元IMMORTALと元DARKの二人のメンバーによって結成されたツインギター4人組、ブラックメタル・バンド3作目。1曲目から非常に重く、ドラマティックに展開するサウンドで、いわゆるノルウェーのファスト・ブラックメタルとは多少、趣の違うサウンドです。ボーカルは絶叫型のデス声ですが、ギターサウンドは扇動型のリフでも非常に泣きを感じさせるものを奏でており、曲調もミドル〜スローで重くダークな雰囲気。
3作目のフル・アルバム
スペイン出身のグラインド・コア・メタル・バンド、デビュー作。
グラインド・コア・バンド2作目。
スペイン出身の5人組、ブルータル/グラインド・コア・バンド、カヴァー曲集。DEFECATION、CARCASS、ENTORMBED、REGURGITATE、IMPETIGO、IMPALED NAZARENE、SUICIDAL TENDENCIES、CRYPTIC SLAUGHTERそしてUFOの「DOCTOR DOCTOR」までやってます。まあどのバンドもデス系なので、それをカヴァーしても別段とんでもない代物にはなっていません。もっとハードコア・タッチでやれば良かったかも。ラストのUFOだけは凄い!色モノですね。
スペイン出身のツインギター(片方のギタリストはAnaという女性)の5人組、ブルータル・グラインド・デスメタル・バンド、4枚目のフル・アルバム。グラインドと言うよりも、重量感のあるブルータルな印象が強く、ゲロ吐きボーカルと絶叫ボーカルの掛け合い、ガリガリウニョウニョ蠢くギターリフ、瞬間切れ込みギターソロ、ワンバスのツービートからブラスト、さらにはツーバスの疾走と、小気味良い展開とスピード感があって、なかなかカッコいい出来。EXHUMEDタイプのサウンドがお好みなら必聴!
スペイン出身のツインギターの5人組、グラインド・デス・バンド・フル・アルバム。1〜7曲目は1996年にリリースされたオリジナルの「SCALPEL SCISSORS...AND OTHER FORENSIC INSTRUMENTS」アルバム。8〜16曲目は1998年にレコーディングされ、各曲ともINGROWINGやGROINCHURNといったバンドとのスプリットに収録されていたもの。17曲目は2000年にレコーディングされた新曲。
フランス出身のHaemoth(b&g&vo)とSyht(ds)の2人によるプリミティヴ・ブラックメタル・バンド、ファースト・アルバム。最近のアンダーグラウンド・ブラックメタル・シーンはフランス抜きでは考えられないくらい優秀なバンドがデビューしており、このバンドもその一つ。1曲目の予感的なイントロに続いて超破壊的絶叫ボーカル、ザラザラのギターリフ、ツーバス爆走によってのっけから失禁間違いなし。シンプルな掻き鳴らしギターによるRAWブラック、ファスト&スローの展開をもったダークでコールドな雰囲気、文字通り破壊的ウォーブラックと曲調も多彩にこなしており、非常に聴き応えあり。すでにセカンド・アルバムも準備中(?)らしくマニアなら即ゲットの500枚限定、全7曲39分!
フランス出身のHaemoth(b&g&vo)とSyht(ds)の2人によるフレンチ・ブラックメタル・バンド、セカンド・アルバム。デビュー作も素晴らしい内容でしたが、今作も期待通り。DARKTHRONE〜MAYHEM直系のプリミティヴ・ブラックながらその音の深み、金属質の音質、破壊度などは格段に進化したサウンドを展開。パワフルな絶叫型ボーカル、ノイジーなトレモロリフにザクザクと刻むリフも導入し、キンキンとしたシンバルにツーバスの爆走感がヒステリックかつアグレッシヴに突き進んでくれます。ブラスト全開といったスピード感は無いものの押しと引きを備えた緩急と躁鬱感を高めた曲調はメランコリックでスーサイドなブラックメタル・ファンにはたまらないはず。マニアはもちろん一歩踏み込んでみたいブラックメタル・ビギナーにも安心の全9曲42分。
ノルウェー出身のフォーク・ゴシック・プロジェクト、3作目のフルアルバム。北欧神話、古代の物語をモチーフにしたAnorea嬢(EMPERORのSamothの奥さん)の詩と、バグパイプやフルート、ハープ、竪琴といったノルディック、アイリッシュ・トラッド楽器を主体にした、前作の流れを継承するサウンドスケープです。大海原、大自然に脈動するゆったりとしたリズムとアコースティカルな楽器群が醸し出す儚げなメロディがマッチした癒し系、ファン必聴作。
ノルウェー出身のフォーク・ゴシック・プロジェクト、3作目のフルアルバム。北欧神話、古代の物語をモチーフにしたAnorea嬢(EMPERORのSamothの奥さん)の詩と、バグパイプやフルート、ハープ、竪琴といったノルディック、アイリッシュ・トラッド楽器を主体にした、前作の流れを継承するサウンドスケープです。大海原、大自然に脈動するゆったりとしたリズムとアコースティカルな楽器群が醸し出す儚げなメロディがマッチした癒し系、ファン必聴作。
ノルウェー出身のAnorea Nebel Haugenという女性のプロジェクト。全編アコースティックによるノルウェージャン・フォーク・サウンドで、OTYGやKari Rueslattenが参加したSTORMの雰囲気に近い感じです。肝心の女性ボーカルも透明感のある歌声で、さらりと歌っております。MITHOTYNなどのヴァイキング・メタル・バンドが多用するメロディが随所に登場し、儚くもの悲しい世界に浸れること間違いなしの一枚です。
ミニ・アルバム、新曲2曲とデビュー作からのリミックス3曲
ノルウェー出身のフォーク・ゴシック・プロジェクト、2作目。アコースティック楽器群を中心とした癒しサウンドです。メタル色は皆無ながら、ストリングスと金管楽器、打楽器(バトルドラム?)といったいわゆる生楽器とAnorea嬢が語るように優しく歌う部分と、シンセサイザーのロングノートが醸し出す無機質な部分が上手くミックスされており、静かなサウンドの中にもいろんな表情が聴き取れます。メロディ自体に生々しい色が付いているわけではなく、聴き手に語りかけてくる部分が多く、いわゆるフォーク/トラッドながらも泥臭さがない(と私は感じました)ネオ・フォークな感じ。ボーナス曲(10)のデジタルビート・アレンジもアルバムをはじめから聴き通していけば違和感もない。北欧の癒しサウンド・ファン必聴!
ノルウェー出身のフォーク・ゴシック・プロジェクト、2作目のアルバムの限定BOX仕様。内容はアルバム「VOLVEN」のCDと10インチピクチャーLP2枚、Tシャツ、ポスター、ポストカード4枚、そしてAnorea Nebel Haugen自身の著による本が一冊。豪華カートンボックス入り、マニア必携アイテム。
ノルウェー出身のフォーク・ゴシック・プロジェクト、2作目。アコースティック楽器群を中心とした癒しサウンドです。メタル色は皆無ながら、ストリングスと金管楽器、打楽器(バトルドラム?)といったいわゆる生楽器とAnorea嬢(EMPERORのSamothの奥さん)が語るように優しく歌う部分と、シンセサイザーのロングノートが醸し出す無機質な部分が上手くミックスされており、静かなサウンドの中にもいろんな表情が聴き取れます。メロディ自体に生々しい色が付いているわけではなく、聴き手に語りかけてくる部分が多く、いわゆるフォーク/トラッドながらも泥臭さがない(と私は感じました)ネオ・フォークな感じ。ボーナス曲(10)のデジタルビート・アレンジもアルバムをはじめから聴き通していけば違和感もない。北欧の癒しサウンド・ファン必聴!ミニ・アルバムに収録されていた3曲を追加した再発盤。
なんとメンバー総勢16名!ドイツ出身のドラディショナル・ゴシック・デスメタル・バンドです。基本メンバーはボーカル、ギター2人、ベース、ドラム、キーボードに女性ボーカル二人なんでしょうけど、そこに管弦楽が一式そろっています。まさにヨーロッパの伝統音楽とデスメタルの融合なんです。プログレなんてもんじゃありません。本格的な融合でしょう。ところでいつもこの手のメロディを聴くと「風の谷のナウシカ」を思い出すんですが、私だけでしょうか?
なんとメンバー総勢16名!ドイツ出身のドラディショナル・ゴシック・デスメタル・バンド、デビュー作。男性のデスボーカル、ギター2人、ベース、ドラム、キーボードといった基本メンバーにソプラノボーカルが二人、さらにそこに管弦楽団が一式そろっています。まさにヨーロッパの伝統音楽とデスメタルの融合で、醜悪なデスボーカルとソプラノのからみ、メタリックな演奏とオーケストラ演奏のからみなど、クラシカル・ゴシック・デスの極み。悲壮感、躁鬱感、勇壮感などを漂わせつつ、随所に牧歌的なメロディを奏でる管弦楽な何ともいえぬ世界を築いております。ところでいつもこの手のメロディを聴くと「風の谷のナウシカ」(久石譲の世界)を思い出すんですが、私だけでしょうか?
