK/STEEL BATH SUICIDE
LISTENABLE RECORDS/POSH012

スウェーデン出身のツインギター、キーボードを擁する6人組、メロディック・デスメタル・バンド、デビュー作。(1)からいきなりのインスト曲でいかにこのバンドがメロディを重視しているかが伺えます。全編硬質なギターリフに絶叫型ボーカル、複雑に展開する曲構成を難なくこなすリズム隊、バッキングに徹したキーボードとどこを切っても珠玉の出来。叙情あふれる泣きのギターソロはメロデス・ファンは必聴の作品。1998年度のデスメタル最高傑作と私が断言します。


6225SOILWORK.gifSOILWORK/STEEL BATH SUICIDE-RE-RELEASE WITH LIVE BONUS
LISTENABLE RECORDS/POSH012A

スウェーデン出身のツインギター、キーボードを擁する6人組、メロディック・デスメタル・バンド、デビュー作。(1)からいきなりのインスト曲でいかにこのバンドがメロディを重視しているかが伺えます。全編硬質なギターリフに絶叫型ボーカル、複雑に展開する曲構成を難なくこなすリズム隊、バッキングに徹したキーボードとどこを切っても珠玉の出来。叙情あふれる泣きのギターソロはメロデス・ファンは必聴の作品。1998年度のデスメタル最高傑作と私が断言します。1999年10月31日オランダでのライヴを1曲追加収録したニュー・アートワークの再発盤。


SOLAR DAWN/FROST-WORK
MIGHTY/PMZ018-3

PULVERISED RECORDSからアルバムをリリースしていたUNMOOREDのChristian Alvestam(vo)が新たに結成したバンド、3曲入りミニ・アルバム。ブルータリティ溢れるデスメタル・ファンは要注目のバンドです。怒濤の如く疾走するツーバス、小刻みでスラッシーなギターリフ、絶叫スタイルのボーカルと北欧デスメタルの本質を貫いたサウンド。3曲では全然もの足りません。フル・アルバムに大大期待!


11726SOLARISIS.gifSOLARISIS/HOLLAND IS MADE OF TOFU
MORBID RECORDS/MR059

オランダ出身のツインギター、キーボード奏者のいる5人組、デスメタル・バンド、デビュー作。「この野郎〜東洋人なめとんな〜」の訳のわからないジャケット&アルバムタイトルで聴く気が失せませが、ところがどっこい!やっぱジャケに騙されてはいけません。ジャギジャギのギターリフに硬質なドラムス、ディープスロート・ボーカルによるスラッシュ/デスメタル・サウンド全開ではありませんか。さらには随所で聴かれるフワフワしたキーボードやクリーンボーカルの導入など、ちょっとCREMATORY風なところがあり、知的センスを感じます。このバンドが「TOFU」という響きをどう受け止めているのか、またこのジャケットセンスが誰のものなのか計り知れませんが、氾濫しすぎたエログロよりは注目度は高いかも。ユーモアのわかるスラッシュ/デス・ファン必聴


16054SOLEFALD.gifSOLEFALD/IN HARMONIA UNIVERSALI
CENTURY MEDIA/77495-2

ノルウェー出身のCornelius(vo&g&b&Vocals&Samples)とLazare(vo&synth&organ&piano&ds)の2人によるアヴァンギャルド・ブラックメタル・ユニット、4作目。時代がようやく追い付きつつあるのか、こういった拡散型デス/ブラックメタルへの評価も日々高まっており、その代表格がOPETHでしょう。そのOPETHにも似た、そしてさらに多様なサウンド展開が楽しめます。今作はかなりノルウェー産のフォークローなメタルを意識した作りで、それは歌詞に反映されており、英語以外にも古代スカンジナビア語なども使われています。サウンド的にはデス声を含めた多彩なボーカル・スタイル、ハモンド・オルガンを主体に様々なキーボード、ヘヴィなギターワーク、情景を描き出した複雑な曲調などまさにプログレッシヴでアグレッシヴでマジェスティックな全10曲60分、必聴!


SOLEFALD/NEONISM
AVANTGARDE MUSIC/AV038CD

ノルウェー出身のラザレとコーネリアスと言う二人によるデスメタル・ユニット、セカンド。前作もアヴァンギャルドで一風変わったスタイルでしたが、今作もデスメタルのアグレッシヴな面を基本にラップ、インダストリアル、クラシカルな要素を加味したサウンドを展開しています。一聴しただけでは非常に散漫な印象になりますが、オルガン系のシンセとギターのからみや、緩急、展開のある曲調などプログレッシヴなデスメタルとしては飛び抜けた作品です。


13717SOLEFALD.gifSOLEFALD/PILLS AGAINST THE AGELESS ILLS
CENTURY MEDIA/77395-2

ノルウェー出身のLazareとCorneliusの二人によるアヴァンギャルド・デス/ブラック・ユニット3作目。前作ではいろんな事を演奏しすぎてちょっと散漫な印象でしたが、この3作目はデビュー時のサウンドに戻っております。(1)はメロディアスなブラックメタルでカッコいい。今作にも様々な装飾が施されていますが、基本的にアグレッシヴでヒステリックなブラックメタルを柱として、そこを逸脱せずにテクノ、インダストリアル、パンク/ニューウェイヴといった音楽のエッセンスを加味しており、ゴテゴテとした厚塗りな印象がなくすんなりと聴けます。THE KOVENANTやSIGHといった拡散型のブラックメタル・ファンには是非聴いていただきたい作品だし、また聴いて損なし。


4665SOLEFALD.gifSOLEFALD/THE LINEAR SCAFFOLD
AVANTGARDE MUSIC/AV021

アヴァンギャルドなノイズミュージックにエクストリーム系の攻撃性、クラシカルな荘厳さ、ヘヴィメタリックな展開を持つこのバンドは、ノルウェーの2人組。とにかく今までにない独創的なサウンドは圧倒されます。いわゆる正統派マニアには受けないでしょうが、メロディック・デスにも通じる展開もあるし、プログレッシヴでもあるので、単純じゃないひねった奴が聴きたい人にはお薦めの作品です。


SOLEMNITY/REIGN IN HELL
REMEDY RECORDS/REM016

ドイツ出身のツインギターの5人組、パワーメタル・バンド、デビュー作。HAMMERFALLのデビュー時のように、80年代パワーメタル影響下のサウンドを展開しております。ボーカルはカイ・ハンセンの如きあまり声量のないヘロヘロ系で、演奏そのものも変に大仰にしたり、凝りすぎる展開もなくストレートな印象。まだパワーメタルとスラッシュメタルが一緒くたになっていた頃のジャーマン系サウンドに近く、曲によってはスラッシーなスピード感があり、そこに流れるようなギターソロを導入した最初期のHELLOWEENタイプ。あと一つ二つヒネリが欲しい・・・ところです・・・


SOLSTICE/LAMENTATIONS
CANDLE LIGHT/CANDLE007

コレはイギリス出身のツインギター5人組、ドゥーム・ゴシックメタル・バンドです。全編スローで耽美な世界を築いておりますが、あまりヘヴィじゃなく、どちらかといえばゴシックに近い印象です。美旋律や変化技が無く、ただただ淡々と流れていくサウンドですね。


SOLSTICE/LAMENTATIONS
CANDLE LIGHT/CANDLE069CD

イギリス出身のツインギター5人組、ダーク・ドゥーム・ゴシックメタル・バンド、リマスター再発盤。全編スローで耽美な世界を築いております。ただひたすら気怠げに歌うボーカル、重く沈み込む曲調など、宗教的、鬱病的なサウンドがつまっております。私的に考える爽快感を与えてくれるヘヴィメタルとは対極の憂鬱感を増大させるだけのための音楽といった感じ。ギターの一瞬のメロディやダルい男性ボーカルの色気に「ハッ」とさせられる部分を意識して聴く人にはたまらないはずで、57分間、深く静かに瞑想できるサウンドです。


SOMNIFERE/AUDIOPORN
MASSACRE/MASCD0237

ドイツ出身のツインギター、キーボードの6人組、スラッシュメタル・バンド、デビュー作。いきなりヒップホップ系の音が出てきたので、思わずCD止めようかと思いましたが(^_^)、イントロですぐに終わりました。非常に個性的なバンドで、ボーカルはアングリーな吐き出しですが、演奏自体はスラッシーなHM。そこに最近のネオ・ゴシックたとえばTHEATRE OF TRAGEDYみたいな、シンセによるちょっとインダストリアルがかった味付けがされております。ダルく歌うボーカルも導入されており、USモダン・ヘヴィにヨーロピアン・ゴシック・デスの香りを振りまいた感じもします。アグレッシヴでヘヴィなサウンドの中を浮遊するキーボードが好き嫌いの分かれ目、個人的にはネオ・スラッシュとしてこういったバンドは応援したい。モダン派なら聴いて損なし。


SONATA ARCTICA/ECLIPTICA
SPINEFARM RECORDS/SPI91CD

フィンランド出身のキーボード&ボーカル、ギター、ベース、ドラムの4人組、メロディック・スピードメタル・バンド、デビュー作。ドラムのフィルで始まる(1)からハイトーンを駆使したスピードナンバーで、GとKeyのソロの掛け合いを導入したサウンドはなかなかのもの。Keyがイニシアティヴを取ってるようですが、シンフォニックな要素よりもやはりSTRATOVARIUSがお手本のようです。歌メロの流れにも欧州独特の泣きがあるし、ボーカルもけっこう中音域にパワーがあるので、聴きやすい。展開の多い(2)やギターとキーボードの対比が心地よい疾走曲(3)、歌メロ、コーラスの印象的な(6)、フルートとアコギによるイントロから泣きのバラードにつながる(7)など、様式派にはたまらない内容間違いなし。


SONATA ARCTICA/VICTORIA'S SECRET
SPINEFARM/SPI169CD

フィンランド出身のメロディック・スピードメタル・バンド、タイトル曲の「VICTORIA'S SECRET」のエディット・ヴァージョンとアルバム・ヴァージョン、METALLICAの「FADE TO BLACK」のカヴァーの3曲を収録したシングル。


