アメリカ・ユタ州出身の4人組、アンチキリスト・ブラスフェミーなブラックメタル・バンド、デビュー作。暴虐の絶叫型ボーカル、ノイジーなギターリフにドタバタしたドラムスによるUSカルト・ブラック・スラッシュなスタイルです。緩急を使い分けてヒステリックで野蛮な部分とドゥーミーでメランコリックな部分を組み合わせており、また随所でメロディアスなパートなども挟み込み、一本調子にならない工夫がされており、カルト・ブラックならではのハチャメチャさにノルディック・ブラックの雰囲気を併せ持った優れもの。全7曲40分、USブラック・ファンは聴いて損なし。
3枚組ライヴ
アメリカ出身のドラマティック・パワー/スラッシュメタル・バンド、3作目。今作よりボーカリストが3オクターブの声域を持つマシュー・バーロウに交代しており、彼らの目指す劇的サウンドがより起伏のあるものになっております。アメリカのバンドながら非常にヨーロピアン、特にジャーマン・パワーメタルっぽい音には彼のようなボーカルが不可欠です。個人的にスウェーデンのTAD MOROSEと同様に歌えるボーカルのいる劇的パワー/スラッシュ・バンドとして好!
アメリカ出身のドラマティック・パワー/スラッシュメタル・バンド、3作目のリマスター、リミックス盤。今作よりボーカリストが3オクターブの声域を持つマシュー・バーロウに交代しており、彼らの目指す劇的サウンドがより起伏のあるものになっております。アメリカのバンドながら非常にヨーロピアン、特にジャーマン・パワーメタルっぽい音には彼のようなボーカルが不可欠です。個人的にスウェーデンのTAD MOROSEと同様に歌えるボーカルのいる劇的パワー/スラッシュ・バンドとして好!
USカルト・ドラマティック・パワーメタル・バンド、限定のCD5枚組BOXセット。彼らの1〜3作目「Iced Earth」「Night Of The Stormrider」「Burnt Offerings」のリマスター、リミックス(Jim Morrisが担当)版、初期のデモ音源「Enter The Realm」のCD盤、さらにICED EARTHというよりJon Schafferが憧れたバンドのカヴァーを収録したCDがセット。貴重な写真や解説満載の32ページのフルカラー・ブックレット、縦横25cmX14cmの豪華ケース入り。さらにレーベル・インフォでは、CD盤のレーベル面の印刷とアルバム内容が一致していないミスプリント盤が若干出回ったらしい(封を切らないとわかりません)限定盤の中でも限定のミスプリント盤は高値を呼ぶ?というわけで、マニアは必携のアイテム!ちなみにミスプリントが不都合な人はCENTURY MEDIA(申し訳ありませんが当店では対処できません)に送り返せば、送料負担で粗品とともに良品と交換してくれます原文(英語)はここ。カヴァー曲は以下の通り。1:Creatures Of The Night (Kiss)、2:Number Of The Beast (Iron Maiden)、3:Highway To Hell (AC/DC)、4:Burnin' For You (Blue Oyster Cult)、5:God Of Thunder (Kiss)、6:Screaming For Vengence (Judas Priest)、7:Dead Babies (Alice Cooper)、8:Cities On Flame (Blue Oyster Cult)、9:Long Way To The Top (AC/DC)、10:Black Sabbath (Black Sabbath)、11:Hallowed Be Thy Name (Iron Maiden)
アメリカ出身のドラマティック・パワーメタルバンド、ICED EARTHの初期ベストアルバム。欧州盤限定のデジパック2枚組。ヴォーカルは3作目より加入のマシュー・バーロウが差し替えています。哀愁漂うメロディラインにスラッシー&パワフルなサウンドはジャーマンファン必聴の一枚です。ヴォーカルもヒステリックなハイトーンじゃなくきちんと歌い分けています。パワーメタルファンにはお薦めです。
前作「SOMETHING WICKED THIS WAY COMES」から3年ぶり(その間3枚組のライヴがリリースされましたが)、通算8作目、スタジオ盤としては6作目になるアメリカ出身のパワーメタル・バンド。J.Schaffer(g)とM.Barlow(vo)を軸に前作より正式メンバーとなったL.Tarnowski(g)、今作より参加のR.Christy(ds)に、ベースは名手Steve DiGiorgioがゲスト参加。ちょっとエキゾチックなギターソロから始まり、焼き切れそうなまでのスラッシュ・リフと爆走ツーバス、ハイトーンボーカルによる(1)を聴きだけで、ファンは安心して聴いていただける作品です。比較的コンパクトにまとめられた印象の前作に比べるとドラマ性、叙情度、コンセプト的にも凝った感じ。しかしながら馴染み易いメロディ、展開を駆使しており、俗にいうプログレ・メタルの難解さや、垂れ流しに近い長ったらしい曲はなく、60分弱、ICED EARTH独自の世界に集中できます。今作のテーマはタイトル通り、ホラーワールドをモチーフにしており、ヒロイックなヘヴィメタルのクサさがあって、非常に刺激的。全曲捨て曲はなく、特に(9)〜(10)の流れは今作のハイライトであり、ドラマティック・パワーメタルの要素をこれでもか!と詰め込んだ名曲!!限定2枚組(DISC2はIRON MAIDEN「Transylvania」のカヴァーとJ.Schafferのインタヴュー収録)豪華デジブック仕様。
前作「SOMETHING WICKED THIS WAY COMES」から3年ぶり(その間3枚組のライヴがリリースされましたが)、通算8作目、スタジオ盤としては6作目になるアメリカ出身のパワーメタル・バンド。J.Schaffer(g)とM.Barlow(vo)を軸に前作より正式メンバーとなったL.Tarnowski(g)、今作より参加のR.Christy(ds)に、ベースは名手Steve DiGiorgioがゲスト参加。ちょっとエキゾチックなギターソロから始まり、焼き切れそうなまでのスラッシュ・リフと爆走ツーバス、ハイトーンボーカルによる(1)を聴きだけで、ファンは安心して聴いていただける作品です。比較的コンパクトにまとめられた印象の前作に比べるとドラマ性、叙情度、コンセプト的にも凝った感じ。しかしながら馴染み易いメロディ、展開を駆使しており、俗にいうプログレ・メタルの難解さや、垂れ流しに近い長ったらしい曲はなく、60分弱、ICED EARTH独自の世界に集中できます。今作のテーマはタイトル通り、ホラーワールドをモチーフにしており、ヒロイックなヘヴィメタルのクサさがあって、非常に刺激的。全曲捨て曲はなく、特に(9)〜(10)の流れは今作のハイライトであり、ドラマティック・パワーメタルの要素をこれでもか!と詰め込んだ名曲!!
1st.アルバム
ファースト・アルバムのリミックス、リマスター、ニューアートワークによるの再発盤
2nd.アルバム
セカンド・アルバムのリミックス、リマスター、ニューアートワークによるの再発盤
フロリダ出身のドラマティック・パワーメタル・バンド、通算6作目。4作目の「The Dark Saga」以降のアメリカン・コミック路線のジャケットもかっこいい出来。デビューから一貫してドラマティックで、アグレッシヴで、ヘヴィなサウンドを貫いてきた姿勢も変わらず。ただ前作、前々作のようなコンセプトものではなく、1曲1曲区切りのあるコンパクトな曲を中心にしており、これはこれで非常に聴きやすい。METALLICAの「Ride The Lightning」アルバムで聴かれた大作指向のスラッシュメタルにさらにドラマ性を加えたような曲を主流に、彼らの主戦場であるドイツのバンドの影響からか、(5)や(7)のようなジャーマン・スピードメタルに通じる曲もあり、さらに幅が出てきた作品。
アメリカ出身のドラマティック・パワー/スラッシュメタル・バンド、1991年のデビュー作から2001年までにリリースしたアルバムから選択された2枚組全23曲収録のベスト・アルバム。2パターンのフロントカヴァーにバンド・ヒストリーや歌詞を記載した32ページに及ぶブックレット付き。収録曲は下記の通りBook One「1.Burning times」「2.Wolf」「3.The hunter」「4.Curse the sky」「5.Melancholy(Holy Martyr)」「6.Stormrider」「7.Burnt offerings」「8.Travel ic stygian(live)」「9.Dark saga」「10.Written on the walls」「11.Damien」Book Two「1.Angels holocaust」「2.Desert rain」「3.Last december」「4.Watching over me」「5.Pure evil(live)」「6.The path I choose」「7.I died for you」「8.Disciples of the lie」「9.When the night falls」「10.Jack」「11.Iced Earth」「12.Violate(live)」
あの「SPAWN」をコンセプトにした、ICED EARTHの96年リリースの4作目。もとは「HELLSPAWN」ってタイトルでしたが変更。このバンドはとてもアメリカ出身とは思えない哀愁漂うドラマティックなヘヴィメタルを聴かせてくれており、それが今作のコンセプトに見事マッチ。アグレッシヴかつ劇的なスラッシュ・サウンドと哀愁に満ちたスローナンバーとの構成はドラマティックなスラッシュメタルの様式美といえます。
アメリカ出身のドラマティック・パワーメタル・バンド、新ボーカリストにTim Owensを迎えてのフル・アルバム。1曲目からアメリカ国歌で幕開ける今作はまさに大国USA=ICED EARTHの誇りと強さを誇示するかの如くで、Timのボーカルもロートル・バンドJUDAS PRIEST時よりも断然輝いております。M.Barlowに比べるとストーリーテラーとしての抑揚にかける部分があり、またいかにもヘヴィメタル然りな歌い方ですが、逆に若々しいアグレッシヴさ、感情を露わにする部分があってよい。曲作りに関するワンパターンは否めませんが、それはボーカルという表看板が代わったためそれまでのファンにも安心出来る作品を、というJ.Schafferの考えか。本当の意味での勝負は次作かライヴだな。ヨーロッパ盤2枚組デジパック仕様で、ディスク2は南北戦争時代アメリカ大陸史上最大の激戦「ゲティスバーグ会戦」を主題にした3曲31分におよぶドラマティック・メタル大曲。
Jon Schaffer率いるアメリカン・ドラマティック・パワーメタル・バンド、「SOMETHING WICKED THIS WAY COMES」アルバムから、哀愁漂う中、叙情に盛り上がる佳曲「MELANCHOLY(holy martyr)」のEP盤。他に(3)(5)は同アルバムからの曲で、(2)「Shooting star」はPaul Rodgers、(4)「Electric Funeral」はBLACK SABBATH、(6)「The Ripper」はJUDAS PRIESTのそれぞれカヴァー。(7)は超強力3枚組ライヴ・アルバム「Alive in Athens」収録曲。
アメリカ出身のドラマティック・パワー/スラッシュメタル・バンド、新ボーカリストにTim Owensを迎えてお披露目の4曲入りミニアルバム。Matthew Barlowが脱退したのは驚いたし残念でもありますが、こうやって新たにハイトーンボーカルでならしたTimの歌声を聴くとあまり違和感のないもの事実。とにかくフルアルバムが待てないファンは必聴の4曲17分。
アメリカ出身のドラマティック・パワーメタル・バンド、5枚組の限定仕様でリリースされた「DARK GENESIS」に収録されていたカヴァー曲集のばら売り盤。収録曲は下記の通り1:Creatures Of The Night (Kiss)、2:Number Of The Beast (Iron Maiden)、3:Highway To Hell (AC/DC)、4:Burnin' For You (Blue Oyster Cult)、5:God Of Thunder (Kiss)、6:Screaming For Vengence (Judas Priest)、7:Dead Babies (Alice Cooper)、8:Cities On Flame (Blue Oyster Cult)、9:Long Way To The Top (AC/DC)、10:Black Sabbath (Black Sabbath)、11:Hallowed Be Thy Name (Iron Maiden)
ノルウェー出身でEMPERORの前身バンドであるTHOU SHALT SUFFERでベースを弾いていたIldjarnのソロ・バンドでNIDHOGGとのスプリット音源から全曲収録した1000枚限定の再発盤。いろいろ極悪音源がリリースされており、超マニア以外には手を出しづらいバンドですが、これは音質も良くてお薦め。プリミティヴ・ブラックの本質が詰まった全13曲40分。収録曲は下記の通り「Eksistensens Jeger」「Morklagt Sti」「Svarte Hjerter」「Nattens Ledestjerne」「Natt Og Take」「Bak To Lysende oyne」「Svart Dag (The Nothingness)」「I Anmarsj Gjennom Grangrunn」「Ved Tjernets Bredd」「Vintermark」「Skogens Hatefulle Skapning」「Skogen AvJern」「Untitled」
ノルウェー出身のサイコノイズ・ブラックメタル、1993年の7インチEP「NORSE」、1993年デモ音源「ILDJARN(ボーカルはIhsahn)」そして1994年のデモ音源「MINNESJORD」を収録したCD。DARKTHRONE、MAYHEM、BURZUMと共にプリミティヴ・ブラックを語る上では避けては通れない全25曲71分!
ノルウェー出身の凶悪、アヴァンギャルドなブラックメタル・バンド。全編ノイズの嵐で、叫き散らすボーカルに、扇動型ギターリフ、ツービートのドラムスは曲の違いがあっても区別が付かない程単調に繰り広げられています。まさにグラインド・コアのブラックメタル版とも言える強烈なサウンドです。
ノルウェー・ブラックメタルの創世記に伝説的バンドTHOU SHALT SUFFERにSamoth、Ihsahnと共に在籍していたことで知られるIldjarn (Vidar Vaaer)によるサイコ・ブラックメタル・プロジェクト、1996年にリリースし長らく廃盤になっていたサード・アルバムの再発盤。80年代に多様化したガレージパンク、サイコビリーの流れをくむようなノイジーなギターと叫き散らしのボーカル、それでいてシンプルでノリのあるロックンロール・ベースの曲調がカッコいいサウンドです。ボーナストラックとして「Forest Poetry」セッションから4曲、「Ildjarn」セッションから4曲の全34曲78分収録。
ノルウェー・ブラックメタルの創世記に伝説的バンドTHOU SHALT SUFFERにSamoth、Ihsahnと共に在籍していたことで知られるIldjarn (Vidar Vaaer)によるブラックメタル・プロジェクト。今作は母国ノルウェーの自然にインスパイアされたシンフォニック・ランドスケープ・アンビエント・ミュージックです、全13曲57分収録。
ノルウェー・ブラックメタルの創世記に伝説的バンドTHOU SHALT SUFFERにSamoth、Ihsahnと共に在籍していたことで知られるIldjarn (Vidar Vaaer)によるブラックメタル・プロジェクト。今作は母国ノルウェーの自然にインスパイアされたシンフォニック・ランドスケープ・アンビエント・ミュージックです、全7曲21分収録のミニアルバム。
ノルウェー出身のプリミティヴ・サイコノイズ・ブラックメタル、1991年から1995年の間にレコーディングされた未発表曲、ヴァージョン違いなどレア音源を収録したミニCD。テープ起こしのため多少ヒスノイズが聞こえますが、録音状態はきわめて良好。ゆったりとしたテンポでザラザラしたノイジーなギターと暗黒世界からの雄叫びの如くボーカルが呻き、文字通り闇と鬱に支配された全7曲21分、紙製スリップケース入り(プラケースには入っていません)。収録されているのは下記の通り「Nocturnal Massacre」「Nocturnal Gathering」「Nocturnal Dynamics」「Strength & Anger V (Winter Recital Version)」「Nattens Skyggesider」「Strength & Anger VII (Hammer Torture Version)」「Ending」
ノルウェー出身のカルト・ブラックメタル、ILDJARNの1992年から1994年にかけてレコーディングされたミニ・アルバム。セッションボーカルはあのIhsahn。80年代のCRAMPSに代表されるようなサイコビリーに影響を受けたようなファズ・ギター掻き鳴らし、スタスタスタとした一定のリズムの演奏をバックにIhsahnの絶叫ボーカルが、全てを破壊する鬼神の如く、導入されています。これはこれでひたすらカッコいいぞ!