ドイツ出身のプログレッシヴ・ゴシック・デスメタル・バンド、2作目。前作よりもメンバーが増えて、もう何人参加しているかわかりません。今作でもヨーロッパ伝統音楽とオペラとデスメタルの融合を果たしており、管弦楽団およびコーラス隊が一式そろって、壮麗で重厚なサウンドを展開しております。基本的にプログレッシヴで、複雑な展開、静と動、緩急を用いた曲調に、押し殺した男声デス声が吠えるパターンですが、その合間に牧歌的、クラシカル、オペラティックな味付けがなされたもの。クラシカル・ダーク・ゴシックデス・ファン必聴作。
ドイツ出身のクラシカル/フォーク・ゴシック・デスメタル・バンド、2001年2月23日のメキシコでのライヴを収録したアルバム。総勢16名に及ぶメンバーでのツアーすら信じがたいのに、メキシコでの人気の高さ(後入れの歓声かもしれないけど)にも愕然とします。ギター、ベース、ドラムスに咆哮型ボーカルといったデスメタル然りな部分と、ソプラノ、アルト、テナーの3声とさらに管弦楽団との融合サウンドを見事にライヴでも再現しております。メタル・バンドがよく交響楽団なんかとの共演は耳にしますが、自前をそろえているのが凄い。これぞ究極的ゴシック・デスメタル!「Gracias!」
ドイツ出身のクラシカル/フォーク・ゴシック・デスメタル・バンド、2001年2月23日のメキシコでのライヴを収録したアルバム。総勢16名に及ぶメンバーでのツアーすら信じがたいのに、メキシコでの人気の高さ(後入れの歓声かもしれないけど)にも愕然とします。ギター、ベース、ドラムスに咆哮型ボーカルといったデスメタル然りな部分と、ソプラノ、アルト、テナーの3声とさらに管弦楽団との融合サウンドを見事にライヴでも再現しております。メタル・バンドがよく交響楽団なんかとの共演は耳にしますが、自前をそろえているのが凄い。これぞ究極的ゴシック・デスメタル!「Gracias!」初回限定盤3曲のDVDビデオトラック(日本製のデッキでは再生不可能パソコンならOK)を収録した両面ディスク。
1991年にデスメタル・バンドとしてドイツ・ミュンヘンで結成された総勢17名に及ぶ大所帯バンド、3作目のアルバム。同時期にTHERIONが集大成的な10枚目のアルバムをリリースしましたが、コマーシャルなメタルに近づきつつあるTHERIONに比べるとデスメタルとオーケストラを無理やり合体させている辺りが良い。見た目も醜悪なボエボエ・ボーカルとガリガリのギターリフによるデスメタル然りな部分と、管弦楽と聖歌隊によるクラシカルなサウンドによるコラボレーションはフォークメタルやエピックメタル界のまさに究極の姿。全10曲50分、スペシャル・エディションとして1998年のWackenでのライヴを収録したDVD付きの2枚組。ただしDVDはPAL方式のためパソコンかPAL−NTSCコンパーチブルデッキでないと再生出来ません。
フィンランド出身のカルト・ブラックメタル・バンド、2002年レコーディングのデビュー作。ゆったりとしたサタニックな演奏が主体のドゥーム・ブラック系のサウンドを展開。いわゆるBLACK SABBATH直系の重々しく古くさいギターリフ、ドラムの音色にボーカルはボエボエとした咆哮型で呻いており、その呻きと凍てついたようなブラックメタル特有のザラザラ感が個性的。聴く人によってはボーカルの咆哮が攻撃的ともとれますが、スピード感や寒々しい雰囲気は微塵もなく延々とダークでドゥーミーなリフレインが鬱な世界観を醸し出す全6曲61分、666枚限定手書きナンバリング入り。
現在のヒロイック・パワーメタルのNO.1バンド、HAMMERFALLのバラードを集めたシングル。(1)「ALWAYS WILL BE」はRENAGADEアルバムからのテイク、(2)「THE FALLEN ONE」はLEGACY OF KINGSアルバムからでどちらもしっとりとした曲。(3)「ALWAYS WILL BE」は未発表のアコースティック・ヴァージョン、本来アコースティカルなので、それ程聴き応えがあるとは言い難いかな。で、たぶん目玉はJUDAS PRIESTカヴァー曲「BREAKING THE LAW」。今までの彼らのカヴァー曲の選曲センスからすれば、以外にオーソドックスながら実は、ライヴでよくやるメンバーがそれぞれ担当楽器を替えて演奏しております。Joacimがギター、Stefanがドラムス、Andersがベース、Magnusもギター、そしてOscarがボーカル、さすがは一ひねり利かせてくれます。ファン必聴、必携作品。
スウェーデン出身のヒロイック・パワーメタル・バンド、4作目。アルバムをリリースする都度に音は分厚くなっていきますが、それがマニアの耳を熱くするのとは比例しないのが悲しいところ。今作においてもJoacimのボーカルが聞こえてくればそれはHAMMERFALLに違いはないけど、やはり初めて聴いたときの衝撃にはほど遠い。キャッチーなメロディを多用し、分厚いコーラスワークはアンセム的ではあっても、曲の半分を占めるオーソドックスなミッドテンポ曲に魅力がないのが致命的。(3)(6)(9)(11)といったヘヴィ曲&速い曲には普遍的な魅力があるのに。次作では全曲速いのを期待したい!YNGWIE MALMSTEENの「RISING FORCE」のカヴァー収録、全世界10000プレス限定の縦横30cmX20cmのハードカバーCD+コミックブック仕様。
10年に1バンドか2バンドしか登場しないであろう久々のジャーマン系パワーメタルの必聴バンドHAMMERFALLのデビュー作。あの初期HELLOWEENを始めた聴いたときの衝撃を思い出します。出身はスウェーデン、その分ボーカルはよりハイトーンで、ギターソロにより哀愁が漂います。クサすぎるメロディ、ツーバスの疾走、ヒロイックなジャケット、ラストのパワーバラードなど、どれもが「これがメロディック・スピードメタルだ!」と語っております。WARLORD「CHILD OF THE DAMNED」をカヴァーするあたりのセンスも抜群。
ヨーロッパ・マーケットでのチャートインを記念したミニ・アルバム。ラジオでは「GLORY TO THE BRAVE」がガンガンかかってる模様。久しぶりの感動的北欧系パワーバラードだ。未発表曲はこれまたマニアックなNWOBHバンドSTORMWITCHの1986年リリースの"STRONGER THAN HEAVEN"アルバムから「Ravenlord」をやっています。
10年に1、2バンドしか登場しないであろう久々のジャーマン系パワーメタルの必聴バンドHAMMERFALLのデビュー作。あの初期HELLOWEENを始めた聴いたときの衝撃を思い出します。出身はスウェーデン、その分ボーカルはよりハイトーンで、ギターソロにより哀愁が漂います。クサすぎるメロディ、ツーバスの疾走、ヒロイックなジャケット、ラストのパワーバラードなど、どれもが「これがメロディック・スピードメタルだ!」と語っております。WARLORD「CHILD OF THE DAMNED」をカヴァーするあたりのセンスも抜群。このデビュー・アルバムとミニ・アルバム「RENEGADE」をセットにしたマクドナルド風お得なバリュー・ボックス。
2002年10月リリースの4作目のアルバム「CRIMSON THUNDER」からの先行シングル第1弾。収録曲はHAMMERFALL節全開の「Hearts On Fire」、TWISTED SISTERのカヴァーでいかにもお気楽な演奏の「We're Gonna Make It」そしておなじみ「Heeding The Call」のライヴ、さらにCD−ROMトラックに「Heeding The Call」のライヴビデオを収録。
2002年10月リリースの4作目のアルバム「CRIMSON THUNDER」からの先行シングル第1弾。収録曲はHAMMERFALL節全開の「Hearts On Fire」、TWISTED SISTERのカヴァーでいかにもお気楽な演奏の「We're Gonna Make It」そしておなじみ「Heeding The Call」のライヴ、さらにCD−ROMトラックに「Heeding The Call」のライヴビデオを収録、初回限定デジパック盤
待ちに待ったHAMMERFALLのセカンド・アルバム「LEGACY OF KINGS」からの先行シングル。新曲のタイトル曲はもろジャーマン・パワーメタルしており、メロディラインの印象度は薄いんですが、まあ、1曲だけでは判断しかねます。音質は格段に向上しています。3曲のライヴは「早く来日してくれ〜」という思いが募るばかり。英語じゃないMCがちょっと違和感あり、ですが、ご愛敬。完全限定の変形アナログ盤も入荷しました。
久々のヒロイック・パワーメタルで日本でも大ヒットしたHAMMERFALL待望のセカンド・アルバム。RAGEの来日公演の開幕前に流れた「BACK TO BACK」のカヴァーを含む全10曲。前作のヒットのおかげで、良くも悪くも格段にメジャーっぽくなってしまいましたが、ヒロイックな世界は貫いています。
久々のヒロイック・パワーメタルで日本でも大ヒットしたHAMMERFALL待望のセカンド・アルバム。RAGEの来日公演の開幕前に流れた「BACK TO BACK」のカヴァーを含む全10曲。前作のヒットのおかげで、良くも悪くも格段にメジャーっぽくなってしまいましたが、ヒロイックな世界は貫いています。完全限定ナンバリング付きボックスセット!
久々のヒロイック・パワーメタルで日本でも大ヒットしたHAMMERFALL待望のセカンド・アルバム。RAGEの来日公演の開幕前に流れた「BACK TO BACK」のカヴァーを含む全10曲。前作のヒットのおかげで、良くも悪くも格段にメジャーっぽくなってしまいましたが、ヒロイックな世界は貫いています。このセカンド・アルバムとシングル「ALWAYS WILL BE」をセットにしたお得なバリュー・ボックス
3作目のアルバムからの先行シングル。タイトル曲はまるでモトリークルーかジューダス・プリーストを思わせるハーレー・ダビッドソンの排気音から始まるHELLOWEEN/GAMMA RAYタイプの疾走曲。でもJoacimのボーカルが始まるとしっかりとHAMMERFALLしてしまうあたりはさすが。ドラムスがスウェーデンきっての名手AndersJohanssonなので、リズム隊がキリッと締まっており手応え十分。(2)はHEAVY LORD、(3)ACCEPTのカヴァー。相変わらず選曲はマニアック。CD−ROMによるビデオ&スクリーン・セイバー収録。
スウェーデン出身のヒロイック・パワーメタル・バンド、3作目。パワー/スピードメタルの掟を破ってまで1曲目にミドルテンポのドラマティックな曲を配したのは「他にも強力な曲が収録されているぞ」という自信の現れでしょう。続く(2)(3)(4)と疾走し、(5)でバラード、(6)(7)のドラマティックかつコーラスの分厚い曲、そして(8)は極めつけのこれぞHAMMERFALL節炸裂の曲。(9)はOscarとStefanのツインギター・バトルが聴かれるインスト曲。どこを切っても、どの曲を聴いてもHAMMERFALLだという個性がみなぎる作品。オーソドックスであるが故に定番であり、聴き飽きないサウンドです。「RENEGADE」のビデオクリップCD−ROM収録。
スウェーデン出身のヒロイック・パワーメタル・バンド、3作目。パワー/スピードメタルの掟を破ってまで1曲目にミドルテンポのドラマティックな曲を配したのは「他にも強力な曲が収録されているぞ」という自信の現れでしょう。続く(2)(3)(4)と疾走し、(5)でバラード、(6)(7)のドラマティックかつコーラスの分厚い曲、そして(8)は極めつけのこれぞHAMMERFALL節炸裂の曲。(9)はOscarとStefanのツインギター・バトルが聴かれるインスト曲。どこを切っても、どの曲を聴いてもHAMMERFALLだという個性がみなぎる作品。オーソドックスであるが故に定番であり、聴き飽きないサウンドです。デジパック盤限定ボーナス曲はウドとのデュエットが楽しめるACCEPTのカヴァーと「RENEGADE」のビデオクリップCD−ROM。
ドイツ出身のツインギターの5人組、1998年リリースのファースト・フルアルバム。ゆったりと吐き出すボエボエのボーカル、ゴリゴリウニョウニョとした重苦しい暗黒系のギターリフ、ダッダッダとアタックの強いドラムスによる重量級ブルータル・デスメタル。スピードには頼らない重々しい地響き型デスメタル・ファンは聴いて損なし。
セカンド作
ドイツ出身のツインギターの5人組ブルータル・デスメタル・バンド、3作目のフル・アルバム。ジャーマン・バンドらしい実に安定した演奏、サウンドで安心印。ボエボエとゆったり唸るボーカル、ゴリゴリのギターリフ、巧みなツーバスワークを決める手数足数の多いドラムスによる暗黒系デスメタル・サウンドを展開。アタックの強いブラストの導入やギターソロも多用しており、曲展開にも幅が出てきて良い。何より曲が非常にコンパクトで、ダラダラとたれ流されていないし、随所にアコースティック・ギターやインスト曲、SEなどの味付けが的確に挿入されており聴き所盛りだくさん。暗黒展開系ブルデス・ファンは聴いて損なしの11曲34分。
