HeavyMetal Thunder Records Top
MAC OF MAD/THE ONE
EPIDEMIE RECORDS/EPR036

チェコ出身のヘヴィ・インダストリアル・デスメタル・バンド。ボーカルはゲロゲロと絶叫の2パターン。ズシズシと重低音を強調したバスドラと、ウネリのあるベースラインによるミッドテンポ主体のサウンド。ヘヴィメタル色はあまりなく、どちらかというとスラッジ・コア系のサウンドです。一定のリズムとガリガリ、ザクザクと掻き鳴らされるギターリフを中心に様々なエフェクトをかぶせて、曲を分厚く聴かせてくれる感じです。低音をブーストして、大音量で聴く、またはヘッドホンで聴くと迫力満点。


MACABRE/MURDER METAL
SEASON OF MIST/SOM076

アメリカ出身のベテラン・グラインド・バンド、2003年作。プロデューサーにNeil Kernonを迎えており、時代に併合することなく頑なにベテランらしくきっちりとそつなくまとめた作品。叫きまくりアジリまくりのボーカル、ザクザクゴリゴリしたギターリフ、アグレッシヴにたたみ掛けるようなビートを生み出すドラムスの3ピースがおもちゃ箱をひっくり返したようにハチャメチャと演奏しております。「MURDER METAL」なるタイトルですがメタル色は薄く、ハードコアのノリが強くストレートな印象ですが、随所で聴かれるフォークソングや童謡っぽいメロディが聴いていて楽しい全13曲44分、ファニーコア系のファンは聴いて損なし。


MACHETAZO/CARNE DE CEMENTERIO
RAZORBACK/RR04

スペイン出身の2人組によるブルータル/グラインド・コア・メタル・バンド。例によって何らかの映像からサンプルした男女の声入りで始まり、これまたスプラッターなサウンドかと思いきや、シンプルなギターリフによるパンキッシュなサウンドで、思わずご機嫌です。ボーカルはディープとアングリーの2パターンで、このボーカルスタイルはブルータル系ですが、演奏はあくまでロックンロール調の軽いノリ。このギャップがまた楽しい作品です。


MACTATUS/PROVENANCE OF CRUELTY
NAPALM RECORDS/NPR057

ノルウェー出身のツインギター、キーボードの6人組、シンフォニック・ブラックメタル・バンド。ロングノートのキーボードが鳴り響く中を、寒々とした煽動型ギターリフとツーバスの連打が空間を埋め尽くし、エコーのかかった絶叫型ボーカルが叫き散らすノルウェー産ブラックメタルの典型的なパターン。スケール感の大きいドラマティックな雰囲気が全体を支配しており、随所で女性ボーカルを使った変化技も聴かれます。ギター、ピアノによるアコースティカルな叙情パートもあり、静と動の対比もあって、シンフォニック・ブラック・マニアなら聴いて損はなし。


MACTATUS/SUICIDE
NAPALM RECORDS/NPR106

ノルウェー出身のツインギター、キーボード奏者のいる6人組、メロディアス・ブラックメタル・バンド。前作同様あまり煽動型ギターリフに拘らない、ザクザクしたリフとパワーメタリックなツーバス連打を多用したメロディアスなブラック・サウンドです。ボーカルはエコーの効いた絶叫吐き出し型で、ABYSSスタジオ録音、Peter Tagtgrenプロデュースによる良好なサウンド・プロダクションと相まってあまりヒステリックさはありません。ただ前作までの派手な仕掛けもずいぶんと目減りしており、典型的なメロディック・スタイルになっているのも事実。静と動、緩急の使い方も在り来たりで、今ひとつヒネリと踏み込みが足りないのが残念。


MACTATUS/THE COMPLEX BEWITCHMENT
NAPALM RECORDS/NPR080

ノルウェー出身のツインギター、キーボードの6人組、シンフォニック・ブラックメタル・バンド2作目。1曲目からブラックメタル・バンドにしてはインパクトのあるギターリフが印象的でけっこう力強いサウンド。キーボードはバックを壮麗に盛り上げており、スピード感よりもドラマティックで叙情系のタイプ。かなり複雑でプログレッシヴな展開、緩急を付けた曲も演奏しており、ボーカル・スタイルも絶叫、咆哮そしてゴシック風の声で、シアトリカルな演出もたっぷりと入っています。CRADLE OF FILTHっぽい凶悪さやCHILDREN OF BODOMタイプのメロディックな部分もあり、ハイレヴェルな作品。ジャケットはどう見てもオカマさんなんだけど...


MADDER MORTEM/ALL FLESH IS GRASS
CENTURY MEDIA/77320-2

ノルウェー出身の女性ボーカル、ツインギターの5人組、フィーメイル・ゴシックメタル・バンド2作目。


14963MADDERMORTEM.gifMADDER MORTEM/DEADLANDS
CENTURY MEDIA/77420-2

ノルウェー出身の女性ボーカル、ツインギターの5人組、フィーメイル・ゴシックメタル・バンド3作目。ウッ!これまた見逃していたわこんな素晴らしいバンドを・・・前作はあのMISANTHROPY RECORDSからりリースされていたらしい。ベースラインを強調した分厚い音像のプログレッシヴ色の強いサウンドで、そこにAgnete M. Kirkevaag嬢の切々と歌い上げるボーカルがからむタイプ。ギターもメロディアスというよりは微妙なタッチを生かしたアトモスフェリックな感じとヘヴィでダークな感じを導入しており、非常にダイナミックでグルーミーな感じ。この重々しさは北欧のバンドにしてはちょっと珍しいかも。ARTROSISやMOONLIGHT、FORGOTTEN SILENCEといった東欧圏バンドのファンは必聴作。


MADDER MORTEM/MERCURY
MISANTHROPY RECORDS/AMAZON019

ノルウェー出身の女性ボーカル、ツインギターの5人組、フィーメイル・ゴシックメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。3作目となる「DEADLANDS」同様ボーカルのAgnete嬢の表現力が素晴らしく、どこまでも美しく伸びるソプラノでありながらダークで邪悪さも兼ね備えた辺り、ダーク・ゴシック・ファンには手応えがあるはず。ただ、演奏面ではまだまだ芳醇な部分が無く、ヘヴィなギターの音色などによるダークさを醸し出しており、メロディ、曲の雰囲気といった部分にまでは手が届いていない感じ。同郷のバンドTHE 3RD AND THE MORTALファンなら聴いて損なし。


MADRIGAL/I DIE YOU SOAR
NUCLEAR BLAST/NB655-2

スウェーデン出身のツインギター、女性キーボード奏者のいる5人組、メランコリック・ゴシックメタル・バンド、デビュー作。1998年に結成され、IN FLAMESの前座として地元イエテボリでライヴを行った際にAnders Fridenに気に入られ、NUCLEAR BLASTと契約、彼のプロデュースの元、スタジオFredmanでの録音という破格の扱い。いわゆるデスメタル・バンドからゴシック化したバンドのように、美と醜の対比に重点を置き、ギターとキーボードによるアンサンブルを主体にしたサウンド。ボーカルがけっこうハリのある声で歌っているので、ゴシック特有の憂鬱感や慟哭系とは違った、悲哀の漂う印象。バックを壮麗に盛り上げつつピアノソロも導入したあたり荘厳な印象ですが、わりとさらりとし感じで、聴けてしまいます。もうひとヒネリ欲しいかな。


MADSWORD/EVOLUTION
UNDERGROUND SYMPHONY/USCD006

イタリア出身のギター兼キーボード、ボーカル、ベース、ドラムスの4人組、プログレッシヴ・パワーメタル・バンド。10分に及ぶ(1)はプログレ・メタル・ファンは泣いて喜ぶドラマティックでスピーディーなサウンド。ヘヴィなギターリフを中心にどこまでも伸びそうなハイトーンボーカル、ツーバスを駆使したドラム、音符のぎっしり詰まったベースなどさすがはテクニシャンの宝庫。メタルだけでなく多彩な音楽性があればこそのメリハリの利いた曲です。ギターの音が非常にヘヴィなので、甘くなりすぎず疾走パワーメタル・ファンでもしっかりと楽しめるはず。(5)はDREAM THEATERの「THE YTSE JAM」のカヴァー。テクニカル・ファンは聴いて損なし。


MADSWORD/THE GLOBAL VILLAGE
UNDERGROUND SYMPHONY/USCD044

イタリア出身のプログレッシヴ・パワーメタル・バンド、2作目。ボーカルが交代し、専任キーボーディストが参加して5人組になり、ジャケットなおなじみルイス・ロヨが担当。新しいボーカルは前任のハイトーンで歌い上げるタイプと比較すると甘く、それに伴って、曲調も歌メロを重視したメロディアスなものになっております。キーボードもメロディアスにかぶさってくるし、ギターの音色もヘヴィさが失われ、ちょっと複雑な展開を持ったメロディアス・ヘヴィメタルになってしまいました。インスト曲の(5)はそれなりに緊迫感のある演奏を聴かせてくれますが、かえって浮いた感じ。UNDERGROUND SYMPHONYおよびルイス・ロヨ・マニア向き。


MAGHAZI/DEFINE THE MENACE
/HM37255


17504MAGISTERDIXIT.gifMAGISTER DIXIT/INFERNAL MARTYRISM
GALY RECORDS/GALY016

カナダ出身のツインギターの5人組、メロディック・ブラックメタル・バンド、セカンド作。これまたカナダという北米出身のバンドながら北欧メロディック・サウンド満載のサウンドを展開。録音時期が曲によってまちまちで多少音質などにばらつきがありますがパワフルな絶叫型ボーカル、ウニョウニョとしたトレモロリフやザクザクのリフにエモーショナルなソロやアコースティックを絡めるギター、叩き付けるようなブラストとツーバスの爆走感、激しく展開していく曲調など、アグレッシヴな部分とメロディアスな部分の対比が聴き所。ドラマティックな雰囲気や叙情パートのセンスも良く、また特に後半(6)(7)における激速激情感のある曲はなかなかの聴き応え。DISSECTION〜NAGLFAR〜MORK GRYNINGあたりのスウェーデン産のファンは聴いて損なしの全8曲42分。


16275MAGOG.gifMAGOG/WEISHEIT UND AHNENKULT
CHRISTHUNT/16275CD

ドイツ出身の4人組、ブラック/スラッシュメタル・バンド、2作目のフルアルバム。イイね〜この勢い、カッコいいです。パワフルな絶叫型ボーカル、トレモロ・ギターリフといったブラックメタル然りな部分に、ワンバスツービートからドタバタしたツーバスによるスラッシュビート、さらにはブラストビートへの変化など多彩な技を聴かせてくれるドラムスがけっこう味な部分を醸し出しております。アコースティック・ギターを使った叙情パートを挟んでの展開や、スローパートでのザクザクのリフ、咆哮型ボーカルなどによる変化技も適度に使われておりなかなかの聴き応え。歌詞は全曲ドイツ語、メロディへの拘りも感じられるしヘロヘロ・ブラックじゃなく、MARDUKタイプのメロディック・ファスト・ブラック・ファンにもお薦めできる作品。


MAGUS/RUMINATIONS OF DEBAUCHERY
ELEGY/ER06

アメリカ出身のヴァイオリン、ヴィオラを導入したカルト・ブラックメタル・バンド、91〜92年頃の7インチ音源のCD化。ABSUのProscriptor McGovernがプロデュース。ひたすらダークでオカルトチックなブラックと、グラインド・コアにも通じるブラスト全開のスピーディーな曲が混じり合っています。プリミティヴ・ファンにしかお薦めできない作品。


MAINPOINT/HEAVEN / EARTH
MORBID/MR083

1996年にドイツで結成されたキーボード奏者のいる5人組、ダーク・ゴシックメタル・バンド。ヘヴィロック、グランジにも通じる野太いギターリフと、ゴシック特有のダルい男性ボーカル、ゆったりとしたうねりのある曲調、メロディアスなキーボードが特徴的。比較的単調で淡々としたゴシック・サウンドに70年代的ハードロック・ギターをからめてダイナミックさを醸しだし、CREMATORYのポップなキーボードワークを足した感じ。このキーボードがかなりの叙情メロディアス部分を担当しており、ハードなギターサウンドとの対比を聴かせてくれます。TO/DIE/FORが80年代ポップ感覚を取り入れたとしたら、このバンドはさらに古い70年代ハードロック感覚を融合した感じ。


MAJESTIC/TRINITY OVERTURE
MASSACRE/MASCD0245

スウェーデン出身の5人組、テクニカルなキーボードを導入した様式系ネオ・クラシカル・スピードメタル・バンド2作目。(1)はドラマティックなインスト曲、続く(2)は「コレが様式美だ!」といわんばかりのギター&キーボード・バトルを聴かせてくれる曲で、もはやマニアならこの2曲で満足のはず。まあ、どの曲もどこかで聴いたことあるパターンばかりですが、様式美マニアはそれで良いはず、定食なんだから。他にクラシカルなフレーズたっぷりの(6)(8)(10)などの速い曲はいい感じ。スローな曲のメロディにもっと魅力が出ればA級、下手にオリジナリティを出そうとして、この初期イングヴェイ路線からけっして離れないことを願います。


7416MAKINA.gifMAKINA/THE BLOOD OF MY RACE
DIAMOND RECORDS/DR003

メキシコ出身の4人組、モダン・スラッシュメタル・バンド3作目。サウンドは明らかに初期SEPULTURAからの影響がうかがえ、そこにMACHINE HEADタイプのモダンを加味したスラッシュ・メタルです。太いギターリフを中心に、デス声とはちがうスラッシュボイスもパワフル。スピード感重視よりヘヴィさに重点を置いた音です。(4)と(12)に女性ボーカルが参加しており、この辺は北欧のデス/ブラックからの影響でしょうか?


MALAMOR/DEAD TO THE WORLD
AMPUTATED VEIN/AVR010

アメリカ・ニューヨーク出身の4人組、ブルータル・デスメタル・バンド、1997年にプロモーショナル・テープとして録音された音源のCD化作品。ボエボエのボーカル、ゴリゴリウニョウニョしたギターリフ、ブルブルのベースにドルルンとしたツーバスワークが主体の、濃厚でグルーヴィーなNYブルデス・サウンドを展開。ゲストボーカルにSUFFOCATIONのFrank MullenとDEHUMANANIZEDのRich Nagasawaが参加。ボーナストラックとして2004年のレコーディング曲とDEATHの「Suicide Machine」のカヴァーを含む全10曲31分。


11791MALDOROR.gifMALDOROR/IN SATURN MYSTIQUE
NORTHERN DARKNESS RECORDS/NDRCD025

イタリア出身のサタニックでオカルトチックなブラックメタル・バンド。スタイルとしてはキーボードが活躍するノルウェー産のサウンドで、シンフォニックかつプログレッシヴ。特に10分をこえる後半の曲なんかは、いわゆるイタリアン・シンフォニック・パワーメタル然りとしたスピード感、曲展開を持った作品。ボーカルは絶叫型ですが、正統派なギターリフと扇動型でも非常に小刻みで印象的なリフを駆使しており、この辺りはさすがテクニカルなイタリアンを思わせます。(5)におけるクラシカルなシンセサイザーが醸し出す大仰な雰囲気や(4)(11)におけるちょっとテクノなシンセの使い方など、ドラマティック・パワーメタルの要素を持った拡散型ブラックメタル。


MALEDICTIVE PIGS/REBORN
TRAUMA RECORDS/4017425002539

ドイツ出身のオーソドックスな4人組、ブルータル・デスメタル・バンド。「ウヴヴ」としたブルータリティあふれるボーカルに、ウゴウゴやザクザク、小刻みなリフなどいわゆる定番スラッシュのギターリフを盛り込んだ作品。演奏はしっかりしており、適度なスピード感、展開もあって、1回は聴き飽きないサウンドですが、かえって緊張感や緊迫感に乏しく、散漫な印象もあり、繰り返して聴こうという気にもなれなかったのが残念。オーソドックスなブルータル・マニアかブルータル・デスメタルの初心者向け。


MALEFACTOR/CELEBRATE THY WAR
MEGAHARD RECORDS/MHR021

ブラジル出身のツインギター、ツインキーボードの7人組、ゴシック・デスメタル・バンド。ボーカル・スタイルはゴシック・デス系の朗々たるもので、アグレッシヴな咆哮とナレーション的なパートがあり、説得力はあります。曲調も壮麗なキーボードがバックに流れるスローなパートとツインリードを生かした弾きまくる場面や、アコースティック・ギターを使った叙情フレーズを多用しており、メランコリックでダークでドラマティックといった感じ。SEPTIC FLESHに似たところもあります。音質がちょっとこもり気味で(逆にそれがダークさに拍車をかけていますが)残念ですが、ダークな雰囲気と叙情性を併せ持ったゴシック・デスメタル・マニアは聴いて損なし。


MALEFACTOR/THE DARKEST THRONE
DEMISE RECORDS/DMSCD021

ブラジル出身のツインギター、ツインキーボードの7人組、2作目。前作はダークでメランコリックなゴシック・デスでしたが、今作はメロディック・デスメタルになっております。正統派ギターリフ、ドラマティックな曲調、咆哮型ボーカルとクリーンボーカル、勇壮なコーラスなどを導入した北欧デスメタル・サウンド。ツインギター、ツインキーボードが随所に活かされており、MITHOTYN風のヴァイキングっぽい勇壮悲壮感漂う曲から、CHILDREN OF BODOM風のネオ・クラシカル様式デスメタル、クリーンボーカルによるシンフォニック・パワーメタルまで、けっこう多彩に楽しめます。使い尽くされたメロデスの常套手段をふんだんに盛り込んだ一度にまとめて楽しめるお手軽作品。


17346MALEFICIA.gifMALEFICIA/SONGS OF THE NIGHTBIRD
PAKANA/KULT002

フィンランド出身のブラックメタル・バンドBLOODHAMMERのメンバーが在籍していたバンドの1995年から1996年にかけての音源。これがなかなか内容がよい。ザラザラしたギターリフによるミッドテンポ主体のミサンスロピックなサウンドながら、その寒々しいフレーズやクリーンなギターサウンド、キーボードによる叙情メロディの導入、曲によって悲壮感を漂わせる絶叫型ボーカルなど、邪悪なブラックメタルの中で、もの悲しくダークでコールドな部分を抽出した曲が満載。サウンド・プロデュースもしっかりしており、音に深みがあって、ザラザラしたノイジーな部分とメランコリックな音の対比が見事。これぞフィンランド特有のプリミティヴであり叙情度の高いメロディックなブラックメタルの神髄の全13曲58分、必聴!


MALEVOLENCE/MARTYRIALIZED
MAQUIAVEL/CD43195

ポルトガル出身のメロディック・デスメタル・バンド。IN FLAMESを手がけたフレドリック・ノードストロームがミックスを担当、アンダース・フリーデンの名前もクレジットにあります。となれば想像がつくサウンドが飛び出してきます。悲壮感のあるフリーデン・タイプの咆哮型デス声、IRON MAIDEN系のギターリフ、泣きたっぷりのギターソロといった感じ。キーボードも適度に使われており、ドラマティック度を盛り上げております。ギターソロはかなりメロディアスで、またスウェーデン産のメロディック・デスメタル・バンドが忘れてしまった疾走感もたっぷり入っています。ラストはデス声ではやっぱり違和感あると思うスローバラード。疾走感のある初期メロデス・マニアは聴いて損なし


17621MALEVOLENTCREATION.gifMALEVOLENT CREATION/CONQUERING SOUTH AMERICA
BLACKEND/BLACK103CD

USスラッシュ/デスメタルのベテランで最近ではHATEPLOWと兄弟バンド化しているMALEVOLENT CREATIONの初のオフィシャル・ライヴ。タイトルでわかる通り2001年の南米ツアーを収録。しかしこれがスゴいのなんのって、「これでライヴ?」ってくらい一糸乱れぬ演奏を披露。Kyle Symonsの感情むき出しのデスボーカルに始まってゴリゴリのギターリフ、ブンブン唸るベース、そしてドチチチと爆走するバスドラに叩き付けるようなブラストが見事なドラムスが凄まじい気負いで迫ってきます。音質も非常にクリアだし、短めのMCといい各楽器の録音バランスも抜群で、まるでスタジオ作品を聴いているよう。アグレッシヴ・エクストリーム系のデスメタル・ファンは聴いて損なしの全15曲59分。収録曲は下記の通り「1-Eve Of The Apocalypse」「2-Multiple Stab Wounds」「3-Manic Demise」「4-Blood Brothers」「5-Kill Zone」「6-Rebirth Of Terror」「7-Slaughter Of Innocence」「8-To Die Is At Hand」「9-Coronation Of Our Domain」「10-Monster」「11-All That Remains」「12-Alliance Or War」「13-Infernal Desire」「14-Living In Fear」「15-Malevolent Creation」


MALEVOLENT CREATION/ENVENOMED
PAVEMENT MUSIC/76962323612

フロリダ出身のデスメタル・バンド、初代ボーカリストのBrett Hoffmannが復活しての2作目、通算7作目のスタジオ・アルバム。J.PとJason BlachowiczのDIVINE EMPIREの方はヨーロピアン・スタイルを取り入れたブルータルなデスメタルをめざし、本家MALEVOLENT CREATIONはやはりフロリダ産デスメタルの王道のような感じです。Brettの早口なアジテーション・ボーカルと、ザクザクと小刻みなリフ、切れ込むギターソロ、ブラストビートを導入しながらもツービート主体のドラムスによるスピード感がたまりません。曲調もシンプルだし、初期MALEVOLENT CREATION、及びスラッシュ・ファンにはうれしい作品。


MALEVOLENT CREATION/IN COLD BLOOD
PAVEMENT MUSIC/76962322582

5作目になるアメリカン・スラッシュ/デス・バンド。専任ボーカルがいたころはベイ・エリア・スラッシュバンドだったのに今作ではベースのジェイソンがボーカル兼任で完全なデスメタルへと変身。北欧系のメロディック・デスなんかと違って、マシンガンビートのドラムで突き進むスピーディーかつアグレッシヴなサウンド。DEFLESHEDやDISMEMBERなどが好きな人にはもってこいのサウンドです


MALEVOLENT CREATION/IN COLD BLOOD
SYSTEM SHOCK/IRC114

5作目になるアメリカン・スラッシュ/デス・バンド。専任ボーカルがいたころはベイ・エリア・スラッシュバンドだったのに今作ではベースのジェイソンがボーカル兼任で完全なデスメタルへと変身。北欧系のメロディック・デスなんかと違って、マシンガンビートのドラムで突き進むスピーディーかつアグレッシヴなサウンド。DEFLESHEDやDISMEMBERなどが好きな人にはもってこいのサウンドです。SYSTEM SHOCKからの再発盤。


MALEVOLENT CREATION/JOE BLACK
PAVEMENT MUSIC/72445150132


MALEVOLENT CREATION/MANIFESTATION
PAVEMENT MUSIC/76962323412

フロリダ・デスメタルのベテラン、デビュー10年を迎えてのベスト・アルバム。2枚組で、DISC1は1995年の「ETERNAL」アルバムから1998年の「FINE ART OF MURDER」からの選曲。年代順には並んでおらず、すなわちボーカルがJ.PとBrettによる曲がごちゃ混ぜになっており、当然曲調も違ってくるので、聴き通すのに多少の違和感があります(個人差があるでしょうけど)。で、DISC2は1991年のデビュー作、1992年のセカンド作からの曲の1999年のツアー時のライヴ音源。エンハンスド仕様になっており、映像が1曲収録されています。


MALEVOLENT CREATION/RETRIBUTION
ROADRUNNER/RC91812

2作目。


MALEVOLENT CREATION/STILLBORN
ROADRUNNER/RR90422

3作目。


MALEVOLENT CREATION/THE TEN COMMANDMENTS
ROADRUNNER/RC93612

デビュー作


15250MALEVOLENTCREATION.gifMALEVOLENT CREATION/THE WILL TO KILL
ARCTIC/80501-92209-2

アメリカ・フロリダ出身のツインギターの5人組デスメタル・バンド、通算8作目のフル・アルバム。ボーカルが元HATEPLOWのKyle Symonsに、ドラムスはJustin Dipinto(すでに脱退したらしい、相変わらず出入りが激しい)に交代。こりゃHATEPLOWの再現だ。まずはKyleのパワフルな早口咆哮型ボーカルでガツンと来ます。さらにはザクザクと刻みながらも随所に暗黒系のウネリのあるリフを導入し、ソリッドな切れ込み&流麗なギターソロもあってどの曲もテンションが高い。ツーバスの爆走感を主体にスラッシュビート、ブラストも交えるドラムスがシンプル(手数足数は多い、上手い)でいてスピード感とブルータル度を上手くコントロールしており、単調さもなく最後までガツンガツンとくる作品。


15516MALEVOLENTCREATION.gifMALEVOLENT CREATION/THE WILL TO KILL
NUCLEAR BLAST/NB1069-2

アメリカ・フロリダ出身のツインギターの5人組デスメタル・バンド、通算8作目のフル・アルバム。ボーカルが元HATEPLOWのKyle Symonsに、ドラムスはJustin Dipinto(すでに脱退したらしい、相変わらず出入りが激しい)に交代。こりゃHATEPLOWの再現だ。まずはKyleのパワフルな早口咆哮型ボーカルでガツンと来ます。さらにはザクザクと刻みながらも随所に暗黒系のウネリのあるリフを導入し、ソリッドな切れ込み&流麗なギターソロもあってどの曲もテンションが高い。ツーバスの爆走感を主体にスラッシュビート、ブラストも交えるドラムスがシンプル(手数足数は多い、上手い)でいてスピード感とブルータル度を上手くコントロールしており、単調さもなく最後までガツンガツンとくる作品。ヨーロッパ盤ジャケット違い(といってもペラ紙一枚差し込まれてるだけですが・・・)


MALIGNANCY/CROSS SPECIES TRANSMUTATION
UNITED GUTTURAL/UGR024

アメリカ出身の4人組、ブルータル・デスメタル・バンド、7曲入りミニ・アルバム。ドラムスはMORTICIANのRoger J.Beaujard(今作がこのバンドでの最後のレコーディングらしい)、ギターは同じくMORTICIANのライヴにセッション参加するRon Kachnicといういわば兄弟バンド。重爆定番突進型のMORTICIANと比べると緩急を使ったウネリと暗黒展開系のサウンドです。アタックが強く重量感のあるドラムスが「命」の人は聴いて損なしの全7曲16分。


MALIGNANCY/IGNORANCE IS BLISS+THE MALIGNANCY DEMOS
PRIMITIVE RECORDINGS/PRREC0002

1992年にニューヨークで Danny Nelson(Vo)とJavier Velez(g)によって 結成されたグラインド・デスメタル・バンド、フル・アルバムリリース前の、1993年のデモ音源「Eaten Out From Within」と1997年のデモ「Ignorance Is Bliss」、1998年のプロモ音源をまとめてCD化した作品。同じニューヨーク出身のMORTICIANと血縁関係があり、Roger J. Beaujard(ds) and Ron Kachnic(g)が一時は参加。かなり重厚なスラッシュリフを用いたサウンドで、スピード感と重量感のバランスが良い。音質もよいので聴いて損なし。


MALIGNANCY/MOTIVATED BY HUNGER
UNITED G/UG011

アメリカン・トータル・ファスト・ゴア、MORTICIANのメンバー参加


MALIGNANT ETERNAL/ALARM
NAPALM RECORDS/NPR068

ノルウェー出身のツインギター、キーボードの6人組、アグレッシヴなゴシック・デスメタル・バンド。ボーカルはデスに踏み込んだ声ながら、シンセサイザー、プログラミングを多用したインダストリアル/モダンな味付けが随所になされており、THE KOVENANTのような感じ。あの雰囲気が楽しめるなら聴いて損はなし。どちらが先かはともかく、バスドラムのビート感を生かした低音強調型で、曲調も重く沈み込むものからメタリックに疾走するものまで、多彩。


MALIGNANT ETERNAL/FAR BENEATH THE SUN
NAPALM RECORDS/NPR035

ノルウェー出身の3人組、ブラックメタル・バンド2作目。プロダクションが(NAPALM RECORDSのわりには)しっかりしており、かなり作り込まれた印象があります。基本的に扇動型リフ&絶叫タイプのボーカルによるブラックですが、無理のない曲展開、印象的なフレーズ、バッキングのコーラス、シンセなど非常にハイ・レヴェル。特に中盤のアコギによるインスト曲、後半の女性ボーカルによるスキャットは見事な構成。CRADLE OF FILTHファンは必聴でしょう。


MALIGNANT TUMOUR/DAWN OF A NEW AGE
INSANE SOCIETY/IS046

オランダとチェコをベースに活動する3人組、グラインド・コア・バンド、2003年フル・アルバム。シンプルなコード進行とノリノリの曲調がメタルにはないスピーディーな印象でなかなか心地よい。ボーカルもいわゆる叫き散らしと吠えまくりの2パターン、隙間だらけの掻き鳴らしのギターリフに、ブラストは多用せず、ポンポンとしたスネアによるツービート主体のドラムスがいかにもご機嫌なノリを作り出しており、暴れたくなります。デジブック仕様、全26曲32分!


