HeavyMetal Thunder Records Top
N.A.O.S./MELANCHOLIA
CACOPHONOUS RECORDS/NIHIL15CD

ギリシャを代表するブラックメタル・バンド、ROTTING CHRISTのMAGUSのプロジェクト、2作目。プログレッシヴでダークなサウンドです。ほぼ全編、ナレーションのようなボーカルとシンセサイザーとベースが中心で、映画のBGMや、NHKのドキュメンタリー番組に使われる音楽のようにトラディショナルだったり、哀愁だったり、ドラマティックだったりする、情景感あふれる展開と哀愁を持った曲調です。ストリングスや金管楽器、様々な音色のシンセサイザーを駆使して作られたサウンドで、一昔前のニューエイジ・ミュージックのような感じ。ドラマ性は非常に高い。


N.C.O.(NEPHENZY CHAOS ORDER)/PURE BLACK DISEASE
BAPHOMET/RED STEAM/BAPH120

スウェーデン出身のツインギターの5人組、ブラックメタル・バンド、ファースト・アルバム。といってもかつてINVASION RECORDSからNEPHENZYというバンド名でアルバムをリリースしたこともあります。いわゆるAbyss studio録音による典型的メロディック・デス/ブラックメタル・サウンドを周到。パワフルな絶叫型ボーカルを主軸に、トレモロ・リフとザクザクしたリフ、ブラストとスラッシュビートをとり混ぜたアグレッシヴでヒステリックな展開。ギターリフは良く動くし、メロディックな叙情パートも備えており、目新しさは全くないもののスウェーデン産メロディック・ファンなら聴いて損なしの全10曲47分。


16890NACHTFALKE.gifNACHTFALKE/LAND OF FROST
CHRISTHUNT/16890CD

ドイツ出身のOcculta Morsなる人物によるブラックメタル、3作目のフルアルバム。騎馬剣劇風のSEに続いてトレモロリフ、ワンバスブラスト、そして吐き出すような絶叫型ボーカルによる寒々しいサウンドが登場。ブラストからスロー&ツーバスへの切り返しを盛り込んだり、曲のイントロ部分のエピックメタル的導入部分があったり、かと思えばザクザクしたリフによるメロディックな曲やミッドテンポの単調な曲に重厚なクワイアを導入したりなかなかおもしろい。初期BATHORYの独りよがり的な悪い部分が耳に付きますが、それがアンダーグラウンドならではの味ということ。全12曲収録されていますが、7曲からはデモ音源でしょうか?極端に音質と曲調が変わります。初期BATHORYマニアなら聴いて損なし。


17451NACHTMYSTIUM.gifNACHTMYSTIUM/DEMISE
AUTOPSY KITCHEN/AKR003

2000年にAzentrius(g&vo)によって結成されたアメリカ出身のロウ&コールド・ブラックメタル・バンド、セカンド・フルアルバム。かなり音質が向上しており、良い意味での耳が痛くなるようなヒステリックでノイジーなトレモロリフがいつ果てることなく繰り返され、ドタバタとしたツーバス連打とワンバスによる単調なリズムのリフレインが病みで闇な世界を構築。暴虐の絶叫型ボーカルがゆったりと吠えまくり、さらなる暗黒への堕落と神への冒涜を誘発しております。スピード感は全くないもののこのドロドロジワジワ加減がUSプリミティヴ・ブラックの本質。JUDAS ISCARIOTファンは必聴の全7曲43分。


17656NACHTMYSTIUM.gifNACHTMYSTIUM/EULOGY IV
TOTAL HOLOCAUST/THR58

アメリカ出身のロウ・プリミティヴ・ブラックメタル・バンド、5曲入りミニ・アルバム。いつの間にかAzentriusを中心に3人組になっており、素顔も出しております。そして1曲目から路線変更かと思わせるメロディックなサウンドが登場。かなりブラックスラッシュな曲調で、ザクザクしたギターリフにギターソロ、ツタツタしたビートによる疾走感があります。2曲目なんかエモーショナルなギターから入り、ミドルテンポのちょっとノスタルジックな曲調。ボーカルはイヴィルな絶叫型で、その対比がおもしろい。ほとんどトレモロ・リフを使わずに新たな方向性に進もうとしているのか、このミニアルバムだけで終わるのか、ファンなら要注目の全5曲21分。


NACHTMYSTIUM/NACHTMYSTIUM
REGIMENTAL/REG014

アメリカ出身の4人組、プリミティヴ・ブラックメタル・バンド、6曲入りミニ・アルバム。以前にJUDAS ISCARIOTのトリビュート・アルバムに参加していたことがあり(その時の「Gaze Upon Heaven in Flames」も収録)当然の事ながらその路線のサウンドです。音質はけっこうクリアーで、破壊的でノイジーなイヴル・ボーカル、寒々しくうねりのあるトレモロ・リフ、ワンバスキックのブラスト全開のサウンド、全6曲24分


17266NACHTMYSTIUM.gifNACHTMYSTIUM/REIGN OF THE MALICIOUS
UNHOLY/UNHOLY004

アメリカ出身のAzentriusなる人物による一人ブラックメタル、2001年に666枚限定でオリジナル・リリースされたアルバムの再発版。これまた音質極悪、レコーディング技術もお粗末ながらニヒリスティックなサウンドがつまっております。DARKTHRONE直系バンドらしく寒々しく上下動するトレモロ・リフ、トコトコとしたドラムス、そして凶悪で絶望的な絶叫型ボーカルによるプリミティヴ・ブラックの神髄です。緩急を使い分けた感情表現はなかなかのものがありますが、いかんせん音質悪すぎ。まあ、いつものことながらそれを覚悟の上でのデプレッシヴなブラックメタル・マニアは必聴の全8曲38分。


17149NACHTMYSTIUM.gifNACHTMYSTIUM/THE FIRST ATTACKS DEMOS 2000-2001
REGIMENTAL/REG021

アメリカ出身の二人組によるカルト・ブラックメタル・バンド、2000年の200枚限定のデモ音源「Holocaust of eternity」5曲と、2001年のこれまた200枚限定ZALNIKとのスプリット・デモで、DARKTHRONEの「Hans siste Vinter」カヴァーを含む5曲に、未発表曲3曲を加えてのCD化作品。押しつぶしたような絶叫型ボーカルに良く上下動するトレモロ・リフ、ツタツタトコトコしたドラムスによるDARKTHRONE直系プリミティヴ・サウンドです。随所にブチブチとノイズが入りますが、それこそがUSカルトの神髄なのか?全13曲53分、限定1000枚、マニアは即ゲットを!


17849NAE'BLIS.gifNAE'BLIS/BEYOND THE LIGHT
NO COLOURS/NC086

スウェーデン出身の一人ブラックメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。NO COLOURSからのリリースなのでまたどんな異教ブラックかと思いきやとても聴きやすいサウンドでちょっと残念。スタイルとしてはドゥーム/スーサイド・ブラックな感じですが、音がクリーンすぎてあまり絶望感が感じられません。エコーたっぷりの呻くような絶叫ボーカルにアルペジオを多用したギター、単調にドコドコと打ち鳴らされるドラムスのリズムなど引き込まれそうになりますが、いかんせんメロディが綺麗すぎます。女々しい(性差別用語かなコレって)泣きのギターソロなどもありXASTHURやましてやNORTTほどの怨念みたいなのがなくこれでは焦点ボケ。泣きメロ度は高いので、クリーンボーカルでやれば良かったかもの全7曲44分、哀愁ブラック・マニア向け。


16904NAERMATARON.gifNAER MATARON/LESSONS ON HOW TO DEFEAT DEATH
SHASOWFACE/SFR001

ギリシャ出身のMorpheas(vo&g)とKaiadas(b)を中心にしたRAWブラックメタル・バンド、新曲とレアな7インチ音源やデモ音源、未発表曲を収録したコンピレーション・アルバムで、ボーナス・ライヴビデオをエンハンスド・トラックに収録した限定1000枚手書きナンバリング付き、僅少入荷です。


NAGELFAR/SRONTGORRTH
KETTENHUND RECORDS/KHR002

ドイツ出身のブラックメタル・バンド、セカンド作。元HOLY MOSESのアンディ・クラッセンが一枚噛んでおり、前作に比べてシンセやサンプリングを導入し、より複雑な展開を聴かせるサウンドになっております。16分2曲、9分2曲、さらに18分という全5曲70分間ブラックメタルがつまっています。とにかくメロディアスで、ツーバスの疾走感があって、緩急展開もあるドラマティックなサウンドを長〜く楽しみたい人向き。これといった変化技は特になし。


NAGELFAR/VIRUS WEST
ARS METALLI/ARSCD023

ジャーマン・ブラックメタル・バンド、3作目。今作にもHOLY MOSESのAndy Classenがプロデューサーとして参加。バンド名があのNAGLFARと一字違いで何かと批判の的になっていますが、しっかりとアルバム作れば、いつかは逆転する可能性も。で、今作もしっかりとヒステリックでブラストビートなノルウェー産のブラックメタルです。相変わらず長めの曲で、ドラマティックな展開、緩急を取り入れた曲調ながら、前作のようなシンセサイザーやサンプリングといった仕掛けに頼らず、けっこうプリミティヴな印象。煽動型ギターリフの寒々としたフレーズや、怒濤の音圧で責め立ててくれる部分もあり、真性ブラックメタル・マニアなら聴いて損なし。


4711NAGLFAR.gifNAGLFAR/DIABOLICAL-REISSUE
REGAIN/RR0305-027

Jens Ryden率いるスウェーデン出身のメロディック・デス/ブラックメタル・バンド、セカンド・アルバムの再発盤。メロデスがメロディアス度を増すごとにアグレッシヴさがなくなっていくんですが、このバンドは唯一両立しています。絶叫アングリーボイスにブラックにも通じる扇動型ギターを中心にしながら、曲展開、ギターソロなど印象的なものが目白押し。これは凄い、メロディック・デスメタルを聴くには避けてはいけない名盤。


15063NAGLFAR.gifNAGLFAR/EX INFERIS
NEW HAWEN RECORDS/NEWH002-2

スウェーデン産叙情メロディック・デス/ブラックメタルの立て役者、NAGLFARの前作アルバム「DIABOLICAL」以来4年ぶりとなる5曲入りミニ・アルバム。新曲2曲とMASSACREの「Dawn Of Eternity」カヴァー、1997年にピクチャー・シングルとしてリリースされた「When Autumn Storms Come」「The Brimstone Gate」を収録。


16052NAGLFAR.gifNAGLFAR/SHEOL
NEW HAWEN/NEWH005-2

スウェーデン出身の叙情デス/ブラックメタル・バンド、約5年ぶりのサード・アルバム。その間DISSECTION〜NAGLFARフォロアーが続出しましたが、やはり本家の強みか凄まじい限りのハイテンションぶり。印象的に奏でられる煽動型ギターリフ、ブラストビートからツーバスへの展開を盛り込んだ疾走感、そして何よりJens Rydenの鬼気迫るボーカルが凄い。このバンドに限らずやはりブラック/デスメタルのカッコ良さはボーカルが担う部分が多い(デス声がダメな人にはいくら説明してもわからんだろうな)はず、その点Jensの絶叫雄叫びはやはりカッコいい!随所に埋め込まれたキーボードやギターソロによる叙情メロディアス・パートもまさにピンポイント攻撃でインパクトが大きい。さすがと思わせる作品。


14204NAGLFAR.gifNAGLFAR/VITTRA-REISSUE
REGAIN RECORDS/RR001-AS

WRONG AGAINが残した偉大なる遺産であるスウェーデン産メロディック・ブラックメタル・バンド、デビュー作のリマスター、ボーナストラックを追加収録した再発盤。悲壮感さえ漂わす絶叫型ボーカル、叙情度の高い煽動型ギターリフ、ツーバスの疾走曲を中心にしたブラックメタルなスタイルながら、随所で北欧メロディアスなフレーズが散りばめられた作品。メロディック・ブラック・ファンには外せないアルバムです。「12th Rising」「The Evil That Men Do(IRON MAIDENのカヴァー)」「Pleasure To Kill(KREATORのカヴァー)」の3曲をボーナスとして追加。


NAHASH/WELLONE AETERNITAS
DRAKKAR PRODUCTIONS/DKCD003

リトアニア出身のツインギターの4人組、ブラックメタル・バンド。導入部からメロディアスなギターが耳を引き期待しますが、非常にダークで寒々としたサウンドが全編を覆っています。オカルトチックな効果音やお経を唱えるようなコーラスが導入されており、怖い。ギターソロ&バックのキーボードには非常にメロディアスな部分もあるんですが、いかんせん音質極悪。超マニア向け!


NAHAUL/MASSIVE ONSLAUGHT FROM HELL
MAGISTELLUS INFERNAL/MIPCD013

1995年に結成された南米ペルー出身の4人組ブラックメタル・バンド、セカンド・フルアルバム。ペルーで人気のあるブラックメタルがどういったバンドなのかわかりませんが、北欧のサウンドやUSプリミティヴとはかなり異なりドゥーミーな印象が強い。ボーカルこそはイヴィルな絶叫型ですが、ドカドカと踏み込むドラムス、ヘヴィなギターリフ、ミッドテンポ主体の曲調などサタニック・スラッシュな雰囲気が漂います。そのあたりが個性で、ノイジーでヒステリックな音質によるデプレッシヴ系とも違うしかといってスラッシュとも違う、やはりサタニック・ブラックといった感じ。抑圧されて欲求不満の高まる全9曲46分、ミッドテンポ・ブラック・マニア向き。


16599NAHEMAH.gifNAHEMAH/IF THE MIDNIGHT STAR IS BURNING(Если Горит Полночная Звезда)
CD-MAXIMUM/CDM0703-1436

ロシアはモスクワの近くKolomnaという町出身のツインギター、キーボードの6人組ブラックメタル・バンド、デビュー作。これはもうCRADLE OF FILTHフォロアーといって差し支えなし。モノトーンで淫靡なバンドのイメージからボーカル、演奏スタイルまで統一感があって良い。まあ当然の事ながらここからどうするかですが、まずはフォロアーとしての及第点は差し上げられます。Daniのようにヒステリックに連発して吐き出す絶叫ボーカル、ザクザクしたギターリフ、泣きのソロ、ワンバスブラストとツーバスの疾走感を生かしたドラムス、ピアノのソロや荘厳でクラシカルなフレーズを多用するキーボード、女性ボーカルの挿入など、全曲ロシア語による全8曲43分、CRADLE OF FILTHファンは聴いて損なし!


NAMELESS/THE OVERCOME OF THE PORTUGUESE BASTARDS
GUARDIANS OF METAL/GM004CD

ポルトガル出身の3人組、スピード・スラッシュ・バンド。初期のKREATORやSODOMタイプの速くて、アグレッシヴな上にオッ!となる展開やギターリフ、ソロが盛り込まれたテクニカルなスラッシュ・サウンドで、もちろん多重録音でしょうがツインギターになってる所など思わずオッオッ!!っと聴き入ってしまうほどの出来。テクニック的にもかなりのレヴェルで、さすがはポルトガル出身!スラッシュ・マニア必聴!!!


NAPALM DEATH/BOOTLEGGED IN JAPAN
EARACHE/MOSH209CD

96年8月の来日公演、ライヴ音源のオフィシャル・リリース盤。こういった元祖デス・バンドの凄さはやっぱりライブですね。OBITUARYやVADERやMORBID ANGELらと同様にNAPALM DEATHもこのライヴで実感させられます。選曲も「Scum」「From Enslavement to Obliterations」そして「Fear,Emptiness,Deapair」と名作からまんべんなく選ばれており、シンプルでアグレッシヴなデスを好みの人は必聴のライヴ・ベストです。


NAPALM DEATH/BREED TO BREATHE
EARACHE/MOSH185CD


NAPALM DEATH/DEATH BY MANIPULATION
EARACHE/MOSH51CD

91年発売のコンピレーション。


NAPALM DEATH/DIATRIBES
EARACHE/MOSH141CD

6作目


NAPALM DEATH/ENEMY OF THE MUSIC BUSINESS
DREAM CATCHER/CRIDE33

UKエクストリーム、いや世界のエクストリーム・デスメタルの頂点、NAPALM DEATH9作目のスタジオ・フル・アルバム。吠えるばかりじゃなく、絶叫も取り入れたMarkのボーカルが、全体的にスピード感をアップさせた印象があります。歌メロがあるとは言い難いけど、流れを感じるようになり、下手にリズムに凝ったり、変則技を使わずストレートにスラッシーに責め立ててくれます。ブラストビートを多用した超速パートとツーバスの疾走感を上手く組み合わせ、メタリックかつコアなサウンドを展開しています。ただ、けっこうオーソドックスなギターリフも手伝ってか、普通のロックを感じさせる作品でもあり、マニアには物足りないところもあり。


NAPALM DEATH/FEAR EMPTINESS DESPAIR
EARACHE/MOSH109CD

5作目


NAPALM DEATH/FROM ENSLAVEMENT TO OBLITERATION
EARACHE/MOSH8CD

88年リリースのセカンド・アルバム


NAPALM DEATH/GREED KILLING
EARACHE/MOSH146CD


NAPALM DEATH/INSIDE THE TORN APART
EARACHE/MOSH171CD

7作目


NAPALM DEATH/SCUM
EARACHE/MOSH3CD

87年リリースのファースト・アルバム


NAPALM DEATH/THE WORLD KEEPS TURNING EP
EARACHE/MOSH65CD


NAPALM DEATH/UTOPIA BANISHED
EARACHE/MOSH53CD

ミック・ハリスが脱退しデスメタル色がさらに増した4th.アルバム


NARGAROTH/AMAROK
NO COLOURS RECORDS/NC038

ドイツ出身のヘイトフルでミサンスロピックな一人ブラックメタル、1993年にレコーディングされたスタジオデモ音源、未発表曲集。マニア必聴のBURZUMの「Spell of Destruction」カヴァー入り。全6曲、72分間延々と続くブラックな世界を堪能できます。


NARGAROTH/BLACK METAL IST KRIEG
NO COLOURS RECORDS/NC043

ドイツ出身のミサンスロープな一人ブラックメタル。AZHUBHAM HAANIやLORD FOUL、ROOT、MOONBLOODといった初期のブラックメタル・バンドのカヴァーとオリジナル曲を収録したアルバム。寒々とした雰囲気を醸し出す煽動型ギターリフと、絶叫吐き出し型ボーカル、ワンバス・ブラスト、ドタバタしたツーバス連打のドラムスによるプリミティヴ・タイプであまりスピード感はなく、よく動く煽動型リフが悲壮感を漂わせており、特に14分を超える(4)はギターリフのフレーズに非常に叙情度があってコールド・ブラック・マニアにはたまらないはずだし、「The Say Burzum killed Mayhem」といったファンには「オオッ!」となる曲もあり、かなりの優れもの、全11曲70分収録。


NARGAROTH/GELIEBTE DES REGENS
NO COLOURS RECORDS/NC065

ドイツ出身のヘイトフル・ミサンスロピック・ブラックメタル、2003年フルアルバム。延々と繰り返されるノイジーなトレモロ・ギターリフ、シンプルなビートを叩き続けるドラムス、歌というよりも一種の楽器状態のゆったりと吐き出す絶叫型ボーカルがとことん病みまくっております。このいつ果てるともなく続くサウンドこそがNARGAROTHの真骨頂!1曲目のイントロを除き全曲が10分を超え、また各曲の間を嵐のSEでつないでおり切れ目がなく、聴き続けるだけでディプレッシヴなトランスに陥ること間違いなしの全6曲73分、初回限定バンドロゴがエンボス加工されたデジパック版。


NARGAROTH/HERBSTLEYD
NO COLOURS RECORDS/NC026

デビューアルバム


17603NARGAROTH.gifNARGAROTH/PROSATANICA SHOOTING
NO COLOURS RECORDS/NC081

アンダーグラウンド・ブラックメタルとしては珍しくちょっとエロティックなSEで幕開けるジャーマン・一人ブラックメタル、2004年レコーディング作。イヴィルな絶叫型ボーカルに寒々しいフレーズを奏でるトレモロリフ、トコトコと打ち鳴らされるドラムスによる狂気に満ちたリフレインが延々と繰り返されるサウンドは相変わらず。Kanwulfによる静と動、激情、憎悪そして叙情といった精神的な描写はすばらしく、まさに初期BURZUMに匹敵する作品を作り続けております。曲自体は単調なリズムによるプリミティヴ・ブラックながら要所にアレンジされた神秘的な部分が全体を引き締めており最後まで飽きることなしの全9曲56分。


17226NARGAROTH.gifNARGAROTH/RASLUKA PART 1
NO COLOURS RECORDS/NC074

ドイツ出身のKanwulfによる一人ヘイトフル・ミサンスロピック・ブラックメタル・バンド、以前にまったく同じジャケットでリリースされた「RASLUKA」シリーズのパート1です。いきなりショパンのピアノ・ソナタ第2番第3楽章からから幕開ける今作はその深く嘆き悲しむ雰囲気がさらに増大した印象。単調なリズムとリフレインで構成された曲は聴くものに様々なイメージを湧かせてくれます。デプレッシヴ・スーサイド・ブラック・ファンは必聴の全4曲30分。


14402NARGAROTH.gifNARGAROTH/RASLUKA PART 2
NO COLOURS RECORDS/NC050

ドイツ出身のプリミティヴ・ブラックメタル、4曲入りミニ・アルバム。なんとも言えぬものフルートによる悲しい音色とメロディのイントロから一変する凶悪ブラック・サウンドがたまらなくカッコいいです!その絶望感を吐き出すように絶叫するボーカル、さらに拍車をかけるようなトレモロリフ、ゆったりとしたビートが醸し出すサウンドはまさにデプレッシヴでスーサイドな感情たっぷり。怒りや憎しみといった激情を表面的には出しながらもその内面では深い悲しみに包まれたデプレッシヴ/スーサイド・ブラック・ファンは必聴の全4曲24分、あなたは何を感じられるか?