SOPHIA/SOPHIA
COLD MEAT/CMI089

スウェーデンのCOLD MEAT INDUSTRYからリリースされたバンド。詳しく分からないんですが(COLD MEAT INDUSTRYのホームページにも載ってないぞ)、全編壮麗でダークなインストルメンタル/サウンド・トラック(おどろおどろしいお経のような、ボーカルというよりも声が入っていますが...)バトル・ドラムを導入した盛り上がる部分もあり。恐怖、SF、ホラー映画のサントラ・マニア向き。


SORATH/GNOSIS
LEVIATHAN RECORDS/LVRCD014

チェコ出身の4人組、メロディック・ブラックメタル、ファースト・フル・アルバム(過去に2作SPLITをリリースしています)メンバーはかなり若そうなんですが、ツーバスの小気味良い疾走感を主体にしたサウンドで、ブラストビートも適度に導入。あまり凶暴じゃない絶叫型のボーカルに印象的な扇動型ギターで北欧のメロディック・デスメタルな雰囲気も漂います。(特にボーナスとして収録されている94年作品はもろメロデスしてます)


SORATH/UNCLEAN/MATACHE CHAVALA SPLIT-CD'96
PUSSY GOD RECORDS/PGR010

チェコ出身のブラックメタル、2バンドによるスプリットCD。SORATHはちょっと軽いスネアが気になりますが、いわゆる正統派メロディックなブラックメタルで、絶叫ボーカル、ツインギターによる扇動型ギターも非常に印象的で叙情的です。DISSECTIONタイプといえるでしょう。続くUNCLEANはどろっとしたリフによるオカルト/ホラーな雰囲気のブラックメタルで、ファスト・チューンはなし。SORATHだけでもメロディアス派は買いです。


SORCERY/BLOODCHILLING TALES
NO COLOURS RECORDS/NC020

スウェーデン出身のツインギターの5人組、1990年レコーディング作品に7インチシングルでリリースされた2曲「Rivers of the dead」「The rite of sacrifice」をボーナストラックとして収録した再発盤。プロデューサーはTomas Skogsberg。ザクザクウニョウニョしたギターリフ、低音吐き出しボーカル、ミッドテンポのデス/スラッシュメタルなサウンド。


12053SORG.gifSORG/ENIGMA GROTESQUE
SCARLET/SC019-2

ノルウェー出身のツインギター、キーボード、男女ボーカルの6人組、ゴシック・デスメタル・バンド。いきなり(1)の男声ゲボゲボ・ボーカルとドラマティックなスラッシュメタルとの融合に耳を惹き付けられていると、(2)はスローで切ないメロディに女性ボーカルが歌う導入から、ザクザクのスラッシュなリフとゲボ・ボーカルまで登場の異色作。(4)はその女性ボーカルがジャジーに歌い上げるバラードだし、ヴァイオリンを導入した(5)のメランコリック度は非常に高い。(6)(7)は複雑な曲展開、テクニカルなギターソロが聴けるプログレッシヴ・メタル。数多くの男性デス声と女性ボーカルといったパターンのバンドがいる中でも、美と醜の対比が激しく、演奏面も充実している作品で、MY DYING BRIDEに女性ボーカルを入れたような感じ。


SORHIN/DODEN MCMXCVIII
NEAR DARK PRODUCTIONS/NDP013

スウェーデン出身の3人組ブラックメタル・バンド、限定ナンバリング付きミニ・アルバム。このバンドは明らかにスラッシュメタルからの影響が著しく、ギターリフなどに印象的なものが多く、音質もチープでクラッキングなサウンドです。(良い事なのか悪い事なのか...)ボーカルは絶叫型デス声なんですが、演奏はひたすらスラッシーでカッコイイ出来。


SORHIN/I DET GLIMRONDE MORKRETS DJUP
NEAR DARK PRODUCTIONS/NDP008

スウェーデン出身のブラックメタル・バンド、ファースト・フルアルバム。メンバーのカッコウは白黒メイクのブラックメタルなんですが、ギタリストは明らかにスラッシュメタルからの影響がうかがえます。時折アイアン・メイデンタイプの展開もでてきますが曲はもっとコンパクトで、スピーディーです。デス声OKのスラッシュファンも聴いてみてください。


SORHIN/SKOGSGRIFTENS RIKE -MCD-
X-TRE/XTR001


SOULBURN/FEEDING ON ANGELS
CENTURY MEDIA/772172

オランダ出身の3人組、スラッシュ寄りのデスメタルです。複雑に刻まれるバスドラや扇動型ギターリフの上下動が気持ちよく、ボーカルもアングリーさを残した声で、変にメロディアスな所や怒涛のごとくの突っ走りはなく、速い曲でも十分重く、スラッシーで、このレヴェルならスラッシュファンでもOKかな?と思える作品です。


SOULGRIND/ELIXIR MYSTICA
HOLY RECORDS/HOLY64CD

フィンランド出身の男女ボーカル、キーボード奏者のいる5人組、3作目。いわゆる女性ボーカル(ヘタロリ系)と絶叫、咆哮デスボーカルとの掛け合いを導入したメロディック・ブラック路線。ギターリフを含む演奏自体は正統派ヘヴィメタルなもので、男性の絶叫以外はあまりブラックメタルなヒステリックさはありません。替わりにギターのフレーズやキーボードが奏でる北欧特有の寒々とした雰囲気が強調されており、耳に残ります。以前から引き合いに出していたDISMAL EUPHONY路線に加えて、(8)ではディープボイスとメランコリックなキーボードによるCREMATORY風の曲もあって、こちらの曲の方が印象が良い。DISMAL EUPHONY系のフィーメイル・ブラック・ファンなら聴いても損なし。


SOULGRIND/INTO THE DARK VALES OF DEATH
HOLY RECORDS/HOLY76CD

フィンランド出身の男女ボーカルによるブラックメタル・バンド、4作目。相変わらず男性の絶叫型ボーカルと女性ボーカルによるブラックメタル・スタイルの変化技を演奏しております。同様のバンドが徐々にメロディアスな方向へと変化していく中にあっては貴重な存在かもしれませんが、もはやあえて聴くほどのこともない感じ。結局ツカミとしてはこのスタイルは良かったものの、男女ともボーカルに今ひとつ説得力がなく、また演奏自体にも覇気がなくなっているようで、刺激度は少ない。(7)のようなスピード・スラッシュにコーラスを入れた曲は良いかも。


9910SOULGRIND.gifSOULGRIND/KALMA
HOLY RECORDS/HOLY48CD

フィンランド出身の女性ボーカルを擁するブラックメタル・バンド、2作目。メンバーが多少入れ替わったようで、前作と同じメンバーはG&BのLord HeikkinenとDsのAgathon Frosteusだけ。女性ボーカルも交代したようで、Miss W.Lillith嬢はロリータ声からハイトーンまで出せるタイプ。何となく前作のダークな雰囲気が薄れ、ますますDISMAL EUPHONYに近くなった感じ。男性の絶叫ボーカルは一様メロディを追って歌ってるタイプですが、パワー不足気味。相変わらず展開も激しく、ギターは正統派HMなリフ&ソロを導入しており、特に(5)のような疾走メロディック・タイプの曲もあります。


SOULGRIND/WHITSONGS
ICARUS MUSIC/ICARUS01

フィンランド出身の女性ボーカル、キーボード(兼任かも)を含む5人組、ブラックメタル・バンド。男声は絶叫型デス、女声は普通声(あまり上手くない)で、ほぼデュエット状態。全体の雰囲気は、かなりプログレッシヴな展開を含んでおり、DISMAL EUPHONYをもっとダークにした感じ。アグレッシヴなブラックメタル然りとした部分と神秘的でオカルトチックな部分が同居しており、スピード感はないものの、バックに流れるシンセサイザーや随所で聴かれるトラディショナルなメロディが寒々とした印象を醸し出しています。


SOULLESS/AGONY'S LAMENT
WORLDCHAOS/KDM010

アメリカはオハイオ出身のツインギターの5人組、スラッシュメタル・バンド、デビュー作。アメリカのバンドでありながらも影響を受けたのは明らかにヨーロピアン・スラッシュメタルであり、90年代のメロディック・デスメタルを通過してからのサウンド、いわゆるスウェーデン産デスラッシュっぽい感じで、WITCHERYタイプかな。ワイルドな吐き出し型のボーカル、ツービートのドラムス、ザクザクのギターリフを主体にしながらもかなりキャッチーなフレーズもあり切れ込み型のソロ&泣きのソロもあって、アグレッシヴかつタイトでメロディアスなデスラッシュが堪能できます。初回限定麻でできたきんちゃく袋入り!


SOULLESS/JOURNEY OF SOULS
DEMISE RECORDS/DMSCD016

ブラジル出身のオーソドックスな編成の4人組、ブルータル・デスメタル・バンド。ボーカルはゲボゲボ、ギターリフはブルンブルンとしており、重くて速いタイプ。ただスネアの音が軽く乾いた音なので、ツーバスの連打やブラストビートの時に、スタスタとドドドドの差に違和感を覚えるかも。しかし全体にコンパクトで、適度におどろおどろしいところもあり、マニアなら納得かも。


SOULREAPER/WRITTEN IN BLOOD
NUCLEAR BLAST/NB4032

スウェーデン出身のツインギターの5人組、デスメタル・バンド、デビュー作。ギターが元DISSECTIONのJohan Norman。叙情メロデス・マニアはそれだけで買いでしょう。ボーカル・スタイルは絶叫型に近いものがありますが、メロディを歌っているタイプで、それほど聴き苦しくないはず。ギターもオーソドックスなリフから煽動型も取り入れたもので、かなり印象的。DISSECTIONほどの泣きはあまり感じないんですが、ブラストビートを多用し、なおかつ複雑なフィルを難なくこなすドラムスが、非常に多彩で、聴き応えあり。怒濤の疾走感を生み出すと思えば、小刻みなツーバスの連打など超人的テクニックを披露しております。アグレッシヴかつスピーディーなデスメタル・ファンは必聴。