ノルウェー・ブラックメタルの創世記に伝説的バンドTHOU SHALT SUFFERにSamoth、Ihsahnと共に在籍していたことで知られるIldjarn (Vidar Vaaer)によるサイコ・ブラックメタル・プロジェクト、4作目のアルバムの再発盤。「96年の4thアルバムの再発盤、Ildjarn自身の希望により、日本盤のみオリジナルDATをマスターとして使用、オリジナル盤に収録されていたシンセによるインスト2曲をカット、全17曲のみを収録(レーベルインフォメーションから)」これまた全編サイコ・ブラックなサウンド満載の全17曲43分。
デンマーク出身のツインギターの5人組、スラッシュ/デスメタル・バンド。すでにベテランの域に入るオーソドックスな曲作りで、安心して聴ける作品。ボーカルはディープ・スロートなLowボイスとエフェクターを通したような歪み声も登場。左右に振り分けたり、ディレイを使ってかぶせたりして、けっこう厚みのある作りです。ツインギターのザクザク感のあるリフや、エモーショナルなソロ、裏打ち、ツービート主体のドラムスなど、最近のやたら音数の多いデスメタルと比較するとこれぞスラッシュという印象で、ファンなら聴いて損なし。
デンマーク出身のデスメタル・バンド、カヴァー曲集。DARKTHRONE,INFERNAL MAJESTY,CARCASS,PARADISE LOST,VENOM,AUTOPSY,DEATH,MOTORHEAD,PESTILENCE,OBITUARY,AC/DCといった全11バンド、11曲。スラッシュメタルを中心にデス、ブラック、なぜかAC/DCといった選曲。演奏力に関しては定評のあるバンドなので、あとはやっぱり原曲のカッコよさがモノを言う感じ。特にCARCASSの「REEK OF PUTREFACTION」は聴き応えあり。
セカンド
デンマーク出身のスラッシュ/デスメタル・バンド3作目。デンマークのバンドって、多彩なジャンルにわたってけっこう高品質なものが多く、愛聴盤の中にもいくつかいますが、このバンドもその一つ。ボーカルは咆哮型と絶叫を使い分けるデス声ですが、演奏は重量感たっぷりのパワー/スラッシュメタル。そしてギターソロはひたすらエモーショナルでメロディアス。小刻みなギターリフで押しまくりながらも、決してスタスタとしたスピードに頼らず、ドドドという感じで下腹部を刺激してくれます。スピーディーな(5)もアルバムの流れの中では必然性を感じる曲。ラストの(10)((11)はオマケのようなもの)のドラマティックな泣きも良い。全体的にミドルテンポのヘヴィでドラマティックな印象。
2000年にデンマークで結成されたキーボード奏者のいる5人組メロディック・デスメタル・バンド、ファースト・フルアルバム。デスメタル本来の醜悪なサウンドにキャッチーなギターフレーズ、キーボードを多用した極上のサウンドを聴かせてくれます。ボーカルは基本的には絶叫型ながら随所で吠えるし、メロディらしきものもある。特に(3)(4)におけるCRADLE OF FILTHを彷彿とさせる曲は珠玉の出来。ギターは昨今のブラックメタル風煽動型リフを使いながらも正統派ヘヴィメタルからのフレーズも多く、またソロへの流れも魅力的。ドラムスはブラストはあまり使わずタイトなツーバスの爆走感が心地よく、久々にノリノリになれる正統メロディック・デスメタルです。初回プレス限定の2CD版は完売しました!!
2000年にデンマークで結成されたキーボード奏者のいる5人組メロディック・デスメタル・バンド、ファースト・フルアルバム。デスメタル本来の醜悪なサウンドにキャッチーなギターフレーズ、キーボードを多用した極上のサウンドを聴かせてくれます。ボーカルは基本的には絶叫型ながら随所で吠えるし、メロディらしきものもある。特に(3)(4)におけるCRADLE OF FILTHを彷彿とさせる曲は珠玉の出来。ギターは昨今のブラックメタル風煽動型リフを使いながらも正統派ヘヴィメタルからのフレーズも多く、またソロへの流れも魅力的。ドラムスはブラストはあまり使わずタイトなツーバスの爆走感が心地よく、久々にノリノリになれる正統メロディック・デスメタルです。初回プレス限定、2001年に自主制作でリリースした5曲入りMCDをカップリングした2枚組仕様!最終入荷、在庫限りです!!
元KING DIAMOND,MERCYFUL FATEのギター、ベース、ドラムスとTONS OF BRICKS,DESERT PLAINSのボーカルが組んだバンド。個性的なメンバーが集まっただけあって、ハードコア、スラッシュ、パワーメタルまで多彩なサウンドを展開しています。一聴しただけではその多彩さが裏目で印象は散漫ですが、どの曲もレヴェルは高い。アンディ・ラ・ロッカのギターワークが素晴らしく、テクニカルで多彩なスラッシュ・サウンドと言えるでしょう。
アメリカ・テキサス出身のSteven (g-SECT OF EXECRATION)、Mlody (ds-REINFECTION)が在籍するブルータル・デスメタル・バンド、デビュー・ミニアルバム。Jon Zigによる野獣系の咆哮型ボーカル、ザクザクゴリゴリしたギターリフ、ツタツタダカダカドシドシとしたドラムスによるオールドスクールなサウンドを展開。曲調もシンプルだし昨今のマシンもどきのガチガチ感もなく心地よいグルーヴな感じがあってなかなかおいしい。NAPALM DEATHの「Suffer The Children」のカヴァーを含む全6曲18分、オールドスクールのニューカマー・バンド。
アメリカ出身の4人組、サード・アルバム。前作よりもスラッシュ色を強めた感じで、ほぼ全編スピード・ナンバーで押しまくり。ザクザクのギターリフに切れ込み型のギターソロ、パワフルなアジテーション・ボーカルで有無をいわせずタテノリしてくれます。前作でもそうでしたが、非常にアタック音の強いバスドラムが印象的で、ドラマティックで躍動感にあふれ、さらには怒濤の疾走感まで堪能できます。USスピード・パワー・スラッシュメタル・ファン必聴作!
ベイ・エリア出身の4人組、セカンド・アルバム。まるで80年代中期にタイムスリップしたような本格的パワー/スラッシュメタルが堪能できます。FORBIDDENやOVERKILLが一線で活動していたころのアグレッシヴなHMサウンドにテクニカル・ギターをフューチャー。メンバーは結構ベテランだと思われるそつのない音作りで、最後まで一気に聴かせてくれます。同じアメリカ産のテクニカルパワーメタル、HOLY MOTHERが気に入った人ならこれは大満足の一枚です。
スウェーデン出身のツインギターの5人組、メロディック・デス/ブラックメタル・バンド。一聴した印象がNAGLFARでした(と思ったらやっぱりJens Rydenが絡んでる)。イントロの壮麗でクラシカルなインスト曲(長さも(2)へのつながりもバッチリ!)から、続く2曲めの導入部で、ブルータリティ溢れるデス/ブラックメタル・ファンなら必聴作!!印象的な煽動型リフ、悲壮感漂う絶叫ボーカル、ツービート主体の怒濤の疾走感をともなったドラムスと刺激度満点。細かく聴いていけば、もたつく部分や尻切れトンボの曲など、気になる部分はありますが、この際そういった細かいところは次作に期待して、叙情デス/ブラック・マニアは聴いて損なしの作品。
NYスタイルのベテラン・デスメタル・バンド、4作目。相変わらず息苦しいまでの高密度なギターリフ、咆哮型デスボイス、ブラストビートを交えつつも文字通り怒濤の重量感を堪能させてくれるドラムスなど、安心印。ヒステリックに弾きまくるギターソロに随所に光るメロディが潜んでおり、暗黒帝王系デスメタル・ファンは見逃さない作品。
ニューヨーク出身のツインギター4人組1991年リリースのデビュー作。凝った曲展開、転調が見事なデスメタル。リズム隊がしっかりしており、一線級にひけを取らないサウンド。
アメリカ、ニューヨーク出身のブルータル・デスメタル・バンド1999年リリースの3作目。Lowボーカルの吐き出し(あまりゲロゲロじゃない)ウゴウゴのギターリフに切れ込むギターソロ、ひたすらツーバス連打といった、音圧でせまるタイプのサウンドです。展開は複雑ですが、メロディはなく、またどの曲も一定のリズムなので、マニアにとっては最後まで楽しめます。(そうじゃない人は2〜3曲でパスでしょうけど)
ニューヨーク出身のデスメタル・バンド、セカンド・フルアルバム。
1994年リリース
アメリカ、ニューヨーク出身のツインギターの4人組ブルータル・デスメタル・バンド、5作目。古巣METAL BLADEを離れ新たにLISTENABLEと契約。まあレーベルが代わってもこのバンドの文字通り怒濤の突進力は健在。ディープに咆哮するデスボーカルが生々しく、克明なベースライン、重量感あふれるドラムスと共に、ウネリまくるギターリフにアヴァンギャルドなまでに弾きまくるギターソロがカッコいい。ただゴチャゴチャやってるバンドと一線を画するのはやはりこのギターソロ。メロディアスな部分もあるし、インプロビゼーショナルな緊張感もあって一瞬も聞き逃せない感じ。複雑な曲展開でも流れを感じさせるあたりはさすがライブ仕込みのベテランの技。暗黒展開系ブルータル・ファンは聴くべし!
ノルウェージアン・ブラックメタルの代表格、IMMORTALの5作目。オリジナルメンバーの一人Demonazが腕の怪我?のため、演奏できなくなり(歌詞などで参加)、Abbathがギター、ボーカル、ベースを担当。それにともなってサウンドもかなりメロディアスなブラックになっています。ジャケットの雰囲気がDISSECTIONっぽくなって内容も哀愁メロディの漂うものになっております。なんだか過激さが薄れちゃったような気がするんですがどうでしょうか?
限定盤
ノルウェー出身のDemonazとAbbathの2人によるブラックメタル・バンド3作目。一定のリズム、スピードによるとにかくハイテンションな作品。ヒステリックとしか言いようのない絶叫ボーカルに扇動型ギターリフがいつまでも続きます。おそらくはブラックメタルとしての速さ、凶暴性を突き詰めた作品としては、一番じゃないでしょうか。叙情メロディなどには無縁の猪突猛進の暴虐性が伺えます。唐突に曲が終わるのも、あえてブラックメタルの神髄といえるでしょう。音質は抜群。
4作目。
6作目
1991年にAbbath(OLD FUNERAL、vo&b)とDemonaz(元AMPUTATION、g)によってノルウェーで結成されたブラックメタル・バンド、デビュー作。真性ノルウェー産ブラックメタルの基礎を築いたバンドで、エコーたっぷりの絶叫型ボーカルにBLACK SABBATHやIRON MAIDENといったバンドのエッセンスを取り混ぜ、北欧特有の哀愁を取り込んだサウンドは今でもフォロワー続出です。初期ブラックメタルの基本!
残念ながらバンド解散の噂が流れるノルウェー出身のブラスフェマス・ブラックメタル・バンド、2001年アメリカ・ツアーを収録したブートレグ。オーディエンス録音のため音質は良くありませんが、ブートにしては優良で、きちんと演奏が聴き取れます。1000枚完全限定、手書きナンバリング入り。全14曲73分。収録されているのは下記の通り「Damned in Black」「One By One」「Solarfall」「Sons of northern Darkness」「Tyrants」「Battles in The North」「Blashyrkh(Mighty Raven Dark)」「Intro」「Withstand The Fall of Time」「Unholy Force of Evil」「Unsilent Storms in The North Abyss」「Mountains of Might」「The Sun No Longer Rises」「Frostdemonstorm」
2作目
ノルウェー出身のブラックメタル・バンド、なんとNUCLEAR BLASTに移籍しての第一弾、通算7作目。彼らの初期からのキャッチフレーズ(^_^;)をタイトルにして、1曲目から気合い十分のブラック/スラッシュ全開です。ヒステリックな絶叫型ボーカルを押さえ気味にして、ザクザクウンジョコしたスラッシーなリフと、ツービートを主体にしたドラムスによる、爆走感がたまりません。ミッドテンポのヘヴィな曲や長い曲もあり、特に後半のドラマティックな曲は聴き逃せない出来で、北欧ブラック特有の秘められた叙情性ではなく、明らかに前面に泣きの部分を出しており、現メンバーになってからのメロディアス嗜好にいっそう拍車がかかった印象。音質も抜群だし、ダイナミックなサウンドで品質は非常に高い。
ドイツ出身のツインギターの4人組、メロディック・デスメタル・バンド、ファースト・フルアルバム。プロデューサーにATROCITYのAlexander Krullを迎えており、金属質のイントロでジャーマン・ゴシック風かと思いきや、正統派メロデスではないですか。パワフルな咆哮型ボーカル、ツインギターによるザクザクとしてそれでいて馴染みのある(ちょっと借り物もあり(;^_^A )フレーズを連発するリフ、ツーバスの疾走感をしかしたドラムスなど、なかなかカッコいい。ドシドシとした重量感のあるパワフルさ、ギターソロよりも印象的なリフを積み重ねて叙情度を醸し出すあたり、デンマークのAURORAみたいな感じでよい。Alexanderつながりで本人とLiv Kristineがゲストボーカルで参加、全12曲49分久々のメロディック・デスの拾いものバンドです。
ドイツ出身のツインギターの4人組、メロディック・デスメタル・バンド、ファースト・フルアルバム。プロデューサーにATROCITYのAlexander Krullを迎えており、金属質のイントロでジャーマン・ゴシック風かと思いきや、正統派メロデスではないですか。パワフルな咆哮型ボーカル、ツインギターによるザクザクとしてそれでいて馴染みのある(ちょっと借り物もあり(;^_^A )フレーズを連発するリフ、ツーバスの疾走感をしかしたドラムスなど、なかなかカッコいい。ドシドシとした重量感のあるパワフルさ、ギターソロよりも印象的なリフを積み重ねて叙情度を醸し出すあたり、デンマークのAURORAみたいな感じでよい。Alexanderつながりで本人とLiv Kristineがゲストボーカルで参加、全10曲42分久々のメロディック・デスの拾いものバンドです。
フィンランド出身のカルト・ブラックメタル・バンド、7作目のスタジオ・アルバム。あらまあ、COBのアレキシが参加した前作「NIHIL」同様、すっかりメロディックなサウンドになっております。ツーバス疾走系のブラックというより、まるでCHILDREN OF BODOM並みのメロディック・デスメタルです。Mikaのボーカルも絶叫ながらメロディを追っているし、ヒステリックさがあまりなくなった感じ。(9)のようなトラッド/フォークっぽいメロディの導入や、コンパクトながら大仰なジャーマンメタルっぽい曲調が多く、全体に散りばめられたキャッチーなギターのフレーズがまるでKai Hansenの作風みたいで、笑っちゃいます。COBファンなら聴いても損なし!