MALIGNANT TUMOUR/DEMO/SINGLES COLLECTION 94-98
EXTREMIST/EXR021

オランダのAGATHOCLESを評してミンチコアと呼ばれるようになったジャンルのチェコからのアンサーバンド、1994年から1998年までに発表したデモ音源、7インチなどをまとめて収録した作品、全76曲79分収録。


MALIGNANT TUMOUR/SQUASH BOWELS/SPLIT
OBSCENE PRODUCTIONS/OBP022

チェコ出身のグラインド・コア・バンドのスプリットCD。MALIGNANT TUMOURはゲボゲボ・ボーカルながら演奏そのものは軽めのスタスタしたサウンド。パンキッシュな印象もあり。SQUASH BOWELSはゲロ吐きボーカルと絶叫ボーカルを使い分けた、ゴア・ブルータル/グラインド・デスなサウンド。怒濤の疾走感があります。


MALMONDE/MALMONDE
OSMOSE/OPCD149

1999年に結成されたフランス出身のツインギター、キーボードの5人組、サイバー・エレクトリック・デスメタル・バンド、デビュー作。インターネット・ラジオで今作に収録されている「World of Silence」を聴いたときにそのカッコよさに痺れましたが、アルバムを通してその路線。どの路線かというとレーベルでは「SAMAEL+RAMMSTEIN」という紹介ですが、まさにその通り。まあMACHINE HEADあたりが演奏しだしたダイナミックで正確無比なビ-ト感とザクザクゴリゴリしたギター、デス声によるモダンなサウンドにヨーロピアン・デスメタルのダークさやメロディといった味を加えた感じ。ただし8曲34分(8ははWorld of Silenceのリミックス)では多少もの足らない。


16954MANCINGFURYANDGUTT.gifMANCING FURY AND GUTTURAL CLAMOUR OF QUEER DECAY/LA MENTATIONS
BURNING DOGMA/BD003

長ったらしいバンド名のチェコ出身ゴア・ブルータル・グラインド・バンド、フル・アルバム。ダウンチューンされたブルンブルンと蠢くギターリフ、絶叫とガテラルのツインボーカル、ワンバス・ブラスト、ツーバス・スラッシュビートを使い分けたドラムスによるハイテンション&ハイスピードな曲を展開。メインボーカルは絶叫のようで(ガテラルはPIGSTYのボーカリスト)、さらにスピード感が感じられます。チェコのバンドお得意のファニーな部分やアクメ声などもバッチリ(短かめで)挿入されているし、ドラム、ギターはもちろん、ボーカルが他のバンドとは違い特出しているので、さぞステージでは凄まじいだろう全17曲31分、BIZARRE LEPROUSからのオリジナル盤のUSレーベルによる再プレス、激狂グラインド・ファン必聴!


MANDRAGORA SCREAM/A WHISPER OF DEW
NUCLEAR BLAST/NB1038-2

イタリア出身のフィーメイル・ゴシック・バンド、2作目。神秘的な1曲目からして、かなりダークかつメランコリックなサウンドです。全体的に前作よりもムーディーな雰囲気が支配しており、男性ボーカルも中性的な歌声で、デス色のないゴシックとしての統一感があって良い感じです。演奏もあまり激しくなくミッド〜スローテンポ中心の淡々とした部分が多く、かといって眠たくなるほど退屈かというと要所でドラマティックな部分や流れるようなギターソロ、風や嵐などの効果音のサンプリングがあって、そうでもないという微妙さが、なかなか聴き手の心をくすぐります。Morgan嬢のボーカルもそういった雰囲気を重視した感情を抑えた歌い方に徹しており、ダーク・フィーメイル・ゴシック・ファンなら聴いて損なし。


13386MANDRAGORASCREAM.gifMANDRAGORA SCREAM/FAIRY TALES FROM HELL'S CAVES
CAIPIRANHA RECORDS/2736166382

イタリア出身の女性ボーカルとプログラミング、ギターの3人組、ゴシックメタル・バンド。曲によってさまざまな色彩を放っており、クラシカルで壮麗なシンセサイザーを導入した哀愁漂う曲や、ヘヴィなギターワークとシンセサイザー、静と動を用いたドラマティックな曲、効果音を導入したサウンドスケープ風、LULLACRY風のキャッチーでノリのある曲、スローで情感溢れる泣きの曲など多彩。ボーカルのMorgan嬢はソプラノというわけではないので、クラシカルなゴシック風味はなく、また最近のエレクトリック風もなく、どちらかというとMOONLIGHTやAS DIVINE GRACEに近い歌を主体にした感じです。(3)(7)(10)といったノリのある曲の方が魅力的なので、メロディアス・女性ボーカル・ゴシック・ファンは聴いて損なし。


MANEGARM/HAVETS VARGER
DISPLEASED/D00069

スウェーデン出身のツインギターの4人組、メロディック・デスメタル・バンド。デビュー作では叙情タイプのブラックメタルっぽい印象でしたが(ジャケットが青系統でDISSECTIONっぽい)、今作では限りなくメロディアスなデスメタルに近い作風になっています。ザクザクしたスラッシュ・リフを導入し、起伏のある曲展開でアグレッシヴに責め立ててくれます。メロディアスな変化技としては女性ボーカルや、ハープを使ったちょっとヴァイキング風のフレーズやアコースティック・ギターによる静のパートを導入しており、叙情部分も併せ持ちつつメロディック・デスの硬派な部分が強調されたNAGLFAR系のサウンド。


MANEGARM/NORDSTJARNANS TIDSALDER
DISPLEASED/D00057

オランダのデスラッシュ専門レーベル、DISPLEASEDと契約したスウェーデン出身のツインギター5人組、ブラックメタル・バンド。DISSECTIONタイプの叙情派ブラックで女声コーラス、アコースティック・ギターの導入、さらにはヴァイオリンまでフューチャされています。曲展開も泣きのメロディたっぷりの演奏部分と絶叫ボーカルが入った攻撃的な部分のメリハリがきいており、印象的。但し音質はちょっと悪いです。


MANGLED/MOST PAINFUL WAYS
THE PLAGUE/PLAGUE015

オランダ出身のツインギターの5人組、デスメタル・バンド。オーソドックスなヨーロピアン・デスメタルを絵に描いたようなサウンドです。パワフルなLowボーカル、ザクザク、ガリガリしたギターリフ、ツーバスの怒濤の疾走感など全く非の打ち所なし!ながらこれといった特徴がないのも事実。一番評価が難しい位置にいるバンドです。ライヴも見たことないし、CDというメディアから流れてくるサウンドだけで判断すれば、デスメタルの定食としか言えません。定番、定食好きの人向き。


MANIAC BUTCHER/BARBARIANS
SNISTRUM/MORBID MOON/SIN001

チェコ出身のカルト・ブラックメタル・バンド、1995年リリースのデビュー・ミニアルバム。1999年7月17日Open Hellからの「Barbarians」のライヴ・ヴァージョンをボーナストラックとして収録した再発盤。


MANIAC BUTCHER/CERNA KREV
DESIRE OF GOAT/16779CD

チェコ出身のBarbarudとblasphemerの2人によるカルト・ピュア・ブラックメタル・バンド、1998年彼らの4作目のアルバムの再発盤。ノーキーボード、ノーフィーメイル・ボーカルってクレジットもうれしい(わかってるって!)まさに真性ブラック。イヴィルな絶叫型ボーカルが叫き散らし、ヒステリックなトレモロ・リフ、トタタタとしたブラスト&ツービートによるノルウェー系プリミティヴ・サウンドを展開。破壊度は少な目ながらもギターのメランコリックなフレーズやボーカルの狂気に満ちた声がサタニック度満点!1999年のレア・ライヴ音源3曲収録の全10曲48分!!


MANIAC BUTCHER/EPITAPH
DEATH TO MANKIND/DTM002


MANIAC BUTCHER/IMMORTAL DEATH/THE INCAPABLE CARRION
MUTILATION/MUT032

チェコ出身のカルト・ブラックメタル・バンド、1993年のファースト・デモ「IMMORTAL DEATH」と1994年のセカンド・デモ「THE INCAPABLE CARRION」をカップリング収録した作品。未発表曲1曲追加の全15曲73分。


MANIAC BUTCHER/INVAZE
?/FOREST002

ファスト・ブラック・スラッシュメタル


MANIAC BUTCHER/LIVE IN GERMANY
FROM BEYOND/FBP018

チェコ出身のカルト・ブラックメタル・バンド、1997年から2001年までにドイツで行われたライヴを収録したアルバム。「ノー・キーボード」「ノー・フィーメイル・ボーカル」キャンペーンをサポートするようなことをクレジットしていますが、当然でしょう。ひたすらイヴィルな絶叫ボーカル、ヒステリックなトレモロ・リフ、ツーバスの爆走が心地よい。多少ライブの年代によって音質にバラツキがありますが、総じて生々しく荒々しい破壊的ブラック・サウンドが堪能できます。


MANIAC BUTCHER/LIVE IN OPEN HELL
/ER09


13842MANICMOVEMENT.gifMANIC MOVEMENT/FUTURE DREAMING SELF
MEGALOMANIOUS/MEGACD001

1993年にドラマーのOlivier Wittenbergによってベルギーで結成されたドラマティック・ダークメタル・バンド、2作目。ボーカルはデス声に踏み込んでいますが、大仰かつキャッチーなキーボードが大活躍する正統派ドラマティック・ヘヴィメタルなサウンド。あえて言えばEVEREVEをもう少し正統派にした感じ。ギターは泣きまくるし、ツーバスを多用したダイナミックさもあるしなかなかの聴き応え。このボーカルスタイルを気に入るかどうかで評価は分かれそうですが、凡百のハイトーンなんかよりはずっと表現力があって、アグレッシヴな咆哮から慟哭系の声までを使い分け、見事に曲に息吹を吹き込んでおります。全18曲69分という大作ながら、いわゆるクライマックス的な大曲が目白押しで、何度でも絶頂を迎えられる体力のある叙情劇的メタル・ファンは必聴作


MANIC MOVEMENT/THOUSAND SUFFERING
SUBURBAN/BURBCD004

ドラマティック・ダーク・メタル・バンド、デビュー作。デス・ボーカルとドラマティックな楽曲を組み合わせた、EDGE OF SANITYタイプのサウンドです。


MANOS/AT MANIA OF DEATH
/MR041

グラインド・コア・メタル


MANOS/LIVING BURIAL
MORBID RECORDS/MR067

ドイツ出身のスラッシュメタル・バンド、1988年ころから活動しているベテラン。ガリガリとスラッシーに刻まれるリフと、ノリ命!みたいなシンプルな曲調に、吐き出し咆哮ボーカルが歌うスタイル。(3)のようなパンクからの流れもあって、けっこう楽しい雰囲気。ボーカルがなかなかパワフルなデス声でカッコいいんですが、その割にはギターの音がまろやかだし、曲調もオールド・スタイルなスラッシュで、アンバランス。初期のMOTORHEADみたいなロックンロール〜パンクの流れを持ったスラッシュメタルです。


MARDUK/BLACKCROWNED-BOX SET
BLOODDAWN/BLOOD011BOX

スウェーデンが生んだファスト・ブラックの神髄バンド、MARDUKの完全限定10000セット、縦横30.5cmX21.5cmのBOX。未発表曲や再録曲、カヴァー曲など全25曲のCD2枚、および80分におよぶレアな映像が収録されたビデオ(NTSC方式、20ページの詳細なA5版ブックレット付き。ファン必携のマスト・アイテム!!!!!!!!!ビデオのNTSC版は最終入荷です。


MARDUK/DARK ENDLESS
NO FASHION RECORDS/NFR003

今やスウェーデン・ブラックメタル界を代表するMARDUKのファースト・アルバム。この時点ではまだまだ今の暴虐、剛球一本のスピード・ブラックメタルというより、展開あり、ヘヴィなリフによる重々しい雰囲気あり、メロディアスなところもありって感じです。しかし、マニアなら必携の作品。


MARDUK/FUCK ME JESUS RE-RELEASE
OSMOSE PRODUCTIONS/OPCD030

1991年にリリースした伝説の初音源、ボーナス曲3曲入り、再発盤。


MARDUK/GLORIFICATIONS
OSMOSE PRODUCTIONS/OPMCD043


15599MARDUK.gifMARDUK/HEARSE-CDS
REGAIN/BLOOD013

スウェーデン出身のファスト・ブラックメタル・バンド、8作目のフルアルバム「WORLD FUNERAL」からの2曲入り先行シングル。タイトルトラックは前作アルバムの流れを汲む緩急のある曲、2曲目の「Phantasm」はPOSSESSEDのカヴァー。限定版


MARDUK/HEAVEN SHALL BURN...WHEN WE ARE GATHERED
OSMOSE PRODUCTIONS/OPCD040

真性スピード・ブラックメタル・バンド、4作目のフルアルバム。あくまで攻撃的なギターリフと破壊的なドラミングでブラックメタルとはコレだ!といわんばかりのすさまじさで突き進んでくれます。ゆえにアグレッシヴさを基本としての変化技がまた非常に効果的。ドラムがパワフルなのも特徴的で、「重くて速い」を両立させています。プロダクションも過去の作品に比べると格段に良くなっていますので、まずはこのアルバムからでしょう。


MARDUK/HERE'S NO PEACE
/SHADOW002

91年にダン・スウォノのエンジニアリングでレコーディングされて、そのまま未発表に終わった、幻の作品のCD化。3曲しか入っていませんが、MARDUKファンにはうれしい作品です。


MARDUK/HERE'S NO PEACE-DIGIPACK
BLOODDAWN/BLOOD009

91年にダン・スウォノのエンジニアリングでレコーディングされて、そのまま未発表に終わった、幻の作品のCD化。以前にリリースされた3曲にボーナストラックとしてさらに2曲追加、限定5000枚のデジパック盤。


12513MARDUK.gifMARDUK/INFERNAL ETERNAL
BLOODDAWN/BLOODDCD007

スウェーデン、否、世界最強のブラックメタル・バンド、MARDUKの「WORLD PANZER BATTLE」TOURからのライヴ・アルバム。全18曲、文字通り堪能できます。音質も非常にクリア、ハウリングなんかもそのままだし、生々しい音像です。ライヴ・アルバムの衝撃としては「LIVE IN GERMANIA」の方が感じられましたが、数多くのツアーをこなし、ただ突っ走るだけじゃなく、緩急展開を交えた、安定した演奏を聴かせてくれます。やはりMARDUKの右に出るバンドはいないと痛感させられる作品。デビュー10周年記念、限定15000枚CD−ROM付き2枚組。


MARDUK/LA GRANDE DANSE MACABRE
REGAIN/BLOODCD008-1

スウェーデン・ブラックメタル界の鬼神MARDUK、前作の2枚組ライヴ・アルバムに続く7作目のアルバム。それまでの剛球一直線、ファスト・ブラックのみだったサウンドが一変、(1)からなんとドラマティックなインスト曲が登場して度肝を抜かれます。しかし続く(2)は本来のスピーディーな曲で安心。と思ったらまた(3)がインスト曲。ミドルテンポ(といっても他のバンドに比べたら遙かに速いけど)の(5)やさらにヘヴィな(6)など、フル・ブラストビート作品だった「PANZER DIVISION MARDUK」から一歩踏み込んで、ドラマティックでヘヴィな構成に拘ったような感じ。ただしヘヴィな曲におけるメロディにはそれ程魅力はないので、評価しづらい。個人的にはスローな曲は捨て曲として飛ばして聴くでしょう。


4106MARDUK.gifMARDUK/LIVE IN GERMANIA
OSMOSE PRODUCTIONS/OPCD054

のっけから「JESUS FUCK YOU!」といってのける真性ブラック/デスメタルの老舗、MARDUKのドイツでのライヴ・アルバム。あくまでスピードとアグレッシヴにこだわったそのサウンドは最後までパワーダウンすることなく続くところはさすがに凄いです。ミニアルバムを含めすでに6作を発表している彼等を知るには手っ取り早いライヴ・ベスト盤。


4838MARDUK.gifMARDUK/NIGHTWING
OSMOSE PRODUCTIONS/OPCD064

97年にリリースされたライヴアルバムで、その演奏力も証明した、スウェーデンのブラック・メタル界の帝王MARDUKの5作目のアルバム。アグレッシヴでスピーディーに突き進むサウンドは変わりなく、このバンドのポリシーを感じます。非常に音質も良くブラストを多用しながらも決して軽く感じさせないフレデリックのドラムの左右に振り分けられたシンバルがひたすらカッコいいっす。ブラックメタルとは言えこのレヴェルならヘヴィメタル・ファン全般に通用するでしょう。


MARDUK/OBEDIENCE
BLOODDOWN PRODUCTIONS/BLOOD003C

スウェーデン・ブラックメタル界の重戦車MARDUKのミニ・アルバム。どうやら4種類のフォーマットでリリースされているらしく、これはケースに刻印の入ったジュエルケース仕様。おネーちゃんの写真はフィルタ処理されて、よく見えません。収録曲自体はちょっとスピード感押さえ気味(といっても全編ツーバス、煽動型リフの嵐だけど)の(1)(2)とスラッシーなリフの疾走曲の(3)の3曲ですが、何をやってもMARDUKなんだから、ファンは必聴、必携の作品。


11309MARDUK.gifMARDUK/OBEDIENCE-DIGI PACK
BLOODDOWN PRODUCTIONS/BLOOD003

スウェーデン・ブラックメタル界の重戦車MARDUKのミニ・アルバム。どうやら4種類のフォーマットでリリースされているらしく、これはデジ・パック盤。最近の戦車ジャケットは内容はともかく、エロ・マニアにはつまらなかったんですが、滅目躍起、SMジャケットでバッチリうれしい。収録曲自体はちょっとスピード感押さえ気味(といっても全編ツーバス、煽動型リフの嵐だけど)の(1)(2)とスラッシーなリフの疾走曲の(3)の3曲ですが、何をやってもMARDUKなんだから、ファンは必聴、必携の作品。


MARDUK/OPUS NOCTURNE
OSMOSE PRODUCTIONS/OPCD028

サード・アルバム


10583MARDUK.gifMARDUK/PANZER DIVISION MARDUK
OSMOSE PRODUCTIONS/OPCD080

スウェーデン出身のスピード・ブラックメタルの代表、MARDUKの通算6枚目のフル・アルバム。第2次大戦中最強を誇ったナチス・ドイツ軍のタイガー戦車の迫力ある写真をジャケット(裏ジャケの方だけど)に用いたこの作品は、その写真に負けず迫力のあるブラックメタル・サウンドが詰まっています。おそらくブラックメタルに興味のない普通の人が聴けば、全部同じに聴こえる一定の音圧、スピード、リズムで突っ走るノイズなんでしょうが、細かく動いて印象的な煽動型リフ、ブラストビート全開でも決して軽くならないドラム、パワフルで歌う絶叫型ボーカルと今で言うすべてのメロディック・ブラックメタルの原点。これが教典でしょう、これは外せません。


17670MARDUK.gifMARDUK/PLAGUE ANGEL
REGAIN/BLOOD018

スウェーデン出身の史上最強を誇った(過去形!)ブラックメタル・バンド、9作目のオリジナル・スタジオ・フル・アルバム。ボーカルがFUNERAL MIST/TRIUMPHATORのMortuusに交代した作品。


MARDUK/THOSE OF THE UNLIGHT
OSMOSE PRODUCTIONS/OPCD015

セカンド・アルバム


15601MARDUK.gifMARDUK/WORLD FUNERAL
REGAIN/BLOOD012

史上最強のブラックメタル・バンド、8作目のオリジナル・スタジオ・フル・アルバム。1999年にリリースしたフル・ブラスティング・アルバム「PANZER DIVISION MARDUK」をして名実共にヨーロッパ、そして日本で頂点に立った(未だアメリカには上陸出来ないらしいが・・・)彼らですが、多少スタンスを広げた前作「LA GRANDE DANSE MACABRE」から2年を経て、その「PANZER...」をも凌ぐ作品。体感スピードだけに限れば劣るものの、在り来たりな表現ながら重量感とスピード感、さらにはリフの印象的なフレーズが一体となって責め立ててくれます。超人的ドラマーだった Fredrik Anderssonから新たにEmil Dragutinovicに交代しておりますが、全く遜色なし。やはり唯一孤高のMARDUKサウンド炸裂!


MARTYR/MUDER X/THE END OF THE GAME
SYSTEM SHOCK/085-165082

KRABATHORのChristopher(Vo&G)とSkull(Ds)のプロジェクト。全編ザクザクで印象的なギターリフを主体にしたパワー/スラッシュメタル・サウンド全開です。(1)のリフのかっこよさ!Christopherのボーカルもスラッシュメタルの領域に踏みとどまったアングリーなものだし、なによりテクニカルでメロディアスなギターソロが良い。(2)のコンパクトなノリから(3)のこれぞジャーマン・スラッシュといった曲なんか聴くと思わずこみ上げるものがあります。80年代の王道スラッシュ体験者必聴作品!気持ちよく頭振れます。


17639MARTYR(NETHERLANDS).gifMARTYR(NETHERLANDS)/A MALICIOUS ODYSSEY
BLACK OWL/BOR002

1997年に結成されたオランダ出身の3人組、デス/ブラックメタル・バンド、セカンドアルバム。1曲目からIRON MAIDEN系のギターリフ、リズムによるデスメタルが登場して、初期のメロディック・デスメタル・ファンは思わずニッコリでしょう。ボーカルは絶叫型で、曲によってはトレモロ・リフによるブラックメタルっぽいのもありますが、全体を通した印象は80年代正統派メタルのリフワーク、曲展開(IRON MAIDEN、MANOWARあたり)を持った力強いデスメタル、全7曲34分。


17298MARTYRIUM.gifMARTYRIUM/WITHERING IN VOLUPTUOUS EMBRACE
WITCHCRAFT/AMERICAN LINE/LA070

マルタ(!)出身のツインギター、キーボード奏者のいる6人組、シンフォニック・ブラックメタル・バンド、2001年から2002年にかけて録音された作品。いわゆるCRADLE OF FILTH直系のサウンドを展開しており、ザクザクとしたギターリフにツーバスの疾走感をからめたパワーメタリックなサウンドを主体に、矢継ぎ早に言葉を発する絶叫型ボーカル、キラキラとしたキーボードや女性ボーカルの導入など、COF系サウンドのファンなら思わずニンマリ。キーボードの使い方やメロディセンス、チョコチョコとした仕掛けなどもセンスのあるところを見せており、アンダーグラウンドながらも全8曲55分、シンフォニック・ブラックメタル・ファンなら聴いて損なし。


MASACRE/MUERTE VERDADERA MUERTE
DECADE/DEC06CD

コロンビア出身のツインギターの5人組、オールドタイプのデスメタル・バンド。ボーカルは歪んだLowボイスと絶叫を使い分けた吐き出し型。ザクザク、ガリガリしたギターリフとカチカチとしたツーバスによるミッドテンポのスタイル。特徴はツインのギターソロが切れ込むあたりか、左右に振り分けたソロが導入されています。リフのインパクトやブラストを多用しないドラムスなどはスラッシュメタルの影響下ですが、ボーカルスタイルの主流がLow吐き出しなので、スピード感がなく、かといってドロドロした暗黒系の重量感もあまりない。演奏はいいけどな〜。KISSの「Strutter」のカヴァー収録


17340MASOKISMI.gifMASOKISMI/HAPEALLINEN SIVEYSOPPI
BESTIAL BURST/BEBU006

フィンランド出身のネクロ・ブラックコア・バンド、デビュー・フルアルバム。文字通りサイコノイズとブラックメタルとグラインドコアを掛け合わせたような冒涜的変態的サウンドを展開。ワーギャーと叫き散らすボーカル、耳をつんざくノイズギター、ドタバタとおよそ正確なリズムキープをするよりも破壊的なドラミングが生み出すハイテンションさを主体にした曲がつまっております。BEHERITやGONKULATORといったアヴァンギャルドなノイズ・サウンドのファンなら聴いて損なし、その筋では有名らしい(どの筋かは分かりませんが)Roberto Armagedomのアートワークも素晴らしい全17曲33分。


MASSACRE/PROMISE
EARACHE/

元DEATHのRick Rozzのバンド、2作目。喚くと言うよりも吼えるKam Leeのボーカルをフューチャーした重低音強調型サウンド。スピード感重視のデスメタルやスラッシュメタルとは反対の方向のベースラインおよびバスドラのビートを生かし、蠢くようなギターリフでちょっとオカルトチックな印象。随所に導入されているナレーション風のボーカルやささやきなどが怖さを増幅しており、またヒステリックなギターソロもなかなかいい味を醸し出しています。背中がゾクゾクとし、下腹部がビンビンと震えるような恐怖感と重量感の味わえるサウンドです。


MASTIC SCUM/ZERO
NOISE VARIATIONS/NVCD005

オーストリア出身のツインギターの5人組、デスラッシュ・バンド、デビュー・フル・アルバム。オーストリアといえばどちらかというとクラシックなどに影響されたメロディアスなサウンドを連想(デスメタルやブラックメタルでも)するんですが、このバンドは、本格的デスラッシュ・バンド。ENTOMBEDやDISMEMBERといったスラッシュよりのデスメタルで、ボーカル・スタイルがLOWボイス吐き出し型だし、ギターリフも小刻みに良く動くタイプ。リズム隊のブルブルした感じや、ノリを重視したバスドラなど、いわゆるヘッド・バンキングの出来るサウンドです。曲調もコンパクトで、ストレート。ただしちょっと元気が足らないって気もしますが...


MASTODON/LIFESBLOOD
RELAPSE/RR6506-2

アメリカ、アトランタ出身のバンド、5曲入りミニ・アルバム。元TODAY IS THE DAY、LETHARGYとSOCIAL INFESTATIONのメンバーが在籍。比較的シンプルな曲調にアジテーションボーカル、ガリガリしたリフによるメタリック・ハードロック。曲調そのものにはヘヴィメタル的な展開は少なく、いかにも今風のちょっとアヴァンギャルドでインプロビゼーショナルな破壊的、攻撃的な演奏です。


14807MASTODON.gifMASTODON/REMISSION
RELAPSE/RR6523-2

元TODAY IS THE DAY、LETHARGYとSOCIAL INFESTATIONのメンバーが在籍するアメリカ、アトランタ出身のバンド、先の5曲入りミニ・アルバムに続くデビュー・フルアルバム。これは何とも凄いアルバムだ!慟哭系のデスボイスが唸りを上げ、叩き付けるアグレッション&うねりを上げるリズム、スラッシュ・リフがガリガリと刻まれる1曲目から素晴らしい!もちろんそれだけでは留まらない随所に顔をのぞかせるメロディアスなギターソロ、アップダウンの激しいテクニカルでジャジーな即興演奏的複雑な展開、叙情パートの導入など、基本的にはメタリック・ハードな内容ながら様々な印象があります。スラッシュ、ハードコア、デスメタルといったものを包括したエクストリーム・ミュージック・ファン必聴作!!


MATUTINA/ILLE CEDENS
ADIPOCERE/CDAR051

詳細は不明ですが、たぶんフランス出身の男女ボーカルの5人組、フォークローなゴシック・バンド。メタル色はなく、アコースティカルな演奏と、オペラティックな男性ボーカルとヘヴンリーな女性ボーカルによるデュエット曲を聴かせてくれます。管弦楽器(サンプリングかもしれない)の導入や民謡的なメロディ、英語じゃない歌詞などかなり変わった雰囲気で、時に壮麗な部分ではLACRIMOSAだったり、血迷ったKATE BUSHだったり、ケルティック・フォークだったりでなかなかの聴き応え。


MAUDLIN OF THE WELL/BATH
DARK SYMPHONIES/DARK12

アメリカ出身のプログレッシヴ・ダーク・ゴシックメタル・バンド、2作目。同時リリースの「LEAVING YOUR BODY MAP」と2連作をなしております。(1)のジャジーなムード音楽風のインスト曲でおもわず寝てしまいそうになりましたが、続く(2)がその眠気も吹っ飛ぶ爽快なテクニカル・デスメタル炸裂!(3)は普通声のプログレッシヴ・メタル。手法としてはFORGOTTEN SILENCEの「Senyaan」に近い、アグレッシヴな演奏とアコースティック・ギターやフルート、サックスまで使った叙情パート、女性ボーカルやクリーン・ボーカルによる心安まる曲などが入り混ざったサウンド。このバンドの場合、かなりジャズからの影響が窺え、フリージャズのアヴァンギャルドな部分とメタリックの融合といった感じ。


MAUDLIN OF THE WELL/LEAVING YOUR BODY MAP
DARK SYMPHONIES/DARK13

アメリカ出身のプログレッシヴ・ダーク・ゴシックメタル・バンド、3作目。同時リリースの「BATH」と2連作をなしております。手法はこちらもまったく同じ。(1)のインストから(2)はボサノヴァっぽい女性ボーカルの導入部から一変してテクニカル・メタルに変化。やはりスロー、叙情パートではジャズの影響が窺え、女性ボーカルが歌う曲でも、メロウな曲調が多い。ただ2枚合わせて全20曲122分(どちらも10曲61分でまったく同じ)は多少食傷気味。


MAUDLIN OF THE WELL/MY FRUIT PSYCHOBELLS...A SEED COMBUSTIBLE
DARK SYMPHONIES/DARK006

アメリカ出身の男女ボーカルの6人組、プログレッシヴ・ドゥームメタル・バンド。全作曲担当のTobiasが中心人物のようで、彼はギターの他にベース、キーボード、クラリネットを担当。非常に奥深く、神秘的で、いわゆる70年代ユーロ・プログレの精神を受け継いだようなアンサンブル中心のサウンド。ベースラインの強調されたクリーンで美しいメロディを主体にそこにデスボーカルを重ねたり、ダークでメランコリックなゴシック風味を加味したり、ヘヴィなギターワークを導入したりしています。欧州のゴシック・ドゥーム系がデスメタルからの派生ならこのバンドは完全にプログレがルーツ。(7)はマイク・オールドフィールド風のポップソング。プログレを退屈せずに聴ける人のみにお薦め!


16681MAUSOLEUM.gifMAUSOLEUM/CADAVERIC DISPLAYS OF GHOULISH GHASTLINESS
RAZORBACK/RR21

アメリカ・ペンシルヴァニア出身で、INCANTATIONとNECROTOMYのメンバーが在籍するゾンビ・カルト・デスメタル・バンド、フルアルバム。80年代のサウンドを意識してのことかモコモコとこもり気味のサウンドながら、実にドゥーミーでおどろおどろしいスラッシュメタルを展開しております。AUTOPSYに影響されたと公言している通りBLACK SABBATHのドロドロしたオカルトチックな部分とDEATHに通じる展開系スラッシュの融合にINCANTATION風の咆哮デスボーカルを導入した感じ。今時のハイスピード&ハイテンションなデスメタルの対極をなす文字通りゾンビが蠢き徘徊するような暗黒醜悪デスメタルが満載の全9曲38分!


