デンマーク出身の4人組で、ほとんど自主制作の作品。とは思えない高品質ブルータル・デスメタルです。ドスの利いた咆哮型デス・ボーカルにスラッシュ系のギターリフ、ツーバスがビシバシのドラムでマイケル・アモットが加入したときのCARCASSに雰囲気が似ています。泣きのギターも登場しますし、音質も分離が良く下手なレーベルものより遥かに聴きやすいです。たぶんデビュー作なので、このややこしいバンド名は覚えておいても損はなし、でしょう。
アルゼンチン出身のツインギター、キーボードの5人組、デスラッシュ・バンド、デビュー作。南米出身の若手はなぜこれほど元気なんでしょう?いわゆるFEAR FACTORYのようなデジタル・ビート系のエクストリーム・メタルとPANTERA系のヘヴィ・ロックの中間あたりのサウンド。しっかりとスラッシュメタルしていながらも典型的なメタルじゃなく、かといってFEAR FACTORYのようなストリートかぶれもなく、ひたすら重く激しい。アジるボーカル、引きずり倒すようなギターリフ、超高速ツーバスなどを駆使したモダンヘヴィネスが堪能できます。(11)のタイトル曲はキーボードを導入したメロディアスな曲。どの曲もハイテンションで一気に楽しめます。
スウェーデン出身のグラインドコア・バンドBIRDFLESHのメンバーによるプロジェクト。レコーディングをSoundlab Studios、エンジニアがMieszko Talarczykが担当しており、まさにNASUM系列のハイスピード・グラインド・デスメタルなサウンドを展開。パワフルな咆哮型ボーカルが吠えまくり、ゴリゴリしつつウネウネとした重苦しいギターリフに叩き付けるスネアによるブラストが炸裂しており体感速度、アグレッシヴ度満点の全15曲35分、Dan Swanoがバックボーカルで参加(ってどこに?)NASUMファンなら聴いて損なし。
アメリカ・ピッツバーグ出身のMaggotEater(vo&g&b)によって結成されたゴア・グラインド・バンド、ファースト・フルアルバム。かなりヤバいバンド名なので期待したらあんまりヤバくなかった(;。;)。いわゆる打ち込み系のスタタタとしたビート(人力かも)にノイジーなトレモロリフが暗黒面を醸しだし、ボエボエギャーワーのツインボーカルスタイル。かなりドゥーミーな雰囲気を重要視しているらしくスローな中にファストなパートが混在している感じ。ボーカルスタイルやギターリフなどあまりメタル色はなく、変態的ノイズコアな感じの全12曲54分(といっても例の事件のインタビュー?が15分くらい収録されてます)、NUNSLAUGHTERの「Burning Away」カヴァーもあり。
アメリカ出身の真性1人ブラックメタル、6作目くらい(デモとか入れると何枚リリースしてるか分からない)。5曲入りミニ・アルバム。レコーディングが2000年なので以前に比べると音質が良くなっている。相変わらずのヒステリックな絶叫ボーカルに、これまた神経を逆なでするギターリフ、単調で寒々としたコールド・ウィンター・ブラックメタル全開です。カルト中のカルト・サウンド!
アメリカ出身のAKHENATENと名のる人物の一人ブラックメタル・プロジェクト。SATYRICONやDIMMU BORGIRはもはや魂を俗人に売ったと非難するBATHORY、HELLHAMMER直系のそのサウンドは、まさにブラックメタルのサブリミナル効果をねらった、一定のリズム、一定のリフの繰り返し。こうなるとお経と同じなわけで、歌詞を理解して聴かなければ、単なる騒音なんでしょう。真性ブラックメタルの本道サウンドです。
1998年レコーディングの5作目のアルバム
AKHENATENなる人物による真性ブラックメタル。コンタクト先がアメリカなので出身もそこでしょうか?作詞作曲、演奏全てこなしているんですが、ボーカル・スタイルこそ絶叫型ブラックですが、演奏はなんだかハードコア・パンクなノリを持っており、パンクの軽薄なノリに、重くダークなブラックメタルの雰囲気をかぶせたような感じ。それとギター、ベースの演奏はともかく、ドラムがもたつきまくるのは聴き苦しい。まだマシンを使った方がまし。その辺がハードコアか?
アメリカ出身のAKHENATENによる一人ブラックメタル・バンド、6作目のフルアルバム。もはや語ることのないくらい定番となったプリミティヴ・ブラックメタルを頑なに演奏し続けております。スネアとバスドラを一体にして、シンバルワークとタムロールで変化を付けたブラストビート、ヒステリックなまでに掻き鳴らされる煽動ギターリフ、ゆったりと吐き出す絶叫型ボーカルによる文字通り聴く者の深層心理に突き刺さるサウンドです。カルト・ブラックメタル以外の何者でもないこの頑なさはファン必聴作!
スウェーデン出身のツインギター5人組、デビュー・フルアルバム。HAMMERFALLのツアーの前座として注目を浴びたことでも分かるように、メロディラインのはっきりとした印象的なサウンドを主体としており、ボーカルもLOWから普通声まで使い分けアグレッシヴで叙情派ゴシックな雰囲気も持ったデスメタルです。(3)(4)のようなメロディにはヴァイキング風からジャーマン・パワーな雰囲気までありツーバスの疾走感と相まって、高品質。メロディック・ファンは必聴!
「S.O.D.MAGAZINE」レーベル第2弾のアメリカはイリノイ出身の4人組、ブルータル・デス・バンド、新曲とライヴ3曲の他にSLAYER,SODOM,CARNIVOREのカヴァーを収録した企画盤。オリジナル曲はボーカルがブルータル系のLowボイスですが、ツービートのスピード感を生かしたスラッシュ・サウンドが信条のようです。ジャケットのチープさも80年代後半してるんで、マニアは必携。
アメリカ出身のデスメタル、セカンド・フルアルバム。これまた恐ろしく懐古趣味的なサウンドです。隙間だらけのギターリフ、ツービート主体のドッタンバッタンしたドラムスなど、思わず80年代へ誘ってくれます。ボーカルは今風のLowボーカルですが、スピード感はなく、アグレッシヴさもアジテーションも感じない、どろどろした印象。まるで粘りけのある液体に漬かって演奏しているみたいです。昨今の音の詰まったデスメタルやスラッシュメタルに食傷気味の人には息抜きにはいいのかも。もうちょっと気合い入れないとダメですね。
ポーランド出身のエピック・ブラックメタル・バンド。おなじみNO COLOURS RECORDSからリリースされており、内容は、このレーベルの代表的バンドGRAVELANDと同様のドラマティックなもの。いわゆるヴァイキング・メタルにカテゴライズされるものでしょうが、MITHOTYNに代表されるアグレッシヴなデスメタルを基本にしたものではなく、どちらかといえば、ゴシックメタルにヴァイキング風の男女コーラスやバトルドラムを導入した、スケール感の大きいサウンドです。ゆったりとした行進曲のような力強さがあり、あまり悲壮感は漂わず、また激しさもありません。イメージとしてはヴァイキング時代よりも古代ローマ帝国を描いた映画のBGM風。
スウェーデン出身の4人組デスメタル・バンド、デビュー作。VOMITORYらの影響が窺える、いわゆるごり押しのオールドスクールでピュアなデスメタル・サウンド全開です。ちょっとかすれ気味のデスボイスで吠えまくるボーカル、ガリガリザクザクと刻むギター、スラッシュビートからブラストまでこなすドラムスなど、なかなか硬派の作品。(5)ではなんだかプロレスラーの紹介のようなアナウンスにCARCASS風のリフがでてきてご愛敬ですが・・・醜悪でパワフル&アグレッシヴな正統派デスメタル・ファンは聴いて損なし。
メキシコ出身のベース、ドラム&ボーカル、ギターの3人組、ゴア・ブルータル・デスメタル・バンド、2000年〜2001年録音の5曲にボーナストラックとして「Mala praxis」DEMO5曲、さらに手持ちカメラによる3曲のライヴトラックをCD−ROMに収録。ボエボエしたボーカルにウニョウニョウゴウゴと蠢くギターリフ、重量感あふれる爆ドラムスによるサウンド。特にデモと称された5曲は明らかに音圧、リフワークともに違ったパターンで、ボーカルスタイルもボエボエと絶叫を取り混ぜ、爆走するドラミングが凄い。クレジットはないが全10曲入り。
ドイツ出身の4人組、あの元HOLY MOSESのアンディ・クラッセンがプロデュースのエクセレント・ブルータル・デスメタル。期待に違わぬ重く、スピーディーで、さらにけっこう緩急の展開を用いたサウンドを聴かせてくれます。ボーカルは早口のゲロゲロな咆哮で、時に絶叫も入れてけっこうアジテーション度が高い。ギターリフも小刻みなタイプから煽動型、ガリガリしたものまで、印象的だし、しっかりしており、リズム隊も重い。怒濤の疾走感はありませんが、インディ・レーベルにしては抜群の音質だし、ギターソロのメロディにも工夫が感じられます。展開、重量感のあるブルータル・デス・ファンは聴いて損なし。
フィンランド出身のツインギターの4人組、メロディック・デスメタル・バンド。でた出たIN FLAMES擬きバンドの登場です。リフワークなんかもろにパクッている部分があって興ざめ。数曲に散りばめられたフィーメイル・ボーカルの曲も、多ければ良いってもんじゃないことを分かっていないな。しかもレコーディングが1998年となれば、IN FLAMES全盛期、何で今頃のリリースなのか理解に苦しみますが、かえってこういったサウンドが最近では稀少なのでいいのかも。あの頃のメロデス・ファンなら聴いても損はしないだろうけど、今更って気もします。
フィンランド出身の5人組、メロディック・デスメタル・バンド、デビュー・フル・アルバム。中心人物はPekka Kokkoで1992年にスラッシュメタル・バンドとして始動。93年には後にETERNAL TEARS OF SORROWに加入するAltti Vetelainenが参加しており、そのつてで今作にはETOSからB、G、KEYの3人がゲスト参加。元々スラッシュメタルだったからか、リフの印象的な曲が多く、ギターソロなどはメロディック・ファンは文句なし。ETOSほどの叙情度、クサさはないんですが、ETOSの弱点のボーカルが強力な分男臭さを感じさせます。
フィンランド出身のツインギター、キーボード奏者のいる5人組、メロディック・デスメタル・バンド、2作目。前作はETERNAL TEARS OF SORROWのメンバーのヘルプを受けての作品で、EToSの影響を受けたサウンドでしたが、今作はもろCHILDREN OF BODOMしております。様式系のザクザクしたギターとピロリンとしたキーボード・バトルを大幅に取り入れ、速弾きギターソロ炸裂の疾走チューン満載。ボーカルは押し殺したような絶叫スタイルで、時折LOWボーカルも使うパワフル型。叙情メロディもふんだんに導入されており、またEDGE OF SANITY風のクラシカルで大仰な鍵盤を導入した曲などもあり、うだうだ解説不要の様式スピードメタルなデスメタル・ファン必聴作!
フィンランド出身のツインギター、キーボード奏者のいる5人組、メロディック・デスメタル・バンド、2作目。前作はETERNAL TEARS OF SORROWのメンバーのヘルプを受けての作品で、EToSの影響を受けたサウンドでしたが、今作はもろCHILDREN OF BODOMしております。様式系のザクザクしたギターとピロリンとしたキーボード・バトルを大幅に取り入れ、速弾きギターソロ炸裂の疾走チューン満載。ボーカルは押し殺したような絶叫スタイルで、時折LOWボーカルも使うパワフル型。叙情メロディもふんだんに導入されており、またEDGE OF SANITY風のクラシカルで大仰な鍵盤を導入した曲などもあり、うだうだ解説不要の様式スピードメタルなデスメタル・ファン必聴作!US盤。
ノルウェー出身のブラックメタル・バンド、フル・アルバム。伝統的ノルウェー産のブラックメタルを継承しながらも、随所にトラディショナルなメロディを配し、印象的な扇動型リフと絶叫ボーカルが織りなす、アグレッシヴかつスピーディーなサウンドを展開しております。ブラスト・ビート一本槍といったブラックメタルではなく、緩急を取り入れたドラマティックな展開も有しており、最後まで飽きずに聴き通せます。
ノルウェー出身のブラックメタル・バンド、3曲入りシングルCD。3曲だけでは断定できませんが基本的にはENSLAVEDタイプのヴァイキング・ブラックメタルです。アグレッシヴさを押さえて、スケール感と悲壮感をただよわせるサウンド作りで、ギターはかなりの泣きメロを奏でております。でも3曲しか入ってませんので、マニア向け。
すでに活動を休止したスウェーデンのアヴァンギャルドなデスメタル・バンド、PAN THY MONIUMを率いた奇才、Dan Swanoのの新しいプロジェクト、デビュー作。とりあえず3曲20分弱なので、本質を掴みかねますが、インストルメンタルを中心の(呻きのような声はありますが)作品で、ヒステリックなサックス、キーボード、ギターによるアシッド・ジャズ風の演奏が聴かれます。PAN THY MONIUMですらデスメタルの領域に属していたことを痛感させる、波乱に富んだ作品です。当店的にはもはやヘヴィメタルの様式を逸脱したサウンドなので、評価することはできません。PAN THY MONIUMマニアおよびアシッド・ジャズ・ファンなら聴いてもいいんじゃないかな?
元THE 3RD AND THE MORTALのボーカリストでフィメール・ダーク・ゴシックの闇の女王だったKARI RUESLATTENのたぶん3作目のソロ・アルバム。前2作もやはり闇のファン(私を含む(^_^)の間で密かに愛聴されているようで、ご要望多数のため、仕入れました。デビュー作はもの悲しく、儚く、トラッドなメロディが多用された、いわばTHE 3RD〜をもっと静かにした路線で、良かったんですが、今作では、今風のアレンジもあって爽やかな感じ。といってもチャートを賑わせてる様なチャラチャラした感じや、上っ面だけのクロっぽさや、色気ムンムンじゃなく、しっとりと大人の歌を感じさせてくれます。演奏自体の音数は非常に少なく、特に後半のストリングスを導入した、KARIのボーカルに焦点が当てられたスローな曲では、やはりたまらない魅力があります。ラスト曲のような消え入りそうでしっかりと耳に届く彼女の声が琴線に触れるかどうかがカギ。ヘヴィメタルに拘りがあり、女性ボーカル・マニア(そのまま私です(;。;)な人に聴いてもらいたい作品です。
未だに根強い人気を誇るTHE 3RD AND THE MORTALの初代ボーカリストだったKARI RUESLATTENの4年ぶり4作目のソロ・アルバム。今作はほぼすべてをKARI 一人の手で制作されており、前作「MESMERIZED」よりもデビュー作「DEMO RECORDINGS '95」に近い非常に物静かで内向的なサウンド。ギターやベース、ドラムスといったロック的な部分は最小限で、キーボードを主体にkariが切々と歌うスローな曲が中心。そのためかえって歌声が引き立っており、アコースティック・ギターをバックにフォークっぽいタイトル曲やちょっと甘えた歌声など、それまでの浮遊する清楚な歌声のみだったのが、感情を前面に出したり、押し殺したりと表情が出ていて良い。もちろんメタル色はどこにもないし、ゴシックというジャンルですらありません。フィーメイル・アンビエント・ミュージック・ファンにお薦めします。
カナダ出身の4人組、5作目のスタジオ・アルバム。ボーカルの交代を境目に、初期のファンと後期のファンに分かれる傾向があるバンドですが、今作では、そういった細かいことを抜きに評価できる作品。とにかく1曲目からカッコいい!ツーバスで爆走するスピード感、絶叫咆哮を交えたパワフルなボーカル、ザクザクガリガリ、時に煽動型も交えたギターリフなど、文字通り吹っ切れた作品。ブラストビートを交えながらもそれまでの軽いスネアからアタックの強い重量感のあるサウンドに変わっており、とにかく体感速度が速く爽快感があります。曲によってはスウェディッシュ・デスラッシュな印象もあり、印象的なリフによるブルータル・デスメタル・ファンは聴いて損なし!