NARTVIND/UNTIL THEIR RUIN
PAINKILLER/PKR026

スウェーデン出身のBhoul(g&vo)とNihil(ds&vo)の2人によるプリミティヴ・ブラック、2001年から2002年にかけてレコーディングされた作品。ゆったりと吐き出す絶叫型ボーカル、トレモロ・リフ、ドタバタしたドラムスといった、いわゆるベースレスなシャカシャカしたブラック・サウンド。ギターリフのフレーズはかなり寒々しく、またアルペジオなんかも使っており、音質、プロダクション共に極悪ながらコールド・ブラック・マニアならニンマリの全9曲40分。


NASTROND/AGE OF FIRE
NAPALM RECORDS/NPR025

セカンド作


17853NASTROND.gifNASTROND/CONQUERING THE AGES
CRYPTIA/LCFVIII

1993年に結成されたスウェーデン出身の二人組アグレッシヴでサタニックなペイガン・ブラックメタル・バンド、活動10周年を記念して過去にリリースした2枚のアルバムからと未発表音源を収録したコンピレーション作品。エコーがかかったゆったりと吐き出す絶叫型ボーカル、ノイジーなトレモロリフ、ブラストといった基本にバックにうっすらと使ったキーボード、ゴシック調の荘厳な雰囲気、ファストからミッドな曲調まであり、それを的確な演奏力で表現しているあたり、いまだ十二分に通用するサウンドです。アンダーグラウンド・ブラックメタルには珍しく歌詞が記載された16ページのブックレット(もちろん白黒印刷ですが)も豪華な全14曲66分、スウェーデン産サタニック・ブラック・ファンは聴いて損なし。


16923NASTROND.gifNASTROND/FROM A BLACK FUNERAL COFFIN-REISSUE
CRYPTIA/LCF1

スウェーデン出身のDraugr(vo&key&b&g)とArganas(ds)の二人によるブラックメタル・バンド、1994年に666本限定でリリースされたテープ音源のCD化。セカンド・ヴァージョンとして、3曲リ・レコーディングされています。ボーカルは悪魔的に吐き出し吠えまくり、寒々しいトレモロ・リフとドタバタとしたドラムスによるペイガン・ブラックメタル。音質が多少こもり気味ですが、演奏は安定しており、ワンバス・ブラストとツーバス連打のスラッシュビートの切り返し、メランコリックなギターフレーズを連発し、悪魔ボーカルによるおどろおどろしさが十二分に伝わってきます。ミッド〜スロー主体のメランコリック・ブラックメタル・ファンは聴いて損なしの全8曲34分。


NASTROND/TODESLAUT
NAPALM RECORDS/NPR015

ファースト・フルアルバム


16253NASUM.gifNASUM/HELVETE
RELAPSE/RR6569-2

スウェーデンが誇るグラインド・コア/デスメタル・バンド、前作「HUMAN2.0」でアメリカ、ヨーロッパ、さらには日本でもその評価を高め、NASUMスタイルというものが定着した後の約3年ぶり待望の3作目。しかしながら今作では絶叫と咆哮の掛け合い、ゴリゴリウニョウニョとしたギターリフ、ブラストビートによるそれまでの最速サウンドから一歩退いた部分を取り入れており、全速アルバムというより押し引きを備えた感じ。US系のバンドやNAPALM DEATHからの影響かはたまた聴き手の耳が慣れたのか、また彼ら特有のスウェディッシュな隠されたメロディもなくなっており少々残念。まあそう手厳しく言っても他の凡百バンドよりはタイトかつスピーディーな全22曲一気に楽しめることは請け合います。


NASUM/HUMAN2.0
RELAPSE RECORDS/RR64442

スウェーデンが誇るグラインド・デスメタル・バンド、2作目。メンバーが一人ふえて3人編成になっております。ハードコアからの流れでグラインドになったバンドとはあきらかに違うこの重量感、ヘヴィメタリックな曲構成はさすがです。いわゆるスウェーデン産のデスメタル、タイプとしてはDISMEMBER系のストレート派を素材にして、思いっきりスピード・アップした感じ。レコードでこのスピードなら、ライヴはどうなるんだ!と思ってしまいます。絶叫と咆哮の掛け合いや1〜2分台の曲、曲間もなく没頭できます。スピード至上主義派は必聴。


NASUM/INHALE/EXHALE
RELAPSE RECORDS/RR69842

スウェーデン出身の2人組、グラインド・コアメタル・バンド。全38曲45分、ほとんど曲間もなく浸れます。咆哮型と絶叫型の2パターンのボーカルとシンプルなギターリフ、重いブラストビートが心地よく、またスウェーデン出身と言うだけあって個人的には十二分に楽しめるサウンドです(メロディらしきものがあるって事です)あのNAPALM DEATHのメンバーからも賞賛された、スピード感のあるサウンドをお好みの方は必聴。


NATRON/BEDTIME FOR MERCY
HOLY RECORDS/HOLY60CD

イタリア出身のブルータル・デスメタル・バンド、2作目。HOLY RECORDSから前作をリリースする以前の、1996年のミニ・アルバムが先ほど再発され俄然本作に対する期待が大きかったんですが、ちょっと肩透かし。テクニック志向なのは良いんですが、どうしてもCRYPTOPSYと比較するとこぢんまりとした印象です。曲のダイナミックさが薄れ起伏に乏しい感じ。CRYPTOPSY自身も「WHISPER SUPREMACY」アルバムで陥った押しばかりで感覚が麻痺してしまう感じです。毎度のことながらレベルは高いが刺激度は少ない作品。


NATRON/NEGATIVE PREVAILS
HOLY RECORDS/HOLY47CD

イタリア出身のテクニカル・ブルータル・デスメタル・バンド。「さすがはイタリアン」と唸らせるだけのパワーとテクニックを持っております。パワフルな咆哮型デスボイス、ウゴウゴとうねりまくるギターリフ、爆走するツーバスなど、どれも文句無し。イントロがなければそれと分からないPOLICEのカヴァーも見事なブルータル・アレンジです。


NATRON/UNPURE
NOCTURNAL/NMCD019

イタリア出身の4人組、HOLY RECORDSからリリースされたフル・アルバムでその実力を知らしめたテクニカル・ブルータル・デスメタル・バンド、1996年にレコーディングされたデビューMCDの再発盤。この作品でもとても常人技とは思えない演奏力をいかんなく発揮しております。確かにブチ切れ度は少ないながらも、テクニカル派は聴いて損なし!


16930NATTEFROST.gifNATTEFROST/BLOOD AND VOMIT
SEASON OF MIST/SOM087

ノルウェー出身のブラックメタル・バンドCARPATHIAN FORESTのNattefrostによるプロジェクト、デビュー作。自身で全曲の演奏とボーカルをこなしており、ゲストボーカルにCARPATHIAN FORESTの同僚NordabindとVrangsinnが参加。それじゃCFと同じじゃないかと思われますが、ここではドラムスは打ち込みのようで、イヴィルな絶叫とブラストを主体にしたその無機質なビートとノイジーなトレモロ・リフによるファストな曲から、ザラザラとかき鳴らされるギター、裏打ちビートによるスラッシーな曲までとことんプリミティヴ。特に前半4曲のスピード感は心地よいし、5曲目以降は曲頭に何らかのSE(それはあえて伏せよう・・・)を導入しており、それもなかなか効果的でブラックメタルのお下劣さがあって良い。モダンでプリミティヴという相反するものをうまく融合させた11曲40分、必聴。


NATTVIND/SUBUNIVERSES
DARKWIND RECORDS/DR0002

フィンランド出身のブラックメタル・バンドDARKWOODS MY BETROTHEDに在籍していたTeemu(g)のプロジェクト。これまた恐ろしく安っぽいサウンドです。ブラックメタル色どころか、メタル色もなく、ただダラダラとしたロック・サウンドが続きます。加えてボーカルが恐ろしく訛っており、思わず「またスペイン語か(`へ´)」と思ってしまうほど。いくら北欧びいきの当店でも、コリャダメ・・・


NAUSEA/THE SUFFERING CONTINUES
COLLAPSED UNITY/CU002

1988年に結成されたアメリカ・ロサンゼルス出身の4人組、グラインド/クラスト・コア・バンド、1991年の「TUMOR DEMO」、1992年の「BREED DEMO」、そして1993〜1994年の「LAST DEMO」をカップリング収録したCD。ボーカルはボエボエとした低音咆哮型、ゴリゴリのギターリフにドコドコを突進するドラムスによるノイジーでグルーヴィーな全16曲63分。


17074NAZGUL(SPAIN).gifNAZGUL(SPAIN)/AWAITING THE BATTLE RAVENS
CHRISTHUNT/17074CD

スペイン出身の3人組、ピュア・ブラックメタル・バンド、2003年レコーディング作ボーナストラック1曲追加した作品。以前はドラム兼ボーカルでしたが、今作では専任ボーカルがいるようです。そのボーカルはあまりエコーには頼らないイヴィルな絶叫型、ノイジーでザラザラのトレモロリフ、キンキンとトップシンバルが耳につくワンバス・ブラストにツーバス疾走による切り返しがかっこいい。最近の録音にしては音質があまり良くなくいわゆる音の分離が悪い詰まった感じのするサウンドですが、まあ、それも味ということで。2000年にリリースされた作品ほどあからさまなメロディアス・パートはなく、よりピュアなコールド/メランコリック・ブラックが堪能できる全8曲34分。


17073NAZGUL(SPAIN).gifNAZGUL(SPAIN)/WHEN THE WOLVES RETURN TO FOREST
CHRISTHUNT/17073CD

スペイン出身のギター、ドラムス&ボーカル、ベースの3人組、ピュア・ブラックメタル・バンド、2000年にリリースされたアルバムの再発盤。1997年のレア・デモ音源を追加収録。エコーのかかった絶叫型ボーカル、ノイジーなトレモロリフ、トコトコとヒステリックなブラストビートによるプリミティヴなサウンド。随所に女性ボーカルによるスキャットや嵐のSE、シンセサイザーによる予感的なパートを導入しており、メロディアス度もかなり高い。コールド/フォレスト・ブラック・ファンは聴いて損なしの全10曲27分。


NAZXUL/TOTEM
VAMPIRE RECORDS/VAMP74952CD

オーストラリア出身のツインギターの5人組真性ブラック・メタル・バンド。音の分離が悪くごちゃっと聴こえますが、(曲によっては良いのもある)スピード&アグレッシヴなブラック・サウンドで、ブラスト・ビート多用のほぼ全編速い曲。扇動型ギターリフも叙情的だし、ちょっとしたブレイクや曲展開、効果音がなかなかツボにはまっております。ヘヴィなリフで押す曲もあり、MARDUKタイプのファンは聴いて損はないでしょう。もうちょっと音質が良ければと思いますが。


17208NEBELHEXE.gifNEBELHEXE/LAGUZ WITHIN THE LAKE
KARMAGEDDON/KARMA037

ノルウェー出身のフォーク・ゴシック・バンド、HAGALAZ' RUNEDANCEのAndrea嬢が心機一転してバンド名を変えてのデビュー作。サウンドスタイルにはさほど変化なく、シンセサイザーとAndrea嬢の心癒されるボーカルによる80年代ニューウェイヴ・ゴシック風。以前より内面に目を向けたような優しさが漂っており、あまりフォーク/トラッドな印象はありませんが、アンビエント/ヒーリング・ファンにはたまらない魅力があるはず。70年代後半にデビューしKate BushやToyah Willcox、イタリアのAliceと並び評されるLene Lovichの「Bird song」のカヴァーを含む全10曲44分。


NECRODEAD/FRUSTRATING MESSAGE
ARTARIA PRODUCTIONS/ART0012

チリ出身のツインリードの4人組。ボーカルスタイルは絶叫型のブラックメタル風ですが、演奏自体はダークな印象の正統派っぽいHMで((2)なんて速弾きギターを導入したパワーメタル、(5)はIRON MAIDENのパワーメタル版)、なんでこんなボーカルなの?と、さすがに私でも思ってしまう程演奏とボーカルがミスマッチ。ツインリードは非常にメロディアスかつテクニカルなので、歌える専任ボーカルがいれば良かったのに。ボーカルの声は気にしない!って人向き。


NECRODEATH/INTO THE MACABRE
SCARLET RECORDS/SC0032

イタリア出身の4人組スラッシュメタル・バンド、1987年リリースのデビュー作のリマスター初CD化。後にSADISTに進化するバンドで、87年当時でこのサウンドはさすが!としか言いようがないくらいの出来。SLAYERやEXODUSらがデビューして脚光を浴びていた時代にこれ程スピーディーかつテクニカルなバンドが埋もれていたなんて勿体ない。今聴いても全く遜色のないスピード・スラッシュです。


NECRODEATH/MATER OF EVIL
SCARLET RECORDS/SC013-2

イタリア出身の4人組、セカンド。ボーカルスタイルは絶叫型でブラックメタル然りとしていますが、演奏そのものはテクニカル・スラッシュメタル!怒濤のごとく疾走するかと思えばブレイク〜展開といったパターンが続出。しかもそのどれもが気持ち良く、流れを崩さない程度にコンパクトにまとめてあり、聴き疲れません。スペシャル・サンクスに記されているSLAYER,BLACK SABBATH,EXODUS,VOIVODといったバンド名がいかにも彼等のサウンドを表現しています。ザクザクと刻むリフにツーバスのスピード感、ミドルテンポのヘヴィさ、アコースティック・ギターを導入してのメロディアスな展開など、アグレッシヴなスラッシュ・ファン必聴!!


NECROFROST/BLOODSTORMS VOKTES OVER HYTRUNGHAS DUNKLE NECROTRONER
GRANSKOG/GSG02

ドイツ出身の3人組、カルト・ブラックメタル・バンド、1997年から2000年にかけてレコーディングされた作品で、1000コピー限定の再発盤。ほとんど低音がカットされたようなヒステリックでノイジーなサウンドで、呻くような絶叫型ボーカル、ジャラジャラしたギターリフ、ドタバタのドラムスによるゆったりとした暗黒教典音楽、もちろん音質極悪の病みすぎるコールド&フォレスト&カルトな全9曲43分!


NECROLOGY/MALIGNANCY DEFINED
GREAT WHITE NORTH RECORDS/GWN003

オランダ出身のツインギターの4人組、ブルータル・デスメタル・バンド、1998年にレコーディングしたデモ音源6曲をカップリングしたフル・アルバム。ボーカルはかなりのディープ・ボイスの持ち主。ザクザクしたリフと印象的な煽動型を交え、エモーショナルに切れ込んでくるソロがなかなか心地よい。ブラストビートも安定感があるし、緩急の使い分けや、オカルトチックな部分など、CANNIBAL CORPSEっぽいところがあります。デモ音源も音質的には違和感無く、通して聴けます。


NECROMANCE/WHITE GOTHIC
PROTON/PTCD002

詳細は不明ですが、ツインギター、キーボード、女性ボーカルをフューチャーした5人組ダーク・ゴシック・バンド、デビュー作。歌詞はほとんどが聖書からとられており、それに曲をつけています。当然ながら壮麗かつ厳かなサウンドです。キーボードによるオルガンやサンプリングを使った、打ち込み風の曲、男声のゴシック風に女性の清楚な歌声、等々いろんなパターンが登場して、なかなか聴きごたえありです。


NECROMANTIA/CROSSING THE FIERY PATH
OSMOSE PRODUCTIONS/OPCD021

ギリシャ出身の神秘的ブラックメタル・バンド、デビュー・アルバム。ジャケットのイメージ通りのドラキュラにまつわる、オカルトチックなサウンドで、それ風の効果音や、大仰で、ドラマティックなサウンドです。演奏自体はエコーたっぷりの絶叫ボーカルに、緩急を取り入れたミドルテンポのブラック・サウンドですが、コーラスの導入やおどろおどろしい雰囲気があって、プログレッシヴな要素がたっぷりありますが、アグレッシヴさには乏しい。


NECROMANTIA/CULTS OF THE SHADOW-LTD
OSMOSE/OPCD135

ギリシャ出身のプログレッシヴ・デスメタル・バンド、ROTTING CHRISTのMAGUSのブラックメタル・プロジェクトで、1993年のデビュー作「CROSSING THE FIERY PATH」と1995年セカンド「SCARLET EVIL WITCHING BLACK」をカップリングした、1500プレス限定の2枚組デジパック再発盤。ファーストはかなりオドロオドロしく、セカンドは一変アグレッシヴでファストなブラックメタルです。


NECROMANTIA/IV:MALICE
BLACK LOTUS RECORDS/BLR015

ギリシャ出身のM.W.DaolothとMakisの2人によるデスメタル・ユニット。ギターソロには同じレーベル所属のパワーメタル・バンドPHANTOM LORDのJohnが、キーボードは同じくゴシック・バンドSWAN CHRISTYのIraklisが参加。非常に硬質で重たいギターリフを主体にした、ドラマティックなパワーメタルっぽいサウンドで、そこに所謂デス・ボーカルを導入し、絶叫、咆哮と曲調によって使い分けています。展開、緩急を適度に用いた、スピード感よりもオドロしい系。CANDLEMASSの雰囲気があったり、MANOWARをデスっぽくした感じもします。ギターソロはPHANTOM LORDのメンバーだけあって、メロディアスな速弾きを聴かせてくれます。キーボードの壮麗な味付けも良い。拡散したデスメタルの典型。


NECROMANTIA/SCARLET EVIL WITCHING BLACK
OSMOSE PRODUCTIONS/OPCD036

いきなり「蛍の光」のイントロで始まるギリシャ出身のブラックメタル・バンド、セカンドアルバム。扇動的ギターリフにブラスト・ビート系のドラムが炸裂し、絶叫型のボーカルがからみますが、ギターソロやバッキングに流れるシンセやピアノが叙情派の心をくすぐるサウンドです。曲構成も練られておりサックスやパーカッションがフューチャーされていたりワグナーの「ワルキューレ」が導入されていたりと多彩でテクニカルです。ROTTING CHRISTのMAGUSのプロジェクト


NECROMANTIK SUNSHINE/THE PAIN OF PLEASURE
CYBERWARE/CYBCD031

アメリカはフィラデルフィア出身のBrian Bordello(vo&g&programs)を中心としたエレクトリック・ダークウェイヴ・バンド、デビュー作。シンセサイザー、プログラミングを主体にした無機質なサウンドの中に呪文的なボーカルをからめたもので、CHRISTIAN DEATHのようなUKエレクトリック・パンク/ニューウェイヴの影響が伺えます。CHRISTIAN DEATHほどのメタル色は感じられないので、ダンサブル・ゴシック・ファンには受けるでしょうが、当店的にはあまり接点なし。METALLICAも演奏していたMISFITSの「LONDON DUNGEON」のカヴァー収録。


NECROMASS/ABYSS CALLS LIFE
DRACM/DCD0015


11633NECROMICON.gifNECROMICON/PECCATA MUNDI
HAMMERHEART RECORDS/HHR046

スウェーデン出身のメロディック・ブラックメタル・バンド、3作目(たぶん)。前作は女性ボーカルを含む7人組でしたが、今作ではバンド・メンバーとしてはツインギターの4人で、ドラム、キーボードはセッション・メンバーのようです。しかしながらサウンドにはそれほど変化はなく、扇動型ギターリフと絶叫、咆哮のデス声、ブラストも用いたスピーディーでヒステリックなブラックメタルを基本に随所に変化技を導入したスタイル。キーボードは様式系、クラシカルなパイプオルガン風に鳴り響き、ギターソロは非常にメロディアス。(1)のイントロから喘ぎ声入りで、思わず聴く耳が勃起してしまいますが、それが最後まで萎えない、重厚で壮麗なシンフォニック・ブラックメタル!お薦め品!!