MAYHEM/CHIMERA
SEASON OF MIST/SOM084D

DARKTHRONE、EMPERORと共に今更説明の必要がないノルウェー産ブラックメタルの始祖、MAYHEMの4年(!)ぶり3作目(!!)のスタジオ・フルアルバム。前作「Grand declarartion of war」はかなり実験的なサウンドでその精神は評価出来ますが、結局なんの反応もなく失敗作に終わった様ですが、今作はその反省か、しっかりとファーストのサウンドへと回帰しております。イヴィルな絶叫型ボーカルとトレモロ・リフ、そしてツーバス連打のブラストビートによるファスト&プリミティヴなスタイルを奥深い音質によるモダンなサウンド・アレンジで表現しており、やはりこの方がMAYHEMらしい。ただし昨今の新進バンドに比べるとヒステリックさという点では劣るものの、パワフルでアグレッシヴ、そしてなんといってもHELLHAMMERの千手百足ドラミングが聴き所。初回限定4面見開きデジパック仕様。


17326MAYHEM.gifMAYHEM/CHIMERA
SEASON OF MIST/SOM084

DARKTHRONE、EMPERORと共に今更説明の必要がないノルウェー産ブラックメタルの始祖、MAYHEMの4年(!)ぶり3作目(!!)のスタジオ・フルアルバム。前作「Grand declarartion of war」はかなり実験的なサウンドでその精神は評価出来ますが、結局なんの反応もなく失敗作に終わった様ですが、今作はその反省か、しっかりとファーストのサウンドへと回帰しております。イヴィルな絶叫型ボーカルとトレモロ・リフ、そしてツーバス連打のブラストビートによるファスト&プリミティヴなスタイルを奥深い音質によるモダンなサウンド・アレンジで表現しており、やはりこの方がMAYHEMらしい。ただし昨今の新進バンドに比べるとヒステリックさという点では劣るものの、パワフルでアグレッシヴ、そしてなんといってもHELLHAMMERの千手百足ドラミングが聴き所。


MAYHEM/DAWN OF THE BLACK HEARTS
WARHA/WAR666

1995年に限定500枚でリリースされた1990年ノルウェーのSarpsborgでのライヴを収録したブートレグの再発盤。1986年の同じくノルウェーのLillehammerでのライヴ4曲が追加収録されています。ジャケットはもちろん自殺したDeadです。収録曲およびラインナップは以下の通り。Live In Sarpsborg, Norway 1990:1.Deathcrush、2.Necrolust、3.Funeral Fog、4.Freezing Moon、5.Carnage、6.Buried By Time And Dust、7.Chainsaw Gutsfuck、8.Pure Fucking Armageddon::Sarpsborg Line Up:Euronymous - Guitar、Hellhammer - Drums、Dead - Vocals、Necrobutcher - Bass:::Live in Lillehammer, Norway 1986:1.Danse Macabre (Originally recorded by Celtic Frost)、2.Black Metal (Originally recorded by Venom)、3.Procreation Of The Wicked (Originally recorded by Celtic Frost)、4.Welcome To Hell (Originally recorded by Venom):::Lillehammer Line Up:Euronymous - Guitar、Necrobutcher - Bass、Maniac - Vocals、Manheim - Drums


16658MAYHEM.gifMAYHEM/DAWN OF THE BLACK HEARTS
?/ANTIGRISHNACKH001

1995年に限定500枚でリリースされた1990年ノルウェーのSarpsborgでのライヴを収録したブートレグの再発盤。1986年の同じくノルウェーのLillehammerでのライヴ4曲が追加収録されています。ジャケットはもちろん自殺したDeadです。収録曲およびラインナップは以下の通り。Live In Sarpsborg, Norway 1990:1.Deathcrush、2.Necrolust、3.Funeral Fog、4.Freezing Moon、5.Carnage、6.Buried By Time And Dust、7.Chainsaw Gutsfuck、8.Pure Fucking Armageddon::Sarpsborg Line Up:Euronymous - Guitar、Hellhammer - Drums、Dead - Vocals、Necrobutcher - Bass:::Live in Lillehammer, Norway 1986:1.Danse Macabre (Originally recorded by Celtic Frost)、2.Black Metal (Originally recorded by Venom)、3.Procreation Of The Wicked (Originally recorded by Celtic Frost)、4.Welcome To Hell (Originally recorded by Venom):::Lillehammer Line Up:Euronymous - Guitar、Necrobutcher - Bass、Maniac - Vocals、Manheim - Drums


MAYHEM/DE MYSTERIIS DOM SATHANAS
DEATHLIKE SILENCE PRODUCTIONS/ANTIMOSH006

DEADが自殺したためハンガリーのTORMEMTORのボーカリストAttilaをゲストに迎えて、1993年にリリースされたノルウェー出身のブラックメタル・バンド、MAYHEMのファースト・フル・アルバム。これは避けて通れない作品、まずはこれを聴くしかありません


MAYHEM/DEATHCRUSH
DEATHLIKE SILENCE PRODUCTIONS/ANTIMOSH003

1987年のデビュー・ミニアルバム


MAYHEM/EUROPEAN LEGIONS
SEASON OF MIST/SOM049

最新アルバム「GRAND DECLARATION OF WAR」は個人的にはあまり気に入った作品ではないんですが、その後リリースされたライヴDVD「EUROPEAN LEGIONS-LIVE IN MARSEILLE2000」を観てやはり凄い(Hellhammerのドラミング)と唸ってしまったMAYHEMの、そのDVDからの音源7曲と、「GRAND DECLARATION OF WAR」収録曲のデモ音源5曲を収録した企画盤。今作はヨーロッパ盤で、同時にアメリカ盤もリリースされ、違いはライヴの収録曲。ファンなら当然DVDは必見でしょうから、貴重デモ音源は同じなので、あとはお好み次第。紙製のスリーブ入り。因みに今作のライヴトラックは「Fall of Seraphs」「Carnage」「View From Nihil」「To Daimonion」「Freezing Moon」「Chainsaw Gutsfuck」「Pure Fucking Armageddon」、デモ音源は「To Daimonion」「View From Nihil」「In the Lies Where Upon You Lay」「Crystallized Pain in Deconstruction」「Completion」


MAYHEM/FROM THE DARKEST PAST
/LUST5

92年5月にレコーディングされたデビュー・フルアルバムのスタジオアウトテイク&デモ音源集。全曲ボーカルは収録されておらず、演奏のみとなっています。


MAYHEM/GRAND DECLARATION OF WAR
SEASON OF MIST/SOM027

1999年にリリースしたライヴ・アルバムで神格化された伝説だけじゃない実力を知らしめたノルウェー・ブラックメタルの創始者、レーベル移籍後のスタジオ・セカンド・フルアルバム。(1)を耳にしたとたん?となりました。はっきり言ってこれが「MAYHEMなのか?」と。ボーカルこそManiacのヒステリックな声ですが、何となくモダンなリズムを取り入れ、複雑な展開を有するインダストリアル・スラッシュみたい。次か次かと思いつつ聴くうちに終わっちゃいました。これが進化なのかな〜(7)のような曲は必要ないでしょう、(8)は格好良かったけど...マニア向け


MAYHEM/GRAND DECLARATION OF WAR -DIGI PACK
SEASON OF MIST/SOM027DP

1999年にリリースしたライヴ・アルバムで神格化された伝説だけじゃない実力を知らしめたノルウェー・ブラックメタルの創始者、レーベル移籍後のスタジオ・フルアルバム。(1)を耳にしたとたん?となりました。はっきり言ってこれが「MAYHEMなのか?」と。ボーカルこそManiacのヒステリックな声ですが、何となくモダンなリズムを取り入れ、複雑な展開を有するインダストリアル・スラッシュみたい。次か次かと思いつつ聴くうちに終わっちゃいました。これが進化なのかな〜(7)のような曲は必要ないでしょう、(8)は格好良かったけど...


MAYHEM/GRAND DECLARATION OF WAR-LTD BOX SET
SEASON OF MIST/3597491538626

ノルウェーのブラックメタル界、闇の支配者MAYHEMのアルバム「GRAND DECLARATION OF WAR」のボックスセット。デジパックCDに加えてステッカー、特製Tシャツ、ピンバッチ、ポスター、ミリタリーIDタグにピクチャーLPがセットになった全世界2000枚限定ナンバリング入り。


MAYHEM/LIVE IN LEIPZIG
AVANTGARDE MUSIC/AV004-96

1990年11月のドイツでのライヴ。DEAD在籍時のオフィシャル・ライヴ。


17353MAYHEM.gifMAYHEM/LIVE IN ZEITZ 1990
CULT OV EVIL GODS/EVILCD003

またもや出ましたMAYHEMの初期ライヴ音源で、1990年11月24日、ドイツでの公演を収録したもの。メンバーはもちろんDead、Necrobutcher、HellhammerそしてEuronymous。ボーナスマテリアルとして1988年のリハーサル音源を収録。オーディエンス録音ながら音質はまあまあです。全14曲62分収録。収録曲は下記の通り。East Germany November 24 1990「1. Deathcrush」「2. Necrolust」「3. Funeral Fog」「4. Freezing Moon」「5. Carnage」「6. Buried By Time And Dust」「7. Chainsaw Gutsfuck」「8. Pagan Fears」Recorded during 1988 rehearsal「9. Deathcrush」「10. Necrolust」「11. Freezing Moon」「12. Chainsaw Gutsfuck」「13. Pure Fucking Armageddon」「14. Unreleased Track」


MAYHEM/MEDIOLANUM CAPTA EST
AVANTGARDE MUSIC/AV039CD

ノルウェー・ブラックメタル界の帝王、94年にリリースした「LIVE IN LEIPZIG」以来の2枚目のライヴ・アルバム。伝説的なバンドで、様々な音源も出回っていますが、マニア以外には聴くに堪えないものが多かったのも事実で、この1998年11月のツアーを収録したオフィシャル・ライブはマニア以外の全てのブラックメタル・ファンにとっては必聴作。おそらく手直しは一切ない(歓声がとぎれない)生々しい音で、Blasphemerのギター、Maniacのヒステリックなボーカル、そしてHellhammerの超人的ドラムが全て堪能できます。スペシャル・ゲストとしてデビュー作の「DE MYSTERIIS DEM SATHANAS」でボーカルを担当していたATTILA CSIHARが参加。


17126MAYHEM.gifMAYHEM/THE GREAT WAR-LIVE JESSHEIM
?/17126CD

またもや登場したMAYHEMのブート音源のCD化。1990年2月3日ノルウェーJessheimでのライヴをレコーディング。メンバーはもちろんDead、Euronymous、Necro ButcherそしてHellhammerの黄金メンバー。アナログ落とし特有のシャリパチノイズが入りますが、演奏自体は比較的良好に聞き取れます。全8曲43分、マニアなら聴いて損なし。収録曲は下記の通り「1.Deathcrush」「2.Necrolust」「3.Funeral Fog」「4.Freezing Moon」「5.Carnage」「6.Buried by Time and Dust」「7.Chaisaw Gutsfuck」「8.Pure Fucking Armageddon」


MAYHEM/THE RETURN
DECEMBER CREATION/11979CD

1997年6月21日に行われたライヴを収録したCD。以前アナログ盤のみでリリースされていたものです。音質極悪ブート並、海賊版でしょう。超マニア以外は手を出さないように...


MAYHEM/US LEGIONS
RENEGADE/RENE7001

最新アルバム「GRAND DECLARATION OF WAR」は個人的にはあまり気に入った作品ではないんですが、その後リリースされたライヴDVD「EUROPEAN LEGIONS-LIVE IN MARSEILLE2000」を観てやはり凄い(Hellhammerのドラミング)と唸ってしまったMAYHEMの、そのDVDからの音源7曲と、「GRAND DECLARATION OF WAR」収録曲のデモ音源5曲を収録した企画盤。今作はアメリカ盤で、同時にヨーロッパ盤もリリースされ、違いはライヴの収録曲。ファンなら当然DVDは必見でしょうから、貴重デモ音源は同じなので、あとはお好み次第。因みに今作のライヴトラックは「Fall of Seraphs」「Carnage」「View From Nihil」「To Daimonion」「Chainsaw Gutsfuck」「Pure Fucking Armageddon」「Necrolust」、デモ音源は「To Daimonion」「View From Nihil」「In the Lies Where Upon You Lay」「Crystallized Pain in Deconstruction」「Completion」


MAYHEM/WOLF'S LAIR ABYSS
MISANTHROPY RECORDS/AMAZON012

Deadの自殺、そしてEuronimous刺殺という事件を乗り越えすでに生きながらに伝説と化したMAYHEMが1997年に初代ボーカルManiacを迎えてリリースした復活作。


16913MAYHEMTHEMEADSOF.gifMAYHEM / THE MEADS OF ASPHODEL/SPLIT
SUPERNAL MUSIC/FERLY007CD

イギリス出身の中世ブラックメタル・バンド、THE MEADS OF ASPHODELの2001年レコーディング作となぜかDead、Euronymous在籍時MAYHEMの「CARNAGE」「FREEZING MOON」とのスプリット音源で、限定リリースされたアナログのCD化。既出だしMAYHEMの2曲は今更説明もいらないでしょうが、この時期にはヤバいだろうTHE MEADS OF ASPHODELはジハードをテーマにした作品。さすがはプログレッシヴでアヴァンギャルドが得意なバンドだけあって、中近東メロディをうまく取り込み、途中でその方面での戦闘交信のSEなども入れて摩訶不思議なサウンドを展開しております。アナログ盤が入手できなかった人は必聴必携の全8曲35分。


MAZE OF TORMENT/DEATH STRIKES
NECROPOLIS/NR056

スウェーデン出身の4人組、デスラッシュ・バンド3作目。これは勢いがあります。DISMEMBER系の歪んだギターサウンドにアジテーション・ボーカル、ツービート主体のスピーディーな曲展開が心地よい!思わずボリュームの目盛りを目一杯上げたくなるサウンド。「デスメタルもいいがやっぱりスラッシュの勢いがたまらない」という人、TERROR2000やTHE CROWNが聴かせてくれるデス/スラッシュ・メタルが好みの人は必聴作!


MAZE OF TORMENT/THE UNMARKED GRAVES
HELLSPAWN/HELL010

スウェーデン出身のオーソドックスな4人組、デスラッシュ・バンド、3作目。Tommy "Brumbrum" Tagtgrenプロデュース、Abyssスタジオ録音の今作は今まで同様の勢いのあるデスラッシュが目一杯つまっています。暴虐絶叫スタイルのボーカル、ザクザクと刻みながらも随所でウネリとインパクトのあるリフを挿入し、裏打ちのワンバスからツーバスの爆走感を生かしたサウンド。ただ勢いだけで突っ走るかと思えば、ダーク&ヘヴィな導入部からの展開などもあり、聴き飽きない出来。スウェーデン産デスラッシュ・ファンは聴いて損なしの全12曲38分!


16627MEADSOFASPHODEL.gifTHE MEADS OF ASPHODEL/EXHUMING THE GRAVE OF YESHUA
SUPERNAL/FERLY010CD

イギリス出身の個性派ブラックメタル・バンド、2作目。アルバムジャケットでは中世ヨーロッパの騎士の格好をしていますが、そういった雰囲気のサウンドではなく、もっと変態的(?)。ボーカルスタイルがデス/ブラック系ですが、演奏はドラマティックでプログレッシヴ。緩急静動を巧みに使い分け、アグレッシヴでメタリックな部分とアコースティカルな多少牧歌的な部分、ナレーションや壮麗なキーボードを導入したアトモスフェリックな部分がごちゃ混ぜになった感じ。HAWKWINDのHuw Lloyd Langton(g)とAlan Davey(b)、ACHERONのVincent Crowley(vo)、SIGHのMirai(key)、Paul Carter(Key)がゲスト参加しており、妖しげなアヴァンギャルド系のファンなら聴いて損なしの全10曲、初回1000プレスのみボーナス曲入り。


17719MEADSOFASPHODEL.gifTHE MEADS OF ASPHODEL/THE MILL HILL SESSIONS
GODREAH/FAFF04CD

イギリス出身のまさに革新的なブラックメタル・バンドで、HAWKWINDのAlan Davey(b)とHuw Lloyd Langton(lead g)が参加していることでも有名なTHE MEADS OF ASPHODELのこれは2つのセッションを収録したアルバム。セッション1の1〜6曲目は2003年11月24日に録音され、彼らの未発表曲とSEPULTURA「Refuse/Resist」を収録、そしてセッション2の7曲目は2004年7月17日録音、23分に及ぶ「My beautiful genocide」という曲。今作ではブラックメタル的な要素はそのボーカルスタイルくらいで、特にセッション2は70年代プログレッシヴ・ロック擬き、セッション1も古くさい70年代風ロックなサウンドでとてもヘン、ヘンなブラックメタル・マニア向けの全7曲49分。


MEAT SHITS/BROWN METAL ASSAULT-LIVE
MORIBUND CULT/DEAD040

USポルノ・グラインド・デスメタル


MEAT SHITS/ECSTACY OF DEATH
MORIBUND CULT/

USポルノ・グラインド・デスメタル


MEAT SHITS/FUCK FRENZY+BONUS
MORIBUND CULT/DEAD29CD

USポルノ・グラインド・デスメタル


16405MEATSHITS.gifMEAT SHITS/GORENOGRAPHY
MORIBUND CULT/DEAD33CD

Robert Deathrage率いるUSポルノ・グラインド、ジャケット、SE共に陵辱で秀逸な作品


MEAT SHITS/SNIPER AT THE FAG PARADE
MORIBUND CULT/DEAD35CD

グラインド・デスメタル


MEAT SHITS/VIOLENCE AGAINST FEMINIST CUNTS
MORIBUND/DEAD31CD

グラインド・デスメタル


MEAT SHITS&CATATONIC EXISTENCE/SPLIT
MOTEL HELL/CD020302

グラインド・デスメタル


MEATKNIFE/BLOOD BLISTER
NOISE VARIATIONS/NVCD006

ドイツ出身の4人組、ゴア・グラインド・デスメタル・バンド、デビュー作。全12曲わずか18分ですが、エログロのジャケット、ゲロゲロ・ボーカルで責め立ててくれます。ボーカル以外の演奏は比較的オーソドックスな暗黒系デスメタル。


MECHANIX/MINDFUCKED
/MECHANIX001

7曲入りミニアルバム。メガデスタイプのスピードメタル


MEDIUM/BLINDER
AMERICAN LINE/LA018

キューバ出身のツインギターの5人組、デス/スラッシュメタル・バンド、ファースト・アルバム。ボーカルはゲロゲロ系で、ゆったりと吐き出すように唸っております。ゴリゴリザクザクしたギターリフの音色をかなり歪ませており、それだけで非常に神経逆なでの地獄系。ドラムスは割と軽いタッチのカチカチした音で手数の多いコアっぽい感じ。AMERICAN LINEからのリリース作でもっとゴアかと思いきやメロディアスなギターソロもしっかりとあるし、リフのレパートリーもけっこう多いので、ゴリゴリしたUSスラッシュ・メタル・ファンは聴いて損なし。


MEDUZA/NOW AND FOREVER
MASSACRE/MASCD0328

スウェーデン出身のギターX1キーボードX1の5人組、メロディック・スピードメタル・バンド、デビュー作。1曲目からイキの良いスピード曲でご機嫌です。曲調、歌メロ、ギターリフの組み立てやソロのフレーズ、アコースティック・ギターの使い方、キーボードとの掛け合い、さらにはボーカルがMAJESTICのApolloと来ればもうモロに初期のYNGWIE MALMSTEENみたいで、思わずウットリ(^_^;)ただそれだけなので、YNGWIEファン並びにYNGWIEの曲調ファンは聴いて損なし。


9818MEGACE.gifMEGACE/INNER WAR
ANGULAR RECORDS/SKAN8217AR

1991年にカイ・ハンセンの協力でS.L.COEがプロデュースしてデビュー作をリリースしたこともあるジャーマン・プログレッシヴ・スラッシュ・バンド復活作。当時のアルバムは聴いてないので音の変化が分かりませんが、今作はプログレッシヴなリズムワーク、曲展開を配したスラッシュな演奏をバックに、メラニー・ボック(もちろん女性)の強力なボーカルが炸裂しており個人的には非常に好きなタイプ。曲調も多彩で(1)(2)(4)はテクニカルなスラッシュ、(5)は知的な英国ニューウェイヴ風、(6)は勿論POLICEの曲、そして(12)のようなツーバス疾走のスピード・スラッシュもありで、それぞれ個性的な演奏が堪能できます。女性ボーカルの色モノ的スラッシュだと思ってちゃ泡吹くよ。


MEGAPTERA/BEYOND THE MASSIVE DARKNE
COLD MEAT/CMI92

1991年から活動している、インダストリアル・ゴシック・バンド、スウェーデンで専門的にこういったサウンドをリリースしているCOLD MEAT INDUSTRYから、92年の1st.LPと94年のCDをリミックスしての2枚組再発盤。いわゆるサウンドトラック/サウンドスケープな音楽ですが、このバンドの場合は、かなりダークでアヴァンギャルド。映画のセリフを随所に導入しながら、80年代中〜後半に流行したサイケデリック・トリップ・ミュージック風です。ブレードランナー系SF映画か、サイキック・ホラーのBGMにピッタリのサウンドが延々続きます。


MEGAPTERA/THE CURSE OF THE SCARECROW
RELAPSE RECORDS/RR6979-2

スウェーデン出身のニューエイジ・サウンドトラック。元はCOLD MEAT INDUSTRYからリリースされているので、RELAPSE系のエクストリーム・ミュージックと間違えないように。延々とドンドンカンカンとしたノイズが流れます。メディテーションというよりも、場末のSF映画のBGMか、トリップ・ミュージック風。


MEGORA/ILLUSIONS
/155972

スイス出身の4人組、ミニアルバム。はっきり言って儲け主義のお店やレコード会社ならレビューで初期METALLICAの再来!と表現するでしょうが、確かに第一印象はMETALLICAですが、ずいぶんと薄い。それはサウンドプロデュースも楽曲自体もそうで、何時燃えるのかなと思っていたらアルバムが終わっていました。どうせやるやらAM I BLOODぐらいのレヴェルを出してくれと思いますが...METALLICAクローン・マニア向け作品。


MEGORA/WAITING
SPV/SPV08496742

スイスのツインギターの4人組、デビュー作。歌メロ、ギターリフともにメロディのともなったオーソドックスなパワー/スラッシュメタルで、ボーカルはこの手のマイナー・バンドにありがちな線の細いタイプで決して上手いとは言い難い。しかし演奏そのものは歯切れのいいリフ、メロディアスなソロ、スピーディーな曲やパワフルな曲を満載したもので、なかなか聴いていて気持ちがいい。


MEKONG DELTA/DANCES OF DEATH(AND OTHER WALKING SHADOWS)
ZARDOZ/2150054

ドイツ出身のプログレッシヴ・スラッシュ・バンド、90年リリース作のリマスター盤。まるで中期のRUSHのようなコンセプチュアルでテクニカルな演奏を「スラッシュ/パワーメタルでやってみました」みたいなサウンドはさすがの出来具合。テクニカル・スラッシュ・バンドは他にもいましたが、スピード感、疾走感をキープし続けなお展開があるってのはこのバンドくらいじゃないでしょうか?ジャーマン・パワーメタル・マニアも必聴の名盤!!


MEKONG DELTA/MEKONG DELTA
ZARDOZ MUSIC/2150056

ジャーマン・テクニカル・スラッシュメタル・バンド、ニュー・ミックス&マスターによる再発盤。


MEKONG DELTA/PRINCIPLE OF DOUBT
ZARDOZ/2150053

ジャーマン・テクニカル・スラッシュメタル・バンド、サード・アルバムのニュー・ミックス&マスターによる再発盤。


MEKONG DELTA/THE MUSIC OF ERICH ZANN
ZARDOZ/2150055

ドイツ出身のプログレッシヴ・スラッシュ・バンド、セカンド・アルバムのニューミックス・リマスター再発盤。


MELANCHOLY PESSIMISM/INCONSISTENT WORLD
EPIDEMIA/EPR032

チェコ出身のツインギターの5人組、ブルータル・デスメタル・バンド。これがまたカッコいいのだ。緩急を巧みに用いており、ザクザクと煽動型のギターリフ、ゲボゲボと絶叫型のボーカルなどを使い分た知能的なサウンド。暗黒系デス風な曲でも、コンパクトで、メロディアスなフレーズがバンバン飛び出すといった感じで、聴き飽きない作品。疾走系の(5)のような曲でも、ドラムスの小刻みなツーバスやギターリフの多彩さ、メロディアスなソロなどテクニカルだしヒネリもあって、かなり達者なメンバー揃い。KRABATHORな雰囲気もあるし、CONTRASTICみたいなお遊びもあって、しっかり聴いて楽しめる、チェコ産のブルータル・ファンには見逃せない一枚です。


MELECHESH/AS JERUSALEM BURNS...
WAR IS IMMINENT/WAR007CD+

オランダ出身のツインギターの4人組、先のアルバム「DJINN」を絶賛したバンドの1996年レコーディング作、2曲のボーナストラックとライヴビデオを収録したCD−ROMトラックを追加したデジパック再発盤。「DJINN」アルバム時のレーベルインフォが「ブラックメタル・バンド」となっていたのが頷ける真性ファスト・ブラック炸裂のサウンドです。Daniに近いヒステリックな絶叫、煽動型ギターリフの寒々としたフレーズ、スタタタとしたブラストビートを多用したもの。けっこう印象的なメロディックなフレーズが多用されており、またあの中近東メロディを思わせるインスト曲もあって、なかなかの作品。ファスト・ブラックマニアなら聴いて損なし。


12273MELECHESH.gifMELECHESH/DJINN
OSMOSE PRODUCTIONS/OPCD109

オランダ出身のツインリード・ギターの4人組、スラッシュメタル・バンド。レーベル・インフォではブラックメタルですが、これはあきらかに多様化しだした頃のジャーマン・スラッシュの味わいが感じられます。エキゾチックなギターによる(1)から(2)の流れはNILEがデビュー作で取り入れた中近東風のフレーズを用いたスラッシーなサウンドでなかなかの味わい。ツーバスの怒濤の疾走感もあるし、ボーカルの絶叫もヒステリックさがなく押し殺したような感じで、個性的。(6)(7)のような緩急を取り入れた曲での構成や、流れも魅力的だし、ブチ切れる(8)のスピード感はやっぱりスラッシュならではのもの。(9)では中東の楽器BUZUQを用いており、スラッシーなサウンドに妙にマッチ。曲名からも解るとおりメソポタミア、中近東をコンセプトにした個性派好みにはお薦めの作品


MELECHESH/SPHYNX-DIGI
OSMOSE/OPCDL142

オランダ出身のメソポタミアン・ブラック/スラッシュメタル・バンド、3作目のフル・アルバム。メソポタミアでアルバム・タイトルが「スフィンクス」っていうのはおかしいが、前作同様随所に中近東、エジプトを想起させるメロディを導入したサウンドを展開。知名度的にはNILEの方が遙かに上なんだろうが、ブルータル・デスよりのNILEに比べると、ボーカルスタイルが絶叫型、ヒステリックなスピード感などでブラック/スラッシュ然りとしたサウンドを展開、その辺り好みが分かれそう。どちらにしても奇才Andy La Rocqueプロデュース、ちょっと変なサウンドが好みの人は聴いて損なし!


MEMENTO MORI/LA DANCE MACABRE
BLACK MARK/BMCD71


MEMENTO MORI/SONGS FOR THE APOCALYPSE VOL.4
BLACK MARK/BMCD124

メサイア・マーコリンが復帰しての4作目。


MEMORY GARDEN/TIDES
HEATHENDOOM/HDMCD003

1996年リリースのデビュー作


MEMORY GARDEN/VERDICT OF POSTERITY
METAL BLADE/3984141912

スウェーデン出身のツインギターの5人組、セカンド・フルアルバム。スタイル的にCANDLEMASSを継承しており、いわゆるメロディック・ドゥームメタルというやつです。息が詰まるほど重苦しくダークなサウンドの中に埋め込まれたメロディが随所で耳を捉えて離さない感じ。この手のシアトリカルでドラマティックなサウンドには欠かせないボーカルが、やはりMessiah Marcolinと比較すると弱い部分がありますが、及第点には達しています。ダークメタル・ファンなら聴いて損なし。


MENHIR/DIE EWIGEN STEINE
ROUGH TRADE/ARS003CD

ラフ・トレードからリリースされているドイツ出身の女性キーボード奏者を含むバンド。シンセサイザーばりばりのデスメタルで、扇動型ギターと相まってとても情感溢れるサウンドです。キーボードが出すぎている感じもしますが、普通の声のボーカルも半分ほど絡むあたりは特徴を出しているといえます。ノルウェー系のシンセサイザー主体のデスメタル系といえます。


MENHIR/THURINGIA
ARS METALLI/ARSCD010

ドイツ出身の女性キーボードを含むブラックメタル・バンド3作目。今作ではかなりヴァイキング・メタルを意識したメロディ(効果音)が随所に導入されており、ブラックメタル然とした扇動型リフ、ツーバス疾走、絶叫デス声がアグレッシヴに突き進む中、クリーントーンの声、メロディアスなギターソロが、ドラマティックかつメランコリックに曲を盛り上げています。特にインスト曲の流れるようなギターはメロディアス・ブラック・ファンにはたまらないでしょう。


14817MENHIR.gifMENHIR/ZIUWARI
SKALDIC ART/SAP007

ドイツ出身の女性キーボード奏者のいる4人組、トラディショナル・デスメタル・バンド、4作目。中世ヨーロッパの物語をイメージした豪華絢爛、勇壮悲壮漂うシンフォニック・デスメタルが満載!ザクザクしたギターリフにツーバス疾走がジャーマン・パワーメタリックな味わいを醸しだし、そこに華麗なキーボード、悲壮感漂わすデスボイス、勇壮な男性オペラティック・ボイス、トラッドなメロディを散りばめたあたりは前作の流れをさらに押し進めており、非常に気持ちよく聴き応えあります。ドイツ語の歌詞による歌もデスメタルとしてなら全く違和感はないし、オペラティックな部分での荘厳な雰囲気はより顕著な印象。スカンジナヴィアン・ヴァイキングメタルほどのクサさは無くともトラッド・デス・ファンは必聴作。


MENTAL CRYPT/EXTREME UNCTION
BLACK MARK/BMCD134

スウェーデンかドイツ出身のツインギターの5人組、デビュー作。エモーショナルなギターを絡めたスピード感のあるデスラッシュ・サウンドで、ボーカルスタイルはデス声一歩手前。曲によっては、北欧メロデスの影がちらちらしますが、いわゆる叙情派、泣きメロ派とは違う硬派な印象で、スラッシュ・マニアでもこのくらいなら許せるでしょう。ダサいジャケット・アートとどこぞのバンド名みたいな曲目はご愛敬。


MENTAL HOME/BLACK ART
THE END RECORDS/TE006

ロシア出身のバンド、セカンド・アルバム。前作は全体の印象が散漫でしたが、今作は方向性がPARADISE LOST系のゴシックメタルに向いています。ヨーロッパでは、この手のサウンドは非常に好評のようで、メロデスと同じくらい新人バンドがデビューしていますが、アグレッシヴさとプログレッシヴな曲構成、テクニック面ではこのバンドはかなりの高位置にいるようです。メリハリの利いたサウンドはアグレッシヴなHMファンには受けるはずなんですが...


