たぶんドイツ出身のボーカル、ギター&ベース、キーボード、ドラムスの4人組、プログレッシヴなブラックメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。ボーカルは絶叫と咆哮の2パターン、ジャキジャキした煽動型ギターリフ、ツーバス連打によるスピーディーなサウンドに牧歌的にからむキーボードや美しいピアノの調べ、エモーショナルなギターソロが特徴。緩急展開、叙情パートをふんだんに取り入れた曲調で、イヴィルな絶叫とブルータルな咆哮デス声によるブラック/デス然りな部分との対比が聴き所。OPETHほどのテクニカルな展開はないものの、ある意味これぞプログレッシヴ(革新的な)・サウンドであって、テクニカル・メタルとは一線を画した静と動の渾然一体としたシアトリカルなサウンドが堪能できます。プログレ・ブラック・ファンは聴いて損なし!
古いアイデアの曲をレコーディングした10周年記念盤
元WARLOCKのギタリスト、ルディ・グラフ加入後のセカンド・アルバム。初期HELLOWEEN系のジャーマン・パワーメタル
1987年オリジナル・リリースのアルバム、デジタル・リマスター、6曲のボーナストラック「Down By Law(Live)」「Nevermore(Live)」「Firestorm(Live)」「On The Edge」「Dust(Acc)」「The Body Talks(Acc)」を収録した再発盤。
ピーヴィー・ワグナー以外が入れ替わった3人編成となった初の3rd.アルバム
ツアー・キーボード奏者ウリ・ケルナーがアレンジ、レコーディングに参加してサウンドに厚みが加わった5作目
1986年オリジナル・リリース、かつてはアヴェンジャーと名乗っていたドイツの4人組、ラルフ・ヒューベルトのプロデュースによるデビュー作。デジタル・リマスター、5曲のボーナストラック「Suicide(live)」「Refuge(Live)」「Baby,I'm Your Nightmare(Live)」「Light Into The Darkness(Acc)」「Invisible Horizons(Acc)」を収録した再発盤。
1989年オリジナル・リリースの4作目のアルバム、デジタル・リマスター、5曲のボーナストラック「Law and Order」「Mirror」「Invisible Horizons(Live)」「(Those Who Got)Nothing to Lose」「Shame On You(Acc)」を収録した再発盤。
1993年織り地なり・リリースされた7作目のスタジオ・アルバム、デジタル・リマスター、5曲のボーナストラック「Another Lind of Madness」「Truth Hits Everybody」「I Can't Control Myself」「Beyond the Pale」「Paranoid」を収録した再発盤。
1992年オリジナル・リリースの6作目。それまでのありがちなジャーマン・メタルとは違った印象を与える作品。デジタル・リマスター、5曲のボーナストラック「Innocent Guilty」「Marching Heroes-The Wooden Cross(Inst)」「Bury All Life」「I Want You」「Questions(Demo)」を収録した再発盤。
ジャーマン・パワーメタルのベテラン・バンド、全世界25000プレス限定のデジパック盤。ボーナストラック「MYSTERY TRIP」とビデオクリップ「DOWN」収録。
DIMMU BORGIRのSHAGRATHがキーボードで全面参加したノルウェー出身のブラックメタル・バンド「RAGNAROK」のアルバム。1曲目から壮麗なキーボードが始まり高音絶叫型のボーカルが絡みます。スピード、展開、ヘヴィさは並みですが、全面的にフューチャーされたキーボードが寒々とした情景を浮かび上がらせています。DIMMU BORGIRが気に入ったならこのバンドもOKのはず。
ノルウェー出身のメロディアス・ファスト・ブラックメタル・バンド3作目。相変わらずのヒステリックな絶叫ボーカル、煽動型ギターリフ、ブラストビートを中心にしたドラムスといった3大要素を見事に周到。以前はそこにキーボードがメロディアスに鳴り響いていたんですが、今作ではあまり前面では活躍せず、ギターリフの印象的なフレーズで押しまくり、ひたすらスピーディーに突っ走っています。ただし音質が極端に薄っぺらく、いまだにアンダーグラウンドの世界に留まってるような感じ。マニア向け。
ノルウェー出身のツインギターの4人組、メロディアス・ブラックメタル・バンド、4作目。今作は「NO KEYBOARDS ARE USED ON THIS ALBUM」とクレジットされているとおり、ギターの煽動型リフによるメロディアスなフレーズを主体にしたサウンドです。絶叫型ボーカルがヒステリックかつ悲壮感漂わせながら叫く中を、そのギターリフがよく動いており、北欧特有のメロディックなブラックメタル・サウンドを構築しています。爆走部分と叙情部分の対比や、少ないながらもエモーショナルなギターソロが導入されており、ノルウェー出身ながら限りなくスウェディッシュ・スタイルに近いので、NAGLFARやDARK FUNERALといったバンドがお気に入りなら聴いて損なし!
アメリカ出身の女性ボーカル&キーボード、ツインギターの5人組、5曲入りデビュー・アルバム(といっても30分を超えていますが)。ついにアメリカのフィーメイル・ボーカルのゴシック・サウンドも北欧のレヴェルに到達したと思わせるバンドの登場です。メロウなイントロで始まる(1)はあのNIGHTWISHの1st.収録の「Astral Romance」に匹敵する名曲と断言できます。全曲Dawn嬢のボーカルのみで、彼女も見事なソプラノで歌っており、またコーラスも導入してけっこう分厚く聴かせてくれます。ツーバスを導入したドラマティックでヘヴィな演奏をバックに歌い上げられるソプラノは何時聴いても気持ちいい。ちょっとスローな(2)、さらにドラマティックな(3)、そしてメランコリックな演奏をバックに歌う(4)、そしてラストはほぼ独唱の曲。私が想像したNIGHTWISHのファーストの進化したサウンドがこれだと思います。すばらしい!またもや100点付けましょう!!
アメリカ出身のソプラノ・ゴシックメタル・バンド、待望のフルアルバムとなる2作目。今作ではDawn嬢の他にライヴでのバックボーカルだったLaurie嬢も正式にクレジットされており、ツインボーカルの6人編成に。前作同様の重く激しい演奏をバックに浮遊するソプラノが何とも言えぬ高揚感と緊張感を漂わせる独特のサウンドを確立しております。MY DYING BRIDEタイプのかなりダークでテクニカルな演奏が主流となり、そこにキーボードの壮麗で叙情溢れるフレーズがからみ、さらにはツインボーカルによる歌声が高尚さを醸し出しており、非常に聴き応えのある作品。スピードメタルの路線を選択したNIGHTWISHとは違い、ダークメタルとソプラノを融合させた独自路線は、聴く人によっては暑苦しく退屈でしょうが、ソプラノ・ファンには十二分に堪能できる作品。
ポーランド出身の男性デスボーカルとヴァイオリン&キーボード&フィメール・ボーカル、ギター、ベース、ドラムスの5人組、ゴシック・デスメタル・バンド。メインは男性の咆哮型デス声で、激しくアグレッシヴな演奏、アンビエントな部分、ヴァイオリンを導入した叙情部分、オペラティックなソプラノが絡み合うサウンドです。曲展開は激しいものの、演奏そのものは比較的正統派ヘヴィメタルなので、下手にプログレッシヴなところがなく、割とすんなりと楽しめます。女性ボーカルのMonika Piasecka嬢の歌い方がNIGHTWISHのTarjaに似た感じなので、彼女たちのデビュー作をもっと激しくした感じもあります。随所に嵐の音といった効果音も入っており、フォークローなデスメタルの雰囲気もあり、聴き応え十分。
スウェーデン出身の平均年齢若干18歳という超有望新人デビュー作。DISSECTIONにも似たファスト&メロディック・デス/ブラックメタルを全編聴かせてくれており、小細工なしのブラックメタル特有の扇動型ギターリフを中心にしながらも印象的なリフを奏でるあたりは、とても新人とは思えない完成度。デスメタル界の小室哲哉、HYPOCRISYのピーターも全面バックアップしており、ストレートなブラックメタル・ファンは必聴の作品です。
スウェーデン出身のデス/スラッシュメタル・バンド、ファーストとセカンドのカップリング再発盤。ファーストはDISSECTIONにも似たファスト&メロディック・デス/ブラックメタルを全編聴かせてくれており、小細工なしのブラックメタル特有の扇動型ギターリフを中心にしながらも印象的なリフを奏でるあたりは、とても新人とは思えない完成度。そしてセカンドはプロデュースをIN FLAMESのアンダース・フリーデンが担当。ザクザクのジャーマン・スラッシュメタルが詰まっています。、ヘヴィなリフとアングリーなボーカル、ツーバスの疾走感を重視し、メロディックなギターソロをたっぷりと導入たものが中心で、非常にスラッシュ回帰な音です。
スウェーデン出身の若手ブラックメタル・バンド2作目。プロデュースをIN FLAMESのアンダース・フリーデンが担当。若手バンドらしく、おそらくは自分たちが影響されたサウンドをストレートに体現しているんでしょう、今作はザクザクのジャーマン・スラッシュメタルが詰まっています。デビュー作のちょっとDISSECTIONっぽい叙情ブラックの印象は皆無で、ヘヴィなリフとアングリーなボーカル、ツーバスの疾走感を重視し、メロディックなギターソロをたっぷりと導入たものが中心で、非常にスラッシュ回帰な音です。また(4)のような東洋っぽいフレーズを使ったゴシック・デス風の曲もあり、曲作りの進歩も伺えます。ジャケットの質も格段に良くなった(RATTのセカンドみたい)し、スラッシュ・ファン必聴!