フィンランド出身のカルト・ブラックメタル・バンド、7作目のスタジオ・アルバム。あらまあ、COBのアレキシが参加した前作「NIHIL」同様、すっかりメロディックなサウンドになっております。ツーバス疾走系のブラックというより、まるでCHILDREN OF BODOM並みのメロディック・デスメタルです。Mikaのボーカルも絶叫ながらメロディを追っているし、ヒステリックさがあまりなくなった感じ。(9)のようなトラッド/フォークっぽいメロディの導入や、コンパクトながら大仰なジャーマンメタルっぽい曲調が多く、全体に散りばめられたキャッチーなギターのフレーズがまるでKai Hansenの作風みたいで、笑っちゃいます。COBファンなら聴いても損なし!8000枚限定の紙製スリーブケース入り。
フィンランド出身のベテラン・ブラックメタル・バンド、8作目。CHILDREN OF BODOMのAlexiが参加したおかげでここ何作かは妙にCOBっぽいメロディアスなサウンドで、マニアには敬遠されていましたが(まあおかげで知名度は断然UPした)今作は本来のスラッシーでコアなサウンドを取り戻した感じ。1曲目からブラスト炸裂のファスト・ブラック、間髪入れずに2曲目は小刻みでスピーディーなウンジョコしたリフにツーバス・スラッシュ・ビートがパワフルな絶叫型ボーカルをともなって爆裂してくれます。ヘヴィメタル然りなCOBとの融合というよりツーバスの疾走感と切れ込むような速弾きギターソロでジャーマン・スラッシュっぽいノリがあり、コンパクトな曲調で一気に全13曲42分楽しめます。ジャーマン・スラッシーなメロディック・ブラック・ファンは必聴!
フィンランド出身のブラックメタル・バンド、デビュー10周年記念アルバム。1991年に作成したデモ音源2作、同じく91年にリリースした7インチEP「GOAT PERVERSION」92年にリリースした7インチEP「SADOGOAT」、96、97年のスタジオセッション、さらに98年にリリースした「RAPTURE」アルバムのLP盤にボーナスとして収録されていた曲が収録されています。初期のグラインドなスタイルは貴重!マニア必聴必携作品!!
フィンランド出身のブラックメタル・バンド、6作目。CHILDREN OF BODOMのAlexi Laihoが全面参加。Mika Luttinenの絶叫ボーカルと全編アグレッシヴかつスピーディーな曲調がブラックメタルといえますが、すでにギターリフやシンプルでストレートな曲展開などは普通のヘヴィメタルと言えるでしょう。CHILDREN OF BODOMが北欧様式メタルをモチーフにしたなら、この作品ではジャーマン・スラッシュを元にブラックメタルしています。(5)や(7)などのリフは思わず「どこかで聴いたことあるぞ!」と言いたくなるもので、思わずニヤリ。もう少しギターソロに泣きがあったら良かったと思いますが、スピード・メロディック・ブラック/スラッシュ・マニアは必聴!
フィンランド出身のブラックメタル・バンド、6作目。CHILDREN OF BODOMのAlexi Laihoが全面参加。Mika Luttinenの絶叫ボーカルと全編アグレッシヴかつスピーディーな曲調がブラックメタルといえますが、すでにギターリフやシンプルでストレートな曲展開などは普通のヘヴィメタルと言えるでしょう。CHILDREN OF BODOMが北欧様式メタルをモチーフにしたなら、この作品ではジャーマン・スラッシュを元にブラックメタルしています。(5)や(7)などのリフは思わず「どこかで聴いたことあるぞ!」と言いたくなるもので、思わずニヤリ。もう少しギターソロに泣きがあったら良かったと思いますが、スピード・メロディック・ブラック/スラッシュ・マニアは必聴!ブラジル盤。
正統派ブラックメタル・バンド通算6作目。MARDUK同様ストレートなアグレッシヴ&スピード・メタルサウンドで、扇動ギター、絶叫ボーカル、ブラストドラムスで突き進みます。ここのレーベルは非常に音質が良いので、この手のストレート派好みの人には、お薦めできます。曲は確かにMARDUKよりもコンパクトで、ちょっと薄めた感じですが、あれがキツすぎるって人には、まずこのバンドで試してみましょう。
3作目、デジパック盤
3作目とミニ・アルバムのカップリング再発盤
フィンランド出身のMika & Kimmo Luttinen兄弟を中心としたブラックメタル・バンド。デビュー作。ブラストビートを多用し小刻みに蠢くギターリフ、ヒステリックな絶叫ボーカルによるスタイルを持ちつつも、けっこう多彩なメロディを展開しており、比較的聴きやすい。ボーナストラック収録の再発盤。
フィンランドのブラックメタル・バンド2作目。ボーナストラック収録の再発盤。
極悪ブラックメタルのIMPALED NAZARENEとハードコア・デスメタルDRILLER KILLERとの異色のスプリット。4曲入りで各オリジナル1曲ずつとお互いの持ち曲のカヴァー1曲ずつ収録。IMPALED NAZARENEの方にはCHILDREN OF BODOMのAlexiが参加していますが、まあ、マニア向け。
フィンランド出身のカルト・イヴィル・ノルウェージャン・ブラックメタル・バンド、IMPALED NAZARENEとBEHERITの1991年8月23日地元フィンランドOuluでのライヴを収録した伝説的アナログ盤のCD化作品。出所がとっても怪しい(裏ジャケにはなぜかバップの住所が書いてある)、ブートレグですが、音質はまあまあ。HELLHAMMER直系のスラッシュ・ブラックスタイルで、カルトファンは必聴の全15曲43分。
アメリカ出身のAndrew LaBarre(g&vo)、Sean McGrath(g&vo)、Ross Sewage(bass&vo)そしてRaul Varela(ds)の4人組、ゴア・ブルータル・デスメタル・バンド、新曲2曲、カヴァー2曲、ライヴ2曲にボーナストラックとしてパソコンで再生可能なQuickTimeビデオ「Operating Theatre」が収録されたミニ・アルバム。収録されているのは下記の通り「1. Raise the Stakes」「2. The Hearse (Deadbolt cover)」「3. Choice Cuts」「4. tourette's (Nirvana cover)」「5. Gross Anatomy」「6. Until Death... (dead)」「7. Back to the Grave (dead) 」
アメリカ出身のブルータル・デスメタル・バンド、2作目のフルアルバム。ツインのギター&ボーカルの片割れがLeon del MuerteからAndrew LaBarreに交代しましたが、サウンド・スタイルの変化はそれほどなく、ザクザクゴリゴリのスラッシーな演奏に絶叫とゲロ咆哮の掛け合い、ツービートを主体にブラストも交えるドラムスによるスピーディーな曲調が中心。このバンドの特徴的なハーモニーギターや泣きのあるギターソロもタップリと導入されており、前作以上にメロディアスで、スウェーデン産のかなりアグレッシヴなメロディック・デスメタルといった印象が強くなっております。USブルデスのマニアには物足りなさがあるでしょうが、メロディアスな部分も欲しいって人は聴いて損なしの作品。
アメリカ出身のブルータル・デスメタル・バンド。NECROPOLIS RECORDS 傘下のDEATH VOMIT RECORDSからリリースされており、マスタリングはジェームス・マーフィーが担当。元EXHUMEDのメンバーが参加しており、絶叫咆哮のツインボーカル、硬質で重量感のあるギターリフにスウェーデン産のデスメタルの流れを持つサウンドです。ブルータル・バンドの重さとスピード感はUS産の方が上な感じだし、曲として楽しめるかどうかはやっぱりスウェーデン産。その両方のいい所を兼ね備えたような感じで、たとえばDESMEMBERやCENTINEXから叙情性をちょっと取り払って、もっと重量級にしたような感じ、あるいはDEICIDEにメロディックなギターソロを入れたような感じでしょうか。音の詰まったブルータル・デス・ファンは必聴作!
ドイツ出身のツインギターの5人組、ブラック/デスメタル・バンド、3作目。ジャーマン・デスメタルの特徴である硬質なギターリフと、重量感のあるリズム隊によるパワーメタル然りなダイナミックな曲調が今作でも堪能できます。ボーカルスタイルに多少工夫がみられ、絶叫/咆哮の2パターンを採用(最近の流行か?)。それもちょっとエコーがかかっており、絶叫のヒステリックさや咆哮のパワフルさが薄れた替わりに、COF風のシアトリカルな雰囲気がでています。
壮大なイントロに期待したら期待通りのメロディックデスです。ツインギターにキーボードを含む6人編成で、雰囲気はIF FLAMESぽいです。ギターリフもこった展開でいいもんあるし、隠し味のキーボードがまたいい。デス声ボーカルもメロディがあるし劇的効果音もはまっています。ただし、ポンポンいうスネアが全てを台無しにしてます。それさえ気にならなければメロディック・デスお薦め盤!
ドイツ出身のツインギターの5人組、メロディアス・ブラック/デスメタル・バンド、セカンド作。最近のジャーマン・ブラックメタルの例にもれずパワーメタリックなギターリフや曲展開を随所に導入したアグレッシヴかつ疾走感たっぷりのサウンドです。パワフルな咆哮型ボーカルに魅力を感じる人なら絶対お薦めのメロディックなデスメタルです。同郷のATANUTOSやPURGATORYのメンバーがゲスト参加したり、MORBID ANGEL,CELTIC FROSTのカヴァーも収録の超強力盤!
ドイツ出身のツインギター3人組(ベースは片方のギタリストが担当)、5曲入りミニアルバム。ジャーマン・パワーメタルの疾走感と様式系のメロディをちょっと有したデスラッシュ・サウンドでなかなかカッコいい。ボーカルはLOWボイス、クリーンボイスを使い分け、ギターリフはかなりメロディアスで、IN FLAMESタイプ。5曲入りのミニですが、ギター中心のメロディック・デス・マニアは要チェックの一枚です。
ノルウェー出身のフィーメイル・ゴシックメタル・バンドTRAIL OF TEARSのボーカリストだったHelena Iren Michaelsen嬢が新たに結成したバンド、デビュー作。どこまでも伸びる歌声とパワーメタリックな演奏が融合したTHERION〜TRISTANIA系列のサウンドを展開。今作では楽曲やバックの演奏はあくまでボーカルを盛り立てるのに徹しておりいわばパターン化した曲調ですが、それが彼女のボーカルをより際だたせております。ツーバス連打のスピード曲や重厚なオーケストレーションによるゴシック風の曲、アコースティック楽器によるフォーク/バラードなどに合わせて低音の迫力ある声からソプラノ・スキャットまで幅広く自在に操る歌が素晴らしい全13曲51分、ソプラノボーカルに特化したファンは聞き逃せない作品。
QOJAU(g)とSKROW(vo&b)の二人のユニットのデスラッシュ・バンド、1作目。パワフルでスピーディなドラムにスラッシュメタルの影響がうかがえるギター、絶叫型デス・ボーカルとまさに正統派。シンセサイザーや女性ボーカルなどは一切入っておらず、アグレッシヴでヘヴィです。変にメロディアスじゃない正統派デスラッシュ・ファンにはお薦め。
ヘヴィながらもちょっとメロディアスなギターリフに中世風の大仰なサウンドのデスラッシュ・バンド
スウェーデン出身のツインギターの5人組、デビュー作。プロデューサーはデスメタル界の重鎮トマス・スコグズバーグ、レーベルがPULVERISED RECORDSとくれば、メロデス・ファンは安心の作品。IN FLAMESタイプの咆哮型ボーカルに正統派HMなギターリフによる、正統派デスメタルです。ギターソロはけっこう泣いておりメロディアス、曲展開やアコギの導入など、定番中の定番サウンド。いわゆる、「別にデス声でやらなくても良いじゃない」ってやつです。
アメリカ出身のメロディック・パワーメタル・バンド。メンバーは6人クレジットされていますが、実質ギタリストのHawkが中心人物のよう。予算の関係か恐ろしく音質がチープ(まるで80年代のNWOBHMみたい)ですが、演奏も80年代USパワーメタルです。ちょっぴり危なっかしいハイトーン・ボーカルに速弾きギターを導入したスタイルが基本。そこにアコースティック・ギターやキーボードを絡ませ、ネオ・クラシカルなインスト曲や泣きのバラード、ドラマティックな曲など多彩に展開。弾きまくってたころのイングヴェイなんかが好きな人にはたまらないはず。
フランス出身のオーソドックスな4人組、ブルータル・デスメタル・バンド。これは1曲目からブチ切れます!「ヴォォ」としたゲロボーカル、ウニョウニョしたギターリフ、ブラストビート全開のサウンド。しかもどの曲もデスメタルとしてのカッコよさを持っており、とくに(3)のようなスローダウンした叙情パートの導入やブラックメタルを思わせる煽動型リフ、ガリガリとしたスラッシュリフの導入など、メロディアスな部分もきちんと備えており聴き応えあり。もちろんそういった部分はあくまでオマケであって、基本は全曲キレまくりの演奏。切りつめた曲間や歯切れの良い音質、生々しい録音のボーカルなど、こけ脅しで終わるブルータル・バンドとは格段に差のあるバンド。これはマニア以外にも聴いていただきたい一線級のサウンドです。
アルゼンチン出身のツインギター、キーボード奏者のいる6人組、2作目。同じスペイン語圏ですが、やはり母国と比べるとかなりきつい印象があります。演奏自体は疾走HELLOWEEN型+シンフォニックなスピードメタル、ボーカリストの力量もなかなかのものながら、巻き舌、Rを「る」って発音する歌い方にはついていけません。キーボードのセンスも良いし、大半を疾走曲でまとめているあたりも良く、凡百のバンドよりはかなりレヴェルは高いのに、なぜ英語で歌わない?アンダーグラウンドのHPネタで終わるつもりならそれでいいが・・・Roland Grapowがギターソロで参加。ボーナストラックに収録されている1曲は英語(その中途半端さがアマチュアだっていうの)スパニッシュ・メタル・マニア向き
スウェーデン出身のギター&ボーカル2人にドラムスの3人組(ベースはギターが兼任で録音)、ブルータル・デスメタル・バンド。メインのボーカルはパワフルでディープな吐き出しデス声、時折絶叫が絡む程度。ゴリゴリウニョウニョしたギターリフに、ツーバスの爆走感を重視したドラムスが叩きまくるサウンドです。ブラストもスピード感よりアタックの強さとツーバスによる音数の多さに重点があり、けっこう目まぐるしく、手数足数勝負なところあり。随所に流れるようなギターソロを挟み込んだりしており、どちらかといえばUSタイプの感じで、MORBID ANGELL系の暗黒さも漂いますが、曲がコンパクトでストレートなだけ一気に聴けてしまう全11曲33分。
イリノイ出身のブルータル・デスメタル・バンド、デビュー・ミニ・アルバム
アメリカ出身の4人組、カルト・ブルータル・ゴアグラインド・バンド、1990年レコーディングのセカンド作のニュー・アートワークによる再発盤。NAPALM DEATH同様ハードコアの流れから派生したサウンドは、初期CARCASSタイプの、あまりスピードを追求せず、ウゴウゴとしたギターリフ、ドンヨリと地の底で蠢くような、ダークなサウンドです。ボーカルも最近のバンドのようなゲロゲロではなく、ディープな声だったり、叫き散らしだったりする。曲調そのものは比較的シンプルながら、曲ごとに挿入されている映画などからの音声や、アヴァンギャルドなギターソロがその後のゴアなバンドに与えた影響は大きい。
シンガポール出身の4人組、カルト・ブラックメタル・バンド1996年リリースのデビュー・フルアルバムをリミックス&リマスター、アートワークも変更した再発盤。狂気に満ちた絶叫型ボーカルと耽美なメロディアス・パートも導入したブラスフェミーなブラックメタル、全8曲39分。
シンガポール出身のカルト・ブラックメタル・バンド、4作目のフルアルバム。元DISGORGE(Mexico)のAntimo、そしてドラムスにOscar Garciaが正式加入(ってことはRAVAGERはどうなる?)それまでのブラスフェミーなブラックメタルからテクニカルなデスメタルに華麗に変身。ウンジョコウゴウゴとうねり蠢くギターリフに切れ込みギターソロ、ワンバス&ツーバス爆走のブラストからめまぐるしい展開を盛り込んだ手数足数の多いドラムスによるサウンドを展開。どこまで息が続くんだといわんばかりの早口字余り暴虐絶叫ボーカルも凄まじい限り。スピード感に関してはRAVAGERの方が上ですが複雑展開系のデス/スラッシュメタル・ファンなら聴いて損なしの全9曲45分、SEPULTURAの「Morbid visions」カヴァー収録のデジパック盤。
スウェーデン出身のメンバー全員非常に若そうな4人組、ストレートなメロディック・デスメタル。硬質のスラッシュメタル然りとしたギターリフにパワフルな咆吼型デス・ボイスが歌っており、アグレッシヴで疾走型のサウンド。ギターソロは非常にエモーショナルでメロディック。DISMEMBERの「DEATH METAL」アルバムのファンなら聴いて損なし。
スウェーデン出身のハイパー・デスラッシュ・バンド、4枚目のアルバム。前作はHAMMERHEART(現KARMAGEDDON MEDIA)からリリースされていましたがついに大手METAL BLADEとワールド契約。そして1曲目からデスラッシュ全開で攻めまくってくれます。ウンジョコジョコしたギターリフに切れ込みギターソロ、字余り気味に吠えまくるボーカル、巧みなツーバス連打にアタックの強いブラストを交えた手数足数の多いドラムスなどどれも絶品。随所に施されたアレンジも新鮮な感じでよい。多少後半が失速気味ですが、スピーディーなスウェディッシュ・デスラッシュ・サウンドに飢えているファンは必聴の全10曲39分。
スウェーデン出身の4人組、スピード・デスラッシュ・バンド、2作目。路線的には前作を周到しながらも、よりメリハリの利いたサウンドで非常に刺激的。小刻みなザクザクしたギターリフと叩き付けるようなベースラインに、ブラストビートも交えながら疾走するドラムス、パワフルで言葉数の多いデスボーカルが一体となって爆走します。特に前半の(1)〜(3)のスピード感、ちょっと一息してから再び爆走する(6)、ボーカルがすさまじい勢いで叫く(8)、スパニッシュなアコギを導入部に使いエモーショナルなソロとドラマティックなインスト曲(9)などひたすらカッコいい!全10曲44分、テンションが下がることなく、アグレッシヴ&スピード・デスラッシュが堪能できること間違いなし!