カナダ出身のベテラン・デスメタル・バンド、6作目。前作あたりで聴かれたメロディックなブルータル・デスメタル路線を周到しており、いわゆる北欧産のメロデスでは物足りなさを感じる人にはお薦めできる作品です。相変わらずのそつのない演奏力、サウンドクオリティの高さは好印象。ボエボエと吐き出すボーカルと絶叫を使い分け、ザクザクしたギターリフにメロディックなソロ、ワンバスブラスト、巧みなツーバスワークからツーバスの爆走まで、緩急も使い、決して派手ではないものの要所を押さえたなかなか味わい深いものがあります。
カナダ出身のベテラン・デスメタル・バンド、1993年リリース作品にデモ音源「The Vortex of Resurrection」と彼らの最初のビデオクリップ「The Awakener」をマルチメディア・パートに収録した再発盤。
カナダ出身のブルータル・デスメタル・バンド、NUCLEAR BLAST移籍第1弾、ライヴ・アルバムをはさんでのスタジオ通算4作目。前作で聴かれたデスメタル、ハードコアといった多彩なサウンドから再び初期のブルータリティあふれる強靱なサウンドに戻っております。絶叫と咆吼を使い分けて、吼えまくるボーカル、ブラストビートを導入して緩急を付け、ヘヴィなギターリフで押しまくるスタイルは、余分なものを廃してただひたすら怒濤のごとく突き進んでくれます。一聴した印象ではDEICIDEのようなアメリカン・ブルタルな感じですが、ギターのメロディックなソロや、(7)(8)のような耳に残るリフなどヨーロピアン・スタイルな部分もあり、聴き飽きない曲構成はさすがにベテランの味です。
カナダ出身のデスメタル・バンド、通算3作目。ボーカルが交代しており、それまでのブルータル・サウンド一辺倒だったのが、緩急を織り交ぜ、仕掛けを使ったテクニカル・デスメタルに変化しております。ハードコアへの接近やパワーメタルっぽい展開の曲を導入して聴き飽きさせない作品。ただし軽いスネアの音がいまいち納得できません。このサウンドならデスメタルから今風のスラッシュメタル・ファンまでお薦めできます。でも以前のKATAKLYSMファンはだめでしょう。
スウェーデン出身の3人組、ゴシック・デスメタル・バンド、セカンド作。OPETHのボーカルをデス声のボーカルとして迎えており、PARADISE LOST系の淡々と繰り広げられるゴシックなギターサウンドにアグレッシヴな要素を加味しております。演奏そのものは非常にクリーンなギターに、多少展開もあるギターオリエンテッドなもので、スピード感はありませんが、哀愁度はかなりのもの。
スウェーデン出身の耽美系ゴシック/ダークメタル・バンド、KATATONIAの初期のミニ・アルバム、デモ音源、コンピレーション収録曲を集めた2枚組。収録曲は下記の通りVolume 1「1. Midwinter Gates (prologue)」「2. Without God」「3. Palace of Frost」「4. The Northern Silence」「5. Crimson Tears (epilogue)」「6. Gateways of Bereavement」「7. Velvet Thorns (of drynwhyl)」「8. Black Erotica」「9. Love of the Swan」「10. Funeral Wedding」「11. Shades of Emerald Fields」「12. For Funerals to Come」「13. Epistel」Volume 2「1. Murder」「2. Rainroom」「3. Nowhere」「4. At Last」「5. Inside the Fall」「6. Untrue」「7. Nerve」「8. Saw You Drown」「9. Quiet World」「10. Scarlet Heavens」
スウェーデン出身のBlackheim(g)、Lord J. Renkse(ds&vo)そしてWing(b)の3人によるゴシック・ドゥーム・プロジェクト、1993年リリースのファースト・アルバム。重く沈み込むようなヘヴィリフとクリーンな音色のギターリフを交え、ミッド〜スローテンポを主体にしたどんよりとした演奏で、ボーカルは悲壮感漂わす慟哭系、ダイナミックなドラムスと、バックにうっすらと使われたキーボード、静と動、緩急展開を繰り広げる、もの悲しく儚げでいて、痛々しいほどの激情を孕んだ泣きどころタップリの耽美系ゴシック・サウンド。
BLACKHEIMのゴシックメタル・プロジェクトだったKATATONIAの3作目。しかしながらBLACKHEIMの名前がクレジットにはなく、それまでドラムスとボーカルを担当していたRENKSEが主導権を握ったような作品。多少アグレッシヴな要素だったデスボーカルが影を潜め、全編ダル声のゴシックになっております。しかしそれによってより叙情的なメロディが浮き出てきたようにも思います。淡々と奏でられる泣きのメロディは思わず耽美な世界に浸れます。
スウェーデン出身のツインギターの5人組、ゴシックメタル・バンド5作目のフル・アルバム。気怠げでモノクロームな世界観が統一された作品として、もはや安心の一枚。同時期にリリースされたPARADISE LOSTと比較すれば、個人的にはこちらの方がちょっぴりモダンでお洒落っぽい。なんとなくUK産とスウェーデン産の違いが垣間見えます。多少ヘヴィなギターサウンドでラウドな印象もあり、ヘヴィメタルに近いのがKATATONIAでしょう。Jonas Renkseの大人の歌声の前にはやっぱりTO/DIE/FORなんか色褪せてしまいます。アンニュイ(死語やっちゅうねん)な午後のひとときのBGMに、夜のドライヴに、ぜひ聴いていただきたい作品。
「DISCOURAGED ONES」アルバムに先駆けてリリースされた未発表曲2曲含むミニ・アルバム。すでにBLACKHEIMの名前がクレジットになく、全編ダルいボーカルによる耽美なゴシックメタルとなっております。未発表曲は97年にレコーディングされたものと94年にダン・スウォノのプロデュースでレコーディングされた曲。どちらもやっぱりゴシック・サウンドです。
スウェーデン出身のゴシックメタル・バンド4作目。耽美でメランコリックなニュー・ウェイヴ系ゴシックとして定着した、抑揚を押さえて、感情を押し殺した男性ボーカルと、クリーンなギターサウンド、シンプルな曲構成によるサウンドです。今作ではDAN SWANOがドラムスをプレイ。彼の意見がある程度曲作りにも反映されているのか、80年代ニュー・ウェイヴよりももう少し溯った70年代ロックっぽい雰囲気も漂います。当店でも大好評なTO/DIE FORに比べると地味な印象ですが、その分しっとりとアンニュイ(これは死語かな?)な世界に浸れます。
スウェーデン出身のゴシックメタル・バンド4作目。耽美でメランコリックなニュー・ウェイヴ系ゴシックとして定着した、抑揚を押さえて、感情を押し殺した男性ボーカルと、クリーンなギターサウンド、シンプルな曲構成によるサウンドです。今作ではDAN SWANOがドラムスをプレイ。彼の意見がある程度曲作りにも反映されているのか、80年代ニュー・ウェイヴよりももう少し溯った70年代ロックっぽい雰囲気も漂います。当店でも大好評なTO/DIE FORに比べると地味な印象ですが、その分しっとりとアンニュイ(これは死語かな?)な世界に浸れます。
スウェーデン出身のゴシックメタル・バンド、KATATONIAのラスト・アルバム「lLast Fair Deal Gone Down」から3曲入りミニ・アルバム。
スウェーデン出身のツインギター、キーボードの5人組、メロディアス・ゴシックメタル・バンド、6作目のフル・アルバム。1曲目からかなりヘヴィなサウンドが登場。しかし聴き進につれてそれが静と動の折り重なったメランコリーなサウンドに変化していきます。ボーカルの激しく歌う部分と優しく囁く部分、ヘヴィな音色とクリーンな音色のギター、ダークな部分とメロディアスな部分など、とことん対比が楽しめます。特に大人びた、それでいて屈折したポップソングの(4)や、静と動の究極的対比を聴かせてくれる(7)などは絶品。デスメタル色の強いOPETHからデス色を払拭したような、上品でメロディアス、ムーディーでプログレッシヴなロック・サウンドが満載、ファン必聴作!
ドイツ出身の3人組、カルト・プリミティヴ・ブラックメタル・バンド、デビュー作「666」に続くフルアルバム。これまたノイジーでヒステリックに蠢くギターリフ、エコーのたっぷりかかった暗黒からのお叫びの如くの絶叫型ボーカル、ドコドコとツーバス連打するあまり速くはないブラストによるRAWなサウンドです。随所に展開やスローパート、重厚な雰囲気などを盛り込み、聴き手を逃さない工夫はされています。なぜか10秒近く曲間が開きますが全10曲42分、全体的にゆったりとした感じで、暗黒黒魔術系のブラック・マニアなら聴いて損なし。
ノルウェー出身のメロディアス・ブラックメタル・バンド、1999年のセカンド・アルバムに続く約5年ぶりのミニ・アルバム。こりゃまた他人のふんどしで相撲をとっとるな(`へ´)/。メンバーはこのバンドの創設者でSATYRICONのライヴ・ギタリストとしても知られるObsidian C.に Frost(ds、SATYRICON〜1349)とAttila Csihar (vo、MAYHEM、ABORYM、TORMENTOR、PLASMA POOL)が参加。この2人のブラックメタル界のスーパースターが参加して悪かろうはずがない。Attilaのパワフルな絶叫ボーカル、Frostの全く乱れないツーバス連打のブラストのみに耳がいきます。楽曲自体はなんて事のないメロディアス・ブラック・・・AttilaかFrostのマニア向きの全5曲27分。
ノルウェー出身の4人組、オーソドックスなブラックメタル。扇動型リフでもかなりメロディックなギターサウンドに起伏のある大仰しい曲展開と、いわゆるノルウェー産ブラックメタルの王道です。音質がいまいちで、各楽器の音の分離が悪いく、またエコーのかかったような絶叫型ボーカルが、アグレッシヴさを無くしていますが、その分独特の寒々な雰囲気は漂っています。なにが何でもノルウェー・ブラックじゃないとという人向け。
素晴らしい!1995年にインドネシア・ジャカルタで結成されたエクストリームメタル・バンド、4作目。残念ながら過去作未聴のためはじめからこのレヴェルだったのかどうかわかりませんが、Jeff(g&vo)とAzhar(b&vo)の2人を中心にいわゆる新世代ブラック/エクストリーム・サウンドを展開しております。攻撃的な絶叫型ボーカルによるブラックメタルを基礎に、テクニカル、プログレッシヴ、インダストリアル、ジャズ、アヴァンギャルド、ゴシックといったジャンルからの要素を巧みに取り入れており、しかも実験的な演奏と思われますが、それを見事にまとめ上げるセンスには脱帽です。ノイジーな部分は一切なく、とことんメタリックな楽曲に固執しているあたりもよい。北欧の新世代、サイバー系をも凌駕した東南アジアからの超新星登場!前衛的ブラックメタル・ファン必聴の全9曲50分、お薦め!!
ノルウェー出身のツインギターの4人組、ブラックメタル・バンド。DARKTHRONEやBATHORYといったプリミティヴなサウンドとドゥーミーな暗さが同居した感じ。スピード感は全くなく、ジャリジャリと歪みまくった煽動型ギターリフと呪文の如く吐き出すような絶叫ボーカルが、ひたすらヒステリックで神経を逆撫でします。初期型ブラックの単調なリズム/フレーズの繰り返しでのサブリミナル効果と宗教ゴシック的ダークさが上手くかみ合っており、暗黒マニアの子守歌にピッタリ!悪夢を見たい人の眠りのBGMか、黒魔術の儀式のBGMにぜひお薦めの作品。
ノルウェー出身のツインギターの4人組、ブラックメタル・バンド、3作目のフルアルバム。前、前々作同様ブラックメタルのダークでドゥーミーな部分のみを抽出したサウンドを展開。ドゥームメタルに通じるウネリのあるミッド〜スローテンポを主体に、パワフルでイヴィルな絶叫型ボーカルが暗黒に誘うがごとく吠えまくっております。ザラザラしたギターリフとクリーントーンのリフを使い分け、決して突っ走らずにドロドロとした醜悪な音世界があると分からせつつ聴き手を引きつける美が存在する作品。インモラルな悪夢を表現したような全10曲38分、ダーク・ブラック・ファンは聴いて損なし。
イギリス出身の4人組、かつては正統派HMバンドに在籍していたマーク・マイネットのニュー・バンド。ジャケットがちょっとヤバイんですが、音はハードコアなスラッシュ・サウンドを聴かせてくれます。シンプルながらヘヴィなギターリフ、アングリーボイス、たぶんドラムもシンプルなセットながらタメがあって、ツーバスも適度に決めてくれて、非常に聴きやすい。こんなバンドがデビューするなら英国も死滅した訳じゃな。(10)のDEEP PURPLEの曲は、はまりすぎ!
イギリス出身のアングリー・スラッシュメタル、3作目。FEAR FACTORYのBurton C Bellがゲスト参加しており、もはやヘヴィメタルじゃない。私のもっとも嫌いなタイプの曲をやってます。ラップあり、スクラッチあり、無機質なマシンビートが延々続いて、スリルもアグレッシヴさもなし。「ANOTHER CROSS II BARE」アルバムの時と同じバンドかな?本当に...再入荷はあり得ません。
2002年に結成されたスウェーデン出身で、DERANGEDのRikard Wermen(ds)とJohan Axelsson(g)、RECLUSIONのRune(vo)を中心にしたツインギターの4人組、メタリック・コア/スラッシュメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。ウンジョコジョコしたギターリフにワンバス・キックによるスラッシュビート、けっこうボエボエしているが早口に叫き散らすボーカルによるサウンドを展開。いわゆるスウェーデン産のデスラッシュとは違いストレートでハードコア・タッチの勢い重視の曲調で、キュワィーンと切れ込むスケール上下の速弾きギターソロもメロディを奏でるというより一瞬のアクセント付けで、ハイテンション&ハイスピードの曲の流れを殺すことなく一気に全11曲33分突っ走ってくれます。スピード・スラッシュ・ファンは必聴!
1994年に結成されたオーストラリア出身の4人組、1st.フル・アルバム。ジャケットだけ見ればDISSECTIONみたいな叙情派デスメタルっぽいですが、中身はスピーディでアグレッシヴなUS産のデスラッシュ。ズシズシくるベース&ドラムスに切れ味鋭いギターリフ、アングリーボイスで責め立ててくれます。多少デス声っぽいのも入ってますが、あまり気にならないでしょう。スラッシュ復活の兆しが見え始めたいま、グッドな一枚です。
RAVENのロブ・ハンターがプロデュースを手がけた5人組スラッシュメタル。NEW RENAISSANCE RECORDSからのナンバリング付き再発盤。
ベルギー出身のブラックメタル、2バンドによるスプリット・アルバム。KLUDDEは暴虐の絶叫型にスラッシーなリフ、叙情ミッドパートを盛り込んだメロディック・ファストなスタイル。一方WANHOOPはミッドテンポを生かしたダークでドゥーミーなサウンド。ザラザラしたギターリフ、イヴィルなボーカル、単調なリズムがヘイトフルでディプレッシヴ。あわせて全14曲42分。
ノルウェー出身で2001年に結成されたボーカル、ギター、ドラムスの3人組ブラックメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。1曲目のドタバタのツーバスとトタタタとしたスネアの音によるブラストが何ともアンダーグラウンドさ満開のサウンドを展開しており、RAWプリミティヴかと思いきや後半重量感が増していきなかなかの出来。ゆったりとしたパワフルなイヴィルボーカルがけっこうしっかりと吠えており、ノルウェー語による聞き慣れない歌詞が聴き取れるのがおもしろい。緩急を交えた曲展開、トレモロ・リフによるヒステリックさと寒々しいフレーズ、けっこう凝ったフレーズがあったり、感情をむき出したドラマティックな曲があったりで最後まで聴き飽きさせません。初期のGORGOROTHあたりが好きな人は聴いて損なしの全9曲48分!
デンマーク出身のアンダース・ランドマーク率いるバンド、4作目。前作「WEED OUT THE WEAK」はデスラッシュの名盤として愛聴しており、待望の作品でしたが、ここではデスメタル色は薄れて、非常にグルーヴィーなスラッシュ・サウンドに徹底しております。スピードで押しまくらず、ヘヴィなリフとうねりのある曲調で、いわばメジャーな音になっています。ジェームス・マーフィーが全曲リード・ギターを弾いていますが、すでに脱退した模様。
ライヴ・アルバム
デンマーク出身のデスメタル・バンド、5作目のスタジオ・アルバム。結局前作「COME DOWN COID」はジェームス・マーフィーに振り回されたようで、実に退屈な作品でしたが、レーベル移籍、メンバーチェンジを経ての今作は彼ら本来の姿に戻った感じで実にパワフルかつダイナミックなサウンドがぎっしり。Anders Lundemarkのパワフルな吐き出しボーカル、ザクザクガリガリとしたギターリフ、ブンブン唸るベース、ツーバスの爆走感を活かしたドラムスなど、今だ名盤と誉れ高い彼らの「WEED OUT THE WEAK」の流れを汲むPANTERA風のモダン・ヘヴィネスとユーロ・デスメタルの絶妙なバランスが実にカッコいい!ギターもソリッドなリフ&ソロだしメロディラインも良いし、ドラムスはジーン・ホグラン系のパワフル突進型で文句なし。久々の怒濤のデスメタルお薦め作品!!
デビュー作
セカンド・アルバム
名作「WEED OUT THE WEAK」以降バンドの存在が?印だったKONKHRAの待望の新曲。ジェームス・マーフィーも一応復帰しておりリードを担当。危惧していましたがやっぱりサウンドの路線はDAEMONで聴かれたようなデスロールになっています。3曲じゃはっきりしませんが、なんか妙に落ち着いたロックンロール・ベースの音で、ちょっとがっかり。デスメタルの定番IRON MAIDENと元祖デスロール・バンドMOTORHEADのカヴァー収録!