17811SOUNDBYTE.gifTHE SOUNDBYTE/RIVERS OF BROKEN GLASS
AMARANTH/AMR01

ノルウェー出身のゴシックメタル・バンドTHE 3rd AND THE MORTALのTrond Engum(g,b,key & vo)によるソロ・プロジェクト。女性ボーカルやトランペット、シンセサイザー奏者など多数のゲストが参加。いわゆる男性の気怠げで怪しげなボーカルとこれまた怪しげな女性ボーカル、単調でミッドからスローテンポ主体のダークなゴシックサウンドを展開。サンプリングやプログラミングを使ったモダンでインダストリアルな部分やKATATONIAのようなモノクロームなゴシック風、THE 3rd AND THE MORTAL風の宗教ゴシック、アトモスフェリックでサウンドスケープな部分などさまざまな音像による全10曲45分、多彩な印象ながらダークでストレンジなゴシック・ファンなら聴いて損なし。


15901SPAWNOFPOSSESSION.gifSPAWN OF POSSESSION/CABINET
UNIQUELEADER/ULR60010-2

スウェーデン出身のツインギターの4人組、デスメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。これはカッコいい!目まぐるしく矢継ぎ早に展開していく曲調ながら全くテンションが下がらず、そのスピーディーかつテクニカルな演奏が最後まで続きます。ザクザクウニョウニョしたメタリックなリフにトレモロ・リフも絡めたギター、エモーショナルなソロワーク、インプロビゼーショナルな手数足数の多いドラムスなどが交錯しつつも乱れがなくどの曲も刺激度満点。特にドラムス兼任で(今作レコーディング後に元MORTAL DECAYのKelly Izquierdoが加入)ボーカルを担当するDennisのパワフルな早口字余りがスピード感を高めており、SADUSやDEATHといったテクニカル系のスラッシュメタルをさらにソリッドでデスメタル風にした感じ。必聴!


13949SPINEGRINDER.gifSPINEGRINDER/A VISUAL SYMPHONY OF HORROR
EXTREMIST/EXR016

アメリカ出身の制御不能なサイバー・ゴアグラインド・デスメタル。これはDILLINGER ESCAPE PLANに通じる超速サウンドです。まさに聴く者の頭部を破壊する「スキャナー」的な爆裂音の連続!全6曲11分「あ〜耳が痛い>_<」


SPIRIT WEB/SPIRIT WEB
STENTORIAN RECORDS/67014207182

アメリカ出身の4人組、テクニカル・ヘヴィメタル・バンド。ボーカルはハイトーンで歌い上げるタイプ、ツーバスの連打を用いたドラマティックな曲調が中心で、そこにハイテクに弾きまくるギターと明瞭なベースが導入されており、ヒロイックな部分を取り払ったICED EARTHっぽいところもあります。プログレ・メタルというほど複雑すぎず、正統派からちょっと踏み込んだ展開系と言った感じ。ギター&ベースを演奏してる人は聴いて損無し。


SPLATTERED CADAVER/MERCILESS BUTCHERY
UNITED GUTTERAL/UG014

アメリカ出身の4人組、ゴア・ブルータル・デスメタル・バンド。下水道ボーカル、ウゴウゴと唸りを上げるギターリフ、スタタタとしたブラストビートが導入された、一定のリズム&テンションの波状攻撃。スピード感よりも耳を聾するばかりの重低音が強調されたブラスト多用のCANNIBAL CORPSE系のサウンド。ただしバンド名やアルバムタイトルほどのゴア度はなく、マニア向け。


17490SPLATTERHOUSE.gifSPLATTERHOUSE/THE HOUSE THAT DEAD BUILT
RAZORBACK/RR26

アメリカ・オレゴン出身の3人組、ブルータル・ゴアグラインド・バンド、デビュー・フルアルバム。これまたCARCASSの「Reek of Putrefaction」擬きのイントロで幕開けるシックネス・ゴアメタル・サウンド全開です。RAZORBACKレーベルは全般にこの手が多いのでレーベル買いの出来るサウンドで、ボエボエとワーギャーのツインボーカル、ダウンチューンされたウゴウゴのギターリフ、ポンポン・スネアによるワンバス・ブラストとツーバスの爆走を交えた曲調が主体で、曲間のSEなども最小限、ほとんど気にならない程度で一気に聴けてしまいます。全9曲34分、EXHUMED、IMPALEDあたりのゴアメタル・ファンは聴いて損なし。


16072SQUASHBOWELS.gifSQUASH BOWELS/FOR DEAD GOD-INTERNATIONAL DEVASTATION
OBSCENE/OBP050

過去にチェコのOBSCENE PRODUCTIONSからアルバムを2枚リリースし好評を得たポーランド出身のシックネス・グラインド/ゴア・デスメタル・バンド、1994年のデモ「FURGOTT」、1995年のデモ「DEAD?」そして1996年のデモ「INTERNATIONAL DEVASTATION」の3作にボーナストラック4曲を加えた作品。多少音質にバラツキがあるものの、ゲロボーカルと蠢くギター、バタタタタとした手数足数の多いドラムスが爆裂の全31曲47分、マニア必聴!


17239SQUASHBOWELS.gifSQUASH BOWELS/NO MERCY
OBSCENE/OBP057

ポーランド出身のゴア・ブルータル・デスメタル・バンド、2004年作。こりゃカッコいいぞ!全編NASUMしております。あの独特の(っていってもDISMEMBER風のだけど)歪んだギターサウンドでブリンブリンとウネリを出し、ツタツタしたスラッシュビートとトタタタのブラストの切り返し、ボエボエワーギャーなボーカルの字余り度など今までで最高の出来。スピーディーでシンプル、そしてちょこっと醜悪な部分も持ったゴア・グラインド・スラッシュな全14曲30分+5曲のライヴ映像収録のCD−ROMトラック付き。スカッと楽しめること間違いなしのお薦め盤。


SQUASH BOWELS/THE MASS ROTTING-THE MASS SICKENING
OBSCENE PRODUCTIONS/OBP044

ポーランド出身の3人組、デスメタル・バンド。ベース&ボーカルのArtus以外のメンバーが替わっており、ワンバスキックのブラストを主体に、小刻みなツーバスも使うドラムス、ザクザクガリガリとしたギターリフによる比較的シンプルでスラッシーな曲調に変化。ゲロゲロ・ボーカルは絶品で2重3重にも重ね録りされているらしく、野獣の咆哮系デス声とゲロ声、呻き声などが右から左から聴こえてきます。ハイテク・ドラムスによる爆走感やグランディングな雰囲気は前作の方が上ですが、重量感のある比較的きっちりとしたブルデス・ファンなら聴いて損なし。全15曲34分収録


SQUASH BOWELS/TNYRIBAL
OBSCENE PRODUCTIONS/OBP032

ポーランド出身の3人組、グラインド・デスメタル・バンド。ボーカルはゲロゲロと絶叫の掛け合い、ギターリフはウゴウゴと蠢くタイプで、ハードコア系の曲調ですが、爆走するドラムスが凄まじい。ブラストビートでもアタックの強いスネアとワンバスキック、爆走ツーバスを取り混ぜており、かなりのテクニシャン(ドラムソロもある)。ギターやボーカル、ましてやベースなんてこのドラムスのためのオマケみたいなもの。テクニカル・ドラムス・ファン必聴作の全6曲26分収録。


STABWOUND/HUMAN BOUNDERIES
BRUTAL BANDS/BB002CD

スウェーデン出身の4人組ブルータル・グラインド・デスメタル・バンド、デビューフルアルバム。ボエボエとワーギャーとしたボーカルを使い分け、ズリズリと引きずるようなダウンチューンされたギターリフ、ドルルルと爆走感あるブラスト&ツーバス・ドラムスによるサウンドを展開しており、スウェーデン産らしからぬUSブルデス/グラインドなスタイルです。ボーカルのキレ具合はなかなかのものがありますが、ギターが多少おとなしめかなといった感じ。ドラムスの手数足数は結構あるのでそのあたり、爆走感と重量感をミックスさせたサウンドが好みの人なら聴いて損なしの全10曲27分。


15376STAROFASH.gifSTAR OF ASH/ITER VIATOR
JESTER/TRICK010

ノルウェー出身のEMPEROR関係の実験的バンド、PECCATUMのIhrielことHeidi S. Tveitanのソロ・プロジェクト。いわゆるDEAD CAN DANCEに代表される耽美でアーティスティックなサウンドです。Ihriel(こっちの方が通りがいい)の儚げなボーカルにシンセサイザーによる情景を描き出したドゥーミーでアンビエント、そしてアヴァンギャルドなミッド〜スローな曲調が中心。メタル色はないけど、フリージャズやプログレッシヴ・ロックからサウンドトラックまで幅広く聴けてしまう人で、EMPERORマニアな人には垂涎の一枚です。


STEEL ATTACK/FALL INTO MADNESS
AFM RECORDS/AFMCD045-2

スウェーデン出身ツインギターの4人組、スピード・パワーメタル・バンド2作目。ジャーマン系の疾走パワーメタル・ファンにとっては立て続けの3連発で文句なしの作品です。ボーカルの音域の狭さが気になりますが、ギターを主体にあくまでドラマティックにストレートな曲調が好印象。いわゆるアンセム的な歌メロ、コーラスを多用しており、コブシを振り上げながらのヘッドバンキングがもっともに合うサウンド。理屈じゃないのよこういった曲は!隠し味的にキーボードも使われており、メロディへの配慮もあって、いつでも何処でも何度でも楽しめる定番作品


STEEL ATTACK/WHERE MANKIND FAILS
AFM RECORDS/AFMCD029

デビュー作


STEEL PROPHET/DARK HALLUCINATIONS-LTD.DIGI PACK
NUCLEAR BLAST/NB3502

83年にギタリストのスティーヴを中心に結成されたベテラン・バンド、4作目。NUCLEAR BLASTもHAMMERFALLの成功以来この手のバンドに力を入れるようになった正統派なヘヴィメタル。先のNEW EDENよりもグッとシンプルで、ボーカルはM.キスク系のハイトーンでジャーマン・パワーメタルの王道っぽい。ツインのギターソロもタイプが違って個性的だし、曲調もそれだけには留まらない深みもあります。(11)はHELLOWEENの「Ride The Sky」のカヴァー。US産だけど、ジャーマン・ファンは必聴!!!!!