スウェーデン出身のツインギターの4人組、3作目。今作も前作の流れを汲むヨーロピアン・スラッシュメタルが満載で、さらに時代的には遡った感じ。ボーカルスタイルは押し殺したような叫び声でこれがまた良い。インパクトのあるリフにリフを積み重ね、キャッチーな雰囲気を醸し出しており、最近のスウェーデン産のデスラッシュほどガチガチとした印象もなく、スピーディーなスラッシュ・リフから叙情パートへの切り返しやブラストを使わず、ワンバスキックのノリからツーバス疾走するドラムスなど、80年代ジャーマン・スラッシュっぽい隙間とウネリ感が心地よい感じ。上手く新しい部分と古い部分がブレンドされた作品。
フランス出身のJeanne(女性ボーカル)とFabrice(楽器)の2人によるエスニック・ゴシック・バンド、5作目のアルバム。今作も見たことない弦楽器を携えて(詳しくなくてすみません)写真に写っており、前作同様その楽器の音色と儚げな女性ボーカル、民族的な打楽器とシンセサイザーが織りなす神秘的でアンビエントなサウンドを展開。このあたりはELENDやATARAXIAなどと同様で聴く人の感受性に訴える雰囲気なので人によって違うでしょうが、今作ではかなり中国大陸的な印象で伝統楽器と電子楽器を駆使した過去とも未来ともつかない(おなじみBLADE RUNNER風)摩訶不思議なメロディによる全12曲58分、初回限定3曲のボーナストラックとビデオトラック、さらにはデモ音源収録した2枚組デジパック盤。
フランス出身のJeanne(女性ボーカル)とFabrice(楽器)の2人によるエスニック・ゴシック・ユニット、4作目。今作ではインド、チベット、ネパールといった中央アジア、さらに中央アフリカからオーストラリアまで民族音楽の世界を広げ、kora, sanza, udu, djembe, harp loma, ramkie, santoor, saz,ney, derbouka, bendir, bamboo flutesといったその手の専門家じゃないと想像できないような伝統的民族楽器を駆使したサウンドです。Jeanneの官能的な歌声、素朴であるが故に暖かみのある楽器による神秘的なメロディや演奏が絶妙のバランスを保っており、悲しくもあり、優しくもあり、そしてまた晴れやかでもあるまさに癒しの音楽。
フランス出身のエスニック・ゴシック・ユニット、3作目。前作よりもさらに本格的に踏み込んだ作品。全編で約72分、透明感溢れるソプラノと中近東メロディ、楽器を使った独特のサウンド。まるでエジプトやインドに迷い込んだような雰囲気がヴァーチャルで体験できます。好きな人にはたまらないはず。前作ではそのメロディや楽器の音色に気が取られましたが、ソプラノ・ゴシックとしても孤高のサウンドで、特にあまり民族的でない曲では、NIGHTWISHのスロー曲に匹敵する歌声がたっぷりと堪能できます。エスニック・ファン必聴作!
フランス出身のフィーメイル・エスニック・ゴシック・ユニット、2作目。透明感のあるソプラノと中近東、エジプトといったいかにもエキゾチックなメロディ、楽器を導入したアンビエンとなサウンド。
ロシア出身のトラディショナル・ゴシック・デスメタル・バンド、2作目。今作もたっぷりとフルートを導入したサウンドは健在。曲作りが格段に進化しており、アグレッシヴな部分とメランコリックな部分の対比が際だっており、さらにはテクニカルな演奏と相まってユーロ・プログレの様相をも呈しております。ボーカルはバリトンから絶叫まで表情豊かに歌い上げており、演奏と共に非常に表現力豊か。トラッド/フォークローなメロディも随所に配置されており、北欧系のバンドにまったく引けを取らないどころか、ロシア語の歌詞、スケールの大きなメロディなどはユーラシア・メタルの真骨頂!OPETHのような知的なゴシック・デスメタル・ファンは必聴!特に静と動の展開が見事な(3)は名曲といえます(この1曲だけでも耽美系ゴシック・デス・マニアなら買いです)!!
ロシア出身のボーカル&フルート、ヴォーカル&キーボード&プログラム、ギターの3人組。哀愁漂うインスト曲に続いてケルティックなメロディを奏でるフルートが印象的でリズミカルな導入部が登場。そこからダークなゴシックの世界に変化するあたりはなかなかの構成を感じさせます。かなりコールド・ブラックに近いヒステリックでスピーディーな(4)(6)やダークでリリカルな(5)(9)、緩急を用いた(7)など、重苦しいゴシックの世界観とフォーク/トラッドなメロディ、それにブラックメタルをちょっと融合させたような感じ。ボーカルスタイルもそれに合わせた抑揚のないゴシック声と絶叫を使い分けております。特に前半に多用されているフルートが何ともいえず特徴的。
ロシア出身のRustam(vo&key)、Dy(g)とP.Noir(vo&flute)の3人組、トラディショナル・ゴシック・ドゥーム・バンド3作目。今作もフルートを大々的に導入した牧歌的サウンド全開。しかし今まで以上にデス/ブラック色が薄れ、プログレッシヴ・ロック色が色濃くなっており、特に中間の曲ではシンセサイザーによるエレクトリック・ビートを使った毛色の違う曲や、ベースライン強調でゆったりとうねるダークで宗教的な曲、ピアノによるアンビエントな曲など、普通のメタル/ロックなサウンドとはかなりかけ離れた印象。といっても随所にこのバンド特有の「変」な部分があり、ただ者でないことは確か。前半と後半はそれまでのRAKOTH節全開。まるで昼メロ・ドラマのBGMのような、サウンドスケープなゴシック・ドゥームです。フルート好きなユーラシアン・メタル・ファンは聴いて損なし。
ノルウェー出身のアヴァンギャルド・ブラックメタル・バンド、2作目。今作はSfinx嬢とZet氏の男女ツインボーカル、さらに女性ヴァイオリン奏者も加入して6人組になっております。前作同様THE KOVENANTタイプを継承していますが、中途半端だった前作よりも遙かに刺激的な作品に仕上がっております。ガリガリしたリフにダイナミックなドラムスをバックに絶叫型ボーカルによるエクストリームな部分と、ソプラノボーカルやピアノ、ヴァイオリンといったアトモスフェリックな部分を上手く融合させており、ひたすらカッコいい。TRISTANIAらのクラシカルなゴシック調の部分が少なく、ツーバスの疾走感を生かしたノリのある分かりやすい曲調が多いのも好印象。
ノルウェー出身のアヴァンギャルド・ブラックメタル・バンド、2作目。今作はSfinx嬢とZet氏の男女ツインボーカル、さらに女性ヴァイオリン奏者も加入して6人組になっております。前作同様THE KOVENANTタイプを継承していますが、中途半端だった前作よりも遙かに刺激的な作品に仕上がっております。ガリガリしたリフにダイナミックなドラムスをバックに絶叫型ボーカルによるエクストリームな部分と、ソプラノボーカルやピアノ、ヴァイオリンといったアトモスフェリックな部分を上手く融合させており、ひたすらカッコいい。TRISTANIAらのクラシカルなゴシック調の部分が少なく、ツーバスの疾走感を生かしたノリのある分かりやすい曲調が多いのも好印象。
ノルウェー出身の3人組、アヴァンギャルド・ブラックメタル・バンド、デビュー作。いわゆるTHE KOVENANTタイプのモダン風味のサウンドで、ザクザクと刻まれるギターリフにビート感覚強調のドラムス、絶叫型ボーカルを導入したもの。ヴァイオリンやフルート、ソロのフィーメイル・ボーカルといった叙情ブラックメタルの変化技も取り入れており、THE KOVENANTほどの突拍子さはない。かといってブラックメタルかと言われれば、ボーカルスタイルが絶叫なだけで、ヒステリックさも攻撃性も破壊度も少なく、中途半端な印象。全曲パターンが同じなので、1、2曲で飽きます。
元ANNIHILATORのドラマー、レイ・ハートマンが在籍するバンド。ANNIHILATORってバンドは非常に凝ったサウンドを展開していたスラッシュ・バンドって印象があるんですが、このバンドも基本的にはそれを受け継いでおります。リフやリズム隊の一体感、ボーカルラインのちょっとクセのあるところなどで、今じゃ拡散してしまったMETALLICAのもっともスラッシュらしい部分を取り出したような感じです。ただギターソロはパターン。
ドイツ出身のvo兼g、g、ds、key兼bの4人組でいわゆるマシンビート系のゴシック・サウンドです。ヘヴィなギターサウンドに抑揚を押さえたボーカル、シンセによるサンプリングを多用したもので、全体のイメージはかなり暗くダークで、無機質。どうも全体的にマシンっぽい音がしすぎで、たとえばTYPE O NEGATIVEみたいな卑猥さがなく、スカッとしすぎる印象があります。
ドイツ出身の4人組4曲入りミニ・アルバム。ボーカルは絶叫型デス声に近いんですがサウンドは非常にテクニカルなメロディック・スピード・スラッシュメタルってとこでしょうか。曲展開やブレイクなんか結構良いものがあります。フル・アルバムに期待したいですね。
イタリア出身の5人組。シンフォニックでドゥーミーなゴシック・サウンドです。ボーカルはエコーをたっぷりかけたデスっぽい声とクリーン声の二人。壮麗なシンセサイザーをバックに朗々と歌い上げております。ミドル〜スローテンポ中心で、何となく聴き覚えのあるポップなメロディや全く聴き覚えのないお経っぽいメロディまで登場します。けだるいムード満開のサウンドです。
メキシコ出身のAntimo Buonnano(g&b&vo)、Samuel Olvera(g&b)そしてOscar Garcia(ds)の3人組、ブルータル・ファスト・デスメタル・バンド、2作目。こりゃスゴい!前作もスゴかったがさらにスゴい!!音質もクリアになりまさに無敵か?ウニョウニョザクザクのギターリフ、イヴィルなデスボーカル、そして全てをなぎ倒すほどの爆走ツーバスが怒濤のハイテンションぶりを発揮。しかもスローパートやエモーショナルなギターソロ、速弾きソロも交え、さらに体感速度アップ。アンダーグラウンドなワイルドさも兼ね備えており、聴き通すと耳鳴り必至の全10曲48分、もうCRYPTOPSYもKRISIUNもいらん!