デンマーク出身のデスメタル・バンド4作目のアルバム。リードギターに元DEATH、TESTAMENT、OBITUARYと渡り歩くジェイムス・マーフィ、ドラムスに元MACHINE HEADのクリス・コントスの二人のアメリカ人が参加。疾走型縦ノリのモダンスラッシュ風味から横揺れのグルーヴィーなサウンドまで、ひたすら格好いい音です。タイトでヘヴィなドラムスにブルンブルンとしたベースライン、ゴリゴリのギターリフ、そこに切り込み暴れまくるギターソロ、そしてデス声に踏み込まないアングリーなボーカルとバリバリのスラッシュ・マニアでも納得の一枚のはず。アンプのバスを目一杯ブーストして聴きたいモダン・ヘヴィ/デスメタルの名盤。
デンマーク出身のデスメタル・バンド4作目。Gに元DEATH,TESTAMENT,OBITUARYのジェイムス・マーフィ、Dsに元MACHINE HEADのクリス・コントスの二人のアメリカ人が参加。いわゆる北欧系のメロディック・デスメタルとちょっと違って、スピードだけで流れていくのが多い中、リズムに工夫がされているのが耳に残ります。スラッシュ系バンドのメンバーの影響でしょうか、単なるデスに終わらないところが良いです。12曲入りリミックス+ライヴ映像のCD-ROMトラック収録のデジパック盤。
フィリピン出身の4人組、カルト・ブラックメタル・バンドKORIHORとご存じ東京のABIGAILとのスプリット・アルバム。前者は2002〜2003年の録音でSLAYER直系のスピード・ブラック、粘りのあるイヴィルな絶叫型ボーカルにノイジーなトレモロリフがとことんヒステリック。ドラムスは軽いタッチのブラストで、ほとんど聞き取れませんが、ベースラインがカッコいい。後者はは1992年のリハーサル音源4曲と1998年東京でのライヴ4曲)収録。KORIHORはアジアン・ブラック・マニア要チェックです。全12曲45分、カルト音源マニア向き。収録曲は下記の通り「Iniquity Of His Sapience」「Trident Sermon」「Hellexekution」「Gyltas Of Heofunum」「Grotesque Nightmare」「Death Of Life」「The Fire Of hell」「The Fire Of hell」「Lucifer Sings」「Confound Eternal」「The Ultimate Fight」「Ilona The Very Best」「Impotence」
オーストリア出身のゴシック風・ブラックメタル・バンド、デビュー作。(1)はいわゆるヴァイキングなメロディを導入したスピード・ブラックサウンドで壮麗なキーボードや男女のコーラスまで入った珠玉の出来。全体的にかなり複雑な構成、展開を持った曲が多く、ボーカルも絶叫タイプからお経っぽいのまであって、かなり演劇的効果を狙っています。メロディの流れには「泣き」が多くピアノやストリングス、コーラス等の効果も程良く、CRADLE〜ファンは必聴
オーストリア出身のゴシック風ブラックメタル・バンド2作目。前作の劇的ブラックメタル・サウンドと、よりゴシック風味が増してたサウンドが同居しており、音楽的には幅が広がった感じ。真性ブラックメタルな曲や、シンセによるテクノビートを導入した曲、専任ソプラノを導入したゴシック・デスな曲が入り乱れており、どっちがメインなのかは判断が難しいです。でもどの曲も結構インパクトがあって高品質なので、基本はブラックメタルながら多彩な曲調が聴きたい人向け。
ブルガリア出身のキーボード奏者を含む4人組、シンフォニック・ブラックメタル・バンド、デビュー作。なんとジャケットが手作りで、自主制作のようですが、サウンド・プロデュース自体はしっかりしており、高音質。そしてなにより曲調はシンフォニック・ブラックメタル。サンクス・リストにDIMMU BORGIR,EMPEROR,CRADLE OF FILTHなどが名を連ねており、そのあたりのバンドのマニアは聴いて損なし。ボーカルはエコーのかかった絶叫型。ギターリフは結構スラッシュの影響下にあるのもです。壮麗かつ叙情的にシンセサイザー、ピアノが導入されており、また随所に聴かれる女性コーラスが寒々とした雰囲気を盛り上げております。スピード感、凶悪度は少ないながらも、叙情ブラックメタルとしての印象は高い。
フィンランドの様式美メタルを世に知らしめたSTRATOVARIUSのボーカリストTimo Kotipeltoのファースト・ソロアルバム。Jari Kainulainen(bass-STRATIOVARIUS)、Michael Romeo(g-SYMPHONY X)、Roland Grapow(g-exHELLOWEEN)、Janne Wirman(Key-CHILDREN OF BODOM)、Mikko Harkin(Key-SONATA ARCTICA)、Sami Virtanen(g-WARMEN)、Mirka Rantanen(ds-TUNNEL VISION)、Gas(ds-HIM)といった一線級のメンバーを従えての余裕の作品。内容自体はソロ・アルバムにありがちな毒にも薬にもならないメロディアスなメタルですが、Timoファンは必聴の自慰的作品、デジブック仕様。
LAST DAYS OF HUMANITY〜S.M.E.S. のErwin殿とROMPEPROPのJoresの二人によるサイバー・ゴアグラインド・プロジェクト。うきゃきゃ〜こりゃ楽しい。Erwin殿のゴロゴロケロロロ声にデジタル・ビート満載のS.M.E.S.スタイル。なんといってもこのチープさ、のーてんきさがマニアにはたまらないはず。曲間のSEも楽しげな全30曲30分、ダメだよマジ評したら・・・
でたでた〜そのアルバムタイトル通りの打ち込みドラムス・ゴアグラインド・バンドによる3wayスプリット・アルバム。まずはLAST DAYS OF HUMANY〜SMESとROMPEPROPのメンバーによるKOTS、ジャパニーズ・打ち込みノイズ・バンドABSURDGOD、そしてジャーマン・テクノゴアのENEMA COCKTAIL。コロコロケロケロ・ボーカルにドゥンドゥンしたドラムスによるサウンドが全41曲56分、ノリノリですバキバキです、笑えます。
アメリカに同名バンドが存在するらしく改名を余儀なくされたブラックメタル界のスーパーバンド、COVENANT改めTHE KOVENANTの3作目。もはやブラックメタルとは言い切れず、はたまたヘヴィメタルでもないサウンドになっております。シンセを前面に押し出しビート系のサウンドに絶叫ボーカルが歌っており、ソプラノのコーラスまで導入。THERIONの「VOVIN」アルバムの雰囲気に近い感じで、あの雰囲気が気に入ってる人には受け入れられるサウンドです。
1992年にLex Icon(Vocals & bass実はNagash)とPsy Coma(Guitars実はBlackheart)によって結成されたモダン・メタル・プロジェクト、4作目のアルバム。前作でもそうでしたが、もうここまで来るとメタルとは言い難く、モダンなエクストリーム・サウンドの世界。ドッタンバッタンしたデジタルでダイナミックな音像に、インダストリアルな味付けや北欧ブラックメタルで鍛えた(?)荘厳なシンセサイザーやクワイアといった変化技をふんだんに盛り込んだ作品。ただアップテンポの曲での説得力は感じられるものの、全体的には散漫な印象がつきまとい、こういったサウンドは聴き手が慣れると普通に感じてしまうのが欠点なので、もう一捻り欲しかったのが正直なところです。METALLICAの「THE MEMORY REMAINS」のカヴァーを含む全14曲入り
チェコ出身の代表的ブルータル・デスメタル・バンド、92年リリースのデビュー作「ONLY OUR DEATH IS WELCOME...」と93年のセカンド「COOL MORTIFICATION」のカップリング再発盤。長らく廃盤だったので、名作「ORTHODOX」で彼らを知った人にはうれしい作品です。デビュー作はいかにもスラッシュメタル然りとしたサウンドですが、セカンドは重くてカッコいいリフで押しまくり、怒濤の疾走感にエモーショナルなギターソロを導入した、現在のサウンドを確立した作品。ファンは必聴必携作!
サード・アルバム
5曲入りミニ・アルバム、
チェコ出身の3人組、ブルータル・デスメタル・バンド、4作目。速くて重いのは当然ながら、そこに曲作りの妙まで加わった傑作!初期スラッシュなザクザクのギターリフにズシズシくるツービートのドラム、咆哮デスボーカル、ブンブンのベースラインのどれもが一線級です。ギターソロの切り込みやラストの曲のようなミドルテンポの大曲がスラッシュメタルを思い起こさせ、思わずニヤリとします。久々の3拍子そろった名盤!!
チェコ出身の3人組、ブルータル・デスメタル・バンド、4作目。速くて重いのは当然ながら、そこに曲作りの妙まで加わった傑作!初期スラッシュなザクザクのギターリフにズシズシくるツービートのドラム、咆哮デスボーカル、ブンブンのベースラインのどれもが一線級です。ギターソロの切り込みやラストの曲のようなミドルテンポの大曲がスラッシュメタルを思い起こさせ、思わずニヤリとします。久々の3拍子そろった名盤!!アメリカのPAVEMENT MUSICからの再発盤でジャケットが少しぼけてます。
チェコ出身のブルータル・デスメタル・バンド5作目。内部分裂を起こしたのか、ほぼ同時期にもう1人のバンド創設者BrunoがHYPNOSとしてアルバムをリリース。そしてこのKRABATHORのアルバムにはその彼の名はなく、SpeckmannとChristopher,Skullという布陣。サウンド的にはどちらもあの名作「ORTHODOX」を引き継いだとは言い難い。やはりこちらの方が近いとは言えますが、スラッシュ・リフを主体に、印象的なフレーズを絡ませながら、ウネリと重量感のある曲展開が主流。いわゆる怒濤の疾走感が影を潜めた感じだし、ボーカルもBrunoにはかなわないところがあります。
リズム隊を一新しての作品。MACHINE HEADを手がけたヴィンセント・ウォジノを迎えた作品。初期の暴走サウンドにちょっとモダンがかった感じ、通算9作目。
スタジオ5作目。
リード・ギタリストが元SODOMのフランク・ブラックファイヤーに交代した4作目のフル・アルバム
スタジオ8作目(通算11作)
ジャーマン・スラッシュメタル・バンド、KREATORのデビューから1992年(ということはRENEWALアルバム)までにリリースした作品からのベスト・アルバム。4曲のレア・トラック「WINTER MARTYRIUM」「AFTER THE ATTACK」「TRAUMA」「EUROPE AFTER THE RAIN」収録。
4人編成となった1986年リリースの「PLEASURE TO KILL」がセカンド。「FLAG OF HATE」はその後再びトリオになってリリースされたミニ・アルバム
ボーカルスタイルがヒステリックな吐き捨てからUSスラッシュの歌う形に変わった6作目。曲構成もシンプルになりドラマティックな疾走感も半減。
ベスト・アルバム
ジャーマンスラッシュメタル・バンドのベテラン、スタジオ10作目。別に期待して聴いたわけでもないんですが、このサウンド変化は全く不満。メロディック・デスメタルしております。ジャーマン・スラッシュに求めるザクザクとしつつ小刻みで印象的なリフワークはなく、怒濤の疾走感も全くなく、インパクトのないギターリフ、哀愁のかけらもないギターソロの垂れ流しに終始しております。Milleのボーカルスタイルもなんだかデスメタル系の歌い方で、破壊的、攻撃的な雰囲気がみじんも感じられません。DESTRUCTIONを見習えといいたい!
アメリカ出身、CPT.BLAAAA(g)とNICFUK(vo)の2人によるウルトラ・ブルータル・デスメタル・バンド、6曲入りミニ・アルバム。「ヴイヴイ」と唸るボーカル、ゴリゴリしながらも蠢きまくるギターリフ、チロリンとした不思議なシンバルワークから爆走ブラストあり、ミッドテンポあり、乱れ打ちありの手数足数の多いドラムスが何とも特徴的。爆走部分の重量感と変態的曲展開が大好きな死体系ブルデス・ファン必聴作。
アメリカ出身の4人組、カルト・ブラックメタル・バンド、セカンド・フルアルバム(と思う)。USカルト・ブラックとしてはかなりノルディックなスタイルで、寒々しいトレモロ・リフ、ヒステリックなまでのワンバス・ブラストによる暴虐のサウンドを展開。特に絶叫咆哮慟哭を取り混ぜたボーカルのパワーは凄まじく、単調なブラックメタル曲の味付けとしてはAttila風で破壊的かつメランコリック。また随所にエクストリームな仕掛けを入れたスラッシーな曲展開があったり、ダークな部分があったりでピュア・ブラックとは言い難くもなかなかの聴き応えがあります。VELVET UNDERGROUNDの「Venus In Furs」のカヴァーを含む全12曲41分、モダンスタイルのプリミティヴ・ブラック・ファン必聴!
1995年に結成されたUSロウ・プリミティヴ・ブラックメタル・バンドKRIEGとポルトガルのヘイトフル・トゥルー・ブラックメタル・バンドMORTE INCANDESCENTEによる2WAYスプリット・アルバム、全9曲44分収録。(5曲目にマスターに起因した音飛びがあります)収録曲は下記の通りKRIEG「1. Maching To My Sepulture」「2. The Failing Sky」「3. Time」「4. This Fading Form」「5. Soul Evacuation」MORTE INCANDESCENTE「6. Red Rain」「7. Eterna Angustia」「8. Chaos Here To Stay」「9. Desabafo」
ブラジル出身のトリオ編成のスピード・ブルータル・デスメタル・バンド4作目。それまでのアヴァンギャルドでヒステリックな「スピード命!」だったサウンドががらっと変わって、重厚でドラマティックで暗黒系のMORBID ANGEL風のサウンドに変化しております。相変わらずのMax Kolesneの爆走ドラムスは生きており、Moyses Kolesneの図太くウゴウゴとうねるリフ、エモーショナルともいえるソロ、Alex Camargoのディープスロートなボーカルなど、表面的には変化がない気もしますが、あまりにも高音質すぎるが故に、アンダーグラウンドな狂気さが薄れ、今ひとつのめり込めなかったのも事実。今作においてMORBID ANGELを凌駕したと思わせるほどの高品質な作品ですが、愛聴盤にはなりにくいかも。
ブラジル出身のトリオ編成のデスメタル・バンド、2作目。蜂の羽音のようなブーンと唸りをあげるギターリフにブラストビート、ゲロゲロ・ボーカルのブチ切れスピード・サウンドです。音圧一定の曲に切れ込むような速弾きギターソロがこれまたブチ切れており、メロディアスやエモーショナルといったもんじゃなく、とにかくアヴァンギャルド。個人的には、ツーバス&ギターソロキレまくり度合いは、あのCRIPTOPSYを凌駕してると思います。イケてますよコレは!
95年にオリジナル・リリースされていた彼等のファースト・フルアルバムの再発盤。ブラジル出身の彼等のサウンドは、あくまでスピード&アグレッシヴ&アヴァンギャルドさにこだわった音で、突っ走ります。音質はいまいち低音のパワーが感じられないんですが、それぐらいはねのける狂暴性があります。個人的には、ツーバス&ギターソロキレまくり度合いは、あのCRIPTOPSYを凌駕してると思います。イケてますよコレは!
1995年にオリジナル・リリースされていた彼等のファースト・フルアルバムの再発盤。ブラジル出身の彼等のサウンドは、あくまでスピード&アグレッシヴ&アヴァンギャルドさにこだわった音で、突っ走ります。音質はいまいち低音のパワーが感じられないんですが、それぐらいはねのける狂暴性があります。個人的には、ツーバス&ギターソロキレまくり度合いは、あのCRYPTOPSYを凌駕してると思います。イケてますよコレは!ボーナストラック2曲収録のCENTURY MEDIA盤。
ブラジル出身の最速ブルータル・デスメタル・バンド、6作目のアルバムで8曲の新曲と1993年にリリースしたデビューMCD4曲をカップリングした作品。地元サンパウロのDa Tribo Studiosで100%アナログ録音(の割にはドラムトリガー使用って書いてるけど、まぁいいのか)されたとクレジットされており、その意味するところ近作のスピード感重視のため硬質な感じの音作りからもっとヘヴィで暗黒面を前面に打ち出したような感じのMORBID ANGELタイプになっております。しかしまあ同時収録されているデビューMCD時代のアヴァンギャルドでアグレッシヴなサウンドはやはりスゴい!KRISIUNファンとしてはそちらの方が聴き応えありの全12曲40分、スペシャル・ミッドプライス!
ブラジル出身のトリオ編成のブルータル・デスメタル・バンド3作目。とにかく速くてパワフルなデスメタル・ファンは必聴の作品。曲を埋め尽くすツーバスの連打、ギターリフ、咆哮型で早口のボーカルなど、凄まじいばかりです。怒濤の重量感も備えており、一定のリズムで突っ走りながら、ウゴウゴとしたリフから一変して切れ込むアヴァンギャルドなギターソロは、まるでダンプカーで突っ走りながらその横をF1マシンがすり抜けるようなイメージ。言うことなしの必聴盤!!
ブラジル出身の3人組、激速ブルータル・デスメタル・バンド5作目。CRYPTOPSY同様CENTURY MEDIAに移籍して一気にメジャー進出に成功したバンド。とにかく手数足数口数の多さに関してはピカ一でしょう。今作でもMaxのツーバス連打によるブラスト、Alexの早口咆哮ボーカル、Moysesのゴリゴリとしたリフに速弾きソロは迫力満点。前作で唯一気に入らなかった音質面もスカスカした印象はなく重厚でよい。まあ初期のヒステリックなまでのアンダーグラウンドさが薄れたのは事実ですが、怒濤の突進型ブルータル・デスメタル・ファンはやっぱり必聴作。ヨーロッパ盤ボーナストラック「They Call Me Death」と本作収録曲「Murderer」のビデオクリップ収録の全13曲34分、満足度100%!
ツインギター、シンセ奏者もいる5人組、デビュー作。ボーカルはゲロ吐きに近い声ですが、印象的なフレーズを多発するヨーロピアンなスラッシュ・ギターで押しまくるブルータルなサウンドです。キーボードは極まれに味付け程度なので、違和感はないでしょう。ドラムスの疾走するスラッシーな曲と、重く沈み込むダークな曲、また(5)のようなメロディック・デスメタル・タイプの曲もあり、割と多彩。ギターソロ(が導入されている曲)はけっこうメロディアスでザクザクと刻まれるリフとスピード感のあるデス/スラッシュにちょっと北欧叙情デスがまじったような感じ。
1995年に結成されたアメリカ出身の一人ブラックメタル・バンド、ファースト・フルアルバム。昨今のUSブラックメタルの例に違わずひたすら憂鬱感、絶望感の漂うサウンドを展開。イヴィルなボーカルもゆったりと呻いており、寒々しいトレモロリフとアルペジオも取り入れたギターがやたらと嘆き悲しんでおります。ギター、ボーカルともそれほどノイジーな雰囲気はなくかなりメランコリック。ブラストビートを使わずドコドコとしたバスドラ連打による「動」の部分とドッタンドッタンとスロー〜ミッドパートのドゥーミーなリズムの繰り返しがデプレッシヴ/スーサイド・ファンの心に染み込むこと間違いなしの全7曲53分、LEVIATHAN、XASTHURあたりのファンは聴いて損なし。
スウェーデン出身のドゥームメタル・バンド、CANDLEMASSのベーシストLeif Edlingのプロジェクトで、ボーカルはYNGWIE MALMSTEENとも共演したMats Leven、ギターはENTOMBEDのJorgen Sandstrom、そしてドラムスは同じくENTOMBED〜元FACE DOWNの超絶ドラマーPeter Stjarnvindが参加。全編ヘヴィな上にヘヴィなストーナー・サウンドです。多少ひ弱ながら粘りのあるボーカル、ダウン系のリフワークに重たいリズムがズシズシと響き渡るなか、メロトロンやムーグといったキーボードによるCANDLEMASSに通じるメロディがあったり、シンセによるサイケデリックな味付けなどなかなかの聴き応え。BLACK SABBATH〜CANDLEMASS〜CATHEDRALといったバンドが好きな人は聴いて損なし。
アメリカ出身のカルト・ブラックメタル・バンド、2枚のミニアルバム「Order of the Fly」「Of Evil & Hatred」とデモテープ音源「Entering Erebus demo」、リハーサル音源「Triumph of Fire rehearsals」をまとめたCD。全20曲74分収録、スリップカートン・ケース入り(ジュエルケースには入っていません)バンドロゴ・パッチ付き。
アメリカ出身のツインギターの4人組、ブラックメタル・バンド、2作目(?)ボーカルの悲壮感漂わす絶叫、寒々としたトレモロ・リフ、メンバーの白黒メイクなど、まさにスカンジナヴィアン・ファスト・ブラックメタルがお手本のよう。ただ、一応人間様のドラマーがいるがその機械的なドラミングがどうも軽々しい印象で、ツーバスも速くブラストも安定しているがMARDUK級の爆走感がないのが残念。その辺りもうひと工夫すればかなりな出来になるはず。楽曲自体はMARDUK並みのメロディックなファスト・ブラックがぎっしりなので、マニアなら聴いて損なし。
アメリカ出身の3人組、ブラックメタル・バンド。ヒステリックな絶叫ボーカル、寒々とした煽動型ギターリフ、ブラストビート全開、どの曲も一定のリズム、パターンといったマニアックなサウンドです。特にボーカルの声量の無さが露呈しており、演奏そのものはそれなりに聴き応えがありますが、たとえブラックメタルといえどもここまでワンパターンなボーカルではその表現性も画一化され、途中で飽きてしまいます。変化技もほとんどないので、ただひたすら寒々としたファスト・ブラックの世界に没入したいピュアなブラックメタル・マニア向け。
オランダ出身の3人組、ブルータル・デスメタル・バンド、デビュー作。この手のバンドはグロいジャケットが定番ですが、なかなかポップな味わいのジャケットで、??でしたが、中身は全編怒涛の疾走型ブルータル・サウンドです。さすがはコアなバンドの王国、オランダ出身だけあります。ブラストビートを使っても、ツーバスの重い連打がすざましく、「ウヴヴ」のボーカルも迫力満点。久々のブルータル・デスメタルの会作!あの「ヴィーナス」のカヴァーもすごい!!