アメリカ出身のDuskなる人物による一人プリミティヴ・ブラック。いわゆるBATHORY系のサウンドというやつで、中音域に片寄った音質、それでいてドラムスはドタバタとした感じで、チープなスピード・スラッシュに絶叫型のヒステリックなボーカルを導入した感じ。しかしながら煽動型のリフによる寒々しいフレーズやアコースティック・ギターやピアノを使った泣きの部分、疾走パート〜叙情パートといった緩急も使っており退屈はしません。USプリミティヴ・ファンなら聴いて損なし。
ポーランド出身の4人組ブルータル・デスメタル・バンド。ウゴウゴと蠢くギターリフに重低音咆哮型ボーカルがうなるサウンド。ドラムスの爆走感もあるし、緩急を織り交ぜた展開もあって、なかなかの聴き応え。ブラストビートとヒステリックで小刻みなリフに、切れ込んでくるエモーショナルなソロを導入した曲や、2分台のコンパクトな曲調が中心で、スラッシーなブルータル・マニアには見逃せない作品。初期音源と初CD化音源収録。
アメリカ出身の4人組、ブルータル・デスメタル・バンド。それ程強力なディープ・ボイスではなく、比較的聴きやすい感じ。ギターリフはウゴウゴと蠢き、ブラストビート全開のカチカチのドラムスのリズムが心地よい。エモーショナルなギターソロが導入されています。
元MORBID ANGELのERIK RUTAN率いるブルータル・デスメタル・バンド、2作目。ヨーロッパ盤5000枚限定デジパック仕様。
ウクライナ出身のブラックメタル・バンド、2002年秋から2003年春にかけてのレコーディング作。今作はウクライナの民族音楽を取り入れたらしく、その先住民族的な歌がなんともいえない味。咆哮型のデスボーカルとノイジーなギターリフによるゆったりした曲調が中心で、けっこうドゥーミーな雰囲気があります。そこに緩急を使ったツーバス連打やバトルドラム、重厚なキーボードやコーラスが醸し出す暗く重たい感じや抑圧され嘆き悲しむ部分とそれを破壊するが如く突き進む部分の対比が聴き所。ドゥーム/デプレッシヴながら今までにはない独特の雰囲気はさすがで、BURZUMやGRAVELAND、WYRD辺りのファンは聴いて損なしの全7曲37分。
ウクライナ出身のブラックメタル・バンド、2001年レコーディングの「Blood and Fire」と同じく「Ritual」の2枚のEPをカップリング収録したMCD
1995年に結成されたウクライナ出身のプリミティヴ・ブラックメタル・バンド、アルバムとしては3作目くらい(詳細は分かりません)。ジャケットに歌詞がのってないので詳細が分かりませんが、アーリア/スラブの神話、ニーチェの哲学などから影響を受けたらしい(レーベルのHPのインフォから)この手のサウンドにおいてはきわめて音質が良く、またボーカルはデスメタル然りのゆったりと吐き出す咆哮型ですが、隙間を埋め尽くすが如くトレモロ・リフとツーバス連打のブラストビートが荒れ狂う中、そこからスロービートへの展開もかっこよく、ロングノートを使ったパートなども効果的に挟んでおり、緩急自在。郷愁のある寒々しいリフが延々と繰り返されるJUDAS ISCARIOTスタイルのフォレスト/コールド・ブラック・マニアは必聴の全7曲44分。
ウクライナ出身のプリミティヴ・ブラックメタル・バンド、絶賛した先のフルアルバム「PURITY」に続いて2001年秋にレコーディングされた作品がリリース。全2曲32分ですが、(1)は延々と重低音の共鳴音と風の音、何かが燃えてるようなメラメラした音のSEが続くだけで、いつ出るかいつ出るかと思いきや19分間最後まで出ませんでした、で(2)ですが、こちらもジャリジャリしたギターによるトレモロリフ、ツーバス連打とツツタンとしたリズムが延々続くだけ。ボーカルもなく、ただただ繰り返される演奏ですが、最後に心臓の鼓動の音が聞こえそれが徐々にゆっくりとなり、そして「止まる・・・」この最後の瞬間のための32分です。哲学ブラックメタルじゃ〜これは(;^_^A アセアセ…
2001年レコーディング作
元CANNIBAL CORPSEのRob BarrettとMALEVOLENT CREATIONのPhil Fascianaというデスメタル界の2大ギタリストが集ったバンド。ボーカルはLOWボイスで捲し立てており、強力なデスラッシュ・サウンドを聴かせてくれます。2本のギターは往年のスラッシュなリフを刻みつつ切れ味鋭いソロへとなだれ込み、重戦車のごとくタイトでヘヴィなドラム&ベースが間違いなくタテのりを約束してくれます。シンプル・イズ・ベストな一枚です。
ノルウェー出身のVrangsinnとKulde (元CARPATHIAN FOREST)の2人によるヘイト・エクストリーム・ブラックメタル・バンド、5曲入りミニ・アルバム。イヴィルな絶叫型ボーカルとザラザラしたノイジーな掻き鳴らしギターリフ&トレモロ・リフ、ドタバタとツーバス連打によるサイコでプリミティヴなノルウェー産ブラックメタルを現代風にアレンジした感じ。うっすらとしたキーボードによるアトモスフェリックな雰囲気や女性のコーラスによるグルーミーな部分を加え、ヒステリックなブラックと恐ろしくも妖しげな雰囲気が上手く混じっており、全5曲22分といえどもなかなかの聴き応えで、フル・アルバムの期待できる作品。
デンマーク出身のツインギターの5人組、デスラッシュ・バンド、デビュー作。Tommy Hansenのプロデュースの下、これは勢いのあるサウンドを展開しています。TERROR2000やTHE CROWNといったデス/スラッシュ・サウンドの爆走感そのままにアグレッシヴかつスピーディーな曲が目白押し。ボーカルはSpeed Strid並みに泣き叫んでおり時折咆哮も聴かせてくれます。ツインのウンジョコしたギターリフに泣きまくるソロも導入しており、メロディアス度はかなり高い。ワンバスツービートからツーバス連打への展開もカッコいいし、テンポダウンした部分もメリハリがあって流れを崩さないアレンジは良い。全9曲31分デスラッシュ・ファン必聴作!
アメリカ出身のツインギターの4人組、ブルータル・クラッキング・デスメタル・バンド。ボーカル・スタイルがヒステリックな絶叫型なので、北欧のブラックメタル然りとしていますが、演奏そのものは、スピード・スラッシュメタル。小刻みなギターリフに切れ込み型のメロディアスなソロが導入されており、ツーバス連打の疾走感を重視したタイプ。ボーカルの叫き散らしさえ気にならなければ、けっこうスピーディーで、重量感もあり、楽しめます。また絶叫声がお好みなら、北欧ブラックにないスカッとした爽快感が味わえます。変にこねくり回さず、突っ走りながらもギターソロもちゃんとあるので、個人的にはお気に入りのサウンドの一つです。
元AT THE GATESのAnders BjorlerとJonas Bjorler、WITCHERYのJenseが組んだスウェディッシュ・デスラッシュ・バンド、3作目のアルバム。
AT THE GATES、WITCHERYといったスウェディッシュ・デスメタルバンドのメンバーが集ったTHE HAUTED4作目のアルバム。ボーカルは初代のPeter Dolvingが復帰。Michael Amottに匹敵するAnders BjorlerとJenseの作り出すリフワーク、元KONKHRAのPer Moller Jensenの叩き出すタイトなリズム、そしてPeterの早口吐き出しボーカルがスピード感満点で迫ってきます。パワフルなMarcoのボーカルも良かったんですが、やはりこのバンドにはPeterの方があっているのかも。スラッシーな演奏に有無を言わせず叫き散らすボーカルが凄まじく、その突風のような破壊度は一品。ギターソロやメロディアス・パートといった贅肉をそぎ落としつつスラッシュとハードコアを融合させたSLAYERをも凌駕する作品、スピーディーなデスラッシュ・ファンは必聴の全13曲52分。
スラッシュメタル復活の狼煙を上げた、元AT THE GATESのJonas(b)&Anders Bjorler(g)とAdrian Erlandsson(ds)のニューバンド。アングリーなボーカルはハードコア・バンドMary Beats JaneのPeter Dolving。ザクザクのギターリフ、ツービート主体のドラムス、シンプルかつスピーディーな曲調で、全編責め立ててくれます。基本的にはSLAYERタイプの速くて言葉数の多い(ほとんど字余りな)歌詞に鋭く切れ込むソロといったパターンですが、ところどころにヨーロピアンなメロディも登場する耳のはなせない作品。個人的にはもう一人のギタリストPatrick Jensenの別プロジェクトWITCHERYの方が好きですが、USスピード・スラッシュ・マニアは必聴!メロデスじゃないよ。
スウェーデン産デスラッシュの新鋭2作目。ボーカルがデスボイスのMarco(あの元FACEDOWNの!)に替わり重量感が増した感じ。ヘヴィなインスト曲の(1)に始まり(2)(3)は小刻みなリフとツービートの疾走ドラムを絡ませたスピード曲。(4)は怒濤のツーバスと重いリフ、悲壮感漂う咆哮ボイスによるIN FLAMESみたいなデス曲でなかなかカッコいい。スラッシーな曲とデスメタル然りな曲が半々くらいで、上手くかみ合っており、一度で二度美味しくいただけます。個人的には前作のハードコア上がりのボーカルが気に入らなかったので、断然こちらの方がよろしい感じ。相変わらずのAnders Bjorlerの泣きのメロディックギターは思い存分堪能できます。
スウェーデン産デスラッシュの新鋭2作目。ボーカルがデスボイスのMarco(あの元FACEDOWNの!)に替わり重量感が増した感じ。ヘヴィなインスト曲の(1)に始まり(2)(3)は小刻みなリフとツービートの疾走ドラムを絡ませたスピード曲。(4)は怒濤のツーバスと重いリフ、悲壮感漂う咆哮ボイスによるIN FLAMESみたいなデス曲でなかなかカッコいい。スラッシーな曲とデスメタル然りな曲が半々くらいで、上手くかみ合っており、一度で二度美味しくいただけます。個人的には前作のハードコア上がりのボーカルが気に入らなかったので、断然こちらの方がよろしい感じ。相変わらずのAnders Bjorlerの泣きのメロディックギターは思い存分堪能できます。2000年11月の東京赤坂ブリッツでのライブ17曲を収録したボーナスCDつき2枚組。
スウェーデン出身の3人組、ダーク・メロディアス・ゴシックメタル。ギター、キーボード&プログラミングのM.Normanが中心人物のようで、1994年から書き貯めた曲をレコーディングした模様。ベースにはNAGLFARのスキンヘッドM.Hanssonが参加。シンセが優しく全体を包み込む、かなりメロウな感じで、特に(2)は70年代プログレ・ハードのようなサビが印象的な曲。ボーカルのダルい歌い方とあまり歪んでいないギターの音が、どことなくPINK FLOYDっぽかったりして、80年代を通り越して70年代まで戻ってしまうサウンド。霧に包まれたようなゴシック・サウンド・マニアなら聴いて損なし。(3)はイングヴェイの「I AM A VIKING」のギターフレーズのパクリ。
ENTOMBEDのメンバーが参加のコア・メタル・バンド
アメリカ出身の元MORTICIANメンバーだったDesmond TolhurstとJeffの二人による打ち込みブルータル・デスメタル、デビュー作。Desmondがドラムプログラムとギターを担当しております。比較的シンプルでオーソドックスなサウンドで、ボーカルも標準的な咆哮型デス声、ダウンチューンされたゴリゴリウニョウニョのギターリフで押しまくります。爆走感よりも重量感とミッドテンポのウネリが本質のようで、ツーバスもズシズシとノリのあるリズムが主体。昨今の激ブルデスを聴いてしまった人にとってはもの足らないでしょうが、オールドスクールなデスメタル・ファン、初心者の入門編としては良く出来た全12曲37分。
元FURBOWLのMax Thornell(ds)と現NONEXIST、元FORBOWL〜ARCH ENEMY〜CARHNAGEのJohan Liiva(vo)が新たに結成したバンド、デビュー作。Johanのアグレッシヴなデスボイスを導入したサウンドながら、トレンドな北欧メロディック・デス・スタイルに、より多めのオーソドックスなメタルをブレンドした感じで、それはたぶんにギタリストのMattias Ljungの奏法のためか。いわゆるメロデスという部分も残しながらも、ザクザクしたリフよりもよりメロディックなリフを多用し、流れるようなエモーショナルなソロを弾きまくっており、なかなかカッコいい。まあその分ARCH ENEMYやSOILWORKといった強力なリフワークがないのも確かですが、どの曲もしっかりとメタリック(ゴシック風などはない)だしヨーロピアン・メタルしているので、しっかりとした手応えはあります。
フランス出身の4人組、メロディアス・スピードメタル・バンド、2作目。Piet Sielckによるプロデュース、カイ・ハンセンのゲスト参加とけっこう鳴り物でデビューしたバンドだけに期待の大きい2作目ですが、それを裏切らない出来(ジャケットアートは期待はずれ)。HELLOWEEN〜GAMMA RAY直系(というよりカイ・ハンセンだな)のバンドなので、ファンには安心の作品です。広域まで濁らずによく伸びるボーカルは魅力的だし、随所に出てくる聴き馴染みのあるメロディ、隠し味に使われてるキーボードやバックコーラスといった彩りもなかなか。必聴!