1994年にValle Adzic(g)とMartin Akesson(vo)によってスウェーデンで結成されたデスラッシュ・バンド、当店的2001年度の傑作「TERROR SUCCEEDS」に続く3作目。前の所属レーベルBLACK SUNとのいざこざがあり、若干のメンバーチェンジと配置換えがあります。アコースティックを交えたインスト曲から続く爆走の(2)でガッツ!全体的にはザクザクのリフを主体に、元ベースだったRobinの高速&泣きのソロ、ツービートを中心にツーバス爆走を交えた新加入Mikaelのドラムス、アグレッシヴに吠えたてるボーカルがよりスラッシュメタル然りな雰囲気をだしております。前作のすべてを薙ぎ倒すほどの勢いと比べると若干テンションダウンしておりますが、その分よりメリハリを効かせ、緩急を盛り込んだ作品。デスラッシュ・ファン必聴作!
フィンランド(?)出身のブラックメタル・バンド、アナログのみでリリースされたデビュー作に続く2002年レコーディングのセカンド作。イヴィルな絶叫型ボーカル、ンタンンタントコトコとしたドラムス、ウネリのあるトレモロ・リフによるオールドスクールなブラックメタル・サウンドです。この隙間だらけ、不用意に開く曲間、ほんの少しのメロディ、ゆったり感がマニアにはたまらないところ。全7曲40分、ノスタルジック/プリミティヴ・ブラックマニアに限る。
アメリカ出身の3人組、ブルータル・デスメタル・バンド。サタニックでヘヴィなサウンドを信条としており、スピードよりも重苦しさを重視した曲調です。もちろんそれでも十二分に早いんですが、ボーカルの地の底から響くようなLOWボイスにブラックメタルタイプの扇動型ギターリフ、あまりブラストビートは多用しないドラムが重さに拍車をかけております。
ドイツ出身のツインギターの5人組、グランディング・デスメタル・バンド。「ヴヴヴ」とゆったり吐き出すボーカル、ザクザクウニョウニョと蠢くギターリフ、アタックの強いワンバスキックのブラスト、カチカチしたツーバス爆走のドラムスによるサウンド。全体的にスピード感を控えめに、重苦しい暗黒リフでズシズシと押し進んでいくタイプで、濃密なリフと、ボーカルの濃厚な音圧に機械的なドラムスがからみついた全10曲28分必聴!
スペイン出身のギター、バス&ボーカル、ドラムスの3人組ブルータル・グラインド・ゴア・デスメタル・バンド、フルアルバム。ウニョウニョと蠢くギターリフ、カチカチしたツーバス連打によるブラスト、ボエボエヴィヴィワーギャーと叫き散らすボーカルによるサウンド。蠢くギターリフながら機械的なドラムのおかげでMORBID ANGELのようなドロドロ感はなく、また緩急展開もほとんどないので剛球一直線の音圧勝負型。不必要に曲間の開くのがいただけませんが、ボーナストラックとしてビデオクリップ収録の全8曲23分、スカッと楽しめます。
スウェーデン出身の4人組、1st.フルアルバム。前作のMCDはフラゼッタの絵をパクったジャケットで、とんでもなくチープな印象(内容はよかったけど)なんですが、今作はプロデューサーにFredrik Nordstromを迎え、しっかりとバンドとしてやっております。基本的に前作同様のDISSECTIONタイプの哀愁メロディが随所に導入されたアグレッシヴでスピーディーなブラックメタル。ギターのリフ&ソロも印象的で、メロディアス・ブラック・ファンには安心の一枚です。
1992年にボーカル&ギターのDavidによって結成されたスウェーデン出身のベースレスの3人組ブラック/スラッシュメタル・バンド、3作目のフル・アルバム。相変わらずの勢いのあるオールド・スクールなスラッシュ・サウンドに今日的なブラックメタルの要素を加えた演奏を展開。良く動くトレモロ・リフを主体に、ブラストビートからスラッシーなツービート&ツーバス爆走を交えたドラムス、パワフルな絶叫型ボーカルが吠えまくるサウンドです。寒々しいメロディや叙情パートなどを極力少なくしてブラックメタルのもつヒステリックさとスラッシュメタルのスピード感アグレッシヴさを前面に出したひたすらカッコいい感じ。Abyssスタジオ録音、T.Tagtgrenプロデュースによる奥行きのある音質も良好な全10曲37分!
スウェーデン出身のブラックメタル・バンド、前作「THE PESTILENT PLAGUE」を大絶賛した彼等の新曲と初期音源、VENOMの「Countess Bathory」、KING DIAMONDの「Abigail」のカヴァー、2001年2月のツアーからライヴ4曲を収録した企画盤。(1)の新曲はその前作の流れを汲むファストでメロディックでもあるブラックメタルで御機嫌です。ゲストボーカルとして、DESTRUCTIONのSchmierが参加。(3)〜(8)は1995年から1997年に録音されたもので、音質は悪いけどSLAYERタイプのスラッシュ/ブラック。(11)〜(14)はライヴ。こちらも音質は極悪ですが、前作からの曲をまあ、まともに演奏しています。純粋な新曲は1曲だけなので、マニア向き。
スウェーデン出身のブラックメタル・バンド、セカンド・フル・アルバム。これは快作、見事に大化けです。アグレッシヴな絶叫ボイス、空間を埋め尽くす煽動型ギターリフ、怒濤のブラストビートといったブラックメタルの3要素をきっちりと押さえながら、随所にスラッシュ・リフの導入、怒濤の疾走感、哀愁漂うメロディアスなギターフレーズを組み込み、全く聴き飽きない構成。しかしながらそういったメロディアスな部分はあくまでオマケであって、それ以前にブラックメタルとしての破壊的なサウンドがしっかりと出来上がっており、全編を通してハイ・テンション。この重量感と疾走感は間違いなくMARDUK級!
スウェーデン出身のFrolen(g&b)とWiklund(ds&vo)の2人によるブラックメタル・ユニット、2作目。ジャケットだけ見れば間違いなくヴァイキング・メタルと思ってしまいますが、それらしいメロディは皆無で、ひたすらブラストビートと扇動型リフ、絶叫ボーカルによる真性ファスト・ブラックメタルです。一本調子のヒステリックなサウンドですが、MARDUKのようなパワーはありません。キーボードやギターソロが時折メロディックに導入されており、またヴァイキングっぽい雰囲気がかすかに匂う所もありますが、それを出しちゃダメダメ!MARDUKスタイルのマニア向け。
スウェーデン出身のデスメタル・バンドNIGHT IN GALESのTobias Bruchmann(B)のサイド・プロジェクト。多少ブラックメタルよりのメロディック・デスメタルです。悲壮感漂う絶叫スタイルのボーカルに、スピーディーでスラッシーなギターリフを主体に疾走する曲が中心。さらに随所に叙情派の心をくすぐる泣きのフレーズや、煽動型ギターリフによる寒々としたフレーズが導入されており、またLOWボイスの使い分けによるブルータルな部分もあって、ギター主体のデスメタル・ファンには聴き応えがあります。ただ不必要に曲間が開くのは緊張感が途切れて残念なところ。NIGHT IN GALESのギタリストJens Bastenも1曲リードギターで参加。
イタリア出身のドラム兼ボーカルとギター兼ベース兼キーボードの二人組で、3曲入りミニ・アルバム。霞のかかったような絶叫ボーカルにギターがプロダクションのチープさを表現していますが、サウンドもチープ。ただひたすら続く扇動型ギターリフによる曲は、起伏も展開もあまり感じさせず、かといって凶悪でも破壊的でも悪魔的でもなく、ただ過ぎ去っていきます。3曲で良かったけど、3曲じゃ、どうしようない...
メロディック・デスメタルの頂点に立つバンド、IN FLAMESのアルバム「WHORACLE」からの日本盤では決して発売されることのない(PL法の関係で?)限定シェイプ・シングルCD。音源は日本盤のCDにボーナストラックとして収録済みですが、ファンにはうれしいアイテムです。(1)は私の中では彼等のベストテイク(現時点で)です。スロットイン(カーステのようなタイプ)のCDプレーヤーでは再生できませんのでご注意!
デスメタルを一般HMファンにまで広げた彼らの4作目のフル・アルバム。彼らの新作になにを期待して聴くかによって評価が大きく分かれる問題作でしょうね、これは。私の耳には何ら変わっていないと聴こえました。どこから聴いてもIN FLAMESの安心印付です。多少ボーカルに色気を使ってますが、ギターリフのパターン、ソロのメロディのパターンなどすでに定食の世界。「WHORACLE」の流れのまま聴けてしまいます。あとはライヴでの再現を期待します。
前作から1年でアルバムをリリースしてくれたIN FLAMESの5作目のフル・アルバム。前作で試みられたようなボーカルのエフェクトやコンピューターの導入は今作でもありますが、慣れた分それほどの違和感はない。アンダース・フリーデンの唾飛ばしまくりの絶叫も健在だし、イエスパーとビョルンのツインギターも相変わらず。もはやどこを切ってもIN FLAMESであり、従来のIN FLAMESを期待する人には裏切られない作品。パワーバラード風の(7)や(5)(8)が安心お薦め曲。(10)のギターソロはクリストファー・アモット。
前作から1年でアルバムをリリースしてくれたIN FLAMESの5作目のフル・アルバム。前作で試みられたようなボーカルのエフェクトやコンピューターの導入は今作でもありますが、慣れた分それほどの違和感はない。アンダース・フリーデンの唾飛ばしまくりの絶叫も健在だし、イエスパーとビョルンのツインギターも相変わらず。もはやどこを切ってもIN FLAMESであり、従来のIN FLAMESを期待する人には裏切られない作品。パワーバラード風の(7)や(5)(8)が安心お薦め曲。(10)のギターソロはクリストファー・アモット。韓国盤全12曲(ボーナス曲はStrong And Smart)、スクリーンセイバーが付いたデータROM(ただしMacでは役立たず)付き2枚組。
NUCLEAR BLASTに移籍してのセカンド・フル・アルバム。ボーカルがアンダース・フリーデンになってIN FLAMESとしての個性を発揮した名盤。アコースティックなイントロから静かに幕開け、徐々に彼ら特有の悲壮感漂うデス・サウンドが、アグレッシヴな中にでも、哀愁と叙情性を描き出しています。印象的なギターリフ、静と動の対比の巧みさなどIN FLAMESサウンドの原点!これは外せないアルバムです。
1994年リリースのデビュー作。(1)の衝撃的イントロから全10曲、アグレッシヴでありながらたっぷりと叙情性を含んだサウンドはすでに孤高のサウンドとして確立しています。ツインギターによる扇動的なリフから、一変してアコースティックギターによるメロディアスで、もの悲しいソロが導入されるあたりは一度聴いてしまえば、病みつき。メロディック・デスを聴き始めるならまずはこのアルバムからです。
1994年リリースのデビュー作。(1)の衝撃的イントロから全10曲、アグレッシヴでありながらたっぷりと叙情性を含んだサウンドはすでに孤高のサウンドとして確立しています。ツインギターによる扇動的なリフから、一変してアコースティックギターによるメロディアスで、もの悲しいソロが導入されるあたりは一度聴いてしまえば、病みつき。メロディック・デスを聴き始めるならまずはこのアルバムからです、REGAIN RECORDSからの再発盤、「In Flames(1993プロモ・ヴァージョン)」「Upon an Oaken Throne(1993プロモ・ヴァージョン)」「Acoustic Piece(1993プロモ)」「Clad in Shadows(1993プロモ・ヴァージョン)」の4曲追加収録、スリップケース入り。
WRONG AGAINからリリースされていて、長らく廃盤だったデビュー作とミニ・アルバムのカップリング再発盤。セカンド・フル・アルバムの日本盤ボーナスだったデモ音源も収録されての、初期IN FLAMESの完璧盤。いまだ名曲としてライヴでも定番の「Behind Space」「Stand Ablaze」収録!