ノルウェー出身の3人組、ブラックメタル・バンド。ジャケットはチープだしバンド名は発音できそうにもないんですが、明らかにSLAYERタイプのスラッシュメタルに影響されているサウンドです。1曲目からブラックメタルとは違ったリフ、ボーカルでアレ?ですが、これがなかなかの聴きもの。3曲しか入ってませんが全体的にブラックメタルの血を導入したスラッシュといった感じでイケてます。ベースはMAYHEMのNecroが参加。
ノルウェー出身のブラックメタル・バンド
詳しいことは全く分かりませんが(すみません勉強不足で)、ノルウェー出身のブラックメタル・バンド。キーボードも導入されたシンフォニックなタイプですが、ボーカルがLOW系の声で悪魔度は満点。ドラムの疾走感もあるしギターリフにも扇動型だけじゃない技も披露しており、なかなかの聴きごたえ。ドラマティック度を盛り上げるバックに壮麗なシンセも活躍するし、なにより疾走感が失われないところがいい感じです。
オーストリア出身の女性ボーカリストSonja Kraushofer嬢とプログラミング&ボーカルのThomas Rainerを中心にしたゴシック・バンド、5作目。相変わらずアーティスティックでエロティックなジャケットが目を捉えて離さない作品です。プログラミングによるデジタルなサウンドを主体にギター、ドラムスといった生身の演奏をからめたダークな部分と、Sonja嬢のヘブンリーなボーカル、さらにはヴァイオリン、チェロといったストリングスの組み合わせが絶妙な味わいを出しており、最近のヨーロピアン・ゴシックの例に漏れない感じです。全体的にゆったりとした曲調が多く、ドイツ語歌詞による男女ボーカルのデュエットも不可思議。エレクトリック系のダンスフロア・ゴシック・ファンは聴いて損なし。
4作目のスタジオ・アルバムで、ストリング・セクションを初めて取り入れた作品。
オーストリア出身の男女ボーカルによるダークウェイヴ・ゴシック・バンド、1998年にリリースされたセカンド作で、1999年にリマスター、リミックスされTRISOL MUSIC GROUPから再発された作品。
オーストリア出身の男女ボーカルによるダークウェイヴ・ゴシック・バンド、1997年にMOS Recordsからリリースされた記念すべきデビュー作で、1999年にリマスター、リミックスされTRISOL MUSIC GROUPから再発された作品。詩人でありボーカリストでもあるTomas Rainerのエクストリームにエフェクトされたボーカルと、プリマドンナSonja嬢の浮遊するボーカル、そしてバックのエレクトリックな演奏との融合が心癒されます。名曲「Life will never be the same again」収録の全14曲71分。
1996年にオーストリアはウィーンで結成されたエレクトリック・ダンス・ゴシック・バンド、初期のデモ音源や未発表曲、ヴァージョン違いなど全13曲62分収録のCDとThomas Rainerによって書かれた全ての歌詞、詩を載せたIngo Romlingによってデザインされた豪華な100ページによる黒リンネルハードカバー本をセットにした1999セット限定版。初期のSonja嬢と出会う前のアヴァンギャルドな音源は貴重だし、ピアノによるアコースティックな「Bitterkeit」は美しすぎる!彼らの世界を知る上でファンは必携のアイテム。収録されているのか下記の通り「Seelensturm (Unreleased 1996)」「For Eternity (Unreleased 1996)」「I Will Not Feel - I Am Pain (Unreleased 1996)」「Winter Of My Soul (Demo Version 1996)」「Hate Is Just A 4 Letter Word (Cover Version 1996)」「Violation (Unreleased 1997)」「Silver Rain (Rare 1999)」「Echoes (Rare 1998)」「Love Is Lost (Das Ich Remix 1999)」「Ich Gab Dir Alles (Demo Version 1999)」「Bitterkeit (Piano Version 1999)」「Forgive Me (Remix 2000)」「Tiefster Winter (Remix 2002)」
オーストリア出身の男女ボーカルによるエレクトリック・ダンス・ゴシック・バンド、3作目。メタル色はなく、歌詞は英語とドイツ語が混じっており、男性ボーカルのエフェクターを通したノイジーな声と女性のヘヴンリーボイスとのデュエットや、ドゥンドゥンしたデジタルビートとプチプチしたエレクトリックによるノリのある曲からピアノによるスローバラードまでこなしております。最近作のTHEATRE OF TRAGIDYやANTIMATTERなどの女性ボーカルによるアンビエント系ゴシック・ファンなら聴いても損なし。
オーストリアのウィーン出身で、Thomas Rainerと赤毛の歌姫Sonja Kraushoferを中心としたインダストリアル・フィーメイル・ゴシック・バンド、4作目のアルバム「DANN HABE ICH UMSONST GELEBT」のリミックス・ヴァージョンと2001年の「TWILIGHT-TOUR」を収録した1時間に及ぶビデオCDフォーマット(VCD対応プレーヤーでないと再生できません)による2枚組+2枚のポスター付きデジパック盤。
セカンド・アルバム
前作でテクノ風だったアレンジが払拭されイタリアン・スピードメタル一本になった2作目。
イタリアン・メタル界きっての名ボーカリストRob Tyrantが在籍するメロディアス・スピードメタル・バンド、3作目。UNDERGROUND SYMPHONYを離れ、プロデューサーにNeal Kernonを迎えており、メジャーの作風が漂います。ただそれがイタリアン・メタル・ファンに受け入れられるのか?私には???でした。なんだか非常にアメリカナイズされ、イタリアン特有のクサさがスポイルされた感じ。RHAPSODYの大仰さも、SKYLARKのバロック風もない。テクニカルだし疾走曲が大半を占めますが、メロディがワンパターンで、思わず「ウォ!」となる展開がないのが残念。
タイ出身の4人組、ブルータル・デスメタル・バンド、デビュー・ミニアルバム。ボエボエと喉の奥で唸るボーカルと絶叫の2パターンのボーカル、極端に歪んだ暗黒邪悪系のギターリフによるUSスタイルのサウンド。めまぐるしいストップ&ゴーを交えた曲調を難なくこなしていくツーバス連打、ワンバスによるブラストビートも安定感があり、また叩き付けるようなスネアが硬質な感じで良い。(3)で聴かれるMARDUK風のブラックメタルっぽいリフワークなんかは新世代のバンドといった感じだし、ボエボエのボーカルながらスピード感ととにかく多彩なリフワーク(ソロもちょっとあり)、迸る躍動感がみなぎっており聴いて損なしの全5曲19分!
1993年にOliverとChristopher Nikolas兄弟によって結成されたドイツ出身、ツインギター、キーボード奏者のいる6人組メロディック・ゴシックメタル・バンド6作目。前作同様の流れで、Christopherのなんともいやらしく色気たっぷりのボーカルとクリーン&ヘヴィなギターワーク、ダイナミックなドラムスによるメロゴス路線です。特にエレクトリックなシンセサイザーとアコースティックなピアノやオルガン、ストリングス系を使い分け、ノリがあって歯切れの良いサウンドとキャッチーなメロディの曲、情感たっぷりのスローな曲などメランコリック派にはたまらない内容です。気怠げな男性ボーカルの歌声に心身共に情欲を感じさせる全11曲43分、TO/DIE/FORのファン必聴作。
1993年にOliverとChristopher Nikolas兄弟によって結成されたドイツ出身、ツインギター、キーボード奏者のいる6人組メロディック・ゴシックメタル・バンド6作目。前作同様の流れで、Christopherのなんともいやらしく色気たっぷりのボーカルとクリーン&ヘヴィなギターワーク、ダイナミックなドラムスによるメロゴス路線です。特にエレクトリックなシンセサイザーとアコースティックなピアノやオルガン、ストリングス系を使い分け、ノリがあって歯切れの良いサウンドとキャッチーなメロディの曲、情感たっぷりのスローな曲などメランコリック派にはたまらない内容です。気怠げな男性ボーカルの歌声に心身共に情欲を感じさせる全12曲47分、TO/DIE/FORのファン必聴作。
4作目
1993年にギタリストのOliver Nikolas Schmidによってドイツで結成されたメロディック・ゴシックメタル・バンド、5作目。初期の女性ボーカルやヴァイオリン、フルートなどを導入した耽美的なメランコリックなサウンドから、よりダイナミックなサウンドとの対比を導入したスタイルになっており、Christopherの気怠くも妖しげなボーカルとクリーン&ヘヴィなギターを使い分け、メタリックでノリのある楽曲を展開しています。ラウドなドラムスでヘヴィな演奏の隙間をぬって、クリーントーンのギターやピアノ、オルガンが美しい調べを奏でており、そこに感情を押し殺したボーカルが浮遊するように歌っており、ただダークな雰囲気から這い上がろうとするエネルギーみたいなものを感じさせるサウンドです。TO/DIE/FORのファンは聴いて損なし。(6)(7)の流れが絶品。
スイス出身の奇才Tilo Wolff率いる、モーツァルトが作曲したレクイエムと同じ名前のゴシック・バンドLACRIMOSAの、1991年リリースのデビュー作。そのバンド名の由来通りレクイエムを想起させる曲調を主体に、ドイツ語の歌詞、エレクトリックを多用した前衛的な演奏と、ヨーロッパの牧歌的な雰囲気、教会音楽的な壮麗さを併せ持ったサウンド。エレクトリック・ゴシックといっても刺々しさはなく、モノクロームをコンセプトにした儚げなサウンドです。
スイス出身のゴシック・ロック・バンド、リミックス3曲含む6曲入りミニ・アルバム。新曲であるタイトル曲は今まで以上にキャッチーなメロディと哀愁を誘うストリングスが耳の残る曲で、単調なリズムながら徐々に盛り上がりクライマックスを迎える思わずノリたくなる佳曲。そのリミックス曲では一変してデジタル・ビート感を曲調したダンサブルな曲で、これまた違った感じでよい。
スイス出身のクラシカル・ゴシック・バンド、9作目のアルバム。1曲目から12分に及ぶ弦楽&声楽による「序曲」が登場して、またしても大仰しく堅苦しいアルバムかと思いきや2曲目は先行シングルともなった「DURCH NACHT UND FLUT」で、この曲の優しい雰囲気に実に癒されます。今作にもストリングス、声楽隊が導入されており、今まで通りのLACRIMOSAワールドなんですが、全体的に交響曲的な重々しい雰囲気ではなく、場末の楽団っぽい(決して安っぽいという意味じゃなく)気軽な感じで、哀愁に満ちていながらもどこか心温まり、曲によっては楽しく踊りたくなるようで、まるで古いフランス映画を観ているのような気分になれ、その辺りはさすがにTilo Wolffのコンポーザーとしての力量の奥深さを感じさせます。この世界観に囚われている人は必聴の作品。
1992年リリースの2作目。今作ではバンド形態をとっており、いわゆるロックっぽいビート感のある曲も演奏しております。相変わらずのTiloのドイツ語による気怠げなボーカルは健在。
スイス出身のTilo WolffとAnne Nurmiを中心にしたゴシック・バンド、6作目。今作ではロンドン交響楽団との共演を果たしており、まさに究極的オペラティック・ゴシックとなっております。例えシンセサイザーの性能が飛躍的に進歩してもやはりこの重厚な音は生でないと再現不可能。と同時にコンポーザーとしてのTiloの才能にも目を見張るものがあります。3楽章からなるコンセプト作で、元々のドイツ語による歌詞、荘厳なコーラス隊、交響楽団によるオペラティックな演奏にいわゆるヘヴィメタリックな演奏とTiloのボーカルが絡んでくる世界は絶品。TiloとAnneのデュオによる(2)(3)、14分を超えるドラマティックな(7)は名曲!
スイス出身のゴシック・バンド、究極のオペラティック・ゴシックを聴かせてくれた「ELODIA」から2年ぶり、スタジオ7作目。前作でのオーケストラとの共演による重厚な雰囲気を残しつつも、今作ではソロボーカルを中心にして、耳に心地よいポピュラーで優しいメロディを多用し、またも耽美な世界に引き込んでくれます。壮麗な序曲で始まり、(3)ではAnne嬢のボーカル曲、(4)はTiloの妖艶な声とジャズバラードにも似た甘い曲、また(6)のような昨今のゴシック・デスを意識したデュエット曲、(7)はピアノとストリングスによる静かな曲、といった感じに非常に分かりやすい曲を導入しながら再びラストのコーダで終わるといった趣向。クラシカルで厳格な舞台劇を聴いているようでありながらもロック、ジャズといった現代のポピュラー音楽にも通じる部分も同時に堪能できる作品。
スイス出身のゴシック・バンド、究極のオペラティック・ゴシックを聴かせてくれた「ELODIA」から2年ぶり、スタジオ7作目。前作でのオーケストラとの共演による重厚な雰囲気を残しつつも、今作ではソロボーカルを中心にして、耳に心地よいポピュラーで優しいメロディを多用し、またも耽美な世界に引き込んでくれます。壮麗な序曲で始まり、(3)ではAnne嬢のボーカル曲、(4)はTiloの妖艶な声とジャズバラードにも似た甘い曲、また(6)のような昨今のゴシック・デスを意識したデュエット曲、(7)はピアノとストリングスによる静かな曲、といった感じに非常に分かりやすい曲を導入しながら再びラストのコーダで終わるといった趣向。クラシカルで厳格な舞台劇を聴いているようでありながらもロック、ジャズといった現代のポピュラー音楽にも通じる部分も同時に堪能できる作品。ロシア盤。
スイス出身のクラシカル・ゴシック・バンド、1995年リリースの4作目。以降のパートナーである女性ボーカルのAnne嬢が加入し、メタル色も導入された名作。それまでのクラシカルなレクイエム然りの深く悲しいイメージにさらにヘヴィメタル的な激しい部分が加わり、いわゆるフィーメイル・ゴシックメタルの基本を作り上げた作品。
スイス出身のゴシック・バンド、1993年リリースの3作目。
フィーメイル・ゴシックが百花繚乱しだした1997年にリリースされた5作目。そんな中でも(1)は名曲と断言しましょう。魂に訴えかける切々としたメロディと、癒し系の男女ボーカル、ヘヴィメタリックな演奏、曲構成が見事に融合した大曲です。まあ後は毎度おなじみのLACRIMOSAワールドですが、今作では結構アコースティックな部分とメタリックな部分がはっきりとしており、ヘヴィメタルのみのファンにも取っつきやすいサウンドになっております。
イタリアはミラノ出身の男女ツインボーカル、ツインギターの6人組、ゴシックメタル・バンド、3作目のフル・アルバム。一抹の不安を抱きつつも前作「UNLEASHED MEMORIES」路線を周到しておりひとまず安心。ゴシックメタルにおける女性ボーカリストとしては最も美人と思われるCristina Scabbia嬢(プロモーション写真はファン必見)の妖しくも儚げなボーカルと、男性の朗々たるボーカルの絡み、激しくもあり叙情でもあるバックの演奏など、LACUNA COIL節全開です。曲調やメロディラインに画一化されたところがありますが、ファンにはこれで良いんです。変革は次作ということで・・・ボーナストラックとしてレコーディング風景を収録したビデオトラック収録。
イタリアはミラノ出身の男女ツインボーカル、ツインギターの6人組、ゴシックメタル・バンド、3作目のフル・アルバム。一抹の不安を抱きつつも前作「UNLEASHED MEMORIES」路線を周到しておりひとまず安心。ゴシックメタルにおける女性ボーカリストとしては最も美人と思われるCristina Scabbia嬢(プロモーション写真はファン必見)の妖しくも儚げなボーカルと、男性の朗々たるボーカルの絡み、激しくもあり叙情でもあるバックの演奏など、LACUNA COIL節全開です。曲調やメロディラインに画一化されたところがありますが、ファンにはこれで良いんです。変革は次作ということで・・・初回限定カートンボックス入り、ボーナストラックとレコーディング風景を収録したビデオトラック、ポスターとメタルピン付き!