MENTAL HOME/UPON THE SHORES OF INNER SEAS
CENTURY MEDIA/CMR79372

ロシア出身のキーボード奏者のいる5人組、ゴシックメタル・バンド、3作目。前作のPARADISE LOST路線の延長と言うよりメロディアスなヘヴィメタルとボーカルの感情を押し殺した歌い方やマイナー調の曲を主流にしたゴシックメタルの中間という感じで、ヘヴィなギターサウンドやツーバスを導入したアグレッシヴな曲調、キーボードを大胆に導入したポップなノリの曲など結構多彩に仕上げています。割とテクニカルな展開や構成を持った曲をやっていたのを、コンパクトに曲にまとめたと言った感じで、ギターソロやリフの流れなど、叙情派には見逃せないものがあるはず。ただボーカルのザラッとした歌い方が、この曲調には会っていないかもしれません。


MENTAL HOME/VALE
THE END RECORDS/TE001

ロシア出身の5人組、ゴシックメタル。テクニカルな演奏でプログレッシヴなサウンドを展開しており、プログレメタルっぽい所もあります。ボーカルは特有のダルい歌い方ですが...しかしながら後半はメロディック・デスに変化しており、エモーショナルな速弾きをフューチャーした曲はかなりの出来です。どっちかに絞れば良かったのにと思ってしまいますが、5曲目以降の後半は叙情メロデス・ファンには聴き逃せません。


13154MENTALHORROR.gifMENTAL HORROR/PROCLAIMING VENGEANCE
DEATH VOMIT/DVR005

ブラジル出身のギター、ベース&ボーカル、ドラムスの3人組、ウルトラ・ブルータル・グラインド・デスメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。ブラジル国内でリリースされたデモ音源が1000本を越えるセールスを記録したらしいだけあって、こりゃまたすさまじい勢いでブラスティグしております。ウゴウゴとうねりまくるギターリフ、最初から最後までツーバス全開のブラストビート、ゲロゲロボーカルが文字通り道路工事の削岩機のごとく、一定のテンションで続きます。超高速で切れ込むギターソロもありきたりながらカッコいいし、(6)と(8)に導入されたギターインストも息抜きに良し。恐るべしブラジリアン・デスメタル!KRISIUNすら止まって聞こえる!!とにかく超高速ファン必聴作!


14583MENTALHORROR.gifMENTAL HORROR/PROCLAIMING VENGEANCE
DISPLEASED/D00103

ブラジル出身のギター、ベース&ボーカル、ドラムスの3人組、ウルトラ・ブルータル・グラインド・デスメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。ブラジル国内でリリースされたデモ音源が1000本を越えるセールスを記録したらしいだけあって、こりゃまたすさまじい勢いでブラスティグしております。ウゴウゴとうねりまくるギターリフ、最初から最後までツーバス全開のブラストビート、ゲロゲロボーカルが文字通り道路工事の削岩機のごとく、一定のテンションで続きます。超高速で切れ込むギターソロもありきたりながらカッコいいし、(6)と(8)に導入されたギターインストも息抜きに良し。恐るべしブラジリアン・デスメタル!KRISIUNすら止まって聞こえる!!とにかく超高速ファン必聴作!Buy or Die


3923MEPHISTOPHELES.gifMEPHISTOPHELES/LANDSCAPE SYMPHONIES
ADIPOCERE RECORDS/CDAR040

壮麗な男女のコーラスで始まるこれは96年にレコーディングされた作品。女性ボーカルやクリーントーンのギターやピアノが効果的にフューチャーされたシンフォニックなメロディック・デスメタルです。ギターリフやメロディ、曲展開はお決まりのIRON MAIDENの影響がうかがえなくもないですが、(3)や(7)のような女性ボーカルが挟まる曲があるとそれだけで必聴もんです。


MEPHISTOPHELES/SONGS OF THE DESOLATE ONES
LAST EPISODE/5704320561

ドイツ出身のメロディック・デスメタル・バンド、2作目。前作はいかにも変化技にたよったマイナー臭さの残ったサウンド(でも良かったけど...)でしたが、今作も相変わらず壮麗でオペラティックな男女ボーカルに、ピアノ、シンセサイザーで幕開け。しかしながら格段に音質が良くなったのと、曲のメリハリがきいていて、かなりスケールアップしています。印象的な煽動型ギターリフ、唸りを上げるデスボーカル、疾走感たっぷりのツーバスによるファストな曲が目白押し。IRON MAIDEN系列のブラックメタルとしては最もカッコいい出来具合だと思います。オペラティックでシンフォニックなNAGLFARといえば言い過ぎかな?


14375MERCENARY.gifMERCENARY/EVERBLACK
HAMMERHEART/HHR118

デンマーク出身のツインギター、キーボード奏者のいる6人組メロディック・デスメタル・バンド、約4年半ぶりのセカンド・アルバム。前作でゲスト扱いだったハイピッチ・ボーカルとキーボード奏者(別人だけど)が正式に加入し、前作以上にメリハリのある、パワーメタリックなデスメタルになっております。アグレッシヴにシャウトする高音担当と咆哮型の低音によるツインボーカル、ザクザクしたツインのギターリフ、バックを彩る叙情キーボード、スケール上下の速弾きソロを導入した(2)はひたすらカッコいい!よりメロディアスに聴きやすくするためにクリーンボーカルを入れるようになったIN FLAMESやSOILWORKといったサウンドとは違い、あくまでアグレッシヴでありながらも歌とメロディへの拘りを持っており、それは(4)のデスメタルにおけるバラードに集約されています。ギターソロも泣くし、キーボードの味付けも多すぎず、メロディック・デス本来の「美と醜と叙情性」を同居させた姿がここにあると断言できます。IN FLAMES +SOILWORK+EVERGREYといっても過言ではない絶品のアルバム!!


MERCENARY/FIRST BREATH
SERIOUS ENTERTAINMENT/SE011CD

デンマーク出身のツインギターの4人組ドラマティック・メロディック・デスメタル・バンド、デビュー作。


MERCILESS/UNBOUND
NO FASHION RECORDS/NFR007

スウェーデン出身の4人組で、裏ジャケットのメンバー写真を見れば判る通りの、初期SLAYERタイプのストレートでスピーディなスラッシュメタルです。プロデュースにダン・スゥオノが関わっており、音質は最高レヴェル。ギターソロのメロディラインに北欧特有の叙情的な味があり、スピード感があってアグレッシヴでなおかつメロディアスというたまらんサウンドです。ボーカルもデス声じゃありません。スラッシュ・ファン必聴の一枚。


MERCYLESS/C.O.L.D.
THUNDER PRODUCTIONS/TPR011


MERCYLESS/COLOURED FUNERAL
CENTURY MEDIA/CD770542


MERLIN/DEATHKOTEQUE
GREAT WHITE NORTH/GIT001


13353MERLIN.gifMERLIN/THEY MUST DIE
GREAT WHITE NORTH/GWN004

ロシア出身のツインギター、ベース&ボーカル、ドラムスの4人組、デスメタル・バンド。まさか時期的に考えてもARCH ENEMYを真似たとは思えませんが、このバンドのボーカルも女性。しかもメロディック・デスよりのAngela Gossow嬢に比べるとこのバンドのMary Abaza嬢はゲロ・ボーカル系。演奏自体もウゴウゴとうねりまくるタイプと、ヒステリックな煽動型のギターリフを主体に、ブラストビートも導入した、ゴアなブルータル・デスメタル。ギターソロはけっこうメロディアスに切れ込んでくるし、全曲手抜きなしのハイテンション。女性ボーカルのデス声メタルにはそのルックス以上の魅力を感じませんが、ブルータル・デスとなると話は別。咆哮から絶叫まで見事に聴かせてくれます。ブルータル・マニア聴いて損なし!


17455MERRIMACK.gifMERRIMACK/OBSCRATIONS TO THE HORNED
MORIBUND/DEAD48CD

1994年頃に結成されたフランス出身ツインギターの5人組カルト・ブラックメタル・バンド、1〜10は1995年の「act 1」、11〜14は1998年の「Split with HIRILORN」、そして15〜19は2001年の「Horns Defeat Thorns」というデモ、スプリット収録曲を集めた作品。ボーカルは暴虐の絶叫型、1995年作はロウ&プリミティヴなブラックメタル・スタイルにキーボードを多用した叙情パートを絡めた初期BURZUM、EMPERORサウンドを展開。しかしながら間延びした曲展開やふらつくリズムがいかにもアンダーグラウンドさをぷんぷん発散、1998年作はキーボードは無くなりトレモロリフとスラッシュビートを使ったスピーディーなサウンドでなかなかノリがあって良い。2001年作はMARDUKスタイルのファスト・ウォーブラックになっております。デモということで荒さが目立ちますが、フルアルバムもリリース予定なのでカルト・マニアなら目を付けておいて損なしの全19曲72分。


MESHUGGAH/CONTRADICTIONS COLLAPSE
NUCLEAR BLAST/NB049-2

ファースト・フル・アルバム


MESHUGGAH/DESTROY ERASE IMPROVE
NUCLEAR BLAST/NB121-2

95年にリリースされたセカンド・フル・アルバム。スウェーデン出身のテクニカル・スラッシュメタル・バンド。


MESHUGGAH/NOTHING
NUCLEAR BLAST/NB542-2

スウェーデン出身のFredrick Thordendal(g)率いるテクニカル・デスメタル・バンド、約4年ぶりの4作目。もはや幾分時代に取り残されたような感じで、相変わらずの変則リズムを多用した精神病的なスラッシュメタル〜デスメタルを展開しております。およそ心地良いとは言えない不調和なリズムは神経を逆撫でるし、ダークメタルにも通じるミッド〜スローテンポ主体の曲調もおざなりで刺激度は少ない。今だから言えるのかもしれないがDEATHのChuck Schuldinerの鬼気迫る演奏とは雲底の差。おまけにマルチメディア・エンハンスド・パート収録ですが、「No Mac part on this CDextra」とは馬鹿にしすぎ。駄作です。


MESHUGGAH/THE TRUE HUMAN DESIGN
NUCLEAR BLAST/NB268-2

インダストリアル・メタルの雄、MESHUGGAHの先行ミニ・アルバム。「SANE」プラス「FUTURE BREED MACHINE」のライヴとリミックス2ヴァージョンを収録。さらにCD-ROM EXTRA TRACKとして、PC系またはMacで再生できる映像を収録。


MESMERIZE/VULTURES PARADISE
UNDERGROUND SYMPHONY/USCD052

イタリア出身のツインギターの5人組、パワーメタル・バンド、4曲のオリジナル曲と5曲のカヴァー曲を収録した2枚組。カヴァー曲は「1. D'Ailleurs (SORTILEGE)」「2. Winter Tears (WARLORD)」「3. Tierra Santa (TIERRA SANTA)」「4. Die Young (BLACK SABBATH)」「5. Tierra Santa (English version) (TIERRA SANTA)」で、1と3はそれぞれフランス語とスペイン語で歌われており、英語圏外のメタル・ファン御用達の作品。


METALIUM/HERO NATION CHAPTER THREE-LTD 2CD
MASSACRE/MASCD0319

ドイツ出身のヒロイック・パワーメタル・バンド、前、前々作からの続きの3作目。毎度おなじみのナレーションで始まる1曲目のMETALIUM節で、ファンはご機嫌のはず。今作にはDon Airey、Ken Hensleyといった70〜80年代のハードロック・ファンには懐かしい名前の鍵盤奏者がゲスト参加しており、随所で華麗なシンセ、ハモンドを聴かせてくれます。全体的にドラマティックな流れの中で要所をスピード曲が押さえるといった感じで、押し一辺倒から引きの部分を盛り込み、さらには女性ボーカルとのデュエットや、ギターソロなどに泣き、哀愁がこもっており、これぞフィナーレといった趣です(まだ続くかな?)メロディック・パワーメタル・ファンには安心の作品。限定2枚組でDISC2には「DREAM OF DOOM(LIVE)」「SMOKE ON THE WATER(LIVE)」とCD-ROMトラックによるインタラクティヴ・パート(ビデオ、スクリーンセイバー)収録、ただしMacでは役立たず(;。;)


METALIUM/MILLENNIUM METAL-CHAPTER ONE
MASSACRE/MASCD0191


10146METALIUM.gifMETALIUM/MILLENNIUM METAL-CHAPTER ONE -DIGIPACK
MASSACRE/MASDP0191

SAVATAGE,Y.MALMSTEEN,VELVET VIPERなどで活動したメンバーが集結したパワーメタル・バンド。いわゆるあまりHELLOWEEN臭さを感じさせない正統派パワーメタルで、とにかくひたすらカッコいい曲のオンパレード!イントロの(1)に続く疾走曲の(2)はこれぞヨーロピアン・メタル!ほかにもドラマティックな展開を用いた曲やツーバスの速い曲などが適材適所に配されており、最後まで聴き飽きない作品。WIZARD(GERMANY)や復活したANGEL DUST等がお気に入りなら絶対のお薦め作品。(13)はもちろんDEEP PURPLEの曲。ちょっとモダンアレンジでこれも◎!!限定デジパック盤、スクリーンセイバー付き


12194METALIUM.gifMETALIUM/STATE OF TRIUMPH-CHAPTER TWO
MASSACRE/MASCD0243

元ZED YAGO,VELVET VIPERのLars Ratz(b)率いるパワー/スピードメタル・バンド、2作目。ギターとドラムスが交代しております。前作はジャーマン・クサさのない正統派パワーメタルでしたが、今作はちょっと意識しております。ツーバスの速い曲が大半を占め、ハイトーンボーカルが歌い上げ、コーラス隊が雄叫びを上げます。しかしながらクサすぎるメロディやしつこすぎるリフがなく、曲も比較的コンパクトに仕上げており、腹一杯にならず、もう一杯楽しめる感じはさすがはベテラン。ジャケットもバッチリでWIZARD(GERMANY)タイプのお茶漬けっぽい手軽さがいい。曲間を効果音やナレーションで繋ぐ手法はアルバムを通して聴くには効果的。またアタック音の強いバスドラや克明に聴き取れるベースラインのサウンド・プロデュースも優良。テクや歌詞がどうのこうのより、スカッと楽しみたい人は必聴!ボーナス曲とスクリーンセイバー付き


METALIUM/STATE OF TRIUMPH-CHAPTER TWO DIGIPACK
MASSACRE/MASDP0243

元ZED YAGO,VELVET VIPERのLars Ratz(b)率いるパワー/スピードメタル・バンド、2作目。ギターとドラムスが交代しております。前作はジャーマン・クサさのない正統派パワーメタルでしたが、今作はちょっと意識しております。ツーバスの速い曲が大半を占め、ハイトーンボーカルが歌い上げ、コーラス隊が雄叫びを上げます。しかしながらクサすぎるメロディやしつこすぎるリフがなく、曲も比較的コンパクトに仕上げており、腹一杯にならず、もう一杯楽しめる感じはさすがはベテラン。ジャケットもバッチリでWIZARD(GERMANY)タイプのお茶漬けっぽい手軽さがいい。曲間を効果音やナレーションで繋ぐ手法はアルバムを通して聴くには効果的。またアタック音の強いバスドラや克明に聴き取れるベースラインのサウンド・プロデュースも優良。テクや歌詞がどうのこうのより、スカッと楽しみたい人は必聴!デジパック盤ボーナス曲とスクリーンセイバー付き


METALLICA/KILL 'EM ALL+LIVE IN LONDON
/8381422B

南半球のツアーにともなってオーストラリアでリリースされたボーナス・ライヴEP「LIVE IN LONDON」付き限定盤。


METRATON/ARMIES OF DARKNESS UNITE!
MISCARRIABE REX/MS009

イタリア出身のALDEBARANとACHAMOTHと名乗る二人組のバンド。4曲入りミニ・アルバム。全編デジタリーなテクノとブラック・デス声の融合サウンドです。といってもオカルトチックな効果音とシンセサイザーが中心のサウンドで、まあいってみれば雰囲気物。アグレッシヴさも凶悪さもあまりありません。限定盤デジパック盤。


13700MEZARKABUL.gifMEZARKABUL/UNSPOKEN
NOISE/N0351-2

トルコ、イスタンブール出身のバンドで、1987年に結成され過去4枚のアルバムをリリースしたことのあるPENTAGRAMから改名してリリースした作品。バンド名を変えて心機一転というわけではなく(PENTAGRAMってバンド名が多いから変えたんでしょう)サウンドの方は、それまでのヘヴィでゴシック風味のあるミッドテンポのメタルに独特の中近東メロディを導入したもの。トルコというお国柄かヨーロッパのクラシカルな叙情性とアジアの伝統音楽などの影響を取り込んだ感じ。かといってそれ一辺倒ではなくうまく消化しており、PENTAGRAM名義の前作「ANATOLIA」と比較するとダイナミックさが増し、時にICED EARTH風ドラマティック・スラッシュな印象もあってなかなかの聴き応え。エキゾチック・メタル・ファンは聴いて損なし。


MEZZERSCHMITT/WELTHERRSCHAFT -4TR
SEASO/SOM061

ノルウェー出身のHerr Schmitt(vo,b&g)、Hauptman Hammer(ds)とOberleutnant LS(key)の3人によるプロジェクト(BlasphemerとHellhammerらしい)、4曲入りミニ・アルバム。いわゆる次世代のブラックメタルで、インダストリアルな装飾を施した作品。アメリカ市場向けに英語版のアルバム・タイトルも考えられているようで(バンド名はこのままでも良いのか?まあ昔エノラ・ゲイなどというバンドもいたから良いのか)サウンドの方もアメリカで受けてるようなDILLINGER ESCAPE PLANみたいなインダストリアル・コアメタル。4曲じゃ踏み込んだ内容が把握できませんが、この程度ではRELAPSE RECORDS系のバンドの方が上。


MIASMA/CHANGES+LOVE SONGS EP-REISSUE
NAPALM RECORDS/NPR103

1991年にLethal Recordsからリリースされていたアルバム「CHANGES」にミニアルバム「LOVE SONGS」を追加収録したリマスター再発盤。スラッシュメタルからデス/ブラックメタルへの過渡期のサウンドです。ボーカルはすでにデスに踏み込んでおり、かなりブルータル度が高い印象。スピーディーでテクニカルなスラッシュからCANDLEMASS風のドゥーミーで重厚な曲まで演奏しております。今聴いてもブルータル・デスとして通用する作品。


17559MIASTHENIA.gifMIASTHENIA/BATALHA RITUAL
SOMBER/SM029CD

ブラジル出身のシンフォニック・ブラックメタル・バンド、セカンド・フルアルバム。民族的な打楽器によるイントロから一変してザクザクジャキジャキしたギターリフに絶叫型のボーカル、タイトでスピーディーなドラムスによるサウンドを展開。驚くなかれボーカルは女性で、タイプ的にはOPERA IXをもう少し正統派シンフォニック・ブラックにした感じ。ギターソロやバックを埋め尽くすシンセサイザーの使い方などメロディアス・ファンなら納得だし、スローパートの導入によるメランコリックな部分も出しゃばり過ぎずで(ラスト曲が延々そういった感じだが)そつなくまとめており、センスの良さを感じます。女性ボーカルが絶叫スタイルに徹しているため個性的とは言い難いんですが、このレーベルはプロダクションもしっかりしており、シンフォニック・メロディアス・ブラック・ファンにはお薦めの全9曲50分。


MIDGARD/MYSTIC JOURNEY THROUGH THE AGES
ZAPPA&HEMICRANIA/HP002

イタリア出身のキーボードを含む5人組、ブラックメタル・バンド。DIMMU BORGIRタイプのブラックメタルの様式を取り入れたヘヴィメタル・サウンドと言えるもので、さすがにイタリア出身だけあって、演奏は非常にテクニカル。ボーカルは絶叫型、ギターは泣きまくりの正統派スタイルリズム隊もしっかりとサポートしており、なによりピアノを駆使したキーボードサウンドが壮麗かつ伝統的かつメロディアスに各曲を盛り立てています。久々の上玉!


MIDNIGHT CONFIGURATION/DIGITAL INTERFEARENCE
NI.BR/NIGHTCD019

ギター、キーボード(というよりプログラミング)女性ボーカルの3人組。今作はデジタル・リミックスと題された作品で、本来の音源を未聴のため良く判りませんが、デス声と女性ボーカルのからむゴシックメタルな展開にテクノをミックスしたサウンドになっております。個人的にテクノは全く聴かないんですが、これは十分に楽しめます。デジタル・ゴシックメタルってジャンルでしょうか、あえて名付けるなら...


MIDVINTER/AT THE SIGHT OF THE APOCALYPSE DRAGON
INVASION/BDP002

スウェーデン出身の3人組で、ダミアンが中心人物。絶叫タイプのボーカル、扇動型ギターリフ、ブラスト多用のブラック・メタル系だが、バッキングのキーボードが非常に壮厳さを醸し出しており、メロディアス。また随所に北欧特有の泣きメロのギターやクリーンボーカルを導入し、聴く耳を惹きつけます。大半が8分台の長い曲ですが、耳に馴染む展開、メロディが多く中だるむこともなく、一気に楽しめます。


MIND COLOUR/MIND COLOUR
NORTHWIND/NWCD007

イタリア出身で、Alfonso Ferrara(g)とJimmy Ferrara(ds)によって結成されたバンド、1997年に現バンド名(以前はUNDER THE BRIDGEと名乗っていた)になってのデビュー・フルアルバム。ミッドテンポのドラマティックな曲を中心に、テクニカルな部分と叙情メロディをたっぷりと入れ、泣いてからの速弾きギターとキーボードによるメロディアスな掛け合いが印象的なDREAM THEATERタイプのサウンド。ボーカルのハイトーンもしっかりとでていますが、ちょっと訛りがあるのか粘っこい部分があり、また単発メロディの寄せ集め的曲作りがアルバム全体を通すと平板な印象にしているのが残念で、もう少しメリハリのある曲構成が欲しいところ。10曲で65分もあるので、叙情メロディアス・マニアなら聴いても損なし。


MIND SNARE/THE NOBLE ANCESTRY
FOREVER UNDERGROUND/FU015

イタリア出身のベース&ボーカル、ギター、ドラムスの3人組、テクニカル・ブルータル・デスメタル・バンド。ディープ・ガテラルなボーカル、ザクザクゴリゴリのギターリフ、手数足数の多いドラムスによるブルータルなサウンドを展開。随所にブレイク、テンポチェンジを盛り込みつつもテンションが下がらず、また切れ込み型のギターソロや、トレモロ奏法でノリのある部分、ダークな部分やアグレッシヴに突き進む部分など曲調の変化も取り入れておりなかなかの聴き応え。克明なベースラインなども演奏力の高さを窺わせます。CANNIBAL CORPSEタイプのブルデス・ファンは聴いて損なしの全10曲31分!


MINDROT/SOUL
RELAPSE RECORDS/RR6967

アメリカ最強のエクストリーム系レーベル、RELAPSE RECORDSからデビューした、アメリカ出身の5人組バンド。非常に個性的で、独特のサウンドを展開しており、今風のモダン・ヘヴィなサウンドにLED ZEPPELINのようなブルージーな展開や初期BKACK SABBATHのようなヘヴィで重苦しい展開をみせており、ただ者ではないとみました。ミドルテンポ中心で起伏のあるサウンドです。DOORSの「THE END」に似たドラマティックな(4)(8)は異彩を放つ曲!


MIRZADEH/ANCIENT RITES
MIRZADEH/MIRZA001

2000年に結成されたフィンランド出身のキーボード奏者のいる5人組、シンフォニック・ブラックメタル・バンド、自主制作によるデビュー・アルバムで、5曲の新曲とデモ音源「Sweet Souls of Shadows」から3曲収録。イヴィルな絶叫型ボーカル、ザクザクしたギターリフ、ダイナミックなドラムス、そして壮麗なキーボードによるメロディアスなサウンドを展開しておりますが、まだまだキラキラと光るメロディに乏しく没個性なのが残念。それでいて誰々風と特定できない散漫さもあり、いわゆる北欧シンフォニック・ブラック全般のマニア向けの8曲34分。まだ若いんだろうからもっと我を出せばよいかも。


MISANTHROPE/1666...THEATER BIZARRE
HOLY RECORDS/HOLY16CD

フランス出身のトリオ編成のバンド3作目でELENDのAlexandre Iskandarが参加。まさにデス声なだけで演奏は非常に複雑な展開、構成を持ったもので、プログレッシヴ・メタルの中でも飛び抜けた存在。ヘヴィなギターリフをバックにエモーショナルなソロや多彩なシンセ音が飛び交い、随所に耳を惹きつけるメロディ(オリエンタル風)が散りばめられており、一瞬も飽きることがありません。各人のテクニックが随所で披露されており(ドラム、ギターはもちろん、チョッパー・ベース・ソロまで登場)最後はライヴ風の歓声で終わるおまけ付き。ボーカルの声が、聴く音楽の選択に占める割合が大きい人には推薦出来かねますが、そうじゃないプログレ・ファンは必聴!一瞬も耳を離せないサウンド!!


12494MISANTHROPE.gifMISANTHROPE/IMMORTAL MISANTHROPE
HOLY RECORDS/HOLY61CD

フランス出身のツインギターの5人組、6作目。デビュー時のテクニカル/プログレッシヴ志向のデスメタルから、Fredrik Nordstromをプロデューサーに迎えてからはメロディック・デスへの変貌を遂げ、ついにここまで来たかといった感じ。シンセサイザーを大幅に導入し、そのクラシカルなフレーズとアグレッシヴな疾走デスの(1)はまるでCHILDREN OF BODOMの世界。元来のテクニカルな演奏とメロディラインを北欧系に絞ったことによる起伏のあるスリリングなサウンドと叙情度の高い泣きが同居しております。個人的にはまだ絞りきれずに消化不良をおこす部分もありますが、そこは彼らの個性としましょう。COBファンは必聴!