メキシコ出身のツインギターの4人組、ブルータル・デス/ブラックメタル・バンド、デビュー作。これはスゴい!アグレッシヴかつ字余り気味の咆哮デスボーカルにウニョウニョしたギターリフ、そして「これが人間業か?」と思わせるツーバス連打、それも変則的なオカズを叩き込みつつ、リズムをキープするブラスト&スラッシュビートがまさに鬼気迫る勢いです。多少音質がこもり気味ですが、これはKRISIUNを越えたなと思わせる全10曲32分、恐るべしメキシカン!激速サウンド・ファンは必聴作。
アメリカ出身のブラックメタル・バンドDEMONCYのRobert Cruzanによるプロジェクトで、1997年から1998年にかけてレコーディングされた作品。ヴォ〜ンドヨヨ〜ンとしたいわゆるホラー映画かSF映画の予感的で緊迫した場面のBGM的な全編ダーク・アンビエントの世界。しかしまあ何ですか全7曲48分延々何も出てきませんでしたヽ(´・`)ノ フッ…(笑)
2001年に結成されたフランス出身でボーカルのWolfnachtとすべての演奏を担当するSCの二人によるファスト・ブラックメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。これは1曲目からすさまじい勢いと破壊的なサウンドを展開しておりブチ切れております。パワフルな絶叫型と随所で吠えまくるツインボーカル・スタイル、ジャキジャキしたギターリフ、そしておそらく打ち込みによるバルカン砲ドラムスが爆裂!しかも要所にメロディアスなパートを挟み込み、劇的な展開を醸し出しているあたりなかなかの聴き応え。異教徒についての歌詞は英語、ドイツ語そしてフランス語で書かれているらしく、ペイガンそしてヒーゼンな部分を強調。初期IMMORTALやMARDUKスタイルのファスト・ブルータル・ブラック・ファンは必聴の全11曲39分!!
オーストリア出身の二人組、デビュー作。と言っても本当はPAZUZUのRay Wellsのプロジェクト。キーボードを中心としたシンフォニックかつゴシックなブラックメタル・サウンドで、ボーカルは絶叫型とゴシックなダル声の二種類あり、ギターリフは正統派HMを刻んでおりソロは叙情的。曲全体のメロディラインは北欧トラディショナル系で耳になじみやすいアレで、男声コーラス、パイプオルガンやチェンバロの音(シンセ?)も導入されており、大仰でクラシカル。
カナダ出身のベテラン・スラッシュ・バンド復活作。全編、往年のスピード感、アグレッシヴさ、ヘヴィリフで責め立ててくれます。ザクザク、ズタズタと一定のパターン、リズムながら、昨今の複雑化したスラッシュ、デスメタルに比べたらシンプルすぎるほどシンプルで、思わずタテノリしまくります。
オーストラリア出身のブラック/スラッシュメタル・バンド、4曲入りミニ・アルバム。詳細はちょっと不明ですが、サンクスリストにDESTROYER666やVOMITORの名前があるので、そのあたりの仲間か。サウンドは絶叫スタイルのボーカルにジャキジャキとしたリフ、かなり速いテンポのスラッシュビート(ブラストまではいかない)によるブラック/スラッシュ。エピックなウォー/バトルメタル風なところもあり、ニュー・スクールなスラッシュ・ファンなら要チェックかも。全4曲16分収録。
ドイツ出身のパワーメタル・バンド4作目。相変わらずマイナー臭さの抜けないジャーマン・パワーメタル全開(ギターの音)です。でも個人的にはこれがジャーマン・パワーメタルの本来の姿だと思います。ギターリフ、ドラムの疾走感、無骨なコーラスなど有名になったHELLOWEENやBLIND GUARDIANにはもう出来ないクサさが残っています。(あえて言えばPRIMAL FEARがデビュー作でやったくらいか?)頑固なドイツ魂にこだわってる人は必聴の作品です。
4作目のアルバムから4曲入りMCD
ロシア連邦の東に位置するエストニア出身のツインギターの4人組、ブラックメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。ボーカルは地の底からの叫びのようなゆったりとした絶叫、かなりノイジーに歪んだ音色のギターリフが耳障りでヒステリック。プロダクションが最悪で、各楽器の音の分離が明確でなく、聞きづらい部分がありますが、全体的には北欧のブラックメタル・バンドとは違い、ドゥーミーな印象で、ギターフレーズにもトレモロ・リフ一辺倒ではなく特有のものがあり個性的。歌詞もエストニア語で歌われているらしく、随所に効果的にトラッドなメロディを導入しており、フォークローなメタル・ファンには受けるかも。ワザとこういった録音をしているのかもしれませんが、それではこのバンドの特質が埋もれてしまって残念。希少価値を求めるブラックメタル・マニアなら聴いても損なし。
ブラジル出身のツインギターの4人組、デスメタル・バンド、2作目。一時ツインギターの片割れのLimaが脱退していましたがめでたく復活。ボーカルがMarcelloから咆哮から早口の叫きまでこなせるLohy Fabianoに交代しており、それがさらにスピード感を高めています。プロデューサーにAndy Classenを迎えており、音質はクリア。うごめくリフも明確だしギターソロも際だっており、バスドラのアタックも克明。前作と比べると何か吹っ切れたようにツーバスによる爆走感を主流に全曲一定のハイテンションスピードで突き進みながらも、リフやソロのフレーズのレパートリーが格段に増えており、はやり比較にならないほどに聴き応えがあります。超高密度な音圧の中に切れ込んでくる超高速ソロも長からず。スピード重視派は必聴作!
ブラジル出身のツインギターの4人組、2曲入りのデモ音源のCD化。初期SLAYERを思い起こさせる、というより明らかに影響を受けている、スピーディーなスラッシュメタルです。やはりスラッシュ復活の兆しでリリースできたとしか言えないような音質ですが、しっかりとしたプロデュースの元でやればりっぱなもんが出来そう。フル・アルバムを期待!
ブラジル出身のツインギターの4人組、デビュー作。迫力満点のボーカルが呻き、ウニョウニョゴニョゴニョしたリフ、ワンバスキックのブラストビート全開のサウンドに、SLAYERばりの切れ込むツインギターソロとMORBID ANGELの重たくドロドロした雰囲気を併せ持ったブルータル・デスメタル。ただ速いだけでなくスローな曲ではオカルトチックに仕上げており、なかなかの聴かせ上手。やはり特筆すべきはギターソロでアヴァンギャルドな速弾きギターを随所に導入しており、ツインリードによるメリハリの利かせ方がうまい。同郷のKRISIUNと並んでブラジル産でも一歩突き抜けた感じ。音質がちょっとこもってるのが残念だけど、ぶち切れなデス・サウンド・ファンなら納得のはず!2曲のデモ音源を収録したデジパック再発盤。
1998年にRune(g)とMarek(ds)によってスウェーデンで結成されたスラッシュメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。プロデューサーはAndy La Rocqueで2000年にレコーディングされ、Loud n'Proud Recordsからりリースされるはずがお蔵入りで、2001年にリミックスされて、LISTENABLE RECORDSからめでたくリリース。一聴してUSスラッシュからの影響が窺えるサウンドです。ザクザクのギターリフ、字余りアジテーション・ボーカル、お叫びコーラス、裏打ちのツービートからツーバス疾走、1分近いギターソロなど、SLAYER、TESTAMENTといったスラッシュ・ファンは思わずタテノリしてしまうタイプ。ドラムスのオカズやフィルの入れ方、ギターリフのフレーズなんかも思わずニヤリです。
アメリカ・ボストン出身のツインギターの5人組。写真で見る限りメンバーの格好はハードコア系なんですが、サウンドはデスメタリックなハードコアといった感じでなかなか活きがよい。絶叫型のボーカルに随所にガテラル・ボーカルも交えており、ギターリフはザクザクと速い。ドラムスもブラストはあまり使わず、ストップ&ゴーに巧みなツーバスの連打と激しく展開していく手数足数の多い叩き方で、かなりテクニカルな演奏を披露しております。ギターソロといった装飾を削り落として曲をソリッドかつシャープにし、複雑な緩急展開で一気に聴かせてくれます。テクニカル・スラッシュ/デスメタル・ファンなら一聴の価値ありの全9曲29分!