3作目のアルバム「COMALIES」からの2曲入りシングル。
イタリア出身の男女ボーカルの5人組、キーボード奏者はゲスト参加での待望のファースト・フル・アルバム。イタリアのバンドという先入観からか、非常にプログレッシヴな印象。北欧系のバンドとは違い初期のTHE GATHERINGに近いハードな演奏にフィーメイル・ボーカルとデス声の組み合わせといった感じ。メロディラインやギターのカッティングなどもメロディアスなプログレ・ハードといった感じで、美と醜の対比、アグレッシヴさはそれほど感じません。(4)のようなドラマティックな曲もありますが、主流は女性ボーカルの切なっぽさを出した印象。マイナー調のメロディが多いので、叙情メロディアスな女性ボーカル・マニアは聴いても損はないでしょう。
クリスティーナ・シービスという黒髪の美女とアンドレア・フェローという男のツイン・ボーカルバンド。デビューミニ・アルバム。サウンドはTHE GATHERING等のヘヴィなバックのサウンドにじっくりと歌を聴かせるタイプ。この手のサウンドファンにはまた新しい選択肢が出来てお薦めです。全6曲中ラストはインスト曲なので、5曲で男女ツインボーカルが楽しめます。フル・アルバムが待ち遠しいです。
イタリア出身のフィーメイル・ゴシックメタル・バンド、3作目のフルアルバム「COMALIES」に収録されていた曲の別ヴァージョン(radio-mix and editとstudio acoustic versionの2曲)を入れたシングル。
イタリア出身の男女ボーカル、ツインギターの6人組、2作目のフル・アルバム。前作の路線を周到しながらもよりメロディアスに進化した作品です。多数のフィーメイル・ゴシックデス・バンドからの差別化として、今作ではデス色を薄めて歌を聴かせることに重点を置いた感じ。かといってTHEATRE OF TRAGEDYのようなエレクトリックな要素はなく、Cristinaの線の細めの声による歌メロが心地よく、ミドルテンポ中心のゆったりと聴けるサウンドです。ゲスト・キーボードによる味付けも適度だし、ドラマティック、メランコリックでありながらも優しく包み込む雰囲気が漂っており、女性ボーカル・ファンは聴き逃せない作品。特に(5)のDARKSEED風の男女ボーカルによる曲は印象的。
イタリア出身の男女ボーカル、ツインギターの6人組、2作目のフル・アルバム。前作の路線を周到しながらもよりメロディアスに進化した作品です。多数のフィメール・ゴシックデス・バンドからの差別化として、今作ではデス色を薄めて歌を聴かせることに重点を置いた感じ。かといってTHEATRE OF TRAGEDYのようなエレクトリックな要素はなく、Cristinaの線の細めの声による歌メロが心地よく、ミドルテンポ中心のゆったりと聴けるサウンドです。ゲスト・キーボードによる味付けも適度だし、ドラマティック、メランコリックでありながらも優しく包み込む雰囲気が漂っており、女性ボーカル・ファンは聴き逃せない作品。特に(5)のDARKSEED風の男女ボーカルによる曲は印象的。
スウェーデン出身のゴシックメタル・バンドの3作目。デスメタルに近いDanielの歪み系の声とヘヴィなギターと幻想的なキーボードが織りなすダークでメランコリックなサウンドです。PARADISE LOSTやSENTENCEDといったニューウェイヴ・ゴシックとは趣が異なり((4)はそれっぽいけど)オルガンが魅力の(5)や(6)のインスト曲など、古風な70年代のプログレの様な感じ。(7)の女性ボーカルとのデュエット曲はマイク・オールドフィールドの「ムーンライト・シャドウ」を思い出しました。決して派手さはないけど、しっかりとしたメロディと、渋さが耳に残ります。私は好きですよ、このバンド。
スウェーデン出身のメロディック・ゴシックメタル・バンド、1999年の「FOREVER AUTUMN」以来の5作目。今作もUlf Wahibergプロデュース、XTCスタジオ録音、ギターにはMagnus Sahlgrenといったおなじみのメンバーが参加。予感的なインストの(1)に続き、ノリがあってヘヴィな(2)でファンはノックアウトのはず。続く曲も憂いのあるボーカルライン、ヘヴィなギターとダイナミックなリズムが交錯する曲。スローな曲ではMagnusの泣きまくりのギターが炸裂するし、女性ボーカルを入れた(6)などはもう悶絶。激しさと陰鬱さを同居させ、さらに美と哀愁を漂わせたサウンドのファンは必聴作。
チェコ出身のツインギターの5人組、ブルータル・デスメタル・バンド、セカンド・フルアルバム。FLESHLESSのメンバーが立ち上げたレーベルからのリリース。総じて東欧圏のバンドの作品は音質面では安心できるものが多く、今作も例に漏れず素晴らしい。ディープ・ガテラルなボーカルを主体に、小刻みに良く動くスラッシュリフ、ゴリゴリしたリフ、暗黒系など多彩なギターワークとワンバス・ブラストによる混沌とした曲調が中心。ツーバスによる爆走感は少な目で、頻繁にテンポテェンジがある複雑展開系の印象ですが、流れが損なわれず整合感のある曲作りが上手い。ギターソロにFLESHLESSのMichal Filipiがゲスト参加の全11曲35分、東欧圏ブルータル・ファンは聴いて損なし!
オランダ出身の4人組グラインド・ゴア・デスメタル・バンドバンド、セカンド。ゲロゲロ度満点のジャケットに23曲34分!まるで水を張った洗面器に顔をつけてゴボゴボやってるボーカルにブルブルのギターリフ、ズドドド、スタタタなドラムが繰り広げるショート・グラインドの世界。この世界を解るあなただけにそっとお薦めします。
オランダ出身のグラインド・ゴア・デスメタル・バンド、デビュー作。とにかく下水道ボーカルが呻きまくり!演奏そのものは比較的オーソドックスなスラッシュあり、グラインドあり、ブルータル・デスありで聴きやすい!?長らく入荷しませんでしたが、待望の再入荷!!Buy or Dieな全26曲、36分!!!
ようやくリリースされたオランダ出身ツインギターの5人組、ゴア・ブルータル・グラインド・デスメタル・バンド、3枚目のフルアルバムで、ライヴを収録した作品。当然この手のバンドがライヴ録音を手直しするはずもなく、極めて生々しいサウンドです。喉の奥でゴロゴロゲボゲボ唸るボーカル、ゴリゴリのギターリフ、乱れのないブラスト&ツーバスの爆走感など、演奏力の高さもさることながら、いかに曲がカッコいいかがよくわかります。全てのグラインド・ファン必聴の全25曲(27曲クレジットされていますが25トラックしか表示されません)33分!収録されているのは下記の通り「Zombie Interlude」「Excremental Mess Of Fecal Putrilage」「138 Min. Body Disposal」「Slithered Limbs」「Gruesome Face Decapitation」「Fermented Gut Burst」「Sounds Of Rancid Juices Sloshing Around In Your Coffin」「Chopped Up Face Beyond Recognition」「Orgasmic Abortion」「Ulcerated Offal」「Lugubrious Genital Miscreation」「Erosed Int. Purulency」「Exposed Mangled Orifice」「Entangled In Septic Gore」「48th Cut」「Excremental Carnage」「Decrepitated Regurgitations In Foetal Leprosy」「Carnal Thrash」「Effective Impalement」「Hacked Into Red Mush」「Xtc Of Swallowing Torso Feaces」「A Reeking Pile Of Septic Brainfluid」「Grume Collection Of Bodyparts」「Rukkende Mus」「Necrotic Eruption」「Septic Convulsion」「Born To Murder The World」
イタリア出身のツインギター、キーボードの5人組、たぶん2作目。ボーカルはゲストのようです。起伏、展開の激しいプログレッシヴ・メタルに属するサウンドで、手数足数、変拍子の多いドラムスにスペーシーなソロを弾くギター、ハイトーンから中音域まで歌えるボーカルといったもので、レベルは高い。メタリックな曲では「ここ」って所でツーバスでドラマティックに走ってくれるし、メロウな曲ではアコースティック・ギターやピアノで泣かしてくれます。(6)ではオペラ歌手(女性)が参加しており、非常にリリカルで感動的な曲に仕上がっています。フィーメイル・ボーカルマニアならこの1曲でも買いでしょう。テクニカル・プログレにありがちな退屈な部分は少なく、叙情度の高いサウンドです。
おそらくフランス出身のキーボード奏者のいる5人組、ブラックメタル・バンド、デビュー・フル・アルバム。プロデューサーにANOREXIA NERVOSAのキーボーディストXortを迎えており、凶悪なサウンドを展開しております。イヴィルな呻き系の絶叫ボーカル、煽動型リフ、ブラストビートといった基本の上に、けっこうザクザクとしたリフやスローパートの導入、ツーバスの疾走感を重視した曲展開などを交えたスウェーデン・スタイルの演奏。ギターが主軸として活躍しており、キーボードはそれほどシンフォニックな扱いではなく、バッキングでの壮麗な盛り上げやキラキラとしたフレーズによるメロディアスな使い方がされています。ファンタスティックながらも実に淫靡なジャケットもなかなか良い。
元THEATRE OF TRAGEDYのボーカリストLiv Kristineの新バンド、待望の4曲入りミニアルバム。ATROCITYのAlexander Krullが全面バックアップ(夫婦か)しており、実に見事なサウンド・プロダクションです。そのタイトル・トラックは後期のToTのようなエレクトリック・スタイルではなく、かなりヘヴィな演奏とLivの妖艶な歌声によるミッドテンポのフィーメイル・ゴシックメタルで、サビの印象度も高いし、後半のちょっとエスニックなメロディも神秘的でよい。アルバム未収録曲とヴァージョン違い2曲の全4曲18分とスクリーンセイバーなどを収録したマルチメディアトラック収録。
元THEATRE OF TRAGEDYのボーカリスト、Liv Kristineが、夫でありATROCITYのメンバーでもあるAlexander Krullと組んだ待望の新バンド、デビュー・フルアルバム。音源を聴く前の予想が後期のTOTの流れか、ATROCITY風のジャーマンゴシックなのか話題になりましたが、結局はフィーメイル・シンフォニック・ゴシック・デスに落ち着いたようです。ヘヴィメタリックな演奏とロングノートを主体にしたキーボードによる重厚なサウンドにLivのヘヴンリー・ボイスが浮遊するスタイルはたまらなく心地よい。プロデュースも兼ねるAlexanderがこのバンドは「何が売り」なのかを的確に判断し、彼女の歌唱からしてクラシカル、オペラティックな部分は少なく、曲をコンパクトにまとめとにかく歌の上手さとメロディの良さを際だたせた作品。WITHIN TEMPTATIONのセカンド作をも凌駕する全10曲41分、限定デジブック仕様。
IMPALED NAZARENEのDrが在籍するゴシック・デスメタル・バンド、セカンド。
アメリカ出身のツインギターの4人組、ブルータル・デスメタル・バンド、1997年レコーディング作。ウニョウニョと蠢くギターリフ、ゲロ一歩手前のディープ・ボイス、手数足数の多いドラムスによる、ヘヴィでミッドテンポ主体の暗黒系DEICIDEタイプのサタニックなサウンドです。10分におよぶ(1)は何度も曲調の展開があり、別々の曲かと思うほどで、他にも随所でテクニカルな演奏を披露しております。走るかと思えばかわし、かわされたと思ったらズンズンと突き進んでくれる展開派には堪えられない内容です。録音レベルが低めなので、ボリューム目一杯上げて聴いてください。
ベルギー出身のバンドで、元ANAL TORTUREのメンバーが結成したツインギターの5人組グラインド・デスメタル・バンド、2作目。これはカッコいいぞ!絶叫に近いアジテーション・ボーカルを主体に時折咆哮を交えたツインボーカル・スタイル、ガリガリザクザクのギターリフにテクニカルなドラムワーク(ABORTEDのSvenが参加)を導入したサウンド。ズシズシとはらわたに響くバスドラとベースラインが心地よく、アタックの強いスネアによるブラストも重くて速い。特にギター、ボーカル、ベース&ドラムが一体となった爆走感は手応え十分だし、単調にならない様に緩急を交えた展開や曲間を切りつめた構成などオールド・スクールなグラインド・デスメタル・ファンは聴いて損なしの全19曲29分、スカッと楽しめます。漢字で「憎」と書かれたスリップケース入り。
ノルウェー出身の3人組メロディック・デスメタル・バンド。久々に硬派なデスメタルを聴いたような感じです。絶叫型のボーカルとアグレッシヴなリフで押しまくりながらも、随所にキーボードやアコースティック・ギターによる静のパートを挟みこみ、その緩急の付け方が見事。ボーカルがちょっと引っ込み加減でパワー不足ですが、静の導入部からブラックメタル然りのヒステリックな部分、ドラマティックな展開を聴かせる(5)はなかなかの出来。またキーボード、アコースティック・ギター、クリーンボーカルを織り交ぜた(6)の曲作りも見事。寒々としたメロディラインも印象的だし、ノルウェー産ブラック/デスメタル・ファン必聴作。
フィンランド出身のツインギター、キーボード奏者のいる6人組、メロディック・ゴシックメタル・バンド、セカンド作。ツインボーカルスタイルでちょっと癖のあるバスで歌うリードと絶叫型のバックがいる。キーボードを前面に出した叙情メロディ満載のサウンドでSENTENCEDやCRYHAVOCのようなアグレッシヴさはなく、CREMATORYのようなメロディックでスピーディーなノリのシンセサイザーを導入したドラマティックな曲が中心。メロディの印象はかなりトラディショナルなものが多く、ヴァイキング風だったりケルト風だったりします。キーボードのメロディアス貢献度が高いゴシックメタル・ファンなら聴いて損ないはず。
アメリカ出身の一人ブラックメタル・バンド、アルバムとしては2作目。昨今の闇病み系USブラックのなかでも特に当店一押しのバンドです。アンダーグラウンド・ブラックの中にあってまず音質、演奏力そしてセンスが極めて良い。それ故にマニアの間では賛否が分かれるところですが、まずは聴いていただきたいというのが本音。暴虐絶叫型のボーカルが背後から呻くように聞こえ、ザラザラしたノイジーなトレモロリフからザクザクのリフまで変幻自在に使い分けて曲調に変化を付け、様々な仕掛けが縦横無尽に駆けめぐる文字通り優良ホラー/オカルト映画のような起伏に富んだ作品。ただ破壊的、絶望的、前衛的なものを追求するなら他のバンドにも上手がいますが、それらが一体となった傑作となれば今作をお薦めします。全12曲72分、必聴!
アメリカ出身の一人ブラックメタル。これはなかなか良い!とにかくマスターベーション的な他人が聴くに堪えない作品が多い一人もんの中でもBURZUMそしてJUDAS ISCARIOTといった代表格に匹敵する作品です。まず音のバランスが良いので演奏で表現したいことが切実に伝わってきます。様々な感情をむき出したイヴィルな絶叫ボーカル、寒々しいフレーズを連発するトレモロ・リフ、ベースラインもしっかりと主張しており、全10曲71分という大作の中に、ダークでアトモスフェリックでアヴァンギャルドなトゥルー・ブラックメタルが最後まで詰まっております。展開あり、緩急あり、静と動ありのカオス(混沌)でありながらコスモス(整然)としたあたり、真性ブラックでありながらもプログレッシヴな作品、必聴!
アメリカ出身の一人ブラックメタルで、当店がデビュー・フルアルバム「THE TENTH SUBLEVEL OF SUICIDE」を推薦盤選んだ彼の1998年から2002年にかけてレコーディングされた音源集。2枚組で実に22曲143分収録されています。ノルディック・フォレスト・ブラックを基本にRAWでイヴィルで寒々しく、ダークでディプレッシヴなサウンドがぎっしり。前作で気に入ったファンは必聴マテリアル。
アメリカ・サンフランシスコ出身のブラックメタル・バンド、LEVIATHAN(USA)とCREBAINによる2WAYスプリット。LEVIATHAN(USA)はすでにマニアの間ではおなじみでありますが、CREBAINはこのスプリット音源が初のオフィシャル・リリース(2003年に自らの血でサインとナンバリングしたCD−Rデモ音源をリリース)。これがまた素晴らしい出来。ロウでコールドなギターリフにギャオス・ボーカルが叫き散らしており、その剥き出しの感情が神経を破壊すること間違いなし。単調でゆったりとした曲からファストなサウンドまでこなしており、ブラスフェミーで狂気と闇につつまれており要注目!全12曲65分UGブラック・マニアは必聴のスプリット作品!収録曲は下記の通り。CREBAINー「1. Sorrow Of The Ancients」「2. Legion」「3. Cold Black Heart」「4. Retribution」「5. The Burden Of My Despair」「6. Glorious Age Of Satan」LEVIATHAN(USA)ー「7. Ruminating In Hatemagick」「8. Epoch Of Surcease (The Secretion Of Funerals)」「9. Burning In Waves, Choked By Mountains」「10. Black Years From Here」「11. Now Relic」「12. Blood Angel (Von Cover)」
オランダ出身のツインギター、キーボードの6人組、メロディック・ブラックメタル・バンド、3作目。前作のアルバムで聴かれたDIMMU BORGIRタイプの、シンセサイザーが非常にメロディアスなサウンドは相変わらずながら、曲自体のインパクト、音質には格段の進歩があります。絶叫と咆哮を使い分けるボーカル、正統派メタリックなギターリフ、壮麗でクラシカルなキーボードなど、どちらかといえば初期CRADLE OF FILTHを彷彿とさせる出来。緩急を取り入れ、ドラマティックな演出や泣きのギターソロ、ドラムのフィルなどもキメまくりで、抜群にカッコいい。特にベースラインが明瞭で、その存在感がいい味を出しております。シンフォニック系ブラックメタル・ファン必聴!!
ドイツ出身の元GUTのメンバーであったRodriguez CohonezとDidez El Vaginal Conquestadoreを中心にしたインダストリアル・テクノ・ポルノ・グラインド・バンド、ファースト・フルアルバム。これはカッコいいぞ!ズンドコズンドコ、バリバリビシビシのテクノダンス曲にゲボゲボゲロゲロのボーカルを融合させた斬新な作品。
ドイツ出身の元GUTのメンバーであったRodriguez CohonezとDidez El Vaginal Conquestadoreを中心にしたインダストリアル・テクノ・ポルノ・グラインド・バンド、1996年のデモ音源「Unshaved'96」と1995年のデモ「Demo'95」をリ・レコーディングしたアルバム。
元GUTのメンバーによるポルノ・ゴア・テクノ・グラインド・バンド、2002年10〜11月にかけてレコーディングされたミニ・アルバム。相変わらずのテクノ・サウンドとゴア・ブルータル、そしてちょっとエッチな声入りのサウンドです。全く期待を裏切らない全7曲14分、ファンは必聴するべし。収録曲は下記の通り「Hepatitis Appetizer」「Rectal Blasthole」「Ambidextrous Amok Marathon」「Schokopforte - Feat. The Caviar Cowboys」「Cumfilled Wonderbra」「Testicle Omelette Stomper」「Recycled Robocunt」
ドイツ出身のシンフォニック・プログレッシヴ・メタルバンド。女性Key奏者(ちょっと丸顔で私好みです)を含む5人組でタイプ的にはHELLOWEEN系のジャーマンメタルにもうちょっとプログレッシブな味付けを施した感じ。ジャケットデザインが安っぽいんだが(1)のシンセによるイントロから(2)、(3)はジャーマン・ファンは必聴の曲です。RHAPSODY、HAMMERFALLに続く期待の新人(といったら大げさですが(^_^)です!