MISANTHROPE/LIBERTIMES HUMILIATIONS
HOLY RECORDS/HOLY40CD

フランス出身のテクニカル・デスメタル・バンド5作目。前作に引き続きフレドリック・ノードストロームがプロデュース。その前作でのIN FLAMES人脈の影響か、今作はさらに聴きやすくなっております。もちろんドラム、ベース、ギターのテクニカルな部分も残されており、加えていわゆる北欧メロディック・デス、ジャーマン・スピードメタルといった耳を引きつけるメロディ、アグレッシヴさが加わっており、どちらのマニアでも満足いく仕上がりです。ボーカルは咆哮型デス声ですが、HELLOWEEN風だったり、IN FLAMESだったりで、とにかく今風のメロディック・デスメタルが満載のサウンド。


MISANTHROPE/MIRACLES:TOTEM TABOO
HOLY RECORDS/HOLY06CD

セカンド作


16478MISANTHROPE.gifMISANTHROPE/SADISTIC SEX DAEMON
HOLY RECORDS/HOLY81CD

フランス出身の5人組、プログレッシヴ・テクニカル・デスメタル・バンド、7作目。前、前々作あたりでフレドリック・ノードストロームがプロデュースしたため変にメロディック・デスしてしまい、本来のプログレッシヴな展開が薄れたのが残念だったんですが、今作ではメンバーのJean-Jacques Moreacが担当。北欧のメロデスには無い緊張感漂う演奏が聴き所。全体的にテンポを押さえ、複雑なリズムとドラマティックな展開、ゴリゴリしたリフに泣きのギターソロ、壮麗なキーボードなどを導入したサウンド。デスメタル本来のアグレッション、醜悪さは失われておらず、それはボーカルの歪に押しつぶしたようなデスボイスが担っており、随所に導入されたメロディアスなパートとの対比、テクニカルな演奏との対比が見事、職人玄人受けのする作品。


MISANTHROPE/VARIATION ON INDUCTIVE THEORIES
HOLY RECORDS/HOLY02CD

1993年リリースのファースト・フル・アルバム


MISANTHROPE/VISIONNAIRE
HOLY RECORDS/HOLY27CD

フランスのテクニカル・デスメタル・バンド4作目。今作の話題はなんと言ってもフレドリック・ノードストロームのプロデュースによりIN FLAMESのイエスパーとアンダースのゲスト参加。しかしそんなことより相変わらずのバカテクは健在で、プログレッシヴでインプロヴィゼーショナルな展開を随所に配しなおかつ疾走するサウンドを展開。ただしメロデス派にはあまりお薦めは出来ませんが、テクニカル派とIN FLAMESファンは必聴。


MISCREANT/DREAMING ICE
WRONG AGAIN/WAR004

スウェーデン出身のツインギターの5人組、デスメタル・バンド。ギターリフは叙情系の扇動型でメロディアス度はなかなか。咆哮型ボーカルもパワフルだけど、時折KING DIAMONDばりに超高音雄叫びをしたりします。曲展開は非常に複雑で、疾走したかと思えば空かされたり、キーボードやアコギの導入があったりで、プログレッシヴ・マニアなら涙もんの構成。その分アグレッシヴ度が稀薄なので、この声で歌う必要性が全くなく、ちょっとマイナス・イメージ。


17616MISERICORDIA.gifMISERICORDIA/DECHRISTIANIZE
DOWNFALL/FALLCD013

1999年に結成されたスウェーデン出身ツインギターの4人組、メロディック・ブラックメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。アグレッシヴな絶叫と咆哮も使い分けるボーカル、ヒステリックなトレモロ・リフを主体にメロディックなフレーズもビシバシと弾くギター、克明なベースライン、ワンバス・ブラストにツーバスの爆走を交えた破壊的ドラムスによるサウンドを展開。曲頭や曲尻の処理が唐突で素人くさいが、とことんファストでありながらメロディアスといったDARK FUNERALやSETHERIALタイプ。目新しいところはないが、演奏も安定しているしギターもなかなか多彩。ストレートにメロディック・ファスト・ブラックを演奏しているのが好感の持てる全11曲50分。


MISERICORDIA/PAINFUL DREAM
BLACK LOTUS/BLRCD019

フランス出身の男女ツインボーカル、キーボード奏者のいる6人組、ゴシック・デスメタル・バンド。ヘヴィでプログレッシヴな演奏と、男性の咆哮デス声、そこに絡む女性のヘヴンリーボイスといった、EVENSONGタイプのサウンドです。8分を超える大作が全7曲中5曲で、緩急、展開をふんだんに導入した作風が中心。フランスのバンドにしてはお洒落なところは皆無で、まるで東欧圏のゴシック・デス特有のダークで重苦しい雰囲気に包まれつつ、情感たっぷりのギターやキーボード、そしてヘヴンリーなボーカルが漂う、エモーショナルでダーク、大仰でプログレッシヴな感じ。EVENSONGファンなら聴いて損なし。


MISERY INDEX/OVERTHROW
FADELESS/FAD008

元DYING FETUSのJason Netherton(b&vo)が新たに結成したブルータル・デス/グラインド・コア・バンド、デビュー・ミニアルバム。Jasonのねじ伏せるが如くの字余りデスボーカルと、ウニョウニョしたギターリフ、ツーバスの爆走感とトコトコしたワンバス・ブラストが織りなすデス/グラインドなサウンドです。極端に複雑というわけではないものの、流れの中での展開がありなかなかカッコいい。ライヴ3曲「Alive?」「My Untold Apocalypse」「Manufacturing Greed」と「Blood On Their Hands/Pulling Out The Nails」のクイックタイム・ムービー収録。


16530MISERYINDEX.gifMISERY INDEX/RETALIATE
NUCLEAR BLAST/NB1122-2

元DYING FETUSのJason Netherton(b&vo)が新たに結成したブルータル・デス/グラインド・コア・バンド、ファースト・フルアルバム。Sparky Voyles(g)も参加しており、すでに慢性化し多少弛み加減だったDYING FETUSに比べると全ての面においてリフレッシュしたといった感じで、ハイテンション&ハイスピード曲が満載。DYING FETUSの重々しさを受け継ぎながらも、字余り早口で唸りを上げるボーカル、ゴリゴリしながらも微妙なタッチも絶品なギターリフ、ワンバス・ブラスト、ツーバス爆走などを交えつつ手数足数の多いドラムスなどどれも刺激的。メタリックな要素を十二分に備えながらも、メタルにはないグラインド/ハードコアな破壊度があり、突進型のブルデス・ファン&メタリック・コア・ファンは必聴の全11曲35分!


MISERY'S OMEN/MISERY'S OMEN
BINDRUNE/BRR002

オーストラリア出身の3人組、ブラック/ダークメタル・バンド、2000年にリリースされた7インチ・プロモ「Worship the stone gods」の4曲にボーナストラックを追加した再発盤。悲壮感漂わす絶叫型ボーカルに、トレモロリフ、ミッド〜スローテンポを主体にしたダークな雰囲気が全体を支配しており、そこにエモーショナルかつメロディアスなギターソロ、ヒステリックなブラックメタル然りな部分が同居しているあたりが個性的。重低音のベースラインがズシンズシンと響くあたりも破壊度があり、ディプレッシヴなブラックメタル・ファンは要チェックの全6曲27分。


MIST OF AVALON/MIST OF AVALON
M.A.M/MACDL957

キーボードを擁する5人組で、他にかなりのバックアップが参加しているスウェーデン出身のゴシックメタル・バンド。ちょうどHEAVENWOODのような耳になじむキーボードのメロディにヘヴィなギターといったパターンですが、ボーカルの声はダルい。女性ボーカルやストリングスも導入されていますが、あまり大仰ではなく、メロディアス・ハードにも通じる曲調が中心です。HEAVENWOODを少しあくぬきした感じでしょうか。


14090MISTELTEIN.gifMISTELTEIN/DIVINE DESECRATE COMPLETE
NO FASHION RECORDS/NFR054

1996年にSeron(vo)、Nagrinn(g)、Karagat(b)によって結成されたスウェーデン出身のツインギター、女性キーボード奏者のいる6人組、シンフォニック・ブラックメタル・バンド、2作目。いきなりのドラマ仕立てのアクメ声で思わずゴックン(なぜか音飛びしますが)、それが終わると期待通りの爆走ファスト・ブラックが登場!壮麗なシンセサイザーと煽動型ギターリフ、ツーバス連打が音の隙間を埋め尽くすタイプ。ボーカルはゆったりとした絶叫型、叙情パートや緩急の導入、ナレーティヴなLowボイスが劇的効果を出しております。けっこう正統派なギターリフやメロディアスなソロもあり、ピアノやシンセの煌びやかなフレーズも随所で聴かれ、メロディック、シンフォニック・ブラック・ファンは聴いて損なし。DERANGEDのJohan Axelssonがゲスト参加。


MISTELTEIN/RAPE IN RAPTURE
NO FASHION RECORDS/NFR041

スウェーデン出身のツインギター、女性キーボードの6人組、メロディック・ブラックメタル・バンド。壮麗にバックを埋め尽くすキーボードと、ヒステリックな扇動型&オーソドックスなヘヴィメタルのリフを組み合わせたギター、ブラストビート全開&ツーバス連打のドラムス、絶叫型ボーカルによるCRADLE OF FILTHタイプのサウンド。緩急、展開の導入、メロディアスなギターソロやキーボードなど、メロディック・ブラックの様式をたっぷりと取り入れたサウンドです。収録時間60分で大作嗜好のマニアなら聴いて損なし。


MISTIGO VARGGOTH DARKESTRA/THE KEY TO THE GATES OF APOCALYPSES
THE END RECORDS/TE011

究極に近いスピード&シンフォニック・ブラックメタルを聴かせてくれたNOKTURNAL MORTUMのヴォーカリストであるKNIAZのソロ・プロジェクト。全1曲72分という恐るべき内容でドラマティックな世界を展開しております。相変わらずギターの音が聴きとりにくいのが難点ですが、シンセや効果音、語りや、コーラスを駆使してまるで一本の映画のBGMを聴いてるようにブラックメタルな情景を作り上げております。下手なプログレの様な退屈さはなく、全編ブラックメタル!


MITHOTYN/GATHERED AROUND THE OAKEN TABLE-REISSUE
HAMMERHEART/HUW023

スウェーデン出身のヴァイキング・デスメタル・バンド、3作目。1作目で築き上げた彼ら独自のサウンド、2作目ではよりアグレッシヴに表現して、この先どうするかと思えば、今作ではやはり中間の手法を取ってきました。アグレッシヴでなおかつあのメロディがぎっしりつまっています。@Aとたたみかけるようにデスメタル然としたサウンドで惹きつけておいて、そしてBでは全編に漂う勇壮でかつ哀愁漂うメロディ。この3曲でイケるでしょう!ようやくHAMMERHEARTからリリースされた再発盤。


MITHOTYN/IN THE SIGN OF THE RAVENS
HAMMERHEART/HUW021

このアルバムから始まったと言っても過言ではない、独自のヴァイキング・デスメタルを築いた、スウェーデン出身の4人組、MITHOTYNのデビュー作、再発盤。北欧のトラッドなメロディを主軸に、そこにデス声とヘヴィなギターリフが合わさり、さらに男女コーラスや、キーボードが効果的でまるで勇壮な映画のワンシーンのBGMに登場しそうな、広大な世界が目の前に広がる感じ。デスメタルのアグレッシヴさよりも痛々しいほどの悲壮感が漂うギターのメロディがたまりません。弱小レーベルのおかげで、入手しにくく、いまだ未体験の人もいると思います、どうか、ヴァイキング・デスメタルの世界を堪能してください。


MITHOTYN/KING OF THE DISTANT FOREST
HAMMERHEART/HUW022

今だ根強い人気を誇るヴァイキング・デスメタルなる領域を作り上げたMITHOTYNのセカンド・アルバム。レーベル倒産で長らく廃盤でしたが、ようやくHAMMERHEARTから再発されました。数多くのフォロアーを排出しましたが、やはりMITHOTYNの後を継ぐには力不足のバンドが多く、やはりあらためて本家の偉大さを認識します。北欧系のトラッドのメロディに男性コーラスや、キーボードがからみ、デスメタル然りのアグレッシヴさと、そして勇壮/悲壮感を兼ね備えたサウンドは、IN FLAMESやARCH ENEMY等のメロディック・デスメタルとはまた違ったメロディ展開です。


MIXOMATOSIS/BIENVEIDOS AL MUNDO DEL TERROR
QUIROFANO/VOLIC ROCK/QP005

スペイン出身の4人組、ゴア・グラインド・バンド。毎度おなじみ、映画か何かからサンプルした音像が曲ごとに挿入されており、個人的には鬱陶しい限りですが、サウンドそのものはパンク/ロックンロール調の分かり易いもので、ハチャメチャ具合もなかなか堂に入っております。叫き散らすボーカルと「ウヴォウヴォ」と呻くボーカルの掛け合いや、ライヴ感覚の生々しい音質、アヴァンギャルドなインプロビゼーションなんかもあって、全11曲30分足らず、一気に楽しめます。メタル色はないので、ハードコア、グラインド・コアを純粋に楽しめる人向き!


MJOLNIR/WHISPERING SORCERY
COLD BLOOD/CXR11092

オランダ出身の男女ボーカル、キーボード奏者のいる6人組、フィーメイル・ゴシック・デスメタル・バンド。男性ボーカルはかなりのゲボゲボで、時折ヒステリックなブラックメタル然りの絶叫もあり。女性ボーカルもそれなりで、クラシカルな歌唱はしていません。演奏自体はギターの煽動型リフとキーボードがバックでキャッチーなフレーズを奏で、時折ピアノやオルガン系の音色でソロも披露するノルウェー産のメロディックなブラックメタルっぽい感じ。ミッドテンポ中心なので、ドラマティックな要素が強い感じです。フィーメイル・ゴシックの流れが癒し系が多くなってきたのに対して、初期DISMAL EUPHONYやSINS OF THY BELOVEDタイプの美醜ミッドテンポ・ゴシックデスといえるでしょう。そのあたりのファンなら聴いて損なし。


THE MOANING/BLOOD FROM STONE
NO FASHION RECORDS/NFR018

THE ABYSS STUDIOで96年に録音された音源で彼等のデビュー作。プロデュースはバンド自身ですがエンジニアとしてPETER TAGTGRENが参加。と言うだけで音は想像できる通り、アグレッシヴでメロディアスなデス・メタル。ボーカルは絶叫タイプで扇動的なギターリフが中心ですが、タイプ的にはIN FLAMESあたりのメロ・デスと思っていただいて間違いなし。


MOLESTED SENSES/NO FRIENDS HERE
STILL DEAD/SDPCD03108

アメリカ・メイン州出身のツインギターの5人組、ブルータル・デスメタル・バンド。ミッドテンポ主体の曲調で、けっこう言葉数の多いガテラル・ボーカル、ゴリゴリと重く引きずるようなギターリフを積み重ね、ガチガチとしたドラムスによるUS暗黒系サウンドを展開する全8曲24分。


MONASTERIAL CRYPT/STARI
MERET PRODUCTIONS/MERET002

チェコ出身のツインギター、男女ボーカルの6人組、ダーク・ゴシック・デスメタル。男性の咆哮デス声と素朴な感じの女性ボーカルによるツインボーカルに、メロディアスかつメランコリックな演奏を絡めたパターン。全曲チェコ語(?)で歌われており、Veronika嬢(写真も素朴なお嬢さんっぽい)の歌も、特に囁くところは、どことなくフランス語っぽい(フランス語だったりして...)雰囲気がたまらなくメロウ。激しい演奏はあまりなく、スロー〜ミドルテンポで、アコースティック・ギターを導入したパートやプログレッシヴな展開が中心。癒し系のフィメール・ダーク・ゴシック・マニアなら聴いて損なし。ちなみに英語の対訳付き。(輸入盤のため盤質がよくありません)


MONASTERIUM/INNOCENT RISE
DEMISE RECORDS/DMSCD011

ブラジル出身のボーカル兼ギター、ギター、ベース、ドラムス、キーボードの5人組、ダーク・ゴシック調のデスメタル・バンド。ボーカルはゆったりと吐き出す押しつぶしたようなデスボイスで、このボーカルによるミドルテンポの醜悪なデスメタルと随所に泣きのギターや壮麗でクラシカルなキーボードによるメランコリックで、美と醜の対比を狙ったサウンド。毎度の事ながらブラジルのDEMISE RECORDS所属のバンドにありがちな「イイ線はいってるんだけど、あと一押しが足らない・・・」的なサウンドで、トータル的に見ると苦しい評価ながら泣きのギターが涙腺をかなり刺激してくれる(5)などは捨てがたい魅力があります。ダークでメランコリックなゴシック・デスメタルのマニア向け。


16051MONOLITHDEATHCULT.gifMONOLITH DEATHCULT/THE APOPTHEOSIS
COLD BLOOD/CBI0303

オランダ出身のツインギターの4人組、元ALTARのドラムスと元DEAD HEADのメンバーが在籍するブルータル・デスメタル・バンド、デビュー作。ALTAR、DEAD HEADといえばスラッシュメタル寄りのデスメタルな印象ですが、ここでは全編ガテラルなボーカル、ガリガリウニョウニョとしたギターリフによる暗黒系のブルータリティあふれるデスメタルを展開しております。ブラストビート、トレモロ・リフを使ったスピーディーな展開もあるし、そこからスローパートを挟んでの爆走感も心地よい。リフワークも多彩だし、ギターソロも切れ込み型でしっかりと主張しているし、重苦しくヒステリックで緩急展開のあるMORBID ANGELタイプのファンは聴いて損なし。


MONSTROSITY/ENSLAVING THE MASSES-2CD
HAMMERHEART/HHR088

アメリカ出身のブルータル・デスメタル・バンド、初期スタジオ音源とライヴ音源をカップリングした2枚組。Disc1のスタジオ音源の(1)〜(5)は1991年の「Imperial Doom」セッションのリミックス、(6)〜(9)は1990年「Horror infinity」デモ、そして(10)〜(12)は1994年の「Slaves and Masters」のデモで、いずれもボーカルはGeorge"Corpsegrinder"Fisher。デモからの音源は手を加えておらず多少音質は悪いながらも、生々しさが伝わってきます。Disc2は数カ所のライヴからの寄せ集めで、ボーカルはJason Avery。


MONSTROSITY/IN DARK PURITY
METAL AGE/3001082

アメリカ出身の4人組、サード・アルバム。ボーカルとギターがチェンジしていますが(かつてはジョージ・フィッシャーが在籍)新任ボーカルもLOWボイスでなかなか聴かせてくれます。ツーバス連打ばかりじゃないドラムスがやっぱりこういったサウンドの要で非常に安心して聴けます。ギターもスラッシーなリフを中心にえぐり込むようなソロを奏でており、スピーディーなデスラッシュ・サウンドに仕上がっています。これはもしかすると掘り出しもんになるかもよ...


MONSTROSITY/IN DARK PURITY
OLYMPIC/008638002-2

アメリカ出身の4人組、サード・アルバム。ボーカルとギターがチェンジしていますが(かつてはジョージ・フィッシャーが在籍)新任ボーカルもLOWボイスでなかなか聴かせてくれます。ツーバス連打ばかりじゃないドラムスがやっぱりこういったサウンドの要で非常に安心して聴けます。ギターもスラッシーなリフを中心にえぐり込むようなソロを奏でており、スピーディーなデスラッシュ・サウンドに仕上がっています。これはもしかすると掘り出しもんになるかもよ...


MONSTROSITY/MILLENNIUM
NUCLEAR BLAST/NB208-2

CANNIBAL CORPSEに引き抜かれることになったジョージ・コープスグラインダー・フィッシャーが在籍していたバンド、セカンド・アルバム。ボーカルはさすがに重低音ディストーション・ボイスですが、演奏そのものはオーソドックスなスラッシュメタル。ザクザク刻まれるギターリフに重いリズム隊で、最後まで押しまくります。ボーカル・バンドですねコレは...。


MONSTROSITY/RISE TO POWER
METAL BLADE/398414481-2

1990年に結成されたフロリダ・デスメタル界のベテラン・バンド(かつてはGeorge "Corpsegrinder" Fisherも在籍)、4作目のスタジオ・アルバム。安定したテクニカルな演奏と、決して聴きぐるしくないJason Averyのデスボーカルによる正統派USブルータル・デスのお手本のようなサウンドです。ウゴウゴとヘヴィなリフにトレモロ奏法も使い、巧みなツーバスワークによるスラッシーなリズムを主体に怒濤のデス・サウンドを展開。Lee HarrisonのドラムスはもちろんのことTony NormanとSam Molinaのギター、Mike Poggioneのベースもしっかりと自己主張しているし、何よりメタル的なリフやソロといったアプローチがしっかりとあり、下手に前衛的な部分がないのがよい。MORBID ANGEL並みに評価されてもおかしくない全11曲47分。


MONUMENTUM/AD NAUSEUM
TATRA/TATCD060

イタリア出身の男女ボーカルによるダーク・ゴシック・バンド、2作目。ひたすらゆったりとドゥーミーな曲調に随所にサンプリングやエレクトリックの味付けをしたサウンドです。男性ボーカルは感情を内に秘めたような朗々としたもので、かなりシアトリカルで怖い。女性ボーカルは8曲目でソロを取っていますが、それ以外はコーラス程度。メタル色はほとんどなく、ジャジーな曲や中近東風のメロディを導入により、一種エキゾチックな映画のサントラ風でもあります。LACRIMOSAほどのクラシカルで大仰な雰囲気はないものの、ダーク・サウンド・マニアな人なら聴いても損はなし。


MONUMENTUM/IN ABSENTIA CHRISTI
MISANTHROPY RECORDS/AMAZON007

イタリア出身の男女ツインボーカルの4人組、デビュー作。イタリアのバンドなのでかなりテクニカルかと思いきや、ダークでドゥーミーなゴシック・サウンド。女性ボーカルも綺麗声じゃなく、まるで中近東のお経(って言っても中近東のお経聴いたこと無いけど雰囲気的に)みたいな曲や、葬送曲っぽい雰囲気がただよいます。ダーク・サウンドマニアな人向けです。


17389MONUMENTUM.gifMONUMENTUM/METASTASI
CURSED LAND/CRS03

1987年に結成され2枚のアルバムしかリリースしていないイタリア出身のダーク・インダストリアル・ゴシック・バンド、レア音源、未発表&カヴァー曲集。かのMISANTHROPY RECORDSからりリースされたファースト・アルバムにはATARAXIAのFrancesca Nicoli嬢が参加。今作でも何曲か女性ボーカルが歌っておりますが、詳細は不明。1曲目から映画「ゴッドファーザー」のテーマ曲で、ほかにゴシックバンド御用達のDEAD CAN DANCE 、AIN SOPH、イタリアの奇才メタル・バンドDEATH SS、UKエレクトロ・ポップパンクVISAGEのカヴァーを収録。妖しくもダークでアヴァンギャルドなエレクトリック・ゴシック・ファンなら聴いて損なしの全14曲73分。


MOON/DAEMON'S HEART
PAGAN RECORDS/MOONCD010

ポーランド出身のデス・メタルバンドVADERのDoc(ds)と、同じくCHRIST AGONYのCezar(g&b&vo)が組んだプロジェクト。キーボード奏者がゲスト参加。VADERやCHRIST AGONYで聴かれる複雑な展開を持ったサウンドとは全く反対のスピーディーでシンプルな印象です。ボーカルは絶叫型で喚いており、ブラストビート&ツーバスの疾走感を強調してとにかく全編速い。リフは扇動型が中心ですが、ソロはけっこうメロディアスで、またキーボードの味付けも時折メロディックに奏でられております。どの曲も一定のテンションでワンパターンながら、ほんのわずかな変化技が要所を締めており、聴き飽きずに一気に楽しめる作品。


MOON/SATAN'S WEPT
PAGAN RECORDS/MOONCD018

ポーランド出身のデス・メタルバンドCHRIST AGONYのCezarが組んだプロジェクト、2作目。前作はそのCezarとVADERのDocの2人のユニットのようでしたが、今作では、ツインギターの4人編成になっております。路線は同じくスピード&ストレートなサウンドで、ブラストビート&ツーバスの疾走感を強調し、絶叫ボーカルを導入したもの。キーボードの導入やメロディックなギターソロが多少ふえたような感じで、いわゆる北欧のメロディック・デスに近くなったような気もします。ただし叙情タイプとは違って、もっとアグレッシヴでスピーディーなので、MARDUKにキーボード&メロディアスなギターの味付けをした感じ。


17497MOONLIGHT.gifMOONLIGHT/AUDIO136
METAL MIND/MMPCD0247

ポーランド出身のフィーメイル・ゴシック・バンド、8作目のアルバム。前々作の「YAISHI」アルバムあたりからすでに安定感と風格を漂わせる作品をリリースしており、今作も実に落ち着いたしっとりとした作品です。もはやメタルとはかけ離れた音楽性ながら(元々そうですが)ベースラインを強調したゆったりとしたムーディーなリズムにチャキチャキとしたギターが刻まれ、タメのあるドラムスによるユーロロック・サウンドにMaja嬢の気怠げで妖しく憂いのある歌声が浮遊しており、これぞMOONLIGHTの名にふさわしいと思える雰囲気に今まで以上に包まれております。曲調がどうしたメロディがこうした、よりも今アルバム全体に漂う「雰囲気」こそが今作の聴き所、それは1曲目とラストをリプライズで締めくくるスキャット曲がすべてを物語る全10曲50分、ジャジーな雰囲気というものが分かる人は必聴作。


17533MOONLIGHT.gifMOONLIGHT/AUDIO136-LIMITED EDITION-2CD
METAL MIND/MMPCD0248

ポーランド出身のフィーメイル・ゴシック・バンド、8作目のアルバム。前々作の「YAISHI」アルバムあたりからすでに安定感と風格を漂わせる作品をリリースしており、今作も実に落ち着いたしっとりとした作品です。もはやメタルとはかけ離れた音楽性ながら(元々そうですが)ベースラインを強調したゆったりとしたムーディーなリズムにチャキチャキとしたギターが刻まれ、タメのあるドラムスによるユーロロック・サウンドにMaja嬢の気怠げで妖しく憂いのある歌声が浮遊しており、これぞMOONLIGHTの名にふさわしいと思える雰囲気に今まで以上に包まれております。曲調がどうしたメロディがこうした、よりも今アルバム全体に漂う「雰囲気」こそが今作の聴き所、それは1曲目とラストをリプライズで締めくくるスキャット曲がすべてを物語る全10曲50分、ジャジーな雰囲気というものが分かる人は必聴作。限定版ボーナスCD付きで(2)(3)(4)(8)(9)のポーランド語ヴァージョンとライヴ、ビデオクリップ収録(ただしなんだか訳の分からないフォーマットでMacでは再生出来なかった)の2枚組。


MOONLIGHT/CANDRA-ENGLISH VERSION
METAL MIND/MMPCD0178

ポーランド出身、珠玉のフィーメイル・ゴシック・バンド、7作目の英語版。大胆なヘヴィナンバーで幕を開ける今作は今まで以上にボーカルのMaja嬢のカラーを打ち出した作品で、非常にダークかつメランコリックで、どの曲も聴く人によってはレクイエムでありまたララバイでもあるという表情を持っております。バックの演奏は押さえに押さえられており、もの悲しく儚げな「歌」をどこまでも盛り上げるのに徹底しております。特に(3)におけるジャジーな雰囲気の演奏と今にも消え入りそうなMaja嬢のボーカルは絶品。もちろん(4)(6)におけるスローからヘヴィへの展開を持ったMOONLIGHT節も健在。アルバム「FLOE」にも収録されていた「Dobranoe」はドラムレス・ヴァージョン。ヘヴィな曲では英語版の方が刺激度が高い感じだし、歌詞の内容が聴き取れる分一般に馴染みやすいかな。


15314MOONLIGHT.gifMOONLIGHT/CANDRA-POLISH VERSION
METAL MIND/MMPCD0177

ポーランド出身、珠玉のフィーメイル・ゴシック・バンド、7作目のオリジナル・ポーランド語版。大胆なヘヴィナンバーで幕を開ける今作は今まで以上にボーカルのMaja嬢のカラーを打ち出した作品で、非常にダークかつメランコリックで、どの曲も聴く人によってはレクイエムでありまたララバイでもあるという表情を持っております。バックの演奏は押さえに押さえられており、もの悲しく儚げな「歌」をどこまでも盛り上げるのに徹底しており、特に(3)におけるジャジーな雰囲気の演奏と今にも消え入りそうなMaja嬢のボーカルは絶品。もちろん(4)(6)におけるスローからヘヴィへの展開を持ったMOONLIGHT節も健在。アルバム「FLOE」にも収録されていた「Dobranoe」はドラムレス・ヴァージョン。かなり耽美で内向的なサウンドだし、スローな曲が多い分やはり聞き慣れないポーランド語版の方が芳醇な味わいが堪能できます。幅広く受けるとは思いませんが、ファンは必聴作。


12890MOONLIGHT.gifMOONLIGHT/FLOE
METAL MIND/MMPCD0092DG

ポーランド出身の女性ボーカルの5人組、ポエティック・ダーク・ゴシック・バンド。再発盤らしく3曲のボーナストラックとビデオクリップが追加収録。デス色のない純粋な女性ボーカルものです。歌詞は英語ではなく(ポーランド語?)それがかえって他のバンドとの差別化に役立っており、デビュー時のTHE 3RD AND THE MORTALのような独特の雰囲気があります。特にスローな(3)(6)での甘く切なく歌う部分はフレンチポップっぽい何とも言えない色気があって良い感じ。(4)のような演奏自体も激しさとメランコリックな部分が同居しており、唯一アップテンポの(11)のオルタナ系のギターをバックに激しく歌う一面もあって、ゴシック・ファンは聴いて損なし。当店一押しのAS DIVENE GRACEを継ぐ逸材!ビデオクリックはマックでは観られませんでした(でも最新のソフトウェアをダウンロードしたらできた)


14777MOONLIGHT.gifMOONLIGHT/FLOE
METAL MIND/MMPCD0092

ポーランド出身の女性ボーカルの5人組、ポエティック・ダーク・ゴシック・バンド。再発盤らしく3曲のボーナストラックとビデオクリップが追加収録。デス色のない純粋な女性ボーカルものです。歌詞は英語ではなくポーランド語でそれがかえって他のバンドとの差別化に役立っており、デビュー時のTHE 3RD AND THE MORTALのような独特の雰囲気があります。特にスローな(3)(6)での甘く切なく歌う部分はフレンチポップっぽい何とも言えない色気があって良い感じ。(4)のような演奏自体も激しさとメランコリックな部分が同居しており、唯一アップテンポの(11)のオルタナ系のギターをバックに激しく歌う一面もあって、ゴシック・ファンは聴いて損なし。当店一押しのAS DIVENE GRACEを継ぐ逸材!これを聴けばNIGHTWISHなんておこちゃま用メタルに思えます!!ビデオクリックはマックでは観られませんでした(でも最新のソフトウェアをダウンロードしたらできた)


13374MOONLIGHT.gifMOONLIGHT/INERMIS
MORBID NOIZZ/MNCD303

ポーランド出身の女性ボーカルのエキゾチック・ゴシックメタル・バンド、1998年レコーディング作。Maja嬢のちょっとゴシック調に歌う部分と、甘く切なく歌う部分との表現が素晴らしい。曲調は先の「FLOE」アルバム同様何とも言えない異国情緒溢れるメロディと、プログレッシヴな演奏が心地よい。もちろん今作も母国語の歌詞で、一種独特の雰囲気が漂います。メロディラインも多国籍な雰囲気ながらキャッチーだし、全13曲どの曲も個性的で、エスニック風味、宗教ゴシック風、フレンチな良質のポップソング、子守歌的優しさのある曲など捨て曲なし。幅広くメロディ・センスの良いバンドを聴く人には絶対のお薦め作品。いや〜ホントによいバンドだ!!(5)のような曲はメタルしか聴いていない人には発想できないポップセンス溢れる名曲!! 


14283MOONLIGHT.gifMOONLIGHT/INERMIS-REISSUE
METAL MIND/MMPCD0150

ポーランド出身の女性ボーカルのエキゾチック・ゴシックメタル・バンド、1998年レコーディング作の再発盤、ボーナス1曲(EURYTHMICSの「Sweet Dreams」のカヴァー。ちなみに12のENJOY THE SILENCEはDEPECHE MODEのカヴァーでこのセンスが良い)とビデオクリップ収録。Maja嬢のちょっとゴシック調に歌う部分と、甘く切なく歌う部分との表現が素晴らしい。曲調は先の「FLOE」アルバム同様何とも言えない異国情緒溢れるメロディと、プログレッシヴな演奏が心地よい。もちろん今作も母国語の歌詞で、一種独特の雰囲気が漂います。メロディラインも多国籍な雰囲気ながらキャッチーだし、個性的で、エスニック風味、宗教ゴシック風、フレンチな良質のポップソング、子守歌的優しさのある曲など捨て曲なし。幅広くメロディ・センスの良いバンドを聴く人には絶対のお薦め作品。いや〜ホントによいバンドだ!!(5)のような曲はメタルしか聴いていない人には発想できないポップセンス溢れる名曲!