NECROMICON/SIGHTVEILER-LTD
HAMMERHEART RECORDS/HHR014

スウェーデン出身のツインギター、キーボードに女性ボーカルまでいる7人組。北欧メロディアス・ブラック特有のアグレッシヴでドラマチックなシンフォニック・ブラックメタルです。扇動型ギターリフも十分メロディアスだし、絶叫と咆哮を使うボーカル、壮厳なキーボード、ブラストビートを用いながらもヘヴィなドラムスとハイレヴェル。ギターソロもメロディアスだし女性ボーカルも多用しすぎじゃなく的を得ています。ジャケットがちょっとマンガチックだけど。


NECROPHAGIA/A LEGACY OF HORROR GORE AND SICKNESS
BAPHOMET/NECROPOLIS/BAPH2114DIGI

アメリカ出身のカルト・ホラー・スラッシュ・マスター、Killjoy率いるバンド、1986年にレコーディングされていた幻の作品をCD化。1984年のデモ音源(音質極悪)を8曲追加収録。


NECROPHAGIA/A LEGACY OF HORROR GORE AND SICKNESS -BOX SET
BAPHOMET/BAPH666BOX

アメリカ出身のカルト・ホラー・スラッシュ・マスター、Killjoy率いるバンド、1986年にレコーディングされていた幻の作品をCD化。1984年のデモ音源(音質極悪)を8曲追加収録。限定1000枚の棺桶型BOXセット、ロゴ・ピンバッチとポスター付き


14041NECROPHAGIA.gifNECROPHAGIA/CANNIBAL HOLOCAUST
SEASON OF MIST/SOM044

80年代中期に現在のブラックメタルのもう一つの創始者と目されているKilljoy率いる伝説のバンド、新曲「CANNIBAL HOLOCAUST」とレアなデモ音源、未発表曲、さらにその新曲のビデオをCD−ROMトラックに収録したミニ・アルバム。キーボード奏者としてOpal Enthroned嬢も参加しており、ますますVIKING CROWNとの近親相姦が深まっています。ビデオクリップは(かろうじてマックでも観られましたが(^_^;)かなりヤバい代物。アルジェントやロメロ、あるいはヤコペッティもののファンなら必見のノーカット・ヴァージョン。


17082NECROPHAGIA.gifNECROPHAGIA/GOBLINS BE THINE
RED STREAM/RSR0170

Killjoy率いるUSホラー・サタニック・スラッシュ・バンド、2004年作品。1曲目からSIGHのMirai Kawashima氏による荘厳なパイプオルガンで幕開けるパワフルなスラッシュ・サウンド炸裂で、ファンならこの1曲でOKのはず。といっても続く曲からはそのMirai氏のキーボードを全面に導入し、ホラー映画風のSEやダークなサウンドを散りばめたサウンドトラック風で、実質新曲としては1曲だけかも。NECROPHAGIAマニア、ホラー・サタニック・マニア向けの全6曲31分。


NECROPHAGIA/SEASON OF THE DEAD
RED STREAM/RSR0124

88年にリリースされたアメリカ出身の4人組、スラッシュメタル・バンド。ジャケットはグロいんですが、中身はテクニカルなスラッシュメタル。抑揚のない吐き捨てボーカルですが、ギターリフも印象的で、ソロはアグレッシヴな速弾き。曲構成も緩急を上手くつけており、聴き疲れることなし。音質が多少こもり気味で、リミックスして欲しいところですが、まあ仕方なしでしょう。


15612NECROPHAGIA.gifNECROPHAGIA/THE DEVINE ART OF TORTURE
SEASON/SOM069

Killjoy率いるUSホラー・サタニック・スラッシュ・バンド、5年ぶりの3作目。メンバーが一新しており、ツインギター、そして何とSIGHのMirai Kawashimaもキーボードで参加の6人編成。ハマー・フィルムかイタリアン・ホラーを思わせるアートなジャケットに包まれた今作は、メンバー刷新のおかげか、実に分厚く渋い作品。基本的にオールド・スクールなスラッシュメタルながら、そこに北欧デスメタリックなザクザク&ウネリのあるリフが重厚感を醸しだし、そのメロディやKilljoyの暴虐ボーカルによる残虐性が、モダンでヘヴィなエクストリーム・サウンドとなって具現化しております。随所でホラー感覚を増幅させているキーボードの味付けも見逃せません。ダーク&ヘヴィ&ホラースラッシュといったジャンルの発現か!これはお薦め!!


NECROPHOBIC/BLOODHYMNS
HAMMERHEART/HHR098

スウェーデン出身のツインギターの4人組、メロディック・ブラック/デスメタル・バンド、前作より約2年半ぶりの4作目。Tomas Skogsbergのプロデュース、Sunlight Studioレコーディングという安心印付き。前作よりもメロディアスな部分とデス/ブラックの醜悪な部分の対比が強調されており、非常に刺激的。ザクザクしたスラッシーなリフとツービートのスピード感を生かした曲や、印象的な煽動型リフにロングノートの隙間を生かしたダークな曲、エモーショナルなギターソロなど、多彩な曲調を難なくこなしております。叙情パートの導入も多からず少なからず、DISSECTION、NAGLFAR系列のギター主体のサウンドのファンは必聴作品。


NECROPHOBIC/DARKSIDE
BLACK MARK/BMCD96

スウェーデン出身のメロディック/ブラックメタル・バンドのセカンド・アルバム。前作は4人編成でしたがボーカルが抜けて3人編成(ベースがボーカル兼任)になっており、サウンドもメロディックなデスメタルになっております。扇動的なギターリフで疾走するだけかと思いきやときどきでてくるHM的メロディやコード進行がいいです。うっすらと聴こえるキーボードやピアノによるインスト曲を挟んだりワンパターンにおちいらない展開が見事。ギターソロは印象的。


NECROPHOBIC/SPAWNED BY EVIL
BLACK MARK/BMCD60

スウェーデン出身のメロディアス・ブラック/デスメタル・バンド、4曲入りミニ・アルバム。「Spawned by Evil」「Die by the Sword (Slayer-cover)」「Nightmare (Venom-cover)」「Enter the Eternal Fire (Bathory-cover)」収録


NECROPHOBIC/THE NOCTURNAL SILENCE
BLACK MARK/BMCD40

スウェーデン出身の4人組、デビュー作。ボーカルはオーソドックスなデス声ですが、楽曲自体には明らかにSLAYERタイプのスピード・スラッシュからの影響がうかがえます。すなわち北欧特有のメロディックなデス/ブラックメタルとはひと味違ったリフ、曲展開です。


NECROPHOBIC/THE THIRD ANTICHRIST
BLACK MARK/BMCD146

スウェーデン出身の4人組メロディック・デスメタル・バンド、3作目のフル・アルバム。アルバム3枚、ミニ1枚も出してるだけあって、さすがにしっかりとした、オーソドックスなメロデスを聴かせてくれます。ツインギターのリフもスラッシュメタルからの派生だし、ボーカルもパワフルな早口の咆哮型。いわゆるスウェーデン産の泣きまくりタイプのじゃないけど、デスメタルの本質のようなサウンド。重く疾走するドラムス、リフは印象的、ソロは切れ込み、速弾きメロディアス、展開も緩急も自在に操れるサウンドはベテランらしい安心感があります。最近のSOILWORK等でこの世界に入った人には、お薦めできる一枚です。


NECROPOLIS/END OF THE LINE
NEAT/NM021

HAWKWINDのトレヴ・トーマスとTANKのアルジー・ワードからなるプロジェクト。スラッシュサウンドをベースにしたテクニカル・デスメタル。


14397NECROSPHERE.gifNECROSPHERE/REVIVED
DIEHARD/RRS969

イタリア出身のツインギターの4人組、グランディング・ブルータル・デスメタル・バンド、デビュー作。といっても1988年からCENOTAPHというバンド名で活動しており、1999年に現バンド名に変更してのアルバムリリース。さすがはイタリア出身と唸らせるカチカチのサウンドです。ザクザクとウニョウニョしたギターリフを取り混ぜ、巧みにツインバスを駆使したブラスティング・ドラムス、ディープスロート・ボーカルが唸りを上げる迫力満点の出来。ゴア度も少なく、スラッシュメタル風のカッコいい切れ込みソロもあって、CRYPTOPSYタイプの一線級のテクニカル・ブルータル・デス・ファン必聴作!


NECROTERIO/LAMENT OF FLESH
JETHRO STREET/JS006

ブラジル出身のツインギターの5人組、ブルータル・デスメタル・バンド。シンセによるサスペリア風のインスト曲に続いて小刻みなギターリフが心地よいサウンドが登場。ボーカルはLOWボイスと絶叫型の2種類で、このかけ合いもなかなか印象的。ドラムスはブラストビートも適度に導入してスピード感を出しており、なおかつベースとのシンクロもバッチリで重量感もあります。ザクザクと突き進むパートではALTARっぽいところがあってりして、スラッシュメタルからの派生が伺えます。収録時間が30分弱ですが、ラストにアコースティック・ギターとシンセによるメロウなインスト曲もあり、何となくさわやかな印象で聴き終えられます。


17613NECROTICDISGORGEMENT.gifNECROTIC DISGORGEMENT/SUFFOCATED IN SHRINKWRAP
COMATOSE/COMA010

アメリカ・オハイオ出身で、元REGURGITATIONのメンバーによって新たに結成された3人組ゴア・グラインド・デスメタル・バンド、デビュー作。これはキレてます。文字通り野獣の唸り系ガテラル・ボーカルにゴリゴリキュインのギターリフ、ポコポコのスネアにビチビチしたバスドラによるサウンドを主体にめまぐるしい展開はもちろん、縦横無尽に弾きまくるギターがスゴい。全曲激速というわけではありませんが、ストップ&ゴーによる緩急展開を使ったまさにジグザグ演奏で聞き手をフラフラにさせること請け合いの全9曲29分、久々にこけおどしで終わらない痛快作CRYPTOPSY meets DISGORGE(MEX)か!


NEFAS/SEVEN TIMES SEVEN
BONES BRIGADE/BB017

イタリア出身の3人組、ウルトラ・ブルータル・デスメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。やはりさすがはイタリアのバンドと唸らせる、目まぐるしく複雑な展開を導入したサウンドです。とことんパワフルに唸るガテラル・ボーカル、ウニョウニョとした暗黒リフに随所で神経を逆なでるトレモロ・リフを交え、ツーバスの爆走&変則的に叩き出すスネア、チリチリとしたシンバルワーク、ブンブンしたベースラインなど、とにかく音数音圧が凄まじい。CRYPTOPSYやDISGORGEといった破壊度満点の全11曲36分、ブルータル・ファンは聴いて損なし。


NEGURA BUNGET/MAIASTRU SFETNIC
BESTIAL/01-00153

ルーマニア出身のブラックメタル・プロジェクト、2作目。今作では3人編成になっています。基本スタイルはBURZUMに代表されるプリミティヴ・ブラック、そこに壮麗なキーボードがバックで鳴り響いており、メロディアスなギターソロがからんでおります。全体的にスピードは押さえ気味、緩急を使ったサウンドで、ゆったりとした雰囲気の中にヒステリックな絶叫ボーカルと煽動型ギターリフが埋め込まれており、暗黒の世界に浸れます。


NEGURA BUNGET/MAIASTRU SFETNIC-REISSSUE
BESTIAL/17170CD

ルーマニア出身のブラックメタル・プロジェクト、2作目。今作では3人編成になっています。基本スタイルはBURZUMに代表されるプリミティヴ・ブラック、そこに壮麗なキーボードがバックで鳴り響いており、メロディアスなギターソロがからんでおります。全体的にスピードは押さえ気味、緩急を使ったサウンドで、ゆったりとした雰囲気の中にヒステリックな絶叫ボーカルと煽動型ギターリフが埋め込まれており、暗黒の世界に浸れます。


NEGURA BUNGET/ZIRNINDU-SA
BREATH OF NIGHT/BON5CD

ルーマニア出身の一人ブラックメタル・プロジェクト、デビュー作で、冷淡でヒステリックなボーカルに、ミステリアスな曲展開を聴かせるアグレッシヴ・ファスト・ブラックメタル。扇動型のギターリフに絶叫タイプのボーカルと、シンセサイザーをメインに導入した壮麗なスケールのサウンド。曲調が一本調子ですが、東欧圏の独特のダークで寒々としたブラック・サウンドが堪能できます。


NEHEMAH/LIGHT OF A DEAD STAR
OAKEN SHIELD/FPG8

フランス出身でベース&ヴォーカルのCorvenを中心としたツインギターの4人組、メロディアスなプリミティヴ・ブラック・メタル・バンド、デビュー・フルアルバム。とにかくこのザラザラしたギターが何ともたまりません。イヴィルな絶叫型ボーカルが奥に引っ込み気味ですが、聴覚神経を掻きむしるようなギターにドカドカとパワフルなブラスト、ツーバスの疾走感、ミッド〜スローテンポを交えてプリミティヴかつメランコリックに責め立ててくれます。フレンチ・ブラック・ファン、DEATHSPELL OMEGAファンは聴いて損なしの全8曲54分。


17080NEHEMAH.gifNEHEMAH/REQUIEM TENEBRAE
OAKEN SHIELD/FPG24

フランス出身のブラックメタル・バンド、3作目のフルアルバム。最近のフレンチ・ブラックの新世代には本当に目を見張るものがあります。このバンドもここに来てそれまでのアンダーグラウンドなイメージを一新させる作品をリリース。イヴィルな絶叫型ボーカルが感情むき出しに叫き散らし、ノイジーなトレモロリフ、ブラストによるヒステリックなファスト・ブラックにどんよりとした寒々しいパート、うっすらと導入したキーボードによるメランコリックなパート、クリーントーンやアコースティックギターによるメロディアスなパートなどが組み合わされ、起伏があり流れもある展開が見事。拡散してしまったDEATHSPELL OMEGAよりも純粋にメロディアスでプリミティヴ・ブラックな全8曲55分、お薦め。


NEHEMAH/SHADOWS FROM THE PAST
OAKEN SHIELD/FPG16

フランス出身のドラムス、ギター、バス&ボーカルの3人にセッション・ギタリストを加えた4人組、プリミティヴ・ブラックメタル・バンド、セカンド・アルバム。全体的に音質がこもり気味で、デビュー作のような歯切れの良さがないのが残念。イヴィルな絶叫型ボーカル、ノイジーなトレモロ・ギターリフ、ブラストビート主体のヒステリックな曲からツーバスによる疾走感、ミドルテンポの神秘的なパート、叙情的ソロなども加えたパターンながらどうも今ひとつばらけた印象。といってもプリミティヴ・ブラックメタル・マニアなら聴いて損なし。


NEMBRIONIC/BLOODCULT
DISPLEASED/D00052


NEMBRIONIC/INCOMPLETE
DISPLEASED/D00051

オランダが誇るファスト・デスラッシュ・バンド、NEMBRIONICの通算4作目。デスメタルの硬派なバンドが数多くいるオランダの中でも、すでにトップクラスのバンドです。咆哮型と絶叫型のボーカル、曲は疾走感を保ちながら、小気味よい展開を導入し、ドラムスはツービート主体で、ヘヴィなツーバスの爆走感があって心地よい。ギターリフのスラッシュ特有のしつこさも適度だし、「キュワ〜ン」と切れ込むソロも適度。曲間を切り詰めた全15曲(16曲目はお遊びトラックで、酔っぱらったメンバーの騒ぎ声の後にTHE KNACKの「My Sharona」をジャムってます)一気に楽しめます。スピード、アグレッシヴ、ヘヴィ3拍子揃い!!


NEMBRIONIC/PSYCHO ONE HUNDRED
DISPLEASED/D00032


17674NEMESEA.gifNEMESEA/MANA
EBONY TEARS/ET006

NIGHTWISHの成功により次々と登場するフィーメイル・ゴシック、ソプラノ・オペラティックメタル群に新たにデビューするこのオランダのバンドは、Manda Ophuis嬢をボーカルに据えたツインギター、キーボードの6人組。特にオランダはTHE GATHERINGを代表にWITHIN TEMPTATION、AFTER FOREVER、EPICAと素晴らしいバンドを輩出しておりその手のファンならまず間違いなし。まだまだ個性的な部分は少ないながらも前述のバンドのよい部分を十分消化しており、Manda嬢のピアノからフォルテで歌い上げる歌声、キャッチーなメロディ、メタリックな演奏、ストリングス&聖歌隊の導入など定番アイテムはキッチリと揃っています。楽曲面にもう一工夫ともっと美麗なジャケットワークにすれば当店お薦めランクインだった全13曲46分。


NEMESIS/NEMESIS
INSTITUTE OF ART RECORDS/RTD39700212

ドイツの3人組、スラッシュメタル・バンド。リードギターはAndy Ergunがゲスト参加。ジョコジョコと小刻みなギターリフに疾走感のあるツーバスを導入したシンプルでストレートなスピード・ナンバー続出のサウンドです。多少緩急による味付けもなされていますが、スピード重視派には思わずガッツな一枚です。


NEMESIS/THE DAY OF RETRIBUTION
ATV/CDATV15


NEOPHOBIA/NOTHING...
WARHEAD RECORDS/WHCD14

オーストラリア出身のツインギター編成の4人組、スラッシュメタル・バンド。実にオーソドックスでストレートなジャーマン系のパワー/スラッシュメタルを演っており、とても最近のバンドとは思えない作品。ただボーカルがちょっとパワー不足で、(録音のせいか生々しく聴こえすぎで)もの足らないんですが、ギターリフ、結構メロディアスなソロ、疾走感たっぷりのドラムス、腹に響くベースとどれも及第点。スラッシュ三昧な人には良いでしょう。


16960NEPHASTH.gifNEPHASTH/CONCEIVED BY INHUMAN BLOOD
MIGHTY/PMZ028-2

ブラジル出身ツインギターの4人組、ブルータル・デスメタル・バンド、セカンド作。前作より以上に濃密で激速ナンバーがぎっしり。ウニョウニョゴリゴリした暗黒系のギターリフにボエボエと吐き出すボーカル、そしてダラララとした爆走ツーバスによるドラムスが凄まじい。ワンバス&ツーバス・ブラストはもちろんのこと、目まぐるしい展開を事も無げにこなしております。リフの暗黒度も結構高く、切れ込むような速弾きソロもあり。ボーカルスタイルや曲調がワンパターンですが、KRISIUNやREBAELLIUNといったブラジリアン・アンガー・デスメタル・ファンは聴いて損なしの全11曲43分。


NEPHASTH/IMMORTAL UNHOLY TRIUMPH
MIGHTY/PMZ021-2

ブラジル出身のツインギターの4人組、ブルータル・デスメタル・バンド。パワフルな咆哮型デス・ボイスと印象的なスラッシュ・リフを主体にしたスピード感たっぷりのサウンド。音質がきわめて良好で、アタック音の強いツーバスの爆走が心地よい。ブラストからツービートへの変化や、ドラムのオカズの導入でもさほど乱れもなく、スムーズ。けっこうエモーショナルなギターソロもあるし、緩急や展開もあり聴き応え十分。不必要なものを極力排除し、曲間を切りつめての全10曲、30分強、ソリッドなブルータル・サウンドが堪能できます。必聴作!!


NEPHENZY/WHERE DEATH BECOMES ART
INVASION/BDP004

スウェーデン出身のツインギターの4人組、メロディック・ブラックメタル・バンド、デビュー作。全体的にツーバスの疾走感が心地よく、ギターは扇動型ながら印象的、ソロはメロディアス、ボーカルはアグレッシヴな絶叫型で単語を並べて歌うタイプ。各曲にもきちっと押しと引きがあり、飽きのこない展開です。(5)のアコースティック・ギターをフューチャーした曲や(7)のメロディライン、女性ボーカルの導入などもツボを押さえた効果的な導入で、聴いて損はなし!


NEPTUNE TOWERS/CARAVANS TO EMPIRE ALGOL
AV.GA/FOG002

DARKTHRONEのメンバー、フェンリッツのソロアルバム


NEPTUNE TOWERS/TRANSMISSION FROM EMPIRE ALGOL
MOONFOG/FOG008

DARKTHRONEのメンバー、フェンリッツのソロアルバム


16480NETHERMANCY.gifNETHERMANCY/WEAKENING DIVINITY
HIBERICA/HB06CD

ポルトガル出身の4人組で、DECAYEDのメンバーが参加しているピュア・ヘイト・ブラックメタル・バンド、デビュー作。壁一枚隔てた向こうで絶叫するようなイヴィル・ボーカル、隙間無く奏でられるトレモロ・リフ、激走するブラストが何とも心地よいサウンドを展開しております。随所にスローパートやオカルトチックな仕掛けを導入し、うっすらとロングノートによるキーボードが暗黒の邪悪さを醸し出しており、ブラックメタルに求められる要素の中で、不気味、ヒステリック、サタニックといったヘイトでヘリッシュな部分をあまねく表現しております。ドラムスがしっかりしており、乱れのないブラストから端的なオカズを盛り込んでのツービートへの切り返しがカッコいい。エクストラソングスの3曲はBURZUM風のシンセによる暗黒BGM。ピュア・ブラック・ファンは必聴の全12曲74分!