スウェーデン出身のブラックメタル・バンドARMAGEDDAのボーカル/ギタリストGraavのソロ・プロジェクト、デビュー・フルアルバム。3コードのシンプルなギターリフとンタンタンしたノリのあるロックンロール調の曲にちょっとお経系のダークなボーカルが何ともいえないサウンドを展開しております。(2)なんてまるでベンチャーズの演奏にお経ボーカルを入れたようでなんか変。ギターの音色があまり歪んでいないのとクリーンな音質のおかげで、ノイジーな感じやヒステリックさはなく、ダーク・ゴシック風の所もありますが、それにしてはプリミティヴ・ブラックの音の薄さがたまりません。初期DARKTHRONEをスピードダウンし、お経系、鬱な味付けをしたような全7曲35分、ノルウェー産の変態ブラック・マニア向け。
南米はボリビア出身のキーボード奏者のいる5人組、ブラックメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。おそらく自主制作盤にメキシコのゴア専門のレーベルAMERICAN LINE PRODUCTIONSが配給したような感じで、薄っぺらな音質でチープな作りです。内容的には極端に歪ませた煽動型ギターリフにツーバスの疾走、絶叫吐き出し型ボーカルによるノルディック・スタイルのプリミティヴな味わいと、キーボードの壮麗な味付けと、クリーンボーカルも取り入れたドゥーム/ゴシックな陰鬱さが同居した感じ。随所に聴き応えのある曲展開がでてきますが、この録音状態は酷すぎる。ブラックメタル・マニア向け。
ポーランド出身のキーボード、ツインギターの4人組、メランコリック・ゴシック/ブラックメタル・バンド。美しいキーボードの調べから、ダルい男性ボーカルとけっこうキャッチーなメロディの曲が登場して、CREMATORYっぽいのかと思いきや、(2)以降は絶叫型ボーカルによる叙情ブラックメタルな感じ。ヒステリックさやスピード感はなく、ひたすら泣きでメランコリックな印象です。キーボードがメロディアスなフレーズを奏で、アコースティック・ギターを駆使した叙情パートの多用など、じっくりと聴き込めるゴシック/ブラックメタル・マニアにはぜひ聴いてもらいたい作品です。
ノルウェー出身の2人組のブラックメタル・バンド3作目。ギターとキーボードとボーカルによる騒々しい音に空間が埋め尽くされており、ただのノイズのようでありながら、そこに何らかの美を発見できる、ヒステリックでアヴァンギャルドでドラマティックなブラックメタル・サウンド。EMPERORのSamothが絶賛しているとおり、ブラックメタル・アーティストのためのブラックメタルのようで、まさに信者でなければ理解不可能の世界観があります。BATHORYやBURZUMといった常人には理解できない暗黒世界のマニアは必聴作。
初期のデモ音源を再レコーディングした作品。
ノルウェー出身のブラックメタル・バンド2作目
ノルウェー出身のブラックメタル・バンド
ノルウェー出身のブラックメタル・バンド、3年ぶり4作目のスタジオ・アルバム。EMPEROR直系というかSamothのお気に入りバンドとしてギター&ボーカルのDaemonはZYKLONにも参加しておりましたが、やはりここで聴かれる宇宙空間を思わせる広大なスケール感とアヴァンギャルドな展開、ヒステリックな暴虐性と葬送曲を思わせる叙情パートを巧みに繰り広げたサウンドは孤高の出来。シンフォニックだ、叙情だと一般のメタル・ファンにもすそ野が広がりつつあるブラックメタルですが、やはりこの EMPEROR直系のサウンドを体験してしまうと、他のバンドは影が薄く感じてしまいます。Attila Csiharがゲストボーカルで1曲参加しております。
ノルウェー出身のブラックメタル・バンド、過去4作品のアルバムに6曲のボーナス曲を追加して、4枚セットにした豪華A5版BOX。
スウェーデン出身の元TIAMAT、SUNDOWNのJohnny Hagel(key&programming)が新たに結成した3人組、インダストリアル・メタル・バンド。プチプチしたシンセサイザーとヘヴィなギターワーク、ラウドなドラムス、エフェクターを通したり、シャウトしたり、ダルかったりの男性ボーカルによるインダストリアル・テクノメタル・サウンドです。近作のATROCITY同様ダイナミックでダンサブル、ヘヴィでダークなサウンドのファンは聴いて損なし。
元DISGORGEのMatti WayとBRODEQUINのJamie Bailey(b&vo)が組んだCINERARYとはまた別のバンド、デビュー作。ドラマーはBRODEQUINのJon Engmanでもう人脈が入り乱れてよく分かりません。とにかくただひたすらボエボエと呻くボーカル、ゴリゴリウニョウニョのギターリフ、そしてドルルルしたツーバスを主体にしたスラッシュ&ブラストの目まぐるしい展開を導入したガテラル・ブルータル・サウンド満載です。ボーカルが一定のテンションながら多彩なリフワークがメリハリを出しており、何より死にものぐるいな全力疾走ドラミングが凄い。全11曲30分、あ〜耳痛い。
女性ボーカルを中心としたゴシック・メタル・バンドとして高い評価を得たTHEATRE OF TRAGEDYのボーカリスト、リヴ・クリスティンのソロ・アルバム。先行シングル曲の「3 am」では同じくゴシックの雄PARADISE LOSTのニックとデュエット。今作は、デス声とのからみはなく彼女の清楚なボーカルのみで歌われた作品で、ポップな曲からアコースティックで宗教的な曲まであり、女性ボーカルのアンビエント・ミュージックとしてお薦め作品。
ノルウェー出身のフィーメイル・ボーカル・ゴシック・デスメタル・バンドとして高い評価を得たTHEATRE OF TRAGEDYの歌姫、リヴ・クリスティンのソロ・アルバム。先行シングル「3 am」では同じくゴシックの雄PARADISE LOSTのニックとデュエット。今作は、デス声とのからみはなく彼女の清楚なソプラノのみで歌われた作品で、ポップな曲からアコースティックで宗教的な曲まであります。デジパック盤はボーナス曲入り!
アメリカ・イリノイ出身の史上最強のポルノ・ゴア・グラインド・バンド、1997年リリースのデビュー作に2003年3月27日ドイツでのライヴ14曲を追加収録した再発盤。デビュー作でもいきなり「パンティがどうのこうの」「プッシープッシー」とイヤラしいSE満開で爆走しております。かねてから演奏自体はいたってオーソドックスなミュートリフ主体、コンコンと堅めのスネアによるブラストとツーバス連打、絶叫咆哮のツインボーカルによるブルータル・デスメタルなので、ライヴではそのあたりがストレートに楽しめてよい(アルバムではあまりにSEが露骨すぎて冷や汗ものなので(;^_^A )全25曲67分。
アメリカ出身のツインギターの4人組、ブルータル・ポルノ・デスメタル・バンド、97年録音のライヴ。「おまえの乳首を見せろ」ってアルバムタイトルといい、「Pussy Pussy」と喚いたり、インナージャケットが18禁といいさすがはポルノ・ブルータル・バンドに相応しい淫乱なバンドです。サウンドはごくオーソドックスなブルータルですが、「ヴヴヴ」と「ワギャギャ」のツインボーカル、分厚いツインギターのリフで責め立ててくれます。録音レヴェルが低く音がこもっていますが、目一杯ボリュームを上げて聴いてください。曲ごとのMCとナレーションはこのバンドの特徴か?96年のデモ音源をボーナスとして収録。
アメリカ出身のツインギターの4人組、ブルータル・ポルノ・デスメタル・バンド。インナージャケットはもちろん18禁の異物挿入、陰核ピアス!「ヴヴヴ」と「ワギャギャ」のツーパターンのボーカルに「ウゴウゴ」のギターリフがからみつくサウンド。リフはけっこう考えられており、なかなか印象的。録音状態が非常に良く、ボーカルが生々しく、ドラムの怒濤の疾走感も良くでています。ただし曲ごとにお決まりのように挿入されているナレーションや映画からの引用(もちろんアクメもあり)がちょっとうっとうしい。サンクスリストにずらりと並んだバンド名をみるだけでも楽しいヨーロピアン・ブルータル・サウンドです。
アメリカ出身のツインギターの4人組、ブルータル・ポルノ・デスメタル・バンド。インナージャケットはもちろん18禁の異物挿入、陰核ピアスのアップ!「ヴヴヴ」と「ワギャギャ」のツーパターンのボーカルに「ウゴウゴ」のギターリフがからみつくサウンド。リフはけっこう考えられており、なかなか印象的。録音状態が非常に良く、ボーカルが生々しく、ドラムの怒濤の疾走感も良くでています。ただし曲ごとにお決まりのように挿入されているナレーションや映画からの引用(もちろんアクメもあり)がちょっとうっとうしい。サンクスリストにずらりと並んだバンド名をみるだけでも楽しいヨーロピアン・ブルータル・サウンドです。
1993年にDave Kibler(g&back vo)によってアメリカ、イリノイで結成されたFuckやらCunt、PussyやCumが大好きなツインギター、絶叫咆哮ツインボーカルの4人組、ポルノ・デス/ゴア・グラインド・バンド3作目のスタジオ・アルバム。2作目からドラムスを担当していたNIck Nullが心臓発作で倒れたためJames Whitehurstに交代(ripということは亡くなったのか?)。今まで以上にクリアな音質で非常に生々しいサウンドです。ゲボゲボのボーカルも、絶叫も目の前で吠えてる感じだし、ギターリフも鮮明。アタックの強いスネアやバスドラも勢いがあり、カッコいい!何かとジャケットの猥褻さに話題性がありましたが(相変わらず歌詞は猥褻)、これはCANNIBAL CORPSE級のメジャーサウンド。何がなんだか分からない醜悪さのみを求めるマニアにはちょっともの足らないでしょうが、一度踏み込んでみたい初心者にはお薦めの作品です。
ドイツ出身のツイン・リードギターのスラッシュメタル・バンド、1984年のデビュー作のデジタル・リマスター再発盤。
スウェーデン出身のツインギター5人組、サード・フル・アルバム。前作で聴かせてくれたDISMEMBERタイプのデスラッシュ・サウンドは健在で、さらにデスロールっぽくなったり、ミドルテンポのヘヴィな曲をやったりと、幅が広がった感じ。ボーカルの声もLowデス声一歩手前で踏みとどまっているし、何よりザクザクのリフから流れるようなソロワークは見事です。デスメタルには染まりたくないスラッシュ・ファンは必聴作品です。
スウェーデン出身のデス/スラッシュメタル・バンド、5曲入りミニ・アルバム。頑なにスウェーデン産スラッシュをやっております。
スウェーデン出身の5人組、セカンド。プロデュースをTomas Skogsberg&Fred EstbyというDISMEMBER人脈が担当しており、明らかに前作から数段進歩した作品。1曲目のイントロからあのギターサウンドが登場で、全編硬質なデスラッシュになっています。曲構成もコンパクトにまとまり、メロディアスなギターソロがより顕著に浮かび上がってくる感じです。DISMEMBERファンなら間違いなし。
スウェーデン出身のツインギターの5人組、デビュー作。ザクザクのリフに緩急を取りまぜた曲調、泣きのギターソロ、吐き捨てボーカルといったスラッシュの王道サウンドを展開。(2)のように女性ボーカルを導入したり、ピアノやフルートを導入したメロデスのような曲もやってますが、基本はメロディアスなギターをフューチャーしたオーソドックスなスラッシュです。ほとんど曲間のない構成で、一気に聴かせてくれるところも優良!
BESTIAL WARLUST、DESTROYER666の活動で知られるPhil Gresikを中心にしたバンド、2作目。前作と比べると随分と聴きやすく、また刺激度も増幅した作品。基本的な路線は男性の朗々としたボーカルを導入したゴシック・サウンドですが、バックの演奏は起伏のある、ドラマティックでメタリックなものになっております。特に女性コーラスを入れた大仰な曲調は近作のLACRIMOSA風だし、キャッチーなメロディとソロギターの印象的な部分ではDAN SWANOのソロ作品のような感じもあり、なかなかおいしい。気怠げでダークな雰囲気にヘヴィメタルの分かりやすさを導入しているあたり、北欧産のゴシックに近く、メタル系のゴシック・ファンなら聴き応えあるはず。
オーストラリア出身のアトモスフィカル・ダークゴシック/ブラックメタル・バンド。基本的にはどんよりと重く沈み込む曲調に男性の朗々としたボーカルを入れたお経系サウンド。アグレッシヴな部分や、ノリのあるメロディックでメランコリックなゴシック調ではフィーメイル・ボーカルを使い、割と多彩な曲調を演出しております。
ダーク・ゴシック・マニアは要チェックのレーベルDARK SYMPHONIESからリリースされたアメリカ出身の女性ボーカルを擁する3人組、2作目(?)。スケールの大きい大作が中心で、いわゆるダーク・ゴシックの神髄を聴かせてくれます。男性デス声と女性ボーカルのからみに、ヘヴィなギターリフが重苦しく漂う中を、メロディアスなキーボードがわずかな彩りを添えたサウンド。凶悪、凶暴さはないものの恐ろしげなブラックメタルに通じるところもあります。ミドル〜スローテンポが中心で、特に(7)は20分にも及ぶ「ドドドンドン」の繰り返しで、そのオカルトチックな雰囲気はダタものじゃない。耽美系とは対極のオカルト・ダーク・ゴシック。
フランス出身の女性キーボードを含む4人組、シンフォニック・ブラックメタル。女性キーボードと言うことでちょっとは期待しましたが、やっぱフランス産には良いのがない!このバンドもオーソドックスなブラックメタルの域を脱しておらずひたすら単調なサウンドが続きます。まあキーボードがそれなりに壮麗だったり、メロディアスだったりしますが、それなりです。女性メンバーがいるバンドのマニア向き。
スウェーデン出身のツインギターのメロディック・デス/ブラックメタル・バンド、前作より3年ぶりの4作目。その前作まで導入されていた女性ボーカルはなくなり、また特徴的だったフルートも1曲だけになっており、ブラックメタルにおける変化技による叙情性といった部分が乏しくなって、ファンにはちょっと残念。ただAndy LaRoqueのプロデュースの下、絶叫咆哮を使い、ザクザクのギターリフ、エモーショナルなツインリードを導入したそつのないメロディアスなブラック/デスメタルは堪能できます。
スウェーデン出身のツインギターのメロディック・デス/ブラックメタル・バンド、前作より3年ぶりの4作目。その前作まで導入されていた女性ボーカルはなくなり、また特徴的だったフルートも1曲だけになっており、ブラックメタルにおける変化技による叙情性といった部分が乏しくなって、ファンにはちょっと残念。ただAndy LaRoqueのプロデュースの下、絶叫咆哮を使い、ザクザクのギターリフ、エモーショナルなツインリードを導入したそつのないメロディアスなブラック/デスメタルは堪能できます。ボーナストラック2曲入りブラジル盤。
2作目。
フルート奏者もフューチャーされているメロディック・デスメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。アコースティック・ギターやそのフルートがとても効果的に挿入されていて、気持ちいいです。ギターリフもはっきりとしており、ベースラインも凝っています。北欧系の寒々したメロディではありませんが、聴きごたえあります。
1992年に結成されたスウェーデン出身のメロディック・デス/ブラックメタル・バンド、5作目のアルバム。デビュー作から3作目あたりまでは女性ボーカルやフルート、ヴァイオリンなどを導入した変化技も多用するバンドでしたが、今作では実にオーソドックスに叙情デスメタルサウンドを展開しております。元々そのメロディセンスは非常に高くDISSECTIONあたりに匹敵する内容だったので、ここへ来てこういった堅実な作品をリリースするあたりプロ根性を垣間見ました。ミッドテンポを主体に悲壮感を漂わす絶叫ボーカル、印象的なリフにソロをバシバシと決めるギター、ドラマティックに叩き出されるドラムスなどデスメタルの醜悪さと泣きのメロディが見事に融合。GRAVEWORMあたりのファンも必聴の全8曲47分。
スウェーデン出身の4人組、メロディアス・デスメタル・バンド、3作目。フルート、チェロ、さらには女性ボーカルを導入したメロディック路線は相変わらず。ボーカルは絶叫型ですがきちんと歌っている(?)タイプ、印象的なギターリフ、さらには叙情派必聴のソロなど聴きどころ多数。(3)(5)(7)のような攻撃的パートと叙情パートを組み合わせた長い曲もうまく消化しており聴き飽きない構成、展開を持続しています。そろそろ一線級の仲間入りか!
スウェーデン出身の4人組、メロディアス・デスメタル・バンド、3作目。フルート、チェロ、さらには女性ボーカルを導入したメロディック路線は相変わらず。ボーカルは絶叫型ですがきちんと歌っている(?)タイプ、印象的なギターリフ、さらには叙情派必聴のソロなど聴きどころ多数。(3)(5)(7)のような攻撃的パートと叙情パートを組み合わせた長い曲もうまく消化しており聴き飽きない構成、展開を持続しています。そろそろ一線級の仲間入りか!ロシア盤。
ブラジル出身のギター、キーボード、ピアノ、ベース、スパニッシュギター担当のHellhammerとドラムのTormentorの二人組のゴシック・ドゥーム・デスメタル。Mallakなる男性ボーカルと女性ボーカル、ヴァイオリン、フルート奏者がゲスト参加。南米出身でありながらもこの寒々としたサウンドは見事!ゆったりとしたミドルテンポの曲にブラックメタルっぽい絶叫型ボーカル、牧歌的なヴァイオリンが絡む1曲目からフォーク/トラディショナルな雰囲気が漂っています。お約束の女性ボーカルも結構歌っており、全体的にBLACK SABBATH風のおどろしいリフを用いてダークな印象を与えながらも、随所にフルートやシンセサイザーを導入してメランコリックに迫ってきます。スパニッシュギターは(4)のイントロで聴けます。
アメリカ・オレゴン出身の血塗れ4人組、ゴア・ブルータル・デスメタル・バンド。曲頭にエログロなSEを導入しており、ボーカルはゲロゲロとワーギャーの掛け合いでゴア・グラインドな雰囲気ですが、ゴリゴリとしたギターリフとスラッシュビートを多用したオールドスクールなデスメタル。メタリックなギターソロもあってゴア/メタルといった感じ。
オーストラリア出身の3人組ブラックメタルバンド、デビュー作。現DIMMU BORGIRのギタリスト、アステンヌはかつてこのバンドのオリジナル・メンバーだったようで、非常に近いタイプのサウンドを展開しています。キーボードを大胆に導入し、それによってかなりメロディアスな印象があるものの扇動型ギターリフに絶叫型ボーカルはかなりアグレッシヴ。今のDIMMU BORGIRよりも荒々しい感じが残っております。シンフォニックなブラック・ファンは必聴
ブラジル出身の3人組、ブラックメタル・バンド。鉄十字をイメージしたアルバム・ジャケット、ウォー・ブラックメタルとクレジットしたり、しっかりと白黒メイクしたメンバーなどカルト・ブラック・マニアなら思わず手が出るはず。サウンドもブラジリアン特有のそつなくこなした雰囲気があり、またボーカルやギターリフが前面に出た録音で生々しくて大変良い。ボーカルがエフェクトされておらずちょっと幼稚っぽくバカバカしい感じがしますが、その辺り好みが分かれるかも。ギターはトレモロとザクザクしたものを使い分け、それに合わせてドラムスもブラスト、スラッシュビートを駆使した緩急をともなったもので聴き飽きない。カルト・ブラック、ウォー・ブラック・ファンは聴いて損なしの全10曲34分。
ポーランド出身のGRAVELANDのDarkenによるケルティック・フォークメタル・プロジェクト。全編いわゆる中世ヨーロッパの騎士をモチーフにした大仰かつ悲壮感漂うインストルメンタル。男女のコーラスが導入されていますが、明確な歌、歌詞はないようです。MITHOTYN等のヴァイキング・デスメタルと比較するとひたすら悲壮感が漂います。曲調も単調だし、延々と繰り広げられる映画のBGMみたいのが60分、コレはGRAVELAND&NO COLOURS RECORDSマニア向け。
スウェーデン出身の5人組、メロディック・デスメタル・バンド、デビュー作。再びメロディック・デスメタル界の復活の息吹を感じさせるバンドの登場です。パワフルな咆哮とヒステリックな絶叫のツインボーカル、ブラストビートを随所に導入しながら、怒濤の疾走感を保っているドラムス、DISMEMBER系のヘヴィなリフがブルータリティ溢れ、印象的な煽動型のリフが叙情性を醸し出しております。さらにはテクニカルで泣きの要素もあるギターソロが大々的にフューチャーされており、(5)(6)のようなドラマティックな要素を持った曲作りも見事。鋭利でソリッドなスピード感と、怒号の重量感を併せ持ち、全曲ハイテンション、ハイレヴェルの作品。すべてのデス/ブラックメタル・ファン必聴作!!