WRONG AGAINからリリースされていて、長らく廃盤だったデビュー作とミニ・アルバムのカップリング再発盤。セカンド・フル・アルバムの日本盤ボーナスだったデモ音源も収録されての、初期IN FLAMESの完璧盤。いまだ名曲としてライヴでも定番の「Behind Space」「Stand Ablaze」収録の全18曲、ボーナストラック「Eye Of The Beholder」を追加した韓国盤です。
スウェーデン・メロディック・デスメタル界の王者、IN FLAMESの6作目のスタジオ・フルアルバム。ちょこっと使ったシンセサイザーのイントロからおなじみのギターリフによるサウンドが登場。やはり大方の予想通りデスメタル離れがさらに進んでおり、ふんだんに盛り込まれた叙情パート、クリーンボーカルなど、印象的には半分半分くらい。激しい部分での曲調、フレーズには自ずと限界があるのか、ワンパターン気味ですが、その分かえってUSスラッシュな早口ボーカルやテンポダウンした曲での慟哭系が光ります。デスメタルを醜悪と聴かずに嫌う人には入門編としてはお薦めできますが、やはり一般的すぎて純粋なメロディック・デス・ファンにはもの足らない。DARK TRANQUILLITYの方が逆転勝ち。
なかなかボーカルが確定せずにリリースされたミニ・アルバム。今作ではDAWNのH.FORSSがボーカリストとしてフューチャーされています。といってもIN FLAMESにとってはあのメロディとツインギターがメインなので違和感はなし。
なかなかボーカルが確定せずにリリースされたミニ・アルバム。今作ではDAWNのH.FORSSがボーカリストとしてフューチャーされています。といってもIN FLAMESにとってはあのメロディとツインギターがメインなので違和感はなし。REGAIN RECORDSからの再発盤、「Dead Eternity」「The Inborn Lefeless」「Eye of the Beholder」「Murders in the Rue Morgue」の4曲追加収録、スリップケース入り。
1996年リリースのセカンド作と1997年のミニ・アルバムのカップリング、デジパック再発盤
メロディック・デスメタルの頂点、IN FLAMES初のオフィシャル・ライヴ。2000年11月の日本ツアーを収録。行った人も行ってない人もこれで粗悪なブートを聴かずに済みます。しかし何ともお粗末な録音でガックリ。日本ツアーということでしっかりとしたスタッフがこれなかったのか、「さぁこれからライヴだ」という前戯なしでいきなり始まるのは困りもの。ラストもあまりに尻切れで余韻なし。ペタペタしたバスドラの音もソリッドな印象が阻害されて残念。まあ逆に手直し一切なしという生々しさはありますが(これで手直ししてないだろうな本当に)。さらに演奏面でも、単に弾いてます的なギターで、ライヴならではのモチベーションも感じられず、またわたしが世界一上手いデスボーカルだと思っているAnders Fridenがこんな声だなんて。ライヴであの深みのある声を出し続けるのはやっぱり不可能なのかな?名曲はしっかり押さえられているので、ベスト・ライヴ作品として、マニアックなファンは聴いて損なし。
悲痛な叫びにさえ聴こえるボーカルとツインギターがメロディック・デスメタルの頂点に君臨させたIN FLAMESの3作目。確かにスピード感が失われた気がしますが、ヘッドホンでじっくりと聴くと非常に緻密な音づくりがなされています。いつもながらのアコースティックギターの導入、ツインギターのハーモニー等やはり彼等ならではのサウンドは健在で、前2作を遥かに凌ぐ作品には違いありません。
スウェーデン産のメロディック・デスメタルの頂点に位置する名盤の限定デラックス・エディション再発盤。ボーナストラック「Clad In Shadows '99」とエンハンスド・パートに「Jitun」のビデオクリップ、毎度おなじみスクリーンセイバー、フォトギャラリー、壁紙などを収録。
ポルトガル出身の4人組。1曲目のイントロから剣の音をフューチャーしたヴァイキング・メタル風メロディアスなファスト・ブラックメタル。北欧系のヴァイキング・デスほどの伝統的メロディの導入はないものの、ブラック特有の絶叫型ボーカルに時折低音語り口調を導入、うっすらとバッキングにシンセも流れており、大仰な味わいがあります。ギターリフはかなり印象的で、耳に残るし、ソロもメロディアス。MITHOTYNタイプのちょっとブラックメタルよりって感じ。
ノルウェー出身のゴシック/ドゥーム・ブラックメタル・バンド、1993年にリリースしたデモ・テープ音源のCD化。さらにデビュー・フルアルバムのタイトル曲のデモ音源と、1993年のリハーサル音源の最録音を収録。
ノルウェー出身のゴシック/ドゥーム・ブラックメタル・バンド、1995年のデビュー作。ザラザラしたトレモロ・リフ、ドタバタのドラムス、絶叫型ボーカルといったブラックメタル然りな部分にクラシカルでプログレッシヴな要素を加味したサウンドを展開。透明感溢れる女性ボーカルの導入や、朗々とした男性ボーカル、叙情パートなど、様々な表情が楽しめるULVERやBURZUMあたりの前衛的ノルウェー産コールド&フォレスト・ブラックメタル。
ノルウェー出身の前衛的ゴシック/ドゥーム/ブラックメタル・バンド、2000年12月ノルウェー・クリスチャンサンのカレドニアン・ホテルで収録されたライヴ・アルバム。2枚組全20曲2時間半のボリュームです。初回限定レーベルサンプラー封入のデジパック盤。収録曲は下記の通り.DISC1「introducing...」「medley on heartworks」「heart of the ages」「beer」「white rabbit」「mourning the death of aase」「299.796 km/s」「i am your flesh」「kairos」「weeping willow」「omnio (pre)」DISC2「omnio (bardo+post)」「empty room」「don't care」「dead man's creek」「karmakosmik」「path of the righteous」「titan transcendence」「epitaph」「closing in」
ノルウェー出身のゴシック/ドゥーム・ブラックメタル・バンド、セカンド作。前作とはかなり趣が異なり、1曲目から14分を超える女性ボーカルと朗々とした男性ボーカルによるデュエット、クリーンなギターリフにストリングスを導入した起伏の激しいプログレッシヴ色の色濃く出た曲が登場。激しさもあるもののそれはプログレ的でブラックメタル色はかなり後退。静と動が交錯するスケールの大きいサウンドです。
ノルウェー出身の男女ボーカルによる宗教的ゴシック/ドゥーム・バンド、3作目。今作はまた今までとは異なりTHE 3RD AND THE MORTAL同様、重く暗く妖しげな演奏に美しく儚げな女性ボーカルが歌うパターン。男性ボーカルも歌っておりますが、それがかえって狂気じみた部分を強調しており、より前衛的。ULVERやTHE 3RD AND THE MORTALといったノルウェー産アヴァンギャルド・ミュージックのファンは必聴の全11曲63分!
ノルウェー出身のゴシック/ドゥーム・バンド、7インチEPでリリースされた作品をまとめてCD化。静寂と神秘性とドラマティックな雰囲気に支配された今作はさらにプログレッシヴ・ロックなサウンドへ限りなく近づいています。それもそのはずKING CRIMSON、PINK FLOYDといったプログレッシヴ・ロックの大御所、さらにはサイケデリック・ロックの雄JEFERSON AIRPLANEのカヴァーを収録し、際だった存在感を醸し出しております。フィーメイル・ボーカルを導入したゴシック/ドゥーム/デスメタルは数多くいますが、その中でももっとも神秘的で、雰囲気もののバンドとは一線を画する世界があります。個人的にはPINK FLOYDが最も近い感じを受けました。
スペイン出身のツインギターのメロディック・デスメタル・バンド、デビュー作。まさにDARK TRANQUILLITY,IN FLAMESに影響受けましたってサウンドで、いわゆるギター中心のサウンドで、テクニック、メロディアス度ともに合格点。「IN FLAMESの新譜や」っていわれてもすぐには否定できない程です。唯一アコースティック・ギターによるインスト曲がスパニッシュな感じでよいです。IN FLAMESタイプのファンは安心の一枚です。
スウェーデン出身のツインギターの5人組、メロディック・ブラックメタル・バンド、セカンド・アルバム。ドラムスのStefanとギターのJariはCARNAL FORGEも掛け持ち。デビュー作で聴かれたDISSECTIONタイプのブラックメタルを継承していた路線から、よりブルータル度が増した感じで、限りなくデスメタルに近くなった印象。CARNAL FORGEで聴かれるようなデスラッシュな雰囲気や、IN FLAMES、SOILWORK系の小刻みで印象的なギターリフに疾走ドラムス、裏打ちツービートを絡ませた曲から、煽動型リフを主体にした叙情系ブラックまで、コンパクトにそつなくまとめて演奏しております。ボーカルもアジテーション系なので、ヒステリックさはなく、メロデス・ファンなら聴いて損なし。
スウェーデン出身のツインギター5人組、ファースト・フル・アルバム。ミニ・アルバムの時点で、ツインギターの扇動型リフ、ブラストビートを用いたスピーディーなサウンドでDISSECTIONタイプを継承していた路線は、かわらず受け継がれています。メロディラインがより顕著になっており、正統派メロディック・ファンは安心の作品です。
ベルギー出身ツインギターの5人組、ブルータル・デスメタル・バンド、ABORTEDのSvenをボーカルに迎えての3作目のアルバム。パワフルな絶叫とボエボエの2パターンを使い分け、ザクザクゴリゴリしたギターリフに、ツーバス爆走アタックの強いブラストなど難無くこなす手数足数の多いドラムスによるサウンドを展開。リードギターはかなりメロディアスで、今作ではうっすらとキーボードも使っており、曲によっては(特に8曲目など絶品)SOILWORKあたりのメロディック・デスにも通じる部分もあります。といってもギターリフは重くアグレッシヴ度においては一枚も二枚も上手だし、演奏力は高くても単調な曲展開なのでやはりいわゆるメロデス・ファンよりメロディアスなユーロ・ブルデス・ファンなら聴いて損なしの全9曲42分。
ベルギー出身の4人組、超バカテク・ブラストビート系デスメタル・バンド。咆哮型と絶叫型を使い分けるボーカル、スラッシーなリフに速弾きメロディアスなソロ、ブンブン唸るベースに地を這うようなツーバスが心地よいドラムスとこれは結構いけます。曲展開は複雑ですが、すばやくてテンポが崩れません。CRYPTOPSYやSADIST等のテクニカル系のデスメタルがお好みの方には大推薦です。
ベルギー出身のツインギターの5人組、ブルータル・デスメタル・バンド、2作目。ツーバスによる怒濤の疾走感を基本に、重いザクザクのギターリフとパワフル咆哮型ボーカルによるサウンドです。曲展開はけっこう複雑ですが、リズム隊がしっかりしているので、ドタバタした印象がなく、ノリが崩れません。ギターソロは非常にメロディックでエモーショナル。随所で耳を惹き付けるソロが堪能できます。メロディもあって、ブルータル度も満点のヨーロピアン・スタイルがお好みの人は聴いて損なし。
1989年にリード・ギタリストのJohn McEnteeによって結成されたデスメタル・バンド、6作目。ドラムスは初期のメンバーだったKyle Severnが復帰。煽動型の蠢くギターリフに叩き付けるようなブラストビート、濁りの少ないLOWボーカル、ゆったりとうねる曲調はまさにINCANTATIONならではのもの。猛獣野獣はたまた文字通りゴジラ登場の如き重量感と暗黒系のリフワークが素晴らしく、聴く者すべてを地獄へ誘ってくれます。スピード一辺倒ではなく緩急展開を交えたブルドーザー・サウンド。
1989年にリード・ギタリストのJohn McEnteeによって結成されたデスメタル・バンド、6作目。ドラムスは初期のメンバーだったKyle Severnが復帰。煽動型の蠢くギターリフに叩き付けるようなブラストビート、濁りの少ないLOWボーカル、ゆったりとうねる曲調はまさにINCANTATIONならではのもの。猛獣野獣はたまた文字通りゴジラ登場の如き重量感と暗黒系のリフワークが素晴らしく、聴く者すべてを地獄へ誘ってくれます。スピード一辺倒ではなく緩急展開を交えたブルドーザー・サウンド、ロシア盤。
アメリカ東海岸デスメタルのベテラン・バンド、6作目のスタジオ・フルアルバム。前作「BLASPHEMY」アルバム時のボーカルだったMike Saezは脱退し創設者のJohn McEnteeがギターとボーカルを兼任、Kyle Severn(ds)とJoe Lombard(b)の3人組での作品。相変わらず重々しく叩き付けるドラムスとウゴウゴゴリゴリした暗黒リフによる重苦しく重厚なサウンドを展開。専任ボーカルでない分やはりガテラルなボーカルにあまりパワーが感じられず残念ですが、速球ではなくダークでブルータルなデスメタルを楽しませてくれます。ズルズルと引きずるようなギターとゆったりと吐き出すボーカル、ドカドカと打ち鳴らされるリズムによる低速デスメタルな全12曲48分。
アメリカ出身のデスメタル・バンド、4作目のスタジオ・アルバム。デビュー以来一貫した破壊的デスメタルを押し通してきたバンドだけに、ファンには安心の作品。ウニョウニョと絡みつくようなギターリフ、安直にブラストビートには頼らない怒濤のドラムス、パワフルな咆哮型Lowボーカルなど重量感とスピード感がマッチしたサウンド。ひたすら速いとかひたすら重いといった感じではなく、バランスのとれた演奏で、サウンド全体で押し寄せてくるので、破壊度は非常に高い印象がします。16分を超えるラストの大作にしても、暗黒系のオドロオドロしい雰囲気から徐々に盛り上がり、爆発するまでの緊張感がたまりません。重量級デスメタル・ファン必聴作!