NEURAXIS/TRUTH BEYOND...
MORBID/MR099

カナダ・モントリオール出身で、自身もレーベルを運営するSteve Henry(g)が中心のツインギターの5人組、ブルータル・デスメタル・バンド、3作目のフル・アルバム。カナダ出身ということでかなりヨーロピアン・デスメタルの影響が窺えるサウンドです。ディープ・ガテラルなボーカルを主体に時折絶叫(ゲスト・ボーカルにCEPHALIC CARNAGEのLenzig、ZacとJawshが参加)を取り混ぜ、印象的なフレーズのザクザクガリガリしたリフと、暗黒系のウニョウニョしたリフの使い分け、ダダダダとアタックの強いブラストからツーバスの爆走、目まぐるしい展開などもあり、なかなかの聴き応え。多少なりともメロディのあるブルータル・ファンなら聴いて損なしの全12曲39分。


NEURO VISCERAL EXHUMATION/MASS MURDER FESTIVAL
NO ESCAPE/NE007

ブラジル出身の3人組、ブルータル/ゴア・グラインド・バンド。ボーカルはただ「ヴウウ」と唸っており、時折「ワーギャー」叫く、ギターはひたすらウゴウゴと暗黒リフを鳴らし、スタタタとしたスネアによるワンバスキックのブラストを主体にしたドラムスによるサウンドです。ボーカルとギターリフ&ベースラインが非常に重く、そこに目まぐるしくオカズを叩き込むドラムスの緩急、ストップ&ゴーがなかなかカッコいい!DEAD INFECTIONのカヴァーを含むブラジリアン・ゴア・グラインド・マニアなら聴いて損なしの全18曲30分!


16449NEUROPATHIA.gifNEUROPATHIA/GRAVEYARD COWBOYS
SELFMADEGOD/SMG007

ポーランド出身のツインギターの4人組、ゴア・グラインド・デスメタル・バンド。ボエボエ・ボーカルと絶叫の掛け合い、ザクザクゴリゴリしたギターリフ、スラッシュ・ビートを主体にブラストも導入したスタイルはEXHUMEDに近い感じ。曲調も多彩でいかにもゴア・グラインドな曲からツーバス爆走のブルータル調、ミッドテンポのノリノリのスラッシュまで演奏しており聞き飽きない出来。ただスーツを着たメンバー写真のイメージ通り多少おとなしい部分もあり、EXHUMEDほどブチぎれていないのが残念。とはいっても的確な演奏力出来いていて安心だし、アナログ盤を再生したときのようなヒスノイズでつないだボーナストラックまで全18曲38分、スピード感のあるゴア・グラインド・デス・ファンは聴いて損なし。


NEUROSIS INC./KARMA
SADNEZZ/DIDX041583

コロンビア出身の5人組。オーソドックスなモダン・スラッシュなサウンドです。地元ではかなりの人気らしく南米を中心にアメリカにまで進出する勢い。中低音域を強調したスラッシーな作りで、ボーカルは咆哮型デス声。録音状態が悪く、音質がこもり気味なので突き抜けるような疾走感や、お腹の芯まで揺さぶるヘヴィさが伝わらないのが残念(たぶんライヴは凄いんだろうな)。


NEW EDEN/OBSCURE MASTER PLAN
NUCLEAR BLAST/NB3412

元STEEL PROPHETのホラシオ率いるバンドのセカンド・アルバム。一時バンド分裂など、ごたごたがあった後、NUCLEAR BLASTに移籍しての作品。プログレッシヴかつテクニカルなパワーメタルは健在です。ジャーマン・パワー系のハイトーン・ボーカルにハイテク・ツーバス、そして不満を一気に発散させてるようなホラシオのギターが最後まで突っ走ってくれます。ジャーマン系、様式系、USプログレッシヴ・パワー系マニアすべて満足の作品!!!


14084NICODEMUS.gifNICODEMUS/TALES OF THE LOVELORN & NECROMANTIC
DARK THRONE MUSIC/DTM7092

カリフォルニア出身のChristopher Morrisによる一人プログレッシヴ・ゴシック/ブラックメタル、デビュー作。ダーク・エロティック・フォトグラファーのJohn Santerineross の作品をジャケットに使ったこの作品はCRADLE OF FILTHに代表される妖艶なブラックメタルとICED EARTHのドラマティック・パワーメタルに、初期THEATRE OF TRAGEDYのプログレッシヴなフィメール・ゴシックを足して割ったようなサウンド。静と動、緩急自在で男性の絶叫と普通声、女性ボーカル、壮麗でキャッチーなキーボードが全面で活躍するサウンドです。多少消化不良な部分とプロダクションの詰めの甘さがあるのが残念ですが、大仰でクラシカル、美と醜が絡み合うサウンドが好みの人は聴いて損なし。


NIFELHEIM/DEVIL'S FORCE
NECROPOLIS/NR022

スウェーデン出身の3人組、ブラックメタルバンド、セカンド・アルバム。メンバーの格好やジャケット・アートが安っぽいですが、DISSECTIONタイプのメロディラインのあるギターリフやソロをフューチャーしたサウンド。咆哮と絶叫を使い分けるボーカルや、アグレッシヴに弾きまくるギター、叙情的メロディラインなど、聴きごたえあり。かなりエコーのかかったサウンドがいただけませんが、叙情ブラック派は聴いて損なし。


NIFELHEIM/SERVANTS OF DARKNESS
BLACK SUN/BS022CD

スウェーデン出身の3人組、サタニック・ブラックメタル・バンド、3作目。いまだ数多くの新人バンドが登場するブラックメタル界ですが、ほとんどがメロディアス、シンフォニック、はたまたソプラノの導入と変化技のオンパレードが多い中、頑なに初期VENOM,POSSESSED直系のサウンドを展開しております。背後で絶叫するボーカルは悪魔のささやきであり、リズムキープに徹したドラムとベースをバックにスラッシーなギターが縦横無尽にリフを刻みソロを奏でています。MARDUKの怒濤の進撃に比べれば隙間だらけのサウンドですが、一心不乱さは味わえます。初期の真性ブラックメタル・ファン必聴作。


NIFLHEIM/MYRKVID
SKADHEIM PRODUCTIONS/SKA01

オーストラリア出身のドラムスとボーカル、ギター、ベース兼任の二人組。IRON MAIDENを継承した曲展開、リフ構成を持つ正統派ブラックメタルで、レヴェルはかなり高いです。曲自体はもっとコンパクトにまとめており、アグレッシヴな要素とヘヴィな要素を凝縮してるあたりのアレンジセンスは大したもの。ギターもかなりの弾き手ですが、ボーカルが弱いのが難点。専属ボーカルを雇うべし!(と思ってジャケット写真見たら女だった!!)


NIGHT CONQUERS DAY/FIRST SNOWFALL
HAMMERHEART RECORDS/HHR015

最近、良質デスを中心に数多くリリースしているレーベルHAMMERHEARTの新人。Mikaelなる人物がドラム、ギター、キーボード、ボーカルをこなし、Timがベースという二人組。基本は北欧系のキーボードたっぷりの叙情派ブラックメタルですが、10分台の曲が5曲もあるテクニカルでプログレッシヴな展開もみせており、思わず聴き込んでしまいます。ストレートでアグレッシヴなデスよりも雰囲気が好きな人にはお薦めの一枚。


NIGHT IN GALES/NAILWORK
NUCLEAR BLAST/NB4442

スウェーデン出身のツインギターの5人組、3作目。そういえばツインギターのリフを生かしたメロディック・デスメタルとしてはSOILWORKよりも先にデビューしていました。いつの間にやら影が薄くなっていましたが、ここらで印象付けとかないとホント忘れ去られるかも。で、その意味での今作は非常に力に入ったスラッシーなサウンドです。ギターリフもそれまでのIRON MAIDEN擬きを払拭して泣きを感じさせるものになり、結構個性的なデス声のボーカルと相まって、全編聴き応えあり。ちょっとゴシック風な歌い方を取り入れた(3)や、ジャーマン・スラッシュ風の小刻みなリフや切れ込みソロなども導入しており、SOILWORKよりもよりスラッシュメタルに近くなったような感じです。


NIGHT IN GALES/NECRODYNAMIC
MASSACRE/MASCD0273

スウェーデン出身のツインギターの5人組、4作目。あのDEFLESHEDの来日公演に帯同して、デスラッシュを聴かせてくれたらしく、期待のアルバム。それまでのツインギター主体のいわゆるメロディック・デスとは明らかにサウンドが変化しており、スピーディーな刻みのリフ、ツービート主体のドラムス、エモーショナルなソロといったスラッシュを聴かせてくれますが、いかんせん、ボーカルが咆哮、絶叫、普通声と3パターンを使い分け、多彩なところを見せようとしているらしいが、逆に散漫な印象。とにかく普通声の時にスピードダウンするし、ソロでも遅くなって、イライラ。曲がコンパクトなのは良いが、スラッシュ本来のスピード感がもたついて聴こえるアレンジには疑問。音質にもメリハリがなく残念。


NIGHT IN GALES/THUNDERBEAST
NUCLEAR BLAST/NB3282

デビュー作はIRON MAIDENからの影響を強く感じたサウンドで、いまいちスピード感にかけた印象でしたが、今作は吹っ切れたのか、メロディ、スピード感、ヘヴィ度が断然増した力作。ツインギターの絡みは相変わらず正統派HMタイプで、(2)の様なツーバスの速い導入から普通声をもちいた哀愁メロディへの流れは絶品!全体的に疾走感があって、曲展開も小気味良くギターリフにも印象的なものが増えました。ギターメロデス・ファンには文句なしの一枚です。


NIGHT IN GALES/TOWARDS THE TWILIGHT
NUCLEAR BLAST/NB2432

スウェーデン出身のデスメタル・バンド、デビュー作。アイアン・メイデンからの影響を強く受けたようで、ツインギターのリフの刻み方とかそっくりの感じがします。曲構成にもっとひねりがあればいいものが出来そうな感じで、4曲目のマイケル・シェンカーばりのメロディアスなギターを聴くと、メロディセンスは光るものがあります。正統派メロデス・ファンは聴いて損なし。


8731NIGHTTODIE.gifNIGHT TO DIE/ALL EVIL CRYING
REPULSE RECORDS/RPS041MCD

スペイン出身のツインギターの4人組、デビュー作。スペインといえばフラメンコ、まさにフラメンコ・メロディック・デスメタルと名付けてもいいような激情と哀愁の入り交じったサウンドです。もちろんアコースティック・ギターも導入されており、またピアノ・パートが非常にいい感じで盛り上げてくれます。3曲入りのミニ・アルバムですが、ぜひともフル・アルバムが聴きたい!思わせてくれるバンドです。期待したいです。


NIGHTFALL/ATHENIAN ECHOES
HOLY RECORDS/HOLY14CD

サード・フルレンスアルバム。


NIGHTFALL/LESBIAN SHOW
HOLY RECORDS/HOLY28CD

ギリシャ出身のツインギターの4人組、4作目。SENTENCEDやAMORPHISもレコーディングしたフィンランドのTICO TICOスタジオで録音、エンジニアもAhtiというその手の有名人を起用しての力作。アグレッシヴなゴシック・デスメタル・ファンは必聴の作品。畳みかけるようにツインギターのリフとメロディアスでなおかつスピーディな(1)(2)は抜群!後半のツーバスのドラマティックな盛り上がりが心地よい(4)(6)やマイナー調のギターが堪らない(5)など、どれも非常にアグレッシヴで硬派な印象。もはやデス色のないPARADISE LOSTやSENTENCEDに比べれば、このサウンドの方がヘヴィメタル・ファンにとっては王道のはず。


NIGHTFALL/MACABRE SUNSETS
HOLY RECORDS/HOLY04CD

セカンド作


NIGHTFALL/PARADE INTO CENTURIES
HOLY RECORDS/HOLY01CD

デビュー・アルバム


13987NIGHTMARE.gifNIGHTMARE/COSMOVISION
NAPALM/NPR096

1984年と1985年にアルバムをリリース(あのEBONYから)したことのあるフランス出身のヘヴィメタル・バンド、2000年に再結成ライブ・アルバムをリリース後のスタジオ3作目。すでに40歳近い年齢ながら、実にパワフルなメタリック・サウンドを聴かせてくれます。ツインギター編成の5人組で、キーボードはゲスト参加。分厚いコーラス・ワーク、バックで音の隙間を埋めるようなキーボード、ダイナミックかつクラシカルな壮麗さすら漂う演奏です。リードボーカルは決してうまくないが味のある声で歌い上げており、オーソドックスなギターながらも随所に彼らのデビュー以降の北欧やジャーマンといったクサい部分も取り入れており、スピード曲にオペラティックなコーラスといったパターンもあって、その柔軟性が好印象。正統派メタルからパワーメタル寄りのファンは必聴作!


NIGHTRAGE/SWEET VENGEANCE
CENTURY MEDIA/77436-2

Marios Iliopoulos(EXHUMATION)、Gus G.(DREAM EVIL)、Tomas Lindberg(元AT THE GATES)、Tom S.Englund(EVERGREY)、Brice LeclercqそしてPer M.Jensen(THE HAUNTED)というベテランから優秀新人バンドのメンバー、プロデューサーにはFredrik Nordstromというまさにオールスターによるプロジェクト。サウンドは大方の想像通りで可もなく不可もなく、それまで数多のバンドがやってきたことの焼き増し的楽曲がだらだらと続く、典型的スウェディッシュ・メロディック・デスです。結局参加メンバーのファンの人かこういったオールスター・バンド好き、メロデス初心者の人向き。


NIGHTSHADE/WIELDING THE SCYTHE
SCARLET/SC030-2

スウェーデン出身のツインギター、キーボード奏者のいる6人組、メロディアス・デスメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。ヒステリックな絶叫型のボーカルとザクザクと小刻みなギターリフ、印象的なフレーズを奏でるキーボードによるサウンド。曲によってはIN FLAMESタイプのリフで押す部分や、キーボードによるシンフォニックな部分、叙情ギターをたっぷりと導入した部分、女性ボーカルの導入など、いわゆる先輩メロデス・バンドの美味しい所取りが盛りだくさん。メロディラインにもヴァイキング風だったり、IN FLAMES、EToSだったりで、その辺りの好きなファンなら聴いて損なし。


NIGHTSIDE/THE END OF CHRISTIANITY
SOUND RIOT/SRP12

フィンランド出身のオーソドックスな4人組、メロディアス・ブラックメタル・バンド、1999年と1997年に録音された音源。録音時はツインギター編成で、いわゆる正統派プレーも多用するサウンド。ボーカルは絶叫型で歌詞をゆっくりと吐き出すタイプ。煽動型ギター、ブラストビートを使ったファストな曲調からジャーマン・スピードメタル風なツーバス疾走型への展開のパターンが多く、限りなくメロディック・デスメタルに近い感じで、ジャーマン・スピードメタルからの転向者には入門として取っつきやすい。ギターリフの叙情性もそこそこあるし、緩急を取り入れた巧みな展開もあって、マニアなら聴いても損はなし。ただしなぜか(1)に音飛びがあります。


NIGHTSKY BEQUEST/KEEP THE LONELY TREES
COUNTER ATTACK/CA001CD

ブルガリア出身の女性ボーカルをメインにしたドゥーム・バンド。ソプラノ・ヴォイスにアコースティック・ギターが非常に叙情的にかつ悲しげに淡々と曲を綴っていきます。お約束のフルートもフューチャーされており、とにかく全編もの悲しく、寒々としたサウンドです。メロディ・ラインも何々風って言えない不思議な感じで耳慣れたスウェーデンやノルウェーのバンドとはまた違った味わいです。


11199NIGHTSKYBEQUEST.gifNIGHTSKY BEQUEST/OF SEA WIND AND FAREWELL
X-RATED RECORDS/XRR004

ブルガリア出身の女性ボーカルを主体にした4人組、ゴシック・ドゥーム・バンド、2作目。フルート、キーボード奏者がゲスト参加。前作同様のアコースティック楽器を多用したとてもロマンティックで心和む作品です。ダーク/デス色はもはやそこにはなく(唯一(3)で男声ボーカルが絡む)、あくまで優しくメロウなサウンドが溢れています。Radoslava嬢のボーカルも女性としての感情を押し出して、時に甘く、時に切なく歌っており、ジャズ・バラードのような印象もあります。メロディにもトラッド/フォークなどろ臭さがなく、メロディックなポンプ・ロック風や、泣きまくりのスロー・バラードといったロック色の強いものが主流。THE 3RD AND THE MORTALのデビュー作のような「歌」を中心としたサウンドです。


14390NIGHTWISH.gifNIGHTWISH/1997-2001
SPINEFARM/SPI150CD

2001年度もやはり唯一無二の存在であり続けた我らがNIGHTWISHのスペシャルデジブック仕様(縦横25.5cmX14.5cm)の4枚組セット。収録内容はファーストアルバム「Angels Fall First」(SPI47CD)、セカンド「Oceanborn Special version」(SPI67SPボーナストラック「Sleeping Sun」)、サード「Wishmaster Special Version」(SPI87SPボーナストラック「Sleepwalker」)、ミニアルバム「Over the Hills and Far Away European version」(SPI134CD「From Wishes to Eternity-Live」アルバムから6曲収録)。すでにファンなら全アルバムを持っているでしょうが、おそらく限定プレスなので、ここは奮発して欲しいアイテムです。ディスク4枚を重ね合わせるとTarja様のお顔になります・・・


5040NIGHTWISH.gifNIGHTWISH/ANGELS FALL FIRST
SPINEFARM RECORDS/SPI47CD

フィンランド出身の5人組デビュー作。女性ボーカルをメインにしたヘヴィメタルが数多くあれど、これほどのバンドはかつて存在しなかったでしょう。Tarjaというオペラティックなソプラノ・ボーカルをフューチャーしたこのサウンドは、バックの演奏は北欧メロディック・ハードロック。そこにクラシックの教育を受けたオペラ・ボーカルがからむすばらしさ。ギタリストがクラシカルで凄いバンドは数多くありますが、このバンドはとにかくボーカルが凄い!!(1)の歌メロはもう鳥肌もの。(4)の叙情たっぷりの展開やアコギやフルートを入れたトラッドな曲、(8)のポップ・センスも見事!当店、1998年度BEST ALBUM!!


13466NIGHTWISH.gifNIGHTWISH/ANGELS FALL FIRST
XIII BIS/SPINEFARM/151842

フィンランド出身の5人組デビュー作。女性ボーカルをメインにしたヘヴィメタルが数多くあれど、これほどのバンドはかつて存在しなかったでしょう。Tarjaというソプラノ・ヴォイスのボーカルをフューチャーしたこのサウンドは、バックの演奏は北欧メロディック・ハードロック。そこにクラシックの教育を受けたオペラ・ボーカルがからむすばらしさ。ギタリストがクラシカルで凄いバンドは数多くありますが、このバンドはとにかくボーカルが凄い!!(1)の歌メロはもう鳥肌もの。(4)の叙情たっぷりの展開やアコギやフルートを入れたトラッドな曲、(8)のポップ・センスも見事!当店、1998年度BEST ALBUM!!フランス盤ボーナストラック「Once Upon a Troubadour」収録


15136NIGHTWISH.gifNIGHTWISH/ANGELS FALL FIRST
SPINEFARM/UNIVERSAL/064742-2

フィンランド出身の5人組デビュー作。女性ボーカルをメインにしたヘヴィメタルが数多くあれど、これほどのバンドはかつて存在しなかったでしょう。Tarjaというオペラティックなソプラノ・ボーカルをフューチャーしたこのサウンドは、バックの演奏は北欧メロディック・ハードロック。そこにクラシックの教育を受けたオペラ・ボーカルがからむすばらしさ。ギタリストがクラシカルで凄いバンドは数多くありますが、このバンドはとにかくボーカルが凄い!!(1)の歌メロはもう鳥肌もの。(4)の叙情たっぷりの展開やアコギやフルートを入れたトラッドな曲、(8)のポップ・センスも見事!メジャーであるUNIVERSALが配給したワールドワイド盤当店、1998年度BEST ALBUM!!


15559NIGHTWISH.gifNIGHTWISH/ANGELS FALL FIRST-REMASTERED+1 BONUS TRACK
SPINEFARM/UNIVERSAL/066878-2

私が開業してまもなく、1枚のCDがディストリビューターから送られて来ました。それはシンプルなジャケットにNIGHTWISHというバンドロゴと「ANGELS FALL FIRST」というアルバムタイトルだけが記されたものでした。何気なしに試聴した時の衝撃はいまでも忘れられません、20年近くメタルを聴いてきた私の全身に鳥肌を立たせそれ以降の当店の方向性が決定された作品、それが今作NIGHTWISHのファースト・アルバムです。Tuomasの創り出すハードロック・スタイルに北欧独特のメロディライン、起承転結のあるドラマティックな楽曲にTarja様のオペラティックなボーカルが見事に融合し個性を発揮した未だ色褪せることのない珠玉の作品です。メジャーであるUNIVERSALが配給したワールドワイド盤、リマスター、ボーナス曲「A Return to the Sea」収録、当店1998年度BEST ALBUM!!