フィンランド出身のトリプル・ギターの6人組、ゴシック・デスメタル・バンド、ミニ・アルバム。さすがに3人もギターがいるだけあって、非常にメロディアス。ボーカルはゴシック特有のバス・ボーカル。ツーバスを使ったドラマティックな曲調に印象的なギターリフ、その上に流れるようなギターソロがメランコリックでたまりません。ちょっと同郷のCRYHAVOCに似た感じで、とにかくギターリフが耳に残ります。
フィンランド出身のツインギター、キーボードの5人組で、後にDIVERCIAに改名してアルバムをリリースしたバンドの4曲入りミニ・アルバム。(1)(2)(4)はそのDIVERCIAでも再レコーディングされており、すでにこの時点でこの曲調をやっていたことが伺えます。DIVERCIAでのアレンジの方がやはりよりダイナミックになっており迫力がありますが、ダークでメランコリックさはこちらの方が上のような感じ。(3)のスローな曲も雰囲気があり、DIVERCIAのファンなら聴いても損なし。
ポーランド出身のツインギターの4人組、デビュー・フル・アルバム。ウゴウゴとしたヨーロピアン・ブルータル・デスメタル然りなギターリフと、喉の奥に何か詰まってるとしか思えない咆哮型ボーカル、ブラストビート全開のサウンド。しかし天下のRELAPSE RECORDSがその程度で契約するはずはないと思ったらその通り、自在に弾きまくるメロディアスなギターソロが大胆に導入されており、ツーバスの疾走と相まって非常にカッコいい!けっこう複雑な曲展開もこなしており、シンセサイザーの導入や曲のアレンジ面でもなかなかの工夫がみられます。ただ単にアグレッシヴ、ブルータルではなくヘヴィメタル本来のかっこよさを持ったサウンドです。願わくば専任のパワフルなボーカリストの参加を!たとえブルータル・デスでもギターソロは必須という人は必聴!!
ポーランド出身のツインギターの4人組、ブルータル・デスメタル・バンド、2作目。前作はいかにもポーランド産といった激重、激速デスメタルに自在に弾きまくったギターソロがインパクト大でしたが、今作もその路線に変わりなし。さらに今作ではキーボードまでも大胆に取り入れて、荘厳な雰囲気まで持っており、凄まじい勢いで迫ってきます。ガテラルなボーカル、ウニョウニョとうねりまくるギターリフ、目まぐるしい展開を聴かせるハイパー・ブラストなドラムスといった暗黒ブルータル・サウンドを柱にソリッドに切れ込む速弾きフレーズがカッコよく、そこに嫌みがない程度のキーボードが厚みを加えておりますます刺激的。東欧圏ブルデス・ファンはもちろん、爆走型ブルデス・ファンは必聴の全12曲36分!
ポーランド産のデスメタル4バンドのスプリット
スウェーデン出身のインダストリアル・ヘヴィ・スラッシュ・バンドでNUCLEAR BLASTへ移籍しての通算3作目。サウンドはアメリカで流行のヘヴィ・ロックで、MACHINE HEADタイプの音と言えば判っていただけるでしょう。ぶるんぶるんとしたスラッシュ・ギターにアングリー・ボイスでスピードも適度にあります。やはり北欧出身のバンドなのか、完全にモダン・ヘヴィじゃなくFACE DOWN同様のノリも感じます。モダン・スラッシュ・ファンは一聴の価値あり。
スウェーデン出身のツインギターの5人組、キーボード奏者が全面的に参加しているメロディック・デスメタル・バンド。シンフォニックなキーボードが大々的に導入された北欧メタル然りなサウンドをパワフルな絶叫型ボーカルに歌わせたタイプで、ギターのアグレッシヴなリフから流れるようなメロディアスなソロへの展開は鳥肌もの。まるでEDGE OF SANITYにたっぷりキーボードを入れたような感じで、叙情度、クラシカルな雰囲気は非常に高い。特にスローな(3)、ミドルテンポからドラマティックに盛り上がる(4)、クサすぎるギターソロの(5)などは、デス・ボイスが嫌いというだけで聴かない人は必ず損をする作品。
チェコ出身のゴシック・デスメタル・バンド、2作目。今作はツインギター、キーボードの6人組になっており、さらにソプラノとフルート奏者がゲスト。アグレッシヴかつプログレッシヴな演奏、咆哮型デス声、ソプラノやフルートといった素材で組み立てられた究極が当店自慢のFORGOTTEN SILENCEですが、このバンドも近いレヴェルにいます(だたしその差は大きいけど)。ちょっとこもり気味の音質が難点ですが、アグレッシヴ・パートから静への展開、アコースティカルな叙情パートやシンフォニックなキーボード、ドラマティックな曲展開などが堪能できます。女性ボーカルの導入は少な目ですが、マニアなら聴いて損なし。
チェコ出身のRichard(g,vo)とZurkis(Key)の二人によるゴシック・デスメタル・バンド。ゲストでフルート兼女性ボーカル、ドラマーとベーシストが参加。これはなかなか良い出来です。当店お薦めのチェコのFORGOTTEN SILENCEにも似た起伏の激しい展開を有しており、ボーカルは咆吼型デス声ですがほとんどインストルメンタルが主流で、神秘的で予言的な雰囲気のシンセサイザーによるメロウなパートからヘヴィメタル然りとしたアグレッシヴなパート、ノリのあるゴシック然としたパートへの変化が多用されています。ギターのメロディにもたっぷりと情感があふれており、テクニカルなゴシック・デス・ファンには見逃せない作品。(9)なんかはまるでEVEREVEの世界。
フランス出身の男女ツインボーカル、ギター兼シンセ、ドラムス、ベースの5人組。1曲目から壮麗でクラシカルなイントロとジャケットのイメージからしてゴシックな作品かと思いきや、ヒステリックな絶叫とブラストビートを駆使し、シンセサイザーがバックを埋め尽くす、シンフォニック・ブラックメタルでした。緩急を付けたドラマティックで、長い曲が中心で、女性ボーカルはソプラノのコーラスとして導入。さらに随所でアンビエントなピアノのソロや様式メタル系のギター&キーボードのユニゾンもあり、タイプとしてはABIGORっぽい感じがします。シンセの音色もピアノからパイプオルガン風の重厚なもの、ストリングス系の悲壮感漂うものまで使っており、聴き応えあり。静と動の対比に重点を置いたクラシカルなブラックメタル・ファンなら聴いて損なし。
ドイツ出身のゴシック・バンド、カヴァー曲集。かなりこだわりを持って編集されており、80年代初期にいわゆる今のゴシック・ミュージックの始祖といわれるTHE CURE,THE SISTER OF MARCYが登場してから20年の歳月を5年ごとに分け、それぞれの期間からCHRISTIAN DEATH,PARADISE LOSTさらには、LACRIMOSA,TYPE O NEGATIVE,MARILYN MANSONまで、時代の変遷をたどれる構成。彼らのオリジナル・アルバムを聴いた時に感じた「影響されたバンド」をそのままカヴァーしております。LOVE LIKE BLOODのファンにはこのバンドの過去を体験できる作品。
またもやHYPOCRISYのPeter Tagtgrenがプロデュースした、LOVE LIKE BLOODのセカンド・フル・アルバム。ギター中心のゴシックメタルですが、そのギターセンスが非常に良いです。正統的ヘヴィメタリックなギターワークを中心に、オルタナやギターポップ的な展開も見せており、かなりのテクニシャンでしょう。ボーカルはゴシック特有のダルい声ですが、女性ボーカルのコーラス参加もあって、かなりメロディアスでノリも良いです。
キーボードを大々的にフューチャーした知的なゴシック・サウンドを聴かせてくれる彼らのデビュー・ミニ・アルバム。ジャケットセンスが素晴らしく良くて思わず納得(インナーだけど)してしまいますが、サウンドもゴシック特有のダルいボーカルに浮遊系のギターワークがたまらなく耽美。ソロではこれがまた気持ちいいくらいにメロディアスで、このバンドのセンスの高さがうかがえます。PARADISE LOST系のゴシック・ファンは必聴、必携の作品。
フィンランド出身、女性ボーカル、キーボードのいる5人組。ボーカルのClaudia Carnal嬢の露出度がかなりエロいバンドで、サウンドの方もメタルというよりもグランジ/オルタナティヴ系のサウンドを展開。ヘヴィな掻き鳴らしギターリフにベースラインを強調したダイナミックなリズムでノリがありながらもどこか一歩退いた冷めた部分のある排他的な曲調が主体。タイプ的にはLULLACRYをもう少しダークにした印象。
ファンタジック・メタルの代表格RHAPSODYのギタリスト&ソングライター、LUCA TURILLIのセカンド・ソロアルバムの全世界35000枚限定のデジパック版。2曲のボーナストラック「Dark Comet's Reign」「Demonheart」と40ページカラーブックレット、Luca自身のライナーノーツ付き。シンフォニック・コズミック・メタルの世界がたっぷり!
アメリカ、ミシガン出身の4人組、デス声を導入したスラッシュメタル。ギターソロはメロディアスだし、アコースティックによる泣きメロ、シンセによる壮麗なイントロ、女性ボーカルも適所に配しており、その辺りは北欧ブラックの流れも汲んでいるようです。スピード感はあまりなく、ドラマティックに仕上げていますが、北欧のバンドほどではなく、やっぱりデス声のテクニカル・スラッシュっぽい感じです。
スウェーデン出身の3人+テクニカルサポート1人の4人組、デスラッシュ・バンド。強力なツーバスドラムにスラッシーなギターリフが疾走感を保ちつつヘヴィなサウンドに仕上げています。ボーカルはブルータル系の咆哮型ですが、スピードの変化、曲展開があり非常にテクニカル。ギターソロは正統派HMの流れを継ぐメロディアス系ですが、いわゆるメロデスとは違う芯の太いサウンド。サンプリングやサウンドエフェクトを手掛けるメンバーの存在が大きい!
1993年にMichael NicklassonとWojtek Lisickiを中心に結成されたスウェーデン出身のデスメタル・バンド、何と9年ぶりのセカンド・フルアルバム。その間Wojtek LisickiはLOST HORIZONに、Michael NicklassonはDARK TRANQUILLITYで活躍、新たにLOST HORIZONのベーシストMartin FurangenとTHE GREAT DECEIVER〜DIMENSION ZEROのドラムスHans Nilssonを迎えて制作。全11曲中新曲は5曲のみでCELTIC FROSTの「CIRCLE OF THE TYRANTS」カヴァーと1994年の「THE DEMON OF 1994」と題された作品のリマスターが収録されています。多少パワー不足のデスボーカルながらウニョウニョと蠢くギターリフ、手数足数の多いドラムスによるブルータルなデスメタルにシンセサイザーによるDIMMU BORGIR風のキラキラとした味付けがなされており、シンフォニック・ブルデスみたいな感じ。次作での完全復活を期待したい全11曲58分!
ウクライナ出身でNOKTURNAL MORTEMのメンバーが在籍するブラックメタル・バンド、2003年作品。最近そのNOKTURNAL MORTEMのリーダーKnjaz Varggothが殺されたと聞きましたが・・・今作ではそれまでのキーボードを主体にしたシンフォニックな味わいはなく、トレモロ・リフによるギターを中心に極めてRAWでプリミティヴな作品。社会に絶望したように吐き捨てる絶叫型ボーカル、ウニョウニョと蠢くギターリフ、チリチリと神経を逆撫でるシンバル&怒濤のようなツーバス連打が決めのドラムスなど、ウォーブラックのスタイルを取っております。DARKTHRONE〜MAYHEM〜EMPERORといった90年代初期ノルウェー出身のブラックメタルの始祖から10年以上を経た今、再び新たな真性ブラックメタルの生誕を見た思いです。この反体制の全8曲42分、これを聴かずしてブラックメタルを語るなど笑止の至り!
ウクライナ出身のシンフォニック・ペイガン・ブラックメタル・バンド。同郷のNOKTURNAL MORTUMのSaturious(key)とKnjaz Varggoth(g)が参加。黒魔術の呪文を唱えるがごとくイヴィルな呻き声のボーカルがエキセントリック。キーボードを主体にしたサウンドで、クラシカルな重厚さと叙情性を併せ持ち、なおかつメロディアスなフレーズも連発させるタイプ。スピード感、ヒステリックさを少な目にしたCRADLE OF FILTHみたいで、より悪魔的な部分を強調した感じで、スケール感の大きい、大仰で寒々しいブラックメタルが堪能できます。ただし音質が悪いのが難点。
ウクライナ出身の3人組でNOKTURNAL MORTUMのメンバーも参加していることで知られるシンフォニック・ブラックメタル・バンド、4作目。それまでのかなりチープなプロダクションから一変して、しっかりとした音作りがまず合格点。ゆったりとしたCRADLE OF FILTHか、はたまた陰鬱なDIMMU BORGIRといった路線は周到しており、イヴィルな絶叫ボーカル、ザクザクしたギターリフにストリングス系のキーボードが荘厳かつ叙情的に鳴り響いており、なかなかの出来。スピード感はないもののヒステリックなトレモロ・リフの前面を躍動するキーボードが魅力的な(3)や、寒々しくプリミティヴな(4)、一般凡人的メタルの常識ではないポップでキャッチーな(6)などセンスのある楽曲が目白押し、加えて全曲ロシア語の歌詞。知的レベルの高いブラックメタル、全8曲50分!
詳細不明なんですが、たぶんウクライナ出身の2人組によるペイガン・ブラックメタル・バンド。チープな音質ながら内容はEMPERORかCRADLE OF FILTHといったシンフォニック・ブラック全開でビックリ。吐き出すような絶叫型ボーカル、煽動型ギターリフを主体に、ドラマティックに疾走する曲調にシンセサイザーが壮麗、クラシカルにかぶさっており、随所で「オッ!」となる展開があります。ストリングス・サウンドや叙情パートの導入、静から動への変化などもなかなかはまっており思わずニヤリ。ただ残念なのは音質と、尻切れになったり、頭が欠けたりして1曲1曲を大切に録音していないところ。シンフォニック・ブラック・マニアなら聴いても損なし。
ウクライナ出身のNOKTURNAL MORTUMのメンバーが在籍するトータルターリアン・ブラックメタル・バンド、カセットテープのみでリリースされていた作品のCD化。録音年代がよく分からないんですが、ここで聴かれるサウンドはオールドスクールなブラック/スラッシュっぽい感じで、それまでのシンフォニックな感じとは多少趣が違います。ロングノートのキーボードが活躍しますが、かなりゆったりとした感じでダークな面が強調されており、加えて音質がまろやかな分ブラックメタル特有のノイジーでザラザラした感じもないのが残念。何が何でもLUCIFUGUMマニア向けの全9曲43分。
グラインド・デスメタル
オランダ出身の4人組、メロディック・ファスト・ブラックメタル・バンド、ファースト・フルアルバム。実はレーベルインフォの原文(英語)のまま当店HP掲載されていましたが、さすがは耳の早いお客様により飛ぶように売れた曰く付き。それもそのはず、MARDUKをさらにRAWプリミティヴにした様な感じで実にカッコいい。ボーカルは吐き捨てるような絶叫型。うねうねと上下するトレモロリフ、ほぼフルブラストといったサウンドを展開。特にドラムスが抜群に上手く、ワンバス・ブラストからツーバス連打のスラッシュビートへの切り返し、シンバルワークなどのオカズがピタリとはまっており、このドラムスによる緩急があればこそのファスト・ブラックといった感じの全10曲39分。
ベルギー出身の4人組、ブラックメタル・バンド、3作目。イントロの淫獣系のグチュグチュシした効果音に期待したら「何じゃこりゃ?」カセットテープ並の音質(低音が全くない)でサクサク、スタスタな音です。でもやってることはまともで、BLACK SABBATHをルーツとしたオドロオドロしいギターリフや、BURZUMやBATHORYといった初期ブラックメタルを彷彿とさせる扇動型ギターリフに、隣の部屋で歌ってるような絶叫型ボーカルを導入しています。曲調も多彩だし、さらには(5)ではバンジョーまで導入されており、ヒステリックな狂気のサウンドにほのぼの感が漂って、もう病みつき。おそらくはわざとこの音質にしてるんであろうバンドの知的な部分が感じられます。CRANIUMが解る人には解るはず!!