13510MOONLIGHT.gifMOONLIGHT/KALPA TARU
METAL MIND/MMPCD0040

ポーランド出身の女性ボーカルの5人組、「FLOE」アルバムで一躍注目されたゴシックメタル・バンド、1996年録音作。今作では多少ダーク・ゴシックっぽい演奏が聴かれ、あまりエキゾチックではない印象ですが、Maja Konarska嬢のボーカルがとにかく素晴らしい。巻き舌で官能的に歌う曲や、激しく歌う曲、優しく歌う曲など、その歌メロ、歌声、表現力すべてに「FLOE」アルバムへの伏線が潜んでいます。NIGHTWISHのデビュー作、WITHIN TEMPTATION,FORGOTTEN SILENCEさらにはAS DIVINE GRACEといった当店お薦めフィーメイル・ゴシックの一角に間違いな入るバンドです。


13953MOONLIGHT.gifMOONLIGHT/KONCERT W TROJCE 1991-2001
METAL MIND/MMPCD0127

2001年は当店にとってMOONLIGHT元年でした。こんな素晴らしいバンドがポーランドにいたなんて、ビックリしました。そして今作は地元でのライヴ・アルバム。1曲目は前説でポーランド語なので何がなんだか解りませんが、曲が始まると素晴らしいの一言!Maja嬢のボーカルの表現力の豊かさはライヴでも褪せることなく、またバックの演奏も完璧。メタル系のライヴは曲の再現よりもノリ重視(だからライヴ・アルバムは嫌いなんだけど)と言って憚らないバンドが多く、私的にはスタジオ通り演奏できなければライヴなんかするなといいたいけど、ここで聴かれる演奏はより芳醇で生々しい雰囲気が伝わってきます。ワインでも飲みながら、リクライニングシートに腰掛けて、ゆったりと聴きたいです。ライヴ観たい!ポーランドに行くぞ!!


15408MOONLIGHT.gifMOONLIGHT/KONCERT W TROJCE 1991-2001
METAL MIND/MMPCD0127DG

2001年は当店にとってMOONLIGHT元年でした。こんな素晴らしいバンドがポーランドにいたなんて、ビックリしました。そして今作は地元でのライヴ・アルバム。1曲目は前説でポーランド語なので何がなんだか解りませんが、曲が始まると素晴らしいの一言!Maja嬢のボーカルの表現力の豊かさはライヴでも褪せることなく、またバックの演奏も完璧。メタル系のライヴは曲の再現よりもノリ重視(だからライヴ・アルバムは嫌いなんだけど)と言って憚らないバンドが多く、私的にはスタジオ通り演奏できなければライヴなんかするなといいたいけど、ここで聴かれる演奏はより芳醇で生々しい雰囲気が伝わってきます。ワインでも飲みながら、リクライニングシートに腰掛けて、ゆったりと聴きたいです。ライヴ観たい!ポーランドに行くぞ!!


13509MOONLIGHT.gifMOONLIGHT/MEREN RE
METAL MIND/MMPCD0049

ポーランド出身の女性ボーカルの5人組、「FLOE」アルバムで一躍注目されたゴシックメタル・バンド、1997年の作品。このバンドは本当に素晴らしい。先のアルバムだけが突然変異的な傑作だと思いきや、この作品も凄い!こんなバンドが埋もれていたなんて、恐るべき旧共産圏(私だけが知らなかっただけ?ロシアのRAKOTHも素晴らしいバンドだったし)。甘く切なく、官能的でいて、激しくも歌えるボーカルのMaja Konarska嬢の表現力、テクニカルな演奏、プログレッシヴ・ロック(テク見せびらかしだけでプログレと勘違いしてるバンド達とは違う!)のコンポーザーとしての力量など、最近のフィーメイル・ゴシックの中でも飛び抜けております。テクノやデジタルといったエレクトリックに走りがちの他のバンドの底の浅さが知れます。英語ではない歌詞と多国籍なメロディやリズムを見事にまとめるポップセンス、ヘヴィなギターワークと的確なリズム隊、叙情性とドラマ性を兼ね備えた楽曲など、何度聴いても飽きません。2001年度最大の収穫!!


16327MOONLIGHT.gifMOONLIGHT/MOONLIGHT
METAL MIND/MMPCD0179

ポーランド出身、珠玉のフィーメイル・ゴシック・バンド、1993年にリリースされたデビュー作を再録音した作品。当時の音源を聴いていないので演奏面での対比は出来ませんが、すでにこの時点でダークで神秘的な曲調の中に、Maja嬢の優しく消え入りそうな歌声、はたまた一変してヘヴィで力強い歌声、そしてジャジーな雰囲気、ポーランド語という聞き慣れない歌詞による曲作りがなされております。10年を経た経験による芳醇さを差し引いても、現時点での最新作である「Candra」に近い曲作りがなされていたことが分かる全8曲30分、ファンは聴いて損なし!


13893MOONLIGHT.gifMOONLIGHT/YAISHI-ENGLISH VERSION
METAL MIND/MMPCD0149

ポーランド出身のフィメール・ゴシックメタル・バンド6作目。Kaja嬢のボーカルが聴けるだけで至福の時が過ごせるって言う人は問題なく必聴作。今まで以上にボーカルに重点が置かれており、とても芳醇な仕上がり。ダークでメランコリックな(1)で幕を開け、ダイナミックなノリとヘヴィなギター、浮遊するボーカルといったおなじみの曲調の(2)、そして(3)は何とも心休まるバラード。ブレスの音にさえ色気を感じてしまいます。(8)のような叙情メロディアス・タイプの曲もあって、バックのメタリックな演奏とボーカルとのギャップ、そのメロディ・センスに痺れてしまいます。ワールドワイドを意識してか歌詞は英語ですが、かなり訛りがあって聴き取りにくく、また多少エキゾチックな部分が薄れたのも確かですが、その歌声、歌メロには普遍の魅力あり。「Maren-Re」のビデオクリップを収録したCD−ROMトラック付き(歌詞の内容が知りたい人は必携)


14282MOONLIGHT.gifMOONLIGHT/YAISHI-POLISH VERSION
METAL MIND/MMPCD0139

ポーランド出身のフィーメイル・ゴシックメタル・バンド6作目のオリジナル・ポーランド語版。なぜか英語版が先に入荷してしまいましたが、やはりエキゾチックなポーランド語の方がより神秘的な印象。演奏そのものは変わらず、今まで以上にボーカルに重点が置かれており、とても芳醇な仕上がり。ダークでメランコリックな(1)で幕を開け、ダイナミックなノリとヘヴィなギター、浮遊するボーカルといったおなじみの曲調の(2)、そして(3)は何とも心休まるバラード。ブレスの音にさえ色気を感じてしまいます。(8)のような叙情メロディアス・タイプの曲もあって、バックのメタリックな演奏とボーカルとのギャップ、そのメロディ・センスに痺れてしまいます。英語版をすでに買った人には申し訳ないですが、これは必聴作!「Maren-Re」のビデオクリップを収録したCD−Rトラック付き。


MOONLIGHT CIRCUS/OUTSKIRTS OF REALITY
ELEVATE RECORDS/ER04014

イタリア出身のギター、キーボードの5人組、元BLACK JESTERのメンバーが在籍するプログレッシヴ・パワーメタル・バンド。(1)のインストから(2)の疾走曲の流れは、イタリアン・スピードメタル・ファンにはたまらない展開。しかしながら以降の曲は6分、8分、9分、11分と長く、いわゆるプログレッシヴな曲調で退屈。ツインギターのソロとキーボードの絡み合い、ハイトーンの綺麗なボーカル、静と動を織り交ぜた展開が好きな人向き。ギターはかなり泣きます。


15669MOONSORROW.gifMOONSORROW/KIVENKANTAJA
SPIKEFARM/NAULA041

フィンランド出身の5人組、4作目のアルバム。1曲目から3分にも及ぶイントロが思わせぶりですがそこはグッと我慢すればすぐにMOONSORROW節全開になります。今は亡きMITHOTYN をしっかりと継承しつつも、全6曲ながら53分に及ぶ大仰でエピックなサウンドを展開。絶叫ボーカルでは補いきれない勇壮な部分は重厚なコーラスが占め、逆に悲壮感漂う部分では絶叫がピタリとはまっており情感たっぷり。フィドルやパイプ、アコーディオンといったトラッド楽器とトラッドなメロディを中心としてその周りをヘヴィメタリックな演奏が取り巻くといった手法で聴き手の感情を惹き付けて放さないあたり、まるで大作映画を観てるような感じ。ヴァイキング・メタルの集大成的作品、必聴!


13197MOONSORROW.gifMOONSORROW/SUDEN UNI
PLASMATICA/PR003

フィンランド出身の3人組ヴァイキング系デスメタル・バンド、デビュー作。フィンランド・デス/ブラックメタラーの聖地TicoTicoスタジオ録音なので、音質は抜群。絶叫スタイルのボーカルが奥に引っ込み気味なのが残念ですが、メインは演奏なのであまり気になりません。キーボードのロングノートがバックを盛り上げる中、悲壮感漂うフレーズを奏でるギターと、勇壮なドラムスが繰りひろげる初期MITHOTYNタイプの曲調が堪能できます。アコーディオンやアコースティック・ギターの導入、クリーンボーカルによる勇壮なコーラス、剣と盾による騎馬戦シーンの効果音も勿論入っております。特に(2)(3)(5)そして大曲の(10)など、聴き応え十分!ヴァイキング・ファンにはたまらない作品!!


16749MOONSORROW.gifMOONSORROW/SUDEN UNI-RE ISSUE
SPINEFARM/NAULA044

フィンランド出身のヴァイキング系デスメタル・バンド、デビュー作のリマスター、ニューアートワーク、ボーナストラック、さらにプロモビデオと2003年のライヴを収録したDVD付き2枚組再発盤。キーボードのロングノートがバックを盛り上げる中、悲壮感漂うフレーズを奏でるギターと、勇壮なドラムスが繰りひろげる初期MITHOTYNタイプの曲調が堪能できます。アコーディオンやアコースティック・ギターの導入、クリーンボーカルによる勇壮なコーラス、剣と盾による騎馬戦シーンの効果音も勿論入っております。DVDはPAL方式のためパソコンかPAL−NTSCコンパーチブル・デッキでないと再生できません。DVDの収録曲は下記の通り-プロモビデオ「SANKARIHAUTA」「JUMALTEN KAUPUNKI」 LIVE AT TUSKA2003-「JUMALTEN KAUPUNKI」「SANKARIHAUTA」「KYLAN PAASSA」「UNOHDUKSEN LAPSI」


MOONSORROW/TAMA IKUINEN TALVI
SAGITARIUS/SAGI002

フィンランド出身のシンフォニック・ブラックメタル・バンド、1998年レコーディングのデモ音源。この時点ではまだメンバーは2人のようです。5曲で40分を超える大作志向で、絶賛した2作目「SUDEN UNI」アルバムへの前触れがしっかりと出来ています。EMPERORの影響を受けたドラマティックでいて、寒々とした雰囲気と、怒濤の音圧攻撃、緩急展開、壮麗なオーケストレーションで責め立てており、随所に聴かれるヴァイキング風の民族的なメロディも程良く、NOKTURNAL MORTUM同様のメロディアスなシンフォニック・ブラックが堪能できます。


17475MOONSORROW.gifMOONSORROW/TAMA IKUINEN TALVI-REISSUE
SAGITARIUS/CD-MAXIMUM/CDM0503-1387

フィンランド出身のシンフォニック・ヴァイキング・ブラックメタル・バンド、1998年レコーディングのデモ音源の再発盤。この時点ではまだメンバーは2人のようです。5曲で40分を超える大作志向で、絶賛したデビュー作「SUDEN UNI」アルバムへの前触れがしっかりと出来ています。EMPERORの影響を受けたドラマティックでいて、寒々とした雰囲気と、怒濤の音圧攻撃、緩急展開、壮麗なオーケストレーションで責め立てており、随所に聴かれるヴァイキング風の民族的なメロディも程良く、メロディアスなシンフォニック・ブラックが堪能できます。MOONSORROWフリークは聴いて損なし!ロシアからの輸入盤でTHIS CD MUST NOT BE SOLD OUTSIDE RUSSIAと記載されています(^_^)


14080MOONSORROW.gifMOONSORROW/VOIMASTA JA KUNNIASTA
SPIKEFARM/NAULA025

フィンランド出身のツインギター、キーボードの5人組、ヴァイキング・ブラック/デスメタル・バンド2作目。SPINEFARM傘下のSPIKEFARMレーベルに移籍し、いよいよ本領発揮!思わず口ずさんでしまうフォークローなメロディが全編を支配しており、ポルカのリズムでついつい身体が動いてしまいます。演奏そのものはザクザクとしたギターリフにバックを埋め尽くす壮麗なキーボードによるシンフォニックなもので、随所にアコースティック・ギターや重厚なコーラス、剣劇の効果音などを散りばめ、いやがうえにも盛り上がってしまう作品。全体的にゆったりした曲が中心ですが、13分を超えるラストまで、ドラマティックで哀愁漂うサウンド!FINNTROLLの楽しさとMITHOTYNの勇壮さ、ケルティックなもの悲しさに溢れています。ヴァイキング・ファン必聴作!


MOONSPELL/DARKNESS AND HOPE-LTD.BOX
CENTURY MEDIA/77390-0

ポルトガル出身の5人組、ゴシック・デスメタル・バンド。激しくメタリックでダイナミックな演奏とマイナーメロディを多用したスローな部分の対比、感情を押さえた男性の朗々としたボーカルとアグレッシヴなデスボーカルの対比といった、美醜系のメロディアス・ゴシック路線を全うしております。今ではこの手のバンドも数多くいて、それぞれ個性的ですが、あまり凝った展開や変化技はなく、とても地味な印象。TO/DIE/FORほどの煌びやかな雰囲気も無く、ATROCITYのようなエロティック路線でもなく、定番ですが実に的確にツボを押さえた作品です。初回限定BOX仕様、ボーナストラックとして、OZZY OSBOURNEの「MR.CROWLEY」のカヴァーとCD-ROMトラックにビデオ2曲収録、ステッカー、ポスター付き。


MOONSPELL/SECOND SKIN
CENTURY MEDIA/77189-2

PARADISE LOSTと双璧をなす(と個人的には思っている)MOONSPELL。テクニック的にはこちらの方が上だし、雰囲気も明るい(と思うんだけど...)とにかく感情を抑えた歌い方のボーカル、ギター・オリエンティッドなサウンドは、ヘヴィメタルとはいいがたいんですが、かつて一瞬輝いたポジ・パン同様、メタルファンにも通用するはず。まあ、PARADISE LOSTファンは必聴の作品です。


MOONSPELL/SIN/PECADO
CENTURY MEDIA/771902


MOONSPELL/WOLFHEART
CENTURY MEDIA/77097-2

デビュー作


MOONTOWER/BLACK METAL TERROR
TOTAL HOLOCAUST/THR51

ポーランド出身の二人組によるウォー・ブラックメタル・バンド、2000年6月にレコーディングされたデビュー・デモ音源のCD化作品。テープ音源なので音質はモコモコしていますが、予感的なイントロで幕開け、暴虐絶叫型ボーカル、ツタツタドコドコしたドラムス、トレモロ・リフによるブラック/スラッシュなサウンド展開。うっすらとキーボードなども使われており、そのキャッチーなメロディや荘厳な雰囲気を出している辺り、BATHORYを思わせるプリミティヴで寒々しい最初期型のサウンド。ボーナストラックとして2003年レコーディングの「The Tower of the moon Part2」とやっぱりBATHORYの「Armageddon」のカヴァー収録の全10曲48分、カルト・ブラックマニア向け。


17454MOONTOWER.gifMOONTOWER/PRAISE THE APOCALYPSE
ISO666/IS22

1995年にvo&g&bのBelialによってFUNERAL MOONというバンド名で結成され翌年MOONTOWERに改名したポーランド出身のアンチクリスチャン・ウォーブラックメタル・バンド、ファースト・フルアルバム。メンバーはSeth(g&vo)とのコンビでドラムは打ち込み。エコーたっぷりの絶叫型ボーカルがゆったりと吠えまくり、図太くノイジーながら絶妙のフレーズを奏でるギター、トコトコドコドコとまったく乱れぬドラムス(当然だけど)によるサウンドを展開。ポーランドのバンドならではの重厚さもあり、神経を掻きむしるようなヒステリックではなくおどろおどろしいサタニックな雰囲気があって良い。全7曲35分、ブラスフェミーなブラックメタル・ファンは聴いて損なし。


MORBID/LIVE IN STOCKHOLM
REAPER RECORDS/RR005CD

MAYHEMのボーカリストで自殺したDeadとENTOMBEDのUlf Cederlundが在籍していたことで知られる幻のバンドの1987年のストックホルムでのライヴを収録したアルバムの500枚限定プレス盤。おそらくオーディエンス録音なので、音質は極悪ですが、まだブラックメタルが誕生する以前の荒々しいスラッシュ・サウンドが堪能できます。全9曲30分収録。


MORBID ANGEL/ABOMINATIONS OF DESOLATION
EARACHE/MOSH48CD

幻のファースト・アルバム


MORBID ANGEL/ALTARS OF MADNESS
EARACHE/MOSH011CD

Trey Azagthoth率いるUSデスメタル界の帝王、1989年にリリースされた正式なファースト・アルバム。後に人間発電機といわれたPete Sandovalがドラムを担当。いわゆるツービート主体の突進型のスラッシュメタルを極めたサウンドで、そこに複雑な展開、緩急、切れ込むギターソロといった手法を確立した作品。その後の数知れないバンドに与えた影響は計りしれず(このアルバムの曲名からバンド名を拝借しているのも多いはず)、原典となる作品です。CD化に際して、4曲追加収録。


MORBID ANGEL/BLESSED ARE THE SICK
EARACHE/MOSH31CD

1991年リリース、セカンド作。デビュー時の唯一の欠点であるボーカルの弱さを克服した作品。ではあるが、余計なことに手を出した駄作でもある。アコースティック・ギターやピアノによる美しい(^_^)インスト曲なんて誰も望んでません。それはMETALLICAで十分。誰しもが経験する次へのステップを模索している時期であり、1st.のスピード感もなく、後の暗黒デスメタルな雰囲気も中途半端。これはMORBID ANGELマニア向け。


MORBID ANGEL/COVENANT
EARACHE/MOSH81CD

1993年にリリースされた3作目。Pete Sandoval、Trey Azagthoth、David Vincentのトリオ編成になっており、その3人のコンビネーションが見事にまとまった作品で、デスメタル本来の姿を描き出した作品。暗黒魔王のごときボーカルと、ザクザクと刻み、時にうねるギターリフ、ヒステリックなまでに切れ込んでくるギターソロ、隙間を埋め尽くすようなガトリング砲のツーバスの嵐が耳を聾するばかりです。その後のMORBID ANGELのサウンドを確立した作品。


MORBID ANGEL/DOMINATION
EARACHE/MOSH134CD

フロリダ・デスメタルの帝王、Erik Rutanが加入した4作目。BLACK SABBATHにも通じる重々しいギターリフにパワフルなLOWデスボイスが唸り、そのバックでピート・サンドヴァルの超人的ドラミングが疾走するパターンは変わらず。スピード感よりも重量感に重点を置いた(遅いわけじゃなく、爆走トラックの様な迫力があります)サウンド展開で、ズシンズシンと腹に響きわたる凄さはさすが。トレイ・アザトースのギターはかなりエモーショナルで、メロディアスでさえあります。


MORBID ANGEL/ENTANGLED IN CHAOS
EARACHE/MOSH167CD

1996年のヨーロッパ・ツアーを収録したライブ・アルバム


MORBID ANGEL/FORMULAS FATAL TO THE FLESH
EARACHE/MOSH180CD

1998年リリース通算6作目。Trey AzagthothとPete Sandovalの最強コンビに、David Vincentに代わってSteve Tuckerが加入した作品。


MORBID ANGEL/GATEWAY TO ANNIHILATION
EARACHE/MOSHCD235

7作目。


MORBID ANGEL/HERETIC-2CD
EARACHE/MOSH272CDL

USデスメタルの帝王MORBID ANGEL約2年ぶり8作目のスタジオ・アルバム。1曲目からPeteのブラスト全開、Treyの蠢くギターリフ炸裂、Steveの唸るベースと吠えるボーカルによる定番となったサウンドです。全てにおいて手抜きなしの体力勝負なサウンドはやはり数多のフォロアーを排出したバンドのお手本を堅持。スピード感よりも重量感を前面に打ち出し、目まぐるしく展開していく楽曲は1度2度聴いただけではとてもじゃないが理解不可能。勢いに流されることなく計算された1音1音がMORBID ANGELスタイル。テクニカル、複雑展開、混沌としたデスメタルが好きな人は迷わず聴くべし。初回限定2CD。


MORBID SAVOURING/AUTOPSY LUST
MOTOSIERRA/MTS001

フィンランド出身の4人組、ポルノ・ゴア・グラインド・バンド、デビューミニ・アルバムで全19曲21分収録。「歌」というよりただの「呻き」とガリガリと掻き鳴らすギターリフによるLAST DAYS OF HUMANITYタイプのサウンド。ハードコア系のシンプルなリフやスピード・スラッシュタイプのリフ、リズミカルなリフなど様々なものを使って、グラインドな世界を構築しております。相変わらずナレーションを導入したお決まりのパターンですが、それほどお下劣さを感じないのはフィンランド産だから?全19曲21分でミニアルバム扱いだから、お手軽に聴けます。こういったサウンドはブッ通しで聴きたいので曲間が開くのが残念。


16733MORBIDSAVOURING.gifMORBID SAVOURING/INSENSITIVICIOUS
MURDER THE WORLD/MTW001CD

フィンランド出身の4人組、ポルノ・ゴア・グラインド・バンド、ファースト・フルアルバム。ボエボエのボーカルとワーギャーのツインボーカル・スタイル、ゆるゆるに弛んだギターリフ、ズシズシと踏み込んでいく様なドラムスによるサウンドを展開。グラインド特有のスピード感やゴアな破壊度は少な目で、どちらかというとファニーな雰囲気があります。曲間に挿入されているSEも擬音じゃなくおしゃべりで(かなりエッチな内容)何となく楽しげ。COCK AND BALL TORTUREやIMPETIGOあたりのファンは聴いて損なしの全29曲40分。


17053MORBOSIDAD.gifMORBOSIDAD/COJETE A DIOS POR EL CULO
EVIL MORGUE/EVM6663

カリフォルニア州オークランド出身の4人組、オールドスクール・デス/ブラックメタル・バンド、セカンド作。ボーカルは暴虐のボエボエで歌詞はスペイン語、ジャキジャキバキバキとしたギターリフにズドドドと唸りをあげるツーバスの爆走感がたまりません。その白黒アンチ・キリストでブラスフェミーなジャケットといい、低音で蠢くようなギターリフと相まってアグレッシヴさは満点。余分な部分は一切なく全13曲30分全力疾走ななのも好印象。スピーディー&スラッシーなデス/ブラックメタル・ファンは聴いて損なし。


MORBOSIDAD/MORBOSIDAD
EVIL MORGUE/EVM6662

アメリカ・オークランド出身の4人組、オールドスクール・ブラックメタル・バンド、自主制作でリリースしたアルバムに1994年のデモ音源4曲をボーナスとして追加した再発盤。USカルト・バンドBLASPHEMY直系のヘタヘタさ丸出しで、ガリガリと掻き鳴らすギター、お経の如き吐き出すボーカル、ドタバタしたドラムス、音質極悪といった3悪も4悪もあるカルト・サウンド。間延びする曲間もうっとうしいし、ブラックなのかデスなのか、グラインドなのか演奏に統一感がないのも興ざめ。これはUSアンダーグランド・マニア向けの全17曲38分。


MORGAIN/SAD MEMORIES OF FAIRIES
METAL AGE/MAP00020

スロヴァキア出身の男女ボーカルの4人組、メロディック・ゴシック/ドゥームメタル・バンド4作目。何とも気怠げで、フォークローな雰囲気が漂うサウンドです。男性ボーカルはダミ声で淡々と歌っており、何とも個性的。オルガン系の哀愁漂うキーボードが気の抜けた感じで、これも非常に個性的で、変に落ち着いてしまいます。ダークでメランコリックな感じと、子守歌のような単調なリズムとメロディで優しく包まれるような感じが同居。マウスハープを使った(3)やノリのあるメロディックな(7)などには耳を引き付けられます。メロディアス度は高いんですが、思いっきり淡泊にした北欧系のメロディック・ゴシックメタルみたい。


MORGANA/ANGEL
ELEVATE/ER04016

イタリア出身のツインギター、キーボードの6人組、メロディック・スピードメタル・バンド。小刻みなギターリフによるジャーマン系のサウンドに、華麗でクラシカルなキーボードが活躍するタイプ。ボーカルが多少弱い気がしますが、HELLOWEEN系の(2)(3)(8)は分厚いコーラスが補っております。キーボードが多彩でピアノ、オルガンからストリングス系まで導入しており、ちょっとSKYLARKっぽい(4)や、哀愁の漂う(6)(7)などなかなかの出来。ピアノの泣きのイントロから始まるスローバラードの(5)も上出来で、スピードメタルの勢いだけでなく、メロディ重視派にも納得できるセンスあり。お薦め品!


MORGANA LEFAY/FATA MORGANA
BLACK MARK/BMCD128

スウェーデン出身のドラマティック・パワーメタル・バンド、通算6作目で、ベスト・アルバム。


MORGANA LEFAY/KNOWING JUST AS I
BLACK MARK/BMCD28


11677MORGENSTERN.gifMORGENSTERN/FEUERTAUFE
NAPALM RECORDS/NPR081

ドイツ出身の女性メンバーを含む6人組、ダーク・メロディック・フォークメタル・バンド。詳細がわからないんですが、いわゆる中世ヨーロッパをモチーフ(ジャケットのメンバー写真からしてそれ風)にしたヴァイキング系のメロディを導入したサウンド。男性のボーカルスタイルはデス声じゃなく普通声。演奏そのものはヘヴィ過ぎず、オーソドックス。聴きどころは歌メロと、全編にわたってメロディラインの一翼を担う笛が切なく、心に染み込むサウンド。歌詞は全編英語じゃなく、それががえってヨーロッパの伝統的な雰囲気を醸し出しており、フォークローなメタル・ファンは聴いて損なし。


MORGENSTERN/HEUTE IST DIE RACHE MEIN
NAPALM RECORDS/NPR093

ドイツ出身の女性メンバーを含む6人組、ダーク・フォークメタル・バンド、2作目。前作ではヴァイキング・メタルに通じる勇壮/悲壮の対比が多少はあって楽しめましたが、今作では、もっと土着型のサウンドで、フォークローな雰囲気が色濃く出ています。ただ、そういった雰囲気が強すぎて、メタルとの融合がうまくいっているとは思えません。ケルティックな雰囲気もあるんですが、あまり哀愁を感じさせることはなく、また単調なメロディが多く、舞踏っぽくもなくちょっと中途半端。ドイツ語で歌ってるボーカルの違和感や奇妙なメロディだけが耳に残る作品。何がなんでもフォークメタルのマニア向き。


MORGENSTERN/RAUSCH
NAPALM RECORDS/NPR110

ドイツ出身の男女ボーカル、シャルマイ(オーボエの前代楽器でバグパイプの旋律笛)、フルート奏者のいる6人組、中世メタル・バンド3作目。ちょっと中途半端な印象だった前作に比べメロディラインがはっきりとしており、ようやく演奏したいことが固まった(なかなかメンバーにも理解しがたいと思う)のか、ばらついた印象がなくて良い感じ。ミッドテンポのヘヴィメタリックな演奏をバックに、ドイツ語の歌詞と中世ヨーロッパの大陸的牧歌的なメロディを奏でる木管楽器とのコンビネーションがたまらない魅力を出しております。まあ、頭の堅いメタル信者には「???」なんだろうど第2第3のIN EXTREMOを求めるファンは聴いて損なし!


17201MORGION.gifMORGION/CLOACKED BY AGES CROWNED IN EARTH
DARK SYMPHONIES/DARK22

1990年に結成されたアメリカ出身の4人組、5年ぶり3作目のアルバム。前作まではRELAPSE所属でしたが今作はアメリカ拠点ながらゴシックメタルの良心的レーベルDARK SYMPHONIESからのリリース。これがよい。低く唸るデス声とドゥーミーなギターリフによるダークでヘヴィな部分とクリーンな語り系のボーカル、エモーショナルなギター、うっすらとしたキーボード、アコースティック・ギターなどを織り交ぜた叙情パートとの対比が明確になっており涙腺刺激度が高い。アグレッシヴ度はさほどなく、静と動、明と暗を表現したサウンドはいやが上にも悲壮感と絶望感を駆り立ててくれ、ひっそりと終焉を迎えたい人にはもってこいのBGMです。OPETHの「DAMNATION」アルバムが好きな人は必聴の全8曲61分。


MORGION/SOLINARI
RELAPSE/RR6415-2

アメリカ出身のツインギター、キーボードも使う4人組、ダーク・メランコリック・ゴシックメタル・バンド2作目。ボーカルはゆったりと説きふせるように唸るデス声、ヘヴィでドラマティックな曲調にクリーンなギターやキーボードによる叙情パートを随所に散りばめたMY DYING BRIDEスタイル。


MORGOTH/FEEL SORRY FOR THE FANATIC
CENTURY MEDIA/77119-2

ドイツ出身のバンド、3枚目(通算5作目)のフル・アルバム。初期のスラッシュ、デスメタルなサウンドからノイズ・エクストリームな雰囲気とゴシックメタルなギターサウンドが導入されるようになった作品。ちょうど初期PARADISE LOSTのようなデスメタルからゴシックへの過渡期にあるようなアウグレッシヴなんだけどそれを閉じこめたような感じ。CENTENSEDやCRYHAVOCのような哀愁系メロディはあまりないんですが、でも合格点でしょう。


MORGUE/THE PROCESS TO DEFINE THE SHAPE OF SELF-LOATHING
ADIPICERE/CDAR66

フランス出身の4人組、シックネス・ブルータル・デスメタル・バンド。文字通り全曲レベルオーバーなハイテンション・サウンドが満載。血管ブチ切れの絶叫ボーカル、ギュワンギュワンと掻きむしりうねりまくるギターリフ、ドラムセットをたたき壊すが如くのブラストビートといった音楽なのか雑音騒音なのか紙一重の破壊的サウンド。これはTHE DILLINGER ESCAPE PLANへのフランスからのアンサーバンドなのか?ノイズ・コア、ノイズ・デス・ファン必聴作!