ポルトガル出身のキーボードを含む6人編成の、ゴシック系デスメタル・バンド、たぶんデビュー作。1曲目はフツーの声で始まったので、プログレ・ハードかと思いきや、曲が進むにつれてデス声が登場。但し演奏の方はあくまでプログレッシヴなヘヴィメタルで、とてもメロディックなところもあります。ギターもテクニシャンで哀愁系メロディなど聴かせどころたっぷり。とってつけた様なメロディや女性声も登場しませんが、曲が粒揃いです。ジャケットのセンスもよい。
前作でそのセンスの良さを見せてくれたポルトガル出身のHEAVENWOODのセカンド。今回はカイ・ハンセンとリヴ・クリスティンがゲスト参加。カイのゲスト・ボーカルは意味不明ですが、リヴの声はピッタリです。彼等独特の咆哮型デス声と普通声に、さらにリヴの声が加わってゴシック・デスメタルにより磨きがかかった感じ。PARADISE LOSTの「ONE SECOND」を越えた!と私は思う作品です。メロディアス・ゴシックデス・ファンは間違いなく必聴の一枚です。
イギリスの破壊的ブラックメタル・バンド、待望のセカンド・フルアルバム。オカルトチックなサントラ風のイントロに続いて、全編アグレッシヴというかアブノーマルなサウンドが展開。隙間を埋め尽くす様に扇動ギターリフとツーバスが鳴り響き、さらにバッキングにキーボードが壮麗な旋律を奏でています。前作よりも構成がシンプルになっており、その分悲壮感漂うサウンドがより強調された感じ。相変わらず音質はあまり良くないです。
イギリス出身のツインギター、キーボードの6人組シンフォニック・ブラックメタル・バンド、通算4作目。ボーカルが交代したようで、それまでの単なる絶叫から、LOWボイスも使える多少は歌えるボーカルに変わって、メロディアス度が増した感じ。逆に言えば狂気の世界が薄れたとも言えるんですが、あまりにもマニアック然りだった前作と比較すればドラマティックでアグレッシヴなブラックメタルとしての「カッコいい曲」を聴かせてくれます。シンフォニック・ブラックメタルの中堅バンドとしてはこのあたりで聴かせておかないと新人バンドに追い越されるでしょう。そういった意味では、コンパクトな曲調、随所に泣き、緩急、クラシカルな部分を含んだ今作はメロディ派にはお薦めの作品。
イギリス出身のツインギター、キーボード奏者のいる6人組、「KINGS OF CHAOS」に続くミニ・アルバム。ファースト・フル・アルバム「THE SLAUGHTER OF INNOCENCE,A REQUIEM FOR THE MIGHTY」を絶賛した当店としてはこの体たらくは残念の一言です。狂気に満ちたブラックメタルのかけらもなく、複雑な展開を導入し、絶叫(あまりヒステリックではない)と咆哮のボーカルを使い分け、クリーンなギターサウンドで味付けした、ゴシック風味のブラックメタルになっております。これはフル・アルバムはあんまり期待できないかも。
1993年に結成されたイギリス出身のブラックメタル・バンド、4作目のフルアルバム(通算6作目)。デビュー時はCRADLE OF FILTHとEMPERORを掛け合わせたような暴虐のサウンドを展開しておりましたが、前作「KINGS OF CHAOS」アルバムあたりで多少路線変更し、そのスタイルが今作にも受け継がれております。絶叫と咆哮を使い分けるボーカル(ゲストにAKERCOCKEのJason Mendonca が参加)、ザクザクしたギターリフ、そしてロングノートのキーボードが壮麗にバックを彩るメロディアスなゴシック・ブラック風。ただしその手のサウンドとしては光るメロディに乏しく曲が流れて行ってしまうのが残念。GRAVEWORMとまではいかないまでももう少しメランコリックな部分があればと思う全12曲45分。
イギリス出身のブラックメタル・バンド、ファーストからサードアルバムまでをカップリング収録したお得な2枚組。
イギリス出身のブラックメタル・バンドの1stフルアルバム。これまた凄いバンドです。すでにボーカルは楽器と化しただ絶叫あるのみ。低音デストーションじゃなくまさに絶叫です。しかしながら起伏のある曲構成、恐怖映画のサントラの様なシンセサイザーやピアノ音の使い方が効果的で、またドラムスも、スピードで押しまくるところと引くところを心得たおかずの多い叩き方です。EMPERORやCRADE OF FILTHといった凶悪でドラマティックでシアトリカルなブラックメタル・ファンは必聴作品。む〜ん、病みつきになりそうな一枚です。
デビュー作
ポーランド出身の3人組、デビュー・フル・アルバム。これが結構かっこいいサウンドで、HEAVENWOODタイプのゴシックメタルで、キレとノリのあるギターリフに疾走感たっぷりの1曲目はかなり印象的。続く曲にはお決まりの女性ボーカルがフューチャーされており、独特のメロディを奏でるギターソロ、隠し味のキーボードもばっちり。パンキッシュなスピード曲や大仰な曲もさりげなくも見事なアレンジで聴かせてくれます。恐るべきポーランド・メタル・シーン!!
よ〜しきたきた!オーストリア出身のブラックメタル・バンド、デビューアルバム。なにがきたかって、あのCRYPTOPCYに匹敵するサウンドです。「なにをそんなに怒ってるねん」と言いたくなる絶叫デス声に扇動ギター、突っ走るブラスト・ビートと完全にキレてます。時に挟まる壮麗なインストやスピードダウンするあたりが、また次の爆裂を呼ぶよいブランクになっています。ただしNAPALM RECORDSお馴染み音質が良くないので、高音を絞って聴きましょう。
イタリア出身のツインギター、キーボード奏者のいる6人組、ボーカルが交代した3作目。
ドイツ出身の2人組(?)によるペイガン・メタル・バンド、デビュー・フルアルバム。全曲ドイツ語による歌詞、わりとヒステリックに絶叫するボーカル、ザクザクしたリフとスタスタしたビートによるチープスラッシュが1曲目に登場。しかし2曲目以降ははゆったりとしたトレモロ・リフによるうねるように流れる牧歌的なサウンドで、寒々しくも騒々しい感じ。アグレッシヴさは皆無で、淡々と流れる様なフォークローなメロディに絶叫ボーカルが歌うペイガン・ブラック風。クリーンなギターやクリーンなコーラスを使ったり、ドラマティックな曲調もあったりでちょっとヴァイキング風なところもあり、全体的には多彩な印象。GRAVELANDあたりのペイガン・ブラック・マニアなら聴く価値ありの全7曲32分。
ノルウェー出身のツインギターの4人組、メロディアス・デスメタル・バンド、3作目。パワフルで悲壮感漂う咆哮型と絶叫の2パターンのボーカル、ノルウェー産の寒々とした印象的な煽動型ギターリフと正統派メタルのザクザクしたリフといった、ブラック/デスメタルの両方を持ったサウンド。ヒステリックなギターリフでキンキンと突き進むかと思えばスカッと展開して、シンセサイザーやメロディアスなギターソロをふんだんに聴かせてくれるなど、メロデス・マニアの心をくすぐる変化技が多数。ブラックメタル特有の低音の弱さもなく、特にスラッシュリフと煽動型リフが絡み合い、怒濤のツーバス疾走にバックのシンセが組み合わさった曲などは非常にインパクトが強い。メロデス・ファンは聴いて損なし。
すでに10年以上の活動歴を誇るノルウェー出身のメロディック・デス/ブラックメタル・バンド、1994年にリリースされたセカンド・デモ音源の再発盤。フォークローな1曲目から今聴いても十二分に通用するノルディック・ブラック・サウンドです。上下に良く動くトレモロ・リフの寒々しいフレーズはもとより、多少奥に引っ込み気味ですが絶叫型ボーカルによる病み闇度の高さ、アコースティック・ギターやピアノを使った叙情パート、ソプラノやトランペットの導入といった変化技も的確でよい。ノルウェー産メロディック・ブラックの奥深さを痛感させられる全8曲49分、聴いて損なし。
ノルウェー出身のツインギター、キーボードの5人組デス/ブラックメタル・バンド、4作目のアルバム。前作同様、いやそれ以上に厳密にデス/ブラックとは言い難く、いわゆる限りなく正統派メタルに近いサウンドです。ボーカルこそはパワフルな絶叫型ですが、ザクザクしたギターリフとツーバスを多用したダイナミックかつドラマティックな演奏を聴かせてくれます。ギターソロやキーボードとの掛け合い、緩急展開のある曲調など、ドラマティック・メタルのデスボーカル版といった趣。スウェーデン産のメロディック・デスや大御所メタルがUSエクストリームな方向への転換を図る中では正統派メタル・ファンにもアピールの出来る内容。「ボーカルスタイルだけで聴かない」では損する一枚です。
1990年代中期に結成されたポーランド出身で元BEHEMOTHのBaal(vo)とLes(g)が在籍するブルータル・デスメタル・バンド、3枚目の作品。ドラムスには新たに元GHOST〜GRINのChrisが参加。これが功を奏したか、かなりアグレッシヴ度、スピード感が増しており、暴虐度満点のデス/ブラックっぽくなっております。咆哮型ボーカルも感情表現があり、また曲調もトレモロリフを使いブラストで責め立てる部分やミッドからファストへの変化、ツーバス爆走曲など多彩。さらには随所で切れ込むギターソロ、エモーショナルなソロもあって、同郷のLOST SOULタイプのファンなら聴いて損なしの全9曲40分。
ポーランド出身の元BEHEMOTHのメンバーが在籍するブルータル・デスメタル・バンド、デビュー・ミニに続くファースト・フルアルバム。ドラムスにはDEVILYNのBastiが参加。けっこうストレートでメタリックなデスメタルを演奏しており、実に気持ちいいサウンドです。ボーカルはパワフルな咆哮型、ザクザクゴリゴリしたギターリフにツーバスの爆走感を生かしたタイトでアグレッシヴなドラムスが信条で、さすがにDEVILYNのメンバーだけあって手数足数の多さもさることながらダイナミックでパワフルなのがよい。ユーロ・デスメタル・ファンなら聴いて損なしの全8曲34分。
スウェーデン出身の初期BATHORYタイプのブラック/スラッシュメタル。マニア以外は手を出すと痛い目を見るプリミティヴなサウンドです。演奏自体はスラッシュでカッコいいんですが、扉の外で演奏しているような、壁一枚隔てて聞こえてくるサウンドは凄い。わざとなのか、ブートなのか、この稀少音源こそがブラックメタル・マニア泣かせなところ。
ドイツ出身の3人組、ロウ・プリミティヴ・ニヒリスティック・ブラックメタル・バンド。ドタバタしたドラムス、絶叫(ちょっと笑いを誘うところもあり)ボーカル、トレモロ・リフによるRAWブラック全開のサウンド。ジャーマンのバンドらしくしっかりとNSを主張しているあたりはマルか。ゆったりとウネリのあるNS系マニア向け。
VENOMと同じく現在のブラックメタルにおいて原点の一つに数えられるスイス出身のバンド、1984年にリリースしたミニアルバム「Apocalyptic raid」以前のデモ音源を発掘した2枚組CD化作品。ディスク1は1983年6月にレコーディング、ディスク2は1983年12月のレコーディング。テープ起こしのためヒスノイズが聞こえますが音質はおおむね良好。パンクから派生してスラッシュメタル的な要素を取り込みブラックメタルへの進化を歩むいわば元祖のサウンド。ディスク1は17曲56分、ディスク2は12曲46分、Hail the originators!