15144NIGHTWISH.gifNIGHTWISH/BLESS THE CHILD-3TRACKS
SPINEFARM/SPI160CD

NIGHTWISH4作目のアルバム、「CENTURY CHILD」からの3曲入りシングル。もちろん目玉は未発表曲「Lagoon」。かなりポップでモダン・アレンジのフィーメイル・ゴシック調の曲で、歌詞の内容的には共通したものがあるものの、いままでのNIGHTWISHサウンドとは違い、アルバムから外されたのは分かる気がします。しかしながらある意味Tuomasのポップセンスもこれで分かったし、2〜4作と続いたシンフォ・メタル路線からの脱却を計り、さらなる作品に期待したい曲です


NIGHTWISH/BLESS THE CHILD-4TRACKS
SPINEFARM/UNIVERSAL/0193452

NIGHTWISH4作目のアルバム、「CENTURY CHILD」からのセカンド・シングル、4曲入り。まあ最もシンプルな組み合わせです。収録曲は以下の通り「BLESS THE CHILD」「THE WAYFARER」「SLEEPWALKER」「NIGHTQUEST」


15179NIGHTWISH.gifNIGHTWISH/BLESS THE CHILD-5TRACKS
SPINEFARM/UNIVERSAL/0193442

NIGHTWISH4作目のアルバム、「CENTURY CHILD」からのセカンド・シングル「BLESS THE CHILD」の5曲入りヴァージョン。もちろん目玉はエンハンスド・パートに収録された「BLESS THE CHILD」のプロモーション・ビデオ。曲自体アルバムの1曲目としてはいささか地味な印象でしたが(ライヴの幕開けとして続く〜「End Of All Hope」の流れは絶品)こうして映像付きで観るとまた違った印象があります。ただしMacでは再生できませんでした(;。;)収録曲は以下の通り「BLESS THE CHILD」「ONCE UPON A TROUBADOUR」「A RETURN TO THE SEA」「COME COVER ME (LIVE)」「BLESS THE CHILD -ENHANCED- (VIDEO & GOODIES)」


15008NIGHTWISH.gifNIGHTWISH/BLESS THE CHILD-8TRACKS
SPINEFARM/SPI160SP

フィンランド国内のみ初回プレスのみでリリースされた8曲入りミニ・アルバム。日本のファンなら全て耳にしている曲ばかりですが、彼方を見つめるTarja様のお顔が何を語るのか、語ろうとしているのか・・・やはり「ANGELS FALL FIRST」からの2曲がNIGHTWISHの本質だと思うんですが・・・収録曲は「Bless the ChildーアルバムCENTURY CHILDから」「The Wayfarer-日本盤CENTURY CHILDボーナス曲」「Come Cover Me-ライヴアルバムFROM WISHES TO ETERNITY収録」「Dead Boy's Poem-ライヴアルバムFROM WISHES TO ETERNITY収録」「Once Upon a Troubador-限定版ANGELS FALL FIRST収録」「A Return to the Sea-限定版ANGELS FALL FIRST収録」「Sleepwalker-日本盤WISHMASTERボーナス曲」「Nightquest-日本盤OCEANBORNボーナス曲」


NIGHTWISH/BLESS THE CHILD-DIGI
SPINEFARM/XIII BIS/6402982

NIGHTWISH4作目のアルバム、「CENTURY CHILD」からのセカンド・シングル「BLESS THE CHILD」のフランス盤デジパック仕様。収録曲は「BLESS THE CHILD(Edit)」「BLESS THE CHILD(Original)」「LAGOON」「THE WAYFARER」の4曲とボーナス・ビデオトラックとして「BLESS THE CHILD」「OVER THE HILLS AND FAR AWAY」のクリップが入っています。


14710NIGHTWISH.gifNIGHTWISH/CENTURY CHILD
SPINEFARM/SPI149CD

フィンランド出身のオペラ歌手Tarja Turunenが在籍するシンフォニック・メタル・バンド、通算4作目のフル・アルバム。ベースがSINERGYなどでの活動でも知られる野性的なMarco Hietalaに交代。ボーカルも担当しておりライヴでの暴れっぷり、Tarja様とのデュエットの絡みが期待できます。そして中身は異様に濃いサウンド。それまでの弱点だったギターに関しても重々しく、またいつもゲストだった男性ボーカルもMarcoが担うようになりTarjaとのコンビネーションがうまく計られ、浮ついた部分もなくなり非常に重厚かつ綿密に構築された印象。シンフォメタルとしてのドラマティックさ、緩急静動を巧みに取り込んだ楽曲群、それでいてキャッチーな歌、聴き疲れしないコンパクトさはさすが。ただ前、前々作からの流れで聴くとパターン化している部分もあり、その辺りTuomasにさらなる進化を期待したい(今作を最後に休業という話も聞いたし・・・)(3)(4)(7)が素晴らしい!「The Phantom Of The Opera」のカヴァーはDREAMS OF SANITYの方が一枚上手。


17190NIGHTWISH.gifNIGHTWISH/CENTURY CHILD
XIII BIS/SPINEFARM/6402692

フィンランド出身のオペラ歌手Tarja Turunenが在籍するシンフォニック・メタル・バンド、通算4作目のフル・アルバム。ベースがSINERGYなどでの活動でも知られる野性的なMarco Hietalaに交代。ボーカルも担当しておりライヴでの暴れっぷり、Tarja様とのデュエットの絡みが期待できます。そして中身は異様に濃いサウンド。それまでの弱点だったギターに関しても重々しく、またいつもゲストだった男性ボーカルもMarcoが担うようになりTarjaとのコンビネーションがうまく計られ、浮ついた部分もなくなり非常に重厚かつ綿密に構築された印象。シンフォメタルとしてのドラマティックさ、緩急静動を巧みに取り込んだ楽曲群、それでいてキャッチーな歌、聴き疲れしないコンパクトさはさすが。ただ前、前々作からの流れで聴くとパターン化している部分もあり、その辺りTuomasにさらなる進化を期待したい(今作を最後に休業という話も聞いたし・・・)(3)(4)(7)が素晴らしい!「The Phantom Of The Opera」のカヴァーはDREAMS OF SANITYの方が一枚上手。フランス盤


NIGHTWISH/DEEP SILENT COMPLETE C/W SLEEPWALKER
SPINEFARM RECORDS/SPI105CD

NIGHTWISHの3作目のアルバム「WISHMASTER」からのシングル・カット曲は、美しいスキャットから始まりゴシック色の漂う単調なリズムながらも、サビの盛り上がりとメロディアスなギター、そしてTarjaの優しく歌い上げるボーカルが光る曲。カップリング曲は日本盤にボーナス収録のメロディアスな曲。やっぱり彼女たちはこういったメロディ重視のミドルテンポの曲の方が方が断然良い。


NIGHTWISH/EVER DREAM
SPINEFARM/SPI148CD

NIGHTWISH4作目のアルバム、「CENTURY CHILD」からのファースト・シングル。初めて彼女たちのHPで聴いたときは鳥肌が立ちました。「〜Ever felt away with me Just once that all I need」この歌メロにはしびれます。シングル曲としてのパンチもあるし、キャッチーだし、何よりアルバムを通して聴いたときの違和感もない名曲です。収録曲は下記の通り「Ever Dream」「Phantom of the Opera」「The Wayfarer」


13269NIGHTWISH.gifNIGHTWISH/FROM WISHES TO ETERNITY-LIVE
SPINEFARM/SPI100CD

2000年12月29日にレコーディングされたライヴを完全収録したCD盤。DVDもリリースされますが、PAL方式のため観られません。久々にライヴ・アルバムを聴いて鳥肌が立ちました。NIGHTWISHに惚れ込んだ私ですら、これほどパワフルでドラマティックだとは思いませんでした。あのオペラティックな歌声をフェイクなしで聴かせてくれます。そして何より曲の良さが際だっています。あまり好きじゃなかったセカンドの曲もTuomasのキーボードがグイグイと惹き付けてくれるし、勿論ボーカルは言うことなし。(3)(5)(9)(原曲よりもアグレッシヴ、この1曲で虜になったもん)(13)はやはり名曲!MCと観客を煽る時のTarjaの生声がかわいい・もちろんNIGHTWISHファン必聴作!!!!!!!!


16978NIGHTWISH.gifNIGHTWISH/FROM WISHES TO ETERNITY-LIVE(SACD)
DRAKKAR/SPINEFARM/DRAKKAR059

SPINEFARMからリリースされた2000年12月29日にレコーディングされたライヴを収録したCD「FROM WISHES TO ETERNITY-LIVE」のスーパーオーディオCD版。残念ながらオリジナル盤より2曲カットされ全13曲67分ですが(カットされたのはインスト曲とFantasMic part3)より克明にTarja様の歌声が聞こえてきます。ファンなら是非とも聴いていただきたい作品。


17333NIGHTWISH.gifNIGHTWISH/NEMO(VERSION1)
NUCLEAR BLAST/NB1289-2

もはやうだうだ説明不要の我らがNIGHTWISH待望の5作目のアルバムからの先行シングル・ジュエルケース版で「Nemo」と「Planet Hell」収録。さらにアルバム未収録のタイトル通りファンタスティックなTarja様のボーカルが魅力的な「White Night Fantasy」と「Nemo」のオーケルトラル・ヴァージョンの全4曲17分と「White Night Fantasy」をBGMに「Nemo」のプロモ撮影時のスライドショーによるフォトギャラリーを収録したCD−ROMトラック収録。


17232NIGHTWISH.gifNIGHTWISH/NEMO(VERSION2)-DIGIPACK
NUCLEAR BLAST/NB1290-2

もはやうだうだ説明不要の我らがNIGHTWISH待望の5作目のアルバムからの先行シングルデジパック版。この曲を聴けば前作「CENTURY CHILD」がいかにやっつけ仕事だったかが分かります。何とも言えぬフォークローなメロディ、アレンジ、エモーショナルなギターソロなど「WISHMASTER」を凌駕する作品なのは間違いなしでしょう。アルバム未収録のちょっとキャッチーな「Live to Tell The Tale」と「Nemo」のオーケルトラル・ヴァージョンの3曲14分と「Nemo」のプロモーション・ビデオ(768X576ピクセル)収録。


12073NIGHTWISH.gifNIGHTWISH/OCEANBORN +BONUS TRACK
SPINEFARM RECORDS/SPI67SP

NIGHTWISH待望のセカンド・アルバム。まさかこれ程のものになるとは想像もしませんでした。デビュー作の名曲「Elvenpath」「Astral Romance」を遙かに凌駕する名曲のオンパレード!あのEUROPEがファーストからセカンドにかけて進化したのと同じ感動を味わいました。 EUROPEが北欧メタル(雨後の竹の子は除く、また彼ら自身のサード・アルバム以降も除外)というものを知らしめたように、NIGHTWISHは北欧“ソプラノ”メタルの先駆者となるでしょう。様式ファンは(1)(4)、ジャーマン・パワーメタルなら(3)(9)、そして従来のNIGHTWISHらしい(6)(7)(8)(10)曲目、そして彼女ほどのボーカリストがいるが故に可能な(5)と、ぶっ飛ぶこと間違いなしのサウンドです。個人的にはマイナーなノリのメロディアスな8曲目がもっとも気に入りました。NIGHTWISH来日させましょう!出来ないならフィンランドまで観に行くぞ!!スペシャル盤ボーナス曲として日本盤未収録の名曲バラード「Sleeping Sun」収録。


17325NIGHTWISH.gifNIGHTWISH/ONCE
NUCLEAR BLAST/NB1291-2

フィンランド出身のオペラ歌手Tarja Turunenが在籍するシンフォニック・バンド、5作目のアルバム。これは「WISHMASTER」を遙かに凌駕した力作で、その何十にも仕掛けられた分厚いサウンドは最高の出来。しかも各曲が明確に色分けされており、いわゆる捨て曲のない作品。パワーメタリックなサウンドとファーストアルバムに通じるコンセプチュアルな作風が渾然一体となったサウンド。特に(2)(7)のモダンビートを使った曲は今までになかった曲調で(PAINみたいだけど)格好いいし、アコースティック楽器とシンセサイザー、重厚なコーラスを駆使した壮大なオーケストレーションはまるで今流行の魔法や剣劇映画のBGMの如く迫ってきます。トラッドな雰囲気を重視した(5)やたぶんSUOMIで歌われている(10)などはNIGHTWISHならではの曲。全11曲60分、ファンはもちろん、エピックメタル・ファン必聴作。


17334NIGHTWISH.gifNIGHTWISH/ONCE-LIMITED BOX
NUCLEAR BLAST/NB1291-5

フィンランド出身のオペラ歌手Tarja Turunenが在籍するシンフォニック・バンド、5作目のアルバム。これは「WISHMASTER」を遙かに凌駕した力作で、その何十にも仕掛けられた分厚いサウンドは最高の出来。しかも各曲が明確に色分けされており、いわゆる捨て曲のない作品。パワーメタリックなサウンドとファーストアルバムに通じるコンセプチュアルな作風が渾然一体となったサウンド。特に(2)(7)のモダンビートを使った曲は今までになかった曲調で(PAINみたいだけど)格好いいし、アコースティック楽器とシンセサイザー、重厚なコーラスを駆使した壮大なオーケストレーションはまるで今流行の魔法や剣劇映画のBGMの如く迫ってきます。トラッドな雰囲気を重視した(5)やたぶんSUOMIで歌われている(10)などはNIGHTWISHならではの曲。全11曲60分、ファンはもちろん、エピックメタル・ファン必聴作。NUCLEAR BLASTメールオーダー限定2000個シリアルナンバー入り、約98X68センチのポスターフラッグ、ブックレット、そしてスノードーム付きBOXセット、NIGHTWISHロゴ入りNUCLEAR BLAST特製ボールペンのおまけ付き。再入荷はありません。


17867NIGHTWISH.gifNIGHTWISH/ONCE-PLATIN EDITION
NUCLEAR BLAST/NB1390-2

つ・ついに来日を果たすフィンランド出身のオペラ歌手Tarja Turunenが在籍するシンフォニック・バンド、5作目のアルバムのプラチナム・エディション。ボーナストラック2曲「White Night Fantasy」と「Live to Tell The Tale」、「Nemo」のビデオクリップ収録。これは「WISHMASTER」を遙かに凌駕した力作で、その何十にも仕掛けられた分厚いサウンドは最高の出来。しかも各曲が明確に色分けされており、いわゆる捨て曲のない作品。パワーメタリックなサウンドとファーストアルバムに通じるコンセプチュアルな作風が渾然一体となったサウンド。特に(2)(7)のモダンビートを使った曲は今までになかった曲調で(PAINみたいだけど)格好いいし、アコースティック楽器とシンセサイザー、重厚なコーラスを駆使した壮大なオーケストレーションはまるで今流行の魔法や剣劇映画のBGMの如く迫ってきます。トラッドな雰囲気を重視した(5)やたぶんSUOMIで歌われている(10)などはNIGHTWISHならではの曲、必聴!!!


13402NIGHTWISH.gifNIGHTWISH/OVER THE HILLS AND FAR AWAY-10TRACKS
SPINEFARM/SPI134CD

フル・ヴァージョンのライヴDVD&CDがリリースされ悶絶の日々を過ごしている今日この頃、我らがNIGHTWISHの新曲を含む企画アルバム。もともとはGARY MOOREの「Over The Hills and Far Away」のカヴァーと新曲2曲、「Astral Romance」のリメイクの4曲入りミニ・アルバムでしたが、先のライヴから6曲収録して全10曲のアルバム扱い。フル・ヴァージョンを持ってる人にとってはライヴ曲はダブっているので、勿体ないけど(ジャケも同じだし)アイリッシュ・トラッドなメロディを含んだGaryの「Over The Hills〜」は当時としては革新的な名曲。それがTarjaのボーカルで聴けるなんて、なんて幸せ、躍動感と哀愁溢れる曲として蘇っています。新曲はまあまあ。いわゆるミッド〜スローのいかにも場つなぎ的曲。Tony Kakkoがゲストボーカルで参加!


NIGHTWISH/OVER THE HILLS AND FAR AWAY-4TRACKS
SPINEFARM/SPI118CD

フル・ヴァージョンのライヴDVD&CDがリリースされ悶絶の日々を過ごしている今日この頃、我らがNIGHTWISHのGARY MOOREの「Over The Hills and Far Away」のカヴァーと新曲2曲、「Astral Romance」のリメイクの4曲入りミニ・アルバム。このミニ・アルバムに関しては確認しただけで、3種類のヴァージョンが存在するようで、4曲プラス「FROM WISHES TO ETERNITY-LIVE」から6曲収録して全10曲のアルバム扱いになっているものと、さらにライヴ映像が収録されているものもあるらしい。ファンとしてはすべてのアイテムをそろえたいところですが、フル・ヴァージョンのDVDかCDをすでに入手した人にはダブらないのでお得かも。アイリッシュ・トラッドなメロディを含んだGaryの「Over The Hills〜」は当時としては革新的な名曲。それがTarjaのボーカルで聴けるなんて、なんて幸せ、躍動感と哀愁溢れる曲として蘇っています。新曲はまあまあ。いわゆるミッド〜スローのいかにも場つなぎ的曲。「Astral Romance」はTony Kakkoがゲストボーカルで参加!


NIGHTWISH/OVER THE HILLS TO WACKEN
?/15547CD

われらがNIGHTWISHの2001年ワッケン・オープンエア・フェスティヴァルでのライヴを収録したブート盤。オーディエンス録音なので、演奏は微かに聞こえる程度。すでにオフィシャル・ライヴがDVDでリリースされているんだからほとんど値打ちはありません。収録曲は下記の通り「Intro」「The Kinslayer」「She's my sin」「Tenth Man Down」「Elvenpath」「Over the hills and far away」「Come cover me」「Deep Silent Complete」「Sleeping Sun」「Sacrament of Wilderness」「Wishmaster」


NIGHTWISH/SACRAMENT OF WILDERNESS
SPINEFARM RECORDS/SPI72CD


NIGHTWISH/WALKING IN THE AIR
SPINEFARM RECORDS/SPI82CD

NIGHTWISHのセカンド・アルバムからの最もNIGHTWISHらしいフォーク/トラッドなシングル曲。(2)の「NIGHTQUEST」は日本盤のボーナス曲として収録されたもの。


17506NIGHTWISH.gifNIGHTWISH/WISH I HAD AN ANGEL-CDS
NUCLEAR BLAST/NB1336-2

アルバム「ONCE」を初めて聴いた時もっともインパクトが強かった「WISH I HAD AN ANGE」が第2弾シングルとして登場。ジャケットイメージも白で統一され神秘的ゴシックな雰囲気だし、ハードドライヴィングな曲調とのマッチングも良い。収録曲は(1)「WISH I HAD AN ANGEL」アルバム・ヴァージョン、(2)「Ghost Love Score」インストルメンタル・スコア、(3)「Where Were You Last Night」(4)「Wish I Had An Angel」デモヴァージョン。目玉は(3)で、いわゆる一発屋アンキー・バッガーの1989年の大ヒット曲、日本でもWinkがカヴァー(夜にはぐれて)しておなじみのユーロポップです。(4)のデモヴァージョンもマニアなら必聴!エンハンスド・パートにフォトギャラリーがついてるらしいが、Macでは再生不可能(;。;)


NIGHTWISH/WISHBOX -LTD-
XIII BIS/SPINEFARM/157812

我らがNIGHTWISHの3作目「WISHMASTER」のフランス盤、限定1500セットの22センチ四方のカートンBOX仕様。「WISHMASTER」アルバムにボーナストラックとして「SLEEPING SUN」のビデオトラック、ジュエルケースはメンバーのサイン付き、ロゴ入りメタル・キーリング、ライヴ、オフステージ写真を使った2001年カレンダー付き!ファン必携アイテム!!


11692NIGHTWISH.gifNIGHTWISH/WISHMASTER
SPINEFARM RECORDS/SPI87CD

1作目のダークなハードロック、2作目の様式系パワーメタルと彼女たちの方向性を表現したあとの待望の3作目。思惑通り1〜2作目の流れを上手くミックスした作品です。ツーバス疾走の様式サウンドは(4)(8)に集約させ、その他は見事にソプラノを駆使した切ないメロディのハードロック・サウンドを確立しています。オペラ歌手ならではの(2)(9)、ドラマティックなバラードの(10)、さらにドラマティックでトラッドな(11)など、どの曲も聴き飽きない。見かけの派手さに走った"OCEANBORN"アルバムと比較すると、断然落ち着いていながらも内容の濃い作品だと思います。全作詞作曲を手がけるブレイン、Tuomasの才能とボーカルのTarjaの歌唱が光り輝く他のバンドには真似の出来ないNIGHTWISHサウンドが確立した傑作!