1990年にBarditus(vo)とZwelg(b)によって結成されたベルギー出身の異色ブラックメタル・バンド、7作目。 DARKTHRONEの出現をきっかけとしたノルディック・ブラックメタルとはまた別の路線を展開するアヴァンギャルド系のブラック/スラッシュ・サウンドです。このバンドの特色としてはダリの絵画のようなアートワークからも知れる通り偏執狂的な突発技があり、ジャラジャラとしたギター、絶叫型ボーカルによるブラックメタル然りな部分にBLACK SABBATHのドゥーミーなリフレインと狂気に満ちたギターソロやバンジョー、サックスといった反則的な楽器の導入があります。ブラックメタルに美を求める人には不向きながらも、シュールな世界が好みの人は聴いて損なしの全8曲40分。
フィンランド出身のツインギターの5人組、待望の2作目で、SPINEFARM移籍第一弾。前作を気に入っている人なら文句なし必聴!ですが、良くも悪くもメジャーなサウンドになって(当然か)多少パンキッシュな部分が薄れ、ロックっぽくなったのが残念ですが、これは進化の過程での必然。かなりヘヴィロックを意識したラウドなサウンドです。それでも(1)(3)(7)(9)(10)など基本路線は変わっておらず、LULLACRYというバンドの個性が前面に出ている作品。(4)は今までになかったスローバラード。そしてあの名曲「SWEET DESIRE」を凌駕する(5)でやっぱり奴隷になってしまいます。ジャケット・センスも格段に良くなったし、(中指立てたTanya嬢の胸元に目がいく!ああ〜悲しい男の性(*^▽^*)LULLACRYファンはもちろん、ヘヴィロック・ファン必聴作!!!!!!!!!!!!!!
フィンランド出身のツインギターの5人組、待望の2作目で、SPINEFARM移籍第一弾。前作を気に入っている人なら文句なし必聴!ですが、良くも悪くもメジャーなサウンドになって(当然か)多少パンキッシュな部分が薄れ、ロックっぽくなったのが残念ですが、これは進化の過程での必然。かなりヘヴィロックを意識したラウドなサウンドです。それでも(1)(3)(7)(9)(10)など基本路線は変わっておらず、LULLACRYというバンドの個性が前面に出ている作品。(4)は今までになかったスローバラード。そしてあの名曲「SWEET DESIRE」を凌駕する(5)でやっぱり奴隷になってしまいます。ジャケット・センスも格段に良くなったし、(中指立てたTanya嬢の胸元に目がいく!ああ〜悲しい男の性(*^▽^*)LULLACRYファンはもちろん、ヘヴィロック・ファン必聴作!!!!!!!!!!!!!!
フィンランド出身の女性ボーカルをフロントにしたツインギターの5人組、3作目のフルアルバム。先行シングルで周知のようにボーカルが交代しており、その変化を危惧しましたが、歌声、歌い方などは非常によく似ており違和感なし。楽曲に関しても今まで同様のパンキッシュでストレートなノリを持ったシンプルな曲を主体に、ヘヴィでラウドでダイナミックな部分と憂いのあるクリーンなギターサウンドや歌メロが交錯したメロディアスなサウンド。当然の事ながらいわゆるギターソロなどの演奏オリエンティッドなメタルとは違ってボーカル&楽曲のノリが優先するバンドなので、いかにキャッチーな部分があるかが評価の対象となるんですが、今作は前、前々作を遙かに凌ぐ曲がそろっています。確固たるLULLACRYサウンドが堪能できる作品!
フィンランド出身の女性ボーカルがいる5人組のパンキッシュなヘヴィロック・バンド、3作目のフル・アルバム「CRUCIFY MY HEART」からの2曲入り先行シングル。今作からボーカルが聴くと観るとでは大違いだったTanya嬢から黒髪のTanja嬢に変わっており、ある程度は見栄えもよくなったかも(まあプロモ写真だけでは判断しかねますが(^_^;)サウンドは前作までの路線を周到しており、ヘヴィでウネリのある演奏に、ロリ系の女性ボーカルがのっかるパターン。新ボーカルのTanja嬢の方がちょっぴり甘い感じがします。ボーナストラックとしてNINE INCH NAILSの「Head Like a Hole」のカヴァー収録。
フィンランド出身のツインギターの5人組、デビュー作。ボーカルは2000年度超強力新人TO/DIE/FORの「IN THE HEAT OF THE NIGHT」でデュエットしていたTANYA嬢。やっぱり凄いわ、フィンランド音楽シーンは...今まで見逃していたのが悔しい!「IN THE〜」ではセクシーボイスだったけどここでは激しいギターリフとダイナミックな曲調をバックにアグレッシヴに歌っております。決して上手いボーカルじゃありませんが、たとえばJohn Bon Joviみたいに何か惹き付けるものがあり、それはすべて(4)のタイトル曲に集約されています。一度聴いただけで耳に残る歌メロ、激しさと叙情の見事なバランス、名曲です。ほぼ全曲曲間を切りつめた構成も見事!初期THE GATHERINGをもっと激しくして、北欧特有の泣きを加味した感じ。CRYHAVOC風味もあり。すでに次作はSPINEFARMからのリリースが決まっており、ブレイク必至!!
ドイツ出身の真性ブラックメタル・バンド、たぶん4作目。全編ヒステリックなファスト・ブラックで、寒々とした煽動型ギターリフ、絶叫型ボーカル、ブラストビートを多用したサウンドです。シンセサイザーによるメロディアスなフレーズや、情景音を入れたノルウェー産コールド・ブラックの味わいもありますが、あくまでオマケ程度で本質はファストに拘った感じ。どの曲も一本調子だし、MARDUKやEMPERORといった一線級と比較すると、まだまだといった印象です、ファスト・ブラック・マニア向け。
ドイツ出身のシンフォニック・ブラックメタル・バンド、2001年にはレコーディングが終了していたもののお蔵入りになっていた5作目のアルバム。ちょっと長めながらも教会の鐘の音を使った予感的なインスト曲に続いて、感情押さえ気味の絶叫型ボーカル、寒々しいトレモロリフ、疾走感のあるブラストによるファストな曲が登場。キーボードの使い方が怪しげで、キラキラしたキャッチーなものではなくロングトーンを使った荘厳さとダークさが暗黒面の恐ろしげな雰囲気を醸し出しており、オドロオドロしたSEなどの仕掛けもあり、いわゆるスプラッターじゃないホラーな感じがなかなか良い。スラッシーな疾走感もありメロディックではあってもネガティヴな全10曲54分、ダーク・エピック・ブラックメタルといったユニークなサウンド。
ドイツ出身のブラックメタル・バンド3作目。
ドイツ出身のキーボードを導入したシンフォニックなブラックメタル・バンド、2作目。絶叫型ボーカルと扇動型のギターリフ、ブラストビートを主体にしたドラムスはあくまでアグレッシヴなスピード・ブラックで、そこに結構トラディショナルなメロディを奏でるキーボードが活躍しています。攻撃的な音とこのキーボードの音の対比が結構おもしろくまたアコースティックギターを導入したりして、長い曲でも聴かせる構成力を持っているバンドです。
ファースト・フルアルバム
ドイツ出身で、Aran(ds、g、vo)Whyrhd(g、vo)そしてSindar(key、b、vo)の3人組ブラックメタル・バンド、6作目。今作は2002年にレコーディングが終了していた模様。前作「ELIXER OF SORROW」は多少ユニークなサウンドでその方向性が見極め難かったんですが今作は力作。初期EMPERORやこれまた初期HECATE ENTHRONEDタイプの狂気に充ち満ちたブラック・サウンドを展開しております。ノイズにまみれた様なザーザーとしたギターリフに暴虐絶叫ボーカルが叫き散らし、ブラスト全開のドラムスが暴走しております。その隙間をさらにキーボードが埋め尽くしており、音密度は非常に濃い。随所に導入されているメロディアスなパートや暗黒系のスローパートも病闇的な雰囲気を醸し出しており、久々の暴虐ブラックな全4曲46分、必聴!
1998年にM(g)とBalfori(vo,元1349)によってノルウェーで結成されたツインギター、キーボードの6人組ブラックメタル・バンド、デビュー作。他にもSPIRAL ARCHITECTやBORKNAGARのメンバーが参加。イーヴィルな絶叫型ボーカルに煽動型リフとザクザクしたリフを使い分け、時に切なくメロディアスに盛り上げるキーボード&ギターソロが情感たっぷりで、「NEXUS POLARIS」時のKOVENANTタイプのサウンドっぽい。しかもそれに留まらず曲によってはプログレッシヴ・マニアもニンマリのテクニカルな曲を披露したり、大仰なEMPERORタイプの曲があったりでけっこう幅広くしかもどの曲もスリリングで刺激的。ノルウェー産シンフォニック・ブラックの良いとこ取りみたいですが、それを上手く消化してる所が凄い。克明なベースラインがカッコいい!シンフォニック・ブラックメタル・ファン必聴作。
INVASIONレーベルが一押しする4人組、デビュー作。基本的には扇動型ギターリフとブラストビートを多用したブラックメタルですが、キーボードや効果音、ボーカルの声も数種類導入しており、ワンパターンに陥らないサウンドに仕上げています。出身は北欧じゃないらしいんですが、叙情メロディも十二分だし、スケール感の大きい曲もある。蛇足ながら、このバンドのドラムスはブラスト系のドラミングでも重く、ツーバスの連打は驚異的に速いっす。
イリノイ州シカゴ出身の4人組、MACHINE HEADタイプのモダンヘヴィネス・バンド。音楽的に別段目新しさは全くなくザクザクしたギターリフと、叩き付けるようなベース、複雑なリズムを難なく叩き出すドラムスといった感じで、アグレッションはかなり高い。ボーカルのアジテーション・ボイスもデスメタルのLOWボーカルを聴き慣れた耳にはかえって新鮮。曲がコンパクトで短く、全体を通して聴き疲れ、中だるみせず、一気に聴き通せるサウンドです。歌詞もアブナイのが多く、mother fucker,fuck you連発でけっこう楽しい。
ドイツ出身の3人組、シンフォニック・ブラックメタル・バンド。アルバムタイトルや青系統のジャケットなどから寒々とした叙情派のブラックを想像しますが、どちらかといえばEMPEROR系のサウンド。もちろん系統上にあるだけでEMPERORのレベルにはほど遠い。いまだにこんな初期ブラックメタルな音質も珍しいくらいで、まずはそこから変えないとお話にもなりません。曲自体はそれ程つまらないものではないし、ボーカルもヒステリックな絶叫ながらも妖しげな雰囲気が漂った、Ihsahn風の感じ(クリーンボーカルも導入)で、悪くはないです。音質もふまえたブラックメタル・マニア向け。
ドイツ出身のWOLFSMONDとHELLFUCKEDのメンバーによるコールド・ブラックメタル・プロジェクト。悲壮感漂わす絶叫型ボーカルが生々しく吠えまくっており、ギターやドラムス、ベースの音もクリアで克明で良い。延々と繰り広げられるトレモロ・リフやワンバスキックによるブラストも軽快だし、特に随所で聴かれるギターフレーズは寒々しく、また緩急を用いた曲調は叙事詩的でもあり、RAWでプリミティヴなブラックメタルの中でもかなりのメロディセンスを誇っています。初期のBURZUMやJUDAS ISCARIOTのファンはもちろん、極めて音質がよいのでダーク、コールド、スーサイダルなブラックメタルの初心者でも聴いて損なしの作品。
ウクライナ出身のブラックメタル・バンド、フルアルバム。息も絶え絶えに吐き出すような絶叫型ボーカル、ウニョウニョと蠢くトレモロ・リフ、そしてワンバス・ブラストとツーバスによるスラッシュビートを使い分けたサウンドを展開。そのヘイトフルでコールド、ミサンスロピックな曲調は昨今の絶望的なブラックメタル・ファンは要注目。一定のリズムパターンで延々と繰り返される曲調ながらギターリフのフレーズは実にメランコリックだし、ボーカルの嘆き悲しむような声とともに東欧特有のダークさがひしひしと伝わってくる作品。レコーディングメンバーや状況がよくわかりませんが、音質もよく、演奏も安定しております。久々に悲壮感と寒々しいさに特化した全7曲51分、ロシアン・ブラック・ファンは聴いて損なし。
ポーランド出身のツインギター、キーボードの6人組、シンフォニック・プログレッシヴ・ブラックメタル・バンド、ギリシャ神話をベースにした2作目で、METAL MINDからのリマスター、デジパック再発盤、ボーナストラック5曲収録、限定1000枚。大仰しいシンセによるシンフォニックな味わいと、ツーバス連打によるドラマティックな曲調、イヴィルな絶叫型ボーカル、テクニカルな演奏が適度に交じり合ったサウンド。
ポーランド出身のツインギター、キーボードの6人組、シンフォニック・プログレッシヴ・ブラックメタル・バンド、デビュー作。ツインギターの織りなすメロディアスなサウンドとチェロやフルート、オルガン系の音色のシンセサイザーを多用したり、絶叫型ボーカルを基本にしながら時折、地の底からのLOWボイスも取り入れて、かなりダークで神秘的で叙情的な雰囲気が合わさった作品。演奏技術、音質も抜群で、緩急、展開をふんだんに盛り込み、また随所に導入される場面展開的な効果音やアコースティック・ギターによる短い曲も見事に溶け込んでおります。ブラックメタル然りとした凶悪なスピード感はありませんが、逆に心底からダークなブラックメタルの世界に浸れます。知的暗黒サウンド!
ポーランド出身のツインギター、キーボードの6人組、シンフォニック・プログレッシヴ・ブラックメタル・バンド、デビュー作の再発盤、ボーナストラック1曲収録。ツインギターの織りなすメロディアスなサウンドとチェロやフルート、オルガン系の音色のシンセサイザーを多用したり、絶叫型ボーカルを基本にしながら時折、地の底からのLowボイスも取り入れて、かなりダークで神秘的で叙情的な雰囲気が合わさった作品。演奏技術、音質も抜群で、緩急、展開をふんだんに盛り込み、また随所に導入される場面展開的な効果音やアコースティック・ギターによる短い曲も見事に溶け込んでおります。ブラックメタル然りとした凶悪なスピード感はありませんが、逆に心底からダークなブラックメタルの世界に浸れます。知的暗黒サウンド!
ポーランド出身のツインギター、キーボードの6人組、シンフォニック・プログレッシヴ・ブラックメタル・バンド、デビュー作のリマスター、デジパック再発盤、ボーナストラック1曲収録。ツインギターの織りなすメロディアスなサウンドとチェロやフルート、オルガン系の音色のシンセサイザーを多用したり、絶叫型ボーカルを基本にしながら時折、地の底からのLowボイスも取り入れて、かなりダークで神秘的で叙情的な雰囲気が合わさった作品。演奏技術、音質も抜群で、緩急、展開をふんだんに盛り込み、また随所に導入される場面展開的な効果音やアコースティック・ギターによる短い曲も見事に溶け込んでおります。ブラックメタル然りとした凶悪なスピード感はありませんが、逆に心底からダークなブラックメタルの世界に浸れます。知的暗黒サウンド!
ポーランド出身のツインギター、キーボードの6人組、シンフォニック・プログレッシヴ・ブラックメタル・バンド、3作目のフル・アルバム。CHRIST AGONYも在籍していたPAGAN RECORDSからリリースされており、極めて音質がいいのと、それに伴って非常に音が重い。ブックレットも豪華。サウンドは本格的プログレッシヴ・メタルに通じるギターリフとリズム隊の切れの良さが耳に残り、数多いこういったプログレ・メタルの中でも間違いなくトップレベル。ボーカルだけが絶叫型でいわゆるデスメタルにカテゴライズされますが、縦横無尽に駆け巡るシンセとギター、そして複雑な曲展開、女声スキャットを導入した曲など、DIMMU BORGIRファンにも絶対お薦めの作品!
ポーランド出身のツインギター、キーボードの6人組、シンフォニック・プログレッシヴ・ブラックメタル・バンド、3作目のフル・アルバムで、METAL MINDからのリマスター、ボーナス2曲収録の再発盤。極めて音質がいいのと、それに伴って非常に音が重い。ブックレットも豪華。サウンドは本格的プログレッシヴ・メタルに通じるギターリフとリズム隊の切れの良さが耳に残り、数多いこういったプログレ・メタルの中でも間違いなくトップレベル。ボーカルだけが絶叫型でいわゆるデスメタルにカテゴライズされますが、縦横無尽に駆け巡るシンセとギター、そして複雑な曲展開、女声スキャットを導入した曲など、DIMMU BORGIRファンにも絶対お薦めの作品!
ポーランド出身のツインギター、キーボード奏者のいる6人組(ドラマーが脱退したようですが)、4作目のフル・アルバム。イントロの予感的な導入部から一変して、テクニカルでドラマティックなパワーメタル的デスメタルが登場。ボーカルがデス声ですが、緩急、複雑な曲構成、変拍子を使い、さらにはアヴァンギャルドな展開まで聴かせる作品。テクニカルな部分はVOIVODやMEKONG DELTA、DREAM THEATERに通じるし、ブラック/デスメタルとしてARCTURUSやULVERに、さらにアヴァンギャルドな部分はDILLINGER ESCAPE PLANEやPAN THY MONIUMといったジャズ的即興演奏な部分もあります。女性ボーカルを導入したダークでゴシックな部分もあり、非常に多彩な印象。ボーカルスタイルを含めてもっともプログレッシヴなデスメタル・バンドといえます。
ドイツ(?)出身のツインギターの5人組。メリハリのあるギターサウンドに浮遊するボーカルというPARADISE LOST系ゴシック・タッチのサウンドです。結構スペーシーでスケール感の大きいメロディアス・ハードに通じる雰囲気もありながらボーカルが全てをモノトーンな世界に引きずり込んでいます。アップテンポな曲はほとんどなく、後期のATROCITYに近い感じ。
チェコ出身のツインギターの4人組、エクストリーム・デスメタル・バンド。こりゃまた凄いバンドです。ボーカルはゲボゲボですが、そんなことはお構いなし!とにかくテクニカルな演奏が凄まじい限り。随所にキーボードやクリーンギター、クリーンボーカルを導入して、エキゾチックでメロディアスな雰囲気を出しつつ、手数足数の多いドラムス、ザクザクガリガリしたギターリフによるスピード・スラッシュを基本にストップ&ゴーの嵐吹きまくる複雑な曲を展開しています。全11曲で72分を超える大作嗜好のテクニカル・スラッシュ・ファン必聴作!
でた〜ブラジル出身のVoとG&B&ドラム・プログラムの2人組パソロジカル・コープス・ゴア・グラインド・デスメタル・バンド、待望のフル・アルバム。これはもう究極のボエボエボーカルにウニョウニョしたギターが繰り広げるグラインド・サウンド全開!ただドラムスは打ち込みなので、下水道系の醜悪なサウンドにトタトタズドドドしたあまりに正確なリズムはかえって浮いて聞こえるし、なんだか妙に整合性があって淡泊な印象。せっかくのボーカルも奥に引っ込んでいるのが残念。全31曲36分、バンド・ロゴのステッカー付きだけどグラインド・マニア向け!