フィンランド出身のAZAGHALメンバーによるプレWYRDバンド、ディスコグラフCD。これがマジでツジでサジで!ってくらい素晴らしい!!文字通り新世代DARKTHRONEな内容です。おそらく録音時期の違いにより多少音質、曲調に変化がありますが、ジャラジャラしたギターリフ、イヴィルな絶叫型ボーカル、ツタツタのスラッシュビートからブラストへの切り返しによるプリミティヴなサウンドを主体にダークでお経的な暗黒の雰囲気、ブラック・スラッシュなノリ、リコーダー(たぶん)を使ったフォークタッチの味付け、ハイポジションを使ったベースラインなど、モコモコした音質を含めてとにかくノイジーでプリミティヴな全20曲65分、必聴!!!
ついにNUCLEAR BLAST移籍を果たしたHELLOWEENの2000年アルバム「THE DARK RIDE」からの先行シングル。「IF I COULD FLY」「DELIVER US FROM TEMPTATION」「IF I COULD FLY(EXTENDED VERSION)」の3曲収録。
NUCLEAR BLASTに移籍したHELLOWEENの「THE DARK RIDE 」の豪華A4サイズBOXセット。セット内容は1.「THE DARK RIDE」アルバム、2.「Dark Pumpkin/ロゴ入りライター」3.「ロゴ入り首掛けひも(バックステージパス用)」4.「Dark Pumpkinマウスパッド」5.「メンバーフォト・カード」6.「ロゴステッカー」
アルバム「THE DARK RIDE」とシングル「IF I COULD FLY」をセットにしたお得なバリュー・ボックス
1984年の輝かしいデビューで、長きに渡るヘヴィメタルの歴史にHELLOWEENタイプと呼ばれるパワー/スピード・メタルのジャンルを築き上げた彼らの、初の本格ベスト・アルバム、限定カートンボックス入り3枚組。DISC1(15曲)、DISC2(14曲)は通常盤と共通の曲目で、DISC3はボーナス・B・サイド・ディスクとして、11曲収録。収録曲は下記の通り<DISC1>01:MR.TORTURE、02:I CAN、03:POWER、04:WHERE THE RAIN GROWS、05:EAGLE FLY FREE、06:FUTURE WORLD、07:METAL INVADERS、08:MURDERER、09:STARLIGHT、10:HOW MANY TEARS、11:RIDE THE SKY、12:HALLOWEEN、13:A LITTLE TIME、14:A TALE THAT WASN’T RIGHT、15:I WANT OUT<DISC 2>01:KEEPER OF THE SEVEN KEYS、02:DR. STEIN、03:THE CHANCE、04:WINDMILL、05:SOLE SURVIVOR、06:PERFECT GENTLEMAN、07:IN THE MIDDLE OF A HEARTBEAT、08:KINGS WILL BE KINGS、09:TIME OF THE OATH、10:FOREVER AND ONE、11:MIDNIGHT SUN 、12:MR. EGO、13:IMMORTAL、14:MIRROR MIRROR<DISC3>01:SHIT AND LOBSTER、02:ORIENTAL JOURNEY、03:I DON'T CARE YOU DON'T CARE、04:AIN'T GOT NOTHIN' BETTER、05:MOSHI MOSHI SHIKI NO UTA、06:CAN'T FIGHT YOUR DESIRE、07:STAR INVASION、08:SILICON DREAMS、09:GRAPOWSKI'S MAIMSUITE 1001、10:ELECTRIC EYE、11:A GAME WE SHOULD'T PLAY
オーストラリア出身のヘイトコア・バンドDAMAGEDのMatt Sandersがドラムスを担当する5人組のメロディアス・ブラックメタル・バンド。ヒステリックな絶叫型ボーカル、ワンバス・ブラストからツーバスの爆走、寒々とした煽動型ギターリフといった北欧ブラックの基本をきっちりと周到しております。複雑に絡み合う分厚いリフワーク、バックで壮麗に盛り上げるキーボード、緩急を巧みに使った重厚なサウンドはEMPERORをかなり意識した感じ。叙情パートから一変して爆走するチューンは刺激的。ドラマティックな導入部分や、正統派ツインのリフ、思わずハッとさせられるメロディアスなフレーズなど、EMPERORファンなら聴いて損なしの作品です。
スウェーデン出身の二人組、メロディック・ブラックメタル・バンド、デビュー作。NAGLFAEの「HORNCROWNED MAJESTY」に似たイントロから非常にメリハリの効いたメロディックなサウンドを聴かせてくれます。絶叫タイプのボーカルがちょっと引っ込み加減ですがその分扇動型ギターリフは前面でかなり印象的。ソロのメロディも泣きというよりはスラッシーな切れ込み型の鋭いものがフューチャーされており、かなりカッコ良い出来です。
ポーランド出身の一人ペイガン・ブラックメタル・バンド、2003年レコーディング作。今作をすべて一人でやっているとなると(クワイアがゲスト参加していますが)大変な才能。1曲目からアコースティック・ギターによるもの静かな導入からザラザラしたギターリフにエコーがたっぷりかかった絶叫型ボーカルによるロウ・コールド・ブラック然りな部分に、大仰かつドラマティックな仕掛けを施しており聴き応えあり。ブラストを使った速いドラムによるパートやノイジーなギターと絶叫ボーカルに被さる管弦楽やクワイアが荘厳さを高めており、悲壮感勇壮感のあるサウンドを展開しております。プリミティヴ・ブラック特有の薄っぺらなサウンド・プロダクションながらシンフォニックなブラック、NOCTERNITYファンなら必聴の全7曲49分。
イタリア出身のキーボード奏者のいるメロディアス・テクニカル・メタル・バンド、3曲入りCDの2枚組。キーボードが大々的に活躍する正統派タイプのサウンドで、流れを断ち切らずに、メロディを重視した展開もあります。イタリアのバンドでUNDERGROUND SYMPHONYからのリリースですが、シンフォニックな味はなく、ちょっとテクニカルなヘヴィメタルといった感じ。
イタリア出身のキーボードを擁する5人組。1曲目から4分に及ぶインスト曲で、プログレッシヴ・メタルなサウンドを堪能できます。ちょっと線が細いハイトーンボーカルに、多彩なキーボードの音色、ヘヴィでネオ・クラシカルなフレーズも飛び出すギターといった構成で、ツーバスで走る曲はないんですが、この手のバンドにしてはテクに走るだけじゃなく、かなり曲作りがしっかりとしており、ドラマティックで叙情的メロディアス路線が好みの人にはもってこいの作品。
アメリカ、オハイオ州出身のCraig Rowe(ds)とMichael Lehmann(g)、Matthew J. Rositano(b&vo)の3人組、伝説的グラインド・デスメタル・バンド、1995年にリリースされたEXHUMEDとのスプリット、1996年EXIT-13とのスプリット、1997年DISGUSTとのスプリット7インチ、さらに1994年の自身のデモテープ音源、合計37曲61分収録したアルバム。これほどの高品質作品が長らく廃盤だったとは・・・ボーカルはゲロゲロと絶叫の掛け合い、ザクザクしたギターリフ、ポンポンと乾いたスネアながらワンバスキックに巧みにツーバスを交えたブラスト〜ツービート主体のスラッシーなサウンド。音質にバラツキがありますが、そんなこたぁ〜は微々たる問題。おそらく後のEXHUMEDやNASUMといったバンドのお手本となったサウンドですね。メタリックなグラインド/スラッシュ/デスメタル・ファン必聴作!
ニューヨーク出身の4人組、アンチキリストハードコア・ブラック・バンド。音質が恐ろしく悪いんですが、これもわざとか?ぎゃーぎゃー叫くボーカル(絶叫型デス声の方がよっぽどまし)にスタスタのスネアドラム、不必要に響くベースとまさにアンバランスなサウンド。裏ジャケにNo synthなんて書いてあるけど、関係ないでしょ。ホントこれなら北欧の超マイナーブラックの方がまだまし。
オランダ出身の男女ボーカル、ツインギターの6人組、ゴシック・デスメタル・バンド。演奏そのものは非常にヘヴィでアグレッシヴなデスメタルです。男声はパワフルな咆哮型で、ザクザクと刻まれるスラッシーで硬質なリフにタイトなリズム隊がサポートしたデス/スラッシュ・サウンドに、ハイトーンの女性ボーカルが絡んでくるタイプで、ドイツのFANGORNと同様のタイプ。雰囲気ものが多いゴシック/ドゥームメタルの中では、とにかくバックの演奏がしっかりとしているので、非常に聴き応えあり。基本的に「アグレッシヴなデスメタルが好き」で、「変化技がちょっとスラッシュっぽいところがあればいいな〜、女性ボーカルが入っていたらもっと!いいな〜」って人(そら私じゃ)お薦め!!
ラトヴィア出身の男女ボーカルの6人組、ブラックメタル・バンド。男のボーカルが奥に引っ込んだ絶叫型で聴き取りにくいんですが(無くてもよかった?)、ソプラノは良い。演奏自体はノルウェー産の荒れ狂うヒステリックな煽動型リフを主体にしながらも、随所に叙情パートを挟みこみ、メロディックなギターソロを導入したもの。キーボードもバックを埋め尽くしており、雰囲気的にはNOKTURNAL MORTUMに女性ボーカルを大々的に入れた感じ。トラッドなメロディも頻繁に耳に飛び込んでくるし、寒々とした雰囲気は伝わってきます。ただし曲の流れが悪く、継ぎ接ぎだらけのような印象で、もっとしっかりとしたプロデュースの元でレコーディングされていれば、と残念なところもあり。B級パワーメタルなジャケットも難あり。
マレーシア出身のトリプルギター、キーボード奏者までいる7人組、デビュー・フル・アルバム。1曲目のイントロを大切にしない始まり方と、なんともお粗末なレコーディングで拍子抜け。しかしまあなんとか持ちこたえて聴くと、ザクザクとした小刻みなギターリフと咆哮型ボーカルによるメロディック・デスメタルです。ツインのリフとツインリードをいかしたメロデス曲が主体ですが、どの曲もまだまだ拝借メロディ、フレーズが目立ちます。ただメロディへのこだわりと英語の歌詞の歌メロは良いセンスがありそう。特に普通声によるメロディアスな(5)やデスと普通声のバラード(9)なんかも嫌みなくすんなりと聴けてしまうあたりなかなか。願わくばサウンド・プロダクションの向上を期待したいです。
ギリシャ出身のg&vo、ds&vo、b&keyの3人組、ドゥーム/グルームメタル・バンド、デビュー作。演奏そのものはヘヴィなギターワークとダイナミックなドラムスによるヘヴィロック風、そこに絶叫とOi系のボーカルによる掛け合いが導入されており、しかもギリシャ語による歌詞のため、非常にエキセントリックな印象。曲によってはコアメタル的な勢いがあったり、パンキッシュなノリがあったり、キーボードによるスペーシーな味付けがあったりで一言では言い表せない摩訶不思議さの漂うサウンドの全14曲38分、紙製スリーヴケース入り。
フランス出身のツインギターの4人組、ブラックメタル・バンド、2作目。最近非常に良質でプロダクション的にもしっかりとしたバンドを多数輩出しているフランスのADIPOCEREからのリリースで、メロディアスなブラックメタル・ファンにはまず安心のサウンドです。ボーカルはパワフルな絶叫型、1曲目から小刻みなザクザクしたリフとツーバス連打をいかした疾走型のサウンドで、途中でトレモロリフ、ブラスト・パートを導入した変則型。音質が極めて良好で、ギターリフ、ベースライン、ドラムスが克明だし、クリーンボーカルによるコーラスや正統派メタル的曲展開、寒々しいトレモロ奏法、ワンバスブラストからツーバスへの疾走感など多彩な変化技を使っており、タイプとしてはスウェーデン産の限りなくデスに近いメロディック・ブラックメタルな感じ。これはお薦めの全7曲38分!