5635MORGUL.gifMORGUL/PARODY OF THE MASS
NAPALM RECORDS/NPR046CD

ノルウェー出身のブラックメタル・バンド、2作目。中心メンバーは二人でプロジェクト的なバンド。今作はAbyssスタジオでレコーディングされており、音質面は良好。ボーカルは高音と低音のデス声を使い分けており、ギターは正統派HMタイプのリフを刻みながらソロでは叙情メロディアス。バッキングにキーボードがかなり導入されており、非常に大仰で壮厳な印象を作り出しています。(3)のインスト曲、(4)の叙情メロディは印象的。泣きメロ派は必聴!


MORGUL/SKETCH OF SUPPOSED MURDERER
CENTURY MEDIA/773232

ノルウェー出身のブラックメタル・プロジェクト、4作目。メロディアスで多少ゴシックの要素も取り入れたサウンドで、ブラックメタル特有のヒステリックさ、アヴァンギャルドな印象は少な目。ボーカルは絶叫、咆哮さらにはクリーンボーカルを取り入れ、バックに流れるキーボードの壮麗な音と正統派ギターリフによる、緩急とダイナミックな曲調が中心。ただし演劇的効果をねらったCRADLE OF FILTHタイプやデジタルビートを取り入れたKOVENANT風の曲など、どれも先駆者がいるわけで、つまみ食いっぽいのが難点。スローバラードの(3)やヴァイオリンを導入した耽美系ゴシックっぽい(4)はなかなか聴き応えあり。ラストのKISSのカヴァー「She」も唐突で違和感ありすぎで不必要。どの曲も、もう少しヒネリがあれば良かったのに。


MORIFADE/ACROSS THE STARLIT SKY
LOUD N'PROUD/LNP001

スウェーデン出身のツインギターの5人組、メンバーがフレドリックやイェスパーって名前なんで期待しちゃいますが、北欧正統派メロディック・パワーメタルです。ボーカルが弱い感じですが、流れるような歌メロやコーラスの多用、メロディックなギターソロには耳に心地よいものがあります。リフが結構速くてジャーマンっぽい感じで、同郷のHAMMERFALLタイプです。ベースラインがわざとらしくうるさいのが難点。


MORIFADE/IMAGINARIUM
HAMMERHEART/HHR106

スウェーデン出身のツインギター、キーボード奏者のいる6人組、メロディック・パワーメタル・バンド、2作目のフル・アルバム。相変わらず地味な印象のつきまとうバンドで、プロデューサーに鬼才Andy LaRocqueを迎えていますが、楽曲そのものが良くなるわけではない。HAMMERFALLスタイルの使い古された80年代正統派メタルにスピードメタルを加えたような感じながら、もう一押し足らないのが残念(というより致命的なんですが)。ギターやキーボードの単発メロディ(イントロとかソロ)は良いんですが、歌が始まると興醒めなところが多く、ボーカル自身は下手じゃないけど歌メロがつまらないのと、曲のあと一練りあればもっと良かったんだけど・・・


MORIFADE/POSSESSION OF POWER
LOUD N'PROUD/LNP010

スウェーデン出身のメロディック・パワーメタル・バンド、フル・アルバム。メンバーが一人減って4人になっています。いわゆる北欧スピード・メタルですが、サウンド・プロダクションが悪く、音質は良いんですが、音にドラマティックさがない。加えて各曲に10秒程度の曲間があって、間の抜けた印象がします。こういったサウンド特有の「よーし来きたき!」って盛り上がり、思わずガッツポーズってことが出来ない致命傷を持っています。メロディラインやちょっと甘いハイトーン、ギターソロなど雰囲気はいいんだけど、非常に残念。次作に期待!


13340MORKGRYNING.gifMORK GRYNING/MAELSTROM CHAOS
NO FASHION RECORDS/NFRCD053

スウェーデン出身のメロディック・ブラックメタル・バンド、3作目。今作もDISSECTIONタイプの叙情メロディック・ブラック・ファンには安心の作品。スケールの大きい序曲風で始まり、ヒステリックさ、スピード感、適度なブルータル度を併せ持ち、さらにはシンセサイザーやソプラノボーカルの隠し味なども適材適所に導入しており、聴き応えあり。ひたすら叙情的なギターリフ、泣きをたっぷりと含んだエモーショナルなソロも申し分なし。なぜか人気が今ひとつなんですが、DISSECTION、NAGLFARタイプのメロディック・ブラック・ファンは必聴作!


MORK GRYNING/MAELSTROM CHAOS
NO FASHION RECORDS/NFRDG053

スウェーデン出身のメロディック・ブラックメタル・バンド、3作目。今作もDISSECTIONタイプの叙情メロディック・ブラック・ファンには安心の作品。スケールの大きい序曲風で始まり、ヒステリックさ、スピード感、適度なブルータル度を併せ持ち、さらにはシンセサイザーやソプラノボーカルの隠し味なども適材適所に導入しており、聴き応えあり。ひたすら叙情的なギターリフ、泣きをたっぷりと含んだエモーショナルなソロも申し分なし。なぜか人気が今ひとつなんですが、DISSECTION、NAGLFARタイプのメロディック・ブラック・ファンは必聴作!


16311MORKGRYNING.gifMORK GRYNING/PIECES OF PRIMAL EXPRESSIONISM
NO FASHION/NFRCD62

スウェーデン出身のGoth(b&g&vo)、Kimera(ds&g&vo)とAeon(key)の3人組、デス/ブラックメタル・バンド、4作目。デスメタルにあるまじき白系のジャケットでゴシックに転身かと思いきやしっかりとデスっており一安心。しかしながらそれまでのヒステリックなブラックメタルっぽさが抜け、パワフルな絶叫型ボーカル、ゴリゴリしたギターリフ、テクニカルで展開が激しく、ブルータリティ溢れるデスメタル然りな部分が強調されております。曲によってはトレモロリフ、ブラストも使っていますが、全編それ一本ではなくあくまで展開の部分的要素。他には叙情派にはたまらない泣きのギターやヴァイオリン、トロンボーンまで導入されており、静と動、美と醜が激しく入り乱れた全8曲51分、こういったバンドをしっかりと応援しないとデスメタルの将来はないな。展開系技巧派デスメタル・ファン必聴作!


MORK GRYNING/RETURN FIRE
NO FASHION RECORDS/NFR022


MORK GRYNING/TUSEN AR HAR GATT...
NO FASHION RECORDS/NFR012


MORPHEUS/ELOHIM
DRAMA COMPANY/13023CD

詳しくは分かりません、スペイン出身(と思います)のバンド。全編お経ボーカル、チャーチベル、壮麗なシンセサイザーによる宗教がかったダーク・アンビエント・サウンドです。ひたすら暗い...限定500枚、手書きナンバリング付き、A5盤ビニールケース入り。


MORPHEUS/OUROBOROS
DRAMA COMPANY/01-01324

スペイン出身のサウンドスケープ・ミュージックを演奏するバンド(?)今作も様々な環境音とお経ボーカル、シンセサイザーによるBGMをまぜこぜにしたサウンドです。こういった音楽に何をイメージするかは聴く人によって様々なんでしょうが、基本的なイメージとしてはちょっとエキゾチックで、恐ろしく、壮麗な宗教儀式にマッチしそうな感じです。当然メタル色もなく、インダストリアルとも言い難い宗教的環境音楽の世界


MORRIGAN/FORGODEN ART
STEINBERG/12881CD

ドイツ出身のツインギターの4人組、メロディック・パワーメタル・バンド。いかにも素人くさい(子供の絵?)ジャケットのイラストと、自主制作の香りがぷんぷんする作品。そしてその印象がそのままサウンド、演奏にも現れています。インパクトのない平板なボーカル、ありきたりなリフとソロ、ドタバタドタバタとしたドラムスなど、やる気があるのかといいたい。「隣近所の趣味のあったお友達が集まって演奏しました、録音してみました」的で、オリジナリティもなく人に聴かせる以前の問題。もしこれで楽曲に少しでも頭使ったというなら「才能なし」と言わざるをえません。あ〜つまらん。


17514MORT.gifMORT/GODLESS DOMINION
PESTILENCE/PEST002

ドイツ出身のカルト・ブラックメタル・バンドUNGODのKvaltarによるロウ・プリミティヴ・ブラックメタル、デビュー・フルアルバム。ドラムスは元UNGODのCondemptorが担当。ザラザラとしたノイジーなギターにイヴィルな絶叫型ボーカルが叫き散らし、トコトコとしたブラストにツンタンツンタンのツービートも交えたDARKTHRONE直系型。随所にスラッシュリフも交えつつ、トレモロリフによるメランコリックなフレーズとの緩急を付けた対比もあるし、ボーカルの邪悪さもなかなか聴き応えがあるし、シンプルでストレートなドラミングながら勢いもあってよい。全11曲30分、プリミティヴ・ファンなら聴いて損なし。


MORTA SKULD/SURFACE
PAVEMENT MUSIC/76962322722

アメリカ、ミルウォーキー出身の4人組、正統派デスメタル・バンド。ブルータルなLow ボイスにちょっとモダンがかったMACHINE HEAD風のサウンド。ツーバスの速い曲はひたすらカッコ良い出来で、変則リズムのヘヴィな曲もそこそこ。ただ全体的にそこそこのレヴェル(決して悪くないけど)で特徴もないっていうパターンで、ちょっと残念。


MORTAL AGONY/NECROBUTCHERING
GALLERY SOUND/15390CD

ドイツ出身のオーソドックスな4人組、ブルータル・デスメタル・バンド、デビュー作。ディープなゲロボーカルと絶叫の2パターンのボーカル、ウゴウゴと蠢く暗黒ギターリフ、アタックの強いワンバスキックのブラストからツーバスへの切り返しを多用した重量感のあるサウンドです。まだまだコレといった特徴はなく、実にオーソドックスとしか言いようのないブルデス・サウンドなので、今後に期待したいというのが正直なところの全7曲19分です。


MORTAL DECAY/FORENSIC
UNIQUE LEADER/ULR60007-2

1991年にAnthony Ipri(ds)、John Hartman(g)そしてJohn Paoline(vo)によって結成されたツインギターの5人組USブルータル・デスメタル・バンド、セカンド・アルバム。ディープ・ボーカルと悪魔的な絶叫を交え、ギターリフもウゴウゴガリガリ、またスラッシーな雰囲気も持っており、その辺りはさすがツイン編成の強みか多彩で分厚い。手数足数の多いテクニカルなドラミングによる目まぐるしい展開、緩急を盛り込んだサウンドは、MORBID ANGEL風の重厚な部分を持っており、テクニカル・ブルータル・ファンには非常に聴き応えがあります。


17211MORTEINCANDESCENTE.gifMORTE INCANDESCENTE/...YOUR FUNERAL
ELEGY/ER15

ポルトガル出身のブラックメタル・バンド、MERRIMACK、IREAそしてCORPUS CHRISTIIのメンバーによるプロジェクト、フルアルバム。これはMAYHEM、DARKTHRONEへの賛辞として捧げられており、ノルウェー産トゥルー・ブラックメタルの本質を再現した作品。イヴィルな絶叫型ボーカル、Raw&Coldなギターリフ、ツタツタトコトコしたドラムスによる今更どうこう言うことなしのプリミティヴ・サウンド満載。失われつつある最初期のブラックメタル魂がつまった全9曲40分、ファン必聴作。


5548MORTHIRIM.gifMORTHIRIM/MORTHIRIM
SPIKEKULT/SPK001

スウェーデン出身のツインギター5人組で、4曲入りミニ・アルバム。しかしながら内容は非常に濃く、初期DISSECTIONタイプの叙情メロディたっぷりのブラックメタルで、スピーディーでアグレッシヴ。2本のギターによる扇動型リフは良く動いているし、ツーバスの小気味良い連打や、はっきりと聴こえるベースラインもなかなか良いです。これだけ音質が良いってのも大変評価できます。お薦め!!


17598MORTHOND.gifMORTHOND/PATHS OF DESOLATION
BINDRUNE/BRR003

アメリカ出身のデプレッシヴ・ブラックメタル・バンド、ファースト・フルアルバム。昨今のUSデプレッシヴ系とは異なり、ギターサウンドはかなりクリーンで図太く音質は良い。トレモロ奏法とツタツタしたリズムによるプリミティヴな部分と、不調和なコード弾きによる単調な反復がヒプノティックで宗教ブラック的な部分があり、ボーカルはけっこうイヴィルに吐き出すように唸っており、そのゆったりとした曲調と相まってドゥーミーでダークな印象が強い。悲壮感を漂わし嘆き悲しむ風よりもひたすら暗黒の中をさまよい、何かに追われるが如くの暗闇と恐怖を感じさせます。どんよりと暗く重たい気分になりたいブラックメタラーなら聴いて損なしの全8曲55分。


MORTICIAN/CHAINSAW DISMEMBERMENT
RELAPSE/RR6423-2

アメリカ、ニューヨーク出身の3人組、グラインド・ゴア・デスメタル・バンド。


MORTICIAN/DARKEST DAY OF HORROR
RELAPSE/RR6562

アメリカ・ニューヨーク・ブルータル・デスメタルの帝王MORTICIANの2001年のアルバム「DOMAIN OF DEATH」に続くスタジオ作


MORTICIAN/DARKEST DAY OF HORROR-TOUR EDITION
MORTICIAN RECORDS/MORT01T

アメリカ・ニューヨーク・ブルータル・デスメタルの帝王MORTICIANの2001年のアルバム「DOMAIN OF DEATH」に続くスタジオ作で、2002年USツアー限定スペシャル盤。といってもジャケットも白黒でバンドロゴだけのペラ1枚です。毎度おなじみ爆裂爆走サウンドが全20曲39分詰まっています。


12946MORTICIAN.gifMORTICIAN/DOMAIN OF DEATH
RELAPSE RECORDS/RR64662

ニューヨーク出身のグラインド・デスメタルの王者、MORTICIANの4作目のフル・アルバム。文字通り聴くものを地獄に引きずり込むようなLOWボーカルと、岩をも削り砕くようなギターリフ&ベース、打ち込みによるヒステリックなブラストビートが全開するサウンドです。適度に導入されている予感的なセリフや効果音、女性の悲鳴がこの地獄のデスメタル・サウンドを上手く盛り上げております。曲展開やメロディといった音楽的な部分を排除してただひたすら暗黒地獄信者のための教典です。


MORTICIAN/FINAL BLOODBATH SESSION
PRIMITIVE/PRREC0003


MORTICIAN/HACKED UP FOR BARBECUE
RELAPSE/RR69522

グラインド・デスメタル


MORTICIAN/HOUSE BY THE CEMETERY
RELAPSE RECORDS/RR6933-2

グラインド・デスメタル


MORTICIAN/ZOMBIE APOCALYPSE
RELAPSE RECORDS/RR69692

グラインド・デスメタル


17175MORTICIAN.gifMORTICIAN/ZOMBIE MASSACRE LIVE!
MORTICIAN/MORT002

USブルータル・グラインド・デスのベテラン・バンド、2000年から2002年にかけてのアメリカ、ヨーロッパ・ツアーからセレクトされた音源を収録。MALIGNANCYのRonをギターに、Rogerをドラムスに迎えて人力でスタジオアルバム同様の演奏を再現しております。耳を聾するばかりの全37曲66分、ダウン・チューンド・ゴアグラインド・ファンは必聴作。


MORTIFERA/MORTIFERA
GOATOWAREX/16683MCD

フランスのRawブラックメタル・レーベルDRAKKAR PRODUCTIONSのボスNoktuとNeigeの2人によるプリミティブ・ブラックメタル・プロジェクト、4曲入りミニアルバム。寒々しいトレモロリフとゆったりと吐き出す絶叫型ボーカル、ワンバス、ツーバス連打によるうねるようなサウンドを展開。幸福あるいは希望などという「光」の部分は皆無のただただ絶望感と不気味な悲壮感漂うディプレッシヴなスーサイダル・コールド・ブラック、全4曲17分。


MORTIFICATION/BEST OF... FIVE YEARS
INTENSE RECORDS/FLD9547


MORTIFICATION/ENVISION EVANGELENE
NUCLEAR BLAST/NB159-2


MORTIFICATION/HAMMER OF GOD
NUCLEAR BLAST/NB4002

デビュー10周年を迎えるオーストラリア出身のクリスチャン3人組、スラッシュメタル・バンド。オーストラリアと言えばAC/DCに代表されるように結構頑ななバンドが多く、このバンドもデビュー以来スラッシュ一筋。所属レーベルがNUCLEAR BLASTの割にはデスに走らず、多少の小技(シンセとか)を使いつつも基本はロックンロール・ベースのスラッシュ一本。最近のスラッシュ復活でもスピード系が多い中、シンプルなリフといわゆるゴリ押しサウンドが楽しめます。


MORTIFICATION/LIVE PLANETARIUM
INTENSE RECORDS/FLD9468

オーストラリア出身のクリスチャン・デスメタル・バンド、地元でのライヴ。このバンドはボーカルこそディストーションのLowボイスですが、演奏そのものはイキのいいスラッシュメタルっていうことがこのライヴで証明されています。「ライヴは凄いんだけどレコードが...」というタイプですね残念ながら。このライヴのノリがアルバムからは伝わってきません。テクニカルだしツーバス疾走型の曲は抜群にカッコ良い。ライヴバンドやな〜本当。


MORTIFICATION/POST MOMENTARY AFFLICTION
NUCLEAR BLAST/NB0822

3作目。


MORTIFICATION/SCROLLS OF THE MEGILLOTH/POST MOMENTARY AFFLICATION
NUCLEAR BLAST/NB214-2

2作目、3作目のカップリング


MORTIFICATION/SILVER CORD IS SEVERED+10 YEARS LIVE NOT DEAD
NUCLEAR BLAST/NB5832

オーストラリア出身の敬虔なクリスチャンの3人組、ベテラン・スラッシュメタル・バンド、スタジオアルバムとしては7作目くらい。毎度のことながらこのバンドには地味な印象がつきまとうんですが、本作もやっぱり地味。昨今のデスメタルやスウェーデン産スラッシュと比較すると花がないのが致命的。良いように考えれば80年代後半のグルーブ感のあるスラッシュをいまだにやり続けているバンド。初回限定、ボーナスCDとして13曲のライヴを収録した2CD盤。


MORTIFICATION/TRIUMPH OF MERCY
NUCLEAR BLAST/NB3542

オーストラリア出身の3人組ベテラン・スラッシュ・バンド。豪州出身で、一途にスラッシュメタルにこだわったサウンドでマニア泣かせのこのバンドは、今作でもきっちりと決めてくれます。デス声によるスラッシュ風バンドが多い中、アングリーボイスでメタリカやメガデスっぽい展開系の演奏は思わずニヤリとしてしまいます。ただ一本調子でこれ!という決め曲がないのが悲しいんですが、オールドスタイルのスラッシュ・ファンは必聴です。


MORTIFIER/DARKNESS MY ETERNAL BRIDE
BATTLEGOD/BP003


MORTIIS/ANDEN som GJORDE OPPROR
COLD MEAT INDUSTRY/CMI31

元EMPERORのベーシスト、MORTIISによる一人ブラック/ゴシック・プロジェクト2作目。シンセサイザーによる荘厳なメロディと大自然のSE、男性による語りなどを交えたサウンドスケープ/アンビエントなサウンドです。いわゆるNHK特番か、古代〜中世ヨーロッパの歴史物語をモチーフにした映画のBGM風が延々と続く全2曲39分。


MORTIIS/CRYPT OF THE WIZARD
DARKD/TOWERCD2

4作目


MORTIIS/FODT TIL A HERSKE
MALICIOUS RECORDS/MR003CD

ファースト・アルバム


MORTIIS/KEISER AV EN DIMENSION UKJENT
COLD MEAT INDUSTRY/CMI37

サード・アルバム


MORTIIS/THE SMELL OF RAIN
EARACHE/MOSH248CD

EMPERORの初代ベーシスト、MORTIISの通算6作目。毎作違ったアプローチを試みる彼の今作は思い切ったほどダンサブルなサウンド。どことなく暗いゴシック風のダルいボーカルとデジタルな感覚を取り入れ、プチプチとしたビート感とリズミカルなノリと多彩なシンセサイザーの音色によるある意味トリップなDEPECHE MODE風。MORTIIS自身のこの80年代の「モダン」感覚があったこそEMPERORが孤高のブラックメタル・バンドであったといえる作品。「THE STARGATE」におけるドラマティックなサウンドトラック風はまだメタリックな要素を持っていましたが、今作ではメタル色は皆無。ATROCITYの近作やゆったりとしたサイケ、ダンスビート・ミュージックまで難なく聴ける人向き。


MORTIIS/THE STARGATE
EARACHE/MOSH223CD

EMPERORのベーシストだったMORTIISのソロ5作目。ソプラノ・ボーカルと騎馬戦の効果音、ドラマティックなオーケストレーションを大々的に導入したサウンドトラック風の作品。


MORTUARY OATH/ONCE UPON A DREARY...
MAJESTIC UNION/UNION03-96

出身地は不明のダーク・ブラックメタル・バンド、デビュー作。全編、重く引きずるようなギターリフに、押し殺したデス声で歌うボーカルが特徴で、ダーク&スロー&ヘヴィなスラッシュメタルを聴かせてくれます。1曲の中に緩急や展開もあり、キーボードのオドロしげな効果やドラマティックな展開もなかなか耳に残ります。ギターソロはけっこうネオ・クラシカルな速弾きを披露。BLACK SABBATHがルーツのスラッシュ・マニアは聴いて損なしの出来。


6565MORTUM.gifMORTUM/THE DRUID CERMONY
INVASION/I.R.038

女性ボーカルを含む5人組(ベーシストはEMBRACEDのMICHAELがヘルプ)デビュー作。INVASIONレーベルと破格の契約をしたバンドで、プロデューサーはアンディ・ラ・ロッカ。スピーディーかつアグレッシヴなブラックメタル・サウンドながらギターソロはIN FLAMES,DARK TRANQUILLITYっぽいメロディもあります。(1)(5)のように女性ボーカルが非常に印象的に挿入されており、悲壮感たっぷりの男女ボーカルによる期待の新人です。


MOTORSAGENSERVICE/MOTORSAGEN SERVICE
BLUTWURSCHT/BWP001

ドイツ出身の4人組、デス/グラインド・メタル・バンド。1999年レコーディングの「Crashtest Popstars」と1994年のファースト・デモ音源と1996年レコーディングの音源を加えた企画盤。メンバーの格好やサウンドスタイルはシンプルなノリ重視のハードコア・タッチながら、ボーカルはボエボエとワーギャーのツインボーカル・スタイルだし、ブラストを交えた緩急や重々しい曲調などもあってデスメタルの要素もあります。また逆にデスメタルにはないストレートなスピード感があって、なかなか聴き応えあり。ハードコア、デス、グラインドのカオティックなサウンド。


MOURN IN SILENCE/REDEMPTION
?/16303CD

イタリア出身のボーカル&ギター&シンセとギター&シンセとベースの3人組、シンフォニック・メロディック・デスメタル・バンド、7曲入りたぶん自主制作盤。いまさらCHILDREN OF BODOMか?5年前ならともかく、本家が現役バリバリの中では勝ち目なし。まあCHILDREN OF BODOMフォロアー・ファンなら聴いても損なし。


MOURNING/GREETINGS FROM HELL
/FDN2005

AUTOPSY、CELTIC FROST、HELLHAMMERタイプ


MOURNING CARESS/IMBALANCE
ARISE/ARISE030

1998年にドラムスのDominikとボーカリストのGerritによってドイツで結成されたツインギターの5人組メロディック・デスメタル・バンド、デビュー作。往年のスウェーデン・メロディック・デスを彷彿させる作品です。ボーカルはかなりヒステリックな絶叫ですが、感情は入っており悲壮感漂わすタイプ。ツーバスの連打によるスピード感とノリのある曲調、ザクザクしたギターリフを主体に随所にアルペジオや叙情フレーズを使った泣きが導入されており、ギターソロはそれほど印象には残らないんですが、全体的なメロディック度数はかなり高い。初期のDARK TRANQUILLITY、IN FLAMESのファンなら聴いて損なし。


MULE SKINNER/ABUSE
SLUDGE/MDI012

ちょっと詳細が不明なバンドですが、イキのいいグラインド・デスメタルを展開しています。ボーカルはボエボエと時折切れ込む絶叫の2パターン。ジャカジャカと掻き鳴らすギターサウンドとワンバス・ブラストを主体にしたシンプルでスピーディーな曲が目白押し。あまりメタル色は強くなく、ハチャメチャなノリの部分が多いので、純粋なグラインド・コア・ファンには良いかも。全23曲35分収録


MURDER CORPORATION/MURDER CORPORATION
REGAIN RECORDS/9910-003

スウェーデン出身のブルータル・デスメタル・バンド・DERANGEDのメンバーによる覆面バンド、ファースト・フルアルバム。


MURDER CORPORATION/TAGGED & BAGGED
DISPLEASED/D00087

DERANGEDの覆面バンドとしてすでに名が知れ渡っている、MURDER CORPORATIONの4作目のフル・アルバム。文字通りタテノリのスピード感を重視した曲が中心で、数日(a few days)で録音したというクレジットも頷ける作品。ドラムのカウントから始まる生々しい音で、飾りっけ一切なしのライヴな雰囲気が堪能できます。個人的にはこの咆哮型のボーカルスタイルがスラッシュ・サウンドにはマッチしているとは思わないんですが、まあその辺りは好みなので、つべこべ言いません。ライヴ映像やゲームも楽しめる(MacでもOK)データCD-ROM付き!


MURDER CORPORATION/TAGGED & BAGGED-DIGI PACK
PSYCHIC SCREAM/PSDL9061-2

DERANGEDの覆面バンドとしてすでに名が知れ渡っている、MURDER CORPORATIONの4作目のフル・アルバム。文字通りタテノリのスピード感を重視した曲が中心で、数日(a few days)で録音したというクレジットも頷ける作品。ドラムのカウントから始まる生々しい音で、飾りっけ一切なしのライヴな雰囲気が堪能できます。個人的にはこの咆哮型のボーカルスタイルがスラッシュ・サウンドにはマッチしているとは思わないんですが、まあその辺りは好みなので、つべこべ言いません。ライヴ映像やゲームも楽しめる(MacでもOK)データCD-ROM付き!マレーシア盤デジパック、ボーナストラック2曲収録


MURDER CORPORATION/WHOLE LOTTA MURDER GOIN'ON
PSYCHIC SCREAM/PSDL90402

スウェーデンのブルータル・デスメタル・バンドDERANGEDのメンバーによる覆面バンド、フル・アルバム。ボーカル・スタイルこそ今風のブルータルな声で歌っておりますが、演奏はUS/ベイエリア・スラッシュ!ザクザクとしたギターリフとツービートを主体にしたスピーディーな曲調です。切れ込むようなギターソロもエモーショナルだし、なによりシンプルでスピード重視なのがよい。DERANGEDファンはもちろん、スラッシュ・ファンも必聴!!


MURDER RAPE/EVIL SHALL BURN INSIDE ME FOREVER
EVIL HORDE/EH666

ブラジル出身の4人組、サタニック・ブラックメタル・バンド、3作目(?)いまだにバッチリ白黒メイクをして、トゲトゲなリストバンドといったブラックメタルの定番ファッションに身を包んでおります。ボーカルはLOWボイスの呻き、叫き系であまりヒステリックではありませんが、ひたすら煽動型ギターリフで押しまくり、ブラストビート全開のドラムスがとことんファスト。ギターソロもなく、余計な変化技もなくスカッと楽しめます、といいたかったんですが、ミッドテンポのちょっと泣きが入った(7)が蛇足。ファスト・ブラックのマニア向け


16549MURDERSQUAD.gifMURDER SQUAD/RAVENOUS MURDEROUS
THREEMAN/TRECD007

ENTOMBEDとDISMEMBER、MERCILESSのメンバーによるジャム・セッションによって始まったプロジェクト・バンド、2作目。デビュー作ではAUTOPSYに捧げられたスラッシュメタル然りな曲で、いかにもセッション・ワークの延長線上でしたが、今作ではデスメタルの本質を貫くような非常に重くドゥーミーで、醜悪なサウンドを展開しております。Uffeのあの独特のディストーション・ギターリフ&切れ込むソロにMattiの嗄れたデスボーカル、Peterの安定感抜群のドラムス、グツグツとうねるようなCabezaのベースが一体感があって良い。スロー&ファストを取り混ぜ、激流にもみくちゃにされるが如くグルーヴィーでヘヴィな曲が盛りだくさんの全12曲40分、初期スウェデッシュ・デスメタル・ファンは聴いて損なし!


MURDER SQUAD/UNSANE INSANE MENTALLY DERANGED
PAVEMENT MUSIC/PVMT32375

ENTOMBEDのUffe Cederlund(g)とPeter Stjarnvind(ds元FACEDOWNの爆走ドラマー)、DISMEMBERのRickard Cabeza(b)とMatti Karki(vo)というスウェーデン・デスメタル界を築き上げたバンドのメンバーが集結したいわばスーパー・プロジェクト。「AUTOPSYに捧げる」というクレジットもうれしい、紛れもなく全編初期のデス/スラッシュメタルが詰まっています。ザクザクとしたギターリフと早口のアジテーション・ボーカル、切れ込むギターソロ、ツービート主体で、緩急を織り交ぜたサウンドで責め立ててくれます。ボーカルのせいでやはりDISMEMBERの影がちらつきますが、もっと野暮ったくクサいメロディが続出。ファンのためというよりも、自分たちのためにやりました的自慰サウンド。でも好きな人は止められないはず。Peterのドラムスはやっぱ凄い!