ノルウェー出身のアヴァンギャルド・インダストリアル・ゴシック・ブラックメタル・バンド、4作目。ゲスト・ボーカルにDARKTHRONEのFenrizが参加。ブラックメタルの凶悪な雰囲気にシンセサイザー、サンプリング、プログラム音源を加えたインダストリアルなサウンドです。ただ初期のインパクトはすでに薄れ、何となくBGM的に聴き流れてしまいます。MESHUGGAHのような破壊的な雰囲気もEMPERORのようなアーティスティック(EMPERORの初期)な雰囲気もなく、起伏に乏しいサウンド。
ノルウェー出身のバンド、サード・アルバム。1曲めのアグレッシヴかつスピーディーなブラックメタル・サウンドに圧倒されつつ聴き進むとこれが非常に多彩な音を演奏しております。ブラック/デスメタルは言うに及ばずゴシック、インダストリアル、ノイズ/アヴァンギャルド、ドゥームと多種多様。そのどれもが熟れており、70分をこえる収録時間たっぷり楽しめました。なんでも聴きこなせる許容範囲の広い人は必聴の作品!
ノルウェー出身のモダン・インダストリアル・デス/ブラックメタル・バンド、7作目のアルバム。咆哮型デスボーカルにガリガリと刻むギターリフ、ドカドカとダイナミックなドラムによるサウンドにインダストリアルな味付けをした展開。しかしこの味付け程度が微妙で、はっきり言って中途半端。先駆的バンドとしての評価はありますがすでに革新的とは言い難く、USカオティック/エクストリーム系のバンド(THE DILLINGER ESCAPE PLANやCEPHALIC CARNAGEなど)が、さらに革新的なことをやってるし、ABORYMの方がよりブラックメタル色を前面に打ち出したサウンドで刺激的。何がなんでもインダストリアル・デスメタル・マニアな人向けの全11曲40分。
5作目
6作目
セカンド
アメリカ出身のJohann Bran Cleeremanなる人物によるオーケストラル・ダークゴシック・サウンドスケープ・プロジェクト。「レッドキング」といえばウルトラマンに登場した怪獣の名前が思い浮かぶというオジさんのことはさておき、全編キーボードを主体にしたクラシカルでダークなサウンドが延々と45分間続きます。文字通りお経のようなボーカルが導入されていたり、ピアノの調べにティンパニーやストリングスを導入した大仰なサウンドなど、悲壮感漂うけっこう分厚く大仰な部分があって、クラシカル・ゴシック・ファンには欠かせない作品です。
スペイン出身のツインギター、キーボードの6人組、メロディアス・スピードメタル・バンド、2作目。どうもダメ、このスペイン語の歌詞は・・・前作よりもスピード曲が大半を占めファンにはおあつらえ向きですが、「巻き舌するなー!」なぜスペイン語で歌っているのか理解に苦しみます。スパニッシュギターをバリバリ導入した、フラメンコの影響を持ち込んだスパニッシュ・スピードメタルとか言うんならまだしも、演奏自体はもろユーロ・スピードメタルなんだから・・・英語歌詞に拘らないスペイン語でもOKというC級HPネタ収集家にお薦め(^_^)
スペイン出身のツインギター、キーボードの6人組、メロディアス・パワーメタル・バンド。ルイス・ロヨが描くジャケットがなんだかいつもより精彩に欠くと思ったら、サウンドも「どわっ!」って感じ。歌詞が英語じゃありません。個人的にこの手のサウンドは英語が必須条件なので、聴き通すのが辛い。まあ、それはさておき、演奏そのものは疾走曲と、メロディ重視の曲が4:6といった感じ。比較的オーソドックスな感じで、イタリアン・シンフォニックや様式系というよりは北欧メロディアス路線。ただ曲によって(4曲目とか)明らかにIRON MAIDENのリフのパクリがあって、ブリティッシュな印象もあります。英語歌詞に拘らないメロディアス派なら聴いて損はしません。
ちょっと出身は不明ですが(たぶんスペイン)、ツインギターの4人組、スラッシュメタル・バンド。これは初期METALLICA,MEGADETHではないか!特有の歪んだ、ザクザクのギターリフにちょっとひ弱なボーカル、曲展開からギターソロへの流れも感じが似ております。アコースティック・ギターを使ったメロディアスなインストもあって、まさかこれで「影響は受けてない」とは言わんだろうな。低音スカスカの音質といい、最初期のMETALLICAファンなら笑って聴けます。
チェコ出身の4人組、シックネス・ブルータル・グラインド・デスメタル・バンド、セカンド作。ブイブイゲロゲロワーギャーと多彩に叫くボーカル、ザクザクゴリゴリとしたギターリフ、うねるベースライン、アタックの強いスネアとツーバスの爆走を盛り込んだ重激サウンドを展開。ギターリフや曲調自体あまり複雑にはせず、緩急を使いつつ、ボーカルの多彩さと手数足数の多いドラムスがグイグイと引っ張ってくれます。ギターリフが淡泊な印象ながらもそこはさすがにチェコ出身のバンドだけあって随所に聴き所もある全14曲30分。
チリ出身の4人組、強力なブルータル・デスメタル・バンドデビュー作。ブルータルといえば一本調子でただ吼えまくりのボーカルに突っ走りのみと思いきや、最近の南米産のバンドの多くは初期スラッシュな展開を持ったサウンドが主流のようです。ボーカルは咆哮型デス声なんですが、ギターワークには惹き付けられるものがあります。リフの鋭さ、ソロの切れ込み具合にメロディ度など、マニアも満足の作品。
スウェーデン出身の3人組、スプラッター・グラインド・デスメタル・バンド、2作目。Wes Benscoterのジャケット・デザインも最高、中身も全38曲、33分の全力疾走で最高です。ゲロゲロと絶叫のツインボーカル・スタイル、スラッシーで、ヨーロピアンな味もあるギターリフ、ブラストビート全開のドラムスなど、演奏そのものはけっこうオーソドックスで、曲間も切りつめられており、問題点なし。ほとんどジャケ買いの世界でしょう。
スウェーデン出身のゴア・グラインド・バンド、3作目のフル・アルバム。いつの間にやらスウェディッシュ・グラインドといえばNASUMというのが定着しましたが、どっこいこのバンドも相変わらず元気いっぱいです。NASUMが3作目で見せた一歩引いた部分など微塵もなく、ハイスピード&ハイテンションなサウンドを聴かせてくれます。切れまくる絶叫ボーカルとボエボエによるツインボーカル・スタイル、蠢くギターリフ、全てにおいてアタックの強いドラムスなどヘヴィでありながらも体感スピードも速い、ノリノリありブチ切れありのショート・グラインドの真骨頂が全27曲32分!
1990年にボーカルのikard Janssonによってスウェーデンで結成されたグラインド・デスメタル・バンド、Putrid Filth Conspiracy/ M & M Recordsからリリースされた12インチLPのCD化作品。CD化に際してリマスターをScott Hull(PIG DESTROYER)が行っており、異常なハイテンション&破壊的なサウンドを体感できます。ゴチャゴチャ文句なしの全18曲17分!
アメリカ出身のツインギターの4人組、ブルータル・グラインド・ゴア・デスメタル。「吐き出し」というバンド名そのもののLOWブルータル・ボイスにブラストビート満載の曲が爆走してくれます。ギターリフはあくまでヘヴィに刻まれ、スピード感を押さえた曲でも超人的ツーバスが疾走感を保っており、またブレイクやテンポチェンジなんかも巧みで、なかなか聴かせてくれます。切れ込み型早弾きソロもまさにスパッとした感じで、必要最小限。このザクザクのリフの重さはさすがアメリカのバンドといえます。USスラッシュ+ブルータル・デスの真骨頂!!