NIGHTWISH/WISHMASTER
XIII BIS/SPINEFARM/153762

1作目のダークなハードロック、2作目の様式系パワーメタルと彼女たちの方向性を表現したあとの待望の3作目。思惑通り1〜2作目の流れを上手くミックスした作品です。ツーバス疾走の様式サウンドは(4)(8)に集約させ、その他は見事にソプラノを駆使した切ないメロディのハードロック・サウンドを確立しています。オペラ歌手ならではの(2)(9)、ドラマティックなバラードの(10)、さらにドラマティックでトラッドな(11)など、どの曲も聴き飽きない。見かけの派手さに走った"OCEANBORN"アルバムと比較すると、断然落ち着いていながらも内容の濃い作品だと思います。全作詞作曲を手がけるブレイン、Tuomasの才能とボーカルのTarjaの歌唱が光り輝く他のバンドには真似の出来ないNIGHTWISHサウンドが確立した傑作!フランス盤ボーナストラックとして、「Sleeping Sun」のビデオクリック収録。


12899NIGHTWISH.gifNIGHTWISH/WISHMASTOUR 2000
XIII BIS/SPINEFARM/155492

2000年にワールドツアーを行い大きく飛躍したNIGHTWISHのツアー成功記念、フランスでリリースされたミニ・アルバム。(1)は「Wishmaster」アルバムから、(2)は日本盤の「Wishmaster」ボーナス曲、(3)は「Oceanborn」収録曲のエディット版、(4)は同じく「Oceanborn」の日本盤のボーナス曲、(5)はデビュー作「Angels Fall First」からの未発表曲で、とてもボツ曲とは思えないミドルテンポの佳曲、(6)はフランス盤の「Angels Fall First」にボーナス曲として収録されていた、アコースティックでフォークローな曲。ビデオトラックはTarjaだけが自然をバックに優しく歌い上げるバラード「Sleeping Sun」とライヴ仕立ての「Sacrament Of Wilderness」、ファン必携!の限定版!!


NIHIL NOCTURNE/NECROHELL
SOLISTITIUM/SOL039

ドイツ出身の2人組によるプリミティヴ・ブラックメタル・バンド、ファースト・フルアルバム。オカルトチックなSEに続いてイヴィルでパワフルな絶叫型ボーカル、ノイジーなトレモロリフ、ドタドタしたブラストによるノルディック・ブラック全開です。バックにうっすらとシンセサイザーを使っており、またベースラインが克明でギターよりもベースによるウネリが強調された印象。緩急による叙情パートとヒステリックなパート、暗黒パートの組み合わせなど、聴かせどころもあります。ただ録音年代の違いか、作曲年代の違いなのか解りませんが、前半と後半では明らかに曲の質が違っており、後半はまさにRAWブラックしております。鬱系のブラックメタル・マニアなら聴いて損なしの全9曲44分。


NIHIL OBSTAT/INHERITED PRIMITIVE BEHAVIORS
GOREGIASTIC/GR010

コロンビア出身のツインギターの4人組、ガテラル・ブルータル・デスメタル・バンド。ボエボエとワーギャーのツインボーカル・スタイル、ウゴウゴと蠢くギターリフ、ワンバスのブラストとツーバス連打による怒濤のブルドーザー・サウンドを展開。緩急を使っての目まぐるしい展開、アバンギャルド一歩手前の曲調がなかなかの出来で、その破壊的な流れの中にもきっちりとした構成があって聴き疲れしないのがよい。中南米産特有の暑苦しくテクニカルなグラインド・ブルデス・ファンは聴いて損なしの全11曲34分。


NIJAL/DEEP SPACE ROCK
WAR ON MAJORS RECORDS/WOM002

フランスの新興レーベル「WAR ON MAJORS RECORDS」からリリースされた2人組(兄弟かも)のデビュー作。ヘヴィメタル色の少ない耽美なUKゴシック・サウンドで、浮き沈みする妖しげなボーカルに、ハードなギターのリフや打ち込みのドラム、スペーシーなギターソロ、壮麗なシンセサイザーなどを巧みに練り上げた展開です。最近のゴシックメタル・バンド(ANATHEMAとか)が辿るメタル色の薄れた、無機質なサウンドで、かなり妖艶な部類です。


NILE/AMONGST THE CATACOMBS OF NEPHREN-KA
RELAPSE RECORDS/RR69832

アメリカ出身の3人組、ブルータル/グラインド・デスメタル・バンド、デビュー作。咆哮型デスボーカルに、隙間なく埋め尽くされるウゴウゴのギターリフ、ブラストビートも導入したヒステリックでスピーディーなサウンドで、随所に北欧ブラックメタル風なコーラスや大仰な展開を導入しており、またバンド名から連想されるエジプト、中世ヨーロッパをイメージしたクラシカルな部分も併せ持っており、なかなかの聴き応え。緩急展開を織り交ぜながらも、曲展開が非常にスムーズで、下手なブラックメタルよりもよっぽどそれらしい感じ。北欧ブラックメタルに食傷気味の人は聴く価値あり。


NILE/BLACK SEEDS OF VENGEANCE
RELAPSE RECORDS/RR64482

アメリカ出身のブルータル/グラインド・デスメタル・バンド、2作目。ギターが一人増えて4人編成に。重量感溢れるブルータル・サウンドとテクニカルな演奏、どことなくエキゾチックなメロディを奏でるギターなど、前作を引き継ぎながらも重い部分は重く、速い部分は速くとさらに起伏の激しいサウンドになっております。ただし個人的には後半の長ったらしい展開はちょっと疑問が残ります。スカッとスピーディに聴き通せなかったのが残念。


NILE/FESTIVALS OF ATONEMENT
ANUBIS/00-00874

オフィシャル・デモ音源集


NILE/IN THE BEGINING -FESTIVALS OF ATONEMENT&RAMSES BRINGER OF WAR
HAMMERHEART RECORDS/HHR068

USエクストリーム・マスターRELAPSE RECORDSよりデビュー作をリリースしたブルータル・デスメタル・バンド、1995年と1997年リリースのミニ・アルバムのカップリング再発盤。


14991NILE.gifNILE/IN THEIR DARKENED SHRINES
RELAPSE/RR6542-2

1993年Karl Sanders(guitar/vocals)、Chief Spires(bass/vocals)そしてPete Hammoura(drums)によってアメリカ・サウスカロライナで結成されたブルータル・デスメタル・バンド、3作目のスタジオ・アルバム。前作、前々作からのこのバンドの特徴であるエジプトをイメージさせる部分は引き続き残っているもののそれはアルバム前半と後半に分けた作りになっており、すっきりとした印象。また新加入の超テクドラマーTony Laurenoの影響が大きく、ただ闇雲にブラスティングするだけじゃなく、スケールの大きな部分、暗黒邪悪な部分でのギターリフとのコンビネーションもバッチリだし、それぞれの曲の印象が際だっており、常套句ながら「メリハリ」があって非常に聴き応えあり。彼らにブルータルを求める人は前半を、彼ら本来の姿を楽しみたいなら後半といった感じで全12曲58分堪能できます。


NINNGHIZHIDDA/BLASPHEMY
INVASION/I.R.036

ドイツ出身のツインギター、キーボードの4人組、デビュー作。3人のゲストボーカルが低音と高音を使い分けて歌ってます。アグレッシヴかつドラマティックなブラックメタルで、壮麗なキーボード、メロディアスなリフのギターなどメロディック・ブラック・ファンにはたまらない内容を誇っています。INVASIONの割りには高音質だし、かすかに導入されてる女性コーラスやアコースティック・ギターも効果的。ボーカルが低音中心だけど高品質!!


NINNGHIZHIDDA/BLASPHEMY-REISSEU
DISPLEASED/D00107

ドイツ出身のツインギター、キーボードの4人組、シンフォニック・ブラックメタル・バンド、今は無きINVASION RECORDSから1999年にリリースされたデビュー作のボーナス1曲入り再発盤。3人のゲストボーカルが低音と高音を使い分けて歌ってます。アグレッシヴかつドラマティックなブラックメタルで、壮麗なキーボード、メロディアスなリフのギターなどメロディック・ブラック・ファンにはたまらない内容を誇っています。かすかに導入されてる女性コーラスやアコースティック・ギターも効果的。ボーカルが低音中心だけど高品質!!


NINNGHIZHIDDA/DEMIGOD
DISPLEASED/D00077

ドイツ出身のPatrick K-vocals&rythmguitar、Ren B-lead&acousticguitar、Ivan L-bass、Markus A-drumsの4人組、シンフォニック・ブラックメタル・バンド、2作目。今作にもキーボード奏者がゲスト参加しており、シンフォニック・ファンは安心。ボーカルが慟哭系のデスボイスになり重量感アップ。ギターがリフに徹していた前作と比較するとソロパートも導入しており、キーボードとの掛け合いもあり、叙情度は断然増した感じ。曲構成にも整合感が出て、ばらついた印象がなく、すんなり流れるように聴けます。随所で彩りを添えるメロディアスなギターや壮麗なキーボード、ヴァイキング系にも通じる叙情フレーズを奏でる煽動型ギターリフ、女性コーラス(3には喘ぎ入り)などの変化技もタップリと入っており、シンフォ・ブラックメタル・ファンなら聴いて損なし


NIRNAETH/HAUDH'EN'NIRNAETH
AE.EM/AE007

ポーランド(スペインかも?)出身の一人録音。歌詞は有名な詩人の物らしく、それに曲を付けた感じで、歌はほとんど朗読状態でしかも英語じゃない。演奏もピアノにシンセサイザーとヴァイオリン(ゲストミュージシャンが参加)のみで、まるでニューエイジ・ミュージックの世界です。歌詞をアングリーに叫ぶところもありますが全編鬱蒼としたダークな世界です。


NO INNER LIMITS/BALANCE
/MLR1998250

ジャーマン・パワーメタル・バンド


NO INNER LIMITS/THE PLANET'S PULSE
/UCA00781

ドイツ出身のツインギター5人組、たぶん初のフル・アルバム。テクニカルかつパワフルなヘヴィメタルで、ボーカルは案の定、ジェフ・テイトばりのハイトーン・ボーカル。そしてテクニカルなギターに、複雑な曲調を難無くこなすリズム隊と、かなりの優れもの。95年録音のミニ・アルバムも再発されましたが、やはり断然に良くなっています。初期QUEENSRYCHE(程のドラマ性はないですが)タイプが好きな方はお試しを...


NO RETURN/SELF MUTILATION
LISTENABLE/POSH027

フランス出身の4人組、スラッシュメタル・バンド、めでたく復活の通算5作目。吠えまくるアジテーション・ボーカルにガリガリのギターリフ、ツービート主体のスピード感たっぷりのオールド・スタイルのUSスラッシュメタルです。これはもうSLAYER,TESTAMENTといったバンドの再来と言って過言ではないでしょう。多少今風にブラストビートやシンセサイザーを導入していますが、全く問題なし。小刻みなバスドラム、リフ一本で押しまくる曲調、思わず知らず体がタテノリしてしまいます。USコテコテ・スラッシュ・ファン必聴作!


NOCTE OBDUCTA/GALGENDAMMERUNG
GRIND SYNDICATE MEDIA/SYN014

ドイツ出身のAGATHODAIMONのメンバーが在籍するメロディック・ブラックメタル・プロジェクト、2作目。今作も全曲ドイツ語によるアグレッシヴなサウンドで、はやりAGATHODAIMONよりはシンプルな感じ。煽動型ギターリフは哀愁漂うフレーズを奏で、絶叫型ボーカルが悲壮感を強調するスタイル。上手く緩急を盛り込んだ曲展開なので、あまりヒステリックさ、凶悪さを感じさせることなく、またワンパターンになりがちなサウンドに味付けされており聴き飽きることはない。キーボードはあまり前面にでることを控えて、ツインギターによる細かなリフや叙情パートの導入、正統派メタリックなリフによる聴きやすい展開などを盛り込んだ、ギターソロ不要派のメロディック・ファンには納得の作品。


NOCTE OBDUCTA/LETHE
GRIND SYNDICATE MEDIA/SYN004

良質なシンフォニック・ブラックメタルを聴かせてくれたAGATHODAIMONのメンバーのサイド・プロジェクト。どうやら全曲ドイツ語によるアグレッシヴなサウンドで、AGATHODAIMONよりはシンプルな感じ。シンセやピアノによる哀愁メロディもふんだんに導入されており、絶叫型のボーカルも凶暴かつ壮麗。ギターリフはやはりドイツの血なのかジャーマン・パワーな雰囲気もあり印象的。NAGLFARとDIMMU BORGIRの間くらいのサウンドです。


17231NOCTERNITY.gifNOCTERNITY/EN ORIA+CRUCIFY HIM
KYRCK/SOLISTITIUM/SOL045

ギリシャ出身のメランコリック・ブラックメタル・バンド、1999年リリースのファースト・アルバムと2000年のミニ・アルバムに2曲の未発表ボーナス曲を追加した再発盤。彼らのセカンド作「ONYX」が気に入った人なら外すことなしのリリカルでシンフォニックなサウンドが満載です。エコーたっぷりの絶叫型ボーカルが叫きまくり、ザラザラとしたトレモロリフとメタリックなリフを使い分け、ブラストとゆったりとしたビート、壮麗なキーボードが活躍するいかにも躁鬱感と絶望感、荘厳な雰囲気が入り乱れた奥深く幅広い演奏が堪能できます。かなりメロディアスなパートが多く、シンフォニックなプリミティヴ・ブラックな全14曲70分、ファン必聴作。


16849NOCTERNITY.gifNOCTERNITY/ONYX
KYRCK/SOLSTITIUM/SOL010

This limited edition of NOCTERNITY's second full length is numbered, with extra covert art paper and metal chain included, and presents the best work of this Greek band so far, epic and powerful black battle metal with nostalgic sentiments, with hints to bands like early EMPEROR and even BURZUM! Drumwork on this album by Italian madman G. Potenti of FROSTMOON ECLIPSE, and intros deliverd by grandiose German act VINTERRIKET! Limied import, so be fast!


17033NOCTERNITY.gifNOCTERNITY/ONYX
KYRCK/SOLSTITIUM/SOL040

ギリシャ出身のKhal Drogo(g)とMerkaal(b&vo)の二人によるブラックメタル・バンド、セカンド・フルアルバム。ドラムスはイタリアのFROSTMOON ECLIPSEのG.Potentiが参加。実は初回入荷分(限定ナンバリング、メタルチェーン付き)はコメント書く前に完売してしまいました。もう入荷しないかと思っていたら再プレスしてくれました。限定品でも内容がともなっていなければマニア以外にはどうでもいいことなんですが、この作品BURZUM、初期EMPERORファンは必聴です、というよりもすでに凌駕しているといえます。エコーたっぷりの絶叫型ボーカル、ノイジーなトレモロリフを主体に、激速パートと叙事詩的スローパート、シンセによるシンフォニックかつドラマティックな味付けが混在しております。大仰しく華々しく逝きたい人は必聴の6曲37分。


3944NOCTES.gifNOCTES/PANDEMONIC REQUIEM
NO FASHION RECORDS/NFR025

スウェーデン出身で、ツインギターにキーボードの6人組、デビュー・フルアルバム。これまた超良質なメロディアス・ブラックメタルで、音質も最高です。2本のギターは扇動的で、ソロではメロディアス、バッキングのキーボードは出しゃばることなく全体を盛り上げ、ボーカルは聴き苦しくない絶叫タイプ。小技なしで正統ブラックで攻めるあたりは、力量ありと見ました。すでに次作のレコーディングも開始しており、今後が期待のバンドです。


NOCTES/VEXILLA REGIS PRODEUNT INFERNI
NO FASHION RECORDS/NFR034CD

デビュー作で良質メロディック・ブラックを聴かせてくれた彼らの待望セカンド・アルバム。女性ベーシストも正式メンバーとしてクレジットされています。前作と比較すると、ボーカルの絶叫、扇動型ギターリフは基本としてありながらも多少ブラックメタルな凶暴性が薄れ、メロディック・デスメタルに近づいた感じもします。MITHOTYNタイプの勇壮なイメージを抱かせるリフやDISSECTIONの叙情派のリフが大幅に導入され、特に後半の曲(8)(9)(10)が実に素晴らしい出来!。


17744NOCTURNAL.gifNOCTURNAL/ARRIVAL OF THE CARNIVORE
FROM BEYOND/FBP038

ドイツ出身の4人組、80年代スラッシュメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。これぞドイツ人気質と言うのでしょうか、メンバーの格好もパッチをいっぱい付けたGジャン、革ジャンにガンベルト、そしてサウンドもKREATORやDESTRUCTION、LIVING DEATHやIRON ANGELといったジャーマン・スラッシュ一本槍。嵐のSEと予感的なメロディ、ヘヴィなギターワークによるイントロから一変して、ウンジョコジョコとしたギターリフにドカドカのツーバス疾走、パワフルなアジテーション・ボーカルによるスピーディーな曲で、ジャーマン・スラッシャーならKO間違いなし!余計な装飾はいっさいなくただひたすらスラッシーに縦ノリしまくれる全10曲33分、やはりデスラッシュでは味わえないクサさとノリノリの勢いがあってカッコいい!


NOCTURNAL BREED/NO RETREAT...NO SURRENDER
HAMMERHEART RECORDS/HHR026

ノルウェー出身の4人組、セカンド・フル・アルバム。元GEHENNA、SATYRICON、DIMMU BORGIRといったブラックメタルの大御所出身のメンバーが集結していますが、彼等のサウンド・ルーツは80年代後半のスラッシュメタルで、そこにブラックメタルな絶叫型ボーカルをのせて、アグレッシヴに聴かせてくれます。メロディラインにはむかし懐かしいパワー/スラッシュ全開で思わずガッツ!お得意の80年代USメタルのカヴァーはトゥイステッド・シスター!!


NOCTURNAL BREED/TRIUMPH OF THE BLASPHEMER
HAMMERHEART RECORDS/HHR022

80年代スラッシュへの回帰を果たしている彼等のライヴと未発表曲とW.A.S.P.のカヴァーを収録したミニアルバム。ライヴは音質も悪くマニア向けですが、1曲目およびW.A.S.Pのカヴァーは非常にかっこいい出来。でもマニア向け、まずはフル・アルバムから聴きましょう。


NOCTURNAL RITES/AFTERLIFE
CENTURY MEDIA/772922

スウェーデン出身のメロディアス・パワーメタル・バンド、4作目。ボーカルがJonny Lindkvistに交代。何となく様式/疾走系の曲が少なくなり、ミドルテンポの曲が多くなったような気がします。せっかくのツインギター、キーボードのアンサンブルも地味目だし、疾走曲も何となく煮え切らない、ノリきれないで、欲求不満に陥ります(まあ、そこがB級の所以か)。おそらくギターサウンドが重たすぎるのが原因と思われますが、ツーバスの疾走にしてもドタドタドタといった感じで、文字通り爽快感のある連打じゃない。個人的にはキラーソング1曲で許せてしまうパワーメタル系ですが、それがないのも辛い。マニア向け。


NOCTURNAL RITES/SHADOWLAND
CENTURY MEDIA/77432-2

スウェーデン出身のツインギター、キーボード奏者のいる6人組、いつまで経ってもB級イメージのパワーメタル・バンド5作目。ずっこけた前作とは打って変わって疾走曲が目白押しで、まずはスピード/パワーメタル・ファンにはお薦めできます。ただやはりこのJonny Lindkvistというボーカリストは人選ミス。鼻にかかった粘つくような歌い方、声域の狭さがスピーディーな曲における躍動感がなく、またミッド〜スロー曲での説得力もないという悪循環を生み出しています。デビュー当時のHELLOWEENフォロアーからいつの間にやらHAMMERFALLフォロアーになってしまい、クサいメロディもなく、かといって哀愁漂うってわけでもない中途半端さが致命的。


NOCTURNAL RITES/TALES OF MYSTERY AND IMAGINATION
CENTURY MEDIA/772082

2作目


NOCTURNAL RITES/THE SACRED TALISMAN
CENTURY MEDIA/772322

3作目


9782NOCTURNALWINDS.gifNOCTURNAL WINDS/EVERLASTING FALL
AFTERMATH MUSIC/CHAPTER4

ノルウェーorフィンランド出身のツインギターの4人組、メロディアス・デスメタル・バンド、デビュー作。ギターリフが非常に印象的で、ブラックメタルよりの扇動型リフも歯切れが良く(特に右チャンネル)、ベースとのユニゾン、また正統派メタルなリフの導入、流れるようなソロが叙情度をかなり上げています。緩急を巧みに取り入れ、5分をこえる曲が聴き飽きない構成は見事。ボーカルは絶叫型、ツーバスの疾走感もばっちりで、高品質。泣きギター系デス・ファン必聴!