STEEL PROPHET/GENESIS
NUCLEAR BLAST/NB5462

NUCLEAR BLASTに拾われて復活した80年代中期から活動していたアメリカ出身のSteve Kachinsky(g)を中心としたパワーメタル・バンドの、「Inner Ascendance」デモとカヴァー曲を7曲収録した変則盤。4オクターヴを誇るRickのハイトーンボーカルを導入した、複雑展開のパワーメタルでFATES WARNINGタイプのサウンド。特にドラマティックな(2)は勢い、メロディ、展開ともに絶品!カヴァー曲の方は影響を受けたバンドをもろに感じさせる、ACCEPT「FAST AS A SHARK」,IRON MAIDEN「GANGLAND/IDES OF MARCH/PURGATORY」,METALLICA「FADE TO BLACK」,JUDAS PRIEST「DREAMER DECEIVER」,BLACK SABBATH「NEON KNIGHTS」そしてなぜかSIMPLE MINDS「DON'T YOU FORGET ABOUT ME」といったところで、難なくコピーしていますが、ここでもRickのボーカルは聴きもの。ハイトーンを導入した複雑系パワーメタル・ファンなら聴いて損なし!!


STEEL PROPHET/MESSIAH
NUCLEAR BLAST/NB4362

アメリカ出身のパワーメタル・バンド5作目。前作ではジャーマン・パワーメタル風(初回限定のデジパックにボーナストラックでHELLOWEENのカヴァーが入ってた)な疾走感のあるパワーメタルをやってましたが、今作は明らかにIRON MAIDEN。ブルース・デッキンソンばりのボーカルにうねりながら展開していくツインギター、ドラマティックな曲構成ながら随所に疾走感も導入しており、まるで、IRON MAIDENのカヴァーをやってるみたいな錯覚に陥る曲もあります。アメリカ出身の割には全くアメリカンを意識させないサウンドで、ギターの泣き具合なんかもけっこうヨーロピアン。シャウト・ボーカルも高音まで伸びるし、メロディック&ドラマティック・パワーメタル・ファンには堪らないはず。


STEEL PROPHET/UNSEEN
NUCLEAR BLAST/NB1009-2

アメリカ出身のツインギターの5人組、パワーメタル・バンド6作目。相変わらず前半の曲はIRON MAIDEN〜ICED EARTHの流れをくむドラマティックなサウンドを聴かせてくれます。ただ後半はかなりアメリカナイズされた部分もあり、アコースティカルな叙情パートやスローパートを交えたちょっとプログレッシヴ・ハードな印象。プロダクションのせいか、演奏自体にパンチがなく、ドラムスのアタックやギターサウンドがもう少しヘヴィになれば良かったんですが、中音域からハイトーンまで何の苦もなく歌えるRickのボーカルはさすが。


STENTORIAN/GENTLE PUSH TO PARADISE
JACOB/JRCD001


11505STIGMATHEIST.gifSTIGMATHEIST/IT ALL ENDS TODAY
EUPHONIOUS RECORDS/PHONI017

オランダ出身のツインギター、キーボードの6人組、デスメタル・バンド。存在しそうでいなかった(そうでもないかな?)シンフォニック・デスメタルです。シンフォニック・ブラックのスタイルは良いけど、あの絶叫と軽いブラストビートが苦手な人にはお薦めの作品。悲壮感漂うLOWボーカル、全編で壮麗に奏でられるキーボード、正統派ヘヴィメタルなギターリフ、重量感と疾走感を備えたドラムスなど、極端に言えばDIMMU BORGIRとDARK TRANQUILLITYを足して割ったようなサウンド。プロダクションがチープなんですが、哀愁度、疾走感、そして適度な大仰さを兼ね備えたバンドとして、要注目しても損はなし。もちろん聴いても損なしですよ〜!


STILL AT LARGE/NO PLACE LIKE PARADISE
/SAL9701

ルクセンブルグ出身のパワー/スラッシュメタル


STORMHAMMER/COLD DESERT MOON
CENTURY MEDIA/77373-2

ドイツ出身のツインギター、キーボードの6人組、パワーメタル・バンド、2作目。ボーカルが交代しており、それが功を奏したか、スラッシーな小刻みなリフとツーバスの連打、オーソドックスなミドル〜ハイトーン・ボーカルによるパワー/スピードメタルで押してくれます。キーボードは前面に出ることなく、バックを壮麗に盛り上げており、時折顔をのぞかせて叙情メロディを奏でるといった感じ。ボーカルの歌い上げるスタイルや、歌メロには古き良きNWOBHMな香りがするし、バランスのとれた録音といい、飛び抜けたソロイストがいないことといい、オールド・スタイルなサウンドです。


STORMHAMMER/FIREBALL
CENTURY MEDIA/77295-2

ドイツ出身のちょっぴりジジくさいツインギター、キーボードの6人組、メロディアス・パワーメタル・バンド。バンド名といい、曲名といいいかにもB級(決してそれ以下じゃないです)。そして(1)はおきまり疾走曲で、この1曲でマニアなら満足でしょう。ただお決まり曲はこのほかに(10)くらいで、あとはメロディ重視のサウンド。ロングノートのキーボードとオーソドックスなリフに左右に振り分けられたツインリード、印象的な歌メロといったパターンの曲が中心。ギターソロのフレーズはけっこう叙情度が高いので、メロディ重視派のパワーメタル・マニア向け。


STORMLORD/AT THE GATES OF UTOPIA
SCARET/SC037-2

イタリア出身のギター、キーボード奏者のいる5人組、シンフォニック・ブラックメタル・バンド、ようやく登場した3枚目のフルアルバム。絶叫、咆哮を駆使したボーカル、ガリガリと小刻みなツインギターによるリフ、手数特に足数の多いドラムス、壮麗かつキャッチーに彩られるキーボードなど、期待に違わないクサさ満載のイタリアン・シンフォニック・スピードブラックメタルです。ギターは主にリフ中心、メロディはキーボード主体なので、ヒステリックさとスケールの大きい部分がうまく同居しており、BAL SAGOTHやDIMMU BORGIRといった先駆的バンドに引けを取らない、個人的にはそれ以上の聴き応えがあります。これまたボーカルスタイルが好き嫌いを分けるでしょうが、イタリアン・シンフォニック・ファンを自称するなら外せない作品です。


17147STORMLORD.gifSTORMLORD/GORGON CULT
SCARET/SC082-2

イタリア出身のツインギター、キーボード奏者のいる6人組、4作目のフルアルバム。相変わらずのイタリアン・シンフォニック・デス/ブラックメタルが堪能できます。今作はゲストボーカルにNOVEMBREのGiuseppe Orlandが参加。ザクザクと刻まれるギターリフにツーバスの疾走感が心地よいスピードメタルなサウンドに絶叫咆哮を使い分けたボーカルが歌うといった王道スタイル。キーボードが哀愁漂うメロディをバシバシと決めており(ちょっとフレーズ的にはワンパターンだが)、クサさ満点。IRON MAIDENの「Moonchild」のカヴァーを含む全10曲45分。


9170STORMLORD.gifSTORMLORD/SUPREME ART OF WAR
LAST EPISODE/5704420561LEP

イタリア出身のブラックメタル・バンド、セカンド・フルアルバム。イタリアといえばシンフォニック・パワーメタルの総本山。その流れをそのままブラックメタルに移し替えたのがこのバンドです。壮麗なキーボード、テクニカルかつメロディアスなギター、緩急自在の曲調、あとはボーカルが絶叫型デス声だというだけ。イタリアンHM界のお仲間(DEATH SSのスティーヴ・シルベスター他)たちの多彩なゲスト参加も注目。イタリアン・シンフォニック・パワー・マニアは要チェック!!!!


STORMLORD/THE CURSE OF MEDUSA
SCARET/SC0322

出たー!イタリア出身のキーボード奏者のいる5人組、イタリアン・シンフォニック・スピードメタルなブラックメタル・バンド、レーベル移籍後初の音源で、7曲入りミニ・アルバム。マジで絶叫型ボーカルが無ければスピードメタルです。3曲が新曲で、今まで以上にストレートに疾走するツーバス、分厚いコーラス、小刻みなギターリフ、ロングノートでバックを埋めつつも随所にクラシカルなフレーズをはさみこむキーボードがもうたまりません。(3)のインスト曲と(4)は前作のレコーディング・セッション時のもを新たにミックスし直したもの(前作には未収録)。(5)の「A Descend Into The Kingdom Of The Shades」と(6)の「Creeping Death」(もちろんMETALLICAの曲)はライヴ。マニア必聴作!


STORMLORD/UNDER THE SIGN OF THE SWORD
ME.HO/MHP003

デビュー・ミニアルバム


15105STORMWARRIOR.gifSTORMWARRIOR/STORMWARRIOR-DIGI-
REMEDY RECORDS/REM017

でた〜!!!ドイツ出身のツインギターの4人組、スピードメタル・バンド、デビュー作。METALIUMやWIZARD(GERMANY)でおなじみの活劇の効果音(これがどこぞのバンドみたいに長ったらしくなくて良い)からハイトーンの雄叫び一発でOKです。全曲どこを切ってもジャーマン・スピードメタル、ゴテゴテと厚化粧したシンフォニック系やドラマ仕立てのバンドにはない爽快感が貫いております。ジャキジャキのギターリフ、ツーバス疾走、メロディックな歌メロ&コーラスにノリノリの曲など、もちろんカイ・ハンセンがプロデュースの初期HELLOWEENフォロアー。そのカイがギターソロ&ボーカルでゲスト参加。「Heavy Metal(is the Law)」ではマーカスもベースで参加。HELLOWEENフォロアーだからこれでイイの!スカッとぶっ飛ばしたい人は必聴作!!