たぶんドイツ出身のダーク・アンビエント・ミュージック。スウェーデンのCOLD MEAT INDUSTRY系と同様、延々65分間ひたすら「ブーン」というBGM/サウンドトラックです。瞑想時に聴く以外は使い道なし。
フィンランド出身のブラックメタル・バンド、たぶんデビュー作。これはかなりブルータルなサウンドを展開しております。音質的にも低音がズシズシとくるサウンドだし、ギターリフもトレモロ・リフよりもゴリゴリザクザク、そしてダークなソロありで多彩。ドラムもブラストよりもスラッシュビートを多用しており、そしてなんと言っても特徴なのはボーカルで、多少エコーをかけた悪魔チックな咆哮型でこれがなかなか良い。北欧ブラックメタルというよりも突進型の暗黒ブルデスっぽい全11曲28分、DEICIDEのファンなら聴いて損なし。
オーストラリア出身でギター&ボーカルのPeter Hobbsを中心に結成されたSLAYERフォロアー・バンド、1988年にリリースされたデビュー作の再発盤。文字通りSLAYERなスピード・スラッシュからメロディアスなギターソロのあるミッド曲まで、往年のスラッシュメタル・ファンは思わず涙ものの全10曲43分!
1988年にデビュー・アルバムをリリースしたオーストラリア出身のカルト・スラッシュメタル・バンド、そのデビュー作に先駆けて制作されたデモ音源「Viegin Metal Invasion From Downunder」と「Angel Of Death」の2作をカップリング、デジタル・リマスターを施した作品。ジャケットはダサいがSADISTIK EXEKUTIONのRevが描いています。バンド名からも窺えるように初期SLAYERに影響され、メロディアスなギターソロやドラマティックな味付けの部分はDESTRUCTIONなどのヨーロピアン・スラッシュからの要素もあるオージー・スラッシュ!スラッシュ欠乏症の人は聴いて損なしの全11曲47分!!
オーストリア出身の元PUNGENT STENCHのMartin Schirenc(vo&g&b&key)が結成したバンド、デビュー作。さすがは一風変わったバンドを数多く抱えるNAPALM RECORDSからのデビュー作だけのことはあります。いかにもプログレッシヴでテクニカルなデスメタル・サウンドを主体にしながらも随所にトラディショナルなメロディ(ヴァイキング風あり、ケルト風あり)を導入したゴシック風味のサウンドで、まるで無国籍メロディのびっくり箱みたいな、なにが飛び出すか楽しみなサウンドです。(一回聴いちゃうと飽きる様式美とは違う)ハードコアタッチのスピード曲やアグレッシヴなデスメタル、管弦楽器を導入した民謡ゴシック、DISMAL EUPHONY風の女性ボーカル曲など盛りだくさん!
PUNGENT STENCHのMartinが結成したプロジェクト2作目。前作はデスメタルを基本に多国籍なゴシック風味を散りばめた快作で、お薦めでしたが、今作は1曲目2曲目と立て続けにザクザクしたギターリフとパワフルな咆哮型ボーカル、キャッチーなキーボード、パワーメタル然りな曲展開でアグレッシヴさとスピード感が満点のメロディック・デスメタルで大変ご機嫌です。3曲目からは変化に富んだ曲が登場しますが、極端な破天荒なところはなく、ストリングス系のキーボードの導入やクリーンボーカル、THERION風オペラコーラス隊など、メロデスの常套手段を多用しており、前作に比べてまとまりがあり、聴きやすい印象。Dan Swano風オーソドックスなHMとデスメタルの融合もあって、その辺りのメロディック・デスメタル・ファンは聴いて損なし。
デンマーク出身のブラックメタル・バンドANGANTYRのYnleborgazが在籍する4人組ブラックメタル・バンド、ファースト・フルアルバム。荒涼とした大地を吹き抜ける風のSEで幕開け、パワフルでイヴィルな絶叫型ボーカルとザラザラのノイジーなトレモロ・リフ、ドタバタとしたツーバスによるサウンド。ブラストは多用せず、またギターリフのフレーズは勇壮感があって、ちょっとヴァイキングっぽい。そう聞くとボーカルも悲壮感漂わす絶叫だし、緩急を使った曲調やドラマティックな部分もあり、初期ヴァイキング・ブラック系のマニアなら聞いて損なしの全8曲45分。
ポルトガル出身のゴア・ブルータル・デスメタル、なめとんのか〜の全8曲18分。曲間にバキバキ、グチョグチョな効果音、トワイライト・ゾーンのテーマ曲、生々しい「あっ〜ああ〜・」のアクメを入れて、ゴア/エロ度は満点。ゲロゲロ・ボーカルと絶叫の2パターンで、演奏自体はけっこう展開も激しく、スピード感よりも重量感とアヴァンギャルドな虚仮威しに重点を置いたもの。わりとオーソドックスなリフが出てきたりして、なんだか不思議や奴らです。もちろんジャケットはネット落としの死体まみれ。
ポルトガル出身のゴア・ブルータル・デスメタル、2作目。検閲ジャケット(それ自体けっこうやばいが)に包まれており、本当のジャケはフリーク系。聴いてみると期待通りのグチョグチョなゴアまみれが登場。訳の分からなかった前作に比べると随分とマトモになっており良い。ゲロゲロのボーカルに、ゴリゴリウニョウニョしたギターリフ、ポンポンとはねるスネアにミッチミチのバスドラ激走が楽しめます。相変わらず曲間のSEもイヤらしくてお下劣。
イタリア出身のツインギターの5人組、スピードメタル・バンド、デビュー作。
ドイツ出身のスラッシュメタル・バンドで、今で言うところのデス声の女性ボーカルSabina Classen嬢をフロントに立てた元祖、1994年の「NO MATTER WHATS THE CAUSE」以来8作目のスタジオ・アルバム。ARCH ENEMYのAngela嬢やSINISTERのRachel嬢とは違ってディープボイスではなく、スラッシーなアジテーションボイスで煽ってくれます。曲調もデスメタルほどの濃密さがなく、ツービートを主体にしたスカスカした感じで、かえってそれが良かったりします。日本では間違いなくいまだ現役のそのお姿を拝めることはないでしょうが、往年のファンにはうれしい復活作です。
ドイツ出身のAndy Classen率いるスラッシュメタル・バンド、復活作。1986年のデビュー時、DESTRUCTIONらと共にジャーマン・スラッシュの基礎を築いたバンドで、なんと言ってもこのバンドの特徴は女性ボーカルのSabina。そのとても女性とは思えぬボーカル・スタイルは今でいう所の絶叫型ボーカルの走り。当時20才だとしても35才は越えてるはずなのに、この衰えぬ歌声(もちろんルックスも)は凄い。数多くのプロデュースを経験したAndy Classenの曲作りも、冴えており、テクニカルなスラッシュといった雰囲気を見事に継承。こりゃ貫禄勝ちです。フル・アルバムが楽しみ。
スタジオ作品として通算7作目。BRUTAL TRUTHのダン・リルカがベースを担当
テクニカル・ベーシストとして名高いRandy Covenが在籍する正統派パワーメタル・バンド、セカンド・アルバム。前作よりも多少緩急をつけたサウンド((3)はDIOのカヴァー曲でミッドテンポのヘヴィな仕上がり)で、押しと引きを身につけた感じ。しかしながらやはりどこを切ってもツーバスの疾走を絡めた、ジャーマン臭さがいっさいない正統派パワーメタルが堪能できます。テクニカル・ファンは必聴作。
アメリカン・スピード・パワーメタル・バンド、3作目。(1)が歓声を入れたライヴ録音風の作りで、しかもロックンロールなノリなので、もしや方向転換?と思いきや(2)は思いっきりスピードメタルで安心。しかし全曲スピードで押し通すことはなく、緩急とダイナミックさを兼ね備えたサウンドになっており、「TOXIC RAIN」アルバム時の勢いは薄れた感じ。相変わらずのランディ・コーベンの唸るベースは、プレイヤーにとっては良いお手本のはず。(1999年11月のイングヴェイの来日ライヴに同行、そのフィンガーピッキングのテクを見せつけてくれた)(7)の「Rebel Yell」はパンクロッカー、BILLY IDOLのカヴァー曲。
よっしゃ〜!コレは傑作じゃ!!アメリカ出身の4人組、超極上パワーメタルです。ジャーマン・パワーメタル臭さが一切ないストレート派でRIOTをもっと明るくした感じか。ジャック・ラッセルにシャウトさせたような声のボーカルにメロディアス速弾きギター、疾走ツーバス、そして5弦ベースのテクニシャン。JUDAS PRIESTのカヴァーは完コピながら本家よりもカッコいいぞ。試聴してる最中に2枚も売れた程のパワーメタル必聴アルバム!!!
よっしゃ〜!コレは傑作じゃ!!アメリカ出身の5弦ベースのテクニシャン、Randy Covenが在籍する4人組、超極上パワーメタルです。ジャーマン・パワーメタル臭さが一切ないストレート派でRIOTをもっと明るくした感じ。ジャック・ラッセルにシャウトさせたような声のボーカルに、シンプルなリフにメロディアス速弾きギター、全編ほぼ疾走ツーバス。JUDAS PRIESTの「YOU'VE GOT ANOTHER THING COMIN'」のカヴァーは完コピ。スカッと爽快なまさにアメリカンなスピード・パワーメタル。所属レーベルのコンピCD付き、リパッケージ再発盤。
86年オリジナル・リリースの「TERROR AND SUBMISSION」と88年リリースの「MIND WARS」のリマスター・カップリング盤。リマスターの割にはそれ程音質が向上してるとは思えないんですが、KEITHのボーカルも危なっかしい音程ですが、そこは古典的パワー/スラッシュバンドの音という事で大目に見ましょう。正統派スピード・スラッシュ・ファンは必聴のサウンドでっせ!!