12984NOCTURNALWINDS.gifNOCTURNAL WINDS/OF ART AND SUFFERING
AFTERMATH MUSIC/CHAPTER7

フィンランド出身のツインギターの4人組、メロディアス・デスメタル・バンド2作目。前作にも増して、クサいメロディ続出のサウンドです。しかもそのクサさが往年のNWOBHMだったり、最初期のHELLOWEEN、さらにはMichael Schenkerばりの泣きのギターソロまであって、80年代初期のヨーロピアン・メタル・ファンは思わず微笑んでしまいます。デスメタルとしてのブルータル度は稀少で、デス・ボーカルも虚弱体質な声。しかしながらそれでも全7曲45分退屈しないのはギター・サウンドの賜物。もしもっと強力なボーカル(Dan Swanoみたいな)だったらさぞ凄かろうと思います。ゴシック調の(6)はYEARNINGのJuhaniがゲストボーカルで参加。アルペジオの多用、ザクザクしたリフと泣きのギターのコンビネーション、ヴァイキング・ブラックメタル風のトラッドなフレーズなど、ギターサウンド主体のメロディック・叙情・デスメタルファンなら必聴!!


NOCTURNUS/ETHEREAL TOMB
SEASON OF MIST/SOM024

オランダ出身のツインギターの5人組。うっすらとキーボードが流れる中、非常に重いギターリフ&リズムによる、うねりのあるデスメタル・サウンドが展開しています。スピード・ナンバーはなく、ズシズシと手応えのあるスラッシーなリフに切れ込むギターソロ、テクニカルで手数の多いドラムスがビシビシと決めてくれます。ボーカルは咆哮型で吠えておりますが、(3)のようなMETALLICAっぽい奥行きの深い、ミドルテンポのスラッシュ・サウンドや、(6)のように神秘的なキーボードがダークでオカルトチックな雰囲気を醸しだし、まるでトリップ映画のBGMにしたくなるようなサウンドまで、けっこう多彩。速いやつを聴いた後にこれ聴いて、また速いやつに戻ると効果的?


NOKTURNAL MORTUM/GOAT HORNS
THE END RECORDS/TE003

ウクライナ出身のツインキーボードの6人組、ブラックメタル・バンドです。ボーカルは絶叫型なんですが、わざとなのかどうか、録音レベルが低く聴き取りにくい。しかしながらそんなことは関係なしで、キーボードが非常にトラディショナルなメロディを奏でており、ギターも扇動型リフながら、要所に叙情たっぷりのメロディを弾いております。ノルウェージアン・ブラックメタル・ファンなら文句なしの一枚です。


NOKTURNAL MORTUM/GOAT HORNS
RADIATION/THE END RECORDS/NB3552

ウクライナ出身のツインキーボードの6人組、ブラックメタル・バンドです。ボーカルは絶叫型なんですが、わざとなのかどうか、録音レベルが低く聴き取りにくい。しかしながらそんなことは関係なしで、キーボードが非常にトラディショナルなメロディを奏でており、ギターも扇動型リフながら、要所に叙情たっぷりのメロディを弾いております。ノルウェージアン・ブラックメタル・ファンなら文句なしの一枚です。


NOKTURNAL MORTUM/LUNAR POETRY
THE END RECORDS/TE019

ウクライナ出身のキーボードを導入した、ブラックメタル・バンド、幻のデビューアルバムの再発盤、ボーナストラック入り。さすがに過去3枚のアルバムでシンフォニックかつトラディショナル、凶暴凶悪系ブラックメタル・マニアを唸らせただけのことはあります。この作品でもすでにキーボードによるトラッド/フォークローなメロディを随所に配しながら、印象的な煽動型ギターリフのフレーズ、絶叫ボーカル、ブラストビート全開のメロディアスなブラックメタルが堪能できます。曲展開やメロディラインにはまだまだ借り物が多く、CRADLEっぽかったり、MITHOTYNだったりしますが、まあご愛敬。ただしヒスノイズが多く音質は良くありません。マニア向け。


NOKTURNAL MORTUM/NE CHRIST
THE END RECORDS/TE015

ウクライナ出身のツインキーボードのブラックメタル・バンド、サード・アルバム。今作はヒステリックなファスト・ブラックを基本としながらも、随所にトラディショナルなメロディや管弦楽を導入した作品になっております。そのメロディラインや使ってる楽器群も多少今までのバンドとは違い、ヨーロッパ(ロシア?)の民族舞踊風で、リズミカルなものが多く、いわゆるヴァイキング系の勇壮悲壮とはまた違った対比が楽しめます。ただし今回も相変わらず音質が良くなく、ダイナミックレンジが狭いため非常に聴きづらく感じます。加えて全72分、聴き通すには多少の体力が必要。


NOKTURNAL MORTUM/THE TASTE OF VICTORY
ORIANA/17662CD

1991年にKnjaz Varggoth(vo&g)、Munruthel(ds)そしてXaarquath(b)を中心に結成されたウクライナ出身のブラックメタル・バンド、一時活動休止のようなことも噂されましたが、4作目のアルバムから4曲を収録したミニ・アルバム。凶悪なシンフォニック・ブラックメタルと民族楽器&メロディを融合させた独自路線は周到しているもののかなりスピードダウンしており、フォークローな色合いが濃いサウンドを展開。全4曲42分(!)熱心なフォーク・ブラックかNOKTURNAL MORTUMマニア向け、DVDパッケージ仕様。


7863NOKTURNALMORTUM.gifNOKTURNAL MORTUM/TO THE GATES OF BLASPHEMOUS FIRE
THE END RECORDS/RADIATION/TE6661

ウクライナ出身のブラックメタル・バンド、2作目。全編でバッキングに流れる壮麗なシンセが非常にスケール感をアップさせ、凶暴、凶悪なサウンドをより際だたせております。CRADLE OF FILTHタイプの演劇的効果やDIMMU BORGIRをより過激にした展開で、スピード・ブラックマニアは思わずガッツ!でしょう。(1)のイントロで聴かれるヴァイキングな効果音からして、それっぽいメロディも導入しており、(3)の間奏部や(5)(6)のメロディラインはいい感じ。民族っぽいインストの(7)を除いて、再びヴァイキングな(8)まで、全曲速い!


12051NOMENMORTIS.gifNOMENMORTIS/HOW I LEARN TO BLEED...FOR THE THINGS I WISH TO FORGET
JACKHAMMER/LRW018CD

スロヴァキア出身のブルータル・デスメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。JACKHAMMER MUSIC久々の大当たりバンド。スラッシュ・リフを主体にブルータリティ溢れるLOWボーカル、ブラストビート多用のドラムスによる怒濤のサウンドながら、流れるようなギターソロがエモーショナルかつメロディアス。マイケル・アモット加入時のCARCASSを思わせますが、ブルータル度は遙かに上。ドイツのOBSCENITYに匹敵する作品です。ドラマティックなジャーマン・パワーメタルな雰囲気を持った曲やマイケル・シェンカーばりの泣きのインスト曲などもあり、非常に聴き応えのある作品。Buy or Die!!!!!


NOMICON/HALLA
SAGITARIUS PRODUCTIONS/SAGI001

フィンランド出身でTHY SERPENT、GLOOMY GRIMのAgathon(ds)とAzhemin(g)が参加しているデスメタル・バンド。中心人物はCaesar(program&b&vo)なる人物のようですが、ある程度名が知れたメンバーと組んでももはや曲にインパクトがなければダメということを解っとらんなこのバンド。スタイルとしては絶叫型ボーカルに正統派HMなギターリフ、キーボードをふんだんに導入したプログレッシヴ/シンフォニックな展開のあるものですが、ただひたすらアヴァンギャルドに展開し、ブラックメタルの暗黒面だけを強調したサウンド。そこにはEMPERORの美もMARDUKのスピード感もCRADLE OF FILTHの妖艶さも無い。あ〜退屈。


NOMICON/SARNATH/SPLIT
SHIVER RECORDS/SHR011

フィンランド出身のNOMICON「THE ME」とSARNATH「NORTHODOX」によるスプリット・アルバム。随分とサウンドスタイルが異なるので、こういったスプリットは「どうかな?」と思いますが ・・・NOMICONはテクニカルなデス〜グラインド、SARNATHはSENTENCEDタイプのゴシック・デスメタル。収録曲は下記の通りNOMICONー「CATEGORY MISTAKE」」「NO THING」「OCCURENCE」「SELF」「AGED」「TO OBSERVE」「CONVERSION」「TALKING ABOUT...」「ARGUING」、SARNATH−「IN THE FLAMES OF MIDSUMMER PYRE」「SILENCE OF THE LAMBS」「COVENANT」「WALKING THROUGH HER SHRINE」「THE FANTOME REIGN」「MARIAN LUOSTARI」


3096NONSERVIAM.gifNON SERVIAM/BETWEEN LIGHT AND DARKNESS
INVASION/I.R.030

スウェーデン出身ツインギターの5人組、メロディック・ブラックメタル・バンド期待のNON SERVIAMのデビュー作。比較的短い曲の中にきちんと展開を盛り込み、ザクザクのギターリフにメロディアスなギターソロが挟まれ、さらにデス声のバックに荘厳なヴォーカル(女性ヴォーカルもあり)が圧倒的なハイ・パワー・サウンドを展開します。よくある中だるみやテンションダウン(ラストの曲が一番良かったりして...)もなくお薦めの一枚です。


NON SERVIAM/NECROTICAL
INVASION/I.R.037

正統派ギターワークのメロディック・ブラックメタル・バンド、2nd.アルバム。このバンドは、3人のボーカルがいる事と、ツインギターが特徴で、今作ではよりそのあたりの使い方が明瞭になっています。全体を通してブラックメタルの攻撃的なサウンド展開の中に、絶叫型と咆哮型ボーカル、クリーンボーカルの導入、メロディアスなツインリード、女声ボーカルなどを上手くはめ込んでおり、全体的に起伏があって、聴き飽きることなし。お薦め!


NON SERVIAM/THE WITCHES SABBATH
NOCTURNAL MUSIC/NMCD020

スウェーデン出身のツインギターの5人組メロディアス・ブラックメタル・バンド。1997、1998年にそれぞれアルバムをリリースしてけっこう好評を博していながら、所属レーベルの消滅で廃盤となってしまいました(涙)このアルバムはそんな彼らのデビュー・フル・アルバムから7曲と初期のデモ音源を収録した作品。星の屑ほどデビューしたブラックメタル・バンドの中でもかなり正統派メタルなギターを導入したメロディアスなサウンドで、女性ボーカルやアコースティカルなパートも程良く導入され、叙情ブラックともいえるサウンドです。ファーストを未聴の人なら今聴いても損はしないメロディック・ブラック。


NONE/PROCREATION
METAL MIND/MMPCD0146

ポーランド出身のボーカル、ギター、ベース&ボーカル、ドラムスの4人組、USエクストリーム系モダンスラッシュ・メタル・バンド2作目。ザクザクしたギターリフにうねりのあるリズム、エフェクターを通したり、ツインボーカルの掛け合いやラップ風のボーカルなどを多用したサウンド。ポーランド産ながら特に「コレッ」といった特徴がないのが残念。


15064NONEXIST.gifNONEXIST/DEUS DECEPTOR
NEW HAWEN RECORDS/NEWH001-2

スウェーデン出身の元ARCH ENEMYのボーカル/ベーシストだったJohn Liivaが新たに結成したバンド、デビュー作。他にANDROMEDAのギタリストJohan ReinholdzとDEFLESHED〜DARK FUNERALのMatte Modinがドラムスで参加。Johnがかなりアジテーション・ボーカルで歌っており、非常にスラッシーな印象が強いです。ギターリフも重く沈み込むタイプだったARCH ENEMYに比べるとザクザクと小刻みで、印象的なフレーズもバンバン登場するし、流れるようなソロワークもあり、Matteのツービート主体のサクサクしたドラムスと相まって、デスメタルの暑苦しさがなく気持ちよくタテノリができます。


NORDEN/GLORY IN FLAMES
SEVEN GATES OF HELL/SEVEN020

ポーランド出身のギター2人とベースの3人組、デスメタル・バンド。1997年にレコーディングされた作品。メランコリックなギターをたっぷりと導入したサウンドで、ボーカルもデス声というよりはゴシック系の気怠い雰囲気でエコーたっぷり。オーソドックスなHMリフによる(1)は演奏そのものはけっこうドラマティックな曲ですが、ボーカルがオマケみたいでなんだか変。(2)はアコギと男性の囁きにお経コーラスの雰囲気もの、(3)はアルペジオから始まるメロデス風、(4)も気怠げなボーカルによる曲。全体的に演奏はデスメタル風ですが、ボーカルはあくまでオマケっぽい感じで、なんだか中途半端。いっそのことインスト曲の方が良かったかも。ジャケットのようなヴァイキングのイメージは皆無。


NORDISCHES BLUT/OUR BANNERS WILL RISE
UNDER COVER/UCRCD19

ドイツ出身のペイガン・エピック・ブラックメタル・バンド、2001年から2002年にかけてレコーディングされた作品。騎馬剣劇のSEによるプロローグで幕開ける本作は、BATHORYの「Blood fire death」や「Hammerheart」あたりを想起させるスケールの大きなヴァイキング・メタル的サウンド。ザラザラしたノイジーなトレモロリフを主体に、吐き捨てるような絶叫型ボーカル、ドタバタしたドラムスによるゆったりとした演奏に、バックにうっすらと使ったキーボードが何ともいえぬ哀愁を漂わせており、寒々しくも荒々しさと勇壮感悲壮感を漂わせております。北欧のヴァイキング系とは違い、基本的にはRAWプリミティヴ・ブラックの延長線上なので、その辺りのファンが手を出すと痛い目に遭いますが、初期ENSLAVED、BATHORY、GRAVELANDあたりファンは必聴の全11曲54分!


NORTH/FROM THE DARK PAST
ASTRAL WINGS RECORDS/EBLIS008

ポーランド出身のブラックメタル・バンド、セカンドアルバム。ポーランドといえばVADERに代表されるように非常にアグレッシヴでネガティヴなバンドが多い中、彼等もその例にもれず絶叫型のボーカル、扇動タイプのギターリフ、ブラストビート系のドラムスで、攻撃的なブラックメタルを演奏しています。時折展開される哀愁系のメロディも効果的で、正統ブラック・メタル・ファンは必聴。しかしながら音質はレンジが狭くてちょっと聴きづらい。


17063NORTHER.gifNORTHER/DEATH UNLIMITED
SPINEFARM/SPI191CD

フィンランド出身のツインギター、キーボード奏者のいる5人組、メロディアス・デスメタル・バンド、3作目。ジャキジャキしたギターリフに煌びやかなキーボードが絡み、疾走曲を主体にした正統派CHILDREN OF BODOMフォロアーです。このバンドの場合、バラード風のスロー〜ミッド曲もこなしており、アルバムを通して聴くとメリハリがあるし、スペーシーなギターソロやスケール上下の速弾き、ツインギターのハーモニーソロ、キーボードとの掛け合いなど期待を裏切らないあたりなかなか良い。アグレッシブかつ悲壮系の絶叫型ボーカルが、多少引っ込み気味なのが残念ですが(デビュー作でのEUROPEの「Final Countdown」は酷かった)いわゆる様式系メロデス・ファンは聴いて損なしの全12曲51分、プレステ・ゲームのソフト様黒いCD盤です。


14074NORTHER.gifNORTHER/DREAMS OF ENDLESS WAR
SPINEFARM/SPI142CD

1996年にToni Hallio(ds)とPetri Lindroos(vo&g)によってフィンランドで結成されたツインギター、キーボード奏者のいる5人組、メロディアス・デスメタル・バンド。CHILDREN OF BODOMの Alexander Kuoppalaの口利きがあったらしく、そのサウンドはもろにCOBを継承したものです。絶叫型のボーカルで、ザクザクしたギターリフと煌びやかなキーボード、疾走ツーバスといったシンフォニック・パワーメタル・スタイル。曲調やリフなどにまだまだ拝借が多いながら、ギターソロはかなり弾きまくっており、フォークローなメロディを導入している辺りが個性的。割とあっさりとしているCOBに比べると様式美の追究度が高いので良い。オリジナル曲が十分カッコいいのに、EUROPEの「Final Countdown」のカヴァーを演っておりこれは蛇足、違和感あり(デス声が全く合ってない)CD-ROMトラックに「Released」のビデオクリップ収録。


NORTHER/MIRROR OF MADNESS
SPINEFARM/SPI175CD

1996年にToni Hallio(ds)とPetri Lindroos(vo&g)によってフィンランドで結成されたツインギター、キーボード奏者のいる5人組、メロディアス・デスメタル・バンド、セカンド作。


NORTHER/UNLEASH HELL
SPINEFARM/SPI167CD

フィンランド出身のメロディック・デスメタル・バンド、2曲入りシングル。タイトル曲はノリのあるリズミカルな曲調からツーバス疾走のデスメタルに変化するいわばNORTHER節。2曲目の「Smash」はTHE OFFSPRINGのカヴァー。


NORTHSTREAM/TIME OF TRIUMPHANTAL CLEANLINESS
TOTAL HOLOCAUST/17120MCD

ロシア出身のThorn(synth&ds programming)とScald(vo&g&b)の二人によるブラックメタル・バンド。メンバー構成から分かる通りドラムスは打ち込み。ザラザラしたヒステリックなギターリフと無機質なリズムは良くマッチしており、またボーカルもエフェクトされたような絶叫型でかなり危ない感じ。いわゆる古典的なJUDAS ISCARIOTやABYSSIC HATEといった一人ブラックのコールドでノイジー、ニヒリスティックな全6曲24分、そのあたりのマニアなら必聴。


17083NORTT.gifNORTT/GRAVEN
TOTAL HOLOCAUST/THR23

デンマーク(?)出身の一人デプレッシヴ・ドゥーム・ブラックメタル。この絶望的なサウンドはいったいなんだろうか?ザーザーとしたノイジーなギターとチャーチオルガン風のシンセサイザーがフェードインするイントロから全編ダーク、しかも生半可ではないから凄い。ドゥーミーな中にも光明を見いだそうと聴き手をあざ笑うかのようにまったく光りの見えないトンネルを彷徨うが如きです。神経を逆なでる様なノイズ・ギターに埋もれるように咆哮デス・ボーカルが呻いており、重低音のベース音と共に荘厳さも漂わせており、自らの半生を懺悔しつつ厳かに命を絶ちたい人にはぴったりの全6曲41分、人生の終焉に聴きたい・・・


NORTT/GUDSFORLADT
/17347CD

Essential limited BOOK CD ! Funeral doom extremities


17838NORTTXASTHUR.gifNORTT/XASTHUR/SPLIT
TOTAL HOLOCAUST/THR069

2004年はこのNORTTとXASTHURに出会えたことが特筆すべき出来事でしたが、その2バンドによるスプリットCDの登場です。XASTHURは2004年録音の新曲を3曲、そしてNORTTは2002年に7インチEPでのみリリースした2曲(プラス、イントロ&アウトロ)の4曲。とくにNORTTの自虐的ドゥーム・ブラックはさすがで、まさに世紀末的サウンド。XASTHURもその寒々しさとデプレッシヴな雰囲気が融合したサウンドを展開。スーサイダル/フューネラル・ブラック・ファンは聴き逃せない全7曲37分、1000枚限定!収録曲は下記の通りNORTT -「Hedengangen (Intro)」「Glemt」「Dod Og Borte」「Dystert Sind (Outro)」XASTHUR - 「A Curse For The Lifeless」「Blood From The Roots Of The Forest」「Lurking In Silence」


NOSTRADAMEUS/PROPHET OF EVIL
AFM RECORDS/AFMCD048-2

ドイツ出身のツインギターの5人組、メロディアス・スピードメタル・バンド、2作目。デビュー作と比較すると格段に良くなった印象を受けます。もちろん「KEEPER OF THE SEVEN KEYS」時代のHELLOWEENフォロアーですが、どんなバンドであれ何らかの影響は受けている訳で、単にコピーで終わっているか、影響を受け参考にして、それを消化しているかには大きな違いがあります。そこが前作との違い。メロディラインにも無理がなく、曲構成もスピード感とノリを崩さずドラマティックに展開していく作風だし、随所に聴き馴染んだクラシックや先輩バンドのフレーズを取り込むセンスやバラードもくどく無くていい。ジャーマン・スピードメタル・ファンなら聴いて損なし。限定盤ボーナストラックとしてEUROPEの「SCREAM OF ANGER」のカヴァー収録。