STORMWIND/REFLECTIONS
MASSACRE/MASCD0303

スウェーデン出身のネオ・クラシカル系ギタリスト、Thomas Wolf率いる5人組メロディック・パワーメタル・バンド、5作目。抜群の歌唱力を誇るThomas Vikstrom(CANDLEMASS、BRAZEN ABOTT)が参加して3枚目。1曲目はいわゆるツーバス疾走のスピード曲で、北欧系のバンドがイヤっていうほど演奏しているパターン。しかしながらこのバンドの本質はやっぱりミドルテンポ〜スロー曲における、歌のうまさです。ドラマティックなキーボードの使い方や、ヘヴィなリフワークから速弾き、キーボードとの掛け合いといった技を盛り込みながらもやはり歌メロが充実しているので、非常に聴き応えあり。バラードはもちろん速い曲でもしっかりと歌い上げる部分はさすが。ボーカル至上主義派は必聴!


THE STORYTELLER/CROSSROADS
NO FASHION RECORDS/NFR056CD

スウェーデン出身で、HAMMERFALLに続けとばかりにデビューしたメロディック・パワーメタル・バンド、2作目。HAMMERFALLの1作目から2作目への変化(進化)に比べればやっぱりまだまだマイナーに留まったサウンドを展開しており、前作の流れ、雰囲気が好きな人にはまず安心の作品。ザクザクとしたギターリフにツーバス連打の速い曲から、彼らの特徴でもありバンド名にもなっている「物語を聞かせる」風のミッドヘヴィな部分も健在。ボーカルもJoacimほどヘナちょこじゃないし(もちろんHAMMERFALLの魅力はあのボーカルがあってこそ)メロディラインの組み立てもヒロイック・メタルな力強い部分があるし、サビはアンセム的なコーラスでググッと盛り上がります。ヒロイック・メタルのダークサイド的な雰囲気。


11674STORYTELLER.gifTHE STORYTELLER/THE STORYTELLER
NO FASHION RECORDS/NFR044

スウェーデン出身の4人組、メロディック・パワーメタル・バンド。プロデューサーがフレドリック・ノードストロームで、ピアノ、ギターなどでも全面参加。いわゆる北欧叙情メロディたっぷりのサウンドで、HAMMERFALLの対抗馬としてNO FASHION RECORDSが送り出したと思われるバンドです。テクニカルな速弾きよりオーソドックスなリフ、ツインギターのハーモニーを主体にした曲が主流で、(2)(4)(6)の速い曲と(3)(5)といったバラードを交互に配置してるあたり、かなりメロディ重視の構成。歌メロにもトラッドな雰囲気がたっぷりだし、特に(9)のアコースティック・ギターとコーラスによる導入部やドラマティックな(10)などは、往年の北欧メタルファンは必聴!


STRAPPING YOUNG LAD/HEAVY AS A REALLY HEAVY THING
CENTURY MEDIA/77092-2

スティーヴ・ヴァイのVAIのボーカルとして来日もしたデヴィン・タウンゼンドのソロ・デビュー作。アグレッシヴで、インダストリアルな作品。


STRAPPING YOUNG LAD/NO SLEEP 'TILL BEDTIME LIVE IN AUSTRILIA
CENTURY MEDIA/772272

スティーヴ・ヴァイのVAIのボーカルとして来日もしたデヴィン・タウンゼンドのソロ・プロジェクト、3作目。


STRATOVARIUS/EAGLE HEART-LTD SHAPED CD
NUCLEAR BLAST/NB1071-8

様式美メタルの代表格、STRATOVARIUSの9作目のアルバムからの3曲入り先行シングルで、限定のシェイプCD。変形CDのためスロットイン型(カーステレオタイプ)のプレーヤーでは再生できません。また一部の普通のプレーヤーでも再生できないことがあります。


STRATOVARIUS/ELEMENTS PART1-LTD BOX
NUCLEAR BLAST/NB1037-0

北欧様式美バンドSTRATOVARIUSの3年ぶりのアルバムの限定カートンBOX入り。美麗3Dジャケット、アルバム「ELEMENTS PART1」+3曲入りボーナスシングル、12ページのフォトブックレット、アルバムカヴァー・ステッカー付き。


STRATOVARIUS/HUNTING HIGH AND LOW
NUCLEAR BLAST/NB4632


STRATOVARIUS/INTERMISSION-BLUE JEWELCASE
NUCLEAR BLAST/NB5862

NUCLEAR BLASTに移籍してますます精力的なSTRATOVARIUSの新曲とカヴァー、ライヴを収録した企画盤。CDのケースは青色。アルバムのタイトル通り「幕あい」的な要素がたぶんにあるので、曲のインパクトはあまりなく(もちろんカヴァー曲は別だが、「I Surrender」のボーカルは酷い)STRATOVARIUSモノならなんでも欲しいっていうマニア向け。ラストの「Hunting High & Low(LIVE)」は素晴らしい出来(数ある彼らの名曲の中でもピカ一じゃない?)収録曲は全15曲以下の通り...「Will My Soul Ever Rest In Peace?」「Falling Into Fantasy」「The Curtains Are Falling」「Requiem」「Bloodstone(JUDAS PRIEST)」「Kill The Ling(RAINBOW)」「I Surrender(RAINBOW-LIVE)」「Keep The Flame」「Why Are We Here?」「What Can I Say」「Dream With Me」「When The Night Meets The Day」「It's A Mystery」「Cold Winter Nights」「Hunting High & Low(LIVE)」


STRATOVARIUS/INTERMISSION-LTD 2CD
NUCLEAR BLAST/NB5860

NUCLEAR BLASTに移籍してますます精力的なSTRATOVARIUSの新曲とカヴァー、ライヴを収録した企画盤の限定2CD仕様。CD−ROMトラックにフォト・ギャラリーとスクリーンセイバー、ボーナスCDには「Freedom」と「Neon Light Child」を収録。


STRIBORG/MISANTHROPIC ISOLATION/IN THE HEART OF THE RAINFOREST
/17421CD

Australian answer to Ildjarn! Very primitive and harsh black !


16095STROMMOUSSHELD.gifSTROMMOUSSHELD/BEHIND THE CURTAIN
AVANTGARDE/AV073

1999年にポーランドで結成された3人組、ダーク・インダストリアル・メタル・バンド、デビュー・フルアルバム。サンプラー、シーケンサー、ドラムマシンといったデジタル・サウンドを駆使しており、そこにダークな絶叫やお経系の朗々としたスタイルのボーカルとヒステリックなトレモロ・リフを使ったギターによるアヴァンギャルドな演奏を展開。緩急、静と動を自在に取り込み、重厚かつ荘厳なクラシック的仕掛けやアトモスフェリックでサウンドスケープ的な味付けも随所になされており、空間的な広がりを演出したサウンドで、見掛け倒し虚仮威しで終わった某バンドと違い、ULVERやDODHEIMSGARDのような真のノルウェー産インダストリアル・タッチのブラックメタル・ファンにも受け入れられるはずの全9曲60分!お薦め!!


SUBCUTANE/CIRCLE OF FOOLS
WMMS/WMMS104

デス・ヴォイスに近いアンガー声をフューチャーした5人組、2作目。ゲストでキーボードやチェロまで参加しているあたり、かなりテクニカルなヘヴィメタルです。ただしプログレッシヴな展開とまではいかなくて、サウンド自体は正統派ヘヴィメタルって感じです。


16194SUBLIMECADAVERICDEC.gifSUBLIME CADAVERIC DECOMPOSITION/2
OSMOSE/OPCD143

フランス出身の4人組、ゴア・ブルータル/グラインド・デスメタル・バンド、セカンド作。今作ではこの手のバンドではおなじみ「No Vocal Effects」に加えて「No Lyrics」とクレジットされており、曲のタイトルはもちろん歌詞もなく、といってもインストというわけではなく、文字通り第4の楽器としてボーカルが存在しております。逆転の発想として「グェグェ」と「ワーギャー」のツインボーカル・スタイルでそれらしく吠えており、ゴリゴリしたギターリフにツーバス爆走&ポンポンしたスネアによるブラスト全開のサウンド。ミッドパートでの耳を聾するばかりの重量感もあり、数十秒〜1分台のコンパクトな曲によるゴアでブルータルなグラインド・ファンにはたまらない刺激の全22曲32分、4面折り畳みデジパック仕様。


14019SUBLIMECADAVERICDEC.gifSUBLIME CADAVERIC DECOMPOSITION/SUBLIME CADAVERIC DECOMPOSITION
BONES BRIGADE/BB009

フランス出身の4人組、ゴア・グラインド・デスメタル・バンド。ボエボエと絶叫のツインボーカルスタイル、ツーバス爆走のブラストビート、蠢くギターリフといった音圧勝負のサウンドです。非常に音が分厚く、ドラムスもグラインドタッチの軽さがなく、下腹部にズシズシきます。曲展開や緩急、ブレイクなどを効果的に挟み込みつつ、ありがちなナレーションやサンプリングがなく、一気に聴けてしまいます。ボエボエのボーカルと絶叫早口ボーカルの使い分けが上手くなされており、ワンパターンの曲調ながらどの曲のテンションが下がらない、全21曲31分!


SUBTERA/DISCORD
TUMBA RECORDS/TB004

詳しくは分かりませんが、ブラジル出身のエクストリーム・バンド。全編ブラストビートを導入したヒステリックなまでのスピード感を誇っており、ボーカルはエフェクターを通して歪ませた、アジテーション系で叫き散らしております。ザクザク、ガリガリしたギターリフはしっかりとヘヴィメタルしているし、曲展開にもメタル色があり、いわゆるハードコア系のエクストリーム・バンドや、仕掛けに頼ったインダストリアル・デス系とはまた違った感じだし、NASUMのようなデスメタル寄りでもなく、上手くその中間を爆走しています。ボーカルスタイルに唯一好き嫌いが分かれるでしょうが、スピード重視派のファンなら聴いて損なし!


SUFFER/GLOBAL WARNING
NAPALM RECORDS/NPR002

スウェーデン出身のツインギターの4人組、テクニカル・スラッシュメタル・バンド。初期METALLICAらのベイエリア・スラッシュの影響をもろに受けた、というよりそのままのサウンド。


SUFFER/STRUCTURES
NAPALM RECORDS/NPR006

デビュー・ミニ・アルバムはベイエリア・スラッシュそのままであまり個性が感じられなかったスウェーデン出身の4人組、フル・アルバム。今作も基本的には吐き捨てアングリー・ボイスにウンジョコウンジョコのギターリフ、ツーバス疾走のスタイルは同じ。リズム隊が結構しっかりしていて、複雑な展開もさらっとこなしているので、もっと独自のやりたいことがこなせるバンドだと思いますが...