フィンランド出身の4人組、ブラックメタル・バンド。いきなり女性のエクスタシーな喘ぎ声から始まっていやが上にも期待したら、アグレッシヴかつスピーディーな正統派ブラック・サウンド。音質はまずまず(ちょっとボーカル引っ込み気味)なので安心して聴けます。ブラック特有の扇動型ギターに絶叫ボーカル、ブラストを多様しつつも結構テクニカルなドラムスと正統派としては及第点。
フィンランド出身のメロディアスなプリミティヴ・ブラックメタル・バンド、1997年から2000年にかけてリリースした4作品をカップリングした再発2枚組CD。アルバム「HIIDENTORNI」のコメントは下記の通り・・・フィンランド出身の4人組、ブラックメタル・バンド。いきなり女性のエクスタシーな喘ぎ声から始まっていやが上にも期待したら、アグレッシヴかつスピーディーな正統派ブラック・サウンド。音質はまずまず(ちょっとボーカル引っ込み気味)なので安心して聴けます。ブラック特有の扇動型ギターに絶叫ボーカル、ブラストを多様しつつも結構テクニカルなドラムスと正統派としては及第点。
フィンランド出身の5人組、プリミティヴ・ブラックメタル・バンド。エコーたっぷりの絶叫型ボーカルに、寒々しい煽動型ギターリフが延々繰り返されるコールド・ブラックを基本にしながら、かなりメロディアスな部分があり、非常に聴きやすい。ブラストビートも適度に使いながら、ツーバスの疾走感を生かした、ブラック/スラッシュといった感じの曲や、煽動型以外のオーソドックスなヘヴィメタル的なリフを取り入れたり、スローテンポの叙情部分ではトラッドなメロディをはめ込んだりで割と多彩な印象。「プリミティヴはノルウェー産」ということに拘らない、メロディアスな部分も欲しいといったRAWブラック・ファンは聴いて損なし。
フィンランド出身のメロディアス・ブラックメタル・バンド、4曲入りミニ・アルバム。相変わらずのイヴィルな絶叫型ボーカル、寒々しいトレモロ・リフによるプリミティヴでファストなブラックメタルに、ツーバス爆走によるメタリックなドラムス、スロー&叙情メロディアスな部分を導入したスタイルを保っております。CARPATHIAN FORESTのカヴァーを含む全4曲15分、叙情ブラック・ファンは聴いて損なし。
南米コロンビア出身のツインギターの5人組、ブルータル・デス・ブラックメタル・バンド、デビュー作。メンバーは白塗りこそしていませんが上半身血塗れにガンベルトで武装。逆ペンタグラムにゴートに666とくれば思いつくのはMARDUKですね。まさに正統後継者バンドです。パワフルな絶叫型ボーカル、スラッシーなリフ&トレモロ・リフに一瞬切れ込むそうなソロ、ドルルルしたツーバス&ブラストがスピード感満点。曲間に戦闘シーンのSEを交えて全10曲31分一気に聴かせてくれます。北欧ブラックのような宗教色のない、戦争、紛争といったイメージのあるファスト・ブラック、MAUDUK、DARK FUNERALファンは聴いて損なし。
アメリカ出身の4人組、元祖グラインド・ブルータル・デスメタル・バンド。1994年レコーディングで音源としては古いんですが、ブルータルLowボイス、ゴニョゴニョと蠢くギターリフ、ブラストビートを多用したスピーディーなサウンドに、切れ込んでくるギターソロなど、お手本のサウンド。突っ走るばかりじゃなく、緩急を取り混ぜ、展開を導入したテクニカルな面も合わせ持っています。
1999年にローマで結成されたツインボーカル、ツインギターの4人組、ブルータル・デスメタル・バンド、スペインの新興レーベルXTREEM MUSIC(元REPULSE RECORDS)からのファースト・フルアルバム。ウニョウニョと蠢くギターリフ、ガテラル・ボーカルを主体に時折スクリームを交えたサウンド。随所にトレモロリフや切れ込み型のソロ、マシンを思わせるカチカチのツーバスを導入したテクニカル系のサウンドです。ブラストもスネアのアタックが強く、単調なスピード感よりも目まぐるしい展開を主軸にしており、ギターのウネリと言葉数の多いボーカル、手数足数の多いドラムスによる暗黒系のサウンド、全10曲39分。
戦争映画から取られた銃撃音のSEから幕を開けるオランダ出身の元SINISTERのドラマーAad率いるブルータル・デスメタル・バンド、4作目。相変わらずの重爆音サウンド全開です。ゴリゴリと蠢くギターリフ、ガテラル・ボーカル一本、ドルルルと小気味よいバスドラとダダダダとアタックの強いスネアによるブラスト&スラッシュビート満載。今まで以上にギターサウンドも前面に出ており、爆裂ドラムスばかりでなく、緩急と暗黒リフを使った重苦しさも加わり、グルーヴィーなウネリと突進型の融合が楽しめます。銃撃音のSEも冒頭だけでなく何曲がごとに挿入されており、アグレッシヴでデストロイなブルータル・デスメタル・ファンは聴いて損なしの全8曲31分。
SINISTERの重戦車Aad(dr.)とJUDGEMENT DAYのメンバーによるプロジェクト。オランダ・ブルータル・デスメタルの底力を見せつけてくれるストレートかつグラインドな怒濤の爆裂サウンドです。爆走するブラストビート、低音グラインドボーカルに叩き付けるようなベース、そして怒濤のギターリフがどてっ腹をぶち破るほどに直撃します。しっかりとしたメロディや展開も(ブルタル/グラインドに不要という人もいますが)あって、これは何度でも楽しめそうです。
元SINISTERの重戦車Aad(dr.)率いるブルータル・デスメタル・バンド、2作目。「やっぱり凄いわ」の一言です。前作に比べてゴア度の増したジャケットもさることながら、これぞダッチ・ブルータルだと言わんばかりのハイテンションで怒濤のサウンドを聴かせてくれます。ゲボいボーカルに、ザクザクと小刻みなギターリフ、そしてなにより一糸乱れぬリズムが心地よい。ドラム中心のバンドなので音がデカイのは当然ながら、ブラストビートをやろうが、変則ツーバスだろうが、とにかく歯切れ良く、聴き心地満点。余計なものは一切なく、疾走感と重量感、スラッシーなリフ、パワフルな咆哮ボーカル、そのどれもが満点の出来!傑作ブルータル・デスと断言します。
オランダ出身の元SINISTERのドラマーAad率いるブルータル・デスメタル・バンド、フランスOSMOSE PRODUCTIONSに移籍しての3作目。ボーカルが元SINISTERのMikeから新しくStanに交代していますが、このボーカルも野獣咆哮型で、まず一安心。ただ前作に比べると多少曲調もコンパクトになり、こぢんまりした印象があります。おそらくプロダクションのせいでしょうが、優等生的な音質で、こういったアンダーグラウンドなデスメタルの良さが薄れてしまっており、ブチ切れ度が少なくなった、と評するのは酷でしょうか。演奏自体はガリガリゴリゴリのギターリフにワンバス・ブラスト、ツーバス爆走を盛り込み、グォグォと吠えるボーカルなんですがね・・・
オーストリア(?)出身の女性メンバーを含む3人組、エピックメタル・バンド、3作目。J.R.R. Tolkienの書く物語にインスパイアされたいわゆる交響詩的作品で、騎馬剣劇の効果音を導入した勇壮な戦い、女性ボーカルによる神秘的な部分、男性ボーカルによる魔術的語り、嵐の効果音や様々な効果音、聖歌隊による賛美歌、バトルドラム、ファンファーレ、パイプなどが交錯するロールプレイン・ゲーム・メタルです。歌詞はドイツ語なので、その勇壮感がまた格別。ザクザクとしたメタル然りな部分は少なく、SUMMONINGやLACRIMOSA、NIGHTWISHのファーストといったサウンドスケープなエピック・サウンドがお好みの人は聴いて損なしの全17曲40分!
アメリカ・ニュージャージー出身の爆走感たっぷりのエクストリーム・メタル・バンド、今までにリリースされた7インチやミニ・アルバム、コンピレーション、デモ音源などに収録された曲を集めた全33曲収録の2枚組。
2000年にロシアで結成されたブラックメタル・バンド、2作目。一時期の北欧デス/ブラックメタル・シーンと同様、ロシアでは多数のバンドが登場。その中からいかに個性を発揮できるかですが、このバンドの場合はいわゆる絶叫型ボーカル、トレモロとザクザクを使い分けたギター、ツーバス疾走型のドラムスといったスウェーデン産のメロディック・ブラック・スタイルに男性オペラティックなボーカルが導入されているとことが(女性にしなかったところが)おもしろい。ペイガンメタルとブラックメタルの要素を融合しており、スピーディーでヒステリックなブラックでありながら牧歌的な雰囲気があってなかなか良い。歌詞はロシア語、メロディック・ブラック、ロシアン・メタル・ファンなら聴いて損なし。
インダストリアル・デスメタル
元KRABATHORのボーカル/ベーシストのBrunoと同じくドラマーだったPegasが新たに結成したバンド、ミニ・アルバム。ギタリストはスロヴァキアのスラッシュ・バンドSTAGNANTに在籍していたR.A.D.(彼はKRABATHORのドラマーのSKULLの兄らしい)イタリアン・スラッシュ・バンドBULLDOZERのカヴァーを含む全4曲、ブルータル・デスラッシュ・ファン必聴作!
KRABATHORの創設者であるBruno(b&vo)とHire(g)と元メンバーのPegas(dr)が結成したデスメタル・バンド、デビュー・フル・アルバム。IMPALED NAZARENEのMikaがゲスト・ボーカルとして3曲歌っております。「チェコにKRABATHORあり」と知らしめた名作「ORTHODOX」アルバムと比較すると、まるで北欧メロディック・デスかと思ってしまうサウンドです。ギターソロを大幅に導入し、キーボードをも使い、ゲボゲボなブルータル・ボイスから咆哮型デス声に変化した(7)などはIN FLAMESファンでも聴けてしまうほど。もちろんかつてのブルータルな要素も健在ながら、Mikaのゲスト参加といい、メロディアスなギターソロといい、作品の出来は良いが何となくバラけた印象が拭えないのは確か。
KRABATHORの創設者であるBruno(b&vo)と元メンバーのPegas(dr)が結成したデスメタル・バンド、2作目(通算3作目)のフル・アルバム。前作「IN BLOOD WE TRUST」ではIMPALED NAZARENEのMikaの参加やメロディックなギターを導入して北欧メロデスみたいな多少中途半端な印象でしたが、今作では、プロデュースにHarris Johnsを迎え、デスメタルの聖地MORRISOUNDでのレコーディングとUSブルータル・デス一本に的を絞った感じ。ザクザクガッガッと刻まれるギターリフ、ツーバスの疾走感と緩急を導入した曲調、そしてBrunoの唸りを上げるLOWボーカルが前作のモヤモヤを吹き飛ばしてくれます。ただしヘンに落ち着いた部分もあるので、まだまだKRABATHOR並の評価は出来ません。もっとがんばれ!