アメリカ出身のツインギターのデスメタル・バンド、2001年5月11日ブラジル・サンパウロでのライヴを収録した作品。全17曲74分、曲間が途切れることなくたっぷりと堪能できます。ファン必聴作!!!!!!!!!
アメリカ出身のデスメタル・バンド、2作目。咆哮型ボーカルがすざましいばかりです。メロディなんか全く聴こえないほどの直線的サウンドで責めたててくれます。メロディも起伏も展開もいらない、全編ただひたすら突っ走ってるサウンドを求めてる人は、もうこのバンドしかないでしょう。
デビュー・フル・アルバム
スペインのREPULSE RECORDSから7曲入りミニ・アルバムとしてリリースされていた作品に、4曲のボーナストラックを収録した再発盤。
John McEntee率いるUSブルータル・デスメタルの代表バンド、5作目。メンバーがどう変わろうと相変わらずのドロドロっとしたオカルトチックな重量感あふれるブルータル・サウンドが堪能できます。リフが印象的でエモーショナルなソロを導入し、スピーディーな展開の(1)でマニアは満足のはず。ちょっとひ弱ながらもボエボエのボーカルとヒステリックな扇動型リフにブラストビートを交え、展開、緩急を取り入れた曲調が中心で、スピーディーに怒濤のごとく疾走する部分と、ドゥーミーなリフによるスローパートの組み合わせがどの曲にも取り入れられています。スピード感よりもダークでヘヴィさが優先する印象です。
4作目
アメリカ出身の4人組、シックネス・ゴア・ブルータル・デスメタル・バンド、7曲入りミニ・アルバム。ボーカルはゲロゲロながらけっこう感情を込めた歌い方で、味があります。煽動型を主体としたヒステリックに蠢くギターリフに、タタタタとしたスネアとツーバス連打よるブラストビート全開のサウンド。ファスト&スローな展開と、ブンブン唸るベースライン、細かなオカズをたたき込むドラムス、ギターも複雑なリフをこなしており、かなりテクニカル。曲も非常にコンパクトで、テンションが下がらないうちに次の曲になるので、聴き飽きない出来。
アメリカ・ミネソタ出身の4人組ブルータル・デスメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。暗黒系エログロと神への冒涜を兼ね備えた強力なサウンドを展開しております。ボーカルはボエボエとギャーギャーの2タイプで、曲頭に映画等からのサンプリングを導入したスタイル。音質はきわめて良好で、ザクザクウニョウニョのギターリフ&ベースラインは克明、ドラムスはマシンガン系のツーバス連打から小気味よいバスワークを披露しており、ピシピシしたブラストもカッコいい。煽動型による暗黒リフのインパクトもあるし、随所にザクザクのリフも導入したメタリックな部分もあって全10曲36分、暗黒系ファンは聴いて損なし。
フィンランド出身のオールドスクール・デス/ブラックメタル・バンド。丸みの帯びたギターの音色、ドタドタしたドラムスによる懐かしげなサウンドがまずうれしい。ボーカルは暗黒系のイヴィルな吐き出しボーカル。ゆったりとうねる演奏と相まってとてもドゥーミーな感じ。これはもう80年代HELLHAMMERやCELTIC FROST、VENOMかはたまたBLACK SABBATHかといった最初期のサタニック・メタルです。今で言うヒステリックなブラックメタルとは対極の隙間たっぷりの音にノリもある曲調、ギュンギュンとした速弾きソロがいかにも古典的。ダーク、オカルトチック、ドゥーミーといったオールド・ファンは聴いて損なしの全7曲38分、SATANIC WARMASTERのドラムスが参加。
アメリカ出身の4人組、REPULSE傘下のQABALAHレーベルからリリースされた、ブルータル・デスメタル・バンド。USタイプの非常に重いサウンドで、ギターソロはアヴァンギャルドな速弾き、初期のスラッシュメタル風。LOWボイスのデス声もパワフルでイケてます。ちなみにこのCDは、そのベース兼ボーカリストのJoshuaに捧げられておりますが亡くなったんでしょうか?ドラムスに今一パワーが感じないんですが、それは贅沢?ベースラインにしびれます。
スペイン出身の4人組、ブルータル・ゴア・デスメタル・バンド。これまた久々に強力なバンドです。言葉数の多いゲロ吐きボーカルと絶叫の掛け合い、手数足数の多いツーバス全開のブラストビート、ガリガリウニョウニョとしたギターリフ、お決まりの映画からのサンプリングありで全9曲28分一気に堪能できます。左右に分けられたボーカルが地獄を想起させるし、当然の如くギターソロはほとんどありませんが、リフがしっかりと聴き取れるので、飽きません。神経逆なで、失神寸前までの音数勝負のサウンド、ドラムがカッコいいゴア・ファン必聴作!!!!!!
スウェーデン出身のDARK FUNERALの創設メンバーであるBlackmoonと同じく元メンバーのTyphosとAlzazmonが在籍するウルトラ・ヴァイオレント・ファスト・ブラックメタル・バンド、新曲2曲とMORBID ANGEL、VON、BATHORYのカヴァーを収録した5曲入りミニ・アルバム。
スウェーデン出身のメロディック・デスメタル・バンド。怒涛のごとく突っ走ることはなく二人のギターは非常にメロディアスで北欧特有のあのメロディラインも登場するし、バックにキーボードも配しており、ボーカルのデス声もエコーがかかった様なソフトな感じです。どーしてもデスメタルを聴いていたい!でもたまにはソフトなやつもって人にはお薦めかな。
カナダ出身の5人組、スラッシュメタル
1987年にROADRUNNERからデビュー作をリリースしたカナダ出身のスラッシュ・バンドが10年ぶりに再結成してのセカンドをリリース。最近の第2世代スラッシュの復活を目の当たりにするような正統派テクニカル・スラッシュのオンパレードです。タイプ的にはSADUSとDEATHを組み合わせたようなサウンドで、緩急、複雑展開、スピーディなギターソロ、アングリーボーカルとマニアには思わずよだれもんのテクニカル・スラッシュを聴かせてくれます。
ポーランド出身の4人組、ウォー・ブラックメタル・バンド、デビュー作。レコーディングは2001年9月/10月で2003年にリマスターされております。パワフルな絶叫型ボーカル、ウニョウニョと蠢くトレモロリフにヒステリックなまでのワンバス・ブラストとツーバスの激走を交えたMARDUKスタイルのサウンドを展開。低音がこもり気味でバスドラのアタックが前面に出ていないのが残念ですが、言葉数の多い吐き出しボーカル、キュイ〜ンと切れ込むギターソロもあり、またミッドテンポ・パートをうまく導入して緩急を付けた体感速度の速さを重視。(5)では銃撃音のSEを入れウォーブラックとしてのかっこよさも演出。MAYHEMの「Chainsaw Gutsfuck」のカヴァーと2000年のプロモ音源1曲を含む全9曲30分、ファストブラック・ファンは聴いて損なし。
どこを切ってもスピード・スラッシュの嵐を聴かせてくれた彼らのセカンド作。今作もどこを切ってもスピード一辺倒のスラッシュ満載!
1996年頃からいくつかのデモ音源とシングル、そして2枚のフルアルバムをリリースしているチェコ出身のカルト・ペイガン・ブラックメタル・バンド、そのそれぞれ500枚限定だったシングル曲を集めたコンピレーション。暴虐の絶叫型ボーカルにオールドスクールなブラックメタルが炸裂する全8曲31分、MAYHEMファンは必聴のこれまた限定500枚!収録曲は下記の通り Legie Nesmrtelnych(7" EP 2004):「1. Legie Nesmrtelnych」「2. Predurceni K Temnote A Vitezstvi」「3. Hymna Valky」Hrdi A Silni(7" EP 2002 Split with INFERNAL WAR):「4. Hrdi A Silni」「5. Sjednoceni Virou」Ve Znameni Ohne(7" EP 1997 Split with MOONBLOOD):「6. Ve Znameni Ohne」「7. Geniove (Master's Hammer Cover)」Bitva O Mesicni Trun(1998 Split with CELESTIA)「8. Bitva O Mesieni Trun」
スウェーデン・デスメタル界の重鎮、ダン・スウォノのソロプロジェクト第2弾。叙情デスのEDGE OF SANITYやゴシック風味のNIGHTINGALEとはうって変わって全23曲36分という怒涛のブルータル・サウンドです。一瞬のやすらぎもないヘヴィ・リフ&ブラスト多様のツーバスの嵐。1分代の曲を中心に、突き進みます。下腹部にズシズシ響きわたる重低音サウンドはボーカルこそ咆哮型デス声ですが、演奏そのものは比較的スピードスラッシュなので聴きやすいはず。
スウェーデン・デスメタル界の重鎮、叙情派メロディの宝庫、ダン・スウォノのソロプロジェクト第2弾。ここで聴かれるサウンドはEDGE OF SANITYとは全く違う、怒涛のブルータル・サウンドです。一瞬のやすらぎもないヘヴィ・リフ&ブラスト多様のツーバスの嵐。1分代の曲を中心に、突き進みます。しかし聴き込めばそこかしこにメロディが耳に残っていたりするあたりはさすがなんでしょう。再リリース盤で「KILLING CHRIST」をカップリング!
ダン・スウォノのブラックメタル・プロジェクト、3作目。DEICIDEとならび称されるアンチ・キリストなサウンドは今作でも引き続き受け継がれております。前作のHELLFUCKに比べると多少展開らしきものが入り、スピードダウンしたような気がしますが、その分ダンのツボを押さえたリフやソロのメロディセンス(ラストのBLACK NIGHTは上出来)が光っております。ブルータル系のDretteのボーカルもパワフルだしコアなブルタル・マニアでも十分魅力があるはず。
2003年8月にオランダ出身のブルータル・デスメタル・バンド、HOUWITSER〜SINISTERのドラマーAadによって結成されたバンド、デビュー作。ボーカルはSINISTERのRachel嬢(Aadの姓が同じってことは結婚したのか?)。たぶんエフェクトされているであろうボエボエとしたボーカルにウニョウニョとウネるギターリフ、そしてダダダダとアタックの強いブラストにドルルルとツーバスキックしまくりのドラムスによるストレートなUSブルデス・サウンドです。ほとんど変化技を使わずひたすらウネりまくるギター&爆走するドラムス&吠えまくるボーカルといった直球一直線な全11曲37分、BEHEMOTHやVADERのアートワークを手がけたGraalのジャケットもマニア心をくすぐります。
1989年に結成されたアメリカ・テキサス出身のツインギターの5人組、ブルータル・デスメタル・バンド、ファースト・フルアルバム(?)。ボエボエなガテラルとスクリーミングのデュアル・ボーカル、ガチガチのドラミング、ウニョウニョゴリゴリしたギターリフによるニュースクールなサウンドを展開。そこに切れ込むような速弾きギターソロを導入しており、メロディアス度はかなり高い感じです。ミッドテンポのボーカルとリフが一体化した暗黒な部分とツーバスを駆使した目まぐるしい展開をする部分がミックスされており、ゴア・グラインドでメタリックなかっこよさも合わせ持ったEXHUMEDやGORGASMタイプの全8曲31分、聴いて損なし。
チェコ出身の4人組、ブルータル・デスメタル・バンド。ゲボゲボ・ボーカルとブラックメタルな絶叫が交錯しており、オーソドックスなブルータル・サウンドながら個性的。ドラムスも重量感もたっぷりあるし、展開やブレイクも適度に導入されていて、聴き飽きません。(6)のようなメロディック・ブラックメタルっぽい雰囲気の曲があると思えば、いかにもスラッシュな(7)など、曲調もけっこう多彩。基本的にはUSスラッシュ系の切れ込むギターソロを導入したものが多く、リフも印象的だし、2分代の曲が中心なので一気に楽しめます。音質もよく、テクニカルな部分もあるので、ステイタス・シンボルとなりつつあるチェコ産デスメタル・ファンは安心の作品。初期デモ音源収録。
チェコ出身の4人組、グラインド・コア/デスメタル・バンド。前作にもましてグラインド色が濃くなっており、非常に刺激的。ゲロボーカルと絶叫の掛け合い、ワンバス・ブラストからツーバスの連打、ウニョウニョと蠢くギターリフ、ファスト〜スローのテンポチェンジなども小気味よい。ギター・サウンドはしっかりメタリックだし、けっこうオーソドックスなスラッシュリフや、メタル系の曲展開もあって幅広く受け入れられるはず。ブラスト時のスネアの音は軽いながらも、手数足数の多いドラムスもテクニカルだし、EXHUMEDあたりにも通じる重量感もあって、グラインド系デスメタル・ファンなら聴いて損なし。全14曲33分収録。
チェコ出身のツインギター、ツインボーカルの4人組、グラインド・デスメタル・バンド、2003年フルレンス・アルバム。いや〜相変わらず勢いがあって元気満々のサウンドです。ザクザクウニョウニョしたギターリフ、ガテラルなボーカルと絶叫ボーカルの掛け合い、ポンポンしたスネアながらツーバスの爆走感と克明なベースラインが叩き出す重量感が心地よい。随所に彼らならではのファニーな部分やドンタドンタしたシンプルなノリのハードコアタッチの部分があり、暑苦しくないのが好印象。EXHUMEDのスタイルをもう少し軽くした、スカッと楽しめる全14曲32分!
アメリカ・テキサス出身の一人グラインド・デスメタル・バンド。一人グラインドなのでまた超マニア向けかと思ったらうん、これはいい。レコーディングに2年も費やしたそうで(まあ長くかければ良いものが出来るってものでもないが)、実に聴き応えのある作品です。ドラムスはいかにも打ち込みなバルカン砲ツインバス、ドダダダとしたブラストによる爆走感たっぷり、ヴィヴィしたボーカルもパワフルだし、何よりギターリフが多彩で、ちゃんとブルータル・デスメタルのかっこよさを持っているのが良い。全8曲25分、ハイパー・グラインド/ブルータル・デスメタル・ファンは必聴。
ドイツ(だと思う)出身のツインギターの5人組、メロディック・デスメタル・バンド。シンセによる神秘的なインスト曲に続いて、印象的なギターリフ、メロディアスなソロ、起伏があって展開があるといった、ドラマティックなデスメタル・サウンドが聴かれます。ボーカルは絶叫型、ツインギターのからみもスウェーデン産のメロディック・デスに匹敵する良いものを持っています。元ANGEL DUSTのS.L.COEのスタジオでレコーディングされているので、音質も良い。
ポルトガル出身のキーボード奏者を擁する5人組、ゴシック・デスメタル・バンド。キーボードによる神秘的な味付けが全編にわたってなされており、また時折ピアノの美しい調べも導入。そしてギターソロは非常に叙情メロディアス。HEAVENWOODのデスメタルとしての剛の部分とCREMATORYのポップでメロディアスな部分を合わせ持ったようなサウンドです。ボーカルがちょっと癖のあるデス声とゴシック系の間で、馴染めないんですが、叙情度は満点。
フランス出身の4人組、グラインド・デスメタル・バンド、セカンド。死体マニアもびっくりの分娩写真をあしらったジャケットがうぇ〜ですが、サウンドは全編怒涛の疾走感、ゲロ吐きLowボーカルにブラスト全開のサウンド。巧みな曲展開やメロディックなギターソロもあって、いたって聴き応えあるサウンドです。グラインド/ブルータル・ファン必聴の作品。BUY OR DIE!!!