SUFFOCATE/LUST FOR HEAVEN
EREBOS PRODUCTIONS/ERE019

スロヴァキア出身のツインギターの5人組、ブルータル・デスメタル・バンド2作目。USスタイルのサウンドをやっており、かなりスラッシーな印象。ハードコア系の「oioi」なボーカルや、バックとの掛け合いもあって、アジテーション度はかなり高い。東欧出身のバンドの特徴とも言える抑圧されたエネルギーの爆発というよりも、スカッと開放的な感じ。特に(3)(5)(6)(10)といった「ノリ命!」みたいなところや、(8)のテクニカルなベースを導入した曲などもあって、気持ちよく聴けます。ボーカルはゲボゲボですが、スラッシュ・ファンも堪能できる作品。


SUFFOCATION/BREEDING THE SPAWN
ROADRUNNER/RR91132

サード・アルバム


SUFFOCATION/DESPISE THE SUN
RELAPSE RECORDS/6413CD

アメリカ出身のツインギターの5人組、5曲入りミニ・アルバムかな?相変わらずの重低音咆哮型ボーカルに、ザクザクのギターリフ、ツーバスの連打で全曲決めてくれます。曲展開がどうの、メロディがこうのといったコメントはいらないSUFFOCATIONサウンドです。腹の底に響きわたるブルータル、グラインドな音がこれだ!


SUFFOCATION/DESPISE THE SUN
RELAPSE RECORDS/RR6527-2

アメリカ出身のツインギターの5人組、5曲入りミニ・アルバム。相変わらずの重低音咆哮型ボーカルに、ザクザクのギターリフ、ツーバスの連打で全曲決めてくれます。曲展開がどうの、メロディがこうのといったコメントはいらないSUFFOCATIONサウンドです。腹の底に響きわたるブルータル、グラインドな音がこれだ!


SUFFOCATION/EFFIGY OF THE FORGOTTEN+PIERCED FROM WITHIN
ROADRUNNER/RR8353-2

アメリカ出身で元祖テクニカル・デスメタルの一つSUFFOCATIONの1991年のセカンドと1995年スコット・バーンズがプロデュースした4作目のアルバムをカップリングした2枚組再発盤。未だ色褪せることのないその濃密でウネリがあるサウンドは、最近の中南米産ゴア・ブルデスの原点!


SUFFOCATION/EFFIGY OF THE FORGOTTEN+PIERCED FROM WITHIN
ROADRUNNER/2777-8

アメリカ出身で元祖テクニカル・デスメタルの一つSUFFOCATIONの1991年のセカンドと1995年スコット・バーンズがプロデュースした4作目のアルバムをカップリングした2枚組再発盤。未だ色褪せることのないその濃密でウネリがあるサウンドは、最近の中南米産ゴア・ブルデスの原点!


SUFFOCATION/HUMAN WASTE -REMASTERED
RELAPSE RECORDS/RR6468-2

アメリカ出身のブルータル・デスメタル・バンド、1991年リリースのデビュー・アルバムのリマスター再発盤。ボエボエの吼えまくるボーカルにグニョグニョと蠢くギターリフによるサウンドは、当時史上最悪にて最速を誇ったNAPALM DEATHをも凌ぐサウンド。音質極悪(オリジナルはそうでした)ながらすでに曲としての構成は考えられており、ワンパターンを脱する展開やブレイク、切れ込むギターソロなどスラッシュメタルを通過してたどり着いたサウンドなのが伺えます。最後まで聴けてしまうのはさすが。


SUFFOCATION/PIERCED FROM WITHIN
ROADRUNNER/RR89482

通算4作目、スコット・バーンズのプロデュース


17241SUFFOCATION.gifSUFFOCATION/SOULS TO DENY
RELAPSE/RR6586-2

1991年にデビューしたUSテクニカル・デスメタル・バンドで、幾多の亜流・フォロアーを排出した老舗、約6年ぶり、5作目のフルアルバムでの復活作。Frankのボーカルも多少枯れ気味ながら字余り吐き出し、ウニョウニョと蠢くギターリフは健在、そして何より目まぐるしい展開の心臓部Mike Smithがドラムスに復帰したのはファンにとってはうれしいはず。その手数足数の多さ、安定したドラミングはさすがです。モダンになんぞなることなくとことん暗黒系で破壊的なドゴドゴとしたブルータル度満点のサウンドはオールドスクールなブルデス・ファンには安心の全8曲38分!


SUHRIM/UNIDENTIFIED FLYING BODYPARTS
HYBREED RECORDS/HBR001

ベルギー出身のツインギターの4人組、ブルータル・デスメタル・バンド。バックの演奏のスピードに関係なく呻くLowボーカルとザクザクガリガリしたギターリフ、切れ込むギターソロによるUSスタイルのサウンド。ヒステリックなスピード感よりも重量感、暗黒系の音を目指しているようで、展開や緩急といったメリハリもあります。ボーカルの表現はけっこうイケてますが、ドラムスがちょっと弱いのが残念。いわゆるペタペタっとした音で、アタックが弱いタイプ。その辺りの拘りがA級との格差でしょうか。CANNIBAL CORPSE系のマニア向き。


SUICIDAL WINDS/VICTIMS IN BLOOD
NO COLOURS RECORDS/NC047

スウェーデン出身のブラック/スラッシュメタル・バンド。SWORDMASTER、BEWITCHEDスタイルのザクザクウニョウニョしたギターリフにツービート主体のスピーディーな曲調が信条。ボーカルは絶叫型。切れ込むようなギターソロもあるし、シンプルで勢いのあるサウンドです。


SUICIDAL WINDS/WINDS OF DEATH
NO COLOURS RECORDS/NC028

スウェーデン出身の4人組、ブラック/スラッシュメタル・バンド。チープチーパーチーペストなサウンドながら、ウニョウニョしたギターリフと絶叫吐き出しボーカル、ツービート主体のドラムスによるVENOMやPOSSESSEDといったサタニック・スラッシュ・サウンド。もう少し良いプロダクションで聴きたいけど、これぞスピード・スラッシュなのかも・・・CRANIUMのファンも必聴!


SUICIDAL WINDS/WRATH OF GOD
AGONIA/ARCD019

1992年にMathias(vo)とPeter(g)によって結成されたスウェーデン出身のツインギターの5人組、ブラック/スラッシュメタル・バンド、3作目。前2作はあのNo Colours Recordsからリリースされておりいかにもアンダーグラウンドなスラッシュ・サウンドでしたが、今作ではまじめに(?)スラッシュ・サウンドを演奏しております。ウンジョコジョコしたギターリフにツーバスの疾走感を生かしたドラムスがソリッドかつスピーディー。ボーカルは早口絶叫と咆哮を使い分けており、そのあたりは今風のアレンジもされており古臭さを感じさせません。HELLHAMMER直系のブラック/スラッシュ・ファンなら聴いて損なしの全11曲33分。


5573SUIDAKRA.gifSUIDAKRA/AULD LANG SYNE
LAST EPISODE/0073602LEP

フィーメイル・ボーカル兼キーボーディストを擁するドイツ出身、5人組のブラック・メタル・バンド、2作目。サウンド的にはノルウェーの民族音楽のメロディを配したメロディック・デスメタルで、ボーカルは絶叫型、ギターもヘヴィメタルなリフを弾くタイプで、ソロパートやアコースティックギターの導入などメロディアス度はかなりのもん。個人的にはキーボードがもっとばんばん出ればと思いますが、とにかくギターサウンドは満点!!


14776SUIDAKRA.gifSUIDAKRA/EMPRISE TO AVALON
CENTURY MEDIA/77316-2

ドイツ出身のメロディアス・ブラックメタル・バンド、5作目。プロデューサーにAndy Classenを起用、CENTURY MEDIAに移籍しての今作は、前作で顕著になったヴァイキング・メタルをさらにクリアーでダイナミックな音像で楽しめる作品です。かつてのMITHOTYNが構築したドラマティックで勇壮、かつ叙情メロディもあるスタイルを継承し、ザクザクしたギターリフはスウェーデン産のメロデスっぽく非常にわかりやすい。パワフルな絶叫スタイルのボーカルにも説得力があるし、力強いコーラスワークやツーバスによるパワードラムを使った速い曲と、アコースティカルなインスト曲を交互に配置した構成などワンパターン気味の曲調にメリハリがあって良い。もっともっとクサい次作に期待しつつ、ヴァイキング・デスメタル・ファン必聴作。


SUIDAKRA/LAYS FROM AFAR
LAST EPISODE/5704220561LEP

ドイツ出身の女性キーボードを含む4人組、メロディック・ブラックメタル・バンド3作目。巧みにトラディショナル(ヴァイキング系)なメロディを配したスピーディーでアグレッシヴなサウンドは変わらず。曲構成やギターリフなどはかなり正統派HMに近いし、パワーメタルっぽいツーバスの疾走感もあるので、まだブラックメタルを未体験の人には聴きやすいと思います。マニア必聴の注目の女性ボーカルは(7)で聴けます。


SUIDAKRA/LAYS FROM AFAR
NEON KNIGHTS/CDNK006

ドイツ出身の女性キーボードを含む4人組、メロディック・ブラックメタル・バンド3作目。巧みにトラディショナル(ヴァイキング系)なメロディを配したスピーディーでアグレッシヴなサウンドは変わらず。曲構成やギターリフなどはかなり正統派HMに近いし、パワーメタルっぽいツーバスの疾走感もあるので、まだブラックメタルを未体験の人には聴きやすいと思います。マニア必聴の注目の女性ボーカルは(7)で聴けます。


SUIDAKRA/LUPINE ESSENCE
/CD01

ドイツ出身の女性キーボードがいるブラックメタル・バンド、デビュー作。ボーカルは絶叫型ながら、曲調は正統派ヘヴィメタルのメロディアスなもので、非常に聴きやすい。キーボードも主にバッキングに徹しており、時折、壮麗なイントロ部分やソロを弾く感じ。特にギターがメロディックでいかにも北欧ブラックメタルな煽動型リフやアコースティックやクリーントーンを導入して叙情度を高めています。ソロでもエモーショナルな感じでなかなか。緩急や女性ボーカルの導入も適度にこなしており、ヴァイキング風のメロディの導入も耳に残って好印象。変化技を多用したメロディック・ブラック・ファンなら聴いて損なし。


12253SUIDAKRA.gifSUIDAKRA/THE ARCANUM
LAST EPISODE/CD5705620561

ドイツ出身のメロディック・ブラックメタル・バンド、4作目。以前の作品もヴァイキング風のメロディを持ったサウンドでしたが、今作では、より顕著にヴァイキング・デスメタルを意識したメロディがたっぷりと収録されています。アグレッシヴ&スピード・デスの曲においても、スローダウンする部分ではギターソロのメロディ、クリーンボーカルによるコーラス、アコースティック・ギターなどを効果的に導入。ツインギターのリフも限りなくデスメタルに近くなっており、ギター中心の叙情デスメタル・ファンでも納得できる作品。数多くいるMITHOTYN後継バンドの中でも一歩抜きでた感じ、すべてのヴァイキング・デスメタル・ファン必聴作!当店大推薦盤!!