カナダ出身のギター&プログラムとドラムス、女声ボーカルの3人組、サイバー・ゴシックメタル・バンド。コンピューターによるテクノポップな味付けとテクニカルなドラム、そして女性ボーカルという何とも不可思議なサウンド。全11曲中半分がインスト曲で、どれもがコンピューターを駆使したデジタルなエフェクト・サウンド。ボーカルの入った曲もJulie嬢の感情を殺したいわゆるゴシック特有の歌い方に、無機質なビート感を前面に出したもので、テクノ/ニューウェイヴよりの感じ。躁鬱感とダークさ、さらに金属的な冷たさを感じます。(7)はソプラノを導入しドラマティックに仕上げた曲で異色。(12)(13)はさらにビート強調のリミックス曲。サイバー/デジタル系のファン向け。
スウェーデン出身の3人組、2作目(たぶん)。いや〜気持ちイイ!全編スピーディーなジャーマン・スラッシュの流れを汲むデスラッシュ・サウンドです。THE CROWNやTERROR2000がやってる小刻みで印象的なギターリフ、疾走感たっぷりのツーバス、切れ込むギターソロ、絶叫型ボーカルといったスタイルで、いわばスウェディッシュ・スラッシュ。小難しいことも、複雑なことも無く、一心不乱に35分間スピード・スラッシュに没頭できます。
フランス出身の女性vo&gと男性Vo&g、ベーシストの3人組。ドラムスはクレジットされていません。女性ボーカルが神秘的でエスニックな雰囲気を漂わせており、いわゆるゴシック・デス風ですが、演奏自体はもっとテクニカルで、プログレッシヴなサウンドです。男声はパワフルな咆哮型、印象的なリフを積み重ねて構成された曲、叙情タイプのメロディックなギターソロやアコースティック・ギターの導入、ドラマティックなパートなど、かなりスラッシュメタルよりのサウンドで、けっこう個性派。曲によってはIRON MAIDEN系列のメロディック・デスメタル風ですが、もっと多彩なサウンドで、良い意味で北欧メロデスっぽさはあまり感じません。
バンドとプロデュース業の二足の草鞋を精力的にこなすP.Tagtgren率いるメロディック・デスメタル・バンド、10周年記念のベスト・アルバム。「1.PENETRALIA」「2.THE FOURTH DIMENSION」「3.OSCULUM OBSCENUM」「4.APOCALYPSE」「5.KILLING ART」「6.DEATHROW(NO REGRETS)」「7.LEFT TO ROT」「8.UNTIL THE END」「9.PLEASURE OF MOLESTATION」「10.A COMING RACE」「11.FRACTURED MILLENIUM」「12.ROSWELL47」「13.FIRE IN THE SKY」「14.THE FINAL CHAPTER」の全14曲うち1,2,3,4,7,9は再レコーディングされています。
バンドとプロデュース業の二足の草鞋を精力的にこなすP.Tagtgren率いるメロディック・デスメタル・バンド、10周年記念のベスト・アルバムのロシア盤、収録曲、順がオリジナル盤と異なります。全18曲78分収録。「1.GOD IS A LIE」「2.SUFFERING SOULS」「3.TO ESCAPE IS TO DIE」「4.NIGHTMARE」「5.LEFT TO ROT」「6.SUFFERING SOUL」「7.GOD IS A LIE」「8.TO ESCAPTE IS TO DIE」「9.TURN THE PAGE」「10.PENETRALIA」「11.THE FOURTH DIMENSION」「12.OSCULUM OBSCENUM」「13.APOCALYPSE」「14.LEFT TO ROT」「15.PLEASURE OF MELESTATION」「16.ROSWELL 47」「17.FIRE IN THE SKY」「18.THE FINAL CHAPTER」(1)(2)(3)はデモ91、(4)(5)(6)(7)(8)はデモ92、(9)は新曲(10)(11)(12)(13)(14)(15)は新録
バンドとプロデュース業の二足の草鞋を精力的にこなすP.Tagtgren率いるメロディック・デスメタル・バンド、10周年記念の2枚組の限定仕様BOX版。DISC1はベストで「1.PENETRALIA」「2.THE FOURTH DIMENSION」「3.OSCULUM OBSCENUM」「4.APOCALYPSE」「5.KILLING ART」「6.DEATHROW(NO REGRETS)」「7.LEFT TO ROT」「8.UNTIL THE END」「9.PLEASURE OF MOLESTATION」「10.A COMING RACE」「11.FRACTURED MILLENIUM」「12.ROSWELL47」「13.FIRE IN THE SKY」「14.THE FINAL CHAPTER」の全14曲うち1,2,3,4,7,9は再レコーディングされています。DISC2は91,92年のデモ音源8曲、新曲1曲、さらにCD-ROMトラックによるビデオクリップ収録。真のHYPOCRISYファンに捧げる超強力マスト・アイテム!!!!!!!!!!
1996年リリースのスウェーデン・デスメタル界の重鎮Peter Tagtgren率いるバンド、4作目のフル・アルバム。それまでのスラッシュメタルから派生したデスメタルのスタイルに正統派HMな展開を持ち込み、さらにはIN FLAMES等の若手がやりだしたメロディック・デスの手法も取り込んだ傑作。かといって一発芸的な変化技に頼らず、ヘヴィメタルとしての曲作りをしっかりした上でPeterのデス声が歌うといった感じで、曲調もミドルテンポのヘヴィな曲からツービートのスピーディーなもの、さらにはスローバラードまでこなす多彩さ。いわゆる叙情派とは一線を画する個性的なサウンド。
1996年リリースのスウェーデン・デスメタル界の重鎮Peter Tagtgren率いるバンド、4作目のフル・アルバム、2000年9月25日NUCLEAR BLAST FESTIVALにおける4曲のライヴトラック、ニューアートワークによる再発盤。
スウェーデン・デスメタル界の重鎮Peter Tagtgren率いるバンド、8作目のスタジオ・アルバム。近作でのメロディック・デスよりのサウンドから再び初期のスラッシュメタル+デスメタルといったHYPOCRISY本来の姿に戻った感じです。とにかくインパクトのあるリフで畳みかけるようにスラッシーな曲調を構成しながら、随所に北欧バンド特有の泣きを導入したもので、アグレッシヴさ、ヒステリックなボーカル、叙情性のどれもがバランスよくまとまっています。初期HYPOCRISYファンにはお薦めの作品。
「 FINAL CHAPTER」リリース後プロデュース業に専念するだの別バンドのPAINに本腰入れるだのとお騒がせしたPeter Tagtgren率いるHYPOCRISYの98年WACKENで行われたライヴ。"Roswell-47 "で始まりあの名曲"A Coming Race"を挟んで"The final Chapter"で締めくくりの全11曲はさすがに圧巻。4曲収録された新曲は、それまでのメロディック路線とは多少異なる、コアな印象のストレートで、アグレッシヴなスピードナンバーで、PAINに近い感じです。
もうやらないと言っていたHYPOCRISY名義の6作目。(1)の大仰なイントロで、もしやシンフォニック・デスに変貌?と思いましたが、続く(2)(3)とたたみかけるように本来のサウンドを聴かせてくれて一安心。プロデューサーとしても有名だけにアルバム通しての構成、展開は超一級品。もちろん楽曲もドラマティックなものからゴシック風、さらにはバラードまであって、デスメタル(デス声)でさえここまで多彩に出来るという見本のようなサウンド。凡百バンドとはやはり違う!
もうやらないと言っていたHYPOCRISY名義の6作目。(1)の大仰なイントロで、もしやシンフォニック・デスに変貌?と思いましたが、続く(2)(3)とたたみかけるように本来のサウンドを聴かせてくれて一安心。プロデューサーとしても有名だけにアルバム通しての構成、展開は超一級品。もちろん楽曲もドラマティックなものからゴシック風、さらにはバラードまであって、デスメタル(デス声)でさえここまで多彩に出来るという見本のようなサウンド。凡百バンドとはやはり違う!ロシア盤。
スウェーデン・デスメタル界の重鎮Peter Tagtgren率いるバンド7作目。彼自身が以前語っていた「HYPOCRISYで演りたいことは無くなった、今後はPAINに専念する」という言葉を信じていたのに、少し期待はずれです。ここで聴かれるサウンドは前作「Hypocrisy」とあまり変わることのない、いや、前作の余り曲のような感じで、はっきり言って肩透かし。いわゆる北欧メロディック・デスメタルの型にはまらない様々なスタイルをアグレッシヴな絶叫型ボーカルが歌うというパターンが続き、前作を愛聴した私にはそこに新しい発見はなく、残念。もちろん凡百のデスメタル・バンドに比べれば、遙かに高品質だし、アグレッシヴなデスメタル然りですが、作り込みすぎで、インパクトが薄い。
4作目のアルバム「ABDUCTED」からの限定シェイプシングル。
1993年リリースのセカンド・アルバム+「INFERIOR DEVOTIES(MCD)」+「PLEASURE OF MOLESTATION(MCD」の再発盤。
1992年リリースのファースト・アルバム。オリジナル盤に未発表ボーナストラック2曲追加しての再発盤。現在では数多くのバンドのプロデュースを手がけ、スウェーデン・デスメタル界の重鎮の一人とされるPeter Tagtgrenが在籍。そのサウンドはさすがにその後のデスメタルの指標になったともいえるアグレッシヴでスピーディーでメロディアスなものです。基本的にはツービート主体のスピード・スラッシュですが、扇動型ギターによる印象的なリフ、咆哮型でありながらも歌メロもあるボーカル、エモーショナルなソロなどが続々と導入されたサウンドです。
スウェーデン出身、Peter Tagtgren率いるメロディック・デスメタル・バンド、2年ぶり9作目のスタジオ・アルバム。1曲目のイントロからこのバンド特有の泣きとドラマ性を兼ね備えたイントロで幕開き、続くヘヴィな曲、さらにはキャッチーなメロディを持ったファスト曲、そして再びヘヴィで慟哭系の曲と相変わらずの近作のHYPOCRISY節全開。スピード感を押さえ気味にして、ヘヴィでアグレッシヴな部分に独特の叙情フレーズを連発するギターが何ともいえません。目新しさはありませんがHYPOCRISYファンには安心の全9曲40分。
通算7作目の本作で、遂に彼等自身の目指す最高のクオリティを有するサウンドを作り上げたといえます。その証拠にこのバンドとしての活動はこれで休止して今後P.TAGTGRENは他のバンドのプロデュースとより新しいサウンドを目指してPAINで活動するらしい。とにかくスウェーデン勢のメロデスの中ではもっともスラッシーでかつ哀愁漂う音です。曲自体、さらにアルバム通しての起伏もあって聴き飽きません。
HYPOCRISYサウンドの最高作を築きながら解散するという話。ファンとしては非常に残念です。と言うわけで、その「THE FINAL CHAPTER」アルバムのエイリアンヘッド・シェイプCDです。ファンは必携の作品。ただし収録曲は1曲少ないです。
95年リリースの通算5作目、3枚目のフル・アルバム。
1995年リリースの3枚目のフル・アルバム。2曲のボーナストラック入りでのデジパック再発盤。
現MORK GRYNINGのドラマーのPeterが、1995年にレコーディングしたHYPOCRITEとしてのデビュー作のリマスター再発盤。リミックスをDISMEMBERのFred Estbyが担当しており、ジャケットも新装。今作にはゲストボーカルとしてENTOMBEDのTomas Vikstromが参加。強力な咆哮型ボーカルによるデスメタル然りな部分と、寒々とした煽動型ギターリフによる叙情性が同居しており、いわゆるNAGLFAR系列の限りなくデスメタルに近いブラックメタル・サウンドです。ギターソロも非常にメロディアスだし、ドラムスはさすがにダイナミックかつパワフル。叙情デス/ブラックメタル・マニアなら見逃せない作品です。
現MORK GRYNINGのドラマーのピーターによって結成されたバンド、3年ぶりのセカンド・アルバム。ブラックな扇動型ギターリフに、IRON MAIDEN系の曲展開とオーソドックスな作りですが、ヴァイオリンっぽい弦楽器の導入、泣きなギターソロなど、かなりメロディアス。(2)(5)などはその弦楽器が導入されており、哀愁派は必聴の曲に仕上がっています。全体的に手堅いという印象が強いサウンドで、このレヴェルなら何度でも楽しめます。