94年にMAUSOLEUMからアルバムを出したこともあるイギリス出身の4人組、スラッシュ・バンド。なんだかジャケットがカワイイんですが、中身は頑固な正統スラッシュ・サウンドでがんばっています。アングリーなボーカルにザクザク(わ!またもや死語)のギターリフ、テクニカルなリズム隊とこの手のサウンドとしては高レヴェル。あまりスピード感はありませんが堅実な演奏で好感が持てます。
イギリス出身のスラッシュメタル・バンド、すでにMAUSOLEUMは倒産してるので、現品限りです(たぶん再入荷は不可能)。とてもイギリスのバンドとは思えない硬質のリフにアングリーボイスで、モダンヘヴィネスを追求しています。
イギリス出身のツインギター、キーボード奏者のいる5人組、メロディック・ブラックメタル・バンド、ファースト・フルアルバム(以前にミニ・アルバムをリリース済)。同じイギリス出身のHECATE ENTHRONEDタイプの凶悪系ですが、このレーベルからリリースされる作品の例に漏れず薄っぺらな音質と、壁の向こうから聞こえてくる絶叫型ボーカルがLowブラックを表しています。壮麗なシンセをうまく絡ませた(3)やアシッドな(6)など変化技の部分では思わず「オッ!」となります。緩急と叙情パートを盛り込んだ、凶悪ブラックメタル・マニアなら聴いても損なし
イギリス出身の暴虐系メロディック・ブラックメタル・バンド、セカンド・フルアルバム。最近はプリミティヴ・ブラックの新世代が活溌な中、約2年ぶりの作品。パワフルな絶叫型ボーカルが叫き散らし、隙間を埋め尽くすトレモロ・リフ、MARDUK風のタムロールをおかずに入れたワンバス・ブラスト、うっすらとバックに使われたキーボードなど、まさに暴虐サウンド満載。暗黒系のスローパートを取り入れた曲展開などもあり、一本調子じゃない部分も良い。といってもいわゆるCANDLELIGHT/BLACKEND系の定番サウンドなので、これといって特筆すべき部分もないのは事実。ZYKLON Bの「Warfare」のカヴァーを含む全9曲39分、HECATE ENTHRONED系の暴虐ブラック・マニアなら聴いて損なし。
スペイン出身の4人組、ブルータル・デスメタル・バンド。LOWボーカルの迫力、ギターのリフなどはまあまあなんですが、リズム隊が、特にドラムが弱い。ブラストビートを用いて速く叩こうとするのはよいが、アタックがあまりのも弱すぎて、スカスカの音。この手のサウンドは重低音の疾走感と言うものが肝心なのに。ブルータル・デスメタルなら何でもかんでもというマニアックな方はどうぞ。
ポーランド出身の4人組、ブルータル・ゴア・デスメタル。洞穴で吠えまくるゲボゲボ・ボーカルと絶叫を組み合わせ、ウゴウゴとしたギターリフにブラストビートを交えたお決まりのパターン。どの曲も同じリズムだし、同じパターンの繰り返しで、違いはわかりません(違いなどないのか?)。小細工なし、変化技なしのブルータル一直線。
アメリカ、イリノイ出身のツインギターの5人組、ブルータル・デスメタル・バンド。絶叫と咆哮のツーパターンのボーカル、ウゴウゴとしたギターリフ、ブラストビートも適度に導入した展開系のMORBID ANGEL風デスメタル・サウンド。
NAPALM DEATHやCARCASS、CANNIBAL CORPSEのその後にも影響を与えたとされるグラインド/デスメタル・バンド、1989年にリリースされたアルバムの再発盤。7インチ音源やデモ音源、さらには1984年から1986年にかけて活動した前身バンドGENOCIDEのデモ、ライヴなどの貴重音源を収録した2枚組!現在まで続くグラインド/デスの起源がこれで聴かれます。収録されているのは下記の通りDisc One:HORRIFIED「The Stench of Burning Death」「Eaten Alive」「Acid Bath」「Slaughter of the Innocent」「Decomposed」「Radiation Sickness」「Splattered Cadavers」「Festering Boils」「Pestilent Decay」「Crematorium」「Driven To Insanity」「Six Feet Under」「Bodily Dismemberment」「Repulsion」「The Lurking Fear」「Black Breath」「Maggots In Your Coffin」「Horrified」Disc Two:RARITIES-GENOCIDE 11/84 Rehearsal Demo:「Armies of the Dead」「Satan's Whores」「Crack of Doom」GENOCIDE "Violent Death" Demo Autumn '85:「Armies of the Dead」「Six Feet Under」「Violent Death」「The Lurking Fear」「Crack of Doom」「Horrified」GENOCIDE WFBE Demo 1/26/86:「The Stench of Burning Death」「Decomposed」「Slaughter of the Innocent」「Eaten Alive」「Six Feet Under」「Crypt of Terror」「The Lurking Fear」「Festering Boils」「Pestilent Decay」「Black Nightmare」「Bodily Dismemberment」「Horrified」GENOCIDE LIVE 5/14/86:「Radiation Sickness」「Black Breath」REPULSION Excruciation EP/Demo:「Excruciation」「Helga (Lost Her Head)」「Rebirth」「House of Freaks」REPULSION 1991 (Final) Demos:「Depraved」「Face of Decay」「Something Dead 」
1997年に結成されたスイス出身のツインギター、ベース&ボーカル、セッション・ドラムスの4人組、ブルータル・デスメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。ゆったりとしたパワフルでガテラルな吐き出しと絶叫を使い分けるボーカル、ゴリゴリとした密度の濃いギターリフ、ツーバスの爆走感と小刻みにブラストビートを交えたドラムスによるサウンドを展開。あまり複雑な曲や激・爆といった感じではなく、じっくりと聴ける正統派(?)ブルータル・デスといった感じの全11曲37分!
フィンランド出身のツインギター、キーボードの6人組、ネオ・クラシカル・スピードメタル・バンド、地元フィンランドでのSONATA ARCTICAのライヴの前座に起用され注目されたデビュー作。ジャカジャカしたギターリフにツーバス疾走、バックで壮麗に盛り上げ、要所でソロを決めるキーボード、速弾きギターソロ、流れるような歌メロといった様式ファンにはたまらないサウンド。ただ残念なのはボーカルが奥に引っ込みすぎ(自信がないのか?)で、中音域主体のボーカルでよけいに引っ込んで聞こえてしまうのが惜しい。速い曲でのメロディ、歌メロに関してはどれも懐かしい感じですが、緩急のある曲での叙情性やちょっとオペラ風に歌うボーカルラインは個性的。ただこの程度ではSONATA ARCTICAは越えられない。
アルゼンチン出身の3人組メロディック・エモーショナル・デスメタル・バンド。(1)のヒステリックなギターリフとブラストビートによる導入部と中間のアコギを導入した展開が叙情派ファンにはたまらないサウンドです。全体的に非常に泣きのギターを導入しており、また普通声もふんだんに使って、ゴシック風の躁鬱感の漂う曲とアグレッシヴなデスメタルの融合を果たしています。ただしいわゆるDISSECTIONタイプのクラシカルな叙情派とは違って、メロディラインの印象やアコースティック・ギターの使い方は北欧系というよりも、ラテン系の香りが漂います。ギターリフの音色のせいか、古くさいブリティッシュ・ハードロックのイメージもあり、北欧産に食傷した人は聴いてみる価値あり。
ドイツ出身の4人組、ブルータル・デスメタル・バンド、4作目。1曲目のセリフによるイントロダクションが銃声によって断ち切られて2曲目に続く辺りの流れはかっこ良い。ガテラルなボーカルとウニョウニョとうねるギターリフ、怒濤のツーバス&ワンバスブラストを織り交ぜた展開の激しいサウンド。醜悪な暗黒US系のボンバスティックでブラスティングなデスメタル曲に、アコースティック・ギターによるインスト曲を入れたり、ザクザクしたギターリフによるスピーディーな曲調などを取り入れたりして初期のDISMEMBERやENTOMBEDといったヨーロピアン・デスメタル・サウンドに通じる部分があって、なかなか聴き応えのある全10曲33分!
ドイツ出身のノイジーなブルータル・デスメタル・バンド、セカンド。メンバーが一人増えて4人編成になっています。ゲボゲボと絶叫の組み合わせボーカルが非常にかっこいい出来で、ブルータルの重さにブラックメタルのアグレッションが加わった感じ。ドラムが非常にパワフルになっており、特にツーバスのアタック音が腹に響きわたり、スネアをかき消すほどの音で疾走感を高めております。ブラストビートも多用せず、怒濤の疾走タイプのサウンドになっており、個人的にはいい方向への変化だと思います。(11)はDEICIDEのカヴァー、DEICIDEファンは必聴でしょう。
ドイツ出身の3人組ブルータル・デスメタル・バンド、ファースト。ドラムの音が軽く(よく言えば生々しい)スタスタのブラストビートなんですが、ボーカルはゲボゲボと絶叫を組み合わせて歌っており、かなり耳につくノイジーな印象。曲自体はコンパクトで、ギターリフはスラッシュメタルの影響下にあるものが中心。
イタリア出身のツインギター4人組(ドラムは未定)のバンド。テクニカルでメロディアスなギターをフューチャーしたデス・サウンドで、低音咆哮型ボーカルにちょっと味付け程度の女性ボーカル、ゴシック系のダル声も導入しており、複雑な展開とともに聴かせてくれます。ただ後半の曲がダレるのが残念。ジャケットワークも安っぽい出来。次作に期待したいです。
スウェーデン出身のツインギターの5人組、メタル色の濃いグラインドコア・バンド。絶叫咆哮の掛け合い、ウニョウニョとしたギターリフ、スタタタとした、軽いタッチのブラスト全開のスピーディーなサウンドです。ギターの音色がスウェーデン産のデスメタル特有の歪み音を持っており、シャカシャカした印象はない。NASUMタイプのグラインド・コアメタル・ファンは聴いて損なしの全28曲20分。
アメリカ出身のRyan Allen(vo&b)とJustin Richey(g&drum program)の2人によるグラインド・デスメタル。エロなのかゲロなのかよく分からんナレーションに続いて、まるでキツツキのような打ち込みドラムスによるトタタタとしたブラストビート、ひたすらダウンなウゴウゴしたギターリフによるサウンドが登場。ボーカルはノー・エフェクトなガテラルと絶叫。曲間に挿入されているナレーションもエロいながらも非常に短くて流れを断ち切らないのが良い(最後だけは長いが・・・)。曲調自体はスピード感よりもシンプルなノリがあり、機械によるブラストとガテラル・ボーカルとの対比が個性的な全9曲32分!