SULACO/SULACO
RELAPSE/RR6431-2

アメリカ出身の3人組で元LETHARGY、KALIBASのメンバーが在籍するニュースクールなデスメタル・バンド、4曲入りデビュー・ミニアルバム。破壊的な絶叫ボーカル、ガリガリとしたギターリフ、手数足数の多いドラムスといった典型的なサウンド。4曲じゃ実態がつかめませんが、この4曲を聴く限りでは取り立てて騒ぐほどでもない。RELAPSE系エクストリーム・マニア向け。


16012SUMMON.gifSUMMON/AND THE BLOOD RUNS BLACK
MORIBUND/DEAD38CD

1991年にアメリカで結成された3人組ブラックメタル・バンド、4作目(?)James Murphyのプロデュース、MORIBOUND RECORDSからのリリースで、サウンド・プロダクション的には安心。と同時になかなか勢いのあるスラッシーなサウンドが詰まっています。ザクザクウニョウニョしたギターリフにツーバスの疾走感を生かしたスピード・スラッシュに近い演奏にイヴィルな絶叫ボーカルが叫いており、キュワイーンとしたギターソロが切れ込んでくるあたり、カッコいい。曲展開にもストップ&ゴーや、ゴアなガテラル・ボーカル、メロディアスなパートも交えて変化を付けており、VENOMの「Buried Alive」のカヴァーを含む全15曲45分、全く最後までテンションが下がらず聴き飽きない作品、ABSUのアルバム「TARA」スタイルのヴァイオレント・ブラック/スラッシュ・ファンにお薦め!


SUMMONING/DOL GULDUR
NAPALM RECORDS/NPR024

オーストリア出身のブラックメタル・バンド3作目。シンセサイザーを多用し、多彩な効果音やサンプリングを導入したドラマティックなサウンドです。曲調はスロー〜ミドルテンポで、一つの主題を繰り返して、どんどん盛り上げていく、「ボレロ」形式のもの。その中に、叙情派ブラックメタル特有のフォーク・メロディを取り入れて、クライマックスまで登りつめていくサウンドは、クラシック音楽にアグレッシヴを感じる人は必聴。


SUMMONING/LET MORTAL HEROES SING YOUR FLAME
NAPALM RECORDS/NPR097

オーストリア出身のヴァイキング・ブラックメタル・プロジェクト、6作目。今作はJ.R.R.トールキンの「指輪物語」からインスパイアされて作られております。相変わらずのスケールの大きなシンフォニック・サウンドとバトルドラム、エコーたっぷりの絶叫型ボーカルによるRPG的ファンタジックでドラマティックな音世界が繰り広げられております。スローテンポの曲調を中心に、オルガン系のキーボードサウンドが哀愁を漂わせ、ヘヴィなギターサウンドと絶叫ボーカルが邪悪な異世界を築き、ダイナミックなドラムスが血湧き肉躍る一大叙事詩を展開。SUMMONINGファンには安心の一枚、ファンタジック、ドラマティック・ブラック・ファンにも聴いてもらいたい作品です。


SUMMONING/LOST TALES
NAPALM RECORDS/NPR118

オーストリア出身の2人組によるサウンドスケープなブラックメタル・バンド、J.R.R.トールキンの「指輪物語」からインスパイアされた前作「LET MORTAL HEROES SING YOUR FLAME」の流れを汲む、未発表2曲入りのミニ・アルバム。


SUMMONING/LUGBURZ
NAPALM RECORDS/NPR010

デビュー作


SUMMONING/MINAS MORGUL
NAPALM RECORDS/NPR013

ABIGORのメンバーが参加しているブラックメタル・バンド、2作目。シンセサイザーを主体にしたダークで大仰しいサウンドで、扇動型ギターリフによる、ブラックメタルの寒々とした叙情部分を中心とした曲展開です。ボーカルもほとんど絶叫のみで、歌詞はわかりません。所々に挿入される牧歌的メロディと疾走感のあるサウンドのが交互に登場するパターンは聴いていて飽きがこない構成で、さすがはABIGOR系列のバンドという感じです。


SUMMONING/STRONGHOLD
NAPALM RECORDS/NPR060

オーストリア出身のブラックメタル・プロジェクト、5作目。相変わらずの全編シンセサイザーに支配されたクラシカルで壮麗なサウンドです。エコーたっぷりの絶叫型ボーカル、ヘヴィなギターワーク、ドラマティックな曲構成と印象的なメロディで、メランコリックで寒々としたブラックメタルの世界に誘ってくれます。ソプラノ・ボーカルを導入した(5)などはトラディショナルなフィーメイル・ゴシック・マニアでも満足のいく作品。数ある雰囲気もののバンドの中ではもっともメロディアス度が高いサウンドです。


SUNDOWN/DESIGN 19 -SPECIAL DIGI-PACK
CENTURY MEDIA/771942

4人組・ゴシックメタル・バンド。PARADISE LOSTの「ONE SECOND」系列のメロディアスな部分とダルい声のボーカルによるゴシック特有の閉塞されたサウンドで、かなりダークな所と、モダンが同居しています。サンプリングやエフェクトも多用しており、またノリのある曲でも、マイナーなメロディで聴き手を惹きつけてくれるあたりは、同型のバンドの中でも高水準。PARADISE LOST,MOONSPELLらのゴシックメタル・ファンなら損なし。


13721SUNSETHSPHERE.gifSUNSETH SPHERE/STORM BEFORE SILENCE
HAMMERHEART/HHR099

1998年にPeter(g)とGuorgy(b)によって結成されたハンガリー出身のフィメール・ゴシックメタル・バンド、デビュー作。女性ボーカル兼キーボードのKyrah嬢の美しく透明感溢れるソプラノが素晴らしい作品です。はっきり言ってバックのメンバーなんてオマケみたいなもの。(1)からKATE BUSHを思わせる妖しく美しい曲。ヘヴィな演奏と表現力豊かなボーカルが素晴らしい(2)、同じくヘヴィな演奏に美しいスキャットが感動的な(3)などこれは文字通りKyrah嬢の歌を楽しむための作品。曲調こそ違いますが、NIGHTWISHやAS DIVINE GRACE、WITHIN TEMPTATION同様の感動が味わえます。叙情的で官能的なダーク・アンビエント・フィメール・ゴシックメタルをお求めの人は必聴作!


SUP(SPHERICAL UNIT PROVIDED)/THE CUBE
HOLY RECORDS/HOLY32CD

フランス出身のバンド、デビュー・フルアルバム


SUP(SPHERICAL UNIT PROVIDED)/TO LIVE ALONE
HOLY RECORDS/HOLY69CD

フランス出身の4人組、ダーク・インダストリアル・ゴシック・バンド、ライブ10曲とカヴァー曲を収録した企画盤。歓声が全く聞こえないので、実際にライヴ録音なのかどうかわからないんですが、そうだとしたら異様に演奏力は高い。二人のギター&ボーカルによるデス・ボーカルとクリーン・ボーカルを使い分け、キャッチーな曲からダーク・デスメタルまで多彩にこなしております。ラストは現在のゴシック・バンドに多大な影響を与えたTEARS FOR FEARSの「Shout」のカヴァー。この気怠げでムーディーなサウンドがよく似合うバンドです。


SUPERJOINT RITUAL/USE ONCE & DESTROY
METAL IS/MISCD021

PANTERA(以外にもたくさんやってる)のPhil Anselmoの新たなプロジェクト、デビュー作。メンバーはPhilがvo&g、Mike Haage(DEMONSEEDS-bass)、Kevin Bond(BODY&BLOOD、CHRIST INVERSION、CROWBER-guitar)、Jimmy Bower(EYEHATEGOD、CROWBER、COC、CLEARLIGHT-guitar)、Joe Fazzio(DEMONSEEDS-drums)という構成。内容的にはなんて事はないエクストリームなサウンド。このメンツでこの内容は普通すぎる気がしますが、ほかのプロジェクトがちょっと?というファンにはPhilのアジリまくり吠えまくりのボーカル、ラウドはドラムス、ザクザクのギターといったスラッシュ、メタリック・コア、モダンヘヴィな正統派なので楽しめるはず。2曲のボーナス・デモ音源を収録した全18曲、テンションは高い。


16252SURGICALDISSECTION.gifSURGICAL DISSECTION/ABSURD HUMANISM
NICE TO EAT YOU/NTEY002

スロヴァキア出身、ツインギターの5人組、ブルータル・デスメタル・バンド、2作目。チェコのFLESHLESSのウラジミールが立ち上げたレーベルからのリリース。パワフルでディープなデスボーカルにウニョウニョした暗黒系のギターリフ、アタックの強いブラストビート&手数足数の多いドラムスといったサウンド。暗黒系USスタイルのブルータル・デスに時折ミッド&ヘヴィな展開を盛り込み、複雑で難解すぎずにテクニカルな演奏を聴かせるあたりはやはり東欧産のバンドらしいところ。ゴリ押しの剛球部分と適度な展開がバランス良くミックスされた全9曲33分!