NOSTRADAMEUS/THE THIRD PROPHECY
AFM RECORDS/AFM062-2


NOSTRADAMEUS/WORDS OF NOSTRADAMEUS
AFM RECORDS/AFMCD039

ドイツ出身のツインギターの4人組、メロディアス・スピードメタル・バンド、デビュー作。お決まりのインスト曲(1)から(2)(3)(4)と立て続けに疾走曲3連発。ちょっと曲展開に無理があって、流れるようなメロディとは言い難いんですが、パワフルでよく伸びるボーカルに、ギターは小刻みなリフにエモーショナルなソロを聴かせてくれます。バラードもそつなくこなしており、HELLOWEEN,GAMMA RAY系ジャーマン・パワーメタルとしては合格点。ただ聴き流してしまうところや、どこかで聴いたパターン(特に後半)が出てきて、まだまだこれっ!といった個性がないのも確か。


NOTRE DAME/ABATTOIR ABATTOIR DU NOIR
OSMOSE PRODUCTIONS/OPCD096

KING DIAMOND〜MERCYFUL FATEのドラマーだったSnowy Showのプロジェクト・バンド。ブラックメタルから正統派ヘヴィメタルまでを巧く取り入れた、シアトリカルなサウンドで、デビュー作はなかなかの高作品でした。このミニ・アルバムではついに多彩なアーティスト/プロデューサーとして活躍中のKING DIAMOND時代のバンドメイト、アンディ・ラ・ロッカをゲストに迎えています。KING DIAMOND〜MERCYFUL FATEがそのサウンド・コンセプトの一つとしていた演劇的要素を巧く取り入れたドラマティックなヘヴィメタルが堪能できます。


NOTRE DAME/COMING SOON TO A THEATRE NEAR YOU THE 2ND COMING
OSMOSE PRODUCTIONS/OPCD121

KING DIAMOND〜MERCYFUL FATEのドラマーだったSnowy Showのエロティック・ブラック・ホラー・ゴシックメタル・バンド、1998年オリジナル・リリースされたデビューミニCDのリマスター、ボーナス6曲収録の再発盤。KING DIAMOND〜MERCYFUL FATEの演劇的ホラーの要素とCRADLE OF FILTHの淫靡さを上手くミックスさせたサウンド。ヴァンパイア系のCOFほど妖艶さがなく、どちらかというとアダムス・ファミリー的なちょっとコミカルでシニカルな部分があって、聴いていて楽しい。もちろんそういう雰囲気があると言うだけで、DEATH SSのように演奏そのものは非常にテクニカルだし、大真面目。シンフォニックで大仰な味付けがされたブラックメタル、ゴシックメタル・ファンは聴いて損なし。


16931NOTREDAME.gifNOTRE DAME/DEMI MONDE BIZARROS
OSMOSE PRODUCTIONS/OPCD101

元KING DIAMOND/MERCYFUL FATEのSnowy Shawによるエロティック/ブラック/ホラー/ゴシックメタル・バンド、サード・アルバム。といってもその実体はボーカルがブラック風、デス風、ゴシック風と歌い方を使い分けており、さらには怪しげな女性ボーカルの導入などありますが、演奏はいたって正統派ヘヴィメタル。いわゆるシアトリカルでメタリックな演奏です。KING DIAMOND/MERCYFUL FATEにおけるKing Diamond程のアクの強いボーカルスタイルではないので、デス/ブラック/ゴシック・ファンはもちろん正統派ファンにも受け入れられる全14曲41分、ライヴが観てみたい。


NOTRE DAME/NIGHTMARE BEFORE CHRISTMAS
OSMOSE PRODUCTIONS/OPCD091

オカルトチックで演劇的なブラックメタル風!・サウンドを聴かせてくれたNOTRE DAMEのファースト・フルアルバム。今作では、かなりブラックメタル色が後退しており、いってみればゴシックメタル風で、「やっぱりテクニカルなミュージシャンだった」と再認識させる非常にプログレッシヴな作風になっております。絶叫ボーカルも導入されてはいますが、聴き苦しいと言うほどじゃなく、それがスタイルなんだから、仕方ないでしょう。凝った展開、様々なスタイルのヘヴィメタルを包括して、最後にブラックメタル風味に仕上げたようなサウンドで、今作も最後まで飽きません。テクニカル・プログレッシヴ・演劇的メタルといえば解るでしょうか?今までになかったようなスタイルなのは確かです。


10278NOTREDAME.gifNOTRE DAME/VOL.1:LE THEATRE DU VAMPIRE
OSMOSE PRODUCTIONS/OPCD086

スウェーデン出身の女性ボーカルと男声ボーカル兼G&key,bass,drumsの4人組。はっきり言って大好きですこのノリ。美女と野獣の絡むジャケット、アメコミ・タッチのインナーのイラスト、そして曲のすべてが、ホラー映画で有名なノートルダム寺院をトータル・イメージとして構成。曲目からも解るようにホラー・オカルトなノリです。しかし音楽性は高く、非常に高尚なもので、絶叫ボーカルによるアグレッシヴなブラックメタル・サウンドに、様々な工夫を凝らしたロール・プレイング・ゲームみたいな楽しさがあります。演劇、歌劇的効果を導入したブラックメタルと言えばCRADLE OF FILTHですが、本気のブラックメタルじゃなく、ブラックメタル流のホラー・コンセプト・メタルといえるでしょう。


NOVEMBERS DOOM/AMID ITS HALLOWED MIRTH
AVANTGARDE MUSIC/AV010


NOVEMBERS DOOM/OF SCULPTURED IVY AND STONE FLOWERS
MARTYR MUSIC/7202000032

アメリカ出身の女性ボーカルをフューチャーしたメランコリックなドゥーム・ゴシック・バンド、2作目。以前は4人組でしたが、デス声のボーカルとソプラノ以外にギターと女性ベーシストが加入して6人編成になっています。いわゆるプログレッシヴでシンフォニックなソプラノ・デス・ゴシックで、起伏のある展開、泣きのメロディ、男性のデス声によるアグレッシヴな部分と基本は押さえたサウンド。北欧系の寒々とした感じが少ないのはやはり米国産?


NOVEMBERS DOOM/THE KNOWING
DARK SYMPHONIES/DARK010

アメリカ出身のツインギターの5人組、ダーク・デスメタル・バンド、3作目。それまでの起伏の激しいゴシック・デス・サウンドにヨーロピアンなメランコリックさが加わり、漸く一皮むけたような感じ。(4)のアコースティック・ギターによるインスト曲や、(5)のアグレッシヴさを押さえたボーカルによるTYPE O NEGATIVEみたいな曲、(6)は一変してデス声による重量感のある曲などメリハリが合っていい感じです。女性ボーカルを導入した曲や、フランス語による男女のナレーションなどの変化技も使っており、静と動を組み合わせた叙情ゴシック・デス・マニアなら聴いて損なし。


NOVEMBRE/DREAMS D'AZUR
CENTURY MEDIA/77464-2

1990年にCarmelo(guitars and vocals)とGiuseppe(drums)のOrlando兄弟によってその母体が結成されたイタリア出身のメロディアスなゴシック・デスメタル・バンド、5作目。テクニカル・メタルの要素を土台に絶叫型のデスボイスとKATATONIA風の朗々としたボーカルを導入したサウンドで、複雑な展開を用いたOPETH風のアグレッシヴでプログレッシヴなデスからハイピッチのボーカルによる慟哭デス、アコースティカルな叙情ゴシックまでこなしており、聴き応えあります。OPETHほどハイテクにならずメタリックな演奏部分が多いのと、ボーカルが絶叫スタイルなので、その辺りが好みの分かれる所でしょうが、プログレッシヴでメロディアスなゴシックデス・ファンなら聴いて損なし。


17645NOW.gifNOW/NOWIA
EAST SIDE/ESCD015

1997年に結成されたポーランド出身のヒーゼン・ブラックメタル・バンド、ファースト・フルアルバム。メンバーはギター&ボーカル、ベース、ドラムスの男3人にキーボード&フルートとボーカルも兼ねる女性の4人組。ブラックメタルにカテゴリーされているもののサウンドはいわゆるフォーク/トラッドなメロディを導入したエピックメタル的。ギターはザクザクしているし、ドラムスもブラストは使わず。男性ボーカルがフォークメタル的な歌い方でなおかつポーランド語(?)なのでかなりヘン。曲によっては絶叫型も使いますが、バックでフルートやアコースティック・ギター、シンセが使われとにかくそのアンバランスさが良いかも。女性ボーカルをもう少し前面に出せばもっと美味しくなるはずの全12曲59分、フォークメタル・マニアなら聴いて損なし。


NOW IT'S DARK/NOW IT'S DARK
/NOW IT'S DARK001

クレジットがないのでよく分からないんですがドイツ出身のプログレッシヴ・パワーメタル。ギター、ベース、ドラムの3ピースバンドで1曲目のアコースティックギターでちょっと期待したら案の定パワフルなサウンドが展開。ジャーマン系のプログレ・ハードファンは安心の一枚です。


THE NOW NOISE!/RAGING MAD INSANITY
MORBID RECORDS/MR038CD

実はOBSCENITYのメンバーがプレイしているブルータル・デス・バンド。裏ジャケがとっても気になるんですが、それはさておき、サウンドはバンド名のようなノイズじゃなく、非常にテクニカルな演奏で、音質も良く安心の一枚です。ただしその分、なにが飛び出すか判らない!って期待が薄く淡泊な印象です。咆哮型のボーカルも強烈という程じゃなく、ギターも弾きまくったりはしません。オーソドックスなデス・サウンドでかえって貴重なのかも!


NUCLEAR DEATH/BRIDE OF INSECT&CARRION FOR WORM
EXTREMIST RECORDS/EXR014

アメリカ出身の3人組のスピード・スラッシュ・バンド、1st&2nd(?)のカップリング盤。音質極悪(たぶんアナログ盤落とし)ながら、vo兼bは女性で、すでに10年も前にこのサウンドをやっていたのは凄い!「BRIDE OF INSECT」アルバムは、まさにアヴァンギャルドで破壊的な演奏で、叫き散らす女性ボーカル(といってもそうは聴こえないけど)、掻きむしるギターリフ、爆走爆裂するドラムスなど、今で言うゴア・ブルータル/グラインド・デスの原点的サウンドです。「CARRION FOR WORM」アルバムは多少まともな曲構成で、重量感のましたグラインド・デスといった感じ。これはNAPALM DEATHも真っ青の究極サウンド!マニア必携必聴作!!


NUCLEAR DEATH/FOR OUR DEAD/ALL CREATURES GREAT AND EATEN
EXTREMIST/EXR020

アメリカはアリゾナ州フェニックス出身の女性ボーカル兼ベーシストが在籍するエクストリーム・ヴァイオレント・カルト・デスメタル・バンド、EP、カセットでリリースされていた音源のCD化。音質極悪ながらカルト中のカルト・サウンド満載!


NUCLEAR DEVASTATION/CSSO/TOTAL FUCKING DESTRUCTION/3 WAY OF ARMAGEDDON
OBLITERATION RECORDS/ORCD033

イタリア出身のゴア・グラインド・バンド、NUCLEARD DEVASTATION、東京グラインドロック、CSSOのスタジオとWHIPLASHのカバー含むライブ3曲、ex BRUTAL TRUTHのドラマー、RICH率いるTOTAL FUCKING DESTRUCTIONの3バンドを収録したアルバム。およそメタルの常識からは想像できない破壊的サウンドのオンパレード。このエネルギーの暴走はメタルでは味わえないものがあります。グラインダー必聴の全32曲の50分!!


17419NUCLEARWINTER.gifNUCLEAR WINTER/PAIN SLAVERY AND DESERTION
ASGARD MUSIK/ASA007

オーストラリア出身の4人組プリミティヴ・ブラックメタル・バンド、2002年レコーディング作。SODOMの曲名からそのバンド名を付けたかどうかは不明ながらいわゆるオージー・ブラックメタル、最初期DARKTHRONE直系のサウンドを展開しております。ジャラジャラとした掻き鳴らしギターリフ、絶叫吐き出しボーカル、スラッシュビートを主体にしたドラムスによるハードコア/スラッシュ・ブラックな曲調を展開。ワンバスブラストもそれほど速くなく、ドタドタとしたリズムが変拍子さながらに狂っておりいかにもアンダーグラウンド。カルト・ブラック・ファンなら聴いて損なしの全15曲47分。


NUDE/CITIES AND FACES
SCARLET/SC039-2

イタリア出身のギター、キーボード奏者のいる5人組、メロディック・ゴシック・バンド、デビュー作。煌びやかなシンセサイザーが乱舞し、タイトでダイナミックなドラムス、ノリのある曲調のサウンドです。ボーカルの声もそれほどクセはなく、またデス色は一切ないので非常に聴きやすい。かなりキーボードが前面にでており、エレクトリックな部分とアコースティックな部分、アンビエントな部分と多彩な味付けが施されており、また叙情パートのメロディにも光るものがあります。ヘヴィなギターとツーバスを使ったメタリックな部分もあり、DEPECHE MODE系の電子音とダーク・ポップな雰囲気とTO/DIE/FOR風メタリック・ゴシックのファンには絶対のお薦め品。


NUIT NOIRE/LUNAR DEFLAGRATION
/17697CD

NUIT NOIRE is excellent dark obscure black metal from France. After having released several demo tapes on Drakkar Records, here's finally their long awaited debut full length, surpassing their previous releases easily. With the same melancholy as earlier France black metal acts as VLAD TEPES and MUTIILATION, NUIT NOIRE presents its songs with primitive sound and hollow disharmonic grimness! The vocal presentation is unique though, no extreme screams of despair, yet stuffy (almost) clean cries of nihilism and depression. Original yet very effective and captivating! French and English lyrics. Limited import!


17273NUMEN.gifNUMEN/BASOAREN SEMEAK
GOI/GOI200427

スペイン出身のツインギター、キーボード奏者のいる6人組、セカンド・フルアルバム。ボーカルスタイルが絶叫中心にシフトしており、ギターリフもトレモロ奏法、ワンバス・ブラストを多用したメロディック・ブラックメタルよりのサウンドになっております。そこにこのバンドの特徴であったフォークローなメロディが随所に挿入されており、NAGLFARやDARK FUNERALの持つブラックメタル然りなアグレッシヴでスピーディーな部分とMOONSORROWやFINNTROLLといったバンドの民族的な部分がミックスされた全8曲39分、その辺りのマニアなら聴いて損なし。


NUMEN/GALDUTAKO ITXAROPENAREN ERESIA
GOI/GOI200103

スペイン出身のツインギター、キーボード、管楽器奏者のいる7人組、メロディック・デス/ブラックメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。ボーカルはかなりの低音咆哮型と時折絶叫を交え、ザクザクしたギターリフとツーバスの疾走感、トレモロ・リフとブラストといったデスメタルとブラックを混ぜたサウンドを展開。ロングノートのキーボードが醸し出す寒々しく寂れた雰囲気と、オーボエやフルートによる暖かみのある牧歌的なメロディの対比がなかなか良い。全編が勇壮悲壮感のあるヴァイキング系とまではいかないものの、それらしきメロディや騎馬剣劇のSEを導入した曲もあり、ちょっとフォークローなメロディアス・デス/ブラック・マニアなら聴いて損なしの全10曲37分。


NUMEN/JARRAI BEZA KONDAIRAK
GOIMUSIC/GOI200317

1997年に結成されたスペイン出身のデス/ブラックメタル・バンド、2003年録音の4曲と2000年にリリースされたデビューミニ・アルバム5曲をカップリングした作品。現メンバーはツインギターにキーボード、フルート奏者のいる8人組。スペイン北西部とフランスに広がるバスク地方の神話を元にしているらしく、ボーカルは絶叫と咆哮のツインボーカル、トレモロ・リフを主体にアグレッシヴかつスピーディーなブラックメタル然りな曲調に、キーボードやフルート、アコースティック・ギターを使った牧歌的な部分が合わさったフォーク・ブラックメタル・スタイルを展開。北欧系とはまた違った寒々しい雰囲気ともの悲しさの中にスケールの大きな感じが隠されており、スパニッシュ系のファンは聴いて損なしの全9曲39分。


16323NUNSLAUGHTER.gifNUNSLAUGHTER/GOAT
REVENGE/RVP13

アメリカ・オハイオ出身で、1980年代半ばから活動を続け、膨大なデモ音源や7インチ、ライヴ音源などをリリースしているカルト中のカルト・オールドスクール・デス/ブラック/スラッシュ・バンド、セカンド・フルアルバム。復活したKilljoyのNECROPHAGIA同様スラッシュメタルの上に構築されたデス・ブラック・サウンドを展開しています。ザクザクしたギターリフ、スラッシュビートを主体に、Don of the Deadの粘りのあるボーカルが炸裂しており、カッコいいぞ。メロディアスな部分や複雑な展開などといった装飾を極力削ぎ落とした単純明快なデスメタル、全15曲31分。


NUNSLAUGHTER/HATE YOUR GOD
TPL/TPL013

アメリカ出身のカルト・デビルメタル・バンド、「WAITING TO KILL CHRIST」をレコーディングした同じリハーサルスタジオで2002年11月10日に録音された音源。かれらのステイタスであるオーバーダビングなし、メロディなし、ソロなし、女性ボーカルなし等々といった相変わらずのオールドスクール・ブラック一本槍です。音質は多少悪いながらも大音量で楽しめること(大音量じゃないと恐ろしくお粗末)請け合いの全23曲41分、カルト・ブラック/スラッシュ・マニア向け。


NUNSLAUGHTER/ONE NIGHT IN HELL
WARHAMMER/WHR004

アメリカ出身のカルト・デビルメタル・バンド、2001年3月オハイオ州クリーブランド・ブラインドレモンでのライヴを収録したアルバム。ご丁寧にオーバーダブなし、キーボードなし、女性ボーカルなし、ソロなし、NO PUSSY SHITとまで書かれたゴリゴリ音源、全18曲43分収録。


NUNSLAUGHTER/RADIO DEMNATION
BARBARIAN WRATH/WRATH666-007

アメリカ出身の4人組、カルト・デスメタル・バンド、これは2000年4月27日オハイオ州クリーヴランドのラジオ・ステーションでライヴ・レコーディングされた作品。歓声は一切入っておらず、生々しい演奏が全22曲55分堪能できます。666枚限定、手書きナンバリング付き!


14747NUNSLAUGHTER.gifNUNSLAUGHTER/WAITING TO KILL CHRIST
FROM BEYOND/FBP006

アメリカ出身のデビル・メタル・バンド、2001年7月2日に録音、RANCOR RECORDSよりオリジナル・リリースされた18曲のデモテープ音源に、同時期に録音された未発表曲6曲を収録、CD化した作品。スタジオ・ライヴ風でおそらくライン録りじゃなくマイクによる一発取りのようなサウンドは、荒々しく生々しくてこのバンドの本質を出しており、非常によい。DEICIDEには失望してしまった、白日の下に出ることなく活動するアンチ・キリスト暗黒デスメタル・バンドのファンは爆音量で聴くべし!


NUNWHORE COMMANDO 666/WORLD WHORE III
STUHLGANG RECORDS/STUHL018

ドイツのポルノ・グラインド・ノイズ専門レーベル STUHLGANG RECORDS(ここのHPはかなりエロってます)からりリースされたLIBIDO AIRBAG、GUT、NYCTOPHOBICのメンバーによって構成されたNWC666のデビュー作。 のっけから人間の声とは思えないゲロゲロボーカルが登場、ドラムスは打ち込みのようで、そのデジタル感覚、ラップ、ハードコア、ゴア、グラインドをごちゃ混ぜにしたサウンドがステキ。もちろんメタル色は皆無、ヘヴィメタルなんて鼻で笑っちゃうような破壊的、悪魔的なカオス・グラインドが全26曲27分、ファン必聴作!


NYCTOPHOBIC/INSECTS
MORBID RECORDS/MR069

ドイツ出身の5人組、グラインド・デスメタル・バンド。アジテーション・ボーカルと蠢くギターリフによるハードコア・メタルなサウンド。スピード一本じゃなく、わりと緩急や展開もあって、そこそこなんですが、それ以上じゃない。グラインド・マニア向け。


NYKTALGIA/NYKTALGIA
NO COLOURS/NC083

ドイツ出身の3人組によるコールド・スーサイダル・ブラックメタル・バンド、デビュー・アルバム。このザーザーと降りしきる雨の如くのノイジーなギターリフ、悲壮感漂わせる絶叫型ボーカルがデプレッシヴ/スーサイド系のファンにはたまらないはず。10分前後の長い曲ばかりですが、ただゆったりと長いだけでなく曲調がよく考えられており、何処かノスタルジックなメロディやメランコリックなメロディも導入しており、スローパートとトレモロリフ&ワンバス・ブラストのファスト・パートとツーバス連打によるスラッシュ・ビートの切り返しが盛りだくさんでカッコいい出来。起伏のある展開がそれぞれの人生を思い返させつつ終焉を迎えさせてくれる全4曲40分、スーサイダル・ブラック・ファンは聴いて損なし。