フランス出身のブルータル・グラインドコア・バンド、3作目。「GROWTH=成長」というアルバム・タイトルだけあって、前作のようなジャケットのインパクトに頼らない演奏重視のサウンドになっております。ゲロゲロ・ボーカルと絶叫の2パターンを使い、ヒステリックなギターリフとブラストビート全開のパートと、オーソドックスなスラッシュ然りとしたパートをうまく導入して聴き飽きない作品。1〜2分台のグラインドな構成ながら、サウンド・クオリティが非常に高いので、下手なブルータル・バンドよりも重く、そしてもちろん速い。ギターリフのインパクトもあるし、リズムチェンジもスムーズ。ジャケ買いで失敗続きのマニアに是非お薦めの作品。ジャケより内容重視の人はもちろんBuy or Die!!
オランダ出身のツインギター、ツインボーカルの6人組、ブルータル・デス・メタル・バンド。咆哮と絶叫のツインボーカル・スタイルで、小刻みなギターリフによるスピード感重視のサウンド。下手な展開や小細工を用いることなく、一気に最後まで聴かせてくれます。ワンバスキックのブラストビートから小気味よいツーバスを使ったツービートを織りまぜ、比較的シンプルなスラッシュ・メタルっぽい印象で、曲も2分代が中心、とにかく速い!EXHUMEDタイプのサウンドのファンなら聴いて損なし!!
1994年に結成されたオランダ出身のツインギター、ツインボーカルの6人組、ゴア・グラインド・デスメタル・バンド、OSMOSEレーベルに移籍して約3年ぶりのセカンド作。絶叫と咆哮の掛け合い、ウニョウニョゴリゴリと蠢くギターリフ、ワンバスブラスト、ツーバス爆走の手数足数の多いドラムスによる剛球一直線のスピード感重視のサウンドを展開。1曲の中では緩急を使った展開がありますが、そのパターンの曲が全16曲続くので、曲によっての変化を求める人には不向きながら、全曲ハイテンション・ハイスピードでブチ切れたい人は聴いて損なしの31分!聴き終わったあと耳がキーンと鳴ること請け合い!!
デンマーク出身のデスメタル・バンド、デビュー作。
1989年にその母体が結成されたイギリス出身の女性ボーカルを含むゴシック・ロック・バンド。過去音源を聴いたことが何ので、何とも判断しにくいんですが、ここで聴かれるサウンドはメタル色皆無の、いわゆるパンク/ニューウェイヴから派生したゴシック・サウンド。シャラシャラしたギターサウンドにノリのあるシンプルな曲調、ボーカルのCandia嬢の歌声もさほどパンチがあるわけではなく、さらりとした印象。かなり古めかしい曲調が逆に新鮮な感じにも映りますが、メタル・ファンにはかなり薄っぺらなサウンドが玉に瑕。パンキッシュなサウンドまで難なく聴ける人向き。
カナダ出身のギター兼キーボード、プログラム、サンプラーとボーカルの二人組、2作目。ベースと女性ボーカルがゲスト参加。(1)は流行のモダンヘヴィ系の曲で、その辺りのバンドと思いきや 、多彩なシンセサイザーやサンプラー音、女性ボーカルの導入で、非常にメロディアスな北欧系のデスメタル・サウンドです。ギターソロも流れるメロディがあって、HYPOCRISYを彷彿とさせる出来。プロダクションもしっかりしており、けっこう掘り出し物。
コロンビア(もしくはアメリカかも?)出身の3人組、ブラックメタル・バンド、ファースト・フルアルバム。北欧産のバンドとはかなり趣が異なり、全編ダークでヘヴィ、オカルトチックなサウンドです。ボーカルはデス声ながら抑揚のない語るような歌い方。しかしバックの演奏はかなりメロディアスで扇動型リフやブラストはあまり用いず、速い展開の曲でも引きずるようなギターとかなり重低音のベース&ドラムスが重い世界に引きずり込んでいます。劇的展開もあって、効果的。でもボーカルが...
コロンビア出身のDagon(vo&g)とIncubus(ds)の二人によるブラックメタル・バンド、3作目。メンバーはブラックメタラーとしての正装で写真に写っております。かなりダークでドゥーミーなサウンドを展開しており、ザラザラのギターリフにお経系のゆったりと吐き出すイヴィルなボーカルがサタニック・ブラックな雰囲気を醸し出しており、昨今のUSデプレッシヴ・プリミティヴ系とはまた違い、速い曲、遅い曲を使い分け、暗黒デスメタルにも通じる重く破壊的でどんよりとした印象。悲壮感はないものの鬱で闇な全10曲51分、ドゥーミーなブラックメタル・ファンなら聴いて損なし。
コロンビア出身のブラックメタル・バンド、サードアルバム「MAGNIFICENT GLORIFICATION OF LUCIFER」からのラフ・ミックス2曲とリハーサル1曲、2001年12月ドイツでのライヴを収録した4曲入りミニ・アルバム。限定500枚手書きナンバリング入り、全4曲15分収録。
スウェーデン出身のツインギターの5人組、元LOST SOULSのメンバーが在籍するデスラッシュ・バンド、デビュー作。1曲目の中近東風のインストから続く2曲目でTHE CROWN、TERROR 2000といったいわゆるスウェーデン産デスラッシュ・バンドのサウンドを継承しており思わずニッコリ。ザクザクしたギターリフにアジリまくる早口字余りボーカル、爆走するツーバスによるスピーディーなサウンドが主体。ただ叙情性はあまり感じさせず、このバンドの特徴としてはPANTERA風の多少モダンがかった部分があり、ガリガリのギターリフにエフェクトをかけたボーカルによる破壊的かつ暴力的な押しもあって、一概にスウェーデン産というわけにはいきませんが、スラッシュに飢えてる人は必聴作!
デス/ブラックメタル専門レーベルだったNO FASHION RECORDSが遂に契約した初のパワーメタル・バンド。バンド名にStockholmと付いているスウェーデン出身のツインギター、キーボードの6人組。初期HELLOWEEN系の疾走型メロディアス・パワーメタル全開。ツインギターは王道のからみ具合を聴かせ、ハイトーンが思わず血をたぎらせてくれます。あまりにも露骨に似すぎているフレーズもありますが、まあお約束ですから、定番と言うことで...
ベルギー出身の5人組、MY DYING BRIDEに代表される、ダークで叙情的なゴシック・デスメタル・バンド。ボーカルは重低音咆哮型のデス声、曲調も深く沈み込むようなダークなものが多く、曲展開やノリといったものには無縁のサウンド。時折導入される女性ボーカルもエコーのかかったコーラスで、このバンドの暗黒面を増長しています。ダークで詩的なゴシック・サウンド・マニアなら手を出してもOKです。
ノルウェーはオスロ出身のツインギターの5人組、デビュー作。ボーカルはアジリまくりガナリまくり、図太いギターリフでうねりをだし、手数足数の多いドラムスがダイナミックに、かつ目まぐるしい展開を醸し出す、北欧のバンドらしからぬUSスタイルのモダンヘヴィ、エクストリーム・メタルです。よけいな色気を出しておらず徹底したヘヴィネスぶりは好感が持てますが、まだまだ独自の特徴がないのは残念。
フィンランド出身のツインギターの4人組、メロディック・デスメタル・バンド、デビュー作。まさにIN FLAMESの申し子的バンドの登場です。ヘヴィに刻まれるツイン・ギターリフの合間を縫うように、クリーントーンやアコースティックをふんだんに使って泣きに泣きまくるギター、DAN SWANOのスタイルに近い咆哮型ボーカル、隠し味キーボードなど、ブルータリティ溢れるデスメタルにふんだんに美と泣きを導入したサウンドです。どの曲も同じパターンですが、10分を超える北欧トラッドなメロディを使ったラスト曲まで、好きな人にはたまらない悶絶責めの55分です。
1997年にフィンランドの東に位置するJoensuuで結成されたツインギターの4人組、メロディック・デスメタル・バンド、セカンド・フルアルバム。ちょっと長めながらピアノによる「ノクターン」とな付けられたインスト曲に続いて全編メロデスです。以降はジャキジャキのギターリフに疾走感たっぷりのドラムス、パワフルなデスボーカルによるアグレッシヴ・パートとふんだんに盛り込まれたアコースティック・ギターや隠し味のシンセサイザーによる叙情パートが惜しみもなく波状攻撃を仕掛けてくれます。もちろん別段新しい事をやってるわけではないが、初期IN FLAMESやDAN SWANO=EDGE OF SANITYといった叙情メロデスのファンは悶絶の全11曲53分(なんか前作のコメントと同じだな(^_^;)、定食ファン必聴!
オーストラリア(?)出身の3人組、グラインド・デスメタル・バンド。ボーカルはゲロゲロ吐き出しと絶叫の掛け合い、ウゴウゴと音の詰まったギターリフと、重量感のあるベース、ブラストビート全開のサウンドです。スピード主体ではなく、めまぐるしく展開していく曲構成で神経ズタズタ、いわゆるヘヴィメタルとしての曲作りを破壊したコアな印象です。曲間に挿入されるおなじみの映画などからのサンプリングも、エロい感じではなく、ホラー系(アクメよりも恐怖の叫び)。神経逆なで、ゲロゲロ系グラインド・ファンは聴いて損なし。
ルーマニア出身の男女ボーカル、ギターX2、ヴィオラ奏者のいる6人組3作目。(1)でハープシコード風の短いイントロからツーバス連打とツインギターのスピードリフが登場してシンフォ・マニアは悶絶!しかもヴィオラとのユニゾンを決め、そしてさらにはAna Mladinovici嬢のソプラノと男性のデス声によるデュオが登場して失禁卒倒間違いなしのバンドです。彼ら自身Eclectic Metal(取捨選択するメタル)と呼んでいるらしく、メランコリックなゴシックメタル、シンフォニックなスピードメタル、醜悪なデスメタル、ヴィオラによるフォークメタル、そしてソプラノによるオペラティックメタルからの良いとこだけを抽出して再構築したサウンド。そしてそのどれもがツボを突いており文字通り凡百な100のバンドをこのバンド一つで堪能できてしまいます。特定のジャンルに拘らないSomething Wonderfulなメタルをお求めの人、ある種SKYLARKに通じるクサさが大好きな人は必聴作!当店的にはついに登場したNIGHTWISH、MOONLIGHTに次ぐ逸材と断言します!
アメリカ出身の5人組、ブルータル・デスメタル・バンド、セカンド。いわゆるNAPALM DEATHの対極に位置するスロー&ヘヴィなサウンド。地の底からのLOWボイスと腹の中をかき回すようなギターリフによる重低音サウンドで、ズシズシ来ます。ブラストビートを使って緩急を付け、曲の頭に映画などの効果音やナレーションを入れて変化を付けております。スピード感はあまりなく、ひたすらヘヴィにやっており、また時折光るギターソロ(ほんの一瞬ですが)も隠し味としていいものがあります。重く憂鬱なサウンドが好みの人向き。
コロンビア出身のピュア・ブラスティング・ブルータル・デスメタル・バンド2作目のフルアルバム。SF映画かヒロイック・ファンタジー風のイントロに続き、ボエボエとワーギャーを取り混ぜたボーカル、ゴリゴリとした雷鳴の如きギターリフ、ツーバス連打のブラストなど、まさに音圧勝負のサウンド。しかしながら異様にカッコいい!目まぐるしいほどの手数ながらカチカチと連打されるバスドラが爆走感を保っており、随所でキメのオカズもまた効果的。ギターリフにしてもフレーズが潰れることなく鬼気迫る勢いで鳴らされており、緩急や展開の流れもスムーズでぎこちなさがない。「とにかく凄い」ってバンドは多々あってもカッコいいバンドはなかなかいない中、特筆すべきサウンドです。USスタイルのブルータル・ファンは必聴の全11曲31分!
コロンビア出身のブラスティング・ブルータル・デスメタル・バンド、待望の3作目。デスメタルの聖地フロリダManaレコーディング・スタジオでの録音、プロデュースをMORBID ANGELのErik Rutanが担当。一気にメジャー指向のサウンドになっております。とにかく音質音像がクリアで各楽器の音がはっきりと分離しており、大音量で聴いても疲れないサウンド。スタイルは前、前々作同様のUSブルデスで、ボゴーボゴーとゆったり吠えるボーカル、ウゴウゴと蠢くギターリフ、ブルンブルン唸るベースラインにほぼ全パートをブラスト、ドチドチしたツーバス連打するドラムスによる怒濤サウンド。テンポチェンジやミッドパートの導入なども最小限に押さえられており、とにかく一曲目から暴走爆走です。もうだれに止められない全9曲33分!
コロンビア出身の4人組、ゴア・ブルータル・デスメタル・バンド。この重量感、爆音のごとき音圧、怒号の如く責め立ててくれるサウンドは凄い。はらわたに響き渡る重低音リズム隊、「ウヴヴ」なボーカル、ウゴウゴと唸りを上げるギターリフなど、まさにゴア・ブルータルな世界。もう何にも言いません、BUY OR DIE!!!!!!!!!!