オーストラリア出身のエクストリーム・メタル・バンドSADISTIK EXEKUTIONのメンバーによるソロ・アルバム。ギターによるフィードバックや不協和音あり、シンセサイザーによるアンビエントな部分あり、ノイズありのいわゆる延々と繰り広げられるダーク・エレクトリック・アンビエント・ゴシックなサウンド、全6曲43分。
出身地不明ですが、4人組のバンドで「マスター・オブ・パペッツ」のころのメタリカ・タイプのヘヴィリフなスラッシュメタルです。自主制作系ですが、音質は文句なしで、ベースラインもくっきり聴こえます。ギターもソロでは結構メロディアスで速弾きも披露するテクニシャンタイプ。あの頃のメタリカが好きな人にはお薦めの作品です。
AXIS OF ADVANCEやCONQUERORでも活動するドラマーのJ. Read自身のバンド、元ANGEL CORPSEのベース&ボーカルだったPete Helmkamp、BLASPHEMYのギタリストR. Forsterをゲストに迎えてのデビュー・フルアルバム。絶叫叫き散らしボーカル、ガリガリ掻き鳴らしのギター、ブルンブルンのベース、ドタバタドタバタチンチンしたドラムスによる暴虐のブラック/スラッシュな世界が延々と繰り広げられております。これはもうメタルな世界からは逸脱したアヴァンギャルド・ノイズなサウンド。
最初のギターリフの音を聴いただけでファンなら「オッ!」となる(個人的にはジャケットだけでオッ!となりましたが(^_^;)、Tomas Skogsbergがプロデュースした、ドイツ出身の4人組、デスロック・バンド。中心メンバーのAntek(ds)はSUCH A SURGEに在籍、同バンドのローディーだったLutz Buch(g)と共に、このプロジェクトを始動した模様。まさにENTOMBED+MOTORHEADというキャッチコピーがぴったりのご機嫌なサウンド。Tomasサウンドの代名詞となった独特の歪んだギターの音、ガナリボーカル、ノリ一発のメタリックなロックンロールが全12曲、フルボリュームで聴いてください!
イタリアン・ヒロイック・スピードメタル・バンド、3作目。全世界20000個限定のA5版豪華厚紙ケース入り2CD。内容はCD1が「DAWN OF VICTORY」アルバム、CD2が「Holy Thunderforce」「Epicus Furor/Emerald Sword」「Wisdom of the Kings」のビデオクリップとスクリーンセイバー、フォトギャラリーなどが収録されたCD−ROM、および64ページのカラーブック付き。
97年の新人ベスト1か!イタリア出身の(いまイタリアはヘヴィメタル・ブームらしい)シンフォニック・パワーメタル・バンドRHAPSODYのデビュー作。たぶん彼等が登場しなければHAMMERFALLにベスト1は決定してたのにってくらいの出来ばえ。ヨーロッパの伝統音楽やクラシックを疾走感溢れるパワーメタルに取り入れ何度聴いても飽きません。バンド名、アルバムタイトル、ジャケット全てに満足!!
95年ドイツはハンブルグで結成された彼等のデビュー作。ブルータルな味わいとアグレッシヴなデスメタルが同居したようなサウンドで、ツーバスの速い曲はめちゃくちゃカッコいい。どうやら全曲ドイツ語で歌われているらしく、そのあたりが独特の雰囲気を出しているんでしょうか。ただしTVのニュースからとった音などが挿入されていて、流れが止まるのがもったいない。
ドイツ出身のツインギター、キーボードの6人組、メロディック・デスメタル・バンド。ボーカルは絶叫と咆哮を使い分けており、ギターリフは正統派メタル・タイプ。凶悪に突き進む部分とパワフルなLOWボイスによるダークな部分が共存した、いわゆる限りなくブラックメタルに近いデスメタル。その上にキーボードがシンフォニックかつクラシカルに彩っており、非常に印象的。ソロワークもそのキーボードがいい味を醸し出しています。随所にヴァイキング風のトラディショナルなメロディが登場し、疾走感と適度な展開、静と動、叙情性を上手く織り込んだ作品。キーボード主体のメロディック・デスメタル・ファンは聴いて損なし。
アメリカ出身のJoseph J. Fogarazzo(g & vo)とGlenn Hampton(b)の二人によるロウ・アポカリプティック・ドゥーム・バンド、3作目のフルアルバム。これは暗い・・・暗すぎる。ボーカルはまるでLAST DAYS OF HUMANITY〜S.M.E.S. 〜KOTSのErwin殿の如きグボグボボエボエ、エフェクト処理されていないとのこと。どんよりと引きずるようなギターリフに今にも止まりそうなリズムによるサウンドを展開。ほんの少しの光明すら見いだせないひたすら絶望的破滅的な暗黒サウンドがつまっております。特にこのボーカルスタイルが特徴的で、ブルータル・デスを思いっきりスローテンポで演奏したよう。まさに暗黒地獄を彷徨うダーケスト・ドゥームな全8曲61分。
イタリア出身のボーカル&ギター&ベースとドラムスの2人によるデスメタル・バンド。思いっきり正統派メロディック・デスメタルです。印象的で小刻みなギターリフ、適度に泣きのあるソロ、絶叫型のボーカル、疾走系ドラムスと無難にこなしておりますが、逆にコレと言った特徴もないのが残念。音質的にも低音が薄っぺらで、デスメタルとしての怒濤のような迫力が不足気味。「IN FLAMESを聴いてIN FLAMESみたいなサウンドをやってます」の典型で、1曲2曲は良いんですが、10曲は全部はあまりにワンパターンなので、飽きます。もう少し緩急や展開といった変化があっても良かったかな。あとパワーメタル・バンドのようなバンド名とアルバム・タイトルもアイデア不足。
チェコ出身の女性ボーカルを含む5人組、ブラックメタル・バンド。オペラティックなイントロに期待するとなんだか音質が悪く、もたつくリズムの曲でがっくりなんですが、2曲目以降はソプラノ・ボーカル、パイプオルガンやメロディアスなギターを導入したブラック・サウンドに変身して一安心。((1)は捨て曲か?)ギターリフは扇動型じゃなく正統派HMタイプ。絶叫タイプのボーカルに起伏のある展開で聴かせてくれます。シンフォニック・ブラック・ファンは聴いて損なし。
日本が誇るスピード・スラッシュメタル・バンド、2作目。ボーカル&ベースはスキンヘッドのゴッツイNasty Dannyが担当。やっぱりジャパメタと洋楽の違いがこのボーカルにでています。80年代スラッシュ復活の狼煙が上がる中で、良い形でモダンヘヴィ、USエクストリーム系、ベイエリア・スラッシュ、デスメタルを通過したサウンドとして、スラッシュ本来のカミソリのようなリフ&ソロと怒濤の疾走感を保ちつつ重く、下腹部に響きわたる重低音が心地よいです。下手にこねくり回さず、スピーディーな曲を中心として一気に聴かせてくれるあたりは、やっぱりスラッシュメタル本来の姿へのこだわりでしょう。
日米混合スラッシュメタル・バンド、3作目。KING'S EVILのYamada Wataruが加入し、Eddie Van Koideとのツインリード・スタイルになり、今まで以上にスラッシーでスピード感あふれるサウンドになっております。ギターソロが長くなったといっても切れ込むスタイルだし、USスラッシュ本来のビシバシ感があり、それはHamaii Naoyaの巧みなツーバス・ワークによるドラミングによる貢献度も大きい。Dannyの字余りボーカルはアジリまくってくれるし、これはもう往年のUS・スラッシュ以外の何者でもない!カッコいい〜。デスラッシュじゃなく、純粋なスラッシュ・ファン必聴作!!
OSMOS PRODUCTIONSからリリースされた、日本が誇るデスラッシュ・バンド。ボーカルのアングリー度、くどいギターリフにツインギターの絡み、切れ込み型のギターソロ、スピーディーかつシンプルな楽曲で往年のスピード・スラッシュマニアも思わずにっこり。音質がちょっとこもり気味で、ツーバスの疾走感がいまいち伝わらないのだ残念ですが、曲間に切れ目なく一気に楽しめること間違いなし!
ドイツ(?)出身の作詞作曲、ドラム(はセッション・メンバー)以外の全てを担当するFalagarによるフォーク・ブラックメタル・プロジェクト、2作目。いわゆる映画「ロード・オブ・ザ・リング」〜J.R.R.トールキンの描く世界観に影響を受けたサウンドを展開しています。ゆったりとしたリズムによるミッドヘヴィな曲調を主体に、押し殺したようなデスボイスと男声のクワイア、フルートやアコースティック・ギターなどを駆使したスケールの大きい曲が中心。特徴としては1曲目の導入部からそうであるが、中近東風のメロディの導入で、その辺りがノルディック系のフォークメタルとは多少趣が異なる感じ。VINTERSORGやSUMMONINGといったバンドのファンは聴いて損なし。
詳細不明のヴァイキング・ケルティック・ブラックメタル。叙情パートを中心としたサウンド展開で、ブラックメタルとしてのスタイルは絶叫型ボーカルのみ。それもあまりヒステリックではないので、聴きやすい。緩やかに波打つようなスケールの大きいメロディラインとトラッドな舞踏系のメロディを組み合わせ、さらにはアコースティック・ギター、キーボードによる哀愁を散りばめたもの。アグレッシヴでスピーディーな展開はなくても、ヴァイキングメタル特有の悲壮感と勇壮なイメージは堪能できます。
イタリア出身のキーボードを擁する5人組、プログレッシヴ・メタル・バンド、デビュー作。いきなり「オオッ!」と思わせる展開に思わずヨダレが垂れましたが、DARKSEEDのステファンみたいな癖のあるボーカルが登場して肩透かし。しかしそれは導入部だけで、いきなりハイトーンの絶叫をしたりで、やはりヨダレが垂れました。ジェフ・テイトばりのボーカルに、メロディックな速弾きギター、多彩な音色を駆使したキーボード、疾走パートも随所に盛り込み、複雑に展開していく楽曲はテクニカル・メタル・ファンにはたまらんでしょう。ギターソロやキーボードのメロディやユニゾン部分には70〜80年代HRの香りが漂っており、けっこうオールドな印象で、今風じゃないけど、おじさんは楽しめました。
アメリカのRELEASE RECORDSからリリースされたアンビエント・ミュージック。Robert RichによるMOTHと呼ばれるモジュラー・シンセサイザーを主体にゆったりとしたサウンドスケープが展開されています。リズミカルな部分があまりなく、またメロディやシンセの音色などにアジア、中近東風な部分があり、ヨーロッパ特有のクラシカルなダークさや宗教がかった雰囲気がなく、比較的なじみやすい感じ。エキゾチック系のアンビエント・マニアなら聴いて損なし。
オーストリア出身でSADISTIK EXEKUTIONでも活動するオールド・スタイルのブラック/スラッシュメタル・バンド。いわゆる北欧ブラックの登場以前、MOTERHEAD、VENOM直系のハードコアタッチのサウンド。奥に引っ込んだ絶叫スタイルのボーカルながら、掻きむしるようなシンプルなギターリフ、ドッタンバッタンとツービートで突っ走るドラムスなど、ご機嫌。今時の録音とは思えないチープなサウンドも含めて、ジャックダニエルとガンベルトとナイフと裸女の好きなスラッシュ・マニア御用達!