SURGICAL DISSECTION/THE INBORN MALIGNANCE
EREBOS PRODUCTIONS/EP012

スロヴァキア出身のツインギターの5人組、ブルータル・ゴア・デスメタル。プロデュースに同郷のPATHOLOGY STENCHのメンバーが参加しており、音質もよく、非常にしっかりとしたサウンドに仕上がっています。ウニョウニョのギターリフも分離がよくはっきりと聴き取れるし、「ウヴヴ〜」のボーカルも迫力はありながらも吐きそうな感じはしません。音質極悪がこの手のサウンドのステイタス・シンボル的なところがありますが、けっこうテクニックのなさを誤魔化してるみたいで、ここまでクリアな音質で、ブラストビートやギターリフを決められるバンドは少ないんじゃないでしょうか?ライヴのブチ切れるド迫力が薄いといえばそうかもしれませんが、あえてテクニカル・ブルータルと断言!DEICIDEファン必聴!!


SUSPERIA/PREDOMINANCE
NUCLEAR BLAST/NB5902

ノルウェー出身のツインギターの5人組、メロディック・デスメタル・バンド、デビュー作。NUCLEAR BLAST一押しの新人らしく、カタログの裏表紙を飾っていました。元DIMMU BORGIR、OLD MAN'S CHILD、SATYRICONといったバンドのメンバーが在籍していますが、ブラックメタルではなく限りなく正統派ヘヴィメタルに近いメロディック・デス。印象的なギターリフ主体の押しのあるサウンドで、ボーカルも悲壮感漂わすパワフル系でSOILWORK風なところもあり。ただIN FLAMES,ARCH ENEMY,SOILWORKといったスウェーデン出身の一線級と比べると、メロディ・ラインやヒネリに乏しく、単調な感じがするし、各曲とも尻切れトンボなのが残念ですが、正統派デスメタル・ファンなら聴いて損はしません。


SUSPERIA/UNLIMITED
TABU/TABU004

ノルウェー出身のメロディック・デスメタル・バンド、3作目。前作もそうでしたが、やっぱりなんてことのない正統派ヘヴィメタルのデス声ヴァージョンに終始しております。ギターフレーズや曲展開などあちこちのバンドがやってるお決まりのパターンを継ぎ接ぎして作ったような楽曲で、たとえ美しいフレーズや格好いい部分を組み合わせてもその継ぎ目を処理する能力がないとただのがらくたになる見本のような感じ。デスメタルとしてはアグレッシヴさが足らず、正統派HMとしてはボーカルが汚すぎるという中途半端さがいけません。Studio Fredmann録音、fredrik Nordstromがミックス担当で素晴らしいサウンドですが、セルフ・プロデュースがすべてぶちこわしてる気がします。10曲45分ダラダラと続く刺激の稀薄なサウンド。


SUSPERIA/VINDICATION
NUCLEAR BLAST/NB585-2

ノルウェー出身のツインギターの5人組、メロディック・デスメタル・バンド、2作目。「どうしてこうなっちゃうんだろうな〜」という、典型的ノルウェー産デス/ブラックメタル末期型サウンド。EMPERORのラスト・アルバムもそうでしたが、音は分厚く、複雑に絡み合う展開ながらココっていうツボを押さえたメロディがなく、ただ単に曲が流れていくのが残念。叙情度も薄く、暑苦しいくらい濃密な音圧の前にただただ呆然。こうなると抑揚のないデスボイスがジャマなだけで、もっと朗々としたゴシック調にするか、クリーントーンを導入してメリハリを効かせないとあまりに平板すぎる。サウンドの方向性が中途半端。


17623SVARTKRAFT.gifSVARTKRAFT/DEN ONDA PESTEN
PERISH IN LIGHT/PIL001

フィンランド出身のGodslayer Vassagoなる人物による一人ブラックメタル、デビュー作。AZAGHAL、WYRDに代表されるようにフィンランド産のロウ・コールド・ブラックが優秀なのは周知の事実。その中にあたらなバンドが加わりファンにはうれしい。ザラザラとしたノイジーなギターサウンドによる止めどなく繰り返される鬱々としたリフレインに、絶望的なボーカル、効果的なキーボードよる1曲目からもう思わずイッちゃいます。BURZUMやDARKTHRONE、ILDJARNといった先駆者バンドの特徴を上手く取り込みミッド〜スローテンポを主体にしたブラック・アンビエントな部分とツタツタとしたビート曲、メランコリックなギターを織り交ぜ躁鬱感、憎悪と郷愁漂う全8曲43分、デプレッシヴ・ブラック・ファンは必聴!


SVARTPEST/VED DEN DRABELIGE INNGANG
BAPHOMET/BAPH115

NECROPHAGIAのメンバーによるプリミティブでサイコなブラックメタル。これまた音質極悪、ジャリジャリと掻き鳴らされるギターリフ、イヴィルな絶叫ボーカル、ドタバタしたドラムスによるローファイなサウンドが満載。ノルウェー産RAWブラックメタル・マニア御用達、シックネスな全12曲42分!


SVARTSYN/HIS MAJESTY
SOUND RIOT/SRP06

元DARK FUNERALのメンバーが在籍する真性ブラックメタル・バンド。とても2000年のレコーディングとは思えないような薄っぺらなサウンド、壁一枚隔てて録音されたような奥に引っ込んだボーカルですが、そこがブラックメタルの本質。逆に生々しいドラムの音が、ライヴ感を醸し出しています(としか言い様がない)煽動型ギターリフはけっこうよく蠢いており、印象度は高い。短い単語を叫くボーカルがもっと前面に出てくればヒステリックさが増して良かったはず。ドラムもブラストビートを主体にはせず、ツービートの疾走感を保っており、MARDUKタイプと言えるんですが、録音状態の拙さから迫力不足が残念、次作に期待!


16882SWALLOWTHESUN.gifSWALLOW THE SUN/THE MORNING NEVER CAME
FIREBOX/FIRECD010

2000年にギタリストのRaivioによって結成されたフィンランド出身のツインギター、キーボードの6人組、デビュー・フルアルバム。アルバムのタイトル、そしてジャケットのイメージがサウンドを見事に表現しているメランコリックなゴシック・デスメタルです。ミッドテンポの重々しい曲調の中、慟哭系のデスボーカルが吠えまくり、ヘヴィなギターワークによるデスメタル然りな部分と、クリーンなギター&泣きのソロ、ロングノートの壮麗なキーボードが醸し出す叙情パートとの対比が見事。ストリングス系の泣き楽器を使わず、ギターとキーボード、そしてボーカルが繰り広げるデプレッシヴ・ダーク・デスメタル・ファンは聴いて損なしの全8曲56分。


SWARTALF/THE GOLDEN SECTION
DARK VINYL/MORI09

ドイツ出身のオーケストラル・ダークウェーヴ・ゴシック・バンド。おどろおどろしいリフによる単調なリズムに、さまざまにからみつく女性ボーカルや男性の絶叫デス声、キーボードなどが、怪しげでかつ耽美な雰囲気を持っています。スピーディーな(3)やリズミカルな(4)も単純ながらも徐々に盛り上がる恐怖感を演出する曲構成。(6)などはもろに幽霊がでそうな効果音に、背後で喚く絶叫がいやが上にも雰囲気を盛り上げてくれます。ドラマティックな展開や、緩急を付けずに一定のリズムで徐々に恐ろしくも耽美な世界を繰り広げてくれるサウンドです。


SWOLLEN/THE BREATHLESS WAITING
/97042930

INQUITYのメンバーが参加


SWORD OF DARKNESS/HEATHENDOM
TRINITY/TRHK002

1999年にLord NebulahとThien Sai Den (Gary)の兄弟によって結成された(当時16歳と17歳!)ブラックメタル・バンド、デビュー作。現在はアメリカ在住であるが出身はベトナムらしく、ベトナミズ・ブラックメタルと謳っている。メロスピっぽい1曲目の序曲で「おっ!」となりますが、演奏そのものは残念ながらどう贔屓目に見てもアマチュアの域を脱してはいません。ボーカルは絶叫と咆哮、ザクザク系のギターリフにキーボードも交えていますが、全体的にメロディが平板。おそらくOLD MAN'S CHILDやDIMMU BORGIRに憧れたんでしょうが、フォロアーと呼ぶにもまだまだ格差がありすぎる感じ。加えてトラック1にボーナスビデオ・トラックが収録されているが、Macでは全く再生不可能(普通はトラックの最後だろう)次作で大化けするかもしれないので、超マニア向け。


SWORDMASTER/DEATHRAIDER
OSMOSE PRODUCTIONS/OPCD058


SWORDMASTER/MORIBUND TRANSGORIA
OSMOSE PRODUCTIONS/OPCD084

スウェーデン出身の5人組、デスメタル・バンド、3作目。アンディ・ラ・ロッカのプロデュースのもと今作もスラッシーなデス・サウンドが楽しめます。ザクザクと刻まれるツインのリフ、シンプルでスピーディーな曲調、切れ込むように泣きを含んだギターソロなど、スラッシュ・マニアにも見逃せない作品です。大御所DISMEMBERが「HATE CAMPAIGN」アルバムで聴かせてくれたスラッシュ魂にSOILWORKのような泣きのギターを導入した出来。ただもう少し音質が良かったらな〜と思います。分離が悪く、バスドラムのアタック音が弱いので、疾走感が感じられないのが残念。


SWORDMASTER/POSTMORTEM TALES
OSMOSE PRODUCTIONS/OPCD055


SWORDMASTER/WRATH OF TIME
FULLM/FMP004


SYRIAN/SADNESS DELUXE
STATO NASCENTE/SN003

イタリア出身のボーカル兼キーボード兼ベース兼プログラムの男性と女性ボーカル、ギターの3人組、メロディアス・ゴシック・バンド。シンセサイザーを駆使したニューウェイヴ系のメランコリックなサウンド。TO/DIE FORのようなメタルよりのサウンドではなく、かといってポップでダンサブルでもなく、無機質なプログラムされたコンピューター音と気怠げな曲調の対比が面白いと言えます。もう少し色艶があればと思いますが、BGMとして聴くにはいいんでしょう。