17228MUSTMISSA.gifMUST MISSA/MA EI TALU VALGUST
DEATH TO MANKIND/DTM011

東欧バルト三国の一つエストニア出身のツインギターの5人組ブラックメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。フィンランドの首都ヘルシンキの対岸に位置し北欧諸国とのつながりも深いことは歴史上の事実。神秘的な白黒ジャケットながらパワフルな絶叫型のボーカルにトレモロリフを主体にしたブラックメタルを基本としながら、ヒステリックさやスピード感、寒々とした印象よりもブルータルな重量感があって、最近のZYKLONのようなサウンドです。メンバーの格好もノーメイクだしブラックメタルとしての感情的な部分は稀薄だしブルータル・デスとしては弱いといった中途半端な印象。ブルータル・ブラック・マニアか稀少国出身バンドマニア向けの全8曲42分。


MUTANT/THE AEONIC MAJESTY
LISTENABLE RECORDS/POSH019

スウェーデン出身のTHEORY IN PRACTICEのHenril Ohlsson(Vo,Ds)とPeter Lake(g)のプロジェクト、デビュー作。シンフォニックでダークな要素を持ったテクニカル・ブラックメタルです。ボーカルスタイルが絶叫型なので、THEORY IN PRACTICEよりブラックメタル然りとしており、またバックでうっすらと流れるキーボードがダークさを醸し出しています。ギターリフは扇動型ですが小刻みによく動いており、ボーカル、ブラストビートとともに一体化したときのヒステリックさはCRADLE OF FILTHにも勝る鬼気としたものがあります。ギターソロの速弾き、超人的ドラムスともにテクニカル・ファン、ブラックメタルにヒステリックさを求める人は必聴!


MUTIILATION/MAJESTAS LESPROSUS
ORDEALIS/OSCD001

1992年に結成されたフランス出身のピュア・シック・ブラックメタル・バンド、2003年フル・アルバム。頭の中を掻きむしられるが如くどこまでもヒステリックなトレモロ・リフ、イヴィルな絶叫型ボーカル、時折シンバルワークで変化を付けるだけのツーバス連打によるブラストなど、これぞRAWでプリミティヴなブラックメタル・サウンドです。ギターのフレーズも寒々しく動いており、ボーカルのゆったりと吐き出す絶叫もまさに地獄からのお誘いのよう。随所にドゥーミーでスーサイダルな雰囲気もあり、その手の雰囲気はバッチリ堪能出来る全9曲45分。


17686MUTIILATION.gifMUTIILATION/VAMPIRES OF BLACK IMPERIAL BLOOD-REISSUE
TRAGIC EMPIRE/TECD001

1995年にリリースされたフレンチ・ブラックメタル・バンド、ファースト・フルアルバムの再・再発盤。1999年にリリースされたアナログ盤のみに収録されていたBATHORYの「Rites Of Darkness」を含む全10曲65分、プリミティヴ・デプレッシヴ・ブラック・ファンは必聴作。


16743MUTILATED.gifMUTILATED/DEVIRGINATED GENITAL PULP
FOREVER UNDERGROUND/FU018

2000年2月にRuss Crossman(g&vo)、Ryan Hall(g)そしてTony Cosgrove(ds)によって結成されたアメリカ・ミシガン出身のツインギターの5人組、ゴア・ブルータル・デスメタル・バンド、ファースト・フルアルバム。なんだかエッチっぽいSEに続いて怒濤の爆走感をもったサウンドが展開します。ブイブイのボーカル、ウニョウニョザクザクしたギターリフ、速弾きギターソロ、タタタタとしたワンバス・ブラストからツーバスの爆走まで難無くこなすドラムスなど、テクニカルかつハイテンション。歌詞の内容はかなり卑猥らしく(よ〜く見るとジャケットもアレだな)ポルノ・グラインドに通じるSEもあってなかなかカッコ良い。DEVOURMENTやSAPROGENICのようなカッコいいゴア・ブル・ファン必聴の全10曲29分!


MUTILATOR/IMMORTAL FORCE
REMEMBER FOREVER/RFR023

ブラジル出身のツインギターの4人組、スラッシュメタル・バンド、1986年オリジナル・リリース、デビュー作の再発盤。なまりに訛ったボーカル、サクサクのギター、スタタタとした疾走感たっぷりのツーバスなど、チープ&マイナー・スラッシュ・マニア感涙のカルト作品!


MY DYING BRIDE/34.788%...COMPLETE
PEACEVILLE/CDVILE74

5作目


MY DYING BRIDE/AS THE FLOWER WITHERS
PEACEVILLE/CDVILE32

イギリス出身のダークゴシック・デスメタル・バンド、デビュー作。ヴァイオリンとホーン奏者をゲストに迎えており、男性のボーカルスタイルはいわゆる咆哮、唸り型ながら演奏自体は非常に重苦しく、またドラマティックなもの。まるで恐怖映画を観ている(聴いている)かのような、情景を連想させる作りで、緩急、展開を繰りひろげるプログレッシヴな作風。BLACK SABBATHの悪魔的なサウンド展開にMORBID ANGELのデスメタルを足して割ったような感じ。恐怖感を盛り上げるヴァイオリンの調べが特徴的。


MY DYING BRIDE/AS THE FLOWER WITHERS
PEACEVILLE/CDVILEM32

イギリス出身のダークゴシック・デスメタル・バンド、デビュー作。ヴァイオリンとホーン奏者をゲストに迎えており、男性のボーカルスタイルはいわゆる咆哮、唸り型ながら演奏自体は非常に重苦しく、またドラマティックなもの。まるで恐怖映画を観ている(聴いている)かのような、情景を連想させる作りで、緩急、展開を繰りひろげるプログレッシヴな作風。BLACK SABBATHの悪魔的なサウンド展開にMORBID ANGELのデスメタルを足して割ったような感じ。恐怖感を盛り上げるヴァイオリンの調べが特徴的。スリーブケース入り再発盤。


MY DYING BRIDE/LIKE GODS OF THE SUN
PEACEVILLE/CDVILE65

ダーク・ゴシックメタル・バンド4作目。傑作の誉れ高い前作「THE ANGEL & THE DARK RIVER」と比較するとより起伏の激しい奥深いサウンドになっているような気がします。ヴァイオリンの悲壮な調べもバックの激しい演奏と見事な対比をなしていて、それだけでも非常にプログレッシヴ。相変わらずの粘っこく淡々と歌詞を歌うボーカルは好き嫌いがあるでしょうが、これがゴシックメタル所以の耽美で倒錯的サウンドです。


MY DYING BRIDE/LIKE GODS OF THE SUN
PEACEVILLE/CDVILEM65

ダーク・ゴシックメタル・バンド4作目。傑作の誉れ高い前作「THE ANGEL & THE DARK RIVER」と比較するとより起伏の激しい奥深いサウンドになっているような気がします。ヴァイオリンの悲壮な調べもバックの激しい演奏と見事な対比をなしていて、それだけでも非常にプログレッシヴ。相変わらずの粘っこく淡々と歌詞を歌うボーカルは好き嫌いがあるでしょうが、これがゴシックメタル所以の耽美で倒錯的サウンドです。スリーブケース入り再発盤。


MY DYING BRIDE/MEISTERWERK 1
PEACEVILLE/CDVILE81

耽美でメランコリックなゴシックメタル・バンド、MY DYING BRIDE。現在PEACEVILLEのカタログが廃盤のため、限定でリリースされたベスト&レアトラック集+「The Cry of Mankind」のビデオトラック収録。


16936MYDYINGBRIDE.gifMY DYING BRIDE/SONGS OF DARKNESS WORDS OF LIGHT
PEACEVILLE/CDVILEF110

イギリス出身のツインギター、キーボード奏者のいる6人組、耽美派ゴシック/ドゥーム・バンド、8作目のスタジオ・アルバム。ヴァイオリン奏者を失い、一時はバンドの方向性を見失った(34.788%...COMPLETEアルバムね)事もありましたが、前、前々作の流れを汲む、初期の耽美なゴシック/ドゥーム・デスメタルを展開しております。Arronのボーカルもデス・ボイスからお経系の気怠げなものまで、バックの演奏もヘヴィなギターリフから叙情的なもの、そして重厚に奏でられるシンセサイザーといったあくまでメランコリックな部分にこだわった実に理解しやすい作品です。ダーク・ゴシック・ファンは必聴の全8曲59分。


MY DYING BRIDE/THE ANGEL AND THE DARK RIVER
PEACEVILLE/CDVILEM50

サード・アルバム、再発盤。


13715MYDYINGBRIDE.gifMY DYING BRIDE/THE DREADFUL HOURS
PEACEVILLE/CDVILE90

イギリス出身のツインギター、キーボード奏者のいる6人組、スタジオ7作目。昨今の男性の中性的ボーカル、あるいは煌びやかな女性ボーカルによるゴシックメタルが華々しい中、いまだデス色を維持した作品です。ヴァイオリン兼キーボードのMartin Powellを失って初期の特徴であった陰鬱さと悲壮感を併せ持った耽美な部分が失われることになりましたが、ヴァイオリンの音色に頼らずに、逆にギターによるメロディラインを重視しており、複雑な曲作りにありがちのばらけた印象もなく、丁寧な曲作りが窺えます。(2)(8)における慟哭系ミッドテンポ・デスや重厚なゴシック・デスなど、ファンは聴いて損なし。どうしてもヴァイオリンの音色が好きな人はCRYPTAL DARKNESSも聴いてみてください。


MY DYING BRIDE/THE LIGHT AT THE END OF THE WORLD
PEACEVILLE/CDVILEM79

6作目。


MY DYING BRIDE/TRINITY
PEACEVILLE/CDVILE46

3枚のミニ・アルバムのカップリング


MY DYING BRIDE/TRINITY
PEACEVILLE/CDVILEM46

3枚のミニ・アルバムを1枚にまとめたアルバム、再発盤。


MY DYING BRIDE/TURN LOOSE THE SWANS
PEACEVILLE/CDVILE39

イギリス出身のツインギター、キーボード兼ヴァイオリンの6人組、2作目。ピアノとヴァイオリンと朗々としたボーカルだけによる(1)に始まり、いわゆる耽美なゴシックメタル・サウンドを築き上げた作品。まだデス声は残っているものの、デビュー作でのおどろおどろしい、破壊的な雰囲気はなくなり、ダークであるながらも妖艶な印象が、メロディからにじみ出ている感じ。ダーク・ゴシックメタルの原点。


MY DYING BRIDE/TURN LOOSE THE SWANS
PEACEVILLE/CDVILEM39

イギリス出身のツインギター、キーボード兼ヴァイオリンの6人組、2作目。ピアノとヴァイオリンと朗々としたボーカルだけによる(1)に始まり、いわゆる耽美なゴシックメタル・サウンドを築き上げた作品。まだデス声は残っているものの、デビュー作でのおどろおどろしい、破壊的な雰囲気はなくなり、ダークであるながらも妖艶な印象が、メロディからにじみ出ている感じ。ダーク・ゴシックメタルの原点。スリーブケース入り、再発盤。


MY INSANITY/SOLAR CHILD
PARALLEL UNION/PUR510912

ドイツ出身のキーボード奏者のいる5人組、メロディアス・ゴシックメタル・バンド、2作目(?)。プロデューサーはSAMAELのXYが担当。ダイナミックなリズムとヘヴィなギターワーク、朗々としたボーカルとデス系咆哮型のツインボーカルの(1)はなかなかカッコいい!全体を通して聴くと、かなりメロディアスで、近代的なアレンジが施されており、デスメタルからの派生型ゴシック系バンドよりは甘い感じ。ノリのあるダンサブルな曲と、ゴシック特有のアンニュイな雰囲気の曲が半々でどちらもそれなりに楽しめます。先のデスボーカルが絡む曲も4曲ほどあり、またキーボード、シンセサイザーが醸し出すエレクトロポップなアレンジが非常に強く、この辺りはXYの手腕に依るところが大きいのかも。メロディアス・ゴシック・ファンなら聴いて損なし。


17846MYSHAMEFUL.gifMY SHAMEFUL/...OF DUST
FIREDOOM/FDOOM003

1999年にSami RautioとHarri Jussilaの二人を中心に結成されたフィンランド出身のドゥームデスメタル・バンド、セカンド作。ボーカルはブルータル・デスメタルか地獄の魔王の如きボエボエと唸っており、ヘヴィなギターリフとはらわたに響き渡るベースライン、ゆったりとしたビートが暗黒への行進曲か悪魔教徒の葬送曲のよう。この特徴的なボーカルが邪悪さを醸しだし、隠し味に使われているオルガンやメランコリックなメロディが悲壮感を漂わせており、ただひたすらダークでヘヴィなだけでなく絶望感、躁鬱感といったスーサイド/フューネラルな雰囲気がある辺りはさすが北欧ドゥームの真骨頂。フューネラル・ドゥーム、ドゥーム・ブラック・ファンは聴いて損なしの全8曲55分。


MYON/GHOST IN PARADISE
LOW FREQUENCY/LFR314028

1995年にフィンランドで結成されたキーボード奏者のいる5人組メロディック・メタル・バンド、セカンド作。ボーカルのSami Huotariは同郷のゴシックバンドLEGENDAにゲスト参加していたこともあり、非常にクリーンで高音まですんなりと伸びる声を聴かせてくれます。いわゆる珠玉のメロディたっぷりの北欧メタル(まあ北欧のバンドだからね)というやつで、1990年代以前のハードロックの香りが漂っており実に丁寧なメロディ作りに好感が持てます。ギターとキーボードのアンサンブルにも様式系のようなパターン化された部分がなく、歌メロにおいてもウットリとさせられる展開やメロディがあり、実に気持ちがよい。ヨーロピアン・メロディアス・ファンは聴いて損なしの1枚です。


16839MYOPIA.gifMYOPIA/DANCING ON LANDMINES
CDN/CDN009

カナダ出身の4人組ブルータル・デスメタル・バンド、たぶん2作目。ボエボエとした咆哮型ボーカルに絶叫を交えた昨今のUSゴアメタル系スタイルで、なかなか勢いがあります。ザクザクウニョウニョしたギターリフ、ダダダダとアタックの強いブラストにツーバス連打のミドルパートも交えたサウンド。全体的に爆走するスピード感よりも重量感と緩急を交えた感じですが、暗黒系のネバネバしたところが無く、ソリッドでカッコいい。曲間に銃弾を装填する音や射撃音のSEが導入されており、その金属質の効果音がガンマニア(そりゃ私か)の心をくすぶる全13曲45分、USブルデス・ゴアメタル・ファンは聴いて損なし。


MYRIADS/IN SPHERES WITHOUT TIME
NAPALM RECORDS/NPR074

ノルウェー出身の女性Vo&piano、男性Vo&keyboard、Drums、Guitar、男性Guitar&Voの5人組、ダーク・ゴシックメタル・バンド、デビュー作。ピアノと男性の咆哮ボーカル、朗々としたボーカル、ヘヴィなギターワークによる奇想曲的展開の1曲目で幕開ける今作は文字通りクラシカルなピアノの耽美な調べとデスメタルの醜悪な部分を融合させたもの。ソプラノと咆哮型、クリーンボーカルの3声による歌と、ピアノ、キーボード、アコースティック・ギターなどを駆使したスロー〜ミッドテンポの陰鬱な曲調が中心で、重苦しく暗い中に閉じこめられたところに差す一筋の光明を表現したような感じ。MY DYING BRIDE系で、ピアノとアコギとソプラノに美を求める人は聴いて損なし。


14333MYRIADS.gifMYRIADS/INTROSPECTION
NAPALM RECORDS/NPR099

ノルウェー出身の男女ボーカルを導入したクラシカル・ダーク・ゴシックメタル・バンド、2作目。ジャケット見た時は一瞬ノルウェー産バンドに流行のテクノ・ゴシックになったかと思いましたが、全くの逆、こりゃ何ともスケールの大きいサウンドです。ELEND亡き後(亡くはないのか)を継ぐ程のクラシカルな要素と、MY DYING BRIDEのダークさとLACRIMOSAの大仰さを併せたような感じ。ソプラノ、咆哮型デス声、男性クリーン声の3声を駆使し、ヘヴィでドラマティックな演奏に随所にピアノ、アコースティック・ギターをからめ、さらにはコーラス隊や弦楽6重奏楽団のゲスト参加により、ミッド・デスとアンビエントとプログレ・メタルの波状攻撃を聴かせてくれます。全9曲で74分を超えており、もちろん長けりゃ良いってもんじゃないけど、あの幻のFORGOTTEN SILENCEの「SENYAAN」を聴いた時と同様の感激に浸れます。


17155MYRK.gifMYRK/ICONS OF THE DARK
KETZER/KCD029

アイスランドはレイキャビク(!)出身のツインギターの5人組、メロディック・ブラックメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。これはつべこべいう必要のないくらい分かりやすい疾走型ブラックメタルです。パワフルな絶叫と時折咆哮を交えるボーカル、寒々しく上下するトレモロリフ、そしてツーバスの爆走感を生かしたスラッシュビートにブラストを交えたサウンドを展開。随所に叙情パート、エモーショナルなギターソロなどを盛り込み、実に明快爽快に突っ走ってくれます。特にドラムスのアタックが強く歯切れの良いビート感で心地よい汗がかけます。NAGLFARやDARK FUNERALといったメロディック・ブラックに飢えている人にお薦めの全9曲47分!


MYRKSKOG/DEATH MACHINE
CANDLELIGHT/CANDLE037CD

ODIUMのメンバーが在籍


MYRKSKOG/SUPERIOR MASSACRE
CANDLELIGHT/CANDLE071CD

ノルウェー出身のSecthdaimon(ds&vo)、Destructhor(g&vo)、Gortheon(b)の3人によるブルータル・ブラックメタル・バンド、2作目。EMPEROR人脈のバンドなので極悪暴虐性は満点、それだけでファンは必聴の作品です。スタイルとしてはブルータル度が高く、ガトリング砲ドラムスが爆走する中をゲボゲボのボーカルとゴリゴリのギターリフがうねり蠢き、ヒステリックに切れ込むギターソロが破壊的かつ叙情性も併せ持った感じ。この咆哮型ボーカルスタイルのおかげで、体感的なスピード感は落ちるものの重量感のある突進力が体感できます。


MYSTERIIS/FUCKING IN THE NAME OF GOD
DEMISE RECORDS/DMSCD018

ブラジル出身のツインギター、キーボードの6人組、ブラックメタル・バンド。メンバー全員正統派白塗りメイク。新曲4曲にデモ5曲収録の変則アルバム。新曲のサウンドは女性ボーカルやシンセサイザーを大々的に導入したシアトリカルな雰囲気で、あまり凶暴、スピード感はなく、オカルトチックな感じ。個人的にはデモ音源のスピーディーかつ凶悪なブラックメタル・サウンドの方が気に入りましたが、音質が悪い。これはブラックメタルの超マニア向け。


MYSTIC CIRCLE/DAMIEN
MASSACRE/MASCD0329

ドイツ出身のメロディック・ブラックメタル・バンド、5作目。いかにもジャーマンらしい頑固一徹なメロディック・ブラックを展開しております。現メンバーは3人のようですが、スピード感のある良く動く煽動型リフに吐き出すように唸るパワフルな絶叫型ボーカル、ツーバス連打のブラストビートからツービートへの切り返しを交えたハイテンションなサウンドが満載。スピードダウンした部分での邪悪さ、ヒステリックなまでのスピード・パートによる波状攻撃はNAGLFARスタイルのファンには垂涎だし、バッキングに導入されているキーボードやコーラスなども効果的。メロディック・スピード・ブラック・ファンには安心の定番サウンド、聴いて損なし。


MYSTIC CIRCLE/DAMIEN
MASSACRE/ART MUSIC/AMG074

ドイツ出身のメロディック・ブラックメタル・バンド、5作目。いかにもジャーマンらしい頑固一徹なメロディック・ブラックを展開しております。現メンバーは3人のようですが、スピード感のある良く動く煽動型リフに吐き出すように唸るパワフルな絶叫型ボーカル、ツーバス連打のブラストビートからツービートへの切り返しを交えたハイテンションなサウンドが満載。スピードダウンした部分での邪悪さ、ヒステリックなまでのスピード・パートによる波状攻撃はNAGLFARスタイルのファンには垂涎だし、バッキングに導入されているキーボードやコーラスなども効果的。メロディック・スピード・ブラック・ファンには安心の定番サウンド、聴いて損なし。ロシア盤。


MYSTIC CIRCLE/DAMIEN-LTD DIGI
MASSACRE/MASDP0329

ドイツ出身のメロディック・ブラックメタル・バンド、5作目。いかにもジャーマンらしい頑固一徹なメロディック・ブラックを展開しております。現メンバーは3人のようですが、スピード感のある良く動く煽動型リフに吐き出すように唸るパワフルな絶叫型ボーカル、ツーバス連打のブラストビートからツービートへの切り返しを交えたハイテンションなサウンドが満載。スピードダウンした部分での邪悪さ、ヒステリックなまでのスピード・パートによる波状攻撃はNAGLFARスタイルのファンには垂涎だし、バッキングに導入されているキーボードやコーラスなども効果的。メロディック・スピード・ブラック・ファンには安心の定番サウンド、聴いて損なし。


MYSTIC CIRCLE/DRACHENBLUT
LAST EPISODE/0073572LEP

ドイツ出身のキーボードを含む5人組のブラックメタル、2作目。ジャケットから想像できる通りの勇壮で壮麗なシンフォニック・ブラックメタル・サウンドです。DIMMU BORGIRのようにキーボードが非常に活躍しており、メロディはギターよりもキーボードが主役。さすがはドイツのバンドだけあって、重さもともなったスピード感が心地よいです。短いインスト曲が息抜きになって全体を引き締めております。


9848MYSTICCIRCLE.gifMYSTIC CIRCLE/INFERNAL SATANIC VERSES
LAST EPISODE/5704820561

ドイツ出身のツインギター、キーボードの5人組、シンフォニック・ブラックメタル、3作目。CRADLE OF FILTHの卑猥さとクラシカルな壮厳さにDIMMU BORGIRのメロディアスを加えたようなサウンドが、さらに磨きがかかっています。緩急を織り交ぜた展開、お約束の女性ボーカル、ピアノソロ、コーラス隊など、まさにシンフォニック・ブラックメタルの見本!もちろん難を言えばどの曲も構成が同じと言えますが、どこを切っても同じ金太郎飴的安心感とおいしさがあります。


MYSTIC CIRCLE/KRIEGSGOTTER II
LAST EPISODE/CD5706120561

ドイツ出身のシンフォニック・ブラックメタル・バンド、彼らのルーツ(すべてのブラックメタルのルーツ)ともいうべきBATHORY,CELTIC FROST等のカヴァーを収録した企画アルバム。オリジナル曲はおなじみのシンフォニックなブラックメタル・サウンド。(5)のCELTIC FROSTのカヴァーはライヴのようで、演奏力の高さも証明しております。


16567MYSTICCIRCLE.gifMYSTIC CIRCLE/OPEN THE GATES OF HELL-DIGI PACK
MASSACRE/MASDP0391

ドイツ出身のブラックメタル・バンド、6作目のアルバム。メンバーが3人(g&vo、b&vo、ds)になっており、それまでのようなシンフォニック・ブラック路線から、絶叫咆哮のツインボーカル、ウニョウニョゴリゴリと蠢くギターリフによるブルータル・デスメタルに変貌しております。ブラストはあまり使わず、ズシズシとはらわたに響くドラミングが心地よく、その辺りはジャーマン・パワーメタリックな味わいがあります。(5)ではピアノと女性ボーカルを導入してのメロディアスなゴシック/ブラック風の曲で唯一過去の面影があります(デジパックのボーナス曲としてこの(5)のシングル・ヴァージョンが収録されているあたり、やはり演奏したかったのはこの路線か)。メロディもあるブルデス・ファンなら聴いて損なし。


13103MYSTICCIRCLE.gifMYSTIC CIRCLE/THE GREAT BEAST
MASSACRE/ART/AMG017

ドイツ出身のブラックメタル・バンド、4作目。今まで以上にブルータリティ溢れるサウンドで、ブラックメタルには珍しいパワフルなLowボーカルが吠えまくっており、この手のシンフォニック系ブラックにありがちなヒステリックさを押さえており、重厚な印象。CRADLE OF FILTHやDIMMU BORGIRタイプの壮麗なキーボードやドラマティックな曲展開、叙情メロディはそのままで、咆哮型ボーカルが歌うといった感じで、絶叫が苦手でシンフォニック・ブラックに手を出さなかった人には、絶対お薦めの作品。メンバーはあきらかに最近のブラックメタルな衣装(スキンヘッドが2人もいる)ですが、上っ面な雰囲気ではなく、いかにも密度の濃い演奏を聴かせてくれるあたり、やはりドイツ産を感じさせます。ジャーマン・ブラックの真髄!ロシア盤


16649MYSTICCIRCLE.gifMYSTIC CIRCLE/THE GREAT BEAST
MASSACRE/MASCD0257

ドイツ出身のブラックメタル・バンド、4作目。今まで以上にブルータリティ溢れるサウンドで、ブラックメタルには珍しいパワフルなLowボーカルが吠えまくっており、この手のシンフォニック系ブラックにありがちなヒステリックさを押さえており、重厚な印象。CRADLE OF FILTHやDIMMU BORGIRタイプの壮麗なキーボードやドラマティックな曲展開、叙情メロディはそのままで、咆哮型ボーカルが歌うといった感じで、絶叫が苦手でシンフォニック・ブラックに手を出さなかった人には、絶対お薦めの作品。メンバーはあきらかに最近のブラックメタルな衣装(スキンヘッドが2人もいる)ですが、上っ面な雰囲気ではなく、いかにも密度の濃い演奏を聴かせてくれるあたり、やはりドイツ産を感じさせます。ジャーマン・ブラックの真髄!


MYSTIC CIRCLE/THE GREAT BEAST-DIGIPACK W/BONUS TRACK
MASSACRE/MASDP0257

ドイツ出身のブラックメタル・バンド、4作目。今まで以上にブルータリティ溢れるサウンドで、ブラックメタルには珍しいパワフルなLowボーカルが吠えまくっており、この手のシンフォニック系ブラックにありがちなヒステリックさを押さえており、重厚な印象。CRADLE OF FILTHやDIMMU BORGIRタイプの壮麗なキーボードやドラマティックな曲展開、叙情メロディはそのままで、咆哮型ボーカルが歌うといった感じで、絶叫が苦手でシンフォニック・ブラックに手を出さなかった人には、絶対お薦めの作品。メンバーはあきらかに最近のブラックメタルな衣装(スキンヘッドが2人もいる)ですが、上っ面な雰囲気ではなく、いかにも密度の濃い演奏を聴かせてくれるあたり、やはりドイツ産を感じさせます。ジャーマン・ブラックの真髄!限定ボーナス入りデジパック盤。


MYSTIC FOREST/GREEN HELL


MYSTIC FOREST/WALTZ IN THE MIDST OF TREES
/15841CD

ロー&ダーク・フォレスト・ブラックメタル


MYSTIC FOREST/WELCOME BACK IN THE FORES
ADIPOCERE/FPG7

ちょっと詳細が不明な3人組(うち一人は女性)、2作目。音質極悪(わざと音割れさせてるのか?)ながら、久々のアヴァンギャルド・ブラックの快作!絶叫ボーカルは文字通り絶叫、ボタボタしたスネアによるブラストも何のその、コールド・ブラックな煽動型ギターリフが怪しくも神秘的に鳴り響く中をぬって、天空賭ける速弾きギターがメロディックかつエモーショナル。ショパンやベートーヴェンの曲を演奏したり、何曲か女性ボーカルも歌っており、そのアヴァンギャルドな演奏をバックに浮遊する歌声が醜悪の中に光る美を演出しております。ヘヴィメタルの様式とはかけ離れた、サイケで前衛的なノイズと紙一重のサウンドに美を求めるヒステリック・ブラックメタル・ファン必聴作!こりゃ凄い!!


16787MYSTICUM.gifMYSTICUM/DEMONS NEVER SLEEP
?/16787CD

ノルウェー出身の3人組で、ドラムマシンとキーボードを導入したインダストリアル・ブラックメタル作品「IN THE STREAMS OF INFERNO」がマニア間で好評だったバンドのデモ音源、スプリット収録曲を集めた作品。クレジットが全くないのでブートだと思われます、音質極悪です。この音質ではまともに評価できません、マニア以外は手を出さないように。収録されているのは下記の通り「1.Intro」「2.The rest」「3.wintermass」「4.Demons never sleep」「5.Crypt of fear」「6.The grave of petrified souls」「7.Demons never sleep(medusa's mix)」「8.Into my crypt of fear」「9.The shattered soul」「10.The grave of petrified souls(second version)」


16883MYSTICUM.gifMYSTICUM/IN THE STREAMS OF INFERNO-REISSUE
AVANTGARDE/AV074

ノルウェー出身のブラックメタル・バンドで1995年にオリジナル・リリースされたアルバムの再発盤。ドラムマシンとキーボードを大胆に取り入れ、今でいうところのサイバー・インダストリアル・ノイズ・ブラックの先駆け的作品。音質は決してよくありませんが、デジタル・ビートをバックにノイジーなトレモロ・リフとイヴィルな絶叫型ボーカルがヒステリックかつアヴァンギャルドに暴れまくっております。最近のABORYMやDODHEIMSGARD、ANAAL NATHRAKHなどの原点、必聴の全9曲41分!


MYTHOS/PAIN AMPLIFIER
EVIL OMEN/SPV20422CD

フィンランド出身のツインギターの4人組、イヴィル・ブラックメタル・バンド。