オランダ出身の4人組、ポルノ・ゴア・ブルータル・バンド、デビュー・フルアルバム。GUT、COCK AND BALL TORTUREといったジャーマン・ゴア・サウンドを継承しており、いたってお下劣かつお下品で、知性のかけらもないサウンド。しかしまあ、そこにこのバンドの魅力があるわけで、ンタン・ンタンしたノリノリの曲からツーバス連打のゴリゴリ曲まで実にカッコよく元気いっぱいに演奏しつつ、そこにゲロ吐きボーカルがゲロゲロといってます。普通の人はジャケット見ただけで(ネット上なので自主規制により黒塗りしてますが、本物はばっちりノーカット、裏ジャケもエロさ満点)食事中には(それ以外でもかな)聴きたくないこと間違いなしのノーシャス・サウンド満載の全12曲23分!
オランダ出身のポルノ・ゴアグラインド・バンド、ROMPEPROPとスペイン出身のシックネス・ゴア・グラインド・バンド、TU CARNEによるスプリット・アルバム。相変わらずのエロくてスカトロなジャケットもいい味だ。ゲロいボーカルにダウンチューンのギターが炸裂するROMPEPROPは、「蛍の光」のゲロ・ヴァージョンで幕開け、ノリ、スピード感共にサイコーの8曲、TU CARNEは絶叫とボエボエを交えたゴアメタル的な曲で、結構ヒステリックなスピード感もあり、なかなかの6曲で、合計14曲32分。収録曲は下記の通りROMPEPROP「1-LullabysexualAndreH-6-6-6」「2-I am The Dolphin Sprayhole Fucker」「3-As She Licks My Only Ball...」「4-Lubricate The Fucksaw!!」「5-BodyBagBitch」「6-Donkypunch(Peter Pan)」「7-We Want Gore!!」「8-Over & Outro」TU CARNE「8-mi mi embro no responce」「10-des de lo infecto」「11-ama ce casa viciosa y lasciva ofrece sexo extremo」「12-asesini cemasas」「13-sintoma ce enajena cionmental」「14-emoa lsamami ento organi co postcoital」
チェコ出身のツインギターの5人組、ダークメタル・バンド。クリーン、低音、オペラティックと3声を使い分け、アグレッシヴでドゥーミー、耽美でシアトリカルといった非常に個性派のサウンドを展開しています。言ってみればCANDLEMASSとMERCYFUL FATEを足して2で割って最近の耽美/慟哭系ゴシック風味を加味した感じ。ストリングス系の泣き楽器は導入されていないものの、バックでうっすらとキーボードが流れ、ギターリフのフレーズやギターソロのメロディには泣きがタップリあります。ダークメタル・ファンなら聴いて損なし。
ロシア出身で1997年にLazar(g&vo)による一人ブラックメタルとしてデビューしたバンド、4作目。今作ではそのLazarの他にKniaz'(b)とYanarrdakh(ds)の3人編成。そして加えてサックスとトロンボーン奏者がゲスト参加。そのホーンセクションによるスカコアなサウンドがご機嫌です。ご多分に漏れず正統派メタル・ファンにとっては「なんじゃこりゃ?」でしょうが、マッチするんですよこれが意外と。何よりそのホーンが導入されている部分以外の演奏がアグレッシヴでテクニカルなデス/ブラックメタルしており、基本が出来ていてこその変化技なのが良い。醜悪でヒステリックなサウンドの中に登場するノリノリのポップな味わい・・・とにかくストレンジなサウンドが好みの人は聴いて損なしの全9曲46分、個性的!
ブラジル出身の4人組、ブルータル・グラインド・デスメタル・バンド。もはや歌詞などあってもないがのごとくただ呻いているボーカルが凄い。演奏そのものはオーソドックスなハードコア/スラッシュ系。1分足らずの曲が続々と登場します。ただ、たぶん丸みの帯びたレコーディングのせいでしょうが、ショート・グラインドのブチ切れ度はやや薄く、スピード感も持続性がない。ライヴは凄いんだろうけど...
ブラジル出身のオールドスクール・クラスト・グラインドコア・バンド、ROTとフランスのグラインド・ゴア・バンド、 SUBLIME CADAVERIC DECOMPOSITIONのグレイトなスプリットCD。全29曲43分収録!
フィンランド出身のデスメタル・バンド、セカンド。メンバーが一人増えてツインギターの5人編成になっております。プロデューサーにTomas Skogsbergを迎えて制作された今作は、もろにDISMEMBERしております。ギターの音はもちろんアレだし、硬質な音作り、シンプルでスラッシュメタル然りとした曲構成、ボーカルもデスメタルというよりはアジテーション系の吐き出し、叫きボーカル。この音だとどうしても比較してしまいますが、それがこのバンドにとってプラスだとはとても思えません、私は。前作のようにもっとシンプルで、スパスパとした演奏の方が好きでした。DISMEMBERファンには受けるでしょう。
フィンランド出身のデスメタル・バンド、4作目。アグレッシヴなグラインド・デス・アルバム「UNDER PRESSURE」でデビューしフィンランドで最も醜悪なバンドと恐れられたものの、プロデューサーにTomas Skogsbergなんかを迎えて作られた2作目ではメロデスしてしまい残念でしたが、今作はアメリカはNECROPOLIS傘下のDEATHVOMITに移籍、超強力な作品をリリースしてくれました。ギターリフにはTomas Skogsberg特有の音色が残っているものの、いっさいスピードダウンすることなく絶叫と咆哮の掛け合い、ツーバス爆走、ワンバスブラストの嵐です。北欧産としてはNASUMが絶大な人気を誇っていますが、このバンドも面目躍如起死回生の全14曲28分!ライヴシーン等を収録したCD-ROMトラック収録、久々のBUY OR DIE!!
フィンランド出身のデスメタル・バンド、6曲入りミニ・アルバム。デビュー時はグラインド・コアなサウンドで、ブッ飛んだんですが、2作目でDISMEMBERしてしまい、ちょっと残念。で、このミニ・アルバムですが、やっぱりメロディック・デスメタル路線でした。ご丁寧にCARCASSの「REEK OF PUTREFACTIO」のカヴァーまでやっちゃって、もはやグラインド・ブルータル・デスはやらないんでしょうかね。ボーナストラックとしてライヴ9曲をCD−ROMとして収録。ただしWINDOWSのみで、マックでは観られませんでした。
フィンランド出身のギタリスト、Mika Aaitoを中心に結成された4人組のデスメタル・バンド、デビュー作。1〜2分台の短い曲が、全22曲収録された今作は、非常にアグレッシヴなブルータル・デス・サウンドを聴かせてくれます。ただ全曲がメインディッシュのみの構成は良いんですが、曲間が開くのがいただけない。この辺はもっと流れを考えないと、こういった構成のアルバムは聴きづらいです。
フィンランド・メタル・シーン史上最速を誇ったROTTEN SOUNDのファーストとセカンドをカップリングした2枚組再発盤。ファーストは1〜2分台の短い曲が、全22曲収録されており、非常にアグレッシヴでブルータルなグラインド・デス・サウンドを聴かせてくれます。続くセカンドはメンバーが一人増えてツインギターの5人編成になり、プロデューサーにTomas Skogsbergを迎えて制作され、もろにDISMEMBERしております。ギターの音はもちろんアレだし、硬質な音作り、シンプルでスラッシュメタル然りとした曲構成、ボーカルもデスメタルというよりはアジテーション系の吐き出しボーカル。さてあなたはどちらがお好みでしょうか?
メキシコ出身の3人組、ゴア・グラインド・デスメタル。よく見るとチ○コのジャケット(わかりにくいが痛い)じゃないか!しかし内容は良い。ウゴウゴのギターリフ、ゲボゲボのボーカル、ポンポンしたスネアによるブラストビートも気持ちいい。このグチャグチャしたギターリフに軽いスネアが心地よいと思ったのは初めてです。複雑な展開や緩急をあまり強調せず一気に突っ走ってくれます。(2)の曲間のアクメはなかなか生々しくて思わずゴックン!