コロンビア出身の4人組、ゴア・ブルータル・デスメタル・バンド。この重量感、爆音のごとき音圧、怒号の如く責め立ててくれるサウンドは凄い。はらわたに響き渡る重低音リズム隊、「ウヴヴ」なボーカル、ウゴウゴと唸りを上げるギターリフなど、まさにゴア・ブルータルな世界。もう何にも言いません、BUY OR DIE!!!!!!Bonus Promo2000tracksとして4曲のボーナストラック入り再発盤。
コロンビア出身の4人組、ピュア・ブラスティング・ブルータル・デスメタル・バンド、6曲入りミニ・アルバム。相変わらずの「ウヴヴヴ」のボーカルと暗黒系ギターリフ、ワンバスキック、ツーバス爆走のブラストビート全開のサウンドです。う〜んこの音圧攻撃がたまりません。
HATE ETERNAL〜MORBID ANGELのJared Anderson(g,b & vo)のバンド。ドラムスにはNILEのTony Laurenoが7曲、元MALEVOLENT CREATION〜HATE ETERNALのDerek Roddyが2曲参加。ゲスト・ギターソロ&プロデュースにはこれまたMORBID ANGELのErik Rutanが名を連ねたお身内バンド(バンド名からして内部抗争なのか?)。まずはその超絶ドラマーTony Laurenoのツーバス爆走ドラミングが堪能できるので、スピーディーでヒステリックなまでの音圧ブルータル・ファンは大満足。演奏そのものはウニョウニョしたギターリフにアグレッシヴな咆哮吐き出しボーカル、結構ストレートな曲調なので、特に手数足数が多く、目まぐるしく展開していくドラムスが聴きたい人(それだけしか聴き所がないかも)は必聴作。
アメリカはテキサス出身の4人組、スカトロ・グラインドコア・デスメタル・バンド。う〜、思わず吐き出したくなる、食事中には決して聴きたくないサウンド。歪みまくったウゴウゴのギターリフに、時折チリチリと神経を逆なでするようなソロが切れ込み、ボーカルはゴボゴボ・ゲロゲロ。歌詞があるのかないのか、ただ「ヴヴヴ」で1曲「キャー」という悲鳴で1曲と言った、まさにグラインドな奴らです。超高速スピードあり、怒濤の疾走感の曲もありで演奏自体はいたってまとも。全30曲30分のウンコな世界です。
出たー!ブラジルと思っていたらテキサス出身のサイコティック・ノイズポルノスラッジゴアファックグラインド(彼らのHPにそう書いてある)バンド、2作目のフルアルバム。前作でもその兆候が伺えましたが、ゲロゲロのボーカルにウゴウゴのギターリフ、ブラストを交えたストップ&ゴーなグラインド・コアを基本に、ギター、ベース、ドラムスに次ぐ楽器として絶叫、悲鳴、ゲロ吐き、ハウリング音などが散りばめられており、一般人にはおよそ音楽とは言い難い世界を繰り広げています。万が一これが計算された上での事で、ライヴで再現できるなら、これはまさに前衛芸術の世界、アングラの極致に達した作品です。究極の全22曲50分(実質30分弱)!!
1991年にギターの角崎を中心に関東で結成されたバンドで、1997年にスペインのREPULSE RECORDSからファーストをリリースして以来、6年ぶりのセカンド。AT THE GATESの影響が窺えるスウェーデン・メロディック・デスメタル・スタイルです。ボーカルはガテラルに唸っており、ワンバスの裏打ちツービートからツーバス爆走を交えたスラッシーなドラムス、ザクザクと刻まれるギターリフが心地よい。また各曲にエモーショナルはギターソロが大々的に導入されており、メロディアス度は高い。ただそのソロのためか毎度スピード感が殺がれるのが残念だし、ワンパターン気味の曲展開も前半は良いものの、途中で飽きがきます。疾走型よりもひたすらメロディアスなギターソロがあれば良いという人向き。
ポルトガル出身ツインギターの4人組プリミティヴ・ブラックメタル・バンド、ファースト・フルアルバム。ノイジーでジャラジャラした掻き鳴らしギターリフにツタツタしたスラッシュビートを使ったDARKTHRONE直系型。特徴的なのはイヴィルな絶叫型ボーカルが粘っこく歌っており(歌詞が聞き取れる!)それがかえってお経的な催眠誘導でもってこの暗黒サウンドに引きずり込まれそうになります。ギターリフも寒々しくはないもののよく動くし、ワンバス・ブラストからツーバス・スラッシュビートへの切り返しもカッコいい。ボーカルの狂気さがアンダーグラウンド・ブラックの指標の一つなのは確かですが、この聞き取れるボーカルもオールドスクール・スラッシュな味があって特徴的。スラッシュ・ボーカルによるプリミティヴ・ブラックといった全8曲42分1000枚限定お薦めです。
ギリシャ出身でツインギター、High & Lowのツインボーカルの5人組、デビュー作。Lowボーカルはゆったりとしたゲロゲロの吐き出し型。ハイピッチ・ボーカルはどう聴いてもエフェクターを通したようなオフマイクでの叫き散らしでアヴァンギャルドな印象。ウニョウニョとうねるギターリフにワンバスキックのブラストを主体に、適度に緩急を交えさらには随所でインダストリアルなノイズやフィードバックのイス、前述のハイピッチボーカルによる破壊的な部分があり、ちょっとメタルを逸脱したところもありますが、グラインディングなブルータル・デスメタル・ファンは聴いて損なし。
ギリシャはアテネ出身の4人組、ブルータル・デスメタル・バンド。ウゴウゴと蠢くギターリフ、ブルンブルンのベース、トタタタしたスネアによるブラストと、ガチガチのツインバスを駆使した手数足数の多いドラムス、ディープなガテラルボーカルによるUSスタイルの暗黒系サウンドを展開。とりたててどこがどうといったところがなく、全体的にそつなくこなしているのはお国柄なのか?あえてとりたてるとしたらスピード感はありませんが、けっこう目まぐるしく展開する楽曲の要、ドラムスか。やっぱりブルデスはドラムスの体力勝負だ!というドラム命の人に捧げる全11曲28分。
スウェーデン出身の4人組、ブルータル・デスメタル・バンド。ツインギターのリフがけっこうオーソドックスなスラッシュ・タイプのサウンドで、展開や緩急もうまく取り込んでおり、なかなか聴きごたえあります。音質が今ひとつで、ちょっとぼけた感じなのが残念で、それがかえって、とても最近のバンドとは思えないようなオールドな印象を与えています。ボーカルのゲロゲロ度も適度だし、怒濤の疾走感とオカルトチックなダークな部分が同居したMORBID ANGELタイプといえば褒めすぎかな。ただしブチ切れるところがなく、北欧の優等生っぽいところもあります。わりと複雑で、重さに重点の置かれたブルータル・サウンドです。
デンマーク出身のパワー/スラッシュメタル・バンド、8年ぶりの4作目。オリジナルメンバーはJacob Hansen(g&vo)のみで、元AUTUMN LEAVESのFlemming C Lund(g)、元WITHERING SURFACEのJacob Gundel (ds)そしてベースにはCarsten Mikkelsenが参加。演奏そのものは北欧メロデスを想起させるアグレッシヴかつドラマティックなもので、小刻みにザクザクと刻まれるギターリフとツーバスを多用したダイナミックなドラムスによるSOILWORKスタイルですが、ボーカルが甲高い声でエクストリームに歌っており、そこがこのバンドの個性か?曲によってはクリーン声を使ったときのSOILWORKそのままみたいですが、全曲それが続く感じ。どう贔屓目に聴いてもひ弱な感じですが、演奏そのものはカッコいい。ボーカルは二の次というドラマティック・メタル・マニアかデス声のきらいなデスメタル・ファン(^_^)なら聴いても損のない全11曲54分。
カナダ出身のツインギターの5人組、テクニカル・デスメタル・バンド、デビュー作。まさにMESHUGGAHの再来を思わせる変拍子、緩急自在の複雑プレイにアジテーション・ボーカルを交えた目まぐるしいサウンドを展開しております。ボーカルスタイルからカオティック・ハードコアの匂いも漂い、随所でフリージャズ的な要素も取り込んで、CEPHALIC CARNAGEタイプの所もあります。冗長気味のCEPHALIC CARNAGEと比較するとコンパクトな分、聴きやすい感じのする全9曲32分!
Piet Sielck率いる初期HELLOWEENの分家的バンド、4作目のフル・アルバム。今作では旧友であり、楽曲提供、共演も果たしていたカイ・ハンセンが抜け、事実上の独立したバンド体系を取っております。ヨーロッパ盤限定約14.5cmX13.5cmのカートンボックス入り、カラーポスター付き。
Kai HansenとPiet Sielckのプロジェクト・バンド、3作目。トリプル・ギター、キーボードの6人編成になっており、さすがに音は分厚い。ただデビュー作のような「いかにも」っていう展開やメロディが薄れてしまったような感じ。何カ所かでそういったメロディが出て来ますがどれも以前の焼き直しみたいで、ちょっと食傷気味(特に作曲をKaiが担当するとモロ)。出だしが「EYES OF THE WORLD」みたいな(5)やKaiお得意のリズミカルな(3)など、まあこちらも定食といえば定食です。
カイ・ハンセンとピート・シールクによるジャーマン・パワーメタル・バンド、4曲入りミニ・アルバム。(1)(2)はオリジナル曲で可も不可もない曲。(3)はおなじみJUDAS PRIESTの「The Hellion-Electric Eye」、ヘヴィメタル屈指の名曲中の名曲、そして(4)は知る人ぞ知るスイスのハードロック・バンドKROKUSの「Headhunter」のカヴァー。
毎度リリースされる作品の質の高さ(音質も含めて)には信頼を置いていたチェコのOBSCENE所属ながら今ひとつ実体がつかみづらかったバンドの3作目で、期待せずに聴いたらいきなりチープな音質(4のアクメ声は妙にリアルだったけど)でびっくり!「プリミティヴ・ブラックか!」と思っていたらヘッドホンのジャックが半分抜けていた(^_^;)で改めて聴き直すと、これがカッコいい。それまでの中途半端さがなくなり、比較的シンプルなリフと、絶叫早口、ゲロ咆哮のツインボーカル、ツーバスの疾走を強調したドラムスで、ソリッドでストレートでスピーディーな演奏が堪能できます。レーベルインフォでは「XXXパンツァーグラインド」とスタイリングしており、グラインド、デス、ブラックメタルからアグレッションのみを抽出した感じ。(4)のアクメ声はやっぱり生々しくて良い(もうええちゅうねん(`へ´)
チェコ出身の4人組、ブラックメタル・バンド、2作目。絶叫と咆哮を使い分けたボーカル、煽動型ギターリフ、ブラストビートといったノルウェー産ブラックメタル然りな部分と、ドラマティックな正統メタルな曲展開が渾然一体となったサウンド。曲によってはツービート主体のスラッシュメタルな雰囲気もあり、比較的シンプルな曲調と相まって、初期のIMPALDE NAZARENEみたいな感じもします。絶叫によるヒステリックさと、咆哮による地獄、悪魔系が渾然一体となったサウンド。
チェコ出身の5人組、ファスト・ブラック・メタル。ノルウェー産ブラックメタルの基本に忠実ながらもギターリフに工夫を凝らしたタイプで、かなり印象的なメロディが登場。また時折導入される女性ボーカル(絶叫だったり高音のコーラスだったり)がけっこう凶悪さに一役買っています。ドラムスもブラストビートを多用しながらもバスドラのキックがはっきり聴き取れるので、ごちゃごちゃした感じはない。単発の泣きメロは少ないながらも全体を通すとかなり叙情的。
ドイツ出身のツインギターの4人組、ピュア・ブラックメタル、2作目。MYSTIC CIRCLEのメンバーが絡んでいるらしいんですが、誰が誰か分かりません。このバンドはキーボードレス、とことん煽動型ギターリフが隙間を埋め尽くすサウンド。絶叫型と咆哮型を使い分けたボーカル、ブラストビートはあまり使わず、ドラマティックに聴かせるパターン。随所にヴァイキング風のメロディや緩急を織り交ぜており、ギターリフの印象度、エモーショナルなソロなど、寒々としたメランコリックなブラックメタルを聴かせてくれます。ただし音質があまり良くなく、ゴチャッとした印象なのが残念。
DARKTHRONEのFENRIZのソロ・プロジェクト、1993年にリリースされた作品の再発盤。
女性key兼voを擁する4人組、メロディック・ブラックメタル・バンド。いわゆる静と動の展開を盛り込んだサウンドながら、キーボードが全面的に活躍しており、DIMMU BORGIRタイプの非常にメロディアスで、流れるように壮麗に盛り上げつつも、ピアノでのソロも演奏するタイプ。大作の構成もありがちな展開ながら、女性key兼voのおかげでアグレッシヴな中に叙情性をたっぷりと盛り込んだ印象で、思わず鳥肌もの。久々のブラックメタルの期待の新人。
ポーランド出身のペイガン・ブラックメタル・バンド、4作目のアルバム。といっても新曲は3曲のみで、あとは1997年のセカンド・デモ「Sons of Mayhem」と2002年リリースですでに廃盤となったアルバム「When heroes will rise」をカップリング収録。いわゆる初期BATHORY系のスラッシュ・ビートを使いつつもバッキングにうっすらと使ったキーボード、ゆったりとした吐き出しボーカル、そして荘厳さと勇壮感を漂わせるヴァイキング系のサウンドを展開。全15曲79分、80年代後半90年代初期のBATHORYファンなら聴いて損なし。
ポーランド出身のBURZUM/BATHORYスタイルのブラックメタル・バンド、1996年のファースト・デモと1997年のセカンド・デモのカップリング再発、限定1000枚のデジパック盤。ファースト・デモの方はシンセサイザーを主体にしたゆったりと脈動する恐ろしげなサウンドトラック風の演奏に、オオカミの遠吠えや文字通り悪魔のお叫びが導入されています。お〜恐い。で、セカンドデモはギター、ベース、ドラムを導入したサウンドで、絶叫吐き出し型のボーカル、切れ込みギターソロも導入したブラック/スラッシュ風。恐ろしくチープなサウンドながらも、マニアにはこれがまた良かったりする。
ポーランド出身のペイガン・ブラックメタル・バンド、5作目のアルバム。嵐のSEで幕開け、荘厳なキーボードにコーラス、ザクザクしたギターリフに淡々と吐き出すボーカル、単調なリズムながら徐々に盛り上がるサウンドが登場。随所に前述の嵐や騎馬剣劇のSEを導入し、全体的にゆったりとしたテンポで、アコースティック・ギターによる物悲しげなメロディとキーボード、声楽、バトルドラムなどによるフォークローでヴァイキングなブラックを展開。ヴァイキングとは言っても勇壮感はなく、北欧のそれとは違ってどちらかというと異教の儀式的な雰囲気があり、重厚さとダークな雰囲気を併せ持った全5曲37分、初期BATHORYやGRAVELANDのファンなら聴いて損なし。
ポーランド出身のペイガン・ブラックメタル・バンドIUVENUSとアメリカのデプレッシヴ・ブラックLEVIATHAN(USA)とのスプリット・アルバム。相変わらずLEVIATHAN(USA)の激烈サウンドがすさまじい限りの全8曲41分。収録曲は下記の通りIUVENES - Live In Eternal Sin:「1. Necromatron」「2. Live In Eternal Sin」「3. Queen Of Evil」LEVIATHAN(USA) - The Speed Of Darkness:「4. I Miss Watching You Die」「5. Pondering The Wealth Of The Stars」「6. Fossils Of Hope」「7. S.W.O.L.」「8. Your Army Awaits」
1996年にオランダのドゥーム/デスメタル・バンドSOLSTICEのRanz(d)とGoldy(g)によって結成されたツインギターの5人組デスメタル・バンド、デビュー・フルアルバム。ボーカルとベーシストは女性。といってもクリーンな声ではなく元OPERA IXのCadaveria嬢のスタイルに近い(ベーシストの普通声でのバックボーカルもあり)。サウンドはウンジョコジョコした小刻みなギターリフによるもので、90年代初期のスラッシュメタル然りな適度に隙間のあるギターサウンドにツーバスの疾走感を生かしたもの。曲調を活かすリフ・フレーズの多彩さ、流れるようなソロワーク、随所にドゥーミーなスローパートなどを取り入れたなかなか味わい深いサウンドでOBITUARYっぽい感じ。その辺りのファンは聴いて損なし。