メキシコ出身のアンピュテイト・ゴア・グラインド・バンド、2作目。前作と比較すると随分スッキリとしてと聴きやすくなった印象。とにかくゴア・グラインドとしての頂点を極めるが如く、ヒステリックなまでに音数の多かったサウンドから取拾選択して、正統派(?)ブルータル・グラインド・デスに落ち着いたって感じ。前作の虜になった人には「もの足りない!」でしょうが、ウニョウニョガリガリのギターリフ、ディープスロート、けっこう手数足数の多いドラムスが、それぞれしっかりとバランスよく主張しており、あっさり風味ながら楽しめるサウンドです。スピード感を押さえ気味にして、緩急と変則リズムを多用して聴き手を引きつける技を身につけたって感じ。もちろんアクメ声もばっちり挿入されており、オドロオドロし系ブルータル・ファンは必聴!
1992年にKorey(vocals)、Rob(guitar)、Jason(bass)そしてKeith(drums)の4人によってカナダ・オンタリオで結成されたブルータル・デスメタル・バンド。トラック(1)〜(7)は1995年のデモ音源「Human Race Liquidation」から、トラック(8)〜(11)は1993年のデモ音源「Christ Crusher」を収録、(12)(13)は2002年に作られた曲。CANNIBAL CORPSEスタイルのオーソドックスなデスメタル。
ギリシャ出身のダーク・ブラックメタルバンド、ROTTING CHRISTの5作目。もはや初期のダークなブラックメタルという雰囲気よりも、展開のあるハードロック・サウンドにドラマティックな味付けをして、デス声で歌いましたといった感じ。(1)(2)(6)なんかのツインギターのメロディやバッキングの壮麗なキーボードの味付けも見事で、決して聴き疲れないし、哀愁系のメロディに涙することでしょう。ドラマティックでシンフォニックに弱いファンは必聴。
ギリシャ出身のダーク・ブラックメタル・バンド、3作目。真性ブラックメタルへの過渡期にあるサウンドで、ボーカルは絶叫型ながら、演奏そのものは展開、起伏のあるスラッシュメタルで、アグレッシヴさよりも多少プログレッシヴな要素を盛り込んだサウンドです。バッキングでうっすらと聴こえるキーボードや多彩なギターリフ、泣き系のソロが導入されて、聴きごたえはあります。テクニカル・スラッシュな演奏が好みの方はいいかも。
1991年リリースのデビュー作
1987年にSakis(vo&g&key)を中心に結成されたギリシャ出身のメロディック・ブラックメタル・バンド9作目。実にベテランらしいオーソドックスでテクニカルな演奏を軸に大仰なキーボードワークによるシンフォニックな味わいや分厚いコーラスを導入したドラマティックな部分、そして疾走するメタリックでダイナミックな部分などが混在したサウンドを展開。ボーカルこそイヴィルな絶叫型ですが、エモーショナルなギターソロや重厚なサウンド・プロダクションなどが織りなすメロディック・ブラックメタル・サウンドです。ギリシャのバンドということで地味な印象ですが、ギラギラゴテゴテとしたシンフォニック系よりもじっくりと落ち着いた印象で堅実なのも事実。シンフォ/ゴシック系ブラック・ファンなら聴いて損なしの全10曲48分。
1999年リリースの6作目
1992年にリリースされたセカンド・フルアルバムにボーナス2曲を加えた再発盤。ギリシャ出身のこのカルト・ブラックバンドを基本としたテクニカルなデス・バンドが数多くデビューしています。いまではおとなしく聴こえてしまうほどの、スラッシュから派生したギターリフにアングリーボイスはまさに基本中の基本的ブラック・サウンドです。まだこの辺りの元祖を体験してない人は、必聴の作品です。
4作目
アメリカ(?)出身のツインギター、ツインボーカルの6人組、デビュー・フルアルバム。ボーカルはイヴィルな絶叫型ですが、ブラックメタルというわけではなく複雑に蠢くギターリフ、目まぐるしく展開していくドラムスに導かれた演奏を展開。トレモロ奏法やブラストビートを使ったグラインドコアの要素と、ヘヴィでスローなドゥームとアグレッシヴなデスメタルを掛け合わせたような感じでいわば静と動、緩急を自在に取り込んだカオティック・ハードコアの範疇でしょうが、ギターリフがかなりダークで神秘的でその辺り個性的。MY DYING BRIDEへのアンサーバンドか、そういえばこのWILLOWTIPレーベルから出たCEPHALIC CARNAGEのミニアルバムもこんな感じでした。ヘヴィでダークでエクストリームでインディヴィジュアルなサウンドのファンは聴いて損なし!
スウェーデン出身の Nicklas Rudolfsson(g&vo)を中心に女性ベーシストの在籍するダーク・デス/ドゥームメタル・バンド6作目。同じスウェーデンのGRAVEらと同様、ひたすら暗く重く演奏するスタイル。ボーカルのディープボイス、ブンブンうなるベース、ダウンビートのゴリゴリとしたギターリフなどを主体に静と動を織り交ぜ、美と醜を散りばめたサウンド。ボーカルの導入度が比較的少な目なので慟哭デスメタルとは言い難いものの、ヘヴィ&スローなデスメタル・ファンは聴いて損なし。
5作目
スウェーデン出身のNicklas Rudolfsson(g&vo)、Emma Karlsson(b)そしてDaniel Moilanen(ds)の3人組、ドゥーム・デスメタル・バンド、7作目のアルバム。相変わらずの重く暗くドラマティックで、それでいてどこか儚げなスウェーデン産ドゥームが堪能できます。デスボーカルながらデスメタルの激しい部分を表面には出さず、奥深くに閉じこめてエネルギーを増幅させているようなスタイル。もちろん随所で激しい演奏やエモーショナルなギター、プログレッシヴな展開を見せますが、それはあくまで刺身のつま程度。これぞデプレッシヴなダーク・ドゥーム・デスメタルが全13曲73分、暗いです。
4作目
スウェーデン出身のミドルテンポ・ダーク・デスメタル・バンド、3作目。ほぼ全編重く沈み込むギターリフと吠えるデスボーカルによるドラマティックなサウンド。ギターソロやバックで効果的に使われるキーボードが北欧のメロディを奏でており、メロディアス度は高い。スローでドラマティックなデスメタル。
スウェーデン出身のツインギターの5人組、デビュー作。全体的にミドルテンポの曲を中心にしたメロディック・デスメタルで、初期のMETALLICAが持っていたドラマティックで、随所にメロディアスなフレーズを取り入れ、速い曲も1、2曲あるといった感じ。リフもオーソドックスな感じ。ボーカルはパワフルな咆哮型、叙情や泣きはなくても、ズシリと手応えのあるデスメタルです。
ウクライナ出身のシンフォニック・ブラックメタル・バンド、NOKTURNAL MORTUMのメンバーによるアトモスフェリック・ペイガン・ブラックで、1997年にカセットのみでリリースされた音源のCD化作品。貴重音源ではありますが、ボーカルとドラムス以外がほとんど聴き取れず残念。ゆったりとしたキーボードを導入したブラックメタル、全9曲40分、NOKTURNAL MORTUMマニア向け。何故かしらバンドロゴ・バッチ付き。
フランス出身ののRUNNING CUTSとドイツのMINDFLAIRによるスプリット・アルバム。RUNNING CUTSはアヴァンギャルドなグラインド・コア、MINDFLAIRはちょっとお遊びが入ったグラインド。
85年リリースのセカンド
84年リリースのファースト・アルバム
ジャーマン・パワーメタル・バンド、2002年3月30日に行われたライヴを収録した2枚組アルバム。収録曲は下記の通り。CD1:「1. March Of The Final Battle」「2. Welcome To Hell」「3. Bad To The Bone」「4. Lead Or Gold」「5. Riding The Storm」「6. When Time Runs Out」「7. The Brotherhood」「8. Soulless」「9. Blazon Stone」CD2:「1. Crossfire」「2. Metalmachine Solo」「3. Kiss Of Death」「4. Uaschitschun」「5. Unation」「6. Victory」「7. Prisoners」「8. Purgatory」「9. Soulstrippers」「10. Under Jolly Roger 4:41」
リマスターボーナストラック入り、再発盤
リマスターボーナストラック入り、再発盤
88年リリースの5作目のフル・アルバム
88年のライヴ盤、通算4作目
87年リリースのサード・アルバム
1998年に結成されたアメリカ・インディアナ出身のツインギターの4人組、ポルノ・グラインド・デスメタル・バンド、フル・アルバム。1曲目の2分を超える映画か何かからのサンプル(わざとかどうかノイズが入ります、それに長すぎる!)が終わると、ようやくサウンドが登場してご機嫌です。ガテラルなボーカルと絶叫の2パターン、ガリガリとしたギターリフ、ツーバスキックのブラストとカチカチしたバスドラによるストップ&ゴーを取り入れた、ダイナミックな音像でなかなかカッコいいサウンド。各曲ごとに挿入されるナレーションも(1)以外は短くて良い。曲のタイトルにはPussyやらcockが目に付きます(あのLIVIDITYのカヴァーもやってます)が演奏自体はブルータル度が高く、LIVIDITYファンなら聴いて損なし!